JPS62142060A - 水冷式成形金型 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 Ａ０発明の目的 （１）産業上の利用分野 本発明はダイカスト鋳造等の加圧鋳造装置に用いられる
水冷式成形金型に関する。

（２）従来の技術 従来内燃機関の軽合金製等のシリンダブロックはダイカ
スト等の加圧鋳造法により鋳造されるが、かかるシリン
ダブロックは複雑な形状をなしており、たとえばクラン
ク軸を支承するメタルハウジング部分の如き肉厚部と、
クランクケースのスカート部分の如き薄肉部とを有して
いるため、鋳造時には厚肉部と薄肉部とを成形する溶湯
の凝固速度に差を生じて均質な鋳造品が得られないとい
う問題があった。

そこで第５図に示すように成形金型Ｍ′の、鋳造品の厚
肉部の成形部分には冷却水孔０４を穿設し、この冷却水
孔０４に冷却水パイプ０９を遊挿し、給水通路０７に圧
送した冷却水を冷却水パイプ０９を通して冷却水孔０４
に供給して成形金型Ｍ′を冷却し、該冷却水を排水通路
０８を通して外部に排出するようにしたものが提案され
ているが、このような冷却手段は前記成形金型Ｍ′を直
接冷却水により冷却するようにしているため短時間でキ
ャビティ内の溶湯が凝固して加圧溶湯の連続的な補給が
円滑に行われず前記従来の問題を解消するには至らなか
った。

（３）発明が解決しようとする問題点 本発明は上記実情に鑑みてなされたもので鋳造品の肉厚
部を成形する、成形金型の肉厚成形部分を冷却水により
間接的に冷却することにより肉厚部を成形するキャビテ
ィに溶湯を加圧充填しつつ該溶湯を徐冷することができ
、品質の優れた鋳造品を成形できるようにした水冷式成
形金型を提供することを目的とするものである。

Ｂ０発明の構成 ［１１問題点を解決するだめの手段 本発明によれば、前記目的達成のためキャビティの一部
を画成する成形面を有する成形ブロックと、この成形ブ
ロックの背面に一体に結合される給排水ブロックとを備
え、前記成形ブロックの鋳造品の肉厚部を成形するため
の厚肉成形部分には行止まりの冷却水孔を穿設し、この
冷却水孔に冷却遅延パイプを密合して該パイプを成形ブ
ロックに固着し、一方前記給排水ブロックには、給水通
路と排水通路とを穿設するとともに前記給水通路に連通
ずる冷却・水パイプを固着し、この冷却水パイプを前記
冷却遅延パイプ内に遊挿するとともにその先端を該冷却
遅延パイプ内に開口し、さらに前記冷却水パイプの基端
を前記排水通路に連通ずる。

（２）作　用 成形金型の、鋳造品の厚肉部を成形する厚肉部分は、冷
却水により冷却遅延パイプを介して間接的に冷却され、
前記鋳造品の厚肉部は加圧溶湯の補給をうけながら徐冷
されてｍ織の均質な鋳造品が得られる。

（３）実施例 以下、第１〜４図により、本発明成形金型を内燃機関の
アルミ合金製シリンダブロック成形用に実施した場合の
実施例について説明する。

前記シリンダブロックの組立成形金型Ｍは、下金型Ｍｂ
、側金型ＭＳＩ　、ＭＳ２および上金型ＭＵ、および中
央金型Ｍｃより構成されており、それらによって鋳造品
、すなわちシリンダブロックを成形するためのキャビテ
ィ１が画成され、このキャビティ１内には通常のように
アルミ合金用溶湯が加圧注湯される。

下金型Ｍｂは中央金型Ｍｃと一体であって、この中央金
型Ｍｃが本発明による水冷式成形金型に構成される。

前記中央金型Ｍｅは、前記キャビティ１に接する成形面
２ａを有する成形ブロック２と、この成形ブロック２に
一体に結合される給排水ブロック３とを備えている。

前記成形ブロンク２と給排水ブロック３には、鋳造品の
厚肉部分を成形する溶湯を徐冷するための冷却回路Ｃが
設けられる。

前記成形ブロック２の、鋳造品の厚肉部分を成形する厚
肉成形部分２ｂには、複数本の冷却水孔４が略鉛直方向
に互いに平行に並設されている。

各冷却水孔４は上端が閉じ、下端が成形ブロック２の背
面に開口している。各冷却水孔４には、その開口底面よ
り上端を閉じたテストチューブ状の鋼製の冷却遅延パイ
プ５が密着状態に挿着され、該冷却遅延パイプ５は、そ
の下端のねじ部５ａを冷却水孔４に螺着して液孔４に固
着される。

前記成形ブロック２の下面には、給排水ブロック３が一
体に結合され、この給排水ブロック３と前記冷却遅延パ
イプ５との接合面には、第３図に示すようにＯリング６
が介在される。給排水ブロック３には、給水通路７と排
水通路８とが前記複数の冷却水孔４と略直交して互いに
平行に穿設されるとともに給水通路７に連通ずる複数本
の冷却水パイプ９の下端が螺着されており、それらの冷
却水パイプ９は前記複数の冷却遅延パイプ５内にそれぞ
れ遊挿され、それらの先端は開口されて冷却遅延パイプ
５内奥部に連通されている。また前記複数の冷却遅延パ
イプ９の開口端は前記排水通路８に連通される。前記給
水通路７の人口ＩＯには給水ポンプＰが連通され、また
排水通路８の出口１１は水溜Ｔに連通される。

次にこの実施例の作用について説明する。

いま下金型Ｍｂ、中央金型Ｍｃ、左、右側金型Ｍｓ１、
Ｍｓ２および上金型Ｍｕを結合して組立成形金型Ｍをセ
ットすれば、それらの内部にシリンダブロックを成形す
るためのキャビティ１が画成され、該キャビティｌ内に
通常のようにアルミ合金用等の溶湯を加圧注湯すれば、
シリンダブロックを鋳造成形することができる。

ところで溶湯の加圧注湯と同時に給水ポンプＰを運転す
れば、加圧冷却水は給水通路７を通って複数の冷却水パ
イプ９に分配給水される。第３図に示すように各冷却水
パイプ９に流入した冷却水は冷却遅延パイプ５の内壁に
沿ってその上端より下方へ流れ、排水通路８を通って水
溜Ｔに戻される。

而して冷却水が冷却遅延パイプ５を流れる間に、該パイ
プ５を通して成形ブロック２の厚肉成形部分２ｂを冷却
し、その成形面２ａに接するキャビティ１の厚肉部の溶
湯を冷却する。

以上によりキャビティｌの厚肉部に注湯される溶湯は冷
却水によって間接的に徐冷することができ、その急激な
冷却凝固が緩和され、その徐冷中にも溶湯を継続的に加
圧注湯することができる。

したがってキャビティ１の厚肉部への溶湯の充填性が著
しく向上して品質の優れた鋳造品を得ることができる。

Ｃ１発明の効果 以上の実施例により明らかなように本発明によれば、キ
ャビティの一部を画成する成形面を有する成形ブロック
と、この成形ブロックの背面に一体に結合される給排水
ブロックとを備え、前記成形ブロックの鋳造品の肉厚部
を成形するための厚肉成形部分には行止まりの冷却水孔
を穿設し、この冷却水孔に冷却遅延パイプを密合して該
パイプを成形ブロックに固着し、一方前記給排水ブロッ
クには、給水通路と排水通路とを穿設するとともに前記
給水通路に連通ずる冷却水パイプを固着し、この冷却水
パイプを前記冷却遅延パイプ内に遊挿するとともにその
先端を該冷却遅延パイプ内に開口し、さらに前記冷却水
パイプの基端を前記排水通路に連通したので、鋳造品の
厚肉部を成形するための、キャビティの厚肉成形部分に
注湯された溶湯を徐冷しつつ該厚肉成形部に継続的に溶
湯を加圧注湯することができ、溶湯の急激な冷却、凝固
が緩和され、その充填性が著しく向上し品質の優れた鋳
造品を得ることができる。

【図面の簡単な説明】

図面は本発明成形金型の一実施例を示すもので、第１図
はその縦断側面図、第２図は、第１図の平面図、第３図
は、第１図の二部の拡大図、第４図は、第１図ＩＶ−Ｔ
Ｖ線縦断面図、第５図は従来の成形金型の一部縦断側面
図である。 １・・・キャビティ、２・・・成形ブロック、２ａ・・
・成形面、３・・・給排水ブロック、４・・・冷却水孔
、５・・・冷却遅延パイプ、７・・・給水通路、８・・
・排水通路、９・・・冷却水パイプ

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. キャビティ（１）の一部を画成する成形面（２ａ）を有
   する成形ブロック（２）と、この成形ブロック（２）の
   背面に一体に結合される給排水ブロック（３）とを備え
   、前記成形ブロック（２）の鋳造品の肉厚部を成形する
   ための厚肉成形部分（２ｂ）には行止まりの冷却水孔（
   ４）を穿設し、この冷却水孔（４）に冷却遅延パイプ（
   ５）を密合して該パイプ（５）を成形ブロック（２）に
   固着し、一方前記給排水ブロック（３）には、給水通路
   （７）と排水通路（８）とを穿設するとともに前記給水
   通路（７）に連通する冷却水パイプ（９）を固着し、こ
   の冷却水パイプ（９）を前記冷却遅延パイプ（５）内に
   遊挿するとともにその先端を該冷却遅延パイプ（５）内
   に開口し、さらに前記冷却水パイプ（９）の基端を前記
   排水通路（８）に連通したことを特徴とする水冷式成形
   金型。