JP4381516B2 - ピアノ用ペダル調整装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、グランドピアノ等のダンパーやマフラーの発音制御装置を作動させるペダルの調整装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えばアップライトピアノでは、図1及び図2に見られるように、ピアノの底板aに揺動自在に設けたペダルbに、支軸cを中心として揺動自在の天秤状のペダルレバーdの一端を係着すると共にその他端を突揚棒eやリフティングレール等を介してダンパーやマフラーの発音制御装置fに連接させ、該ペダルbが揺動されると該ペダルレバーdがペダルレバースプリングgの弾力に抗して揺動され、該発音制御装置fを構成するフェルトが弦と接触或いは離反して弦の振動を制御し、ピアノの音量を制御するようになっている。該ペダルレバースプリングgの両端には皿型のスプリング受h、hが設けられ、木ねじiにより底板aに一方のスプリング受hを固定することにより位置決めされる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
該ペダルbの踏み込み強さは、取り付けた該ペダルレバースプリングgの弾力により一義的に決まり、ピアノメーカー毎に、或いは、グランドピアノやアップライトで、更には機種毎にまちまちである。演奏者は主に音色や鍵タッチで機種を選ぶため、その購入したピアノ次第で踏み込み強さが決まってしまい、踏み込み強さを選択することができず、演奏者の好みの強さに調整することも不可能であった。この不都合を解消するため、該ペダルレバースプリングgのばね長を調整ねじで変更することも試みたが、その変更量を大きくしても踏み込み強さを微調整しかできず、演奏者の好みを満足することはできなかった。
【0004】
本発明は、ペダルの踏み込み強さを大きく調整可能で演奏者の好みを満足できる簡単で安価な装置を提供することを目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明では、ピアノのペダルの踏み込み作動をペダルレバースプリングの弾力に抗して揺動するペダルレバーを介してダンパーその他の発音制御装置へ伝達するペダル装置に於いて、該ペダルレバースプリングをペダルレバーの軸方向へ移動自在に設けて該ペダルの踏み込み強さを調整することにより、上記の目的を達成するようにした。該ペダルレバーにその軸方向に延びる長孔を形成し、該長孔に該ペダルレバースプリングを取り付けた取付軸を挿通してねじ止め固定する構成とすることにより、簡単で安価な装置を提供でき、該ペダルレバースプリングの自由端にスプリング受を嵌着し、該スプリング受を介してピアノ構成部材に該自由端を当接させることが好ましい。
【0006】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態を図面に基づき説明すると、図3はアップライトピアノに適用した例の要部を示すもので、ピアノの構成部材である底板1にブラケット2の支軸2aで揺動可能に軸支したペダル3を軽量金属製の中空軸からなるペダルレバー4の一端4aに蝶ナット13で係着し、該ペダルレバー4の他端4bにダンパーやマフラーの発音制御装置を作動させるための突揚棒5を設けた。また、該ペダルレバー4の支軸2aと一端4aとの中間の位置で且つ底板1との間にペダルレバースプリング6を介在させた。
【0007】
該ペダル3が演奏者の足で踏み込まれると、支軸2aを中心にペダルレバー4が該スプリング6の弾力に抗して揺動し、その他端4bが突揚棒5と共に上昇され、発音制御装置が作動する。該ペダル3から足が離れると、該スプリング6が該ペダルレバー4を原位置へ押し戻し、突揚棒5が発音制御装置の作動を解消する。
【0008】
こうした構成と作動は従来のものと特に変わりがないが、本発明のものでは、該スプリング6を該ペダルレバー4の軸方向へ移動自在に設けて該ペダル3の踏み込み強さを調整するようにし、演奏者の好みを満足できるようにした。これを図4を参照して更に説明すると、該ペダルレバー4にその軸方向に延びる長孔7を形成し、ボルトからなる取付軸8を該スプリング6の端部に嵌着されたスプリング受9、9の一方と該長孔7とに貫通させて蝶ナット10でねじ止め固定し、その長孔7に沿って固定位置を変更することにより踏み込み強さが任意に調整され、例えば該スプリング6を支軸2aへ接近させた位置に固定すると、梃子の原理でその踏み込み強さを小さく調整でき、その調整量は該スプリング6自体の弾力を調整するよりも大きいから、踏み込み強さの大幅な調整を行える。各スプリング受9はスプリング6に嵌着して取り付けられる。11はワッシャーである。
【0009】
図5及び図6はグランドピアノに適用した場合の実施の形態を示し、この場合、ペダルレバー4はピアノの構成部材である棚板12に取り付けられ、該スプリング6は該ペダルレバー4と棚板12の間に介在されるが、この場合も該ペダルレバー4に長孔7を形成して前記アップライトピアノのときと同様に該スプリング6の位置を移動自在に設け得る。
【0010】
図示の例では、蝶ナット10を緩め支軸2aから離れた位置に該スプリング6を移動させると踏み込み強さが大きくなり、逆に該支軸2aへ接近させると小さい踏み込み強さで発音制御装置を作動させることができ、演奏者の踏み込み強さの好みが大幅に相違しても簡単に各演奏者の好みを満足させることができる。
【0011】
【発明の効果】
以上のように本発明によるときは、ペダルレバースプリングをペダルレバーの軸方向へ移動自在に設けたので、ペダルの踏み込み強さを大きな調整量で簡単に調整することができ、該ペダルレバーの軸方向に延びる長孔を設けてこれに該スプリングを取り付けた取付軸をねじ止め固定する簡単な構成でその調整を行えるから製作費用も安価になる等の効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のピアノ用ペダル調整装置の要部の斜視図
【図2】図1の要部の側面図
【図3】本発明の実施の形態を示す要部の斜視図
【図4】図3の要部の分解斜視図
【図5】本発明の他の実施例の側面図
【図6】図5の斜視図
【符号の説明】
3 ペダル、4 ペダルレバー、6 ペダルレバースプリング、7 長孔、8 取付軸、9 スプリング受、
Claims (3)
- ピアノのペダルの踏み込み作動をペダルレバースプリングの弾力に抗して揺動するペダルレバーを介してダンパーその他の発音制御装置へ伝達するペダル装置に於いて、該ペダルレバースプリングをペダルレバーの軸方向へ移動自在に設けて該ペダルの踏み込み強さを調整することを特徴とするピアノ用ペダル調整装置。
- 上記ペダルレバーにその軸方向に延びる長孔を形成し、該長孔に上記ペダルレバースプリングを取り付けた取付軸を挿通してねじ止め固定したことを特徴とする請求項1に記載のピアノ用ペダル調整装置。
- 上記ペダルレバースプリングの自由端にスプリング受を嵌着し、該スプリング受を介してピアノ構成部材に該自由端を当接させたことを特徴とする請求項1に記載のピアノ用ペダル調整装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP21915999A JP4381516B2 (ja) | 1999-08-02 | 1999-08-02 | ピアノ用ペダル調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP21915999A JP4381516B2 (ja) | 1999-08-02 | 1999-08-02 | ピアノ用ペダル調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001042859A JP2001042859A (ja) | 2001-02-16 |
JP4381516B2 true JP4381516B2 (ja) | 2009-12-09 |
Family
ID=16731134
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP21915999A Expired - Lifetime JP4381516B2 (ja) | 1999-08-02 | 1999-08-02 | ピアノ用ペダル調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP4381516B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
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JP5748098B2 (ja) * | 2011-03-10 | 2015-07-15 | カシオ計算機株式会社 | ペダル装置 |
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-
1999
- 1999-08-02 JP JP21915999A patent/JP4381516B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
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JP2001042859A (ja) | 2001-02-16 |
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