JP4022002B2 - 小型エンジンの吸気および潤滑機構 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、例えば刈払機などに使用される2サイクルまたは4サイクルの小型エンジンの吸気および潤滑機構の改良に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、周知のような2サイクルエンジンや4サイクルエンジンがある。
2サイクルエンジンは、周知のように、吸入弁や排気弁を設けず、構造が簡単で小型軽量に作ることができ、また、クランクの1回転すなわちピストンの往復2行程で、吸入→圧縮→爆発→排気を行うが、前記行程の区別が4サイクルエンジンほどはっきりしていないので、排気が完全に行われないうちに吸入が行われるため吸入した混合ガスの一部が未燃焼のまま排出され、排気ガス中の有害物質が環境に悪影響を与えるなどの問題があった。
【0003】
一方、4サイクルエンジンは、周知のように、ピストンの上死点から下死点への行程(クランクの半回転)で混合ガスの吸入を行い(吸入行程)、ピストンの下死点から上死点への行程(クランクの次の半回転)で混合ガスを圧縮し(圧縮行程)、この混合ガスが圧縮された状態で混合ガスに点火すると、混合ガスが燃焼爆発(爆発行程)してピストンを下死点に押し下げ(クランクの次の半回転)、ピストンの下死点から上死点への行程で、排気ガスは完全に排気される(排気行程)。すなわち、吸入→圧縮→爆発→排気の4行程を、ピストンが2往復する毎に繰り返す。このように、排気を完全に行ってから混合ガスの吸気を行うので、混合ガスの燃焼が完全燃焼に近く、排気ガス中の有害物質が少なくなる。
【0004】
また、近年開発された潤滑油のオイルパンを無くした4サイクルエンジンでは、ピストンの上下運動の圧力でオイルタンク内の潤滑油をミスト化してエンジンの隅々に循環させ、エンジンのどんな傾斜状態でも潤滑油をオイルタンク内に送り返す戻し孔を配設し、さらに、燃焼室などに潤滑油が流出しないように潤滑油の戻し・給油孔をオイルタンクの中央部に配設して構成し、エンジンの姿勢を360°傾斜自在にして運転することができるようにしたものもある。
また、本出願人と同一出願人が先に特願平9−237399号として特許出願したものがある。これは、吸入弁と排気弁と点火プラグとがシリンダの頂部に設けられた4サイクルエンジンにおいて、潤滑油を含んだ燃料と空気の混合ガスをキャブレターからシリンダに供給するようシリンダ内壁に混合ガスの吸入口が穿設され、この混合ガスの吸入口は、ピストンが上死点付近では開かれ、それ以外のピストンの移動状態ではピストンによって閉じられるようなシリンダ内壁の位置に設けられ、クランク室と吸入弁との間には、前記混合ガスの流通路が、クランク室内壁に穿設された混合ガスの出口からシリンダ内壁の外側を通って吸入弁に連通するように設けられて構成した4サイクルエンジンとしたものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、一般の4サイクルエンジンは、シリンダ内壁やピストンに潤滑油を供給する手段が必要であり、そのためにクランク室の下方にオイルパンを備え、クランクの回転によってオイルパンに溜まった潤滑油を撥ね上げて、シリンダ内壁や下死点に移動して来たピストンに潤滑油を撥ねかけるようにしたものや、オイルポンプにより潤滑油をオイルパンから供給およびオイルパンに回収するものがあり、このようなオイルパンを備えた4サイクルエンジンは、エンジンがある程度以上に傾いた状態ではオイルパンの潤滑油が正常に貯溜されなくなり、潤滑油が供給または回収できず、連続運転が困難になるといった問題があった。
【0006】
また、近年開発された潤滑油のオイルパンを無くした4サイクルエンジンは、クランク室の側方に設けたオイルタンク内で、オイルスリンガーによって潤滑油を撥ね上げてミスト化した潤滑油を、エンジンの隅々に循環させるとともに、どんな傾斜状態でもオイルタンク内に送り返す戻し孔や、さらに、燃焼室などに潤滑油が流出しないように潤滑油の戻し・給油孔をオイルタンクの中央部に配設して構成することによって、エンジンの姿勢を360°傾斜自在にして運転することができるようにしているが、部品点数が多く、構造が複雑になり、製造コストが高くなるなどの問題があった。
【0007】
この発明は、前記のような問題をなくするとともに、前記本出願人と同一出願人が先に特願平9−237399号として特許出願した発明をさらに改良した小型エンジンの吸気および潤滑機構を提供することを目的としたものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、潤滑油を含んだ燃料と空気の混合ガスがキャブレター5からシリンダ4に供給されるよう逆止弁12を備えた混合ガスの吸入口6が、ピストン7の上死点付近ではピストン7によって完全に開かれるようにシリンダ内壁4aに穿設され、前記ピストン7の上死点以外の移動において、前記ピストン7との間に所定の間隙が生じるようにシリンダ内壁4aに前記吸入口6およびクランク室8に連通する凹溝4bが形成されたことを特徴とする小型エンジンの吸気および潤滑機構としたものである。
【0009】
また、請求項2に係る発明は、前記シリンダ内壁4aに穿設した逆止弁12を備えた混合ガスの吸入口6に前記ピストン7が移動して来たときに、前記吸入口6から流入して来た混合ガスの一部がピストン7内部のコンロッド13の小端連結部Xに当たるように、前記ピストン7に貫通孔7aを設けたことを特徴とする小型エンジンの吸気および潤滑機構としたものである。
【0010】
また、請求項3に係る発明は、前記シリンダ内壁4aに穿設した逆止弁12を備えた混合ガスの吸入口6に前記ピストン7が移動して来たときに、前記吸入口6から流入して来た混合ガスが当たるピストン7の外周位置に、リング状の凹溝7bを設けたことを特徴とする小型エンジンの吸気および潤滑機構としたものである。
【0011】
また、請求項4に係る発明は、前記キャブレター5が、縦型のシリンダ4に隣接して設けたマフラー14の位置と反対側で、かつ、燃料タンク16の上方位置に配設されたことを特徴とする小型エンジンの吸気および潤滑機構としたものである。
【0012】
また、請求項5に係る発明は、吸入弁1と排気弁2と点火プラグ3がシリンダ4の頂部に設けられ、潤滑油を含んだ燃料と空気の混合ガスがキャブレター5から前記シリンダ4に供給される4サイクルの小型エンジンにおいて、前記混合ガスが前記キャブレター5から前記シリンダ4に供給されるよう逆止弁12を備えた混合ガスの吸入口6が、ピストン7の上死点付近では前記ピストン7によって完全に開かれるようにシリンダ内壁4aに穿設され、前記ピストン7の上死点以外の移動において、前記ピストン7との間に所定の間隙が生じるように前記シリンダ内壁4aに前記吸入口6およびクランク室8に連通する凹溝4bが形成され、前記ピストン7の下降行程によって前記クランク室8に押圧された前記混合ガスが、クランク室内壁8aに穿設された混合ガスの出口8bから前記シリンダ4の外側に押し出され、前記シリンダ4の外側に設けられた前記吸入弁1および排気弁2を開閉駆動する動弁機構15を有する混合ガス通路9を経て前記吸入弁1に連通するように吸気通路10を設けたことを特徴とする4サイクルの小型エンジンの吸気および潤滑機構としたものである。
【0013】
また、請求項6に係る発明は、吸入弁1と排気弁2と点火プラグ3がシリンダ4の頂部に設けられ、潤滑油を含んだ燃料と空気の混合ガスがキャブレター5から前記シリンダ4に供給される4サイクルの小型エンジンにおいて、前記混合ガスが前記キャブレター5から前記シリンダ4に供給されるよう逆止弁12を備えた混合ガスの吸入口6が、ピストン7の上死点付近では前記ピストン7によって完全に開かれるようにシリンダ内壁4aに穿設され、前記ピストン7の上死点以外の移動において、前記ピストン7との間に所定の間隙が生じるように前記シリンダ内壁4aに前記吸入口6およびクランク室8に連通する凹溝4bが形成され、前記混合ガスの吸入口6に前記ピストン7が移動して来たときに、前記吸入口6から流入して来た前記混合ガスの一部が、前記ピストン7内部のコンロッド13の小端連結部Xに当たるように、前記ピストン7に貫通孔7aが設けられ、さらに、前記混合ガスの吸入口6に前記ピストン7が移動して来たときに、前記吸入口6から流入して来た前記混合ガスが当たる前記ピストン7の外周位置に、リング状の凹溝7bが設けられ、前記ピストン7の下降行程によって前記クランク室8に押圧された混合ガスが、クランク室内壁8aに穿設された混合ガスの出口8bから前記シリンダ4の外側に押し出され、前記シリンダ4の外側に設けられた前記吸入弁1および排気弁2を開閉駆動する動弁機構15を有する混合ガス通路9を経て前記吸入弁1に連通するように吸気通路10を設けたことを特徴とする4サイクルの小型エンジンの吸気および潤滑機構としたものである。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下、各請求項に係る発明の実施の形態について図面を参照して詳細に説明する。
図1は請求項1乃至請求項6に係る発明の小型エンジンの吸気および潤滑機構を備えた小型エンジンの断面図で、図2の(a)は同他の方向からの断面図で、同(b)図は(a)図のA−A線における断面図であり、この発明の吸気および潤滑機構の実施の形態は、4サイクルの小型エンジンに適応させた例を示している。
【0015】
この請求項1に係る発明は、図1および図2に示すように、潤滑油を含んだ燃料と空気の混合ガスがキャブレター5から混合ガスの流通路11を経てシリンダ4内に供給されるよう逆止弁(例えばリードバルブ)12を備えた混合ガスの吸入口6が、ピストン7の上死点付近ではピストン7によって完全に開かれるようにシリンダ内壁4aに穿設され、前記ピストン7の上死点以外の移動においてピストン7との間に所定の間隙が生じるようにシリンダ内壁4aに前記吸入口6に連通する凹溝4bが形成されたことを特徴とする小型エンジンの吸気および潤滑機構としたものである。なお、12aは前記逆止弁12のストッパーである。
このような小型エンジンの吸気および潤滑機構としたことにより、ピストン7が下死点に位置しているときでも、前記シリンダ内壁4aの吸入口6に連通する凹溝4bと、ピストン7との間には所定の間隔があり、キャブレター5からクランク室8に混合ガスが吸入され得る状態にある。したがって、ピストン7が下死点から上昇してクランク室8が負圧になり始めるとすぐに、混合ガスのクランク室8への吸入が始まり、ピストン7の上死点付近では、ピストン7によって前記吸入口6が完全に開かれて、混合ガスのクランク室8への吸入が最も多くなる。
ピストン7が上死点から下死点に下降するときには、前記吸入口6に設けた逆止弁12によって、クランク室8に吸入された混合ガスがキャブレター5に逆流するようなことはない。このように、ピストン7の上昇行程毎に混合ガスがクランク室8に吸入され、また、ピストン7の下降行程毎にクランク室8の混合ガスが押圧され、この押圧された混合ガスがシリンダ4の頂部側に吸入されるので、エンジンの出力が向上する。
【0016】
また、請求項2に係る発明は、前記シリンダ内壁4aに穿設した逆止弁12を備えた混合ガスの吸入口6に、前記ピストン7が移動して来たときに、前記吸入口6から流入して来た混合ガスの一部が、ピストン7の内部のコンロッド13の小端連結部Xに当たるように、前記ピストン7に貫通孔7aを設けたことを特徴とする小型エンジンの吸気および潤滑機構としたものである。
このような小型エンジンの吸気および潤滑機構としたことにより、前記吸入口6からシリンダ4内に吸入される混合ガスの一部がピストン7の貫通孔7aを通って内部のコンロッド13の小端連結部Xに当たるので、前記小端連結部Xの潤滑作用がよくなる。
【0017】
また、請求項3に係る発明は、前記シリンダ内壁4aに穿設した逆止弁12を備えた混合ガスの吸入口6に、前記ピストン7が移動して来たときに、前記吸入口6から流入して来た混合ガスが当たるピストン7の外周位置に、リング状の凹溝7bを設けたことを特徴とする小型エンジンの吸気および潤滑機構としたものである。
このような小型エンジンの吸気および潤滑機構としたことにより、前記吸入口6からシリンダ4内に吸入される混合ガスの一部がピストン7の外周に形成したリング状の凹溝7bに当たり、このリング状の凹溝7bに混合ガスに含まれる潤滑油が付着し、ピストン7の外周とシリンダ内壁4aとの間の潤滑作用がよくなる。
【0018】
また、請求項4に係る発明は、前記キャブレター5が、縦型のシリンダ4に隣接し排気口34に連結して設けたマフラー14の位置と反対側で、かつ、燃料タンク16の上方位置に配設されたことを特徴とする小型エンジンの吸気および潤滑機構としたものである。なお、16aは燃料タンク16のキャップである。
このような小型エンジンの吸気および潤滑機構としたことにより、小型エンジンをさらにコンパクトに小さく組み立てることができる。
【0019】
また、請求項5に係る発明は、吸入弁1と排気弁2と点火プラグ3がシリンダの頂部に設けられ、潤滑油を含んだ燃料と空気の混合ガスがキャブレター5から混合ガスの流通孔11を通ってシリンダ4に供給される4サイクルの小型エンジンにおいて、前記混合ガスがキャブレター5からシリンダ4内に供給されるよう逆止弁12を備えた混合ガスの吸入口6が、ピストン7の上死点付近ではピストン7によって完全に開かれるようにシリンダ内壁4aに穿設され、前記ピストン7の上死点以外の移動においてピストン7との間に所定の間隙が生じるようにシリンダ内壁4aに前記吸入口6に連通する凹溝4bが形成され、ピストン7の下降行程によってクランク室8に押圧された混合ガスが、クランク室内壁8aに穿設された混合ガスの出口8bからシリンダ4の外側に押し出され、シリンダ4の外側に設けられた前記吸入弁1および排気弁2を開閉駆動する動弁機構15を有する混合ガス通路9を経て前記吸入弁1に連通するように吸気通路10を設けたことを特徴とする4サイクルの小型エンジンの吸気および潤滑機構としたものである。なお、前記混合ガスの出口8bには、混合ガスがクランク室8に逆流しないように逆止弁(リードバルブ)26が設けられている。26aはこの逆止弁26のストッパーである。
このような小型エンジンの吸気および潤滑機構としたことにより、前記請求項1に係る発明の作用の他に、ピストン7の下降行程によってクランク室8に押圧された混合ガスが、クランク室内壁8aに穿設された混合ガスの出口8bからシリンダ4の外側に押し出され、シリンダ4の外側に設けられた前記吸入弁1と排気弁2とを開閉する動弁機構15を有する混合ガス通路9を経てシリンダ4の頂部の吸入弁1に連通する吸気通路10に流入し、吸入弁1が開弁した時に押圧された混合ガスが吸入弁1を通ってシリンダ4に流入するので、エンジンの出力が向上する。
また、クランク室8で押圧された混合ガスが、前記吸入弁1および排気弁2を開閉するロッカーアーム15i,15jを駆動するプッシュロッド15e,15fなどを備えた動弁機構15が配設された混合ガス通路9および吸気通路10を経て吸入弁1に流れるので、混合ガスに含んだ潤滑油が前記動弁機構15の各構成部材に付着して潤滑作用がよくなる。
また、動弁機構15やシリンダ4やピストン7に付着した潤滑油は、順次燃焼するので、潤滑油を回収する手段は必要なく、勿論、オイルパンも必要ないので、エンジンを360°どの方向に傾けても運転することができる。
【0020】
また、請求項6に係る発明は、吸入弁1と排気弁2と点火プラグ3がシリンダの頂部に設けられ、潤滑油を含んだ燃料と空気の混合ガスがキャブレター5から混合ガスの流通孔11を通ってシリンダ4に供給される4サイクルの小型エンジンにおいて、前記混合ガスがキャブレター5からシリンダ4内に供給されるよう逆止弁12を備えた混合ガスの吸入口6が、ピストン7の上死点付近ではピストン7によって完全に開かれるようにシリンダ内壁4aに穿設され、前記ピストン7の上死点以外の移動においてピストン7との間に所定の間隙が生じるようにシリンダ内壁4aに前記吸入口6に連通する凹溝4bが形成され、前記混合ガスの吸入口6にピストン7が移動して来たときに、前記吸入口6から流入して来た混合ガスの一部が、ピストン7の内部のコンロッド13の小端連結部Xに当たるように、前記ピストン7に貫通孔7aが設けられ、さらに、前記混合ガスの吸入口6にピストン7が移動して来たときに、前記吸入口6から流入して来た混合ガスが当たるピストン7の外周位置に、リング状の凹溝7bが設けられ、ピストン7の下降行程によってクランク室8に押圧された混合ガスが、クランク室内壁8aに穿設された混合ガスの出口8bからシリンダ4の外側に押し出され、シリンダ4の外側に設けられた前記吸入弁1および排気弁2を開閉駆動する動弁機構15を有する混合ガス通路9を経て前記吸入弁1に連通するように吸気通路10を設けたことを特徴とする4サイクルの小型エンジンの吸気および潤滑機構としたものである。なお、前記混合ガスの出口8bには、混合ガスがクランク室8に逆流しないように逆止弁(リードバルブ)26が設けられている。
【0021】
このような小型エンジンの吸気および潤滑機構としたことにより、前記請求項1乃至請求項3に係る発明の作用の他に、ピストン7の下降行程によってクランク室8に押圧された混合ガスが、クランク室内壁8aに穿設された混合ガスの出口8bからシリンダ4の外側に押し出され、シリンダ4の外側に設けられた前記吸入弁1と排気弁2とを開弁する動弁機構15を有する混合ガス通路9を経てシリンダ4の頂部の吸入弁1に連通する吸気通路10に流入し、吸入弁1が開弁した時に押圧された混合ガスが吸入弁1を通ってシリンダ4に流入するので、エンジンの出力が向上する。
また、クランク室8で押圧された混合ガスが、前記吸入弁1および排気弁2を開閉するロッカーアーム15i,15jを駆動するプッシュロッド15e,15fなどを備えた動弁機構15が配設された混合ガス通路9および吸気通路10を経て吸入弁1に流れるので、混合ガスに含んだ潤滑油が前記動弁機構15の各構成部材に付着して潤滑作用がよくなる。
また、動弁機構15やシリンダ4やピストン7に付着した潤滑油は、順次燃焼するので、潤滑油を回収する手段は必要なく、勿論、オイルパンも必要ないので、エンジンを360°どの方向に傾けても運転することができる。
【0022】
なお、図1および図2に示す、符号17はベアリング18を介してクランク室8の外に突出させたクランクシャフトで、クランク室8内のクランクピン17aとピストン7との間にはコンロッド13が連結されている。前記クランクシャフト17の図1における左端部にはロータ20が取付けられている。このロータ20の内面には冷却用ファン20aが取付けられ、ロータ20の周面の一部に永久磁石20bが設けられている。21は点火コイルで、21aはこの点火コイル21の鉄心であり、前記ロータ20の周面の永久磁石20bが前記鉄心21aに接近して通過する毎に点火コイル21に高電圧が発生し、この高電圧が高電圧コード22を介して前記点火プラグ3に印加される。27は前記ロータ20の外面に取付けた遠心クラッチシューで、この遠心クラッチシュー27の外周に、回転出力軸28の端部に取付けたクラッチドラム29が介在している。エンジンの回転が所定の回転以上になると、遠心力によって前記遠心クラッチシュー27が前記クラッチドラム29に接触して、クランクシャフト17の回転力が回転出力軸28に伝動される。
【0023】
前記クランクシャフト17の図における右側に前記吸入弁1と排気弁2とを開閉するための動弁機構15を構成するギヤ15aが設けられ、このギヤ15aに噛合して減速ギヤ15bが設けられ、この減速ギヤ15bと一体に回転するカム15c,15dが設けられ、これらのカム15c,15dにプッシュロッド15e,15fの基端に連結されたカムリフタ15g,15hが当接され、前記プッシュロッド15e,15fの先端を、中間部が揺動自在に支持されたロッカーアーム15i,15jの一端部に連結し、ロッカーアーム15i,15jの他端で前記吸入弁1と排気弁2とをスプリング23,24に抗して押し下げて、吸入弁1と排気弁2とを交互に開くようになっている。前記のような動弁機構15を構成する各部材が、前記クランク室内壁8aに穿設された混合ガスの出口8bからシリンダ内壁4aの外側を通って吸入弁1に連通するように設けられた混合ガスの流通路9の中に設けられている。
【0024】
また、クランクシャフト17の図における右端側に、エンジンを始動させるときにスタータロープ25aを引っ張ってクランクシャフト17を回転させるためのリコイルスタータ25が設けられている。
また、図において、符号19は前記動弁機構15およびロッカーアーム機構を覆ったカバー、30はエアクリーナー、31はエアクリーナーのカバー、32は一端に取付けたウエイト付フィルター33を燃料タンク16の中に入れ、他端をキャブレター5に接続した燃料パイプである。
【0025】
【発明の効果】
以上説明したように、請求項1に係る発明は、前記のように構成したので、ピストンが下死点に位置しているときでも、前記シリンダ内壁の吸入口に連通するシリンダ内壁の凹溝と、ピストンとの間には所定の間隔があって、キャブレターからクランク室に混合ガスが吸気され得る状態にある。したがって、ピストンが下死点から上昇してクランク室が負圧になり始めるとすぐに、混合ガスのクランク室への吸入が始まり、ピストンの上死点付近では、ピストンによって前記吸入口が完全に開かれて、混合ガスのクランク室への吸入が最も多くなり、ピストンが上死点から下死点に下降するときには、前記吸入口に設けた逆止弁によって、クランク室に吸入された混合ガスはキャブレターに逆流するようなことはなく、このように、ピストンの上昇行程毎に混合ガスがクランク室に吸入され、また、ピストンの下降行程毎にクランク室の混合ガスが押圧され、この押圧された混合ガスがシリンダの頂部側に吸入されるので、エンジンの出力が向上する。
【0026】
また、請求項2に係る発明は、前記のように構成したので、前記吸入口からシリンダ内に吸入される混合ガスの一部がピストンの貫通孔を通って内部のコンロッドの小端連結部に当たるので、前記小端連結部の潤滑作用がよくなる。
【0027】
また、請求項3に係る発明は、前記のように構成したので、前記吸入口からシリンダ内に吸入される混合ガスの一部がピストンの外周に形成したリング状の凹溝に当たり、このリング状の凹溝に混合ガスに含まれる潤滑油が付着し、ピストンの外周とシリンダ内壁との間の潤滑作用がよくなる。
【0028】
また、請求項4に係る発明は、前記のように構成したので、小型エンジンをさらにコンパクトに小さく組み立てることができる。
【0029】
また、請求項5に係る発明は、前記のように構成したので、前記請求項1に係る発明によって得られる効果の他に、ピストンの下降行程によってクランク室に押圧された混合ガスが、クランク室内壁に穿設された混合ガスの出口からシリンダの外側に押し出され、シリンダの外側に設けられた吸入弁および排気弁を開閉する動弁機構が配設された混合ガス通路を経て、吸入弁に連通する吸気通路に流入し、吸入弁が開弁した時に押圧された混合ガスが吸入弁を通ってシリンダに流入するので、エンジンの出力が向上する。
また、動弁機構やシリンダやピストンに付着した潤滑油は、順次燃焼するので、潤滑油を回収する手段は必要なく、勿論、オイルパンも必要ないので、エンジンを360°どの方向に傾けても運転することができる。
【0030】
また、請求項6に係る発明は、前記のように構成したので、前記請求項1乃至請求項3に係る発明によって得られる効果の他に、ピストンの下降行程によってクランク室に押圧された混合ガスが、クランク室内壁に穿設された混合ガスの出口からシリンダの外側に押し出され、シリンダの外側に設けられた吸入弁および排気弁を開閉する動弁機構が配設された混合ガス通路を経て、吸入弁に連通する吸気通路に流入し、吸入弁が開弁した時に押圧された混合ガスが吸入弁を通ってシリンダに流入するので、エンジンの出力が向上する。
また、クランク室で押圧された混合ガスが、前記動弁機構が配設された混合ガス通路および吸気通路を経て吸入弁に流れるので、混合ガスに含んだ潤滑油が前記動弁機構の各構成部材に付着して潤滑作用がよくなる。
また、動弁機構やシリンダやピストンに付着した潤滑油は、順次燃焼するので、潤滑油を回収する手段は必要なく、勿論、オイルパンも必要ないので、エンジンを360°どの方向に傾けても運転することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1乃至請求項6に係る発明の吸気および潤滑機構を備えた小型エンジンの断面図である。
【図2】図2の(a)は請求項1乃至請求項6に係る発明の吸気および潤滑機構を備えた小型エンジンの他の方向からの断面図で、同(b)図は(a)図のA−A線における断面図である。
【符号の説明】
1 吸入弁
2 排気弁
3 点火プラグ
4 シリンダ
4a シリンダ内壁
4b 凹溝
5 キャブレター
6 混合ガスの吸入口
7 ピストン
7a 貫通孔
7b リング状の凹溝
8 クランク室
8a クランク室内壁
8b 混合ガスの出口
9 混合ガス通路
10 吸気通路
11 混合ガスの流通路
12 逆止弁(例えばリードバルブ)
12a ストッパー
13 コンロッド
14 マフラー
15 動弁機構
15a ギヤ
15b 減速ギヤ
15c カム
15d カム
15e プッシュロッド
15f プッシュロッド
15g カムリフタ
15h カムリフタ
15i ロッカーアーム
15j ロッカーアーム
16 燃料タンク
16a キャップ
17 クランクシャフト
17a クランクピン
18 ベアリング
19 カバー
20 ロータ
20a 冷却用ファン
20b 永久磁石
21 点火コイル
21a 鉄心
22 高電圧コード
23 スプリング
24 スプリング
25 リコイルスタータ
25a スタータロープ
26 逆止弁(リードバルブ)
26a ストッパー
27 遠心クラッチシュー
28 回転出力軸
29 クラッチドラム
30 エアクリーナー
31 エアクリーナーのカバー
32 燃料パイプ
33 ウエイト付フィルター
34 排気口
X コンロッドの小端連結部
Claims (6)
- 潤滑油を含んだ燃料と空気の混合ガスがキャブレターからシリンダに供給されるよう逆止弁を備えた混合ガスの吸入口が、ピストンの上死点付近では前記ピストンによって完全に開かれるようにシリンダ内壁に穿設され、
前記ピストンの上死点以外の移動において、前記ピストンとの間に所定の間隙が生じるように前記シリンダ内壁に前記吸入口およびクランク室に連通する凹溝が形成されたことを特徴とする小型エンジンの吸気および潤滑機構。 - 前記シリンダ内壁に穿設した逆止弁を備えた混合ガスの吸入口に前記ピストンが移動して来た時に、前記吸入口から流入して来た混合ガスの一部がピストン内部のコンロッドの小端連結部に当たるように、前記ピストンに貫通孔を設けたことを特徴とする請求項1に記載の小型エンジンの吸気および潤滑機構。
- 前記シリンダ内壁に穿設した逆止弁を備えた混合ガスの吸入口に前記ピストンが移動して来たときに、前記吸入口から流入して来た混合ガスが当たるピストンの外周位置に、リング状の凹溝を設けたことを特徴とする請求項1または請求項2に記載の小型エンジンの吸気および潤滑機構。
- 前記キャブレターが、縦型のシリンダに隣接して設けたマフラーの位置と反対側で、かつ、燃料タンクの上方位置に配設されたことを特徴とする請求項1ないし請求項3のいずれか1項に記載の小型エンジンの吸気および潤滑機構。
- 吸入弁と排気弁と点火プラグがシリンダの頂部に設けられ、潤滑油を含んだ燃料と空気の混合ガスがキャブレターから前記シリンダに供給される4サイクルの小型エンジンにおいて、
前記混合ガスが前記キャブレターから前記シリンダに供給されるよう逆止弁を備えた混合ガスの吸入口が、ピストンの上死点付近では前記ピストンによって完全に開かれるようにシリンダ内壁に穿設され、
前記ピストンの上死点以外の移動において、前記ピストンとの間に所定の間隙が生じるように前記シリンダ内壁に前記吸入口およびクランク室に連通する凹溝が形成され、
前記ピストンの下降行程によって前記クランク室に押圧された前記混合ガスが、クランク室内壁に穿設された混合ガスの出口から前記シリンダの外側に押し出され、前記シリンダの外側に設けられた前記吸入弁および排気弁を開閉駆動する動弁機構を有する混合ガス通路を経て前記吸入弁に連通するように吸気通路を設け
たことを特徴とする4サイクルの小型エンジンの吸気および潤滑機構。 - 吸入弁と排気弁と点火プラグがシリンダの頂部に設けられ、潤滑油を含んだ燃料と空気の混合ガスがキャブレターから前記シリンダに供給される4サイクルの小型エンジンにおいて、
前記混合ガスが前記キャブレターから前記シリンダに供給されるよう逆止弁を備えた混合ガスの吸入口が、ピストンの上死点付近では前記ピストンによって完全に開かれるようにシリンダ内壁に穿設され、
前記ピストンの上死点以外の移動において、前記ピストンとの間に所定の間隙が生じるように前記シリンダ内壁に前記吸入口およびクランク室に連通する凹溝が形成され、
前記混合ガスの吸入口に前記ピストンが移動して来たときに、前記吸入口から流入して来た前記混合ガスの一部が、前記ピストン内部のコンロッドの小端連結部に当たるように、前記ピストンに貫通孔が設けられ、
さらに、前記混合ガスの吸入口に前記ピストンが移動して来たときに、前記吸入口から流入して来た前記混合ガスが当たる前記ピストンの外周位置に、リング状の凹溝が設けられ、
前記ピストンの下降行程によって前記クランク室に押圧された前記混合ガスが、クランク室内壁に穿設された混合ガスの出口から前記シリンダの外側に押し出され、前記シリンダの外側に設けられた前記吸入弁および排気弁を開閉駆動する動弁機構を有する混合ガス通路を経て前記吸入弁に連通するように吸気通路を設け
たことを特徴とする4サイクルの小型エンジンの吸気および潤滑機構。
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