JPS6213742B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、主としてスチール画像等に対応する
映像信号の記録若しくは、及び再生用として好適
なカセツト型磁気シート記録再生装置に関するも
のであり、特にこの種の装置においてカセツトの
ローデイング操作を簡便にし、かつ正確な位置決
めを確実にして磁気シートを装置本体にローデイ
ングし得るようにしたものである。

まず、本願発明に係るカセツト型磁気シート記
録再生装置に着脱される磁気シートカセツトの一
例について略述する。

第１図はその一例としての磁気シートカセツト
を示す斜視図である。図において１は全体として
のシートカセツトを示し、これは例えばアクリル
樹脂の如き透明薄板よりなる略長方形の上面板２
ａ及び下面板２ｂ並びに両者の間に介挿すべき同
様な輪郭のスペーサ板３を接合一体化して、その
左方部（前部）寄り位置にはスペーサ板３のくり
抜きによる薄い円形チエンバー４を形成し、この
チエンバー内に周知の円板磁気シート５を収納し
た構造となされ、カセツト１の長手中心線Ｙとチ
エンバー４をよぎる巾方向の中心線Ｘとの交点部
分にはカセツト上下面に或る径の逃げ孔６を有
し、この逃げ孔内に磁気シート５の中央部が露呈
されている。７は後述する回転ハブに磁気シート
５を嵌着するためシート中心に形成された嵌合孔
を示す。

また、本例のシートカセツト１はその後部端縁
の左右対称位置に、最終的なセツト時に際して装
置本体側の位置決め用の係合ピンと係合される係
合溝であるＶ字カツト８ａ及び台形カツト８ｂを
有すると共に、後縁である他端と平行にかつ隣接
してＹ軸線の両側対称位置にはローデイング操作
の初期に仮止めされる仮止め用切欠き９を備え、
更に、カセツト１の前端寄り部分の一端両側面は
同一角度の勾配部１０となつている。なお、図中
１１はチエンバー４の部分においてＹ軸線に沿い
カセツト上下面に長孔として形成された磁気ヘツ
ド挿入孔、１２は上下面の磁気ヘツド挿入孔１１
の各一側に穿たれた複数個宛の吸気用小孔、１３
はチエンバー４の内周部分の等分角位置に設けら
れた通気透孔を示す。

ところで、例えば上述したような磁気シートカ
セツトをカセツト型磁気シート記録再生装置に装
着しようとする場合、カセツトに収納されている
磁気シートのセンターリング操作が面倒であるこ
と、これに起因してローデイング機構の複雑化を
免れないこと及びカセツトの装着位置と磁気シー
トの回転位置とに相対的なずれを生じ易いことな
どの問題点がある。

さらに、ローデイング機構が複雑であることか
ら磁気シートを内蔵するカセツトのローデイング
操作も複雑となり民生用機器として広く一般に提
供しにくいという問題もある。

そこで、本発明は、カセツトのローデイングを
簡便な操作で行えるようにするとともに確実に正
確な位置決めをして装置本体にローデイングし得
るようにするため、カセツトが載置され基台に対
して回動可能に取付けられたカセツト載置板と、
このカセツト載置板に取付けられカセツトを排出
する方向に附勢する附勢手段と、上記カセツト載
置板上に設けられカセツトに設けられた仮止用切
り欠きと係合して上記附勢手段の附勢力にてカセ
ツトを仮止する係合爪と、その回動に連動して上
記カセツト載置板も回動を行う蓋部と、この蓋部
内面に設けられ上記カセツト載置板に載置された
カセツトを下方に押圧するカセツト押圧手段と、
上記カセツト載置板の下降により上記カセツト載
置板の孔を貫通してカセツトを受けることにより
カセツトの高さ決めを行う上記基台に設けられた
高さ決めピンと、この高さ決めピンによつてカセ
ツトの高さ決めが行われる際、上記係合爪とカセ
ツトの上記切り欠きとの係合が解除され上記附勢
手段の附勢力により排出方向に移動するカセツト
の端部に設けられた係合溝を受け止めて水平方向
の位置決めを行う上記基台に設けられた位置決め
部とを有し、上記カセツトを上記カセツト載置板
内に仮止めした後、上記蓋部を下降させることに
よりカセツトを所定の装着位置に位置決めするよ
うにしたものである。

以下、本発明に係るカセツト型磁気シート記録
再生装置とこの装置に磁気シートカセツトをロー
デイングし又はアンローデイングする状態を図面
を参照しながら説明する。

第２図は、本発明によるカセツト型磁気シート
記録再生装置の一例を示す平面図である。そし
て、図において２０は記録再生装置の全体であ
り、２１は本装置の主要機構部である磁気ヘツド
２２を駆動する機構、駆動用モータ２３等が取付
けられる基台であり、２４は第１図に示したカセ
ツト１を上方から押圧支持する板状のカセツト抑
えバネ３３を内方側一側面に取付けた方形状の上
蓋であり、２６は上記カセツト１が載置されるカ
セツト載置板である。上記磁気ヘツド２２はヘツ
ド保持板２７を介して取付けられ、図示しないカ
ム機構などにより矢印方向に所定のピツチすなわ
ち磁気シート５に形成される一つの記録トラツク
分ずつのピツチをもつてクリツク的に変位され
る。

つまり、本例装置は後述するカセツト装着状態
において、磁気ヘツドチツプ２２がカセツト１の
磁気ヘツド挿入孔１１より磁気シート５の磁性膜
面に対接し、その変位と磁気シートの回転との相
対的関係を得て磁気シートの面に同心円の記録ト
ラツクを画き乃至はその記録トラツクよりの再生
信号を取出すのであり、磁気ヘツドチツプ２２の
移動軌跡はカセツト１のＹ軸線と合致すべくなさ
れる。

次いで、本発明を構成する主要部材を図を参照
しながら説明する。第３図は上記した上蓋２４を
示す斜視図であり、この上蓋２４の内面側中央部
には、第５図及び第６図において明示されるよう
にこの装置２０に装着されるカセツト１内の磁気
シート５の嵌合孔７内に嵌入する先端に先細り状
の突部２８を有する駆動用モータ２３によつて回
転させられるセンターリングハブ２９と相俟つて
上記磁気シート５を緊着するシート抑え３０がビ
ス３１によつて取付けられたブラケツト３２を介
して回動自在に取付けられている。このシート抑
え３０を囲むようにしてカセツト１を押圧支持す
る４本のカセツト抑えバネ３３が取付けられてい
る。これらカセツト抑えバネ３３はバネをもつて
構成され先端３４を彎曲するとともに基端３５を
上蓋２４の内周面に穿設した挿込孔３６に差し込
むようにして取付けられ、カセツト１の挿入側か
ら後方に斜傾するようにされカセツト１の挿入を
円滑にしている。また、カセツト１の挿入側の前
方にはエジエクト時にカセツト１の一部が臨む凹
状のカセツト取出し部３７が形成されるとともに
カセツト１の装着時にこのカセツト１を装置２０
に完全に内包するように前面壁３８が延設されて
いる。さらに、カセツト取出し部３７と対峙する
後方側一端両側には、基台２１に植立された２つ
の支持板３９の先端に形成された第１のＵ字状凹
部４０に相対係合する支軸４１が突設されるとと
もにこの支軸４１に直交するように後述する付勢
バネの一端を取付けるための透孔４２を有する突
片４３が形成されている。そして、上蓋２４の両
側の中央部前方には、後述するカセツト載置板２
６の両側に突設された係合ピンが係合する長孔４
４を穿設した舌片４５と同じく後述するようにカ
セツト載置板２６のみの押圧操作を阻止するスト
ツパ部材を解除するストツパ部材の解除爪４６が
垂下するように突設形成されている。なお、上記
舌片４５の先端には基台２１に回動支持されたラ
ツチ４７に係合する係合ピン４８が突設されてい
る。

ところで、この係合ピン４８が係合するラツチ
４７は、基台２１に取付けられる取付け板１０１
に植立された支軸９２を介して回動自在に支持さ
れ、上記支軸９２を介して取付けられる捩りコイ
ルバネ９１により第７図及び第８図中矢印Ｂ方向
に回動付勢されて取付けられている。

そして、第４図は上記上蓋２４と一定の遅延時
間を経て連動する上記上蓋２４と基台２１との間
に介在されるカセツト載置板２６を示す斜視図で
ある。このカセツト載置板２６の中央部にはセン
ターリングハブ２９が臨む貫通孔４９が中央部に
穿設されるとともに、カセツト挿入側前方におけ
る貫通孔４９の近傍には磁気シート５の面上を摺
接する磁気ヘツドチツプ２２が臨むヘツド挿通孔
５０が穿設されている。このヘツド挿通孔５０は
上記磁気ヘツドチツプ２２の移動量よりも少なく
とも大として形成されている。これら貫通孔４９
及びヘツド挿通孔５０の周部には基台２１に植立
された、ローデイング時にカセツトの高さ方向の
位置決を行う４本の位置決めピン５１がそれぞれ
挿通する挿通孔５２が穿設されるとともにセンタ
ーリングハブ２９の駆動モータ２３の切換動作を
行うマイクロスイツチ５３の操作片５４及び図示
しない記録、再生等を行う回路部の切換操作を行
う操作片が臨む挿通孔５５が穿設されている。

そして、カセツト１の挿入側前には、エジエク
ト時に上蓋２４との間に拡大されたカセツト挿込
口５６が形成されるように傾斜部５７とされ、こ
の傾斜部５７の中央部には上蓋２４のカセツト取
出し部３７と対向する同形状のカセツト取出し部
５８が形成されている。上記傾斜部５７と対峙す
る後方側一端両側には、基台２１に植立された支
持板３９の先端において第１のＵ字状凹部４０よ
り内方で基台２１に近い低部に形成された第２の
Ｕ字状凹部５９に相対係合する支軸６０が突設さ
れている。このカセツト載置板２６の内方におい
て、上記支軸６０の突設される後方側にはカセツ
ト装着時にカセツト１の一端１ａを弾発支持する
カセツト抑え６２が取付けられている。このカセ
ツト抑え６２は一端に大径部を有する長孔の嵌合
孔６３に挿通されその周部に形成された嵌合溝６
４を介してカセツト載置板２６に摺動自在に嵌合
配設される。そしてこのカセツト抑え６２は、カ
セツト載置板２６に突設された突起６５に取付け
られ一端６６が上記カセツト載置板２６の後方側
一端に形成された後方壁６７に当接しカセツト挿
入側前方に附勢し得るようなバネ６８によつて弾
発支持されている。さらに、上記カセツト抑え６
２と対向するカセツト挿入側である前方における
傾斜部５７の基端、すなわちカセツト載置面６９
と傾斜部５７との境界部附近における両側にはカ
セツト１の両側に切欠き形成された仮止め用切欠
き９に係合する係合突起７０が形成されている。
さらに、傾斜部５７の両側には基台２１から植立
されローデイング時にカセツト１の係合溝である
Ｖ字カツト８ａ及び台形カツト８ｂと係合する位
置決め用の係合ピン７２が挿通する挿通孔７３が
穿設されている。

さらに、カセツト載置板２６の両側には、第７
図及び第８図に示すように、上記上蓋２４の両側
に垂下するように近設された舌片４５に穿設され
た長孔４４に係合する係合ピン７４が突設される
とともに、基台２１の一側部に取付けられる取付
け板１０１の上端側一側部に形成された係止部７
８に相対係合する係止突起７９が突設されてい
る。

また、上記取付け板１０１上には、上記カセツ
ト載置板２６に突設した係止突起７９に相対当接
し該カセツト載置板２６のみの下降操作を規制す
るストツパ部材７７が支軸７６を介して取付けら
れている。このストツパ部材７７は、上記支軸７
６を介して取付けられた捩りコイルバネ７５によ
り第７図及び第８図中矢印Ａ方向に回動付勢さ
れ、この回動付勢された状態で上記カセツト載置
板２６の係止突起７９が当接係合する。上記スト
ツパ部材７７の上端側一側には、上蓋２４が回動
操作されたときこの上蓋２４に設けた解除爪４６
によつて押圧される回動操作片８０が斜め上方に
延長して設けられている。従つて、上記ストツパ
部材７７は、上記回動操作片８０が上蓋の解除爪
４６によつて押圧操作されることによつて捩りコ
イルバネ７５の附勢力に抗して第７図中矢印Ａ方
向に回動され、カセツト載置板２６の係止突起７
９の回動軌跡範囲から逃げるようになる。

また、カセツト載置板２６の支軸６０近傍に取
付けた舌片８５に植立した支軸８４には、基台２
１に突設された支軸８２に一端を取付けられたト
グルバネ８３の他端が係止されている。このよう
にトグルバネ８３を取付けることによつて上記カ
セツト載置板２６は支軸６０を中心にして基台２
１から離間する方向の開放方向に回動付勢されて
いる。

上述のように構成された上蓋２４及びカセツト
載置板２６は第５図から第８図にされるようにし
て基台２１に取付けられ記録再生装置２０を構成
している。

すなわち、上蓋２４は支軸４１を基台２１に植
立された支持板３９の先端に形成された第１のＵ
字状凹部４０に係合するとともに、基台２１に一
端を取付け他端を突片４３の透孔４２に係止した
附勢バネ８６によりカセツト挿入口５６を開口す
るように附勢されて上記基台２１に取付けられて
いる。カセツト載置板２６は上記支持板３９に形
成された第２のＵ字状凹部５９に支軸６０を係合
させるとともに基台２１に取付けたトツグルバネ
８３の他端を支軸８４に取付け、さらに係合ピン
７４を上蓋２４の舌片４５の長孔４４に係合さ
せ、かつ係止突起７９を取付け板１０１の係止部
７８に相対係合し基台２１に取付けられている。

上述のように構成され基台２１に取付けられて
上蓋２４とカセツト載置板２６によつて構成され
るカセツト装着部に第１図において示したような
カセツト１をローデイングし又はアンローデイン
グする状態を第５図から第８図を参照して説明す
る。

まず、第５図及び第７図に示されるように上蓋
２４とカセツト載置板２６が、上蓋２４と基台２
１との間に取付けられた附勢バネ８６と上記カセ
ツト載置板２６と基台２１との間に取付けられた
トグルバネ８３によつて図中上方へ開蓋され、上
蓋２４とカセツト載置板２６の傾斜部５７とによ
つて形成されるカセツト挿入口５６を開口する状
態にあるカセツト挿入状態でカセツト１を挿入す
る。このカセツト１を挿入するときには、カセツ
ト載置板２６面上をスライドさせながら挿入し上
記カセツト１の両側に切欠き形成されている仮止
め用切欠き９を上記載置板２６に形成されている
係合突起７０に係合させる。そうすると、カセツ
ト１は一端１ａをコイルバネ６８によつて附勢さ
れているカセツト抑え６２によつて押圧支持され
カセツト載置板２６上に仮止めされる。

上述したようにカセツト１をカセツト載置板２
６上に仮止めした後、上蓋２４を図中上方から押
圧し上記上蓋２４の係合ピン４８がラツチ４７の
係合凹部９３に係合するまで押込んでいく。そう
すると、まずカセツト１に内蔵された磁気シート
５がセンターリングハブ２９に納まるとともにカ
セツト載置板２６の押通孔５５から臨んだマイク
ロスイツチ５３の操作片５４が押圧操作され駆動
モータ２３がオンし上記センターリングハブ２９
が回動し上記磁気シート５をそのハブ２９の中心
に納まるようになる。それとともにカセツト載置
板２６に穿設された４個の挿通孔５２にそれぞれ
対応して基台２１に植立された位置決めピン５１
が臨んで、カセツト１の側面に当接し第６図に示
されるように図中上方へ間隙Ｂの幅分だけ上記カ
セツト１を押上げるとともに係合突起７０から外
す。そうするとカセツト１は一端１ａをカセツト
抑え６２によつて押圧され第６図中矢印Ａ幅分だ
け位置決め用の係合ピン７２方向へスライドさせ
られ、上記係合ピン７２にカセツト１のＶ字カツ
ト８ａ及び台形カツト８ｂがそれぞれ係合する。
そして、カセツト１は上記位置決めピン５１によ
り高さ方向の位置決めがなされ、上記係合ピンと
Ｖ字カツト８ａ及び台形カツト８ｂとが相対係合
し長方向及び径方の位置決めがなされ上記カセツ
ト１のローデイングがなされる。

上蓋２４とカセツト載置板２６との連動は次に
述べるようになる。上蓋２４を押圧すると上記上
蓋２４の舌片４５の長孔４４に係合している係合
ピン７４が上記長孔４４の図中上縁部に当接する
までカセツト載置板２６の回動は阻止されてい
る。すなわち、長孔４４のクリヤランス分だけ上
蓋２４が回動した後カセツト載置板２６の回動が
始まる。それに伴ない上蓋２４の両側に形成され
た解除爪４６によつてストツパ部材７７をコイル
バネ７５に抗して第８図中反矢印Ａ方向に回動さ
せ、カセツト載置板２６の係止突起７９と係止部
７８との当接を解除させる。カセツト載置板２６
はトツグルバネ８３により図中下方位置のカセツ
トローデイング位置に回動させられ上述したよう
にカセツト１の位置決め動作を行う。さらに上記
上蓋２４を押圧すると係合ピン４８がラツチ４７
の係合凹部９３に係合し上記上蓋２４は閉じられ
る。なお、このとき上蓋２４に取付けたシート抑
え３０とセンターリングハブ２９とによつて磁気
シート５をクランプする。特にセンターリングハ
ブ２９にはマグネツト９５が埋設されているので
確実にクランプする。

逆に装着されたカセツト１をエジエクトする場
合を説明すると、第６図及び第８図に示すカセツ
ト装着状態においてさらに上蓋２４を押圧する。
上蓋２４が押圧されるとラツチ４７と係合ピン４
８の係合が解除され、上記上蓋２４及びカセツト
載置板２６が附勢バネ８６及びトグルバネ８３に
よつて上昇させられて開放状態となる。

すなわち、上蓋２４を押圧すると、この上蓋２
４に設けられたラツチ４７の係合凹部９３に係合
されている係合ピン４８が上記係合凹部９３内を
下降すると同時に上記ラツチ４７が捩りコイルバ
ネ９１により第８図中矢印Ｂ方向に回動される。
そして、上記係合ピン４８は、上記係合凹部９３
内に突出するように設けられた突片９６に先端が
当接して上記係合凹部９３に対する係合が解除さ
れる。

ところで、上記係合ピン４８の係合凹部９３か
らの係合解除を行う上記突片９６は、先端が上記
係合ピン４８の突出方向である第８図中手前側に
突出するように折り曲げられており、また上記突
片９６を設けたラツチ４７は、軸９２を中心に撓
みあるいはわずか移動可能に取付けられている。
そして、エジエクト時に上蓋２６がさらに押し上
げられると、係合ピン４８は第９図Ａに示す状態
から同図中矢印Ｃ方向に下降して第９図Ｂの状態
となる。このときラツチ４７は捩りコイルバネ９
１によつて前述したように回動されて上記係合ピ
ン４８と突片９６とが対応する状態となつてい
る。ここで上蓋２４の押し下げが解除されると、
この上蓋２４は附勢バネ８６、トグルバネ８３の
附勢力によつて開放側に上昇する。このとき係合
ピン４８は上記突片９６を第９図Ｃに示すように
第８図中手前方向に押圧しながら上昇しラツチ４
７の係合凹部９３から外れこのラツチ４７への係
合が解除され、上蓋２６は上昇可能となる。この
際、カセツト載置板２６は係合ピン７４を上蓋２
４の長孔４４に係合させて上蓋２４と関連させら
れているので上記係合ピン７４が長孔４４内を移
動する時間分だけ遅延させられる。そのため、ま
ず上蓋２４に設けられたシート抑え３０が磁気シ
ート５から離れた後にカセツト載置板２６が持ち
上りカセツト１を位置決めピン５１から外す。さ
らに、カセツト１は既に係合突起７０から外れて
いるため、カセツト抑え６２の附勢力によつて係
合ピン７２に押付けながら持上げられ上記係合ピ
ン７２から完全に外れるとカセツト抑え６２に巻
装されているバネ６８によつてカセツト挿入口５
６から外方へ飛び出てエジエクトが完了する。

上述したような本発明による装置によればカセ
ツトが内蔵される上蓋を押圧操作するだけでカセ
ツトのローデイング若しくはアンローデイングが
行ない得るので操作が極めて容易であり、かつ構
造も極めて簡略化できる。特に、カセツト載置板
にカセツトを仮止めした後に位置決めを行なつて
ローデイングを行うので正確にかつ安全にローデ
イングを行うことができる。これは上蓋と関連し
て動作するカセツト載置板が一定の遅延時間をも
つて動作を始めるためであり、さらにこのことか
ら磁気ヘツドの保護のためにも極めて有効であ
る。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明装置に装着される磁気シートカ
セツトの一例を示す斜視図であり、第２図は本発
明を適用したカセツト型磁気シート記録再生装置
を示す平面図であり、第３図は上記装置を構成す
る上蓋の斜視図であり、第４図は同じくカセツト
載置板の斜視図である。第５図はカセツトをカセ
ツト載置板上に仮止めした状態における装置内部
を示す側断面図であり、第６図はカセツト装着状
態の側断面図である。第７図はカセツト挿入口の
開口時を示す本発明による装置の側面図であり、
第８図はカセツト装置時の側面図である。第９図
Ａ，Ｂ，Ｃ，Ｄは係合ピンがラツチから解除され
る状態を示す正面図である。 １……シートカセツト、５……磁気シート、８
ａ……Ｖ字カツト、８ｂ……台形カツト、９……
仮止め用切欠き、２１……基台、２２……磁気ヘ
ツド、２４……上蓋、２６……カセツト載置板、
３３……カセツト抑えバネ、４４……長孔、４５
……舌片、４６……解除爪、４７……ラツチ、５
１……位置決めピン、６２……カセツト抑え、７
０……係合突起、７２……係合ピン、７４……長
孔４４に係合する係合ピン、７７……ストツパ部
材、７９……係止突起、８０……回動操作片、８
３……トツグルバネ。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ カセツトが載置され基台に対して回動可能に
   取付けられたカセツト載置板と、 このカセツト載置板に取付けられカセツトを排
   出する方向に附勢する附勢手段と、 上記カセツト載置板上に設けられカセツトに設
   けられた仮止用切り欠きと係合して上記附勢手段
   の附勢力にてカセツトを仮止する係合爪と、 その回動に連動して上記カセツト載置板も回動
   を行う蓋部と、 この蓋部内面に設けられ上記カセツト載置板に
   載置されたカセツトを下方に押圧するカセツト押
   圧手段と、 上記カセツト載置板の下降により上記カセツト
   載置板の孔を貫通してカセツトを受けることによ
   りカセツトの高さ決めを行う上記基台に設けられ
   た高さ決めピンと、 この高さ決めピンによつてカセツトの高さ決め
   が行われる際、上記係合爪とカセツトの上記切り
   欠きとの係合が解除され上記附勢手段の附勢力に
   より排出方向に移動するカセツトの端部に設けら
   れた係合溝を受け止めて水平方向の位置決めを行
   う上記基台に設けられた位置決め部とを有し、 上記カセツトを上記カセツト載置板内に仮止め
   した後、上記蓋部を下降させることによりカセツ
   トを所定の装着位置に位置決めすることを特徴と
   するカセツト型磁気シート装置。