JPS6213104Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPS6213104Y2
JPS6213104Y2 JP3268681U JP3268681U JPS6213104Y2 JP S6213104 Y2 JPS6213104 Y2 JP S6213104Y2 JP 3268681 U JP3268681 U JP 3268681U JP 3268681 U JP3268681 U JP 3268681U JP S6213104 Y2 JPS6213104 Y2 JP S6213104Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rail
bracket
piano
hammer
damping material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP3268681U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS57146190U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP3268681U priority Critical patent/JPS6213104Y2/ja
Publication of JPS57146190U publication Critical patent/JPS57146190U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPS6213104Y2 publication Critical patent/JPS6213104Y2/ja
Expired legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Auxiliary Devices For Music (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 この考案はシヤンクレール、サポートレール等
のレール部における雑音、衝撃等を吸収緩和し、
タツチ感を向上させるようにしたピアノアクシヨ
ンのレール取付構造に関する。
有鍵楽器として知られるピアノ、例えばグラン
ドピアノのアクシヨン機構は、鍵を押鍵操作する
ことによりウイペンアツセンブリを回動駆動し、
このウイペンアツセンブリによりレペテイシヨン
レバーおよびジヤツクを駆動し、これによりハン
マーアツセンブリを回動飛翔させて弦を打撃する
ように構成されている。このため、ウイペンアツ
センブリおよびハンマーアツセンブリは棚板上に
立設されたブラケツトに固定されたサポートレー
ルおよびシヤンクレールにそれぞれフレンジを介
して回動自在に支持されている。
この場合、前述のレールをそれぞれ木材で構成
すると精密な加工をすることが困難であるばかり
か木材は湿度、温度等の環境変化に対して反り、
捩れ等を生じ易く、アクシヨン機構の円滑かつ確
実な打弦動作を著しく阻害するため、通常これら
のレールをアルミニウム、黄銅等の金属によつて
構成している。
しかるに、このような金属製のレールは木製の
ものに比べて振動伝達特性が著しく高いためアク
シヨン機構による打弦動作時、特に打弦後ハンマ
ーが弦の反撥力により回動復帰して元の初期位置
に静止する際、軸受部にビビリ、雑音等が生じた
り衝撃が加わると、これがシヤンクフレンジを介
してシヤンクレールに伝わり、ピアノ自体の音響
特性、換言すればピアノ演奏音に悪影響を及ぼす
という欠点があつた。また、従来のレールはブラ
ケツトに直接止めねじ、ハンダ溶接等の手段によ
つて固定されているので、微調整が困難であつ
た。
この考案は上述したような従来の欠点に鑑みて
なされたもので、ブラケツトのレール取付部にテ
ーパ状の嵌合凹部を設け、この嵌合凹部にレール
部材をダンピング材を介して嵌合し止めねじで固
定するという極めて簡単な構成により、打弦動作
時の雑音、衝撃等を吸収緩和し、ピアノの音響特
性および鍵タツチ感を向上させるようにしたピア
ノアクシヨンのレール取付構造を提供するもので
ある。
以下、この考案を図面に示す実施例に基づいて
詳細に説明する。
第1図はこの考案に係るレール取付構造をグラ
ンドピアノのアクシヨン機構に適用した場合の一
実施例を示す側面図、第2図は要部断面図であ
る。これらの図において、1は鋳鉄等の鋳物によ
つて図に示す如く段状に形成されたブラケツト
で、このブラケツト1はその前後端に設けられた
脚部2a,2bの孔3a,3bにそれぞれ挿通さ
れる図示しないボルトを棚板4にねじ込むことに
より、該棚板4上に立設されている。前記ブラケ
ツト1の後端側(図において左方)の一段低い部
分はレール取付部5を構成し、このレール取付部
5にはサポートレール(レール部材)6がダンピ
ング材7を介して配設され止めねじ8(取付部
材)によつて固定されている。
この場合、サポートレール6は第2図に示すよ
うに黄銅、アルミニウム等を押出成形することに
より断面が四角形のパイプで構成され、その各辺
の中央をわずかに折曲させることにより外面にV
字状の溝9aが、その内面に突条体9bが該レー
ル6の全長に亘つて形成されたレール本体6a
と、このレール本体6a内に収容された木製レー
ル6bとで構成されている。前記レール取付部5
には両内側面10a,10b間の間隔が下方に亘
るほど狭いテーパ状の嵌合凹部10が形成されて
おり、前記内側面10a,10bの傾斜角度θは
7〜15度に設定されている。そして、嵌合凹部1
0の底面には前記止めねじ8がねじ込まれるねじ
孔11が形成されている。前記ダンピング材7は
ウレタン等の比較的硬質でクリープの少ない弾性
体によつて断面略コ字状に形成され、その両外側
面は前記嵌合凹部10の各内側面10a,10b
に密接するよう斜面に形成されている。一方、ダ
ンピング材7の凹部12は前記サポートレール6
とほぼ同じ大きさの四角形に形成されている。
サポートレール6のブラケツト1への取付けに
際しては、例えば予めサポートレール6を治具等
でダンピング材7の凹部12に嵌合してこれらを
接着剤13で一体的に結合しておき、しかる後ダ
ンピング材7を嵌合凹部10に嵌合し、サポート
レール6の上下面に穿設されたねじ取付用孔およ
びダンピング材7の透孔に前記止めねじ8をゴム
ワツシヤ14を介して挿通して前記ねじ孔11に
ねじ込むことによりサポートレール6の取付けを
完了する。この場合、ダンピング材7はブラケツ
ト1の肉厚とほぼ等しい長さを有するスペーサと
して形成されるものに限らず、サポートレール6
とほぼ同一の長さを有するレール状のものであつ
てもよい。
前記サポート6にはウイペンアツセンブリ15
の後端がサポートフレンジ16を介して回動自在
に枢支されている。このウイペンアツセンブリ1
5は鍵(図示せず)の後端部上面に植設されたキ
ヤプスタンスクリユ17の頂端面に遊端側下面が
載置されることにより、通常ほぼ水平に保持され
ており、その遊端15aには略L字状に形成され
たジヤツク18がその屈曲部を回動自在に支持さ
れて配設され、またこのウイペンアツセンブリ1
5の上方にはレペテイシヨンレバー19がその中
間部をレペテイシヨンレバーフレンジ20により
回動自在に支持されて配設されている。前記サポ
ートフレンジ16の前面下端部にはサポートレー
ル6が嵌合する凹部16Aが形成されている。
前記ジヤツク18の上端部は前記レペテイシヨ
ンレバー19の先端部に設けられた長孔21に小
角度の回動を許容されて常時係入されており、そ
の頂端面および前記レペテイシヨンレバー19の
上面にはハンマーアツセンブリー22のハンマー
ローラ23が載置されている。
前記ハンマーアツセンブリー22は、先端がシ
ヤンクレール(レール部材)24にシヤンクフレ
ンジ25を介して回動自在に枢支されたハンマー
シヤンク26と、このハンマーシヤンク26の後
端に固定されたハンマーウツド27と、このハン
マーウツド27の上端部に固定されたハンマーフ
エルト28および前記ハンマーローラ23とで構
成されている。前記シヤンクレール24は前述し
たサポートレール6と同様、黄銅等によつて断面
四角形のパイプで形成されたレール本体24a
と、該レール本体24a内に収容される木製レー
ル24bとで構成され、前記ブラケツト1の前端
部上面に設けられたレール取付部29にダンピン
グ材30を介して配設され、止めねじ31によつ
て固定されている。なお、前記レール取付部29
の構造およびダンピング材30の材質、形状等は
前述したサポートレール6のレール取付部5およ
びダンピング材7と全く同じに形成され、またシ
ヤンクレール24の取付けも同じであるため、そ
の説明を省略する。
前記ブラケツト1の前面上部にはさらにレール
取付部33が設けられており、このレール取付部
33にはレギユレチングレール35が取付けられ
ている。レギユレチングレール35は前記サポー
トレール6およびシヤンクレール24のレール本
体6a,24aと同様に黄銅などによつて断面四
角形のパイプで構成されている。この場合レギユ
レチングレール35のレール本体内には木製レー
ルを特に必要としないが、前記サポートレール6
およびシヤンクレール24と全く同様に木製レー
ルを収容してもよいことは勿論である。前記レー
ル取付部33にはテーパ状の嵌合凹部34が形成
され、これにダンピング材36を介して該レール
35が嵌合されかつ止めねじ37によつて固定さ
れる。そして、このレギユレチングレール35に
はジヤツク小38の上方に位置されることにより
ジヤツク18の上昇運動をその途中で阻止しハン
マーローラ23から一時的に該ジヤツク18を脱
進させるレギユレチングボタン39が配設されて
いる。
アクシヨン機構としては上述した主要構成部品
の他にジヤツク18の初期位置を設定するジヤツ
クボタン40およびジヤツクストツプ41、レペ
テイシヨンレバー19に常時図において反時計方
向の回動習性を付与するレペテイシヨンスプリン
グ42、レペテイシヨンレバー19の回動を規制
するレペテイシヨンボタン43等を備えている。
而してアクシヨン機構は鍵の押鍵操作に連動し
て駆動され、図示しない弦をハンマーフエルト2
8で打撃するように構成されている。
すなわち、鍵の押鍵操作に伴いキヤブスタンス
クリユ17が突き上げられてウイペンアツセンブ
リ15を反時計方向に上昇回動させると、ジヤツ
ク18もこれと一体に押し上げられるため、ハン
マーローラ23がジヤツク18によつて突き上げ
られてハンマーシヤンク26を上昇回動させ、ハ
ンマーフエルト28で弦を打撃する。そして、打
弦動作後自重および弦の反撥力によつて回動復帰
するハンマーアツセンブリ22は、レペテイシヨ
ンレバー19にハンマーローラ23が当接して受
け止められる。
かくしてこの考案によるレール取付構造によれ
ば、それぞれレール本体が金属で構成されたサポ
ートレール6、シヤンクレール24およびレギユ
レチングレール35をダンピング材7,30,3
6を介してブラケツト1のレール取付部5,2
9,33にそれぞれ配置し、止めねじ8,31,
37でそれぞれブラケツト1に固定しているの
で、温度、湿度等の環境変化に伴うレールの変形
を防止することができるばかりかダンピング材
7,30,36はサポートフレンジ16、シヤン
クフレンジ25、レギユレチングボタン39を介
して前記サポートレール6、シヤンクレール2
4、レギユレギユレチングレール35にそれぞれ
伝達される打弦動作時のビビリ、雑音、衝撃等を
吸収緩和し、前記レールからブラケツト1への振
動伝達をレール本体内に収容される木製レールと
ともに阻止するので、ピアノ演奏音が澄んだ美し
い音となりピアノの音響特性を向上させることが
できる。また打弦動作時の衝撃が減少すれば、押
鍵操作が滑らかになり、鍵タツチ感を向上させる
ことができる。さらに、サポートレール6、シヤ
ンクレール24およびレギユレチングレール35
の取付けに際してはダンピング材7,30,36
の弾性変形により前後方向もしくは上下方向の微
調整を行うことができるので、従来のように単に
止めねじ、ハンダ溶接等で直接ブラケツト1に固
定した場合に比べて取付け精度が高く、円滑な打
弦動作を得ることができる。加えて、嵌合凹部1
0,32,34をテーパ状に形成しているので、
ダンピング材7,30,36の取付けが容易で、
凹部内側面に確実に密接させることができる。
なお、上記実施例においてはサポートレール、
シヤンクレールを金属製のレール本体と木製レー
ルとで構成したが、この考案はこれに何ら限定さ
れず、金属あるいは木材だけで構成したレールで
あつてもよいことは勿論である。また、各レール
部材の形状も上記実施例に何ら限定されるもので
はなく、ダンピング材の凹部とレール部材の形状
が略合致する形状ならどのような形状でもよい。
さらに、上記実施例においてはブラケツトに3
つの嵌合凹部を設けて各レール部材を嵌合した
が、この考案はこれに限らず、例えばブラケツト
に2つの嵌合凹部を設けてサポートレールとシヤ
ンクレールを嵌合させ、レギユレチングレールは
従来と同様に設けるなど適宜設計変更し得るもの
である。また、レール部材のブラケツトへの固定
も止めねじに限らず他の手段を用いてもよく、さ
らに上記実施例はアツプライトピアノ、電気ピア
ノ等のアクシヨン機構におけるレール部材にも適
用し得ることは勿論である。
以上説明したようにこの考案に係るピアノアク
シヨンのレール取付構造は、ブラケツトのレール
取付部にテーパ状の嵌合凹部を形成し、この嵌合
凹部に金属で構成されたレール部材をダンピング
材を介して嵌合し、止めねじで固定するように構
成したので、レール部材の変形、捩れ等が少な
く、また打弦動作時の雑音、衝撃等を効果的に吸
収緩和し、ピアノ演奏音および鍵タツチ感を向上
させることができるばかりかダンピング材の弾性
を利用してレール部材を微調整することができる
ので、打弦動作を安定かつ円滑なものとすること
ができるなど、その実用的効果は非常に大であ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案に係るレール取付構造をグラ
ンドピアノのアクシヨン機構に適用した場合の一
実施例を示す側面図、第2図は要部断面図であ
る。 1……ブラケツト、5,29,33……レール
取付部、6……サポートレール(レール部材)、
7,30,36……ダンピング材、8,31,3
7……止めねじ(取付部材)、10,32,34
……嵌合凹部、11……ねじ孔、15……ウイペ
ンアツセンブリ、16……サポートフレンジ、2
2……ハンマーアツセンブリ、24……シヤンク
レール(レール部材)、35……レギユレチング
レール(レール部材)。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 押鍵操作によつて駆動されるウイペンアツセン
    ブリおよびこのウイペンアツセンブリに連動して
    駆動されるハンマーアツセンブリ等をそれぞれ回
    動自在に支持するレール部材を、棚板に立設され
    たブラケツトに固定してなるピアノにおいて、前
    記ブラケツトのレール取付部にテーパ状の嵌合凹
    部を設け、この嵌合凹部にダンピング材を介して
    前記レール部材を嵌合し取付部材によつて前記ブ
    ラケツトに固定したことを特徴とするピアノアク
    シヨンのレール取付構造。
JP3268681U 1981-03-11 1981-03-11 Expired JPS6213104Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3268681U JPS6213104Y2 (ja) 1981-03-11 1981-03-11

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP3268681U JPS6213104Y2 (ja) 1981-03-11 1981-03-11

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS57146190U JPS57146190U (ja) 1982-09-14
JPS6213104Y2 true JPS6213104Y2 (ja) 1987-04-04

Family

ID=29830072

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP3268681U Expired JPS6213104Y2 (ja) 1981-03-11 1981-03-11

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS6213104Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS57146190U (ja) 1982-09-14

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4633753A (en) Muffler mechanism for a piano
EP1424682B1 (en) Keyboard instrument having pedal mechanism
JP5488985B2 (ja) アップライトピアノ型アクション
JP2001312269A (ja) ピアノのペダル機構
JP5186882B2 (ja) 電子楽器の鍵盤装置
JPS6213104Y2 (ja)
US6054641A (en) Keyboard musical instrument for practicing fingering on keyboard without acoustic sounds
JP3835538B2 (ja) 消音ピアノのハンマーシャンクストッパ装置
JPH0741590U (ja) ピアノの弱音装置
JPS5933033Y2 (ja) アツプライトピアノにおけるブラケツトの取付構造
JPS6213105Y2 (ja)
JPH0538400Y2 (ja)
JPS5825428Y2 (ja) ピアノにおけるアクシヨン機構取付け構造
JP3714349B2 (ja) 鍵盤楽器の消音装置及び鍵盤楽器
JP3256447B2 (ja) 鍵盤装置
JP4381516B2 (ja) ピアノ用ペダル調整装置
JPS5822233Y2 (ja) 鍵盤楽器のダンパ−機構
JP4855611B2 (ja) ピアノの止音装置
JP2002236482A (ja) ピアノの鍵盤
JPS6032711Y2 (ja) アブライトピアノにおけるペダルの支持装置
JPS6243353Y2 (ja)
JP3378420B2 (ja) 電子ピアノ
JPH04299393A (ja) 発音体支持機構
JPS6243350Y2 (ja)
JPH0543119B2 (ja)