JP2988110B2 - ディスクドライブ装置におけるカートリッジ自動引込み装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、ディスクカートリッジ
を自動的にカートリッジホルダ内に引込むディスクドラ
イブ装置におけるカートリッジ自動引込み装置に関す
る。

【０００２】

【従来の技術】従来、光ディスクや光磁気ディスク等を
一対の上下ハーフからなるカートリッジに回転可能に収
納してなるディスクカートリッジを自動的にカートリッ
ジホルダ内に引込む装置が設けられたディスクドライブ
としては、本願出願人が先に特願平２−２８１８２９号
に提案している。かかるカートリッジ自動引込み装置
は、図３０に示すように、ディスクカートリッジに設け
られたカートリッジ引込みピン嵌入用孔に挿入係合する
カートリッジ引込みピン４０１を有したカートリッジ引
込み部材４０２をその先端側で回動自在に支持するカー
トリッジ引込みレバー４０３と、このカートリッジ引込
みレバー４０３をディスクカートリッジの挿入方向に進
退操作するカートリッジ引込み操作レバー４０４とを有
して構成されている。

【０００３】上記カートリッジ引込みレバー４０３は、
カートリッジホルダ４０５の上板部に植立された一対の
ガイドピン４０６，４０７に係合して上記ディスクカー
トリッジのカートリッジホルダ４０５に対する挿入方向
に進退操作可能となっている。一方、カートリッジ引込
み操作レバー４０４は、平面略三日月形状の平板体とし
て形成され、その略中央部を支持軸４０８によって支持
されて当該支持軸４０８を中心として上記カートリッジ
ホルダ４０５の上面部に回動可能に支持されている。そ
して、このカートリッジ引込み操作レバー４０４の一端
側に植立される進退操作係合ピン４０９が上記カートリ
ッジ引込みレバー４０３の係合孔４１０に臨み係合する
ようになっている。したがって、上記カートリッジ引込
み操作レバー４０４が上記支持軸４０８を中心として回
動操作されると、その一端側に設けられた進退操作係合
ピン４０９との係合により、上記カートリッジ引込みレ
バー４０３がディスクカートリッジの挿入方向に進退操
作されることになる。

【０００４】上記カートリッジ引込みレバー４０３の進
退操作は、カートリッジホルダ４０５とカートリッジ引
込み操作レバー４０４とに亘って張架される引っ張りコ
イルバネ４１１によって行われる。すなわち、ディスク
カートリッジがカートリッジホルダ４０５に挿入される
前の状態では、イジェクト板４１２によって上記引っ張
りコイルバネ４１１が引っ張られた状態にあり、上記カ
ートリッジ引込みレバー４０３がディスク挿脱口側に位
置したディスクカートリッジを引込む初期状態にある。
そして、このカートリッジホルダ４０５に挿入されるデ
ィスクカートリッジによりイジェクト板４１２のロック
が解除されると、引っ張りコイルバネ４１１の弾発力に
よりカートリッジ引込み操作レバー４０４が回動せしめ
られ、カートリッジ引込み部材４０２をディスクカート
リッジの挿入方向へと自動的に引き込んで行く。このと
き、カートリッジ引込み操作レバー４０４の先端側に回
動自在に支持されたカートリッジ引込み部材４０２に設
けられたカートリッジ引込みピン４０１が、ディスクカ
ートリッジに設けられたカートリッジ引込みピン嵌入用
孔に挿入係合するため、当該ディスクカートリッジが自
動的にカートリッジホルダ４０５内へと引き込まれるこ
とになる。

【０００５】

【発明が解決しようとする課題】ところで、ディスクカ
ートリッジを自動的にカートリッジホルダ４０５内へと
引込む引っ張りコイルバネ４１１は、ディスクカートリ
ッジの挿入方向に対して略平行に配置されている。また
この他、このディスクドライブ装置においては、ディス
クカートリッジに設けられるシャッターを自動的に開放
するシャッタ開放レバー４１３を有してなるシャッター
開放機構や、カートリッジホルダ４０５に保持されたデ
ィスクカートリッジを自動的にローディングするトリガ
機構等が、上記引っ張りコイルバネ４１１と並列に配置
されている。

【０００６】このように、装置の横幅方向に３つもの機
構が並列に配置されていることから、カートリッジホル
ダ４０５に設けられる切り欠き４１４の大きさが制約を
受ける。つまり、切り欠き４１４の大きさが制約される
と、この切り欠き４１４より臨む磁気ヘッド４１５を上
下に昇降させる磁気ヘッド装置上下動機構４１６を配置
させるに十分なスペースが確保できなくなる。

【０００７】また、上記引っ張りコイルバネ４１１は、
カートリッジ引込み操作レバー４０４に対して当該カー
トリッジ引込み操作レバー４０４の回動中心より離れた
位置に引っ掛けられているので、当該引っ張りコイルバ
ネ４１１のレバー４０４に対する引っ掛け部４１７とレ
バー４０４の回動中心との距離が大きい。このため、引
っ張りコイルバネ４１１の変位量が大きくなり、ディス
クカートリッジの引込み力が一定しない。

【０００８】そこで本発明は、かかる従来の実情に鑑み
て提案されたものであって、カートリッジホルダのスペ
ースの有効利用が図れるとともに、ディスクカートリッ
ジを一定の力で引込めるディスクドライブ装置における
カートリッジ自動引込み装置を提供することを目的とす
る。

【０００９】

【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め、本発明に係るディスクドライブ装置におけるカート
リッジ自動引込み装置は、ディスクカートリッジが挿入
保持されるカートリッジホルダにスライド自在に設けら
れ、該ディスクカートリッジに設けられたカートリッジ
引込みピン嵌入用孔に挿入係合するカートリッジ引込み
ピンを有してなるカートリッジ引込み部材と、上記カー
トリッジ引込み部材をディスクカートリッジの挿入方向
へ引っ張りコイルバネの弾発力によってスライドさせ
て、上記ディスクカートリッジをカートリッジホルダ内
に引き込むカートリッジ引込み操作レバーとを備え、上
記引っ張りコイルバネは、ディスクカートリッジのカー
トリッジホルダへの挿入方向と略直交する方向に、上記
カートリッジ引込み操作レバーとカートリッジホルダ間
に亘って張架されていることを特徴とするものである。

【００１０】

【作用】本発明に係るディスクドライブ装置におけるカ
ートリッジ自動引込み装置においては、ディスクカート
リッジを自動的に引込むための引っ張りコイルバネが、
ディスクカートリッジのカートリッジホルダへの挿入方
向と略直交する方向に張架されているので、カートリッ
ジホルダに形成される磁気ヘッドを臨ませる切り欠きを
大きなものとすることができ、当該磁気ヘッドに十分な
スペースが与えられる。

【００１１】

【実施例】以下、本発明を適用した具体的な実施例を図
面を参照しながら詳細に説明する。なお本実施例は、本
発明を光ディスク又は光磁気ディスクに対して記録・再
生するディスクドライブ装置に適用した例である。先
ず、このディスクドライブ装置に装着される光ディスク
又は光磁気ディスクが収納されたディスクカートリッジ
について説明する。 〔１−ａ〕ディスクカートリッジの構成（図２８） ディスクカートリッジ２０１は、図２８に示すように、
円盤状の光学式ディスク２０２と、この光学式ディスク
２０２を回転可能に収納するカートリッジ２０３とを有
して構成される。

【００１２】上記光学式ディスク２０２は、光ディスク
または光磁気ディスク等であって、主面部に信号記録層
を有してなり、光学的或いは光磁気的な手段によってこ
の信号記録層に情報信号の書込み及び／又は読出しが行
えるようになされたものである。この光学式ディスク２
０２は、一方の主面部が、信号記録面となされている。
そして、この光学式ディスク２０２の一方の主面部の中
央部には、本実施例のディスクドライブ装置によってチ
ャッキングされるためのチャッキングハブ部２０２ａが
設けられている。なお、本例の光学式ディスク２０２
は、信号記録層として磁性薄膜を用いた光磁気ディスク
であって、直径が３．５インチとなされたものである。

【００１３】上記カートリッジ２０３は、上記光学式デ
ィスク２０２を内部に収納し得るに足る大きさとなされ
た方形状をなす上下一対の上ハーフ２０４と下ハーフ２
０５とからなり、これら上ハーフ２０４と下ハーフ２０
５とが突合わされ結合されて構成されている。そして、
このカートリッジ２０３内に、上記光学式ディスク２０
２が回転自在に収納されている。

【００１４】上記カートリッジ２０３を構成する下ハー
フ２０４には、上記光学式ディスク２０２の中央部に設
けられたチャッキングハブ部２０２ａと、このカートリ
ッジ２０３内に収納される光学式ディスク２０２の信号
記録面の一部を内外周に亘って外方に臨ませるための第
１の開口部２０６が開設されている。この第１の開口部
２０６は、上記カートリッジ２０３の一側面２０７側と
他側面２０８側の左右方向の中央部に、上記カートリッ
ジ２０３の前面部２０９側より中央部に亘る長穴として
形成されている。

【００１５】上記第１の開口部２０６は、上記ディスク
カートリッジ２０１が上記ディスクドライブ装置に装着
されたときに、上記チャッキングハブ部２０２ａを上記
光学式ディスク２０２を回転操作する回転操作装置のデ
ィスクテーブルに臨ませるとともに、光学式ディスク２
０２の信号記録面をこの信号記録面にレーザビームを照
射する光学ピックアップ装置に臨ませるようになってい
る。

【００１６】一方、上ハーフ２０５には、上記下ハーフ
２０４に設けられた第１の開口部２０６と相対向する位
置に、第２の開口部（図示は省略する。）が開設されて
いる。この第２の開口部は、上記カートリッジ２０３の
前面部２０９側に寄った位置に設けられ、上記光学式デ
ィスク２０２の他方の主面部の一部を径方向の内外周に
亘って外方に臨ませるに足る大きさの長方形状として形
成されている。そして、この第２の開口部は、上記ディ
スクカートリッジ２０１が上記ディスクドライブ装置に
装着されたときに、上記光学式ディスク２０２の他方の
主面部を磁気ヘッド装置に臨ませるようになされてい
る。

【００１７】なお、上記カートリッジ２０３の前面部２
０９側の上記第１の開口部２０６と第２の開口部に対応
する部分には、後述する磁気ヘッド装置及び光学ピック
アップ装置が上記光学式ディスク２０２の各主面部に近
接対向して容易に進入し得るようになすための切り欠き
凹部２０６ａ，２１０ａがそれぞれ設けられている。す
なわち、上記カートリッジ２０３の前面部２０９近傍の
中央部分の厚みは、上記第１の開口部２０６と上記第２
の開口部に対応する部分でそれぞれ肉薄となされてい
る。

【００１８】また、上記カートリッジ２０３には、上記
第１の開口部２０６及び第２の開口部を開閉するシャッ
タ部材２１１がスライド可能に取付けられている。この
シャッタ部材２１１は、下ハーフ２０４の第１の開口部
２０６を閉蓋する第１のシャッタ板部２１２と、この第
１のシャッタ板部２１２に平行に対向配設されて上記上
ハーフ２０５の第２の開口部を閉蓋する第２のシャッタ
板部２１３と、これら第１及び第２のシャッタ板部２１
２，２１３の基端側同士を連結する連結片部２１４とか
らなる。

【００１９】上記第１のシャッタ板部２１２は、上記下
ハーフ２０４の第１の開口部２０６を閉蓋するに足る幅
狭で長尺な方形状をなして形成されている。この第１の
シャッタ板部２１２の先端側は、上記下ハーフ２０４の
外側面に取付けられるシャッタ押え板２１５によって押
圧支持され、上記第１のシャッタ板部２１２の第１のカ
ートリッジ２０３からの浮き上がりが防止されている。
さらに、上記第１のシャッタ板部２１２の連結片部２１
４への連設部となる基端側には、上記下ハーフ２０４の
外側面に刻設された第１のスライドガイド溝２１６に係
合するための第１の係合爪２１７が、上記第２のシャッ
タ板部２１３側に向かって折曲形成されている。一方、
第２のシャッタ板部２１３は、少なくとも上記第２の開
口部を閉蓋するに足る大きさの幅広の方形状として形成
されている。

【００２０】そして、上記各シャッタ板部２１２，２１
３を連結する連結片部２１４は、上記カートリッジ２０
３の厚みと略等しい幅を持って形成されている。この連
結片部２１４は、上記カートリッジ２０３の前面部２０
９に沿って摺接することにより、上記シャッタ部材２１
１を安定して摺動操作するようになす。そして、この連
結片部２１４には、上記シャッタ部材２１１がスライド
操作されて上記第１の開口部２０６及び第２の開口部が
開蓋されたとき、これら開口部に対応する位置に、上記
上ハーフ２０５及び上記下ハーフ２０４にそれぞれ形成
された切り欠き凹部２０６ａ，２１０ａを前方側に開放
する切り欠き部が形成されている。したがって、これら
切り欠き部が形成された部分である上記連結片部２１４
の幅狭部分は、上記磁気ヘッド装置及び上記光学ピック
アップ装置の光学式ディスク２０２への近接対向した状
態での進入を容易ならしめる。

【００２１】また、上記連結片部２１４の上記第１のシ
ャッタ板部２１２に連設される側である一側縁部には、
該第１のシャッタ板部２１２と同一方向に延在して形成
されたスライドガイド爪２１９が設けられている。この
スライドガイド爪２１９の先端側は、上記第２のシャッ
タ板部２１３側に屈曲形成され、上記下ハーフ２０４の
外側部に上記第１のスライドガイド溝２１６と平行に刻
設された第２のスライドガイド溝２２０に係合してい
る。すなわち、上記シャッタ部材２１１は、これら第１
及び第２の係合爪２１７，２１９を上記第１及び第２の
スライドガイド溝２１６，２２０に係合させることによ
り、上記第１のカートリッジ２０３の前面部２０９に沿
ったスライド方向の規制が図られるとともに、該第１の
カートリッジ２０３よりの抜け止めが図られている。

【００２２】さらに、上記連結片部２１４には、上記カ
ートリッジ２０３内に配設される図示しない捩じりコイ
ルバネの一端側が係止されるバネ係止片２２２が設けら
れている。この捩じりコイルバネは、上記シャッタ部材
２１１を、上記第１の開口部２０６及び上記第２の開口
部を閉蓋する方向に常時移動付勢するものである。この
バネ係止片２２２は、上記第１及び第２のシャッタ板部
２１２，２１３と略平行となるように上記カートリッジ
２０３の内方向に向かって折曲形成され、その先端部に
上記捩じりコイルバネの一端側が係止されるようになっ
ている。なお、上記捩じりコイルバネの他端側は、上記
カートリッジ２０３内の前方側部分の隅部に係止されて
いる。

【００２３】このように構成された上記シャッタ部材２
１１は、上記第１の開口部２０６及び上記第２の開口部
を閉蓋する位置と、これら開口部を開蓋する位置とに亘
って、図２８中矢印Ｃ方向に移動操作可能となされてい
る。そして、上記カートリッジ２０３の前面部２０９に
は、ディスクドライブ装置のシャッタ開放ピン等により
上記シャッタ部材２１１が移動操作されたときに、この
シャッタ開放ピンが嵌入して上記第１の開口部２０６及
び上記第２の開口部が開蓋された状態に保持されるよう
にするためのシャッタ開放部材嵌入部２２４が切り欠き
形成されている。このシャッタ開放部材嵌入部２２４
は、上記第１の開口部２０６およひ上記第２の開口部が
開蓋された状態での、上記シャッタ部材２１１の連結片
部２１４の一側縁部が臨む位置に切り欠き溝として形成
されている。

【００２４】また、上記下ハーフ２０４には、このディ
スクカートリッジ２０１を上記ディスクドライブ装置に
装着したときに、上記ディスクカートリッジ２０１の水
平方向の装着位置を位置決めする位置決めピンが係合す
る一対の位置決めピン係合孔２２５，２２６が設けられ
ている。さらに、この下ハーフ２０４には、上記一方の
位置決めピン係合孔２２６の近傍に、上記光学式ディス
ク２０２への情報信号の書込みの可否を選択するための
誤消去防止部材２２７が取付けられている。さらに、上
記カートリッジ２０３の一側面部２０７の前方寄りに
は、このディスクカートリッジ２０１を上記ディスクド
ライブ装置のローディング機構に設けられたディスクカ
ートリッジ引込みピンが嵌入するカートリッジ引込みピ
ン嵌入用孔２２８が形成されている。

【００２５】次に、本来、このディスクドライブ装置に
装着されてはいけない磁気ディスクが収納された磁気デ
ィスクカートリッジについて説明する。 〔１−ｂ〕磁気ディスクカートリッジの構成（図２９） かかる磁気ディスクカートリッジ３０１は、図２９に示
すように、いわゆるフロッピィディスクの如き磁気ディ
スク３０２をカートリッジ３０３に収納して構成され
る。上記磁気ディスク３０２は、可撓性を有する薄い合
成樹脂からなる直径が３．５インチのディスク基板に、
磁気記録層を形成して構成されている。このカートリッ
ジ３０３は、先の光学式ディスク２０２が収納されたカ
ートリッジ２０３と略同一の形状及び大きさとして構成
されている。このカートリッジ３０３にも、シャッタ部
材３１１がスライド可能に取付けられている。上記シャ
ッタ部材３１１は、開口部３１８が形成されたシャッタ
板部３１３を有している。そしてこのシャッタ部材３１
１は、スライドされることにより、上記開口部３１８を
上記カートリッジ３０３に形成された記録再生用開口部
３１０に対して対向する位置となして該記録再生用開口
部３１０を開蓋するとともに、上記開口部３１８を上記
記録再生用開口部３１０に対向しない位置となして該記
録再生用開口部３１０を閉蓋するようになされている。

【００２６】〔２〕ディスクドライブ装置の構成（図１
乃至図６） 次に、上述した光学式ディスク２０２を収納してなるデ
ィスクカートリッジ２０１を記録媒体として用いるディ
スクドライブ装置の構成を説明する。

【００２７】このディスクドライブ装置は、上記ディス
クカートリッジ２０１を内部に収納するようにして装着
し、上記光学式ディスク２０２への情報信号の記録及び
／又は再生を行うに足る機構及び手段を備えて構成され
ている。すなわち、このディスクドライブ装置には、上
記ディスクカートリッジ２０１を所定のカートリッジ装
着部１に装着させるとともに上記光学式ディスク２０２
をディスク回転操作装置２のディスクテーブル上に装着
させるディスクローディング機構３、上記ディスクテー
ブルに装着されて回転操作される光学式ディスク２０２
の内外周に亘って径方向に移送操作されて上記光学式デ
ィスク２０２に対し情報信号の記録及び／又は再生を行
う光学ピックアップ装置４、上記光学式ディスク２０２
に情報信号の記録を行う際に外部磁界を印加する磁気ヘ
ッド装置５等の機構が配設されている。

【００２８】〔２−ａ〕カートリッジ装着部及びディス
ク回転操作装置並びに光学ピックアップ装置の構成（図
１乃至図３） カートリッジ装着部１は、図１乃至図３に示すように、
ディスク回転操作装置２や光学ピックアップ装置４の移
送機構等の機構部が配設されるシャーシ基板６を有して
構成される。すなわち、このカートリッジ装着部１は、
上記シャーシ基板６の上面側にディスクカートリッジ２
０１が装着されるように構成される。このカートリッジ
装着部１には、上記ディスクカートリッジ２０１に設け
た位置決めピン係合孔２２５，２２６に係合するディス
クカートリッジ位置決めピン７，８が植立されている。
上記ディスクカートリッジ２０１は、上記カートリッジ
装着部１に装着されたとき、上記ディスクカートリッジ
位置決めピン７，８が上記位置決めピン係合孔２２５，
２２６に係合することにより、上記カートリッジ装着部
１に対する所定の装着位置に位置決めされて装着され
る。また、このカートリッジ装着部１には、上記ディス
クカートリッジ２０１を上記シャーシ基板６に対して所
定の高さに保持するための高さ基準ピン７ａ，８ａが設
けられている。

【００２９】上記カートリッジ装着部１を構成するシャ
ーシ基板６の略中央部には、上記カートリッジ装着部１
に装着される上記ディスクカートリッジ２０１の光学式
ディスク２０２を回転操作するディスク回転操作装置２
が配設されている。このディスク回転操作装置２は、上
記シャーシ６の下面側に取付けられ、該シャーシ６の上
面側にスピンドル軸１０となる駆動軸を突出させた駆動
モータ９を有して構成されている。上記スピンドル軸１
０の先端側には、上記光学式ディスク２０２が載置され
るディスクテーブル１１が一体的に取付けられている。
このディスクテーブル１１には、上記光学式ディスク２
０２のチャッキングハブ部２０２ａを磁気吸着力によっ
て保持し得るようになすためのディスク吸着用のマグネ
ット１２が配設されている。

【００３０】また、上記シャーシ基板６上には、光学ピ
ックアップ装置４が配設されている。この光学ピックア
ップ装置４は、上記ディスクテーブル１１上に載置され
た光学式ディスク２０２の信号記録面に、レーザビーム
を集光して射出する対物レンズ１３を対向させるように
配設されている。すなわち、この光学ピックアップ装置
４は、上記シャーシ基板６の略中央部に開設された光学
ピックアップ装置装着用孔１４内に掛け渡された一対の
送りガイド軸１５，１６によって支持されている。この
ように支持された光学ピックアップ装置４は、上記光学
ピックアップ装置装着用孔１４内に配設される一対の光
学ピックアップ装置駆動用マグネット１７，１８と駆動
コイル１９とから構成される，いわゆるリニアモータ装
置によって、上記送りガイド軸１５，１６に沿い、上記
光学式ディスク２０２の内外周に亘って径方向に移送操
作可能となされている。

【００３１】〔２−ｂ〕磁気ヘッド装置及び磁気ヘッド
装置上下動機構の構成（図１乃至図３、及び図７乃至図
８） 上記光学ピックアップ装置４には、この光学ピックアッ
プ装置４と同期して上記光学式ディスク２０２の内外周
に亘って径方向に移送操作される磁気ヘッド装置５が連
結されている。この磁気ヘッド装置５は、図７に示すよ
うに、上記光学式ディスク２０２の信号記録層に所定強
度の磁界を印加する磁界発生用のコイルを備えた磁気ヘ
ッド２０を有している。上記磁気ヘッド２０は、後述す
る磁気ヘッド装置上下動機構の磁気ヘッド昇降用枠部材
に対し移送可能に取付けられた磁気ヘッド移動用枠体部
材２１に取付けられて支持されている。

【００３２】上記磁気ヘッド移動用枠体部材２１には、
上記磁気ヘッド２０と上記光学式ディスク２０２との距
離を常に一定の距離に保つための図示しない距離センサ
が設けられている。また、この磁気ヘッド移動用枠体部
材２１には、図３に示すように、上記光学ピックアップ
装置４側に垂下する一対の連結部材２１ａ，２１ｂが設
けられ、これら連結部材２１ａ，２１ｂの下端側が上記
光学ピックアップ装置４に連結するようになっている。
したがって、上記磁気ヘッド移動用枠体部材２１は、上
記光学ピックアップ装置４と同期して上記光学式ディス
ク２０２の内外周に亘って径方向に移送操作され、常
に、上記磁気ヘッド２０を上記光学式ディスク２０２を
介して上記光学ピックアップ装置４の対物レンズ１３に
対向させる。

【００３３】そして、このように構成された磁気ヘッド
装置５は、磁気ヘッド装置上下動機構２２によって上記
光学式ディスク２０２の主面部に対し略垂直方向に接離
操作されるようになっている。上記磁気ヘッド装置上下
動機構２２は、上記磁気ヘッド２０が設けられた磁気ヘ
ッド移動用枠体部材２１を支持する磁気ヘッド昇降用枠
部材２３と、この磁気ヘッド昇降用枠部材２３を上記光
学式ディスク２０２の主面部に対し略垂直方向に接離操
作する磁気ヘッド昇降用枠部材上下動レバー２４とから
なる。

【００３４】上記磁気ヘッド昇降用枠部材２３は、上記
シャーシ基板６上であって上記ディスクカートリッジ２
０１に当接しない位置に植立された一対の昇降シャフト
２５，２６により、上下方向、すなわち、図７中矢印Ｄ
で示す上記シャーシ基板６に対する接離方向に移動可能
に支持されている。そして、この磁気ヘッド昇降用枠部
材２３の上記光学ピックアップ装置４に対向する側に
は、軸方向を上記光学式ディスク２０２の主面部に平行
となし、且つ、軸方向を該光学式ディスク２０２の径方
向に向けて、一対の支持シャフト２７，２８が取付けら
れている。これら支持シャフト２７，２８には、上記磁
気ヘッド移動用枠体部材２１が、図７中矢印Ｅで示す上
記各支持シャフト２７，２８の軸方向、すなわち上記光
学式ディスク２０２の径方向に沿って移動可能に取付け
られている。また、上記磁気ヘッド昇降用枠部材２３の
上記一方の昇降シャフト２６の近傍となる位置には、こ
の磁気ヘッド昇降用枠部材２３を上下動させる磁気ヘッ
ド昇降用枠部材上下動レバー２４と摺接係合する昇降用
係合ピン２９が設けられている。この昇降用係合ピン２
９は、上記磁気ヘッド昇降用枠部材２３の一側面より垂
下するように設けられた昇降用係合ピン取付け部材３０
の先端側に取付けられている。

【００３５】そして、上記昇降用係合ピン２９に摺接係
合して上記磁気ヘッド昇降用枠部材２３を上下動させる
磁気ヘッド昇降用枠部材上下動レバー２４は、この昇降
用係合ピン２９に対応する位置に、支軸３１により、こ
の支軸３１を中心として、図７中矢印Ｆで示すように、
回動可能となされて、上記シャーシ基板６上に支持され
ている。この磁気ヘッド昇降用枠部材上下動レバー２４
は、上記シャーシ基板６に摺接して移動操作される扇形
状の摺接部３２と、この摺接部３２より立ち上がり形成
された上下動ガイド部３３とからなっている。上記摺接
部３２には、この摺接部３２が上記シャーシ基板６に対
して点接触するようになして、この摺接部３２の上記シ
ャーシ基板６に対する摺動を容易となすための微小突起
３２ａが設けられている。そして、上記摺接部３２に
は、後述するディスクローディング機構３のイジェクト
板に設けられる磁気ヘッド昇降用枠部材上下動レバー操
作部材に嵌入されるレバー操作ピン３４が植立されてい
る。

【００３６】そして、上下動ガイド部３３は、立ち上が
り壁の上端部が上記昇降用係合ピン２９と摺接係合する
ようになされており、上記シャーシ基板６と平行な平行
部３３ａと、この平行部３３ａから上記摺接部３２側に
傾斜する傾斜部３３ｂとからなっている。すなわち、上
記平行部３３ａに上記昇降用係合ピン２９が係合した状
態、すなわちイジェクト状態では、図７に示すように、
上記磁気ヘッド昇降用枠部材２３は、光学式ディスク２
０２より離間する位置にあり、少なくとも上記ディスク
カートリッジ２０１が挿入されたときに上記磁気ヘッド
２０を該ディスクカートリッジ２０１に当接させない位
置に保持されている。これに対し、上記傾斜部３３ｂの
下端側に上記昇降用係合ピン２９が係合した状態、つま
りローディング状態では、図８に示すように、上記磁気
ヘッド昇降用枠部材２３は、光学式ディスク２０２に対
して近接された位置にあり、上記磁気ヘッド２０を上記
光学式ディスク２０２の信号記録層に対する磁界の印加
が可能となる高さとなす位置に保持される。

【００３７】したがって、上記磁気ヘッド移動用枠体部
材２１は、上記磁気ヘッド昇降用枠部材２３に移送可能
に取付けられて光学式ディスク２０２の内外周に亘って
径方向に移送操作され得るとともに、上記磁気ヘッド昇
降用枠部材上下動レバー２４の回動操作により上記磁気
ヘッド昇降用枠部材２３に設けられた昇降用係合ピン２
９が平行部３３ａと傾斜部３３ｂとに亘り摺接係合する
ことによって、上記光学式ディスク２０２の信号記録面
に対し略垂直方向に接離操作され得る。

【００３８】また、上記磁気ヘッド昇降用枠部材２３の
上記他方の昇降シャフト２５の近傍となる位置には、こ
の磁気ヘッド昇降用枠部材２３が上記磁気ヘッド移動用
枠体部材２１を上記光学式ディスク２０２に近接した位
置に移動させたときに、該磁気ヘッド昇降用枠部材２３
を当該高さ位置に保持するための後述する磁気ヘッド装
置保持機構と係合する係合面２３ａが設けられている。
この係合面２３ａは、上記磁気ヘッド移動用枠体部材２
１が設けられる側とは反対側にシャーシ基板６側に傾斜
した傾斜面として形成されている。

【００３９】〔２−ｃ〕ディスクローディング機構の構
成（図１乃至図６、及び、図９乃至図２５並びに図２
７） 上記カートリッジ装着部１に上記ディスクカートリッジ
２０１をローディング操作するディスクローディング機
構３は、図１乃至図６に示すように、このディスクドラ
イブ装置に装着される上記ディスクカートリッジ２０１
が挿入保持されるカートリッジホルダ３５と、このカー
トリッジホルダ３５を支持するカートリッジホルダ支持
板３６と、上記カートリッジホルダ３５を上記カートリ
ッジ装着部１に対し上下動操作させるとともに上記ディ
スクカートリッジ２０１を排出操作するイジェクト位置
に移動操作させるイジェクト板３７と、このイジェクト
板３７をスライド操作させるイジェクト板スライド駆動
機構３８とを備えて構成されている。

【００４０】上記カートリッジホルダ３５は、図５、図
９及び図１０に示すように、上記ディスクカートリッジ
２０１が挿入保持され得るに足る大きさの略平板状に形
成され、相対向する両側には上記ディスクカートリッジ
２０１を保持する断面略コ字状をなすカートリッジ保持
部３９，４０が形成されている。これらカートリッジ保
持部３９，４０の外側面には、その外側面を構成する一
部が外方に張り出した膨出部に一対ずつ上下動ガイドピ
ン４１，４２及び４３，４４が突設されている。なお、
これら上下動ガイドピン４１，４２，４３，４４は、後
述するカートリッジホルダ支持板３６及びイジェクト板
３７に設けられる上下動ガイド溝に挿通係合するように
なっている。

【００４１】そして、上記カートリッジホルダ３５の上
板部４５には、このカートリッジホルダ３５に挿入され
るディスクカートリッジ２０１のシャッタ部材２１１を
開放するシャッタ開放ピン４６を有したシャッタ開放部
材４７が設けられている。上記シャッタ開放部材４７
は、先端部と後端部がいずれも円弧状となされた平面略
長方形状をなす板状体として形成され、その基端部より
略中央部に亘って長穴形状のスライド溝４８を有してい
る。かかるスライド溝４８には、カートリッジホルダ３
５に軸止された先端部に円盤を有してなるガイドピン７
５が係合するようになっている。したがって、上記シャ
ッタ開放部材４７は、上記ガイドピン７５を支点として
上記スライド溝４８に沿って移動可能となっている。

【００４２】上記シャッタ開放部材４７に設けられるシ
ャッタ開放ピン４６は、先端部に植立して設けられ、上
記カートリッジホルダ３５の上板部４５にスリットとし
て切り欠かれたシャッタ開放ピンガイド溝４９を介し
て、当該カートリッジホルダ３５内に垂下されている。
上記シャッタ開放ピンガイド溝４９は、カートリッジホ
ルダ３５内に挿入されてくるディスクカートリッジ２０
１のシャッタ部材２１１を当該ディスクカートリッジ２
０１の挿入動作と連動して開放するような軌跡を描くよ
うに形成されている。すなわち、上記シャッタ開放ピン
ガイド溝４９は、ディスクカートリッジ２０１の挿入方
向（図２７中線Ｘで示す）に対して斜めに傾斜された始
端側に設けられる傾斜部７６と、ディスクカートリッジ
２０１の挿入方向に対して略平行な後端側に設けられる
ストレート部７７とからなっている。

【００４３】上記傾斜部７６の傾斜角度θ₁ （ディスク
カートリッジ２０１の挿入方向とのなす角度）は、前記
ディスクカートリッジ２０１を表裏反対向きにしてカー
トリッジホルダ３５に挿入したとき、及びフロッピィデ
ィスクの如き磁気ディスク３０２が収納された磁気ディ
スクカートリッジ３０１をカートリッジホルダ３５に挿
入したときに、これらを確実に排除する，つまり誤挿入
を防止するような傾斜角度となされている。すなわち、
上記傾斜部７６の傾斜角度θ₁ は、ディスクカートリッ
ジ２０１並びに磁気ディスクカートリッジ３０１の挿入
側の一側縁部に設けられる誤挿入防止用の傾斜面２２
９，３０４の傾斜角度θ₂ （ディスクカートリッジ２０
１の挿入方向とのなす角度）と同等若しくはそれ以下と
されている。したがって、ディスクカートリッジ２０１
を表裏反対向きとしてカートリッジホルダ３５に挿入し
た場合でも、誤挿入防止用の傾斜面２２９の傾斜角度θ
₂ が上記傾斜部７６の傾斜角度θ₁ よりも浅いために、
当該ディスクカートリッジ２０１が上記シャッタ開放ピ
ン４６にぶつかってそれ以上カートリッジホルダ３５内
へ入って行かないことになる。なお、ディスクカートリ
ッジ２０１がシャッタ開放ピン４６にぶつかった時点で
は、後述するイジェクト板保持レバー１０３が未だ外れ
た状態にないため、上記ディスクカートリッジ２０１の
誤挿入を未然に防止できる。同様に、磁気ディスクカー
トリッジ３０１に対しても誤挿入を防止することができ
る。

【００４４】上記シャッタ開放ピン４６の基端側には、
上記シャッタ部材２１１への乗り上げを防止するシャッ
タ開放ピン乗上げ防止手段たるシャッタ開放ピン逃げ防
止部材５０が設けられている。かかるシャッタ開放ピン
逃げ防止部材５０は、上記シャッタ開放ピンガイド溝４
９に跨がるに足る大きさの円環状のいわゆるワッシャと
して形成され、上記シャッタ開放ピン４６に挿通して設
けられるとともに、上記上板部４５の内面部４５ｂに接
して設けられている。これにより、上記シャッタ開放ピ
ン４６は、このシャッタ開放ピンガイド溝４９に対し
て、このシャッタ開放ピン逃げ防止部材５０により位置
規制され、上記シャッタ開放ピンガイド溝４９内を上記
カートリッジホルダ３５の外方側に押出されることなく
移動可能となっている。そのため、上記シャッタ開放ピ
ン４６は、前記カートリッジ２０３の前面部２０９に確
実に摺接され、上記シャッタ部材２１１に乗り上げるこ
となく該シャッタ部材２１１を開放操作する。

【００４５】そして、上述のように構成されたシャッタ
開放部材４７は、第１の引っ張りコイルバネ５１によ
り、図５中矢印Ｇで示す上記シャッタ開放ピン４６を上
記ディスクカートリッジ２０１の挿脱口側に移動させる
方向に回動付勢されている。すなわち、上記第１の引っ
張りコイルバネ５１は、図９に示すように、一端側を上
記シャッタ開放部材４７の切り起こし形成された第１の
バネ係止片５２に係止され、他端側を後述するカートリ
ッジ引込み操作レバー５７に切り起こし形成される第６
のバネ係止片７９に係止されることにより、上記シャッ
タ開放ピン４６を上記シャッタ開放ピンガイド溝４９の
始端位置、つまり初期位置に位置させている。

【００４６】そして、さらに上記カートリッジホルダ３
５の上板部４５には、上記ディスクカートリッジ２０１
がこのカートリッジホルダ３５に挿入操作されたとき
に、その途中位置から該光ディスクカートリッジ２０１
をローディング位置に強制的に引き込むためのディスク
カートリッジ引込み機構５３が設けられている。このデ
ィスクカートリッジ引込み機構５３は、上記ディスクカ
ートリッジ２０１に設けられたカートリッジ引込みピン
嵌入用孔２２８に挿入係合するカートリッジ引込みピン
５４を有してなるカートリッジ引込み部材５５と、この
カートリッジ引込み部材５５を進退操作するカートリッ
ジ引込み操作レバー５７とから構成される。

【００４７】上記カートリッジ引込み部材５５は、上記
カートリッジホルダ３５の上板部４５の上面部４５ａに
植立された一対のガイド軸６１，６２に係合して、図９
中矢印Ｉで示すように、上記ディスクカートリッジ２０
１の上記カートリッジホルダ３５に対する挿入方向に対
して進退操作可能となされている。すなわち、上記カー
トリッジ引込み部材５５の各ガイド軸６１，６２に対応
した位置には、後端側が屈曲した長穴状をなすカム溝た
る進退操作ガイド溝６３，６４が設けられ、この進退操
作ガイド溝６３，６４に上記ガイド軸６１，６２が挿通
係合して、当該カートリッジ引込み部材５５が進退操作
可能となっている。上記進退操作ガイド溝６３，６４
は、カートリッジホルダ３５に挿入されるディスクカー
トリッジ２０１がロックされたイジェクト板保持レバー
１０３を外す前までの初期状態のときには、該ディスク
カートリッジ２０１にカートリッジ引込みピン５４が接
触しないように当該カートリッジホルダ３５に切り欠か
れた切欠部８０より外方にカートリッジ引込みピン５４
を位置させるとともに、イジェクト板保持レバー１０３
が外れた直後はカートリッジ引込みピン５４をカートリ
ッジ引込みピン嵌入用孔２２８へと該カートリッジホル
ダ３５等に接触することなく飛び込ませ、その後ディス
クカートリッジ２０１をカートリッジホルダ３５の後端
側へと引込むような軌跡を描くように形成されている。

【００４８】すなわち、上記進退操作ガイド溝６３，６
４のうち屈曲部分６３ａ，６４ａが、カートリッジホル
ダ３５内にディスクカートリッジ２０１が挿入される前
の初期状態のときにはカートリッジ引込みピン５４を当
該カートリッジホルダ３５の外方位置に位置させ、ディ
スクカートリッジ２０１がイジェクト板保持レバー１０
３を外した直後にはカートリッジ引込みピン５４を上記
カートリッジ引込みピン嵌入用孔２２８へと挿入係合さ
せるようになっている。一方、上記進退操作ガイド溝６
３，６４のストレート部分６３ｂ，６４ｂは、上記カー
トリッジ引込み部材５５をカートリッジホルダ３５に接
触させないように当該ディスクカートリッジ２０１をデ
ィスク挿入方向へと引込む役目をなす。

【００４９】また、上記カートリッジ引込み部材５５の
上記カートリッジホルダ３５の前方側となる一端側に
は、このカートリッジ引込み部材５５を進退操作するた
めの上記カートリッジ引込み操作レバー５７の進退操作
係合ピン６９が係合する係合孔６７が設けられている。
上記係合孔６７は、カートリッジ引込み部材５５の一側
縁よりディスクカートリッジ２０１の挿入方向と略直交
する方向に、この一側縁部を切り欠ようにしてその中途
位置まで長穴状に切り欠かかれている。一方、カートリ
ッジ引込み部材５５の他端側には、ディスクカートリッ
ジ２０１の挿脱口側へと折り返して形成される延在部５
６が設けられている。上記延在部５６は、その中途部に
段差部５９を有するとともに、その先端側が上記カート
リッジホルダ３５のカートリッジ保持部４０に形成され
た切欠部８０より外方へ臨むように外側面側に向けて屈
曲形成されている。その延在部５６の先端部には、ディ
スクカートリッジ２０１をカートリッジホルダ３５に引
込むためのカートリッジ引込みピン５４が植立されてい
る。

【００５０】上記カートリッジ引込みピン５４のセンタ
ーから上記延在部５６の段差部５９の段差面５９ａまで
のディスク挿入方向における距離ｙは、ディスクカート
リッジ２０１の前面部２０９からカートリッジ引込みピ
ン嵌入用孔２２８のセンターまでのディスク挿入方向に
おける距離ｘに対して、ｙ＝ｘ＋αなる距離となされて
いる。つまり、ｙの距離は、ｘの距離に対して若干長い
距離となされている。この結果、ディスクカートリッジ
２０１の前面部２０９が先に上記延在部５６の段差面５
９ａに接触してから、カートリッジ引込みピン５４が上
記カートリッジ引込みピン嵌入用孔２２８内に入り込む
ことになる。したがって、上記カートリッジ引込みピン
５４の確実な係合がなされ、ディスクカートリッジ２０
１を確実にカートリッジホルダ３５の内方向へ引込むこ
とができる。なお、上記式中αは、カートリッジ引込み
ピン５４の直径によって変化する。

【００５１】上記カートリッジ引込み操作レバー５７
は、平面略Ｙ字状をなす平板として形成され、その略中
心部を第３の支軸６８によって上記カートリッジホルダ
３５の上板部４５の上面部４５ａに回動可能に支持され
ている。上記カートリッジ引込み操作レバー５７は、上
記第３の支軸６８を中心として３方向にそれぞれ延びる
長さの異なる脚部５８，５９，６０を有した，いわゆる
三叉形状となされている。その長さの一番長い脚部５８
の先端部には、上記カートリッジ引込み部材５５の係合
孔６７に係合する進退操作係合ピン６９が植立されてい
る。そして２番目に長さの長い脚部５９の先端部には、
後述するイジェクト板３７に係合してこのイジェクト板
３７によって上記カートリッジ引込み操作レバー５７を
回動操作するための回動操作係合ピン７２が植立されて
いる。そしてさらに、この脚部５９には、前記したシャ
ッタ開放部材４７との間に張架される第１の引っ張りコ
イルバネ５１の他端部が引っ掛けられる第６のバネ係止
片７９が切り起こし形成されている。そして残りの脚部
６０の先端部には、カートリッジ引込み部材５５をディ
スクカートリッジ２０１の挿入方向へスライド操作させ
るための第２の引っ張りコイルバネ７０の一端を係止さ
せる第４のバネ係止片７１が切り起こし形成されてい
る。

【００５２】この第４のバネ係止片７１に一端が係止さ
れる第２の引っ張りコイルバネ７０は、ディスクカート
リッジ２０１のカートリッジホルダ３５への挿入方向と
略直交する方向に設けられている。すなわち、カートリ
ッジホルダ３５のディスク挿脱口側の一側縁寄りに切り
起こし形成される第５のバネ係止片７３と、カートリッ
ジ引込み操作レバー５７の第４のバネ係止片７１との間
に上記第２の引っ張りコイルバネ７０が張架されること
により、当該第２の引っ張りコイルバネ７０がディスク
カートリッジ２０１の挿入方向に対して略直交するよう
になされている。したがって、上記カートリッジ引込み
操作レバー５７は、第２の引っ張りコイルバネ７０によ
り、図５中矢印Ｊで示すように、上記カートリッジ引込
み部材５５を上記ディスクカートリッジ２０１の挿入操
作方向へ移動させる方向に回動付勢されている。このよ
うに、ディスクカートリッジ２０１を強制的に引込むた
めの第２の引っ張りコイルバネ７０を当該ディスクカー
トリッジ２０１の挿入方向に対して略直交するような方
向に配置すれば、カートリッジホルダ３５に設けられる
磁気ヘッド装置５が臨む第２の切り欠き部８４の切り欠
き形状を大きなものとすることができ、当該磁気ヘッド
装置５に十分なスペースを確保することができる。ま
た、カートリッジ引込み操作レバー５７の回動支点と第
４のバネ係止片７１までの距離が短いため、第２の引っ
張りコイルバネ７０の変位量を小さくすることができ
る。したがって、常に一定に近い力でディスクカートリ
ッジ２０１をカートリッジホルダ３５内に引込むことが
できる。

【００５３】なお、上記第２の引っ張りコイルバネ７０
が張架された初期状態においては、上記カートリッジ引
込み操作レバー５７に係合したカートリッジ引込み部材
５５のカートリッジ引込みピン５４を、所定のローディ
ング位置に位置させている。また、上記カートリッジホ
ルダ３５の上板部４５の、上記回動操作係合片７２が上
記カートリッジ引込み操作レバー５７の回動によって移
動する領域には、この回動操作係合片７２が移動中に上
記カートリッジホルダ３５の内方側に倒れ込まないよう
になすための倒れ込み防止部７４が設けられている。こ
の倒れ込み防止部７４は、上記上板部４５の上面部４５
ａが上方側へ張り出すようにして形成されている。

【００５４】また、上記カートリッジホルダ３５の上板
部４５には、後述するイジェクト板３７をイジェクト位
置に保持するイジェクト板保持レバーが臨む第１の切り
欠き部８３と、上記磁気ヘッド装置５が臨む第２の切り
欠き部８４が形成されている。そして、このカートリッ
ジホルダ３５の上板部４５の内面部４５ｂには、図１０
に示すように、このカートリッジホルダ３５に挿入され
る上記ディスクカートリッジ２０１をディスクテーブル
１１側に押し下げることによって、上記シャッタ開放ピ
ン４６に設けられたシャッタ開放ピン逃げ防止部材５０
への乗り上げ防止を図るカートリッジ押し下げ部材８９
が突出形成されている。このカートリッジ押し下げ部材
８９は、初期位置にあるシャッタ開放ピン４６の近傍と
なる位置に設けられ、少なくとも上記シャッタ開放ピン
逃げ防止部材５０の板厚以上の突出量を有して形成され
ており、上記ディスクカートリッジ２０１のシャッタ開
放ピン逃げ防止部材５０への乗り上げ防止が確実なもの
となされている。

【００５５】また、上記カートリッジホルダ３５の上板
部４５には、このカートリッジホルダ３５に挿入操作さ
れるディスクカートリッジ２０１がローディング位置よ
りもさらに内方向に挿入されないように位置規制するた
めのカートリッジ挿入位置規制部材９０，９１が設けら
れている。このカートリッジ挿入位置規制部材９０，９
１は、上記上板部４５の後端縁に沿って上記第２の切り
欠き部８４の開放端縁近傍部に、上記カートリッジホル
ダ３５の内方向に垂下するように屈曲形成されて設けら
れている。また、上記カートリッジホルダ３５の一方の
カートリッジ保持部４０の外側面には、切欠部８０が設
けられている。上記切欠部８０は、イジェクト状態にあ
るときに、上記カートリッジホルダ３５に挿入されてく
るディスクカートリッジ２０１と上記カートリッジ引込
みピン５４とが接触しないように、当該カートリッジ引
込みピン５４を外方に逃げた位置とさせるためのもので
ある。

【００５６】そして、このカートリッジホルダ３５を支
持するカートリッジホルダ支持板３６は、図４に示すよ
うに、上記カートリッジホルダ３５を内部に保持するに
足る大きさの筺体状に形成され、相対向する両側部には
このカートリッジホルダ３５を上下動可能に支持するカ
ートリッジホルダ支持壁９３，９４を有している。これ
らカートリッジホルダ支持壁９３，９４には、上記カー
トリッジホルダ３５に設けられた上下動ガイドピン４
１，４２，４３，４４が挿通係合し、あるいは摺動係合
する上下動ガイド溝９５，９７及び９６，９８が設けら
れている。これら上下動ガイド溝９５，９６，９７，９
８のうち上記ディスクカートリッジ２０１の挿脱口側に
設けられる上下動ガイド溝９５，９７は、上記上下動ガ
イドピン４１，４３を挿通するに足る幅として上記ディ
スク回転駆動装置２のスピンドル軸１０と平行にスリッ
ト溝として切り欠かれている。これに対して一方の上下
動ガイド溝９６，９８は、幅広の溝として形成され、や
はり上記ディスク回転駆動装置２のスピンドル軸１０と
平行に切り欠かれている。なお、この幅広に形成された
上下動ガイド溝９６，９８には、内方側の上下動ガイド
ピン４２，４４が、この上下動ガイド溝９６，９８の後
方側の一側縁９６ａ，９８ａに摺接して係合するように
なっている。すなわち、ディスクカートリッジ２０１の
挿脱口側の上下動ガイドピン４１，４３が、これに対向
する上下動ガイド溝９５，９７に挿通係合し、内方側の
上下動ガイドピン４２，４４が、他方の上下動ガイド溝
９６，９８の一側縁９６ａ，９８ａに摺接係合するよう
になっている。

【００５７】そして、上記上下動ガイド溝９５，９６，
９７，９８が設けられたカートリッジホルダ支持壁９
３，９４の下端側の両端縁には、上記カートリッジホル
ダ支持板３６を上記シャーシ基板６に固定するための取
付け部９９，１００及び１０１，１０２が内方向に延在
するようにして設けられている。つまり、このカートリ
ッジホルダ支持板３６は、上記各取付け部９９，１０
０，１０１，１０２が上記シャーシ基板６にネジ止めさ
れることによって、該シャーシ基板６に固定される。

【００５８】また、このカートリッジホルダ支持板３６
には、引っ張りコイルバネの付勢力に抗して後述のイジ
ェクト板３７をイジェクト位置に保持するためのイジェ
クト板保持レバー１０３が回動可能に取付けられてい
る。このイジェクト板保持レバー１０３は、基端側を第
５の支軸１０４に支持されることによって回動可能とな
されている。そして、このイジェクト板保持レバー１０
３の先端側には、上記イジェクト板３７に設けられるイ
ジェクト板係止部材と係合しこのイジェクト板３７をイ
ジェクト位置に保持する係合爪１０３ａが設けられてい
る。そして、この係合爪１０３ａが設けられた基端部に
は、このイジェクト板保持レバー１０３を回動操作する
イジェクト板保持レバー回動ピン１０５が植立されてい
る。このイジェクト板保持レバー回動ピン１０５は、上
記カートリッジホルダ３５の一側側に開口した切り欠き
部８３を介して、上記カートリッジホルダ３５内に垂下
されている。なお、このイジェクト板保持レバー回動ピ
ン１０５の先端部は、少なくとも上記カートリッジホル
ダ３５に挿入されるディスクカートリッジ２０１と当接
する位置まで垂下されるようになっている。

【００５９】そして、上記イジェクト板保持レバー１０
３は、第２の捩じりコイルバネ１０６によって図４中矢
印Ｌで示すように、イジェクト板保持レバー回動ピン１
０５を上記ディスクカートリッジ２０１の挿入操作方向
に抗する方向に移動させる方向に回動付勢されている。
すなわち、上記第２の捩じりコイルバネ１０６は、一端
側を上記イジェクト板保持レバー回動ピン１０５の基端
部に係止され、他端側を上記カートリッジホルダ支持板
３６に切り起こし形成された第８のバネ係止片１０７に
係止されている。そして、上記係止爪１０３ａとイジェ
クト板係止部材との係合が解除された状態では、上記イ
ジェクト板保持レバー１０３は、このイジェクト板保持
レバー１０３に切り起こし形成されたレバー回動防止片
１０３ｂが上記カートリッジホルダ支持板３６に係止さ
れて回動が規制されるようになっている。

【００６０】なお、上記カートリッジホルダ支持板３６
には、上記カートリッジ引込み部材５５の一部が臨む第
３の切り欠き部１０８と、上記磁気ヘッド装置５が臨む
第４の切り欠き部１０９、及び後述のイジェクト板３７
を上記ディスクカートリッジ２０１の挿脱方向にスライ
ドさせるためのイジェクト板スライド用ピン１１３，１
１４，１１６が設けられている。上記第４の切り欠き部
１０９は、前記第２の引っ張りコイルバネ７０をディス
クカートリッジ２０１の挿入方向と略垂直に配置したこ
とにより、その開口面積を磁気ヘッド装置５が上下動す
るに足る十分な大きさとなされている。

【００６１】そして、このように構成されたカートリッ
ジホルダ支持板３６に対し、上記イジェクト板３７がス
ライド可能に取付けられている。上記イジェクト板３７
は、図６に示すように、上記カートリッジホルダ支持板
３６に摺接してスライドする平板状のスライド部１１７
と、このスライド部１１７の相対向する両側に上記ディ
スク回転駆動装置２側に垂下して設けられる立ち上がり
壁１１８，１１９とを有している。このスライド部１１
７には、上記カートリッジホルダ支持板３６に設けられ
たイジェクト板スライド用ピン１１３，１１４，１１６
がそれぞれ挿通係合するスライド溝１２０，１２１，１
２３が設けられている。これらスライド溝１２０，１２
１，１２３は、上記イジェクト板スライド用ピン１１
３，１１４，１１６とそれぞれ対応した位置に、上記デ
ィスクカートリッジ２０１の挿脱方向に長穴形状として
形成されている。

【００６２】また、上記スライド部１１７には、上記カ
ートリッジホルダ支持板３６に設けられたイジェクト板
保持レバー１０３と係合するイジェクト板係止部材１２
４が設けられている。このイジェクト板係止部材１２４
は、上記イジェクト板保持レバー１０３の係合爪１０３
ａに係止され得るに足る大きさの円筒体として形成さ
れ、この円筒体の中央部に設けられる穿設孔を通してネ
ジ１２５によって上記スライド部１１７に回転可能に取
付けられている。

【００６３】さらに、上記スライド部１１７には、上記
カートリッジ引込み部材５５の一部が臨む第５の切り欠
き部１２６と、上記磁気ヘッド装置５が臨む第６の切り
欠き部１２７、及び上記カートリッジホルダ３５に設け
られたカートリッジ引込み操作レバー５７の回動操作係
合片７２が臨む第７の切り欠き部１２８が設けられてい
る。そして、これら切り欠き部１２６，１２７，１２８
のうち第６の切り欠き部１２７の上記ディスクカートリ
ッジ２０１が挿入される内方側の一側縁１２７ａには、
この切り欠き部１２７内に突出するようにして、上記磁
気ヘッド装置５が光ディスク２０２に近接した記録位置
に設けられたときに、該磁気ヘッド装置５を光ディスク
２０２の信号記録面に対して所定の高さに保持する磁気
ヘッド装置保持機構１１０が設けられている。上記磁気
ヘッド装置保持機構１１０は、先端側が略Ｕ字状に折曲
形成された弾性変位可能な板バネ１１１よりなり、この
先端側の略Ｕ字状をなす頂部が上記磁気ヘッド昇降用枠
部材２３に設けられた係合面２３ａと摺接係合し、上記
磁気ヘッド装置５が光ディスク２０２に近接した記録位
置に移動させられたときに、当該磁気ヘッド昇降用枠部
材２３を押圧保持するようになっている。なお、この板
バネ１１１は、基端部がネジ１１２により止められるこ
とにより、上記イジェクト板３７に固定されている。ま
た、上記第７の切り欠き部１２８の上記ディスクカート
リッジ２０１の挿脱口側の一側縁１２８ａは、上記イジ
ェクト板３７がイジェクト位置にスライドするときに、
この切り欠き部１２８内に突出する回動操作係合片７２
と係合して、上記カートリッジ引込み操作レバー５７を
回動操作するようになっている。

【００６４】そして、上記第７の切り欠き部１２８の上
記ディスクカートリッジ２０１が挿入される後方側に
は、上記イジェクト板３７をイジェクト位置にスライド
操作するイジェクト板スライド駆動機構３８のイジェク
ト板スライドピン１３０が挿通係合される操作孔１２９
が設けられている。上記操作孔１２９は、平面形状が略
ｂ字状をなす孔として設けられ、その開口周縁部に上記
イジェクト板スライドピン１３０を摺接させるようにな
っている。

【００６５】上記イジェクト板スライド機構３８は、第
２図に示すように、シャーシ基板６の下方に設けられる
図示しないイジェクト用モータと、このモータによって
回転駆動されるイジェクト板スライドピン１３０が設け
られたイジェクト板操作ギア１３１とを備えている。上
記イジェクト用モータとイジェクト板操作ギア１３０と
は、大小からなる複数の連結ギア機構１３２によって連
結されている。そして、上記イジェクト板操作ギア１３
１の偏心した位置には、上記イジェクト板スライドピン
１３０が植立されている。このイジェクト板スライド機
構３８は、上記ディスクカートリッジ２０１をカートリ
ッジ装着部１に装着させた状態にある状態で、図示しな
いイジェクト操作釦が操作されてイジェクト用モータが
駆動されイジェクト板操作ギア１３１が回転駆動される
と、イジェクト板スライドピン１３０が上記イジェクト
板３７の操作孔１２９の開口周縁部と摺接係合してこの
イジェクト板３７をスライド操作し、上記カートリッジ
引込み操作レバー５７に張設される引っ張りコイルバネ
７０及びイジェクト板３７とシャーシ基板６とに亘り張
設される後述の引っ張りコイルバネの付勢力に抗してス
ライド操作させ、当該イジェクト板３７をイジェクト位
置にスライド操作する。なお、このイジェクト板スライ
ドピン１３０は、上記イジェクト板３７がイジェクト位
置に無い状態のときには、上記操作孔１２９の開口周縁
部に摺接しない位置に回動操作されるようになってい
る。また、上記スライド部１１７の上記ディスクカート
リッジ２０１の挿脱口側の一側縁よりカートリッジ引込
み部材５５が設けられる部分に対応する位置には、当該
スライド部１１７の一部が上方に膨出された張り出し部
１３４が設けられている。

【００６６】そして、上記スライド部１１７の相対向す
る両側に設けられた立ち上がり壁１１８，１１９には、
上記カートリッジホルダ３５をカートリッジ装着部１に
対し上下動操作させるとともにディスクカートリッジ２
０１を排出操作するイジェクト位置に移動操作させるた
めの上下動スライド溝１３５，１３６及び１３７，１３
８がそれぞれ設けられている。これら上下動スライド溝
１３５，１３６及び１３７，１３８は、ディスクカート
リッジ２０１の挿脱方向と平行な水平部１３５ａ，１３
６ａ及び１３７ａ，１３８ａと、この水平部１３５ａ，
１３６ａ及び１３７ａ，１３８ａから後方側に向かって
なだらかに下降して傾斜する第１の傾斜部１３５ｂ，１
３６ｂ及び１３７ｂ，１３８ｂと、さらに後方側に向か
って急激に下方に傾斜する第２の傾斜部１３５ｃ，１３
６ｃ及び１３７ｃ，１３８ｃとから構成されている。こ
のように形成された上下動スライド溝１３５，１３６及
び１３７，１３８に上記上下動ガイドピン４１，４２及
び４３，４４を挿通させてシャーシ基板６に支持された
カートリッジホルダ３５は、上記上下動スライド溝１３
５，１３６及び１３７，１３８に上下動ガイドピン４
１，４２及び４３，４４がガイドされることにより、デ
ィスク回転駆動装置２のスピンドル軸１０の軸方向、つ
まり上記カートリッジ装着部１に対し上下動操作される
とともに上記ディスクカートリッジ２０１を排出操作す
るイジェクト位置に移動操作される。

【００６７】また、上記立ち上がり壁１１８，１１９の
上記ディスクカートリッジ２０１が挿入操作される内方
側の上下動スライド溝１３６，１３８近傍部には、上記
イジェクト板３７をディスクカートリッジ２０１の挿脱
口側に常時付勢するための第４の引っ張りコイルバネ１
３９がそれぞれ取付けられている。なお図においては、
一方の引っ張りコイルバネは省略してある。これら各引
っ張りコイルバネ１３９は、一端を立ち上がり壁１１
８，１１９に係止し、他端をシャーシ基板６に植立され
たバネ係止ピン１４０，１４１に係止することによっ
て、上記イジェクト板３７をディスクカートリッジ２０
１の挿脱口側に常時付勢するようになっている。

【００６８】そしてさらに、上記一方の立ち上がり壁１
１８の上記ディスクカートリッジ２０１が挿入される内
方側には、上記シャーシ基板６に回動可能に支持された
磁気ヘッド昇降用枠部材上下動レバー２４のレバー操作
ピン３４に嵌入し、この磁気ヘッド昇降用枠部材上下動
レバー２４を回動操作する磁気ヘッド昇降用枠部材上下
動レバー操作部材１４２が設けられている。この磁気ヘ
ッド昇降用枠部材上下動レバー操作部材１４２は、一方
の立ち上がり壁１１８の下端側の一側縁より他方の立ち
上がり壁１１９側に向かって上記スライド部１１７と平
行に延在して設けられている。そして、この磁気ヘッド
昇降用枠部材上下動レバー操作部材１４２の先端部近傍
には、上記レバー操作ピン３４が嵌入係合するレバー操
作ピンガイド溝１４２ａが長穴状の溝として形成されて
いる。このように形成された磁気ヘッド昇降用枠部材上
下動レバー操作部材１４２のレバー操作ピンガイド溝１
４２ａに上記レバー操作ピン３４が嵌入係合し、上記イ
ジェクト板３７がスライド操作されることによって、上
記磁気ヘッド昇降用枠部材上下動レバー２４が回動操作
され、上記磁気ヘッド昇降用枠部材２３が光ディスク２
０２の信号記録面に対し略直交方向に接離操作される。

【００６９】〔３〕ディスクカートリッジの装着操作の
説明（図１１乃至図２５） 上述のように構成されたディスクドライブ装置に前述し
たディスクカートリッジ２０１を装着操作する操作状態
について説明する。

【００７０】〔３−ａ〕ディスクカートリッジの挿入前
の状態の説明（第１１乃至図１４） 先ず、上記ディスクカートリッジ２０１を装着操作する
前の状態について説明する。上記ディスクカートリッジ
２０１を装着するには、図示しないイジェクト釦を操作
し、図１１乃至図１４に示すように、上記イジェクト板
３７をイジェクト位置に移動させ、上記カートリッジホ
ルダ３５と、上記磁気ヘッド２０が設けられた磁気ヘッ
ド昇降用枠部材２３とをディスク回転駆動装置２のディ
スクテーブル１１から離間した上昇位置に移動操作させ
る。

【００７１】すなわち、イジェクト釦を操作することに
より、イジェクト板スライド機構３８が駆動され、この
イジェクト板スライド機構３８のイジェクト板スライド
ピン１３０がイジェクト板３７に設けられる操作孔１２
９と摺接係合して、上記イジェクト板３７とシャーシ基
板６とに亘り張設される第４の引っ張りコイルバネ１３
９及びカートリッジ引込み操作レバー５７に張設される
引っ張りコイルバネ７０の付勢力に抗して、上記イジェ
クト板３７がディスクカートリッジ２０１の挿入方向側
へスライド操作される。そして、上記カートリッジホル
ダ支持板３６のイジェクト板保持レバー１０３が上記イ
ジェクト板３７に設けられるイジェクト板係止部材１２
４と係合し、上記イジェクト板３７がイジェクト位置に
保持される。

【００７２】また、上記イジェクト板３７のスライド操
作に伴って、このイジェクト板３７の第７の切り欠き部
１２８内に突出係合するカートリッジ引込み操作レバー
５７の回動操作係合片７２がディスクカートリッジ２０
１の挿入側へ引き込まれる。そして、このカートリッジ
引込み操作レバー５７に連結されたカートリッジ引込み
部材５５が反対にディスクカートリッジ２０１の挿脱口
側にスライド操作され、該カートリッジ引込み部材５５
の先端に設けられるカートリッジ引込みピン５４を、上
記カートリッジホルダ３５の切欠部８０よりその外部へ
と逃げた位置に保持する。したがって、このイジェクト
状態では、上記カートリッジ引込みピン５４は、カート
リッジホルダ３５に挿入されてくるディスクカートリッ
ジ２０１と接触しないようになっている。なお、上記シ
ャッタ開放ピン４６は、シャッタ開放レバー４７とカー
トリッジ引込み操作レバー５７とに亘り張設される第１
の引っ張りコイルバネ５１によって初期位置となされて
いる。

【００７３】さらに、上記イジェクト板３７のスライド
操作に伴って、このイジェクト板３７に設けられる磁気
ヘッド昇降用枠部材上下動レバー操作部材１４２と磁気
ヘッド昇降用枠部材上下動レバー２４とが係合して該磁
気ヘッド昇降用枠部材上下動レバー２４が回動操作さ
れ、上記磁気ヘッド昇降用枠部材２３が図１４に示すデ
ィスク回転駆動装置２のディスクテーブル１１から離間
した上昇位置に移動操作される。このとき、上記磁気ヘ
ッド昇降用枠部材２３は、ローディング状態ではイジェ
クト板３７に設けられる板バネ１１１によってこの磁気
ヘッド昇降用枠部材２３に設けられる係合面２３ａを押
圧付勢することで当該磁気ヘッド昇降用枠部材２３を記
録位置に保持しているが、イジェクト板３７が後方へス
ライドすることによってこれらの係合が解除され、該磁
気ヘッド昇降用枠部材２３の自重のみに抗して上昇せし
められる。したがって、この磁気ヘッド昇降用枠部材２
３を上昇させるイジェクト板スライド機構３８のモータ
にかかる負荷が少なくて済み、比較的小出力のモータを
使用することができる。

【００７４】そして、この磁気ヘッド昇降用枠部材２３
が上昇した位置、つまりイジェクト位置に上昇される
と、上記磁気ヘッド昇降用枠部材上下動レバー２４の上
下動ガイド部３３の平行部３３ｂに、上記磁気ヘッド昇
降用枠部材２３に設けられる昇降用係合ピン２９が係合
し、上記磁気ヘッド２０を少なくともディスクカートリ
ッジ２０１が挿入されたときに該磁気ヘッド２０がこの
ディスクカートリッジ２０１に当たらない位置に保持せ
しめられる。

【００７５】〔３−ｂ〕ディスクカートリッジの挿入途
中状態の説明（図１５乃至図２０) そして、この状態で上記ディスクカートリッジ２０１
を、図１５に示すような正規の向きとして、上記カート
リッジホルダ３５に前方側より挿入操作する。そして、
さらにこのディスクカートリッジ２０１を内方向へ挿入
すると、図１６に示すように、上記第１のカートリッジ
２０３の前面部２０９にシャッタ開放ピン４６が当接す
る。このシャッタ開放ピン４６の上記前面部２０９への
当接に際しては、図１９に示すように、上記シャッタ開
放ピン４６に対向して上記カートリッジホルダ３５の上
板部４５に突出形成されるカートリッジ押し下げ部材８
９によって、上記ディスクカートリッジ２０１がディス
クテーブル１１側へ押し下げられ、上記シャッタ開放ピ
ン４６に設けられたシャッタ開放ピン逃げ防止部材５０
への乗り上げが防止された状態で、上記前面部２０９に
当接する。

【００７６】ここで、例えば、ディスクカートリッジ２
０１の向きが図２７に示すように表裏反対向きとしてカ
ートリッジホルダ３５に挿入された場合には、シャッタ
開放ピンガイド溝４９の傾斜部７６の傾斜角度θ₁ がデ
ィスクカートリッジ２０１の誤挿入防止用の傾斜面２２
９の傾斜角度θ₂ と同等若しくはそれ以下とされている
ので、該ディスクカートリッジ２０１が上記シャッタ開
放ピン４６にぶつかって当該ディスクカートリッジ２０
１のそれ以上の挿入を阻止する。つまり、ディスクカー
トリッジ２０１を表裏反対向きに挿入した場合には、当
該ディスクカートリッジ２０１を自動的にドライブ内へ
引込む前に排除できることになる。同様に、フロッピー
ディスク等の如き磁気ディスク３０２が収納されてなる
磁気ディスクカートリッジ３０１に対しても誤挿入を防
止できる。

【００７７】この状態からさらに上記ディスクカートリ
ッジ２０１を上記カートリッジホルダ３５内に挿入する
と、図２０に示すように、上記シャッタ開放ピン４６に
シャッタ部材２１１の一端が当接し、上記シャッタ部材
２１１が上記シャッタ開放ピン４６により上記カートリ
ッジ２０３内に設けられる捩じりコイルバネの付勢力に
抗して、図２０中矢印Ｎで示す上記ディスクカートリッ
ジ２０１の開口部２０６，２１０を開放する方向に移動
操作される。このとき、上記シャッタ開放ピン４６は、
シャッタ開放ピン逃げ防止部材５０によって上記シャッ
タ開放ピンガイド溝４９に対し位置規制されているた
め、上記シャッタ部材２１１に乗り上げることなく確実
に該シャッタ部材２１１を開放する。

【００７８】そして、さらに上記ディスクカートリッジ
２０１を上記カートリッジホルダ３５内に挿入すると、
上記カートリッジホルダ支持板３６に回動可能に取付け
られたイジェクト板保持レバー１０３のイジェクト板保
持レバー回動ピン１０５とディスクカートリッジ２０１
の先端部とが当接して、このイジェクト板保持レバー１
０３が図２０中矢印Ｏ方向に回動せしめられ、上記イジ
ェクト板保持レバー１０３とイジェクト板３７に設けら
れるイジェクト板係止部材１２４との係合が解除され
る。この結果、イジェクト板３７のロックが解除され、
上記イジェクト板３７は、このイジェクト板３７とシャ
ーシ基板６とに亘り張設される第４の引っ張りコイルバ
ネ１３９によって上記ディスクカートリッジ２０１の挿
脱口側にスライド操作される。

【００７９】これと同時に、上記イジェクト板３７の切
り欠き部１２８の一側縁１２８ａは、上記カートリッジ
引込み操作レバー５７の回動操作係合片７２に対する係
合を解除する。これにより、上記カートリッジ引込み操
作レバー５７が第２の引っ張りコイルバネ７０によって
引っ張られ、当該カートリッジ引込み操作レバー５７は
第３の支軸６８を中心として回動する。そして、このカ
ートリッジ引込み操作レバー５７の回動操作に伴ってカ
ートリッジ引込み部材５５は、該カートリッジ引込み部
材５５に設けられた進退操作ガイド溝６３，６４の屈曲
部分６３ａ，６４ａの形状に沿ってスライドされる。つ
まり、カートリッジ引込み部材５５は、カートリッジホ
ルダ３５のカートリッジ保持部４０の一端縁から斜め前
方へとスライドすることになる。この結果、カートリッ
ジ引込み部材５５の先端部に設けられたカートリッジ引
込みピン５４は、上記進退操作ガイド溝６３，６４の屈
曲部分６３ａ，６４ａの形状に沿った形で、カートリッ
ジホルダ３５の外方に位置保持されていた初期状態から
その内方向へと移動せしめられ、上記ディスクカートリ
ッジ２０１に設けられるカートリッジ引込みピン嵌入用
孔２２８へと嵌入係合することになる。

【００８０】その後、カートリッジ引込み部材５５は、
上記進退操作ガイド溝６３，６４のストレート部分６３
ｂ，６４ｂの形状に沿ってディスクカートリッジ２０１
の挿入方向へとスライド操作されて行く。この結果、上
記カートリッジ引込み部材５５の先端に設けられるカー
トリッジ引込みピン５４によって、上記ディスクカート
リッジ２０１が図２１中矢印Ｐで示すディスク挿入方向
へと引き込まれる。そして最終的に、上記ディスクカー
トリッジ２０１は、上記カートリッジホルダ３５の内方
端側に位置され、このディスクカートリッジ２０１に設
けられる第１及び第２の開口部２０６，２１０を全開す
る。

【００８１】〔３−ｃ〕ディスクカートリッジの装着完
了状態の説明（図２１乃至図２５） そして、上記イジェクト板３７の移動操作に伴って、上
記カートリッジホルダ３５は、図２１乃至図２５に示す
ように、このイジェクト板３７に設けられる上下動スラ
イド溝１３５，１３６及び１３７，１３８に上下動ガイ
ドピン４１，４２及び４３，４４がガイドされて、上記
ディスク回転駆動装置２のスピンドル軸１０の軸方向に
下降操作される。すなわち、上記上下動ガイドピン４
１，４２及び４３，４４が上記上下動スライド溝１３
５，１３６及び１３７，１３８にガイドされて、この上
下動スライド溝１３５，１３６及び１３７，１３８の急
激に下方に傾斜した第２の傾斜部１３５ｃ，１３６ｃ及
び１３７ｃ，１３８ｃに係合した位置状態で、上記カー
トリッジホルダ３５が、カートリッジホルダ支持板３６
に設けられる上下動ガイド溝９５，９６及び９７，９８
に沿って下降される。この結果、上記ディスクカートリ
ッジ２０１が上記カートリッジ装着部１に対し位置決め
装着される。このとき、上記ディスクカートリッジ２０
１は、上記シャーシ基板６に設けられる高さ位置決めピ
ン７ａ，８ａ及びディスクカートリッジ位置決めピン
７，８によって、位置規制されるとともに所定の高さに
保持される。また、同時にこのディスクカートリッジ２
０１内に収納された光学式ディスク２０２が上記ディス
クテーブル１１上に載置装着される。

【００８２】そして、上記イジェクト板３７の移動操作
に伴って、このイジェクト板３７に設けられる磁気ヘッ
ド昇降用枠部材上下動レバー操作部材１４２と磁気ヘッ
ド昇降用枠部材上下動レバー２４とが係合して該磁気ヘ
ッド昇降用枠部材上下動レバー２４が回動操作され、上
記磁気ヘッド昇降用枠部材２３は、図２３及び図２４に
示すように、上記ディスク回転駆動装置２のスピンドル
軸１０の軸方向に下降操作される。この磁気ヘッド昇降
用枠部材２３が下降した状態においては、図２３に示す
ように、上記イジェクト板３７に設けられた板バネ１１
１がこの磁気ヘッド昇降用枠部材２３の係合面２３ａに
係合し、この磁気ヘッド昇降用枠部材２３を押圧付勢す
る。この結果、上記磁気ヘッド昇降用枠部材２３に移動
可能に支持される磁気ヘッド２０が上記ディスクカート
リッジ２０１の開口部２１０内に臨み、上記ディスクカ
ートリッジ２０１に収納された上記光学式ディスク２０
２の信号記録層に対して所定高さ位置に保持されるとと
もに、光学ピックアップ装置４と対向配置され、情報信
号の記録再生が可能な状態となる。

【００８３】なお、上述のように構成されたディスクド
ライブ装置においては、上記光学式ディスク２０２に対
して情報信号の記録再生を行う場合にのみイジェクト板
３７に設けられた板バネ１１１によって磁気ヘッド昇降
用枠部材２３を押圧付勢するようになされているため、
この装置を、上記光学式ディスク２０２が水平面に対し
て水平とされた状態のみならず垂直な状態で使用する場
合にも、記録再生時に磁気ヘッド２０を光学式ディスク
２０２に対して所定高さ位置に保持することができる。
つまり、当該装置を車等に搭載した場合でも、良好に光
学式ディスク２０２に対して記録・再生することができ
る。

【００８４】〔４〕他の実施例（図２６） 以上、本発明を適用したディスクドライブ装置における
カートリッジ自動引込み装置の一実施例について説明し
たが、本発明は前述の実施例に限定されることなく種々
の変更が可能である。例えば、カートリッジ引込み操作
レバー５７の回動操作による上記カートリッジ引込み部
材５５のスライド操作をよりスムーズにさせるため、図
２６に示すように、該カートリッジ引込み操作レバー５
７に設けられる進退操作係合ピン６９が係合する係合孔
６７の形状をストレート形状ではなく、その先端側が屈
曲するような形状とする。これによれば、上記カートリ
ッジ引込み操作レバー５７の回転トルクが効率良くカー
トリッジ引込み部材５５の移動に使用されることにな
る。

【００８５】

【発明の効果】上述のように、本発明に係るディスクド
ライブ装置におけるカートリッジ自動引込み装置におい
ては、ディスクカートリッジを自動的に引込むための引
っ張りコイルバネが、ディスクカートリッジのカートリ
ッジホルダへの挿入方向と略直交する方向に張架されて
いるので、カートリッジホルダに形成される磁気ヘッド
を臨ませる切り欠きを大きなものとすることができ、当
該磁気ヘッドに十分なスペースを与えることができる。
したがって、ディスクドライブ装置の幅方向におけるス
ペースの有効活用が図られる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本実施例のディスクドライブ装置の斜視図であ
る。

【図２】本実施例のディスクドライブ装置の分解斜視図
である。

【図３】本実施例のディスクドライブ装置を構成するカ
ートリッジ装着部の構成を示す斜視図である。

【図４】本実施例のディスクドライブ装置を構成するカ
ートリッジホルダ支持板の構成を示す斜視図である。

【図５】本実施例のディスクドライブ装置を構成するカ
ートリッジホルダの構成を示す斜視図である。

【図６】本実施例のディスクドライブ装置を構成するイ
ジェクト板の構成を示す斜視図である。

【図７】本実施例のディスクドライブ装置を構成する磁
気ヘッド装置上下動機構のイジェクト時における状態を
示す斜視図である。

【図８】本実施例のディスクドライブ装置を構成する磁
気ヘッド装置上下動機構のローディング時における状態
を示す斜視図である。

【図９】カートリッジホルダの分解斜視図である。

【図１０】カートリッジホルダを背面側より見た状態の
斜視図である。

【図１１】本実施例のディスクドライブ装置におけるイ
ジェクト状態を示す平面図である。

【図１２】本実施例のディスクドライブ装置におけるイ
ジェクト状態を示す右側面図である。

【図１３】本実施例のディスクドライブ装置におけるイ
ジェクト状態を示す左側面図である。

【図１４】本実施例のディスクドライブ装置におけるイ
ジェクト状態を示す正面図である。

【図１５】ディスクカートリッジのカートリッジホルダ
に対する挿入初期状態を示す平面図である。

【図１６】ディスクカートリッジのカートリッジホルダ
に対する装着状態におけるシャッタ開放ピンとの係合状
態を示す平面図である。

【図１７】ディスクカートリッジに対するシャッタ開放
ピンの挿入状態を示す断面図である。

【図１８】ディスクカートリッジに対するシャッタ開放
ピンの挿入状態を示す要部断面図である。

【図１９】ディスクカートリッジに対するイジェクト板
保持レバー回動ピンの係合状態を示す断面図である。

【図２０】ディスクカートリッジのシャッタ開放ピンに
よるシャッタ部材の開放途中状態を示す平面図である。

【図２１】ディスクカートリッジのシャッタ開放ピンに
よるシャッタ部材の開放終了状態を示す平面図である。

【図２２】本実施例のディスクドライブ装置におけるロ
ーディング状態を示す平面図である。

【図２３】本実施例のディスクドライブ装置におけるロ
ーディング状態を示す右側面図である。

【図２４】本実施例のディスクドライブ装置におけるロ
ーディング状態を示す左側面図である。

【図２５】本実施例のディスクドライブ装置におけるロ
ーディング状態を示す正面図である。

【図２６】カートリッジ引込み部材の他の例を示す斜視
図である。

【図２７】ディスクカートリッジを表裏反対向きにして
カートリッジホルダに挿入した状態を示す平面図であ
る。

【図２８】ディスクカートリッジの斜視図である。

【図２９】磁気ディスクカートリッジの斜視図である。

【図３０】従来のディスクドライブ装置におけるカート
リッジ自動引込み装置を示す平面図である。

【符号の説明】

３５・・・カートリッジホルダ ４６・・・シャッタ開放ピン ４７・・・シャッタ開放部材 ４９・・・シャッタ開放ピンガイド溝 ５４・・・カートリッジ引込みピン ５５・・・カートリッジ引込み部材 ５７・・・カートリッジ引込み操作レバー ７０・・・引っ張りコイルバネ ２０１・・・ディスクカートリッジ ２２８・・・カートリッジ引込みピン嵌入用孔 ２２９・・・傾斜面

Claims (1)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ディスクカートリッジが挿入保持される
   カートリッジホルダにスライド自在に設けられ、該ディ
   スクカートリッジに設けられたカートリッジ引込みピン
   嵌入用孔に挿入係合するカートリッジ引込みピンを有し
   てなるカートリッジ引込み部材と、 上記カートリッジ引込み部材をディスクカートリッジの
   挿入方向へ引っ張りコイルバネの弾発力によってスライ
   ドさせて、上記ディスクカートリッジをカートリッジホ
   ルダ内に引き込むカートリッジ引込み操作レバーとを備
   え、 上記引っ張りコイルバネは、ディスクカートリッジのカ
   ートリッジホルダへの挿入方向と略直交する方向に、上
   記カートリッジ引込み操作レバーとカートリッジホルダ
   間に亘って張架されていることを特徴とするディスクド
   ライブ装置におけるカートリッジ自動引込み装置。