JPS62140799A - ウエブ裁断装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、ウェブ等を所定の幅に裁断するために用いら
れるウェブ裁断装置に関する。

〔従来の技術〕

ウェブを所定の幅に裁断するための裁断装置として、上
下各一対の裁断刃を保持している回転軸を左右一対の支
持フレームに回転自在に設けるとともに、この支持フレ
ームを回転軸の軸線方向へ移動自在となし、支持フレー
ムを適宜移動することによって所定のウェブ裁断幅に合
わせて刃間隔を設定することができるようにしたウェブ
裁断装置が知られている。

このようなウェブ裁断装置によってウェブを裁断する際
、ウェブにはたわみが発生する。このたわみには、ウェ
ブの自重によって下方へ垂れ下がるたわみと、ウェブが
ある程度の剛性を有する場合に上方へ湾曲するたわみと
がある。このようなウェブに発生するたわみは、裁断刃
をその刃間隔がウェブ裁断幅と正確に一致するように設
定しても、裁断されたウェブの幅寸法を不正確なものに
してしまう。すなわち、裁断されたウェブの幅寸法は、
設定された幅寸法よりも広幅になってしまう。

裁断中のウェブにこのようなたわみが発生することを防
止し、ウェブを正確な幅寸法に裁断するために、従来は
、例えば特開昭５７−１’６３０１２号公報あるいは実
開昭５８−１３９２０号公報に開示されているように、
固定式ウェブ押えロールを用いたり、あるいは下刃に隣
接して設定された幅狭のスペーサを用いたりしてウェブ
を支持して裁断していた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

しかし、上述した従来のウェブ裁断装置においては、裁
断されるウェブの幅寸法が比較的小さい場合はよいが、
幅寸法が比較的大きなウェブを裁断するために裁断刃を
移動して刃間隔を大きくすると、相対的にウェブ支持幅
が小さくなってしまうため、裁断中のウェブにはやはり
その幅方向でたわみが生じてしまい、ウェブを所定の幅
寸法で正確に裁断できなくなるという問題があった。

本発明は、固定式のウェブ押えロールを用いたり、ある
いは下刃に隣接して設けられた幅狭のスペーサを用いて
ウェブを支持して裁断するウェブ裁断装置の持つ上述の
問題点を解決し、裁断刃の刃間隔設定機能を損なうこと
なく、裁断刃の刃間隔を変えても、ウェブをその幅全体
にわたって支持することができ、ウェブを所定の幅寸法
で正確に裁断することができるようにしたウェブ裁断装
置を提供することを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

上記問題点を解決するために、本発明のウェブ裁断装置
においては、上下の裁断刃を保持する回転軸を回転自在
に支持した左右一対の可動フレームを、刃間隔を自由に
設定できるように裁断刃の回転軸線方向に相対移動可能
に構成するとともに、互いに幅の異なる複数個のスペー
サローラを装置本体に軸支された回動軸のまわりに回転
自在に支持し、このスペーサローラを設定される裁断刃
の刃間隔に応じて前記回動軸を回動して、設定された裁
断刃の刃間隔に応じた適正幅のスペーサローラを一対の
裁断刃間に位置させるように構成し、裁断されるウェブ
を常にその幅全体にわたって支持するようにしたもので
ある。

上記問題点を解決するために、本発明のウェブ裁断装置
においては、上下各一対の裁断刃のうちのいずれか一対
の裁断刃を支持した回動軸のそれぞれに、裁断されるウ
ェブの両側縁を支持するための固定ローラを取り付け、
裁断刃の刃間隔を設定した際に、前記固定ローラ間に空
間が生ずるような場合には、この固定ローラ間に刃間隔
に応じた幅をもつスペーサローラを挿入することによっ
て、裁断されるウェブをその幅方向で確実に支持するよ
うにしたものである。

本発明の望ましい実施例によれば、前記固定ローラ間に
挿入されるスペーサローラとしては、幅の異なる複数本
のスペーサローラの中から、刃間隔に対応した幅をもっ
たものが選択されて挿入されるようになっているが、最
も簡単なものでは、−個のスペーサローラを刃間隔に応
じて着脱させるように構成される。

以下、図面を参照して本発明の実施例について説明する
。

〔実施例］ 本発明のウェブ裁断装置の要部を示す第１図において、
装置本体の一部を構成する外枠１には、裁断されるウェ
ブＷの進行方向に対して直交する方向に延びるスライド
ガイド２が固定されている。

このスライドガイド２には、第２図に示したようにガイ
ドレール４．１．４１が形成されており、可動フレーム
３Ｌ、３Ｒのスライドレール３１．３１を摺動自在に支
持している。可動フレーム３Ｌ。

３Ｒには、それぞれ上下一対の回転軸４Ｌ、５Ｌ及び４
Ｒ，５Ｒがそれぞれヘアリング６．７を介して回転自在
に取り付けられている。

上側回転軸４Ｌには外周の一部にネジ部１０が形成され
たスリーブ１１が嵌合され、固定用す・ノド１２によっ
て回転軸４Ｌに固定されている。このスリーブ１１のネ
ジ部１０には外側スペーサ１３が螺合されるとともに上
側裁断刃１４Ｌを挾んでその内側から内側スペーサ１５
が螺合しており、この内側スペーサ１５によって上側裁
断刃１４を外側スペーサ１３の側面に圧着して固定して
いる。

これらのスペーサ１３．１５の緩み防止のために、スリ
ーブ１１のネジ部１０には更に圧着リング１６が螺合さ
れ、上側裁断刃１４Ｌを上側回転軸４Ｌと一体化してい
る。また、上側回転軸４Ｌの外側には、歯車１７が内側
スペーサ１８及び固定ナツト１９によって固定されてい
る。なお、他方の可ＮＪＪフレーム３Ｒにおける上側回
転軸４Ｒ，上側裁断刃１４Ｒの装着構造も上述と同様で
あるので、これらには同一番号を付して説明は省略する
。

下側回転軸５Ｌには、そのほぼ中央部付近にフランジ２
１、更に内側外周にネジ部２２が形成されている。この
フランジ２１とネジ部２２に螺合するスペーサ２３によ
って下側裁断刃２４Ｌを挟着し、下側裁断刃２４Ｌをフ
ランジ２１の側面に圧着させるようにして固定している
。下側回転輪５Ｌのネジ部２２には、更に下側裁断刃２
４Ｌと同一の外径を有する固定スペーサローラ２５が装
着され、ネジ部２２と螺合する固定ナンド２６によって
回転軸５Ｌに固定されている。このようにして、下側裁
断刃２４Ｌ及び固定スペーサローラ２５は、下側回転軸
５Ｌと一体化されている。また、下側裁断刃２４Ｌの外
側には、歯車２７が内側スペーサ２８及び固定ナツト２
９によって固定されている。なお、他方の可動フレーム
３Ｒにおける下側回転軸５Ｒ，下側裁断刃２４Ｒの装着
構造も上述と同様であるので、これらには同一番号を付
して詳細な説明は省略する。

可動フレーム３Ｌ、３Ｒのそれぞれには、回転軸駆動用
のモータＭが装着されており（第２図参照）、このモー
タＭの回転軸に固着された歯車８がそれぞれの下側裁断
刃２４Ｌ、２４Ｒを取り付けた下側回転軸５Ｌ、５Ｒの
歯車２７．２７に噛合っている。歯車２７．２７はそれ
ぞれ上側回転軸４Ｌ、４Ｒに固定された歯車１７．１７
に噛合っている。従ってこのモータＭの回転駆動力は上
下の回転軸に伝達され、上下の裁断刃４Ｌ、５Ｌ及び１
．５Ｒをそれぞれ逆方向へ回転させることができる。ま
た一対のモータＭは、左右の裁断刃の周速度に差が生じ
ないように十分な同期がとられている。なお、左右一対
の可動フレーム３Ｌ。

３ＲのそれぞれにモータＭを設けてそれぞれの上下回転
軸４Ｌ、４Ｒ，５Ｌ、５Ｒを回転駆動するかわりに、左
右の回転軸を周知の連動機構によって連結し、単一のモ
ータによって駆動するようにしてもよい。

可動フレーム３Ｌ、３Ｒの上端部３２には、送り軸４４
のネジ部４４Ｌ、４４Ｒが螺合している。

送り軸４４は、スライドガイド２の中央部および両端部
に固定された支持部材４２．４３によって、回転自在で
はあるが軸方向への移動は禁止されている。このネジ部
４４Ｌ、４４Ｒは互いに逆方向の、しかし同一ピンチの
ねじが形成されており、送り軸４４が回転することによ
って可動フレーム３Ｌ、３Ｒは互いに逆方向へ移動され
る。

送り軸４４は、これを手動的に回転して可動フレーム３
Ｌ、３Ｒを所定位置へ移動するようにしてもよく、ある
いはステッピングモータ等により駆動して、可動フレー
ム３Ｌ、３Ｒを所定位置へ移動するようにしてもよい。

このような移動機構はいずれも周知であるので図示を省
略した。また駆動装置を用いる場合には、単に可動フレ
ームの移動を行なうだけでなく、その移動量を制御する
こともできる。従って裁断すべきウェブＷの幅を指定で
きるようにし、その指定幅に応じた位置へ可動フレーム
を制御移動させるように構成することによって、刃間隔
を自動的に設定することができる。

第２図に示されるように、前記一対の下側裁断刃２４Ｌ
、２４Ｒの下方には、装置本体の側枠ＩＬ、ＩＲに固定
配設された横枠ＩＬＴ、ＩＲＴによって回動輪５０が軸
支されている。この回動軸５０には、上下左右に四方向
に突出した支持アーム６２，６４．６６．６８を備えた
フレーム５１が固着されている。そして、各々の支持ア
ーム６２．６４，６６．６８には、外径が固定スペーサ
ローラ２５と等しい可動スペーサローラ５２，５４．５
６．５８が、各々軸５３．５５．５７．　５９によって
回動自在に取り付けられている。可動スペーサローラ５
２．５４，５６．５８の幅は、可動スペーサローラ５２
が最も大きく、順次段階的に小さくなって可動スペーサ
ローラ５８の幅が最小となるように構成されている。ま
た各可動スペーサローラ５２〜５８は、その回転軸線が
回動軸５０の軸線を中心とする同一円周上にあって互い
に９０度の角度をなすように等角度に配列されている。

回動軸５０の一端には、歯車７０が設けられている。こ
の歯車７０は周知の定角度回転駆動装置、例えばステッ
ピングモータＭ２に連結されており、回動軸５０を９０
度ずつ段階的に回動する、−とができるようになってい
る。すなわち、回動軸５０を９０度ずつ回転させること
によってフレーム５１を９０度ずつ回動させ、各可動ス
ペーサローラを下側裁断刃２４Ｌ、２４Ｒ間に、その回
転軸線が下側裁断刃の回転軸５Ｌ、５Ｒの回転軸線と一
致するように位置決めできるように構成されている。そ
して、前記回動軸５０は、可動フレーム３Ｌ、３Ｒの移
動、すなわち刃間隔の設定に応じて回動されるようにな
っている。

第１図に示されるように可動フレーム３Ｌ３３Ｒがそれ
ぞれその最外側位置（Ｗｌ）に設定されているときは、
最大幅の可動スペーサローラ５２が下側裁断刃２４Ｌ、
２４Ｒ，従って固定スペーサローラ２５．２５間にこれ
らと同一軸線上の作用位置に位置し、同一外径を有する
固定スペーサローラ２５．２５とともにウェブＷを下側
から支持する。この最大幅の可動スペーサローラは、裁
断刃の設定幅が可動フレーム３Ｌ、３Ｒの設定位置Ｗ２
に対応する幅の範囲内で作用位置に保持される。

可動フレーム３Ｌ、３Ｒが設定位置Ｗ２に移動されると
、ステッピングモータＭ２を駆動し回動輪５０を９０度
回動させて、第２の大きさの幅を有する可動スペーサロ
ーラ５４を下側裁断刃２４Ｌ、２４Ｒ１従って固定スペ
ーサローラ２５．２５間に、これらと同一軸線上の作用
位置に位置決め固定される。この第２の可動スペーサロ
ーラ５４は、裁断刃の設定幅が、可動フレーム３Ｌ、３
Ｒの設定位置Ｗ３に対応する幅の範囲内で作用位置に保
持される。以下同様にして可動フレーム３Ｌ、３Ｒの設
定位置がＷ３−Ｗ４の範囲内においては、可動スペーサ
ローラ５６を、Ｗ、−Ｗ、の範囲内では可動スペーサロ
ーラ５８をステッピングモータＭ２によって固定スペー
サローラ２５゜２５間の作用位置へ位置決めするととも
に固定保持する。

以上のようにして、可動フレーム３Ｌ、３Ｒを移動して
上下一対の裁断刃の刃間隔を所定間隔に設定し、可動フ
レームの移動位置の段階的範囲に応じて、所定幅の可動
スペーサローラを固定スペーサローラ間の作用位置へ移
動保持した後、周知のウェブ送り装置を駆動するととも
に左右の回転軸駆動モータを始動させて回転軸を回転さ
せれば、ウェブＷはその幅全体にわたって固定スペーサ
ローラ及び可動スペーサローラによって支持されながら
、自重によって下方へたわむことなく、上下一対の裁断
刃によって側縁に沿って裁断される。

すでに説明したように、可動フレーム３Ｌ、３Ｒを電動
駆動装置によって移動するように構成し、この駆動装置
を制御することによって裁断刃を所定の刃間隔に自動設
定する場合には、可動フレーム駆動装置と可動スペーサ
ローラの回動軸を回動するための定角度回転駆動装置と
を連動させることによって裁断刃の刃間隔設定と設定さ
れる刃間隔に応じた可動ローラの作用位置への移動、保
持を同時に自動的に行うことができる。

第３図及び第４図は、本発明のウェブ裁断装置の第２の
実施例を示すものである。

この第２の実施例においては、可動フレームが装置本体
の基部を構成する基台に載置されていること及び可動ス
ペーサローラがウェブの上方からウェブを支持するよう
に構成されていることを除いて、すでに述べた実施例と
同一である。従って前記実施例と同一の作用、構成を有
する部分は、同一の符合を付してその説明を省略する。

第３図において、スライドガイド２は、基台９０に固定
されその上に可動フレーム３Ｌ、３Ｒを摺動自在に支持
している。この可動フレーム３Ｌ。

３Ｒにはそれぞれ上下の裁断刃１４Ｌ、２４Ｌ。

１４Ｒ，２４Ｒが前記実施例とは上下逆に取り付けられ
、したがって固定スペーサローラ２５裁断されるウェブ
Ｗの上側に配設された回転されている。

それぞれ幅の異なる可動スペーサローラ５２−５８支持
枠６２−６８および固定ブロック５１を介して支持して
いる回動軸５０は装置本体から上方に突出する外枠９１
Ｌ、９１Ｒの上部に形成された軸受部９２Ｌ、９２Ｒに
よって軸支されている。この回動軸５０は、定角度回転
駆動装置によって９０度ずつ回動され、可動フレーム３
Ｌ、３Ｒの移動位置の段階的範囲に応じて、すなわち設
定された裁断刃の刃間隔の段階的範囲に応じて、所定幅
の可動ローラを固定スペーサローラ２５゜２５間の作用
位置へ移動し保持する。

この第２の実施例によれば、固定スペーサローラ２５．
２５とその作用位置に保持される各可動スペーサローラ
５２−５８は、裁断されるウェブＷを上側からその接線
上に支持することができるから、ウェブＷがある程度以
上の剛性を有する場合、裁断時に上方へ湾曲するたわみ
の発生を防止することができる。

この第２の実施例においても、裁断刃の設定を自動設定
機構となし、これと定角度回転駆動とを連動させて、刃
間隔設定と可動スペーサローラの作用位置への移動を自
動的に行えるように構成できることは第１実施例と同様
である。また、以上に説明したウェブ裁断装置は、サイ
ドトリマーのみならず、例えばウェブの多条裁断装置に
も適用することができる。

〔発明の効果〕

以上のように、本発明のウェブ裁断装置によれば、設定
された裁断刃の刃間隔に対応した幅をもつスペーサロー
ラを、ウェブの両端縁を支持している固定ローラ間に同
軸に挿入するようにしている。したがって、裁断刃の刃
間隔の設定機能を損なうことなく、裁断されるウェブは
その裁断幅の大小にかかわらず、その幅全体にわたって
支持されるようになる。この結果、裁断されるウェブに
はたわみが発生しなくなり、ウェブの裁断幅を正確な寸
法に維持することができるようになる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明のウェブ裁断装置の第１の実施例を示す
正面図である。 第２図は、第１図のｎ−ｎ線に沿う一部断面側面図であ
る。 第３図は、本発明のウェブ裁断装置の第２の実施例を示
す正面図である。 第４図は、第３図のＩＶ−ＩＶ線に沿う一部断面側面図
である。 ３Ｌ、３Ｒ・・可動フレーム ４Ｌ、４Ｒ・・上側回転軸 ５Ｌ、５Ｒ・・下側回転軸 １４Ｌ、１４Ｒ・・上側裁断刃 ２４Ｌ、２４Ｒ・・下側裁断刃 ２５・・固定スペーサローラ ５０・・回動軸 ５２．５４．．５６．５８・・可動スペーサローラ。 手続補正書 昭和６１年　７月４日

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）上下各一対の裁断刃の刃間隔を裁断されるウェブ
   の幅寸法に合わせて設定可能なウェブ裁断装置において
   、 前記各一対の裁断刃のうちのいずれか一対の裁断刃を支
   持した回転軸のそれぞれに、裁断されるウェブの両側縁
   を支持するための固定ローラを設けるとともに、前記各
   一対の裁断刃の刃間隔を設定することに対応して、設定
   された刃間隔に対応した幅をもち、前記固定ローラと同
   径のスペーサローラを、前記固定ローラ間に同軸に挿入
   するようにしたことを特徴とするウェブ裁断装置。
2. （２）前記固定ローラ間に挿入されるスペーサローラは
   、互いに幅の異なる複数個のスペーサローラの中から選
   択されて挿入されることを特徴とする特許請求の範囲第
   １項記載のウェブ裁断装置。
3. （３）前記複数個のスペーサローラは、回動自在なフレ
   ームに各々回転自在に支持されており、設定された刃間
   隔に対応して前記フレームを回動させることによって、
   所定幅のスペーサローラを選択して前記固定ローラ間に
   挿入するようにしたことを特徴とする特許請求の範囲第
   ２項記載のウェブ裁断装置。
4. （４）前記複数個のスペーサローラは、前記フレームの
   回動軸を中心として等角間隔に、しかもローラ幅の順に
   配列されていることを特徴とする特許請求の範囲第３項
   記載のウェブ裁断装置。
5. （５）前記フレームは、裁断刃の刃間隔の設定に連動し
   て、前記等角間隔ごとにモータによって回動されること
   を特徴とする特許請求の範囲第４項記載のウェブ裁断装
   置。