JPS62133048A - 高温強度の優れたオーステナイト鋼 - Google Patents
高温強度の優れたオーステナイト鋼Info
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- JPS62133048A JPS62133048A JP27283885A JP27283885A JPS62133048A JP S62133048 A JPS62133048 A JP S62133048A JP 27283885 A JP27283885 A JP 27283885A JP 27283885 A JP27283885 A JP 27283885A JP S62133048 A JPS62133048 A JP S62133048A
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- Japan
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- creep rupture
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Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〈産業上の利用分野〉
この発明は、高温強度及び組織安定性に優れ、高温装置
用材料として極めて良好な性能を発揮する低コストのオ
ーステナイト鋼に関するものである。
用材料として極めて良好な性能を発揮する低コストのオ
ーステナイト鋼に関するものである。
〈背景技術〉
従来、高温環境下で使用されるボイラや化学プラント等
の装置材料には主として18−8系オーステナイトステ
ンレス鋼が使用されてきたが、近年、このような用途分
野では装置類使用条件の苛酷化が著しくなり、それにと
もなって使用材料への要求性能も高度化して、現用の1
8−8糸オーステナイトステンレス園では高温強度が不
十分であると言われる状況となってきている。
の装置材料には主として18−8系オーステナイトステ
ンレス鋼が使用されてきたが、近年、このような用途分
野では装置類使用条件の苛酷化が著しくなり、それにと
もなって使用材料への要求性能も高度化して、現用の1
8−8糸オーステナイトステンレス園では高温強度が不
十分であると言われる状況となってきている。
一般に、鋼の高温強度を改善する方法としては、インコ
ロイ807(商品名)やハステロイX(商品名)等のニ
ッケル基超合金しみられるように、固溶強化元素として
知られるMo + W又はcoを多量添υ口することが
有効であるが、このような方法は経済性の点で大きな不
利を伴うものであった。
ロイ807(商品名)やハステロイX(商品名)等のニ
ッケル基超合金しみられるように、固溶強化元素として
知られるMo + W又はcoを多量添υ口することが
有効であるが、このような方法は経済性の点で大きな不
利を伴うものであった。
〈問題点を解決するための手段〉
本発明者等は、従来の高温装置用材料にみられる上記問
題点を踏まえ、 MoやW等の如き高価な元素による強
化を極力控えて、高温強度及び組織安定性に浸れた経済
的なオーステナイト鋼を提供すべく、特に鋼の高温強度
改善に対してはコストアップの要因とならないN添加が
有効であるとの確認事項に着目して、Nを含有する高温
用鋼成分系の高温強度及び組織安定性につき鋭意研究を
行った結果、下記(a)〜(clに示す如き知見を得た
のである。即ち。
題点を踏まえ、 MoやW等の如き高価な元素による強
化を極力控えて、高温強度及び組織安定性に浸れた経済
的なオーステナイト鋼を提供すべく、特に鋼の高温強度
改善に対してはコストアップの要因とならないN添加が
有効であるとの確認事項に着目して、Nを含有する高温
用鋼成分系の高温強度及び組織安定性につき鋭意研究を
行った結果、下記(a)〜(clに示す如き知見を得た
のである。即ち。
fa) N含有高温用−では、Cu t B及びMg
の添加によってそのクリープ破断強度が一層向上するこ
と、 fbl 上記鋼の高温強度及び組織安定性改善にはS
i及びM量の低減が盲動であり、特にSiは、N添加系
鋼において窒化物の析出を促進させて強度低下や靭性劣
化をもたらすことから、その含有晴を0、3%以下に抑
える必要があること、(cl 更に、上記成分系に炭
窒化物分散強化元素たるNb、或いは固溶強化元素たる
Mo及びWを単独又は複合で添υ口すると、鋼の高温強
度が更に改善されること。
の添加によってそのクリープ破断強度が一層向上するこ
と、 fbl 上記鋼の高温強度及び組織安定性改善にはS
i及びM量の低減が盲動であり、特にSiは、N添加系
鋼において窒化物の析出を促進させて強度低下や靭性劣
化をもたらすことから、その含有晴を0、3%以下に抑
える必要があること、(cl 更に、上記成分系に炭
窒化物分散強化元素たるNb、或いは固溶強化元素たる
Mo及びWを単独又は複合で添υ口すると、鋼の高温強
度が更に改善されること。
この発明は、上記知見に基づいてなされたものであり、
オーステナイト鋼を C:Q、15幅以下(以降、成分割合を表わす壬は重[
口する)、 Si:0.31a下、 Mn : 10 %以下
、Cr:14〜27%、 Ni:6〜30%、Cu:
2〜6qb。
オーステナイト鋼を C:Q、15幅以下(以降、成分割合を表わす壬は重[
口する)、 Si:0.31a下、 Mn : 10 %以下
、Cr:14〜27%、 Ni:6〜30%、Cu:
2〜6qb。
M : 0. OO3〜06030壬、Mg:0.00
1〜i1.ols%、 B:0.001〜n、oio%、 N:0.05〜0.35%、 を含有するか、或いは必要(二応じて更にMo : 0
.3〜3.0%、 w:n、s〜5.0%、 Nb:0.05〜1,5 幅 のうちの1種以上をも含み、 Fe及び不可避的不純物:残り から成る成分組成に構成することにより、滑れた高温強
度と組織安定性を付与せしめた点、を特徴とするもので
ある。
1〜i1.ols%、 B:0.001〜n、oio%、 N:0.05〜0.35%、 を含有するか、或いは必要(二応じて更にMo : 0
.3〜3.0%、 w:n、s〜5.0%、 Nb:0.05〜1,5 幅 のうちの1種以上をも含み、 Fe及び不可避的不純物:残り から成る成分組成に構成することにより、滑れた高温強
度と組織安定性を付与せしめた点、を特徴とするもので
ある。
次いで、この発明のオーステナイト鋼において、各成分
の含有割合を前記の如くに数値限定した理由を説明する
。
の含有割合を前記の如くに数値限定した理由を説明する
。
■ C
Cは、耐熱鋼として必要な引張強さ及びクリープ破断強
度を確保するのに有効な元素であるが、0、15 %を
越えて含有させると溶体化状態での未固溶炭化物惜が増
加して機械的性質に悪影響を及ぼすようになることから
、C含有量は0.15%以下と定めた。なお、C含有量
が微量であってもそれなりの効果を得られるが、好まし
くは0.014以上を含有させるのが良い。
度を確保するのに有効な元素であるが、0、15 %を
越えて含有させると溶体化状態での未固溶炭化物惜が増
加して機械的性質に悪影響を及ぼすようになることから
、C含有量は0.15%以下と定めた。なお、C含有量
が微量であってもそれなりの効果を得られるが、好まし
くは0.014以上を含有させるのが良い。
■ 5i
Siは脱酸剤として有効な元素であり1通常の耐熱鋼で
は0.4〜0.8%穆度含有されているが、添IJD量
が多くなると溶接性が劣化するヒ、高温強度及び延性・
靭性の低下をも招くこととなる。つまり、 Si@を添
加すると、その増加に伴って長時間加熱中に生じるσ相
母が増加することに0口えて、この発明に系るN含有鋼
においては窒化物量も増加することとなって機械的性質
の劣化を甚だしぐする。そして、この傾向はSi含有看
が0.3%を越えると顕著になるため(二Si含装置を
0.3憾以下と定めたが、できれば0.2係以下に抑え
ることが望ましい。
は0.4〜0.8%穆度含有されているが、添IJD量
が多くなると溶接性が劣化するヒ、高温強度及び延性・
靭性の低下をも招くこととなる。つまり、 Si@を添
加すると、その増加に伴って長時間加熱中に生じるσ相
母が増加することに0口えて、この発明に系るN含有鋼
においては窒化物量も増加することとなって機械的性質
の劣化を甚だしぐする。そして、この傾向はSi含有看
が0.3%を越えると顕著になるため(二Si含装置を
0.3憾以下と定めたが、できれば0.2係以下に抑え
ることが望ましい。
Mn
廁は鋼の脱酸剤として有効であり、また加工性改善にも
有効な元素であるが、lO係を越えて含有させると耐熱
特性を劣化するようになることから、 Mn含有量は1
0%以下と定めたー■ Cr Crは耐酸化性等、鋼の耐食性改善の点より必要な元素
であり、その十分な効果を発揮させるためには14%以
上の含有量を確保する必要がある。
有効な元素であるが、lO係を越えて含有させると耐熱
特性を劣化するようになることから、 Mn含有量は1
0%以下と定めたー■ Cr Crは耐酸化性等、鋼の耐食性改善の点より必要な元素
であり、その十分な効果を発揮させるためには14%以
上の含有量を確保する必要がある。
ところで、耐食性の観点からはCr含有量は多いほど望
ましいが、27優を越えて含有させると加工性の劣化を
招く上、組織不安定を来たす恐れがあることから、Cr
含有量は14〜27qhと定めた。
ましいが、27優を越えて含有させると加工性の劣化を
招く上、組織不安定を来たす恐れがあることから、Cr
含有量は14〜27qhと定めた。
■ Ni
Niは安定なオーステナイト組織を確保するために必須
の成分であり、その適正歇はCr 2Mo + W *
隅等の添加着によって定まるが、この発明に係る壇の場
合にはNi含有号が6%未満であるとオーステナイト組
織の安定確保が困醋となり、一方30%を越えて含有さ
せることは経済的な不利につながることから、Ni含有
号は6〜30%と定めた。
の成分であり、その適正歇はCr 2Mo + W *
隅等の添加着によって定まるが、この発明に係る壇の場
合にはNi含有号が6%未満であるとオーステナイト組
織の安定確保が困醋となり、一方30%を越えて含有さ
せることは経済的な不利につながることから、Ni含有
号は6〜30%と定めた。
(1) (::u
Cuは鋼の高温強度、特にクリープ破断強度を改善する
作用を有しているが、その含有Iが2%未満では前記作
用に所望の効果が得られず、一方、6’Flを越えて含
有させると延性が低下し、しかもυロエ性劣化をも招く
ことから、Cu含有けは2〜6優と定めた。
作用を有しているが、その含有Iが2%未満では前記作
用に所望の効果が得られず、一方、6’Flを越えて含
有させると延性が低下し、しかもυロエ性劣化をも招く
ことから、Cu含有けは2〜6優と定めた。
■ M
Mは脱酸剤として必要な元素であって0.003憾以上
含有させる必要があるが、0.030 %を越えて含有
させると高温・長時間使用時のσ相析出が促進され1機
械的性質の劣化を招くこととなる。
含有させる必要があるが、0.030 %を越えて含有
させると高温・長時間使用時のσ相析出が促進され1機
械的性質の劣化を招くこととなる。
従って1M含有着はn、or13〜0.030%と定め
たが、できれば0.003−0.020%に調整するの
が望ましい。
たが、できれば0.003−0.020%に調整するの
が望ましい。
[有] Mg
Mgは鋼の脱酸剤として、セしてυロエ性改善成分とし
て必要な元素であるが、この発明におけるが如く脱酸元
素としてのSi及びM量を低目に制限する場合には欠く
ことのできない成分であり、しかもクリープ破断強度の
改善にも寄与するものである。そして、 Mg含有量が
0.001%未満ではその十分な効果を発揮させること
ができず、一方、0.0151を越えて含有させるとD
ロエ性が再び劣化するようになることから、Mg含有計
は+1.001〜0015もと定めた。
て必要な元素であるが、この発明におけるが如く脱酸元
素としてのSi及びM量を低目に制限する場合には欠く
ことのできない成分であり、しかもクリープ破断強度の
改善にも寄与するものである。そして、 Mg含有量が
0.001%未満ではその十分な効果を発揮させること
ができず、一方、0.0151を越えて含有させるとD
ロエ性が再び劣化するようになることから、Mg含有計
は+1.001〜0015もと定めた。
ω B
Bは炭窒化物分散強化及び粒界強化により’h’ifA
のクリープ破断強度を改善する作用を有しているが、そ
の含有喰が0.001%未満では前記作用に十分な効果
が得られず、一方、n、010%を越えて含有させると
溶接性を劣化させることから、B金員づは0.001〜
0.010県と定めた。
のクリープ破断強度を改善する作用を有しているが、そ
の含有喰が0.001%未満では前記作用に十分な効果
が得られず、一方、n、010%を越えて含有させると
溶接性を劣化させることから、B金員づは0.001〜
0.010県と定めた。
(jI N
Nは、Cと同様に引張強さやクリープ破断強度改善に有
効な元素であるが、その含有号が005%未満では十分
な効果を得ることができず、一方、NはCに比較して固
溶できる母は多いが0.35憾を越えて含有させると高
温長時間使用中に析出する窒化物口が増υ口し、機械的
性質の劣化を招くことから、N含有酸は0.05〜0.
354と定めた。
効な元素であるが、その含有号が005%未満では十分
な効果を得ることができず、一方、NはCに比較して固
溶できる母は多いが0.35憾を越えて含有させると高
温長時間使用中に析出する窒化物口が増υ口し、機械的
性質の劣化を招くことから、N含有酸は0.05〜0.
354と定めた。
(k) Mo 、及びW
これらの元素には鋼の高温強度を改善する作用があるの
で、必要により1種又は2種添υ口されるが、Mo含頁
計が0.3%未満であったりW含有滑か0.5%未満で
あると前記作用に所望の効果を得ることができない。一
方、高温強度改善の観点からはこれらの添IJD lは
多いほど好ましいが% Mo含有壕が3,0%を越えた
り、W@倚滑が5.0係を爆えるとその効果は飽和する
傾向をみせる上、IJO工件の劣化を招くようになり、
しかも経済性の点からも不利であることから、Mo含含
有は0.3〜3.0′4と、W含有喰は0.5〜5.0
%とそれぞれ定めた。
で、必要により1種又は2種添υ口されるが、Mo含頁
計が0.3%未満であったりW含有滑か0.5%未満で
あると前記作用に所望の効果を得ることができない。一
方、高温強度改善の観点からはこれらの添IJD lは
多いほど好ましいが% Mo含有壕が3,0%を越えた
り、W@倚滑が5.0係を爆えるとその効果は飽和する
傾向をみせる上、IJO工件の劣化を招くようになり、
しかも経済性の点からも不利であることから、Mo含含
有は0.3〜3.0′4と、W含有喰は0.5〜5.0
%とそれぞれ定めた。
■ 励
Nbは炭窒化物微細分散強化によりクリープ破断強度を
改善するのに有効な元素であるが、その含有啜が0.0
5qb未満では上記効果が十分(=発揮されず、一方、
1.5憾を越えて含有させると溶体化状態での未固溶窒
化物量が増加して機械的性質を劣化させることから、N
b含有頃は005〜1.5 qbと定めた。
改善するのに有効な元素であるが、その含有啜が0.0
5qb未満では上記効果が十分(=発揮されず、一方、
1.5憾を越えて含有させると溶体化状態での未固溶窒
化物量が増加して機械的性質を劣化させることから、N
b含有頃は005〜1.5 qbと定めた。
次に、この発明を実施例により比較例と対比しながら具
体的に説明する。
体的に説明する。
く実施例〉
まず、真空溶解にて第1表に示す如き成分わ]成の本発
明鋼1〜35.比較mA〜0並びに従来材P−Rを溶製
し、鍛造及び冷間圧延を経た後溶体化処理を旌した。な
お、第1表において、従来材Pは18−8系ステンレス
鋼中で最も高温強度の擾れた5US316Htl、従来
材Qはインコロイ807(商品名)相当Ni基合金、そ
して従来材R)はハステロイX(商品名)相当Ni基合
金である。
明鋼1〜35.比較mA〜0並びに従来材P−Rを溶製
し、鍛造及び冷間圧延を経た後溶体化処理を旌した。な
お、第1表において、従来材Pは18−8系ステンレス
鋼中で最も高温強度の擾れた5US316Htl、従来
材Qはインコロイ807(商品名)相当Ni基合金、そ
して従来材R)はハステロイX(商品名)相当Ni基合
金である。
続いて、これらの供試材について750℃でのクリープ
破断試験を行い、1ooohクリ一プ破断強度を求める
とともに、更に、組織安定性を評価するため750℃X
l000hの長時間71D熱材について0℃でのシャル
ピー衝撃試験を行った。
破断試験を行い、1ooohクリ一プ破断強度を求める
とともに、更に、組織安定性を評価するため750℃X
l000hの長時間71D熱材について0℃でのシャル
ピー衝撃試験を行った。
これらの試験結果を第2表に示す。
第2表:二示される結果からは、まず、本発明鑓1〜3
5はいずれも18−8系ステンレス鋼の中で最も高温強
度に侵れた5US316H鋼よりも著しく高いクリープ
破断強度を示し、Ni基合金であるインコロイ8 (’
) 7 (商品名)の強度を上回るものが多いことがわ
かる。特に1本発明鋼6 、15〜17,19.21〜
23.及び31〜33では、Moを9%含有するハステ
ロイX以上の高強関レベルが得られている。
5はいずれも18−8系ステンレス鋼の中で最も高温強
度に侵れた5US316H鋼よりも著しく高いクリープ
破断強度を示し、Ni基合金であるインコロイ8 (’
) 7 (商品名)の強度を上回るものが多いことがわ
かる。特に1本発明鋼6 、15〜17,19.21〜
23.及び31〜33では、Moを9%含有するハステ
ロイX以上の高強関レベルが得られている。
また、本発明鋼1〜35は衝撃特性も良好であり、これ
らの中でハステロイX(商品名)よりもクリープ破断強
度レベルが高いものをみても、その衝撃値はハステロイ
Xのそれよりも高い値を示していることがわかるう 即ち、これらの結果は、本発明鋼が高温強度だけではな
く組織安定性にも摩れた経済的なオーステナイト鋼であ
ることを示すものであるうところで、第1図は、クリー
プ破mr強度に及ぼすCu含有者の影響を@記第1表の
鋼についてグラフ化したものであるが、この第1図から
ち、2壬以上のCu添Ijp l二よってクリープ破断
強度の改善効果が顕著化することが確認できる。なお、
弔1図中の記号は、第1表における材料種別記号である
ことは言うまでもない。
らの中でハステロイX(商品名)よりもクリープ破断強
度レベルが高いものをみても、その衝撃値はハステロイ
Xのそれよりも高い値を示していることがわかるう 即ち、これらの結果は、本発明鋼が高温強度だけではな
く組織安定性にも摩れた経済的なオーステナイト鋼であ
ることを示すものであるうところで、第1図は、クリー
プ破mr強度に及ぼすCu含有者の影響を@記第1表の
鋼についてグラフ化したものであるが、この第1図から
ち、2壬以上のCu添Ijp l二よってクリープ破断
強度の改善効果が顕著化することが確認できる。なお、
弔1図中の記号は、第1表における材料種別記号である
ことは言うまでもない。
また、第2図はMじ〈クリープ破断強度に及ぼすN含i
tの影響を、第3図はクリープ破断強度に及ぼすMo及
びW含有計の影響を、そして第4図はクリープ破断強度
に及ぼすNb@有責の影響を前記i19の鋼についてグ
ラフ化したちのであるが。
tの影響を、第3図はクリープ破断強度に及ぼすMo及
びW含有計の影響を、そして第4図はクリープ破断強度
に及ぼすNb@有責の影響を前記i19の鋼についてグ
ラフ化したちのであるが。
該第2〜4図からも、N、Mo、W及びNbの適噌恭加
が高幅強度改善に有効であることがわかるう一方、この
発明の大きな特徴の1つであるStlを開眼した理由は
、クリープ破断強度及び衝撃特性に及ぼすSiの影響を
示すIll!5図が「Si含有量を03%以下C:制限
した本発明鋼の方が03憾を建える比較鋼よりも滑れて
いる」ことを明瞭に示していることからも十分に理解さ
れるはずである。
が高幅強度改善に有効であることがわかるう一方、この
発明の大きな特徴の1つであるStlを開眼した理由は
、クリープ破断強度及び衝撃特性に及ぼすSiの影響を
示すIll!5図が「Si含有量を03%以下C:制限
した本発明鋼の方が03憾を建える比較鋼よりも滑れて
いる」ことを明瞭に示していることからも十分に理解さ
れるはずである。
これは、Si量を増加するとσ相析出が促進されるだけ
でなく、長時間加熱により生じる窒化物量に及ぼすSi
量の影響を示す第6図からも明らかなように、長時間0
口熱によって窒化物量が増加することに起因するもので
ある。
でなく、長時間加熱により生じる窒化物量に及ぼすSi
量の影響を示す第6図からも明らかなように、長時間0
口熱によって窒化物量が増加することに起因するもので
ある。
このように、窒化物量が増加すると靭性低下を招くばか
りでなく、強化j二必要な固溶N量の低下に伴うクリー
プ破断強度低下をも生じる結果となるのである。
りでなく、強化j二必要な固溶N量の低下に伴うクリー
プ破断強度低下をも生じる結果となるのである。
く総括的な効果〉
以上に説明した如く、この発明によれば、鰻れたクリー
プ破断強度と組織安定性を備えたオーステナイト鋼を実
現することができ、かつ該オーステナイト1確はNi&
のインコロイ807(商品名)やハステロイX(商品名
)に比較して経済的にも有利であることから、ボイラや
化学プラント機器等の高−機器に適用してその耐久性を
十分に向上し得るなど、産業上有用な効果がもたらされ
るのである。
プ破断強度と組織安定性を備えたオーステナイト鋼を実
現することができ、かつ該オーステナイト1確はNi&
のインコロイ807(商品名)やハステロイX(商品名
)に比較して経済的にも有利であることから、ボイラや
化学プラント機器等の高−機器に適用してその耐久性を
十分に向上し得るなど、産業上有用な効果がもたらされ
るのである。
第1図は、増のクリープ破断強度に及ぼすCu含耳計の
影響を示すグラフ、 第2図は、鋼のクリープ破断強度に及ぼすN含有けの影
響を示すグラフ、 弔3図は、踊のクリープ破断強度に及ぼすMo及びW含
有量の影響を示すグラフ、 第4図は、鋼のクリープ破断強度に及ぼすNb含有稙の
影響を示すグラフ、 第5図は、鋤のクリープ破断強度及び衝撃特性に及ぼす
Si含有量の影響を比較したグラフ、弔6図は、Sr含
含有が長時間加熱によって菌中に生じる窒化物の量へ及
ぼす影響を示すグラフでである。 出願人 住友金属工業株式会社 代理人 富 1)和 夫 外2名 拳5m 工: 750’CXl0hクン−2′ 、M所久3 (Kgf/mm2) 750’Cx1O3hクター2・ 夛[苅A (Kqf / mm 2) 750’Cx1Ohクツ−2′
影響を示すグラフ、 第2図は、鋼のクリープ破断強度に及ぼすN含有けの影
響を示すグラフ、 弔3図は、踊のクリープ破断強度に及ぼすMo及びW含
有量の影響を示すグラフ、 第4図は、鋼のクリープ破断強度に及ぼすNb含有稙の
影響を示すグラフ、 第5図は、鋤のクリープ破断強度及び衝撃特性に及ぼす
Si含有量の影響を比較したグラフ、弔6図は、Sr含
含有が長時間加熱によって菌中に生じる窒化物の量へ及
ぼす影響を示すグラフでである。 出願人 住友金属工業株式会社 代理人 富 1)和 夫 外2名 拳5m 工: 750’CXl0hクン−2′ 、M所久3 (Kgf/mm2) 750’Cx1O3hクター2・ 夛[苅A (Kqf / mm 2) 750’Cx1Ohクツ−2′
Claims (4)
- (1)重量割合にて、 C:0.15%以下、Si:0.3%以下、Mn:10
%以下、Cr:14〜27%、 Ni:6〜30%、Cu:2〜6%、 M:0.003〜0.030%、 Mg:0.001〜0.015%、 B:0.001〜0.010%、 N:0.05〜0.35%、 Fe及び不可避的不純物:残り から成ることを特徴とする、高温強度と組織安定性に優
れるオーステナイト鋼。 - (2)重量割合にて、 C:0.15%以下、Si:0.3%以下、Mn:10
%以下、Cr:14〜27%、 Ni:6〜30%、Cu:2〜6%、 Al:0.003〜0.030%、 Mg:0.001〜0.015%、 B:0.001〜0.010%、 N:0.05〜0.35% を含有するとともに、 Mo:0.3〜3.0%、 W:0.5〜5.0% のうちの1種以上をも含み、 Fe及び不可避的不純物:残り から成ることを特徴とする、高温強度と組織安定性に優
れるオーステナイト鋼。 - (3)重置割合にて、 C:0.15%以下、Si:0.3%以下、Mn:10
%以下、Cr:14〜27%、 Ni:6〜30%、Cu:2〜6%、 Al:0.003〜0.030%、 Mg:0.001〜0.015%、 B:0.001〜0.010%、 N:0.05〜0.35%、 Nb:0.05〜1.5%、 Fe及び不可避的不純物:残り から成ることを特徴とする、高温強度と組織安定性に優
れるオーステナイト鋼。 - (4)重量割合にて、 C:0.15%以下、Si:0.3%以下、Mn:10
%以下、Cr:14〜27%、 Ni:6〜30%、Cu:2〜6%、 M:0.003〜0.030%、 Mg:0.001〜0.015%、 B:0.001〜0.010%、 N:0.05〜0.35%、 Nb:0.05〜1.5% を含有するとともに、 Mo:0.3〜3.0%、 W:0.5〜5.0% のうちの1種以上をも含み、 Fe及び不可避的不純物:残り から成ることを特徴とする、高温強度と組織安定性に優
れるオーステナイト鋼。
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- 1985-12-04 JP JP60272838A patent/JPH0830247B2/ja not_active Expired - Lifetime
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KR20230002998A (ko) | 2020-04-30 | 2023-01-05 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 오스테나이트계 내열강 |
KR20230002997A (ko) | 2020-04-30 | 2023-01-05 | 닛폰세이테츠 가부시키가이샤 | 오스테나이트계 내열강의 제조 방법 |
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