JP3689293B2 - 4サイクル内燃エンジン - Google Patents

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    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、一般的には、燃料に潤滑剤を添加した混合燃料を使用した4サイクル内燃エンジンに関し、特に手持ち式の刈払機、芝刈機、チェーンソーなどの小型動力作業機の動力源として好適な4サイクル内燃エンジンに関する。
【0002】
【従来の技術】
刈払機、チェーンソーに代表される手持ち式の作業機は、作業者が限定した姿勢をとることなく作業ができるようにすることが求められる。このことから、このような作業機に搭載される動力源としての内燃エンジンは、その使用時の姿勢を例えば横向きにしたとしても常に安定した作動が求められる。
【0003】
このような要請に応じるため、従来一般的に、燃料と潤滑油とを一定の割合で混合した混合燃料を使用する小型空冷2サイクルガソリンエンジン(以下、単に2サイクルエンジンという)が採用されてきた。しかしながら、2サイクルエンジンは、一般的に、ガスフローによる掃気方式を採用していることに起因して、排気ガス成分に未燃ガスを多く含むため、有効なる排気ガス対策、つまり、エミッション対策を施すのが難しいという欠点がある。
【0004】
このエミッション対策に関しては、未燃ガスの排出が少ない4サイクル内燃エンジン(Otto engine)が有利であり、このことから、手持ち式作業機においても、2サイクルエンジンに代わって4サイクルエンジンの採用が検討されている。この4サイクルエンジンは、典型的には、クランクシャフトを収容するクランク室の底部にオイル溜めを有し、このオイル溜めの中の潤滑油を、ポンプによって汲み上げる及び/又は回転部材によって掻き上げることによってシリンダ内面や動弁機構の潤滑を行うようになっている。しかし、潤滑油の送出及び回収等の機構が加わるため、構造が複雑で重くなることが、手持ち式作業機用エンジンとしては望ましくない。
【0005】
このオイル溜めの存在は、エンジンを所定の姿勢(一般的にはシリンダ縦向き)に保持した状態で使用することを強要するものであり、このことが理由で、典型的な4サイクルエンジンをそのまま手持ち式の作業機に搭載することを難しくしている。また、姿勢変化による潤滑油の供給不良、潤滑油過少などによるエンジンの焼き付きの危険がある。手持ち式作業機として作業の便利さにも支障をきたす。このような問題点を解消するため、従来から様々な提案がなされており、その一つに、2サイクルエンジンと同様に、燃料と潤滑油とからなる混合燃料を使用するようにした4サイクルエンジンが提案されている。
【0006】
この混合燃料を用いる4サイクル内燃エンジンは、例えば特開平5−222944号公報、特開平7−150920号公報、米国特許第5,347,967号明細書、米国特許第5,579,735号明細書に見られるように、気化器を含む吸気系部品が、クランク室を形成するクランクケースに直結されており、この吸気系部品からクランクケース内に導入された潤滑油を含むミスト状の混合燃料は、シリンダ内壁やクランク室内の回転部材を潤滑した後に、クランクケースとシリンダヘッドとを連結する連通路を通じてシリンダヘッド内に導かれ、このシリンダヘッド内で、吸気バルブ及び排気バルブの弁機構を潤滑すると共に、吸気ポートを通って燃焼室に導入されるようになっている。
【0007】
このような混合燃料を用いた4サイクル内燃エンジンによれば、クランク室の底部にオイル溜めを設ける必要が無く、または、独立したオイル供給装置(ポンプまたは潤滑油を掻き上げるための部材)を設ける必要が無く、また、回収装置もいらないため、エンジンを様々な姿勢で使用したとしても作動の安定性を確保することができることや、手持ち式作業機用エンジンとして、軽量、構造簡単などのメリットが維持できるという利点がある。
【0008】
また、混合燃料を用いる他の形式の4サイクル内燃エンジンが特開平11−223116号公報に開示されている。この公報は、OHV型エンジンに関する発明を開示しており、吸気通路から分岐した分岐吸気通路を介して、潤滑油を含む混合燃料をクランクケースに導入してシリンダ内壁やクランク室内の回転部材を潤滑した後に、OHV機構のプッシュロッドを収容する空間を介して、このクランクケースからシリンダヘッドへ混合燃料を導いてシリンダヘッド内の弁機構を潤滑した後に、この混合燃料を吸気通路に戻すことを教示している。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】
このように潤滑油を含む混合燃料を用いてエンジン内部の潤滑を行う形式の4サイクルエンジンにあっては、多量の潤滑油が燃料と共に燃焼室に導入されることから、燃焼室に入り込んだ潤滑油による排気ガスへの悪影響を無視することができない。また、燃焼室内で高温に晒された潤滑油が、吸気バルブ及び排気バルブのバルブシート及び/又は点火プラグに付着することによって、エンジン性能が悪化する恐れがある。
【0010】
そこで、本発明の目的は、潤滑油を含む混合燃料を用いた4サイクル内燃エンジンを前提として、燃料に随伴して燃焼室へ導入される潤滑油の量を抑えることのできる4サイクル内燃エンジンを提供することにある。
【0011】
【課題を解決するための手段及び作用】
かかる技術的課題は、本発明によれば、潤滑剤を添加した混合燃料を使用してエンジン内部の潤滑を行うようにした4サイクル内燃エンジンにおいて、
前記混合燃料を前記エンジンの内部に導入して前記エンジンの燃焼室に充填する前までの前記混合燃料の経路で前記エンジンが発生する熱を利用して前記混合燃料を加熱し、該混合燃料に含まれる燃料成分を気化させることを特徴とする4サイクル内燃エンジンを提供することによって、達成される。
【0012】
すなわち、本発明によれば、潤滑油を含む混合燃料が燃焼室に導入される前にエンジンが発生する熱によって加熱され、混合燃料中の燃料成分が気化して潤滑油から分離されることから、潤滑油を外部へ排出することなくエンジン内部に残留させることができる。換言すれば、燃焼室に導入する前段階で、混合燃料の燃料成分を気化させることにより、燃焼室に導入される混合燃料が含む潤滑油の量を、可及的に低減することができる。
【0013】
【実施の形態】
本発明は、その具体的な形態として、クランクシャフトを収容したクランク室とシリンダヘッドに設けられた動弁室とを連通する第一連通路をシリンダブロックに形成し、該シリンダブロックの熱によって、前記第一連通路を通る混合燃料を加熱して該混合燃料に含まれる燃料成分を気化させるようにしてもよい。既知のように、クランクケース内の前記クランク室と前記シリンダヘッド内の動弁室とを比較したときに、前記クランク室の方が、潤滑油の要求量が大きい。このことから、前記クランク室から前記動弁室へ移行する過程で、前記シリンダブロックの熱によって混合燃料を加熱して燃料成分を気化させることは合理的である。
【0014】
また、前記動弁室と前記クランク室とに連通する第二の連通路を設け、前記動弁室内の潤滑油を前記クランク室に戻すようにして、該クランク室内の潤滑油の量をリッチな状態にするのが好ましい。
【0015】
本発明は、前述した特開平5−222944号公報などに開示されているような、吸気系部品をクランクケースに直結した形式のエンジンに適用することができ、また、前述した特開平11−223116号公報に開示されているような、吸気通路から分岐した分岐吸気通路を介して潤滑油を含む混合燃料をクランクケースに導入する形式のエンジンに対しても適用することができる。
【0016】
また、エンジンの形式としては、OHC形式であってもよく、OHV形式であってもよい。OHV形式のエンジンであるときには、前記クランク室から前記シリンダヘッドの動弁室へ混合燃料を導入するための連通路として、動弁機構の一部を構成するプッシュロッドを通すための孔を利用し、この孔をシリンダブロックに形成することで、前記クランク室から前記動弁室へ移行する過程で、混合燃料を加熱して燃料成分を気化させるようにしてもよい。
本発明の他の目的及び作用効果は、以下の本発明の好ましい実施例の説明から明らかになろう。
【0017】
【実施例】
以下に、添付した図面に基づいて本発明の好ましい実施例を詳細に説明する。
第1実施例(図1〜図4)
図1〜図4は、本発明を空冷式単気筒4サイクル内燃エンジンに適用した第1実施例を示すものであり、図1は、クランクシャフトの軸線に沿って切断した第1実施例のエンジンの縦断面図であり、図2は、クランクシャフトを横断する方向に切断した、図1と同じエンジンの縦断面図であり、図3はシリンダブロックの一部の縦断面拡大図であり、図4は図1のIV−IV線に沿った断面図である。
【0018】
図示のエンジン100は、排気量20cc〜60cc程度の比較的小型のものであり、刈払機の動力源に適用される形態のものを例示するものである。該エンジン100は、冷却フィン2を備えたシリンダブロック3と、その上に一体的に固設されたシリンダヘッド4とを有し、前記シリンダブロック3のシリンダボア5に上下に摺動自在に嵌挿されたピストン6と前記シリンダヘッド4との間に燃焼室7が画成されている。
【0019】
前記シリンダヘッド4は、前記燃焼室7に臨んで配置された点火プラグ8(図1)と、前記燃焼室7に開口する吸気ポート9及び排気ポート10(図2)と、を備え、前記吸気ポート9は吸気バルブ11よって開閉され、前記排気ポート10は排気バルブ12によって開閉される。
【0020】
図示のエンジン100は、また、前記シリンダヘッド4とその上のヘッドカバー4aとで、動弁機構15を配置するための動弁室16が画成されている。前記動弁機構15は、従来から既知のように、カムシャフト17、ロッカーアーム18(図2)等を含んでいる。このことから理解できるように、前記エンジン100は、いわゆるOHC式のエンジンである。なお、前記動弁機構15の主要な要素の一つとして、前記吸気バルブ11及び前記排気バルブ12が閉弁する方向に前記ロッカーアーム18を付勢するためのバルブスプリングがあるが、このスプリングは、その構成自体周知のものであり、図面中の線図の錯綜を避けるために省略してある。
【0021】
前記シリンダブロック3の下端には、密閉したクランク室20を形成するためのクランクケース21が取付けられ、前記クランク室20内に配置されたエンジン出力軸としてのクランクシャフト22は、連接棒23及びピストンピン24を介して、前記ピストン6に連結されている。前記クランクシャフト22は、タイミングベルト25(図1)を介して前記カムシャフト17に作動上連結されており、これにより、前記吸気バルブ11及び前記排気バルブ12は、前記クランクシャフト22の回転に同期した所定のタイミングで開閉される。
【0022】
図1中、参照符号26はリコイルスタータを示し、このリコイルスタータ26は前記クランクシャフト22に作動上連結されている。前記エンジン100の始動時には、前記リコイルスタータ26を用いて、手動により前記エンジン100の起動が行われる。また、Cは遠心クラッチであり、前記クランクシャフト22の回転駆動力を図示しない刈刃装置に出力する。
【0023】
前記吸気ポート9には、図2に示すように、これに連なる吸気通路30を形成するための吸気系部品31が連結されており、この吸気系部品31は、エアクリーナ32と、スロットルバルブ(図示せず)を含む燃料供給手段であるダイヤフラム式気化器33と、前記エアクリーナ32と前記気化器33とを連結して該気化器33よりも上流側の吸気通路30aを形成する上流側吸気管34と、前記気化器33と前記吸気ポート9とを連結して前記気化器33よりも下流側の吸気通路30bを形成する下流側吸気管35と、で構成されている。なお、前記排気ポート10には、排気系部品としてのマフラー36が連結されている。
【0024】
前記エンジン100の下方には、前記クランクケース21に近接して燃料タンク40が配置され、該燃料タンク40には、燃料としてのガソリンに潤滑油を添加した混合燃料Fが収容される。この燃料タンク40内の混合燃料Fは、配管41を介して前記気化器33に供給され、該気化器33によって霧化されて前記下流側の吸気通路30bに放出される。
【0025】
前記エンジン100は、また、前記下流側吸気管35と前記クランクケース21とに連結されて前記下流側吸気通路30bと前記クランク室20とを連通させるための外部配管50(図2)を有し、この外部配管50によって、前記下流側吸気通路30bから分岐してこの下流側吸気通路30bを通る混合気、つまり潤滑油を含む混合気を前記クランク室20の中に導入するための分岐吸気通路50aが形成されている。前記下流側吸気管35と前記外部配管50との接続部分には、適宜の形式の第一逆止弁52が介装されており、この第一逆止弁52は、前記下流側吸気通路30bから前記クランク室20への流体の流れを許容するが、その逆の流れを禁止する。この第一逆止弁52は、前記下流側吸気通路30bと前記クランク室20とを連通させる通路の任意の箇所に配置すればよく、例えば前記外部配管50と前記クランクケース21との接続部分に配置してもよい。
【0026】
前記エンジン100は、また、前記クランク室20と前記動弁室16とに接続されてこれらの間を連通させるための第一、第二の連通路55、56(図1)を備えている。前記第一の連通路55は第一の貫通孔57によって形成され、該第一の貫通孔57は、その大部分が前記シリンダブロック3の壁を上下に貫通し且つ前記シリンダボア5に隣接して位置している。
【0027】
前記第一の貫通孔57は、特に限定するものではないが、前記シリンダブロック3の円周方向に離間して四つ設けられており(図4)、これら第一の貫通孔57の下端は、前記クランクケース21の上面に形成された円周方向に連続するギャラリー58に連結されている。該ギャラリー58は、前記クランクケース21の側壁の形成されたケース内通路59を通じて前記クランクシャフト22の隣接する軸受60とオイルシール61との間の空間62に連通し、この空間62はクランクシャフト22の軸線に沿って延びるシャフト内通路65を通じて前記クランク室20に連通されている(図1)。
【0028】
前記第二の連通路56は、その上端が、前記動弁室16の底壁に形成された凹所16aに開口している(図1)。前記第二の連通路56は、前記シリンダブロック3を上下に貫通する一本の貫通孔66で形成され、この貫通孔66はその下端が、適宜の形成の第二逆止弁67を介して前記ケース内通路59とは偏倚した位置に設けられて、前記クランク室20に開放されている(図1)。この第二逆止弁67は、前記動弁室16から前記クランク室20への流体の流れを許容し、その逆の流れを禁止して、流体のサーキュレーションをより確実に維持せしめるために介装せしめたものであり、場合によっては省略することも可能である。
【0029】
前記シリンダヘッド4は、また、前記吸気ポート9と前記動弁室16とに連通する貫通孔70を有し、この貫通孔70によって、前記動弁室16内の混合燃料と空気の混合気を前記吸気ポート9に環流させる環流通路71が形成されており、この環流通路71には、例えば、手動回転式の開閉弁72が取付けられている。前記環流通路71は、前記動弁室16と前記吸気通路30とを連通させるものであればよく、例えば、前記動弁室16と前記下流側吸気管35との間に設けてもよく、又は前記動弁室16と前記上流側吸気管34との間に設けるようにしてもよい。前記手動式の開閉弁72は、エンジン始動時に、前記環流通路71を閉じるように操作され、エンジン始動後は開放状態に保持される。なお、この開閉弁72は、必ずしも必須ではなく、該開閉弁72を省いてもよい。
【0030】
以上の構成からなる前記エンジン100は、吸気行程〜排気行程に至る一連の各行程で次のような動作を行う。
(1)吸気行程:
吸気行程では、前記排気バルブ12が閉弁状態になり、その一方で、前記吸気バルブ11が開弁状態になり、この状態で前記ピストン6が下降移動することから、前記吸気通路30を通じて混合気が前記燃焼室7に導入される。該吸気行程では、前記ピストン6の下降移動に伴って前記クランク室20が正圧(加圧)の状態になる。
【0031】
したがって、前記分岐吸気通路50aを開閉する前記第一逆止弁52は閉じた状態となるため、この吸気行程では、前記下流側吸気通路30bから前記クランク室20へ混合気の導入は行われない。他方、前記クランク室20内の混合気は前記ピストン6の下降移動によって第一のシリンダブロック内連通路55へ押し出され、この第一連通路55を通って前記動弁室16に流入して、前記動弁室16内で前記動弁機構15等などの潤滑を行う。なお、前記第二のシリンダブロック内連通路56は、前記第二逆止弁67によって閉鎖された状態にある。
【0032】
(2)圧縮行程:
次に、前記エンジン100が圧縮行程に移行すると、前記吸気バルブ11及び前記排気バルブ12が共に閉弁状態になり、この状態で前記ピストン6が上昇移動して、前記燃焼室7の中の混合気が圧縮される。この圧縮行程では、前記ピストン6の上昇移動に伴って前記クランク室20が負圧(減圧)の状態になる。したがって、前記分岐吸気通路50aの第一逆止弁52は開いた状態となり、前記下流側吸気通路30bの混合気の一部が前記分岐吸気通路50aを通じて前記クランク室20の中へ導入される。
【0033】
(3)膨張行程:
次に、前記点火プラグ8によって前記燃焼室7内の混合気に点火され、膨張行程に移行する。この膨張行程では、前記吸気バルブ11及び前記排気バルブ12が共に閉弁状態にあり、この状態で前記ピストン6が下降移動する。この膨張行程では、前記ピストン6の下降移動に伴って前記クランク室20が正圧の状態になる。
【0034】
したがって、前記分岐吸気通路50aの前記第一逆止弁52は閉じた状態となるため、この膨張行程では、前記下流側吸気通路30bから前記クランク室20へ混合気の導入は行われない。他方、前記クランク室20内の混合気は、前記ピストン6の下降移動によって、前記シャフト内通路65、前記空間62、前記ケース内通路59、及び前記ギャラリー58を介して、前記第一のシリンダブロック内連通路55へ押し出され、このブロック内通路55を通って前記動弁室16に流入する。
【0035】
(4)排気行程:
排気行程では、前記吸気バルブ11が閉弁状態にあり、その一方で前記排気バルブ12が開弁状態になり、この状態で前記ピストン6が上昇移動することから、前記燃焼室7の中の燃焼ガスは、前記排気ポート10を通り、前記マフラー36を通って外部に排出される。この排気行程では、前記ピストン6の上昇移動に伴って前記クランク室20が負圧の状態になる。したがって、前記外部配管50の前記逆止弁52は開いた状態となり、前記下流側吸気通路30bの混合気が、前記分岐吸気通路50aを通じて前記クランク室20の中へ導入される。
【0036】
上記の排気行程が完了すると、前記エンジン100は、前述した吸気行程に戻って、順次、前述した圧縮行程、膨張行程、排気行程を繰り返すものであるが、排気行程から吸気行程に移行したときには、前記動弁室16の中の混合気が、前記シリンダヘッド4内の前記貫通孔70を通って前記吸気ポート9に流出し、前記燃焼室7に導入される。
【0037】
(5)始動時:
前記エンジン100の始動時には、作業者が、前記開閉弁72を操作して、前記環流通路71を閉じて、前記動弁室16と前記吸気ポート9との連通を遮断させる(前記開閉弁72を閉じる)。これにより、前記燃焼室7には、唯一、前記吸気系部品31を通じて混合気が導入される。換言すれば、始動時に、前記動弁室16を経由した混合気が前記吸気ポート9に流入して混合比が変化することによる、始動性の悪化を防止することができる。
【0038】
上述した第1実施例のエンジン100によれば、圧縮行程と排気行程で、前記下流側吸気通路30bの混合気の一部が前記分岐吸気通路50aを通じて前記クランク室20に導入され、このクランク室20に流入した混合気は、膨張行程及び吸気行程で前記動弁室16に入り、吸気行程において前記環流通路71を通じて前記吸気ポート9に還流されて、最終的には前記燃焼室7に充填される。
【0039】
このようにして前記エンジン100の一連の行程の経る過程で前記クランク室20及び前記動弁室16に導入される混合気は、前述したように潤滑油を含んでいることから、この混合気に含まれている潤滑油によってエンジン内部の必要な潤滑が行われる。したがって、従来の4サイクル内燃エンジンでは一般的に必要なオイル溜めが不要であり、これによって、例えば前記エンジン100を搭載した刈払機(図示せず)を操作している過程で、前記エンジン100の姿勢が例えば左右に大きく傾いたとしても、これが原因で潤滑不良に陥って前記エンジン100の作動が悪化することはない。
【0040】
また、前記エンジン100によれば、前記燃焼室7に開口する前記吸気ポート9に、一般的な4サイクルエンジンと同様に前記吸気系部品31を連結する構成を採用してあるため、前記エンジン100の設計において、通常の4サイクルエンジンの基本的なレイアウトをそのまま流用することができることから、例えばエンジン設計に要する開発費を削減することができるなどの実際上の利点がある。
【0041】
また、この構成、つまり前記燃焼室7に開口する前記吸気ポート9に、これに直結した前記吸気系部品31を通じて混合気の供給を行うようにしてあるため、応答性の点で、吸気系を吸気ポートに連結した従来一般的な4サイクルエンジンと同等の性能を確保することできる。換言すれば、前述した吸気系部品をクランクケースに直結して混合燃料で潤滑を行う形式の従来の4サイクル内燃エンジンに比べて、応答性を改善することができる。
【0042】
また、前記エンジン100によれば、前記シリンダブロック3に形成した前記第一の連通路55を通じて、前記クランク室20から前記動弁室16に混合気を導入するようにしてあるため、前記クランク室20内で関連部材を潤滑した後の潤滑油を含む混合気は、前記第一の連通路55を通る過程で、前記シリンダブロック3の熱によって加熱されてガソリン成分が気化する。
【0043】
すなわち、前記第一の連通路55を通る混合気は、前記シリンダブロック3の熱によって、比較的気化し易いガソリン成分が気化し、潤滑油成分とガソリン成分とに分離される。これにより前記第一連通路55の例えば、内壁面には潤滑油成分が付着し易くなり、この内壁面に付着した潤滑油は、この内壁面を伝って流下し、前記ギャラリー58から前記シャフト内通路65を通じて前記クランク室20に環流される。
【0044】
また、前記動弁室16内に入り込んだ混合気は、前記排気ポート10の回りの熱によって、ガソリン成分の気化状態が維持される。これにより、混合気の潤滑油成分は、前記動弁機構15などの各摺動面への付着割合が増大することから、効率良く潤滑に寄与する。また、前記動弁室16の内壁面に付着した潤滑油は、前記動弁室16の前記凹所16aから前記第二連通路56を通じて前記クランク室20に流下して、潤滑油の要求量が多い前記クランク室20内の潤滑油をリッチ状態にする。すなわち、前記動弁室16内に貯まった潤滑油を前記クランク室20に導入することで、潤滑油の要求量が多い前記クランク室20の潤滑油をリッチ化することができる。
【0045】
また、このクランク室20内に比較的多量に留まるようであれば、例えば、前記クランクシャフト22に掻き上げ部材(図示せず)を設けて、この掻き上げ部材で前記クランク室20内に貯留する潤滑油を掻き上げて前記クランク室20内及び前記シリンダボア5内壁の補助的な潤滑を行うようにしてもよい。
【0046】
前記シリンダブロック3に形成した前記第一の連通路55で、前記クランク室20から前記動弁室16に移行する混合気を加熱して、ガソリン成分を気化した状態で前記動弁室16に混合気を導入するようにしてあるため、前記動弁室16に入り込んだ混合気に含まれる潤滑油は、前記クランク室20内の混合気よりも相対的リーンな状態になるが、前記クランク室20と前記動弁室16とを比較したときに、前記動弁室16の方が潤滑油の要求量が少ないため、前記第一の連通路55で混合気を加熱して前記動弁室16に導入される混合気の潤滑油成分が前記クランク室20内の混合気よりも相対的にリーンになったとしても、前記動弁室16での潤滑に支障を招くことはない。
【0047】
また、前記動弁室16内の混合気は、前記シリンダブロック3の熱によってガソリン成分の気化状態が維持されるため、潤滑を必要とする前記動弁機構15へは、この気化状態のガソリン成分よりも潤滑油の方が付着し易くなるため、効率的に動弁機構15を潤滑することができる。
【0048】
以上のことから、前記動弁室16を通過して該動弁室16を出る混合気は、これが含有する潤滑油成分が大幅に減少した状態となる。つまり、前記動弁室16から前記吸気ポート9を通じて前記燃焼室7に導入される混合気に含まれる潤滑油の量を減少させることができる。以上、第一実施例のエンジン100をOHC形式のエンジンを例に説明したが、OHV形式のエンジンに対しても等しく適用することができる。
【0049】
図5以降の図面は、本発明の他の実施例を示すものであり、互いに共通する要素には同一の参照符号を付すことにより、その重複した説明を省略し、以下に、図5以降の実施例の特徴部分について説明を加えることにする。
【0050】
第二実施例(図5)
図5は、本発明の第二実施例のエンジンを概略的に示す。この第二実施例のエンジン200は、前記シリンダヘッド4と前記下流側吸気管35とに接続された第二外部配管201を有し、この第二外部配管201によって前記環流通路71が形成されている。また、前記クランクケース21の底部には、比較的小さな潤滑油貯留室202が形成され、該潤滑油貯留室202に貯まった潤滑油は、定期的に、キャップ203を取り外して外部に排出される。なお、図5の参照符号75はスロットルバルブである。
【0051】
この第二実施例のエンジン200及び/又は前記第一実施例のエンジン100は、前記分岐吸気通路50aから枝別れした第二分岐通路203(図5に仮想線で示してある)を設け、この第二分岐通路203を前記シリンダブロック3内に通過させた後に前記クランク室20に開放させるようにしてもよい。これによれば、前記分岐吸気通路50aを通る混合気の一部を、前記シリンダブロク3の熱によって加熱して、内在するガソリン成分を気化させることができる。
【0052】
第三実施例(図6)
図6は本発明の第三実施例のエンジンを概略的に示す。この第三実施例のエンジン300は、前記吸気系部品31が前記クランクケース21に連結され、前記下流側吸気通路30bが直接的に前記クランク室20に連通されている。したがって、このエンジン300にあっては、前記吸気系部品31で生成された潤滑油を含む混合気の全量が前記クランク室20に導入される。
【0053】
前記吸気系部品31に含まれる始動燃料供給ポンプ(図示せず)には外部燃料供給管301が接続され、該外部燃料供給管301の他端は前記吸気ポート9に開放されている。前記エンジン300の始動時には、増量すべき燃料が、前記外部燃料供給管301を通じて前記吸気ポート9に直接的に供給される。
【0054】
前記第二実施例のエンジン200及び/又は前記第三実施例のエンジン300は、前記第一実施例のエンジン100と同様にOHC形式のエンジンであってもよく、また、OHV形式のエンジンであってもよい。前記エンジン200及び/又は300が、OHV形式のエンジンである場合、前記クランクシャフト22の近傍のカム80と、前記動弁室16内の前記ロッカーアーム18との間に介装されたプッシュロッド81を、前記シリンダブロック3を上下に貫通する貫通孔82の中に収容し、このシリンダブロック内貫通孔82を前記第一連通路55として兼用するようにしてもよい(図7、図8)。このことは前述した第一の実施例のエンジン100についても言えることである。
【0055】
前記貫通孔82は、前記シリンダブロック3に形成されているため、前記クランク室20内の混合気が前記貫通孔82を通って前記動弁室16に移行する過程で前記シリンダブロック3の熱によって加熱され、これにより混合気のガソリン成分を気化させることができる。
【0056】
第四実施例(図9)
図9は第四実施例のエンジンを概略的に示す。このエンジン400は、吸気通路30から分岐した分岐吸気通路50aを通じて前記クランク室20と前記動弁室16とが連通されると共に、該動弁室16と前記吸気通路30とが、長い環流通路71によって連通され、前記吸気通路30に環流される混合気を前記環流通路71で加熱して、ガソリン成分を気化させるようにしてある。
【0057】
前記長い環流通路71には、その途中に、前記クランク室20に通じる油戻し通路401を設けるのがよく、該油戻し通路401は、例えば前記長い環流通路71の最も低い部分となる垂直部分71aの下端に開口させるのがよい。
【0058】
前記長い環流通路71は、例えば、その上流部分を71bを前記シリンダブロック3内に形成し、前記垂直部分71aを外部配管で構成して、該外部配管の下流端を前記下流側吸気管35に連結するようにしてもよい。
【0059】
前記環流通路71を通る混合気を加熱してガソリン成分を気化させるための熱源としては、前記エンジン400の前記シリンダブロック3の熱を利用してもよく及び/又は排気ガスの熱を利用するようにしてもよい。図10は、排気ポート又は排気管の回りに前記環流通路71を形成した例を示す。
【0060】
なお、このエンジン400にあっても、前記クランク室20と前記動弁室16とを連通させる前記第一連通路55を、前記シリンダブロック3の前記貫通孔57で構成して、前記クランク室20から前記動弁室16へ移行する過程で、前記シリンダブロック3の熱で混合気を加熱して、ガソリン成分を気化させるようにしてもよい。
【0061】
図示の前記エンジン400は、OHC形式のエンジンを例示しているが、OHV形式のエンジンであってもよく、また、図6に関連して説明した、前記吸気系部品31を前記クランクケース21に直結した形式のエンジンであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】クランクシャフトに沿って切断した第1実施例のエンジンの縦断面図である。
【図2】クランクシャフトを横断する方向に切断した図1のエンジンの縦断面図である。
【図3】図1の図示のエンジンに含まれるシリンダブロックの一部を抽出したエンジンの部分断面拡大図である。
【図4】図1のIV−IV線に沿って切断した断面図である。
【図5】第二実施例のエンジンの概略構成図である。
【図6】第三実施例のエンジンの概略構成図である。
【図7】OHV形式のエンジンのプッシュロッドを収容するシリンダブロック内の孔を利用してクランク室と動弁室とを連通させる構成を説明するための概略断面図である。
【図8】図7と同様に、OHV形式のエンジンのプッシュロッドを収容するシリンダブロック内の孔を利用してクランク室と動弁室とを連通させる構成を説明するための、図7に関連した概略断面図である。
【図9】第四実施例のエンジンの概略構成図である。
【図10】クランク室に導入した混合気を動弁室を経由して吸気通路に戻す一連の経路のいずれかで排気ガスの熱を利用して混合気を加熱する具体的な構成を説明するための概略図である。
【符号の説明】
100 4サイクル内燃エンジン(第1実施例)
3 シリンダブロック
4 シリンダヘッド
7 燃焼室
9 吸気ポート
16 動弁室
20 クランク室
21 クランクケース
22 クランクシャフト
30 吸気通路
30a 下流側吸気通路
31 吸気系部品
33 気化器(燃料供給手段)
50a 分岐吸気通路
55 第一連通路(経路)
203 第二分岐通路(経路)
F 混合燃料

Claims (5)

  1. 潤滑剤を添加した混合燃料(F)を使用してエンジン内部の潤滑を行うようにした4サイクル内燃エンジン(100)において、
    前記混合燃料(F)を前記エンジン(100)の内部に導入して前記エンジン(100)の燃焼室(7)に充填する前までの前記混合燃料(F)の経路(55,203)で前記エンジン(100)の熱を利用し、前記混合燃料(F)を加熱して該混合燃料に含まれる燃料成分を気化させて潤滑油から分離することを特徴とする4サイクル内燃エンジン。
  2. クランクシャフト(22)を収容したクランク室(20)とシリンダヘッド(4)に設けられた動弁室(16)とを連通する第一連通路(55)がシリンダブロック(3)に形成され、該シリンダブロック(3)の熱によって、前記第一連通路(55)を通る混合燃料(F)を加熱して該混合燃料(F)に含まれる燃料成分を気化させることを特徴とする請求項1に記載の4サイクル内燃エンジン。
  3. 前記動弁室(16)と前記クランク室(20)とに連通する第二の連通路(56)を介して前記動弁室(16)内の潤滑油を前記クランク室(20)に戻すことを特徴とする請求項2に記載の4サイクル内燃エンジン。
  4. 前記燃焼室(7)に開口する吸気ポート(9)に連なる吸気通路(30)に前記混合燃料(F)を供給するための燃料供給手段(33)と、
    前記吸気通路(30)の前記燃料供給手段(33)よりも下流側に位置する下流側吸気通路(30b)から分岐して前記クランク室(20)と連通する分岐吸気通路(50a)と、を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の4サイクル内燃エンジン。
  5. 前記クランク室(20)に直接的に連結された吸気通路(30)に前記混合燃料(F)を供給するための燃料供給手段(33)を備えていることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項に記載の4サイクル内燃エンジン。
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