JPH0715020Y2 - 電子楽器の鍵盤装置 - Google Patents
電子楽器の鍵盤装置Info
- Publication number
- JPH0715020Y2 JPH0715020Y2 JP1989060134U JP6013489U JPH0715020Y2 JP H0715020 Y2 JPH0715020 Y2 JP H0715020Y2 JP 1989060134 U JP1989060134 U JP 1989060134U JP 6013489 U JP6013489 U JP 6013489U JP H0715020 Y2 JPH0715020 Y2 JP H0715020Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- key
- fulcrum
- keyboard
- electronic musical
- musical instrument
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Description
【考案の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本考案は、電子ピアノ、電子オルガン等の電子楽器の鍵
盤装置に関する。
盤装置に関する。
（従来の技術） 従来、この種の鍵盤装置として、第１図に見られるよう
に、木製棚板ａ上に金属製の鍵盤シャーシｂを取付ける
と共に該シャーシｂに木製の筬ｃを介して木製の筬中ｄ
を取付け、該筬中ｄ上の支点ｅに於て該鍵ｆを揺動自在
に支え、該鍵ｆの揺動を、その後方のレバー支点ｇを中
心として揺動するレバーｈ、レバー錘ｉ及びスプリング
ｊで構成された復帰装置ｋにより復帰させるようにした
ものが知られている。そして該鍵ｆの上方には、該鍵ｆ
の上方への揺動を防ぐための鍵押えｌが、筬中ｄから鍵
ｆの側方を介して真すぐ上方へ延びる支柱ｍに支持して
取付けられる。
に、木製棚板ａ上に金属製の鍵盤シャーシｂを取付ける
と共に該シャーシｂに木製の筬ｃを介して木製の筬中ｄ
を取付け、該筬中ｄ上の支点ｅに於て該鍵ｆを揺動自在
に支え、該鍵ｆの揺動を、その後方のレバー支点ｇを中
心として揺動するレバーｈ、レバー錘ｉ及びスプリング
ｊで構成された復帰装置ｋにより復帰させるようにした
ものが知られている。そして該鍵ｆの上方には、該鍵ｆ
の上方への揺動を防ぐための鍵押えｌが、筬中ｄから鍵
ｆの側方を介して真すぐ上方へ延びる支柱ｍに支持して
取付けられる。
該鍵ｆはその前方のフロントピンｎにより左右に振れな
いように案内されて揺動し、その揺動で該鍵ｆに設けた
アクチュエータｏが発音開始を決めるスイッチｐを作動
する。
いように案内されて揺動し、その揺動で該鍵ｆに設けた
アクチュエータｏが発音開始を決めるスイッチｐを作動
する。
（考案が解決しようとする課題） 前記鍵押えｌは、第１図示のように鍵ｆの上方への揺動
を防ぐために支点ｅに接近した個所或は第２図示のよう
に支点ｅよりも前方の個所に設けられるが、前者の場合
には鍵押えｌによって鍵ｆをしっかり押えると、鍵押え
ｌのフエルトｑが鍵ｆの押し下げにつれて支点ｅの後方
でせり上る鍵ｆの後部によって変形されるため、鍵ｆの
タッチ感が悪化する欠点があり、また後者の場合、鍵ｆ
は支点ｅの前方が斜め上方に傾斜しているので、鍵押え
ｌを設けるために鍵ｆの上方に比較的大きなスペースが
必要となり、鍵盤をコンパクトに納めることが出来ず、
デザイン的に自由度が乏しくなる欠点があった。
を防ぐために支点ｅに接近した個所或は第２図示のよう
に支点ｅよりも前方の個所に設けられるが、前者の場合
には鍵押えｌによって鍵ｆをしっかり押えると、鍵押え
ｌのフエルトｑが鍵ｆの押し下げにつれて支点ｅの後方
でせり上る鍵ｆの後部によって変形されるため、鍵ｆの
タッチ感が悪化する欠点があり、また後者の場合、鍵ｆ
は支点ｅの前方が斜め上方に傾斜しているので、鍵押え
ｌを設けるために鍵ｆの上方に比較的大きなスペースが
必要となり、鍵盤をコンパクトに納めることが出来ず、
デザイン的に自由度が乏しくなる欠点があった。
本考案は、こうした欠点を解決し、鍵盤の上方のスペー
スを小さく出来ると共に鍵のタッチ感を悪化させること
のない鍵盤装置を提供することを目的とするものであ
る。
スを小さく出来ると共に鍵のタッチ感を悪化させること
のない鍵盤装置を提供することを目的とするものであ
る。
（課題を解決するための手段） 本考案では、電子楽器の金属製の鍵盤シャーシに設けた
プラスチック製の筬中上の支点により鍵を揺動自在に支
持し、各鍵に慣性を付加するための慣性付加体を設ける
と共にこれらの鍵の支点よりも後方の鍵盤シャーシに各
鍵に復帰力を与える復帰装置の支点を設け、該鍵盤シャ
ーシ上に各鍵の揺動により作動されるスイッチを設けて
該支点の後方から該支点の前方へと延びる固定脚を該鍵
盤シャーシに設け、該固定脚の先端部に該鍵押えを取付
けすることにより、前記目的を達成するようにした。
プラスチック製の筬中上の支点により鍵を揺動自在に支
持し、各鍵に慣性を付加するための慣性付加体を設ける
と共にこれらの鍵の支点よりも後方の鍵盤シャーシに各
鍵に復帰力を与える復帰装置の支点を設け、該鍵盤シャ
ーシ上に各鍵の揺動により作動されるスイッチを設けて
該支点の後方から該支点の前方へと延びる固定脚を該鍵
盤シャーシに設け、該固定脚の先端部に該鍵押えを取付
けすることにより、前記目的を達成するようにした。
（作用） 該鍵は、鍵盤シャーシに取付けた筬中上の支点を中心と
して揺動するが、該鍵の上方への揺動を防ぐ鍵押えが該
支点の後方から該支点の前方へと延びる固定脚に取付け
られているので、該鍵の下方への揺動時に鍵と鍵押えが
接触することがなく、鍵のタッチ感が損なわれず、鍵押
えを支点の前方に低く設けることが出来るので、鍵盤の
上方に必要なスペースが小さくなり、コンパクトに鍵盤
を納め得てデザイン的に自由度が大きくなる。
して揺動するが、該鍵の上方への揺動を防ぐ鍵押えが該
支点の後方から該支点の前方へと延びる固定脚に取付け
られているので、該鍵の下方への揺動時に鍵と鍵押えが
接触することがなく、鍵のタッチ感が損なわれず、鍵押
えを支点の前方に低く設けることが出来るので、鍵盤の
上方に必要なスペースが小さくなり、コンパクトに鍵盤
を納め得てデザイン的に自由度が大きくなる。
（実施例） 本考案の実施例を図面第３図に基づき説明すると、同図
に於て符号（１）は電子楽器の金属製の鍵盤シャーシ、
（２）は該シャーシ（１）上に直接取付けた金属又はプ
ラスチック製の筬中、（３）は該筬中（２）上の支点
（４）で揺動自在に支持された木製の鍵、（５）は該鍵
（３）の揺動を復帰させる復帰装置、（６）は該鍵
（３）の支点（４）の前方に螺着した螺子形のアクチュ
エータ、（７）は該鍵盤シャーシ（１）に設けられた発
音開始を決めるスイッチを示し、該鍵（３）がその前方
を指で押されて揺動すると、該アクチュエータ（６）が
スイッチ（７）を押し、発音開始の作動を行なう。該復
帰装置（５）は、該シャーシ（１）に支えられたレバー
支点（８）を中心として揺動自在のレバー（９）、レバ
ー錘（10）及びスプリング（11）で構成され、該レバー
（９）の先端で鍵（３）の後端を押圧することにより鍵
（３）の揺動復帰力が与えられるようにした。
に於て符号（１）は電子楽器の金属製の鍵盤シャーシ、
（２）は該シャーシ（１）上に直接取付けた金属又はプ
ラスチック製の筬中、（３）は該筬中（２）上の支点
（４）で揺動自在に支持された木製の鍵、（５）は該鍵
（３）の揺動を復帰させる復帰装置、（６）は該鍵
（３）の支点（４）の前方に螺着した螺子形のアクチュ
エータ、（７）は該鍵盤シャーシ（１）に設けられた発
音開始を決めるスイッチを示し、該鍵（３）がその前方
を指で押されて揺動すると、該アクチュエータ（６）が
スイッチ（７）を押し、発音開始の作動を行なう。該復
帰装置（５）は、該シャーシ（１）に支えられたレバー
支点（８）を中心として揺動自在のレバー（９）、レバ
ー錘（10）及びスプリング（11）で構成され、該レバー
（９）の先端で鍵（３）の後端を押圧することにより鍵
（３）の揺動復帰力が与えられるようにした。
該鍵（３）の上方への揺動を防ぐためにフエルト製の鍵
押え（12）が設けられるが、該鍵押え（12）は、支点
（４）の後方のシャーシ（１）に根部が固定された支柱
（13）と、その上端から支点（４）の前方へと延びる延
長板（14）とで構成された固定脚（15）に取付け、支点
（４）の前方の鍵（３）の上方を押えるようにした。
押え（12）が設けられるが、該鍵押え（12）は、支点
（４）の後方のシャーシ（１）に根部が固定された支柱
（13）と、その上端から支点（４）の前方へと延びる延
長板（14）とで構成された固定脚（15）に取付け、支点
（４）の前方の鍵（３）の上方を押えるようにした。
該鍵押え（12）は支点（４）の前方で鍵（３）を押える
ので、鍵（３）を下方に揺動した場合に鍵（３）が鍵押
え（12）を変形させることがなく、鍵（３）のタッチ感
が損なわれず、また鍵（３）の上方に接近して鍵押え
（12）を取付け得るので鍵盤の上方のスペースが小さく
なり、コンパクトに鍵盤を納め得る。
ので、鍵（３）を下方に揺動した場合に鍵（３）が鍵押
え（12）を変形させることがなく、鍵（３）のタッチ感
が損なわれず、また鍵（３）の上方に接近して鍵押え
（12）を取付け得るので鍵盤の上方のスペースが小さく
なり、コンパクトに鍵盤を納め得る。
（16）は鍵（３）の支点（４）の前方の位置に横方向に
形成したアクチュエータ調整窓で、アクチュエータ
（６）を螺着したとき該アクチュエータ（６）の先端部
に形成した例えば六角穴の調整用係合部（17）を露出さ
せ、該アクチュエータ（６）がスイッチ（７）を押すタ
イミングに狂いが生じたとき、該鍵（３）の前方を持ち
上げ、該窓（16）から第４図示のように六角レンチ（17
a）を挿入して前記係合部（17）と係合させ、アクチュ
エータ（６）を回わしてそのタイミングの調整を簡単に
行なうようにした。
形成したアクチュエータ調整窓で、アクチュエータ
（６）を螺着したとき該アクチュエータ（６）の先端部
に形成した例えば六角穴の調整用係合部（17）を露出さ
せ、該アクチュエータ（６）がスイッチ（７）を押すタ
イミングに狂いが生じたとき、該鍵（３）の前方を持ち
上げ、該窓（16）から第４図示のように六角レンチ（17
a）を挿入して前記係合部（17）と係合させ、アクチュ
エータ（６）を回わしてそのタイミングの調整を簡単に
行なうようにした。
（18）は該シャーシ（１）に取付けた筬前（19）に固定
されるフロントピン、（20）は筬中（２）に固定したバ
ランスピン、（21）は鍵ストッパー、（22）はレバース
トッパークッション、（23）はフエルト、また（24）は
鍵（３）の慣性調整のために埋入された鍵錘である。
されるフロントピン、（20）は筬中（２）に固定したバ
ランスピン、（21）は鍵ストッパー、（22）はレバース
トッパークッション、（23）はフエルト、また（24）は
鍵（３）の慣性調整のために埋入された鍵錘である。
（考案の効果） 以上のように本考案に於ては、金属製の鍵盤シャーシに
鍵を支持するプラスチック製の筬中を設けると共にスイ
ッチ及び復帰装置の支点を設けたので、経時的変化によ
る鍵の支点とスイッチ及び復帰装置の支点との位置関係
の狂いが防止され、該鍵盤シャーシに鍵の支点の後方か
ら前方へ延びる固定脚を設けてその先端に鍵押えを設け
るようにしたので、鍵押えと復帰装置及び鍵の支点の位
置関係の狂いもなくなり、鍵の上動が正確になり、鍵の
押し下げ時に鍵が鍵押えを変形する不都合が解消され、
鍵のタッチ感が良好になり、また鍵押えのために鍵の上
方に必要なスペースを小さく出来るので、鍵盤をコンパ
クトに納め得、デザイン自由度を大きく出来る等の効果
がある。
鍵を支持するプラスチック製の筬中を設けると共にスイ
ッチ及び復帰装置の支点を設けたので、経時的変化によ
る鍵の支点とスイッチ及び復帰装置の支点との位置関係
の狂いが防止され、該鍵盤シャーシに鍵の支点の後方か
ら前方へ延びる固定脚を設けてその先端に鍵押えを設け
るようにしたので、鍵押えと復帰装置及び鍵の支点の位
置関係の狂いもなくなり、鍵の上動が正確になり、鍵の
押し下げ時に鍵が鍵押えを変形する不都合が解消され、
鍵のタッチ感が良好になり、また鍵押えのために鍵の上
方に必要なスペースを小さく出来るので、鍵盤をコンパ
クトに納め得、デザイン自由度を大きく出来る等の効果
がある。
第１図は従来の鍵盤装置の一部截断側面図、第２図は他
の従来例の概略側面図、第３図は本考案の実施例の一部
截断側面図、第４図は第３図のIV-IV線断面図である。 （１）……鍵盤シャーシ、（２）……筬中 （３）……鍵、（４）……支点 （12）……鍵押え、（13）……固定脚
の従来例の概略側面図、第３図は本考案の実施例の一部
截断側面図、第４図は第３図のIV-IV線断面図である。 （１）……鍵盤シャーシ、（２）……筬中 （３）……鍵、（４）……支点 （12）……鍵押え、（13）……固定脚
Claims (1)
- 【請求項１】電子楽器の金属製の鍵盤シャーシに設けた
プラスチック製の筬中上の支点により鍵を揺動自在に支
持し、各鍵に慣性を付加するための慣性付加体を設ける
と共にこれらの鍵の支点よりも後方の鍵盤シャーシに各
鍵に復帰力を与える復帰装置の支点を設け、該鍵盤シャ
ーシ上に各鍵の揺動により作動されるスイッチを設け、
該支点の後方から該支点の前方へと延びる固定脚を該鍵
盤シャーシに設けて該固定脚の先端部に該鍵の上方への
揺動を防ぐ鍵押えを取付けしたことを特徴とする電子楽
器の鍵盤装置。
Priority Applications (2)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989060134U JPH0715020Y2 (ja) | 1989-05-24 | 1989-05-24 | 電子楽器の鍵盤装置 |
| US07/526,821 US5079985A (en) | 1989-05-24 | 1990-05-22 | Keyboard apparatus for electronic keyboard musical instrument |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1989060134U JPH0715020Y2 (ja) | 1989-05-24 | 1989-05-24 | 電子楽器の鍵盤装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH02149992U JPH02149992U (ja) | 1990-12-21 |
| JPH0715020Y2 true JPH0715020Y2 (ja) | 1995-04-10 |
Family
ID=31587231
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1989060134U Expired - Fee Related JPH0715020Y2 (ja) | 1989-05-24 | 1989-05-24 | 電子楽器の鍵盤装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0715020Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPS5734549Y2 (ja) * | 1975-12-24 | 1982-07-30 |
-
1989
- 1989-05-24 JP JP1989060134U patent/JPH0715020Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH02149992U (ja) | 1990-12-21 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |