JP6317021B1 - ピアノ用補助ペダル - Google Patents

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Abstract

【課題】迅速簡便に装着可能な小児用ピアノペダル補助具を提供する。【解決手段】上アーム、下アーム、操作アーム、支持アーム、調整アーム、足台及びメインフレームを備えたピアノ補助具であって、上アームと下アームでピアノのペダルをはさんだ上で操作アームを操作することで上アーム、操作アーム、支持アームが一直線上に固定される固定状態と、これらが一直線上にならばない開放状態を切り分けることで、ピアノのペダルへ強い固定力で固定可能でありながらも容易に操作可能で軽量なピアノ補助具を提供する。【選択図】図1

Description

本発明は、ピアノのペダル操作を補助する装置であり、より詳細には椅子に座した演奏者がピアノのペダルまで足が十分に届かない場合に、演奏者のペダル操作を補助する持ち運び容易な装置に関する。
現在広く普及しているモダンピアノは、2本または3本のペダルを備える。第1のペダルであるダンパーペダルを踏むと全てのダンパーが離れる。その結果、打鍵した音が伸び、さらに打鍵した弦の部分音成分に近い振動数をもつ弦が共鳴することで、豊かな音が得られる。テンポの遅い曲を中心に極めて多用される。第2のペダルであるソフトペダルを踏むと、アップライトピアノではハンマーの打弦速度が下がり音量が下がる。グランドピアノでは鍵盤全体がフレームに対して少しずれることで低音領域ではハンマーが弦の中央ではなく端を叩くようになり、中高音領域ではハンマーが叩く弦の本数が変化することによる音量が減少する。第3のペダルはアップライトピアノではマフラーペダルと呼ばれ、このペダルをふむことで弦とハンマーの間にフェルトが挿入され音が弱くなる、マフラーペダルは踏み込んだ状態をロックさせることが可能であり、夜間練習の際などに便利である。グランドピアノではソステヌートペダルと呼ばれ、このペダルを踏んだ際に打鍵していた鍵のダンパーが弦におりなくなる。現代音楽でよく用いられる。
これらのペダルは、グランドピアノでは下部にあるペダルボックスに設置されている。ペダルボックスは床面から6センチメートル程度の高さに位置している。一方で鍵盤は床面から70センチメートルから75センチメートルに設置されている。ピアノ椅子の高さは手が鍵盤に届く程度の高さに設定する必要がある。したがって、十分に足が長くない奏者の場合、ペダルを操作することが困難な場合も少なくない。
ピアノはバイオリン等と違い、幼児用の楽器が存在せず、大人が用いるものと同じピアノを用いて練習する。当然ながら幼児の足の長さは大人と比して著しく短いため、ピアノ椅子に腰掛けた場合、ペダルを操作することはほぼ不可能である。その為、ペダルの操作を可能にするピアノ用補助ペダル装置が開発されてきた。
特許文献1に記載のピアノ用補助ペダル装置は、ピアノのペダルに着脱可能に形成した固定部と、この固定部から延在して演奏者の足と固定部との間に介在するとともに伸縮して長さ調整を可能にした延在部と、この延在部の先端を屈曲させて演奏者の足による踏み込み力を受けるように形成した伝達部とを備え、ペダルに固定部、延在部、及び伝達部を直接固定することでペダルから外れを防止し、且つ固定部をペダルから外すことで容易に携帯可能に設けたものである。特に、固定部1は、ペダルの上面に設置する固定部材と、この固定部材とペダルとを挟持する上挟持板及び下挟持板とを備え、この上挟持板及び下挟持板の両側をボルト及び蝶ナットにより締結して固定している。演奏者は、伝達部に足で操作することによって、伝達部及び固定部を通じてペダルを操作することが可能となる。
特開2001−56680号公報
ところで、自宅やレッスン場に加えて発表会等でコンサート会場といった普段とは異なる場所でピアノを演奏する機会は、幼児期から小児期であっても数多いのが通例である。これは、失敗が許されない多くの聴衆がいる会場での演奏体験を重ねることが、音楽家としてのキャリアを積む上で必須であるからである。ただ、管楽器や弦楽器と異なり、ピアノはサイズが大きく重量も大きい為、自らの楽器を会場まで運搬することはなく、会場にあるピアノを演奏することとなる。
上述のピアノ用補助ペダル装置は、演奏者が普段から用い十分に慣れている装置を用いる方がよい為、全ての演奏者で一つのピアノ用補助ペダル装置を共用することはできず、演奏者が変わる度に付け替える作業が必要となる。
幼児や小児にこの作業を期待することはかなりハードルが高く、多くの場合はピアノ教室の教師や保護者等がこの任を担うこととなる。だが、ボルトを外す等の作業は大人が行っても一定以上の時間を必要とすることが多く、迅速にピアノ用補助ペダル装置の交換は困難である。また、ピアノの講師には女性が多い。演奏会では講師演奏を伴うことが多いため、ドレス等を着用していることが多く、ドレス姿でピアノの前でしゃがみこんで長時間作業を行うことへの抵抗も強かった。
そこで本発明では、下アーム、上アーム、操作アーム、支持アーム、調整アーム、足台及びメインフレームを備えたピアノ補助具であって、
前記メインフレームは内部が空洞となって略直方体状であって、その最も面積が小さくなる2面のうちの一面(以下、「前面」という)は上アームが格納可能となるよう開口しており、かつ、上記2面のうちの前面ではない面(以下、「後面」という)にはネジ穴が開口し、かつ、後面近傍のメインフレーム内部には長手方向にそってレールが備えられており、
前記足場は前記メインフレームの長手方向に中央付近に固定されており、
前記下アームは、略棒状であってその一端には下板が固定されており、その他端を含む略棒状部分の過半がメインフレームに固定されており、
前記上アームは、略棒状であってその一端には上板が固定されており、その他端近傍には操作アーム接続用上アーム孔を備え、
前記操作アームは略棒状であってその一端近傍に上アーム接続用操作アーム接続孔、その中央近傍に支持アーム接続用操作アーム孔を備え、
前記支持アームは略棒状であってその一端近傍に操作アーム接続用支持アーム孔、その他端近傍にレール接続用ボルトを備え、当該レール接続用ボルトが前記レールとかみ合うことで前記支持アームと前記メインフレームは接続されており、
前記調整アームは略円柱状であってその円周方向にそってねじ状の溝が刻まれており、当該ねじ状の溝がメインフレームの後面のネジ穴とかみ合うことで前記調整アームと前記メインフレームは一体化し、かつ、前記調整アームは前記支持アームの他端と接触しており、
前記上アームは前面を経由してその略棒状部分がメインフレーム内部にメインフレームの長手方向に移動可能な状態で格納され、かつ、操作アーム接続用上アーム孔と上アーム接続用操作アーム孔、支持アーム接続用操作アーム孔と操作アーム接続用支持アーム孔がそれぞれ軸を挿入することで軸の回転方向に可動な状態で固定されており、
前記操作アームの動作に連動して、操作アーム接続用上アーム孔と上アーム接続用操作アーム孔、及び、支持アーム接続用操作アーム孔と操作アーム接続用支持アーム孔、レール接続用ボルトのすべてがメインフレーム内で一直線上に位置する固定状態と、「操作アーム接続用上アーム孔と上アーム接続用操作アーム孔」、と、「支持アーム接続用操作アーム孔と操作アーム接続用支持アーム孔」と「レール接続用ボルト」が一直線上に位置しない解放状態の二つの状態をとることを特徴とするピアノ補助具を提供する。
本発明に係るピアノ補助具は、ピアノのペダルを上板と下板で挟み込んだ状態で操作アームを操作するだけでペダルに強力に固定可能であるため、演奏会場などでピアノ補助具の取り付けを迅速に行うことができる。
本発明のピアノ補助具の全体を示した図 本発明のピアノ補助具の固定状態を示した図 本発明のピアノ補助具の分離状態を示した図 本発明のピアノ補助具の変形例を示した図 ボールベアリングの一例を示した図
図1は、本発明のピアノ補助具1の全体図を示している。本発明のピアノ補助具1をおおまかに説明すると、上板5aと下板4aの間にピアノのペダルが位置するように設置した上で操作アーム6を操作して固定状態へ移行させ、上板5aと下板4aでペダルをしっかりと挟み込んだ状態を維持させると、ピアノ補助具1の足板3を踏むことでペダルを踏むことと同等の演奏効果を得ることができるというものである。足が十分長くないためにペダルまで足が届かなかった小児であっても、上板5aと足板3の距離分だけ操作すべき箇所が身体に近づくため、ペダルを用いた演奏が可能となる。
ピアノ補助具1は、メインフレーム2、足板3、上アーム4、下アーム5、操作アーム6、支持アーム7、調整アーム8を有している。メインフレーム2は、図1及び図2に示すとおり略四角柱状の形状をしているが、そのうち長軸方向に直角に交差する2面のうち1面(以降、「前面」という。)は全面的に開口している。また当該1面に隣接する4面のうち1面(以後、「上面」という。)についてはほぼ全面的に開口しているが、長軸方面に直角に交差する2面のうちの前記1面ではない面(以降、「後面」という。)に近い領域ではわずかに開口している領域が狭くなっている。後面にはネジ穴が開口している。また後面付近には内部構成物としてレールが備えられている。メインフレーム2は一定以上の剛性をもった材質で構成され、好ましくは鉄、真鍮、アルミニウムである。
下アーム4は一端にかぎ爪(側方から見た場合、ほぼL字状の形状であり上方から見た場合、矩形である。)を好ましくは2本、少なくとも1本を備えた略直方体状である。下アーム4は、略直方体状となっている箇所は内部が空洞であり、好ましくは一面のみ長軸に沿って開口しているとよい。下アーム4は、一定以上の剛性をもった材質で構成され、好ましくは鉄、真鍮、アルミニウムである。以下、すべてのアームの材質について同様である。下アーム4は、略棒状部分がメインフレームの前面付近の上面よりにおいてしっかりと固定されることにより、かぎ爪部分がメインフレームの前面から飛び出る形でメインフレームと一体化している。固定の方法としては側方から軸で貫くことや溶接など、あらゆる方法を採用可能である。下板4aは、かぎ爪にしっかりと固定されることにより、下アーム4と一体化されている。固定の方法としては同様にあらゆる方法を採用可能である。さらに、好ましくは下板4aの表面に薄いゴムでできた下板用ゴム4bを貼るとよい。ピアノのペダルは真鍮でできており存外柔らかく、ピアノ補助具1を取り付けた際にペダルを痛めるおそれが軽減するためである。なお、かぎ爪と下板が一体となった構造であってもよい。
上アーム5は、下アーム4と同様に一端にかぎ爪(側方から見た場合、ほぼL字状の形状であり上方から見た場合、矩形である。)を好ましくは2本、少なくとも1本を備えた略直方体状である。略直方体状となっている箇所は内部が空洞であり、好ましくは一面のみ長軸に沿って開口しているとよい。略直方体状の箇所の先端(かぎ爪のついていない側)には、側方から操作アーム接続用上アーム孔5cが開けられており、後述する操作アーム6との接続に用いられる。上アーム5はメインフレーム2の前面からかぎ爪が姿をみせ、略直方体部分がメインフレーム2の前面付近の下面よりからメインフレーム内部に挿入されており、メインフレームに対して並進可能となっている。その結果、下板4aと上板5aはともに平行に配置された状態となっている。また、下アーム4内部のかぎ爪のない側付近と上アーム5内部のかぎ爪のついている側とがばねで接続されており(このばねは下アーム4及び上アーム5の開口している箇所を通される。)、上アーム5はメインフレーム内に格納される方向へ引っ張られる力が働いている。なお、かぎ爪と上板が一体となった構造であってもよい。
さらに、上板5aに上板用ゴム5bを貼るとよい。下板用ゴム5bと同様にピアノ補助具1を取り付けた際にペダルを痛めるおそれが軽減するためである。さらに、ピアノのペダルの形状として足を乗せる箇所が丸く湾曲しているタイプが広く流通している。上板5aとペダルの形状の違いを、上板用ゴム5bが変形することによって吸収するため、ピアノ補助具1をより強固にペダルに固定することができる。
足板3は、メインフレームの側面にしっかりと固定される板である、その大きさは小児が十分足で踏み込める程度の大きさであればよく、たて6センチメートルから10センチメートル程度、よこ3センチメートルから10センチメートル、高さは2ミリから5ミリ程度である。足板が固定される位置は、小児がペダルを演奏しやすい位置に設定される。足板3と下板4aの距離分だけ、ペダルが小児に近づく効果をもつため、想定される小児の足の長さに応じて様々に設定可能であるが概ね10センチメートルから20センチメートル程度が好ましい。
操作アーム6は側方からみた場合、略棒状であり、好適にはわずかにまがった直方体(くの字型)であり、長軸と垂直に交わる2面及び長軸と平行である4面のうち下面が開口しており、当該4面のうち上面については、その前面よりの箇所が開口している。さらに、操作アーム6の一端に上アーム接続用操作アーム孔6a、中央部のわずかにまがった箇所に支持アーム接続用操作アーム孔6b、その他端近傍に開放アーム接続用操作アーム孔6cが開いている。操作アーム6と上アーム5は、操作アーム接続用上アーム孔5cと上アーム接続用操作アーム孔6aをピンで貫くことによって一体化している。このピンにそって操作アーム6は回転動作が可能となっている。
支持アーム7は、略棒状であり、好適には長い直方体と短い直方体が組み合わさった略「くの字」型をしており、長い直方体側の先端近傍に操作アーム接続用支持アーム孔7a、短い直方体側の先端近傍に支持アーム格納用孔7bが開口している。支持アーム7と操作アーム6は、操作アーム接続用支持アーム孔7aと支持アーム接続用アーム孔6bをピンで貫くことによって一体化している。このピンにそって支持アーム7は回転動作が可能となっている。支持アーム格納用孔7bには、メインフレーム2の前面のうち後面に近い領域における開口している幅よりも大きい長さのボルト7cをはめこむことにより、メインフレーム2内部から支持アーム7が飛び出ることを抑制している。
調整アーム8は、ねじ型をしておりメインフレーム2の後面に開口しているねじ孔へ挿入することによってメインフレーム2と接続される。調整アーム8の先端は常に支持アーム7の略T字型部分と接触している。これは、支持アーム7には、上アーム5に作用しているメインフレーム内に格納される方向への力が操作アーム6を介して支持アーム7をメインフレーム2の後面側へと押し出す力となって作用しているためである。調整アームをねじ込めばねじ込むほど支持アーム7、操作アーム6を経由して上アーム5がメインフレーム2の前面から外側へと押し出される、すなわち上板5aと下板4aの距離が縮まることになる。そのため、調整アーム8をどの程度ねじ込むかは、ピアノ補助具1をとりつけるピアノのペダルの太さにちょうど適合するように設定すればよい。
解放アーム9は側方からみた場合ゆるやかな湾曲した略直方体であり、その一端に操作アーム接続用解放アーム孔6aが開いている。解放アーム9は、操作アーム接続用解放アーム孔6aと開放アーム接続用操作アーム孔6cをピンで貫くことによって一体化している。このピンにそって解放アームは回転動作が可能となっている。解放アーム9の一端は操作アーム6の上面の開口部から突出しており、外部から押し込むことが可能となっている。この箇所を押し込むことによって解放アームの湾曲している箇所が支持アーム7と接触する。そのため、押し込む箇所が力点、操作アーム接続用解放アーム孔が支点、この接触した箇所が作用点となって力が作用し、操作アームがメインフレームから離れる方向へと移動する。
以上の機構を備えるピアノ補助具1は、解放モードと固定モードの2つの動作モードを有している。解放モードでは上板5aと下板4aの間が大きな距離で隔たれており、固定モードでは上板5aと下板4aの距離は解放モードよりも短くなる。
解放モードでは、図2に示すとおり、上アーム5がばねの力でメインフレーム2の内部に引き込まれた状態である。調整アーム8を最大限緩めている際は、操作アーム6、支持アーム7ともにまったく力がかかっていない状態であり、メインフレーム2内においてほぼ同じ高さで略一直線上に配置される(操作アーム6の接続用操作アーム孔6aと支持アーム接続用操作アーム孔6bがほぼ同じ高さの位置に配置される)。調整アーム8をねじ込んでいくにしたがって、上アーム5と調整アーム8の間の距離が縮まる。その結果、操作アーム6と支持アーム7は一直線上には存在できなくなり、その距離が短くなればなるほど操作アーム6と支持アーム7は支持アーム接続用操作アーム孔6bを頂点とし、操作アーム接続用上アーム孔と上アーム接続用操作アーム孔、及び、メインフレーム接続用ボルトが辺の両端とした「くの字」型となっていく。
固定モードは、図3に示すとおり、解放モードから操作アーム6をばねの力に逆らいつつメインフレーム2側へ近づけていき、解放モードにおいて調整アーム8をもっとも緩めたときと同様に操作アーム6の接続用操作アーム孔6aと上アーム接続用操作アーム孔5c、支持アーム接続用操作アーム孔6bと操作アーム接続用支持アーム孔7a、の支持アーム格納用孔7bがほぼ同じ高さの位置に配置される状態となっている。調整アーム8が少しでもねじ込まれているのであれば、その分だけ上アーム5と調整アーム8の間の距離が縮まっている箇所に、操作アーム6と支持アーム7が無理やりねじ込まれることになる。その結果、メインフレーム2内を移動可能である唯一のアームである上アーム5がメインフレーム2の外側に押し出される形になる。
この時、上アーム5は、下アーム4に近づく方向へは、ばねに引っ張られる力が抗力となり、下アーム4から遠ざかる方向には操作アーム、支持アーム、調整アームの剛性そのものが抗力となる。したがって、きわめて強い抗力が発生し、上板5aと下板4aの距離を広げるには極めて強い力が必要である。すなわち上板5aと下板4aは極めて強い力で挟み込まれていることになる。
したがって、調整アーム9のねじ込む位置が、固定モードにおいてピアノのペダルの厚みとちょうど同じ程度か、ゴムが伸縮することを考慮して少し多めにねじ込むように設定すれば、きわめて強い力でピアノ補助具1をペダルに固定することが可能となる。したがって、ペダルそのものではなく足板3を押し込むことでピアノ補助具1と一体化したペダルを操作するのと同じ効果を、安定的に得ることができるのである。
固定モードから解放モードへの移行は操作アーム6をメインフレーム2側から遠ざけることで簡単に実行できるが上述したように解放アーム9を押し込むことでも可能である。いずれの操作も極めて簡単であることから、演奏会などで動きにくい服装であっても容易に実行可能であるし、極めて短時間で操作を完了することができる。
以上が本発明のピアノ補助具1の内容であるが、本発明は芸術の一環である音楽演奏に用いられるものであるから、ピアノの雰囲気を壊さないことが望ましく、その文脈においてピアノブラック、またはピアノのペダルと同様の色で塗装されることが望ましい。
コストを削減したい場合は解放アーム9を省略してもよい。解放アーム9は本発明に必須の構成ではなく、なくとも操作アーム6をメインフレーム2から引き離す動作を行えば同じ効果を得られるためである。ただし、操作アーム6の操作よりも解放アーム9を押し込む動作の方がより小さな力で実行可能であるため、コストの問題がないのであれば解放アーム9を設けた方が望ましい。また、レールを設けない構成としてもよい。この場合、ボルト7cの長さを調整し、メインフレーム2の上面の開口している箇所のうち、後面に近い箇所の狭くなった領域よりも長くすれば、支持アーム7とメインフレーム2の接続状態を維持できる。
また変形例として、図4に示すとおり、足板3を略L字型とし、その短い側にボルト孔を設け、当該孔とメインフレーム2に設けたボルト孔をボルトで貫くことで接続してもよい。この場合、足板3をひっくりかえすことで、図4に示すとおり、足板3の長い側と上アーム5の距離が長くなる状態での接続と、図視しない足板3の長い側と上アーム5の距離が短くなる状態での接続の2通りでメインフレームに接続することが可能になる。その結果、演奏者がまだ幼少である際は前者の状態で使用し、成長にあわせて後者の状態へ切り替えることで、より無理のない演奏活動が可能となる。足板の短い側にあけるボルト孔を縦方向にむかって複数あけることで、さらに、足板3と上アーム5の距離を調整することも可能である。同様にメインフレーム2側のボルト孔を複数箇所設けることでも同様の調整が可能となる。
より簡単に足板3の位置を変更可能な手法として、足板3に円柱状の接続用軸、メインフレーム2に空洞の筒を備える方法がある。上記接続用軸を上記筒に挿入することで足板3をメインフレーム2と一体化させる。筒とメインフレーム2の接続箇所を複数個所とすれば、接続用軸を抜き差しするだけで簡単に足板3の位置を変更可能となる。筒の設置箇所としては、上アーム5から6.5cm、11.2cm、16cmとすれば経験上使い勝手がよいことがわかっている。足板3とメインフレーム2の装着離脱を容易にするために、接続用軸と筒には50分の1のテーパー、すなわち50mm進むごとに1mm細くなる程度の傾きをもたせるとよい。
さらなる変形例として、足板3の表面に摩擦係数を低減させるための機構を備えてもよい。ペダルの根本からペダル自身の先端までの距離は短いため奏者が気付くことは少ないが、ピアノのペダルは上下方向にのみ動くのではなく、正確にはピアノのペダルの根本を中心に回転運動を行っている。ピアノ用補助ペダルを設置した場合、ピアノの根本とピアノ用補助ペダルの足板3までの距離が増大するため、回転の度合いが大きくなる。
奏者がピアノ用補助ペダルを踏みこむ動作を分解して説明する。奏者は足を垂直方向下側に足板3を押し込むべく動作を開始すると、足板3は奏者の足からの力を受けて、回転運動を行い、垂直方向下側かつ水平方向奏者側へと移動する。奏者の足と足板3の間には、摩擦力がはたらくため、奏者は足を水平方向に移動させる意図を有していないにもかかわらず、足板3の回転運動につられて足を水平方向奏者側へと移動させることとなる。
次に奏者がペダル操作を戻す動きを分解して説明する。奏者は足を垂直方向上側にむかって足板3を戻すべく動作を開始すると、足板3は奏者の足からの力から解放されて、ペダルに内蔵されているバネ等の動きによって回転運動を行い、垂直方向上側かつ水平方向ピアノ側へと移動する。これに対し、もはや奏者の足と足板3は密着しておらず摩擦力は働かないか働いてもごくわずかであるため、奏者の足は垂直方向上側へ移動するのみである。その結果、奏者の足と足板3は、ペダル操作開始前と後で垂直方向には同じ位置のままであるが、水平方向には異なる場所に位置することとなる。ペダル操作を数回繰り返すと、このずれは無視できない大きさとなり、最終的には、ピアノ用補助ペダルから足がずれ落ちることとなり、演奏上必要なペダル操作を円満に行うことができなくなる。
このずれは、奏者が、ピアノ用補助ペダルが回転運動することを前提として、足の動きをピアノ用補助ペダルに追従させるよう意識すれば解消する。例えば、ピアノ用補助ペダルを戻す際にピアノ側にわずかに足を移動させるよう意図して足を動かせばよい。だが、演奏者が成長しピアノ用補助ペダルが不要となったときには、このような配慮は不要となるため、このような技法の習得は中長期的に意味はない。むしろ、ピアノ用補助ペダルがない場合に上記技法をおこなうと、奏者の足が徐々にピアノ側へと移動することになるため、音楽教育上も不要有害な癖となりかねないことから好ましくない。
もうひとつの解消法は、ピアノ用補助ペダルの足板3と足の間の摩擦係数を低く保つ方法である。奏者がピアノ用補助ペダルを押し込んだ場合に、奏者の足と足板3の摩擦係数が低いと、奏者の足は足板3上を自由にすべることができる。そのため、足板3の水平方向の動きに追従することなく、奏者の意図した箇所へと移動する。したがって、ペダル操作の前後で足と足板3の位置関係に変化が生じない。
我が国では、室内ではスリッパ等をはくことはあるものの、靴を履くことはほとんどない。ピアノを演奏する際もその延長線上で、靴を履かないまま演奏することも多く、この場合は奏者の履いている靴下やストッキングによって足板3と奏者の足の間の摩擦係数は低く保たれ上述の問題は発生しない。だが、コンサートホールや、発表会での演奏にあたっては、ドレス等を着用することが多く、その際は靴を履くことはほとんどである。靴の裏面は地面との間に一定以上の摩擦力を発生させる必要があることから、摩擦係数は高く設計されているため、上述の問題は避けられない。
この問題を解消するためには、足板3の足と接触する側に、摩擦力がはたらきにくくする機構を内蔵すればよい。もっとも好ましい方法としては、足板3の表面に、ボールキャスターを装着することが上がられる。ボールキャスターとは、一般に大きな球を、多数の小さな球で受け、それらを支えるボール受け部で構成される公知の技術である。図5に示すように、ボール受け部にバネ機構を内蔵させたもの、360度自由に動くものや、ある程度方向性を制御したい場合に用いられる回転方向に指向性が存在するボールキャスターなど、様々なバリエーションが開発されている。
ボールキャスターは、その大きな球が自在に回転可能であることから、ボールキャスターを装着した面の摩擦係数を著しく下げることができる。足板3に用いる場合は、ピアノと奏者をつなぐ線と同方向にのみ摩擦係数を低減させることができればよいため、指向性のあるボールキャスターを用いてもよいが、360度回転可能なボールキャスターを用いたほうがより操作性を向上させることがわかっているため、特に支障がない場合は360度回転可能なボールキャスターを用いることが望ましい。
ボールキャスターは足板3の全域を覆うように多数装着するとより効果は発揮するが、奏者が履く靴の裏側のどこかでボールキャスターと接触すれば摩擦軽減効果を発揮するため、1から2つ程度の装着でも十分である。なお、本発明依然の従来のピアノ用補助ペダルに対しても、ボールキャスターを装着することで、繰り返しペダル操作を行うことにともなう足と足板のずれの解消を実現させることができる。
ボールキャスターに加えて、摩擦係数を低下させる全ての方法が採用可能である。たとえば、表面にオイルを塗ることや、車輪形状として奏者のピアノを直線で結んだ方向へむけて回転可能とすることなどが考えられる。
足板の形状として直方体状や略L字型ではなく、ピアノのペダルそのものの形状を採用してもよい。その場合、足でペダルを踏む感覚と足板3を踏む感覚を近接させることができるため、将来、本発明のピアノ補助具1が不要となった際でも違和感なくピアノのペダルを用いた演奏に移行することができる。
操作アーム6をはじめとしたすべてのアームは、要するに固定状態においては一直線上に並び、解放状態では当該直線からずれていればよい。したがって、各アームの形状はその範囲内で自由な形状を採用可能であり、例えばすべてのアームが略棒状や勾玉状であってもよいし、くの字型、ギザギザ状などであっても上記原則を守る範囲においては採用可能である。ただ、好適には本発明の実施形態で説明したとおりの形態が、操作性、量産性などの観点から望ましい。
下板用ゴム4b、上板用ゴム5bの材質としては、柔軟性の高いもので代替可能である。例えばピアノにおいて多用されるフェルトを用いてもよいし、柔軟性の高い樹脂でもよい。
支持アーム7をメインフレームに納めるために、メインフレーム2の上面の開口度合いを調整しているが、これと並行して、あるいはこれに代わり、メインフレーム内部の後面付近のメインフレームの長手方向にそってレールを設置してもよい。この場合、支持アームにはめこまれたボルト7cは、メインフレームの内部に設置された上記レールと組み合うことによって、レールにそって支持アームが動作するのを助けるとともに、レールの外へのイレギュラーな動きを抑制するためにも用いられることとなる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明の実施形態の一部または全部は、以下の付記のように記載される。
[付記1]
下アーム、上アーム、操作アーム、支持アーム、調整アーム、足台及びメインフレームを備えたピアノ補助具であって、
前記メインフレームは内部が空洞となって略直方体状であって、その最も面積が小さくなる2面のうちの一面(以下、「前面」という)は上アームが格納可能となるよう開口しており、かつ、上記2面のうちの前面ではない面(以下、「後面」という)にはネジ穴が開口し、かつ、前記前面と前記後面と接する4つの面のうちの一面(以下、「上面)という。)の一部が長手方向に向かって長い長方形の形状にて開口しており、
前記足台は前記メインフレームの長手方向に中央付近に固定されており、
前記下アームは、略棒状であってその一端には下板が固定されており、その他端を含む略棒状部分の過半がメインフレームに固定されており、
前記上アームは、略棒状であってその一端には上板が固定されており、その他端近傍には操作アーム接続用上アーム孔を備え、
前記操作アームは略棒状であってその一端近傍に上アーム接続用操作アーム接続孔、その中央近傍に支持アーム接続用操作アーム孔を備え、
前記支持アームは略棒状であってその一端近傍に操作アーム接続用支持アーム孔、その他端近傍にメインフレームの上面で開口している長方形の短手方向の長さよりも長いメインフレーム接続用ボルトを備え、当該メインフレーム接続用ボルトがメインフレームと干渉することによって前記支持アームは前記メインフレーム内に格納されており、
前記調整アームは略円柱状であってその円周方向にそってねじ状の溝が刻まれており、当該ねじ状の溝がメインフレームの後面のネジ穴とかみ合うことで前記調整アームと前記メインフレームは一体化し、かつ、前記調整アームは前記支持アームの他端と接触しており、
前記上アームは前面を経由してその略棒状部分がメインフレーム内部にメインフレームの長手方向に移動可能な状態で格納され、かつ、操作アーム接続用上アーム孔と上アーム接続用操作アーム孔、支持アーム接続用操作アーム孔と操作アーム接続用支持アーム孔がそれぞれ軸を挿入することで軸の回転方向に可動な状態で固定されており、
前記操作アームの動作に連動して、操作アーム接続用上アーム孔と上アーム接続用操作アーム孔、及び、支持アーム接続用操作アーム孔と操作アーム接続用支持アーム孔、メインフレーム接続用ボルトのすべてがメインフレーム内で一直線上に位置する固定状態と、操作アーム接続用上アーム孔と上アーム接続用操作アーム孔及びメインフレーム接続用ボルト、と、支持アーム接続用操作アーム孔と操作アーム接続用支持アーム孔が一直線上に位置しない解放状態の二つの状態をとることを特徴とするピアノ補助具。
[付記2]
付記1に記載のピアノ補助具であって、
前記足台は略L字型をしており、当該L字型の短辺となる側に設けられたネジ穴をネジで貫くことでメインフレームと一体化していることを特徴とするピアノ補助具。
[付記3]
下アーム、上アーム、操作アーム、支持アーム、調整アーム、足台及びメインフレームを備えたピアノ補助具であって、
前記メインフレームは内部が空洞となって略直方体状であって、その最も面積が小さくなる2面のうちの一面(以下、「前面」という)は上アームが格納可能となるよう開口しており、かつ、上記2面のうちの前面ではない面(以下、「後面」という)にはネジ穴が開口し、かつ、前記前面と前記後面と接する4つの面のうちの一面(以下、「上面)という。)の一部が長手方向に向かって長い長方形の形状にて開口しており、
前記メインフレームの長手方向に中央付近に複数のテーパーをもつ筒が固定されており、
前記足台はテーパーをもつ接続用軸を備え、当該接続用軸を前記筒に挿入することにより前記足台と前記メインフレームは一体化しており、
前記下アームは、略棒状であってその一端には下板が固定されており、その他端を含む略棒状部分の過半がメインフレームに固定されており、
前記上アームは、略棒状であってその一端には上板が固定されており、その他端近傍には操作アーム接続用上アーム孔を備え、
前記操作アームは略棒状であってその一端近傍に上アーム接続用操作アーム接続孔、その中央近傍に支持アーム接続用操作アーム孔を備え、
前記支持アームは略棒状であってその一端近傍に操作アーム接続用支持アーム孔、その他端近傍にメインフレームの上面で開口している長方形の短手方向の長さよりも長いメインフレーム接続用ボルトを備え、当該メインフレーム接続用ボルトがメインフレームと干渉することによって前記支持アームは前記メインフレーム内に格納されており、
前記調整アームは略円柱状であってその円周方向にそってねじ状の溝が刻まれており、当該ねじ状の溝がメインフレームの後面のネジ穴とかみ合うことで前記調整アームと前記メインフレームは一体化し、かつ、前記調整アームは前記支持アームの他端と接触しており、
前記上アームは前面を経由してその略棒状部分がメインフレーム内部にメインフレームの長手方向に移動可能な状態で格納され、かつ、操作アーム接続用上アーム孔と上アーム接続用操作アーム孔、支持アーム接続用操作アーム孔と操作アーム接続用支持アーム孔がそれぞれ軸を挿入することで軸の回転方向に可動な状態で固定されており、
前記操作アームの動作に連動して、操作アーム接続用上アーム孔と上アーム接続用操作アーム孔、及び、支持アーム接続用操作アーム孔と操作アーム接続用支持アーム孔、メインフレーム接続用ボルトのすべてがメインフレーム内で一直線上に位置する固定状態と、操作アーム接続用上アーム孔と上アーム接続用操作アーム孔及びメインフレーム接続用ボルト、と、支持アーム接続用操作アーム孔と操作アーム接続用支持アーム孔が一直線上に位置しない解放状態の二つの状態をとることを特徴とするピアノ補助具。
[付記4]
付記1乃至3に記載のピアノ補助具であって、
前記足台の片面には少なくとも1つのボールキャスターが備えられていることを特徴とするピアノ補助具。

1 ピアノ補助具
2 メインフレーム
3 足板
4 下アーム
4a 下板
4b 下板用ゴム
5 上アーム
5a 上板
5b 上板用ゴム
5c 操作アーム接続用上アーム孔
6 操作アーム
6a 上アーム接続用操作アーム孔
6b 支持アーム接続用操作アーム孔
6c 解放アーム接続用操作アーム孔
7 支持アーム
7a 操作アーム接続用支持アーム孔
7b 支持アーム格納用孔
8 調整アーム
9 解放アーム



Claims (4)

  1. 下アーム、上アーム、操作アーム、支持アーム、調整アーム、足台及びメインフレームを備えたピアノ補助具であって、
    前記メインフレームは内部が空洞となって略直方体状であって、その最も面積が小さくなる2面のうちの一面(以下、「前面」という)は上アームが格納可能となるよう開口しており、かつ、上記2面のうちの前面ではない面(以下、「後面」という)にはネジ穴が開口し、かつ、前記前面と前記後面と接する4つの面のうちの一面(以下、「上面)という。)の一部が長手方向に向かって長い長方形の形状にて開口しており、
    前記足台は前記メインフレームの長手方向に中央付近に固定されており、
    前記下アームは、略棒状であってその一端には下板が固定されており、その他端を含む略棒状部分の過半がメインフレームに固定されており、
    前記上アームは、略棒状であってその一端には上板が固定されており、その他端近傍には操作アーム接続用上アーム孔を備え、
    前記操作アームは略棒状であってその一端近傍に上アーム接続用操作アーム接続孔、その中央近傍に支持アーム接続用操作アーム孔を備え、
    前記支持アームは略棒状であってその一端近傍に操作アーム接続用支持アーム孔、その他端近傍にメインフレームの上面で開口している長方形の短手方向の長さよりも長いメインフレーム接続用ボルトを備え、当該メインフレーム接続用ボルトがメインフレームと干渉することによって前記支持アームは前記メインフレーム内に格納されており、
    前記調整アームは略円柱状であってその円周方向にそってねじ状の溝が刻まれており、当該ねじ状の溝がメインフレームの後面のネジ穴とかみ合うことで前記調整アームと前記メインフレームは一体化し、かつ、前記調整アームは前記支持アームの他端と接触しており、
    前記上アームは前面を経由してその略棒状部分がメインフレーム内部にメインフレームの長手方向に移動可能な状態で格納され、かつ、操作アーム接続用上アーム孔と上アーム接続用操作アーム孔、支持アーム接続用操作アーム孔と操作アーム接続用支持アーム孔がそれぞれ軸を挿入することで軸の回転方向に可動な状態で固定されており、
    前記操作アームの動作に連動して、操作アーム接続用上アーム孔と上アーム接続用操作アーム孔、及び、支持アーム接続用操作アーム孔と操作アーム接続用支持アーム孔、メインフレーム接続用ボルトのすべてがメインフレーム内で一直線上に位置する固定状態と、操作アーム接続用上アーム孔と上アーム接続用操作アーム孔及びメインフレーム接続用ボルト、と、支持アーム接続用操作アーム孔と操作アーム接続用支持アーム孔が一直線上に位置しない解放状態の二つの状態をとることを特徴とするピアノ補助具。
  2. 請求項1に記載のピアノ補助具であって、
    前記足台は略L字型をしており、当該L字型の短辺となる側に設けられたネジ穴をネジで貫くことでメインフレームと一体化していることを特徴とするピアノ補助具。
  3. 下アーム、上アーム、操作アーム、支持アーム、調整アーム、足台及びメインフレームを備えたピアノ補助具であって、
    前記メインフレームは内部が空洞となって略直方体状であって、その最も面積が小さくなる2面のうちの一面(以下、「前面」という)は上アームが格納可能となるよう開口しており、かつ、上記2面のうちの前面ではない面(以下、「後面」という)にはネジ穴が開口し、かつ、前記前面と前記後面と接する4つの面のうちの一面(以下、「上面)という。)の一部が長手方向に向かって長い長方形の形状にて開口しており、
    前記メインフレームの長手方向に中央付近に複数のテーパーをもつ筒が固定されており、
    前記足台はテーパーをもつ接続用軸を備え、当該接続用軸を前記筒に挿入することにより前記足台と前記メインフレームは一体化しており、
    前記下アームは、略棒状であってその一端には下板が固定されており、その他端を含む略棒状部分の過半がメインフレームに固定されており、
    前記上アームは、略棒状であってその一端には上板が固定されており、その他端近傍には操作アーム接続用上アーム孔を備え、
    前記操作アームは略棒状であってその一端近傍に上アーム接続用操作アーム接続孔、その中央近傍に支持アーム接続用操作アーム孔を備え、
    前記支持アームは略棒状であってその一端近傍に操作アーム接続用支持アーム孔、その他端近傍にメインフレームの上面で開口している長方形の短手方向の長さよりも長いメインフレーム接続用ボルトを備え、当該メインフレーム接続用ボルトがメインフレームと干渉することによって前記支持アームは前記メインフレーム内に格納されており、
    前記調整アームは略円柱状であってその円周方向にそってねじ状の溝が刻まれており、当該ねじ状の溝がメインフレームの後面のネジ穴とかみ合うことで前記調整アームと前記メインフレームは一体化し、かつ、前記調整アームは前記支持アームの他端と接触しており、
    前記上アームは前面を経由してその略棒状部分がメインフレーム内部にメインフレームの長手方向に移動可能な状態で格納され、かつ、操作アーム接続用上アーム孔と上アーム接続用操作アーム孔、支持アーム接続用操作アーム孔と操作アーム接続用支持アーム孔がそれぞれ軸を挿入することで軸の回転方向に可動な状態で固定されており、
    前記操作アームの動作に連動して、操作アーム接続用上アーム孔と上アーム接続用操作アーム孔、及び、支持アーム接続用操作アーム孔と操作アーム接続用支持アーム孔、メインフレーム接続用ボルトのすべてがメインフレーム内で一直線上に位置する固定状態と、操作アーム接続用上アーム孔と上アーム接続用操作アーム孔及びメインフレーム接続用ボルト、と、支持アーム接続用操作アーム孔と操作アーム接続用支持アーム孔が一直線上に位置しない解放状態の二つの状態をとることを特徴とするピアノ補助具。
  4. 請求項1乃至3に記載のピアノ補助具であって、
    前記足台の片面には少なくとも1つのボールキャスターが備えられていることを特徴とするピアノ補助具。


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