JP5178301B2 - ピアノ補助ペダル装置 - Google Patents
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Description
このようなペダルは、ピアノ本体底部に設置部を設け、この設置部から前述した3種類のラウドペダル、サスタニングペダル、ソフトペダルを突出させて設けられている。これらのペダルは、平均的身長の大人が演奏する場合の操作しやすさを考慮して、床面から約30〜70mm程度の範囲に設置されている。このため、幼児などが演奏する場合には、ペダルに足が届かず、その操作を行えないという不具合があった。
例えば、特許文献1には、足置板の上面突出部に補助ペダルが枢着され、その補助ペダルの下面に上端面が当接するとともにピアノペダルの上面に下端面が当接する管棒を設け、その軸受カラーに嵌合して上下動自在に支持される管棒に圧縮コイルばねを巻装するようにしたピアノ演奏用補助ペダルが記載されている。
(4)本発明のピアノ補助ペダル装置は、前記(1)〜(3)のいずれかにおいて、前記足置台に、前記本体ペダルと前記補助ペダルとの当接状態を視認可能に形成された透明パネル部が設けられていることを特徴とする。
また、足置台に、本体ペダルと補助ペダルとの当接状態を視認可能に形成された透明パネル部が設けられているので、ピアノ補助ペダル装置をピアノ本体に正確に位置付けるためのセッティング作業を、ピアノの本体ペダルと補助ペダルとを直接観察しながら容易かつ迅速に行うことができる。
ここで、透明パネル部は、例えば、アクリル樹脂やポリスチレン樹脂などの樹脂材やガラス材などの素材からなる矩形状部材であって、ピアノの本体ペダルに当接されるペダル押さえ部などとの接触箇所の状況を直接観察できるようにした透明窓状部分である。
図1〜図3に示すように本実施形態のピアノ補助ペダル装置10は、略箱型状に形成された本体ベース部11と、この本体ベース部11上にジャッキなどの昇降機構12を介してその高さが昇降調節自在に設けられた足置台13と、この足置台13上のペダル回動支持軸14にその基端側が軸支されてその先端側が揺動自在に配設される補助ペダル15と、この補助ペダル15の先端側下面にその上端が固定されるスライド支持軸16と、スライド支持軸16の下端側がスライド挿入され足置台13に設けられたスライド軸受部17と、を備えている。
その先端が湾曲して金属製アーム状に形成される補助ペダル15は、その先端側下面にスライド支持軸16の上端が固定されている。このスライド支持軸16の軸部は足置台13のスライド軸受部17を介して上下動可能に保持されている。
左右のペダル押さえ部20、21は、図4に示すようにその前側がL字状に形成されてピアノの本体ペダルP、P2の先端が当接するペダル先端位置決め部材となる前方枠23を備えた平板状部材である。ペダル押さえ部20、21は、本体ペダルP1、P2に対応して左右2つのものが配置され、それぞれの前方枠23には可動プレート24が設けられている。
このピアノ補助ペダル装置10をピアノAに取り付けるのに先立って、まず、プッシュボタン25をプッシュ状態に保持して、可動プレート24の自由端を約2mm程度押し出された状態に設定しておく(図4参照)。
つぎに、図5(a)に示すようにピアノ補助ペダル装置10をピアノAの前面側に配置して、透明パネル部13aで足置台13の内部を観察しながらピアノAの前方側すなわち、ピアノAに近接する方向に押し出す。これによって、図5(b)に示すように可動プレート24の当接面がピアノAの下部に設けられた本体ペダルP1、P2の先端に当接して、その位置でピアノ補助ペダル装置10が一旦固定される。
そして、足置台13の左右の側面側などから手を差し入れて、プッシュボタン25のプッシュ状態を解除して、可動プレート24を前方枠23の元位置に復帰させる。これによって、本体ペダルP1、P2の先端と可動プレート24との間に約2mmとなる空隙が設定され、図6に示すようにピアノ補助ペダル装置10がピアノAに正しく位置付けられてピアノ演奏が可能になるようにしている。
なお、実施形態のピアノ補助ペダル装置10では、本体ペダルP1、P2と補助ペダルのペダル押さえ部20、21との当接状態を視認できる透明パネル部13aが足置台13の一部に設けられているので、透明パネル部13aを透して足置台13の内部を観察しながら本体ベース部11の位置決めセッティング操作を極めて容易に行うことができる。
11 本体ベース部
12 昇降機構
13 足置台
13a 透明パネル部
14 ペダル回動支持軸
15 補助ペダル
16 スライド支持軸
17 スライド軸受部
18 昇降ハンドル
19 ペダルボックス
20、21 ペダル押さえ部
23 前方枠
24 可動プレート
24a 内側端
24b 外側端
25 プッシュボタン
A ピアノ
P1、P2 本体ペダル
Claims (4)
- ピアノ下部に設けられた本体ペダル上に覆設されて演奏時のペダル動作を調整する補助ペダルが備えられたピアノ補助ペダル装置であって、
前記本体ペダルの上面にそのスライド支持軸下端が当接する前記補助ペダルを上下動自在に支持する足置台と、
前記足置台を所定高さに設定する昇降機構を有した本体ベース部と、
前記足置台の前方枠内壁に進退可能に設けられ前記本体ペダルの先端に当接される可動プレートと、
前記可動プレートをピアノ前後方向に所定距離突出復帰させてその突出位置及び復帰位置で固定するプレート位置決め機構と、
を備えたことを特徴とするピアノ補助ペダル装置。 - 前記可動プレートは略矩形板状に形成された左右一対の板バネ部材であって、
その板バネ部材のそれぞれの水平方向の内端側が前記足置台の前方枠に固定され、
その外端側が自由端となって突出自在に設けられていることを特徴とする請求項1に記載のピアノ補助ペダル装置。 - 前記補助ペダルのスライド支持軸を弾性支持する前記足置台には、前記スライド支持軸の上下動における弾性力を調整する弾性力調整機構と、
前記補助ペダルのスライド支持軸下端と前記本体ペダル上面と間に所定の遊び間隔を設定する遊び間隔調整機構と、
が設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のピアノ補助ペダル装置。 - 前記足置台には前記本体ペダルと前記補助ペダルとの当接状態を視認可能に形成された透明パネル部が設けられていることを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載のピアノ補助ペダル装置。
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