JPS6213559A - Al箔コイル焼鈍方法 - Google Patents

Al箔コイル焼鈍方法

Info

Publication number
JPS6213559A
JPS6213559A JP15293285A JP15293285A JPS6213559A JP S6213559 A JPS6213559 A JP S6213559A JP 15293285 A JP15293285 A JP 15293285A JP 15293285 A JP15293285 A JP 15293285A JP S6213559 A JPS6213559 A JP S6213559A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
foil
annealing
coil
temperature
oil
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP15293285A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuhiro Nakada
和宏 中田
Masayoshi Kasagi
笠置 正義
Kozo Hoshino
晃三 星野
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Kobe Steel Ltd
Original Assignee
Kobe Steel Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kobe Steel Ltd filed Critical Kobe Steel Ltd
Priority to JP15293285A priority Critical patent/JPS6213559A/ja
Publication of JPS6213559A publication Critical patent/JPS6213559A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Heat Treatment Of Strip Materials And Filament Materials (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野] 本発明はAl箔コイルを焼鈍するに際し、焼鈍工程にお
けるAl箔同士の密着を防止しつつ、同時にAt箔表面
の付着油分を効率良く除去する方法に関するものである
[従来の技術] Al箔コイルの焼鈍方法としては大気焼鈍法。
Dx焼鈍法、真空焼鈍法等が知られており、中でも大気
焼鈍法は付帯設備が簡素であり、ランニングコストも少
なくて済むところから汎用されている。尚本発明では経
済的に焼鈍することを目的の1つとしており大気焼鈍法
を対象としている。
Al箔コイルの焼鈍は、X材の軟質化と共にAt箔表面
に付着する圧延油等の油分の除去を目的として行なわれ
る。即ちAt箔は食品等の包装に使用されることが多い
ので衛生的にする必要があり、またAt箔をポリエチレ
ン等の樹脂フィルムなどと貼合して複合フィルムを製造
する様な場合には両者の接着性を高める必要があるが、
At箔表面に油分が付着するとその障害になることから
油分の除去が必要とされている。
一方焼鈍工程で油分を除去し過ぎると、Al箔同士が密
着するという問題がある。即ちAl箔コイルにおいては
Al箔同士が密接して巻かれているので、At箔とAl
箔間に存在する油分等の介在物が完全に無くなると昇温
に伴ない接触面でAlの相互拡散が起こってAl箔同士
が密着する。そして焼鈍後のコイル巻戻し時に密着部が
変形したり破れるといった事態が発生する。また密着を
恐れるあまり焼鈍条件(温度、加熱容量等)を低めに設
定すると油分の除去が十分になるばかりでなく、焼鈍本
来の目的も果たせなくなる。
従って密着の防止と油分の除去を共に達成しつつ焼鈍の
目的も十分に達成することのできる焼鈍条件が求められ
る訳であるが、現在のところこれらの相互関係が把握さ
れておらない為に密着状態の発生あるいは油分の残留と
いう問題がしばしば発生している。尚比較的厚肉のAl
箔にあっては。
脱脂剤で表面を洗冷した後焼鈍する方法も実施されてい
る。脱脂工程を必要とすることから操作が煩雑になり、
生産コストも高くなるという欠点がある。[発明が解決
しようとする問題点1本発明はこうした事情に着目して
なされたものであって、脱脂等の前処理を施すことなく
、密着防止並びに油分除去を共に達成することのできる
大気焼鈍法を提供しようとするものである。
[問題点が解決するための手段] 上記目的を達成した本発明は、At箔コイルを焼鈍する
に当たり、昇温速度70℃/Hr以下で加熱すると共に
200℃以上の温度域での加熱容量Qを下記(1)式を
満足する様に設定し、焼鈍完了後降温速度60℃/Hr
以下で冷却するところに要旨を有するものである。
2.3 ×W−450≦Q≦4.7 ×W−900・・
・(1)Q:加熱容量[℃・Hrl W:コイル輻[■蓋] [作用] 本発明者等はまず始めに、焼鈍時における密着の防止と
PEフィルム等と接着したときにおける接着不良の防止
という相反する2つの目的を達成することのできるAl
箔の表面特性を明確にすべく種々研究を行なってところ
、At箔表面における水の接触角が5〜40°となる様
に残油量を調整してやれば、E記目的を達成し得ること
が分かった。従って上記範囲の水の接触角が得られる様
に焼鈍条件を設定すればよい。
そこで焼鈍条件について検討を加えた。焼鈍条件は基本
的には焼鈍温度と焼鈍時間によって規定され、高温で長
時間加熱する程焼鈍を十分に進行させることができる。
即ち常温から最高到達温度(保持温度)まで昇温し、そ
の温度で一定時間保持した後冷却する間にAt箔コイル
に加わる熱量に応じて再結晶が進行するので、該熱量は
保持温度と保持時間の積分値としてとらえることができ
る。但しAl箔を焼鈍する為には、保持温度を一定温度
以上としなければならないという制約があり、また本発
明では焼鈍に際しAt箔表面に付着する油分(主として
圧延油)を蒸散させるので少なくとも圧延油の画点以上
に昇温させなければならない、即ちAl箔の圧延油は鉱
物油をベースに高級脂肪酸等が添加されたものであり、
その初留点は約200℃である。そして200℃以上と
すれば十分に焼鈍を進行させることもできるので。
前記熱量は保持温度200℃以上における積分値として
規定すればよい。
又同じ熱量を加えて焼鈍する場合でも、前記保持温度に
到達するまでの時間即ち昇温速度によっても油分の蒸散
速度やA!箔同士の密着状況は変わってくるので昇温速
度を規定する必要があり、また同様の理由から保持温度
から常温まで冷却する際の降温速度についても規定する
必要がある。
本発明は上記した指針に基き、水の接触角が5〜40°
となる様な残油量を含めた表面性状を確保することがで
きる焼鈍条件を明確にすべく研究を重ねた結果、前記構
成に到達したものである。即ち昇温速度については70
℃/ Hr以下とする必要があり、これによって前記接
触角が40’以下のAt箔表面を得ることができる。昇
温速度が70℃/Hrを超える場合には、At箔コイル
が元来肉厚に比較して幅の大きなAl箔を巻回したもの
である為輻方向の中央部と端部では昇温速度が不均一に
なり、膨張・収縮率にばらつきが生じ、コイルの締付力
にアンバランスが生じる結果幅方向において圧延油の除
去程度が大幅相違して脱脂不十分な部分が発生し易くな
る。
次に200℃以上の領域において上記昇温速度で保持温
度まで昇温させると共に該保持温度で所定時間保持した
後冷却する間にAl箔コイルに加わる加熱容filQは
、下記(1)式に示す条件を満たす様に焼鈍温度及び焼
鈍時間を調整する必要がある。
2.3 ×W−450≦Q≦4.7 ×W −900・
・・ (1)但し Q:加熱容量[℃11Hr] W:コイル幅[−脂] 上記条件を満足させるによって前記した水の接触角5〜
40@のAt箔表面を得ることができ、即ちAl箔同士
を密着させることなくAt箔表面の油分を十分に除去す
ることができる。加熱容量Qが(2,3×W−450)
未満の場合には付着油分を十分に蒸散させることができ
ず、前記水の接触角が40@を超えてしまう、一方加熱
容量Qが(4,? ×W−900)を超える場合にはA
t箔表面の油分は必要以上に除去され、Al箔同士が密
着し易くなる。即ちAl箔同士の間における油膜層等の
介在物量が少なくなり過ぎる為にAl箔同士の接触面で
Alの相互拡散現象が生じ、その結果密着状態が発生す
る。これを防止する為にはAl箔同士の間に適度の油分
を残存させておくことが有効であり、油1囚によってA
1箔同士の直接の接触を防Iヒすればよく、その為には
加熱容量Qを前記(1)式を満足する様に設定する必要
がある。尚密着に関してはAl箔同士の接圧力も関係し
、接圧力が大きくなると拡散が促進され密着し易くなる
。即ち Al箔コイルにおいてはコイル形状に巻取る際
にAl箔とAl箔の間にエアーが巻込まれることがあり
、これを防止する為巻取り位置でロール押圧してエアー
抜きを行なっており、その結果Al箔はかなりの接圧力
をもって巻回されている。しかるに本発明においては加
熱容量Qを前記範囲に設定することにより、上記の様に
接圧力が働いている場合でも密着を防止することができ
る。最後に焼鈍が完了した後保持温度から常温まで冷却
するときの降温速度については60℃/Hr以下とする
必要があり、この条件もAt箔同士の密着を防止するう
えで不可欠の要件となる。尚降温速度は常温まで60℃
/ Hr以下とすることが望ましいが少なくとも保持温
度から200℃まで、好ましくは150℃までの冷却を
60℃/Hr以下とすれば、上記「1的を達成すること
ができる。降温速度が60℃/Hrを超える場合には、
コイルの幅方向で温度が不均一となって収縮率に差が生
じ、これに起因してコイル幅方向の一部に過大な張力が
働き、A1箔同士が押圧されて密着が発生する。
[実施例] 実験例1 冷間圧延によって製造した厚さ124mのAl箔コイル
を大気雰囲気中第1表に示す条件で焼鈍した。NO,1
〜6については昇温速度20℃/Hrで300℃まで加
熱し、同温度で所定時間保持した後、15℃/Hrで1
50℃まで冷却し。
炉外放冷した。NO,7〜12については昇温速度35
℃/Hrで380℃まで加熱し、所定時間保持後、20
0℃までを20℃/ Hrの速度で冷却し炉外放冷した
。油分残留及び密着の発生状況は第1表に示す通りであ
った。
第   1   表 熱量・・・第1図に示す如<、200℃以上の温度領域
の面積で表わす(”0XHr) 評価・・・油分残留0;油分残留なしく接触角40°以
下)×://  あり 密着  0;密着なし Δ:若干密着あり(許容限界)
×;密着あり 第1表に示す様に、加熱容量Qが(1)式で表わす範囲
内に当てはまるNo、2.5,8.11の場合における
油分の残留には包装材料としての衛生性を阻害したり他
のフィルムとの貼合性を阻害する程ではなく、しかも焼
鈍時におけるAl箔コイルの密着もみられなかった。こ
れに対し動、1゜4.7.10では、密着の発生はない
が加熱容量Qが不足する為油分を十分に除去することが
できず、接触角を40”以下とすることができなかった
。また崩、3,6,9.12では加熱容量Qが過剰であ
る為Al箔コイルに密着が発生した。
実験2 冷間圧延によって15pm厚のAl箔コイルを製造し、
大気雰囲気中第2表に示す条件下で焼鈍したところ第2
表に示す結果が得られた。
第2表に示す様に、陥、2は降温速度が早過ぎるために
Al箔コイルに幅方向の歪が生じ、該歪によって強く圧
接された部分に密着が生じた。
陥、6は昇温速度が早過ぎるためにやはりAt箔コイル
に幅方向の歪が生じ油分除去が不充分であった。これら
に対し、No、l、3〜5は昇温速度並びに降温速度が
適正であり油分の残留並びにAl箔同士の密着はみられ
なかった。
[発明の効果1 本発明は以上の様に構成されており、Al箔コイルを焼
鈍するに当たり、表面に必要以上に油分を残留させるこ
となく焼鈍時におけるAl箔同士の密着を確実に防止す
ることができる。かくして衛生的であり且つPEフィル
ム等との接着性が良好であり、しかも歪曲等の欠陥のな
いAl箔を経済的に製造し得る゛ことになった。
【図面の簡単な説明】

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 Al箔コイルを焼鈍するに当たり、昇温速度70℃/H
    r以下で加熱すると共に200℃以上の温度域での加熱
    容量Qを下記(1)式を満足する様に設定し、焼鈍完了
    後降温速度60℃/Hr以下で冷却することを特徴とす
    るAl箔コイル焼鈍方法。 2.3×W−450≦Q≦4.7×W−900・・・(
    1) Q:加熱容量[℃・Hr] W:コイル幅[mm]
JP15293285A 1985-07-11 1985-07-11 Al箔コイル焼鈍方法 Pending JPS6213559A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15293285A JPS6213559A (ja) 1985-07-11 1985-07-11 Al箔コイル焼鈍方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15293285A JPS6213559A (ja) 1985-07-11 1985-07-11 Al箔コイル焼鈍方法

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPS6213559A true JPS6213559A (ja) 1987-01-22

Family

ID=15551290

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15293285A Pending JPS6213559A (ja) 1985-07-11 1985-07-11 Al箔コイル焼鈍方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6213559A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007268435A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液体噴出器
JP2007268416A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液体噴出器
CN112359301A (zh) * 2020-10-20 2021-02-12 无锡市铝泰新材料股份有限公司 一种铝箔的退火工艺

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007268435A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液体噴出器
JP2007268416A (ja) * 2006-03-31 2007-10-18 Yoshino Kogyosho Co Ltd 液体噴出器
CN112359301A (zh) * 2020-10-20 2021-02-12 无锡市铝泰新材料股份有限公司 一种铝箔的退火工艺

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPH06270325A (ja) 金属−ポリプロピレン−金属積層品及びこのような積層品の形のあるシート物品を作る方法
JPS6213559A (ja) Al箔コイル焼鈍方法
JP5090308B2 (ja) 積層体の製造方法
US3354538A (en) Beryllium foil fabrication
JPH0617065B2 (ja) 二軸延伸ポリエステルフイルムの熱処理法
US3454445A (en) Method of bonding a completely imidized preformed polyimide layer to metal
JPS6145511B2 (ja)
JPH06108209A (ja) 表面清浄性に優れるアルミニウム箔とその製造方法
JP4149218B2 (ja) 樹脂被覆アルミニウム合金板の製造方法
JP2002178406A (ja) 強度および加工性、密着性に優れた熱可塑性樹脂フィルム被覆アルミニウム板の製造方法
JPS6228741B2 (ja)
JP3069307B2 (ja) アルミニウム缶の製法
JPS63100131A (ja) 珪素鋼板の仕上焼鈍方法
JP4411937B2 (ja) 容器用ポリエステル樹脂ラミネート金属板
JP3344679B2 (ja) Tab用ポリエチレンナフタレートフイルム
JPS609895A (ja) 合金化電気亜鉛メツキ鋼板の製造方法
JPH0519452B2 (ja)
JPH01218703A (ja) アルミニウム箔のダブリング圧延方法
JP3557098B2 (ja) 耐癒着性と占積率に優れる一方向性珪素鋼板絶縁皮膜用塗布液および絶縁皮膜形成方法
JP3548983B2 (ja) アルミニウム箔の製造方法
JP3952382B2 (ja) 樹脂被覆金属板の製造方法
JP2963345B2 (ja) アルミニウム箔のコイル状物
SU495217A1 (ru) Способ получени покрытий
JPH08244035A (ja) 帯状高分子フイルムの巻取、アニーリング処理方法、巻戻し方法、及び前記方法による写真感光材料用支持体
KR970007335B1 (ko) 방향성 전기강판의 불량피막 재생방법