JP3369801B2 - 補助ペダル装置 - Google Patents

補助ペダル装置

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JP3369801B2
JP3369801B2 JP19848495A JP19848495A JP3369801B2 JP 3369801 B2 JP3369801 B2 JP 3369801B2 JP 19848495 A JP19848495 A JP 19848495A JP 19848495 A JP19848495 A JP 19848495A JP 3369801 B2 JP3369801 B2 JP 3369801B2
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巌 今村
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Kawai Musical Instrument Manufacturing Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、直接、操作するこ
とが困難なペダルに対して補助ペダルの動作を伝達する
ことにより、間接的に前記ペダルを操作することが可能
な補助ペダル装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ピアノ等のペダルを足で操作しなくては
ならない楽器において、幼児が椅子に腰掛けて練習しよ
うとした際に、足がペダルに十分に届かないことがあ
る。そのために、ペダルの部分に配置して、幼児の足の
長さでも、ペダルの操作ができるようにするための補助
ペダル装置が知られている。
【0003】例えば、実開昭61−61587号公報、
実公平5−26638号公報等が知られている。これら
の補助ペダル装置は、上下位置が調節できる装置の上に
足置板を取り付け、この足置板に補助ペダルを取り付け
て、長さ調節の可能なロッドにて、補助ペダルの動作を
ピアノのペダルに伝達させるものである。幼児の足の長
さ不足に合わせて、足置板の上下位置を調節し、更にロ
ッドの長さを調節すれば、幼児は、補助ペダルを踏む
と、その動作がロッドを介して、ピアノのペダルに伝達
され、ピアノの練習が可能となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、幼児の足の長
さ不足に応じて長さは調節されるが、幼児は非力である
ため、補助ペダル装置の上下位置によっては、補助ペダ
ルを踏み込む足の角度が悪くなり、うまく力が出せず、
十分に補助ペダルを踏み込むことができない場合があっ
た。特に、補助ペダルは間にロッド等の部品を介してい
るため、踏み込む角度によってはその部品間の摩擦が大
きくなり、幼児には十分に踏み込めない場合があった。
【0005】また、ロッドの長さ調節は、通常、ピアノ
のペダル部分に補助ペダル装置を配置して行うため、狭
い場所での作業となり、非常に調節作業がやり難いもの
であった。本発明は、非力な幼児でも、十分に補助ペダ
ルが踏み込めるように調節することが可能な補助ペダル
装置、更に容易にロッドの調節が可能な補助ペダル装置
を目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】請求項1
記載の発明は、直接、操作することが困難なペダルに対
して補助ペダルの動作を伝達することにより、間接的に
前記ペダルを操作することが可能な補助ペダル装置であ
って、前記補助ペダルおよびこの補助ペダルの動作を前
記ペダルに伝達する動作伝達機構の前後方向の角度を調
節する前後角度調節機構と、前記前後角度調節機構の上
下位置を調節する上下位置調節機構と、を備え、足置板
が前記前後角度調節機構および前記上下位置調節機構に
より、上下位置および前後方向の角度が調節可能とさ
れ、前記動作伝達機構が前記足置板に設けられた長さ調
節可能な動作伝達ロッドおよびこの動作伝達ロッドを上
方に付勢する付勢手段を備え、前記補助ペダルが前記動
作伝達ロッドの上端に接触し、かつ前記足置板に揺動可
能に取り付けられることにより、前記補助ペダルの動作
が、前記動作伝達ロッドに伝達され、更に、前記動作伝
達ロッドの下端の下方に配置された前記ペダルに伝達さ
れることを特徴とする補助ペダル装置である。
【0007】請求項2記載の発明は、前記前後角度調節
機構が、前記上下位置調節機構にて上下位置調節可能に
設けられ、前記足置板を揺動可能に支持する支持軸と、
前記足置板に設けられた第1係止部と、前記上下位置調
節機構にて上下位置調節可能に設けられ、前記第1係止
部との間で複数の係止位置を有することにより、前記足
置板の前後方向の角度を変えて係止可能な第2係止部
と、を備えている請求項1記載の補助ペダル装置であ
る。請求項3記載の発明は、直接、操作することが困難
なペダルに対して補助ペダルの動作を伝達することによ
り、間接的に前記ペダルを操作することが可能な補助ペ
ダル装置であって、前記補助ペダルの動作を前記ペダル
に伝達する動作伝達機構と、上下位置を調節する上下位
置調節機構と、前記上下位置調節機構にて上下位置調節
可能に設けられた支持軸と、前記支持軸に揺動可能に取
り付けられ、前記動作伝達機構が一端側に取り付けられ
た揺動部と、前記揺動部の他端側に設けられ、前記揺動
部の前後方向の傾きを調節可能な前後角度調節機構と、
を備えることを特徴とする補助ペダル装置である。
【0008】請求項4記載の発明は、請求項3記載の補
助ペダル装置において、前記揺動部は、足置板であるこ
とを特徴とする補助ペダル装置である。
【0009】請求項5記載の発明は、請求項3,4いず
れか記載の補助ペダル装置において、前記動作伝達機構
が長さ調節可能に形成されていることを特徴とする補助
ペダル装置である。
【0010】請求項1の補助ペダル装置は、前記補助ペ
ダルおよびこの補助ペダルの動作を前記ペダルに伝達す
る動作伝達機構の前後方向の角度を調節する前後角度調
節機構と、前記前後角度調節機構の上下位置を調節する
上下位置調節機構と、を備え、足置板が前記前後角度調
節機構および前記上下位置調節機構により、上下位置お
よび前後方向の角度が調節可能とされ、前記動作伝達機
構が前記足置板に設けられた長さ調節可能な動作伝達ロ
ッドおよびこの動作伝達ロッドを上方に付勢する付勢手
段を備え、前記補助ペダルが前記動作伝達ロッドの上端
に接触し、かつ前記足置板に揺動可能に取り付けられる
ことにより、前記補助ペダルの動作が、前記動作伝達ロ
ッドに伝達され、更に、前記動作伝達ロッドの下端の下
方に配置された前記ペダルに伝達されることを特徴とす
。前述した従来の技術のごとく、常に、一定の角度で
足置板が上下位置調節されるのみでは、その上下位置に
より、大人では問題なくても、幼児ではうまく力が加え
られない足の角度や足置板の角度となったり、あるいは
補助ペダル装置の摩擦力が上昇して非力な幼児ではうま
く踏めなくなる場合があるが、本発明の補助ペダル装置
では、足置板の前後方向の角度も調節可能である。した
がって、上下位置と共に幼児が力が入れ易いあるいは、
装置の摩擦等の抵抗の小さい角度に調節すれば、幼児に
も容易に補助ペダルが踏めて、十分に楽器の演奏練習を
することが可能となる。
【0011】勿論、前記動作伝達機構は、前記ペダルと
前記補助ペダルとの距離に応じて動作伝達距離を調節可
能としておくことにより、足置板の上下位置や前後方向
の角度の調節を実施しても、補助ペダルの動作を十分に
楽器側のペダルに伝達させることができる。この動作伝
達機構の動作伝達距離を調節する場合においても、前後
方向の角度が調節可能とされていることにより、補助ペ
ダル装置を楽器のペダルの位置に配置した状態でも、作
業し易い角度にできるので、容易な調節作業が可能とな
る。
【0012】この前後方向の角度を調節するには、前後
角度調節機構を設け、上下位置を調節するには上下位置
調節機構を設けることになるが、この場合、前後角度調
節機構は、前記補助ペダルおよび前記動作伝達機構の前
後方向の角度を調節し、上下位置調節機構は、前記前後
角度調節機構の上下位置を調節するように構成すれば、
目的とする効果を生じる構成とすることができる。
【0013】
【0014】前記前後角度調節機構は、次のように構成
されていても良い。すなわち、前記上下位置調節機構に
て上下位置調節可能に設けられ、前記足置板を揺動可能
に支持する支持軸と、前記足置板に設けられた第1係止
部と、前記上下位置調節機構にて上下位置調節可能に設
けられ、前記第1係止部との間で複数の係止位置を有す
ることにより、前記足置板の前後方向の角度を変えて係
止可能な第2係止部とを備えている構成としても良い。
このことにより、足置板を上下位置を調節可能とすると
共に、複数の前後方向の角度の内から所望の足置板の角
度を選択することができる。
【0015】
【発明の実施の形態】図1は、補助ペダル装置2の正面
図を表している。図2はその左側面図を表している。補
助ペダル装置2は木製のケース4内に、上下位置調節機
構部6、前後角度調節機構部8、動作伝達機構部10お
よび足置板12を備えている。
【0016】上下位置調節機構部6は、図3の正面図お
よび図4の部分破断平面図に示すごとく、上部フレーム
14、下部帯金具16、第1リンクバー18および第2
リンクバー20を備えている。上部フレーム14の短い
方の第2フレーム部材14bには、ロッド22が水平に
貫き、第2フレーム部材14bに回転可能に支持されて
いる。ロッド22の両端にはそれぞれハンドル22aが
設けられている。
【0017】また、ロッド22の中間付近には、対称に
2つの螺刻部22b,22cが設けられている。この螺
刻部22b,22cは、一方が右ネジであれば他方が左
ネジの関係となっている。この螺刻部22b,22cに
は、それぞれ対向する第1リンクバー18の上端部同士
を接続するスライドバー24,26の中央に設けられた
雌ネジ部24a,26aが螺合している。スライドバー
24,26の両端は第1リンクバー18の上端部よりも
外側に突出してガイド突起24b,26bを形成し、こ
のガイド突起24b,26bは、上部フレーム14の長
い方の第1フレーム部材14aに設けられたガイド長孔
28,30に挿入されている。
【0018】4つの第1リンクバー18の下端部は、2
つの下部帯金具16の端部同士を接続しているリンク棒
32ににそれぞれ揺動可能に接続されている。また、第
1リンクバー18の中央部同士を接続しているリンク棒
34には、第2リンクバー20の下端部がそれぞれ揺動
可能に取り付けられ、各第2リンクバー20の上端部は
各第1フレーム部材14aの各両端の軸15aに揺動可
能に取り付けられている。
【0019】このような構成の上下位置調節機構部6
は、ケース4の内部においては、その下部帯金具16
が、ケース4の側板4aの間に掛け渡されている2つの
支持板36にそれぞれネジ止めされ、ハンドル22aは
側板4aに設けられた上下方向に長い長孔38から外部
に突出される。このことにより、ハンドル22aの回転
により、螺刻部22b,22cが回転する。このことに
より雌ネジ部24a,26aが相互に近づくかまたは離
れ、スライドバー24,26を介して第1リンクバー1
8の上端部を、ガイド長孔28,30に沿って相互に近
づくかまたは離れさせる。このことにより、下部帯金具
16に対する上部フレーム14の距離が変化する。した
がって、ハンドル22aの回転方向により、上部フレー
ム14を上げたり下げたりすることができ、上下位置調
節機構部6としての機能を果すことができる。
【0020】前後角度調節機構部8は、図5に示すごと
く、その基板40が上下位置調節機構部6の上部フレー
ム14に固定されていることにより、上下位置調節機構
部6により上下位置調節可能に設けられている。基板4
0の後方の両側から、支持軸としての一対の支持アーム
42が立ち上げられた状態で設けられ、その先端の軸部
42aにて、足置板12が揺動可能に接続されている。
基板40の前端部にはその両側から一対の係止プレート
43が、軸部42aを中心とする円弧状に立ち上がって
設けられている。尚、基板40の前端部は、足置板12
の前端部に存在する前後角度調節機構部8の係止機構部
44が上下動するのに障害とならないように、中央部が
えぐられており、えぐられていない前端部の左右両側に
係止プレート43が設けられている。尚、図1に示すご
とく、支持アーム42から係止プレート43にかけて、
スペーサ45が設けられ、側板4a内面との隙間を埋め
ることにより、前後角度調節機構部8が左右に揺れるの
を防止している。
【0021】次に、足置板12の前端部分に存在する第
1係止部としての係止機構部44を図6〜図8に示す。
図6は部分破断正面図、図7はその底面図、図8は図6
におけるC−C断面図である。尚、係止プレート43が
第2係止部に該当する。係止機構部44は、断面L字状
に折り曲げられたフレーム46を有している。フレーム
46の垂直部46aには舌状のハンドプレート48が固
定されている。ハンドプレート48の上方には、フレー
ム46の水平部46bの下部の軸46cに揺動可能に取
り付けられている上下レバー50の先端が、垂直部46
aの上部の開口部46dから突出している。また、ハン
ドプレート48の下方には垂直部46aの裏側に軸46
eにて取り付けられているロックレバー52の一端が、
垂直部46aとハンドプレート48とに設けられた開口
部46fから突出している。
【0022】上下レバー50は、その中央付近に設けら
れた開口部50aにロックレバー52の一端52aを挿
入している。その一端52aは、切欠部52bを有し、
通常は、バネ52cにより図8における左方向(反時計
回り)に付勢されているので、上下レバー50が上がっ
ている状態では、切欠部52bが上下レバー50の開口
部50aの縁に係合して、上下レバー50が下がるのを
防止している。
【0023】使用者が、ハンドプレート48とロックレ
バー52とをつまんで、ロックレバー52をハンドプレ
ート48に近付けると、ロックレバー52は、バネ52
cの付勢力に抗して図8における右方向(時計回り)に
移動し、切欠部52bは上下レバー50の開口部50a
の縁から外れ、ロックレバー52の一端52aは開口部
50aの反対側の縁50bにて停止する。この状態で
は、切欠部52bは上下レバー50の開口部50a内に
入っているので、上下レバー50の下への移動が可能と
なる。
【0024】図6に示すごとく、上下レバー50の中央
付近には、2つのクランクプレート54が各2つの突起
部54a,54bにて上下レバー50を挟み込むように
して係止しているので、上下レバー50を下げると、ク
ランクプレート54は突起部54a,54b側が下が
る。
【0025】クランクプレート54はその下端側でフレ
ーム46の垂直部46aの軸46gにて揺動可能に取り
付けられているので、突起部54a,54b側が下がる
と、長孔54cを有するクランクプレート54の上端が
軸46gを中心として回転する。
【0026】フレーム46の水平部46bにはガイド5
6にガイドされた四角柱状の2本のスライドキー58が
図6において左右方向に沿って対称に配置されている。
クランクプレート54の長孔54cには、このスライド
キー58の一端側の側面に設けられた軸58aが挿入さ
れている。したがって、突起部54a,54bの下方へ
の回転により、2本のスライドキー58は相互に近づく
方向に移動される。
【0027】尚、スライドキー58には中央付近にもう
一つの軸58bが設けられ、水平部46bに固定された
バネ受46hに一端が係止されたバネ60の他端に、係
止している。したがって、スライドキー58が上述のご
とく近づく方向に移動されると、バネ60は圧縮され
る。すなわち、上下レバー50は、バネ60の付勢力に
抗して押し下げることになる。
【0028】このように、上下レバー50を押し下げる
と、2本のスライドキー58は近づくので、外側を向い
ているスライドキー58のもう一方の端部である係止端
部58cは突出量が減ることになる。上下レバー50を
押し下げない状態では、この係止端部58cは、図5に
示すごとく、係止プレート43の係止穴43aに挿入さ
れている。したがって、前後方向の角度は固定されて、
足置板12は軸部42aを中心に揺動することはない。
しかし、上述のごとく、ロックレバー52を解除して、
上下レバー50を押し下げることにより、係止端部58
cが係止穴43aから抜けると、足置板12の揺動は可
能となる。したがって、上下レバー50を押し下げて、
足置板12を所望の前後方向角度にした後、上下レバー
50を離せば、スライドキー58同士はバネ60の付勢
力により、再度、離れる方向に移動し、係止端部58c
がその角度に位置する係止プレート43の係止穴43a
にはまり込み、その角度で足置板12は固定される。こ
のようにして、前後角度調節機構部8としての機能が果
される。
【0029】図9に示すごとく、足置板12の後方には
突出カバー62が取り付けられ、内部に左右方向に配置
された軸64に、補助ペダル66が揺動可能に設けられ
ている。補助ペダル66の下方には動作伝達機構部10
が設けられている。動作伝達機構部10は、図9に示す
ごとく、管状本体70、脚体72、バネ73およびアー
ム74を備えている。管状本体70の上端にはゴムキャ
ップ70aが取り付けられている。管状本体70の下端
にはナット70bが溶接されている。また管状本体70
の中ほどには、バネ受70cが取り付けられている。足
置板12の下面に設けられたアーム74は貫通孔74a
を有し、管状本体70により摺動可能に貫通されてい
る。また、足置板12も貫通孔12aを有し、管状本体
70により摺動可能に貫通されている。尚、アーム74
の貫通孔74aは、ナット70bは貫通できない。この
管状本体70および脚体72が動作伝達ロッドに該当す
る。
【0030】バネ73はバネ受70cとアーム74との
間に配置されているので、管状本体70は、ゴムキャッ
プ70a部分で補助ペダル66の下面に当接して、補助
ペダル66を上方すなわち上げる方向に付勢されてい
る。脚体72は全体がネジを形成し、ナット70bに螺
合する。このため、脚体72の回転あるいは管状本体7
0の回転により、ナット70bから下方への突出量を調
節できる。したがって、脚体72の下端に設けたペダル
接触板72a下面のフェルト部分72bがピアノのペダ
ル76に丁度接触するように調節することができる。
尚、調節した後は、脚体72に螺合されている蝶ネジ7
8をナット70bに対して締め付けることにより、脚体
72を管状本体70に対して回転しないように固定でき
る。
【0031】上述したごとく補助ペダル装置2は、上下
位置調節機構部6の上に前後角度調節機構部8が取り付
けられ、この前後角度調節機構部8により上下位置調節
機構部6の上部フレーム14に対する足置板12の前後
方向の傾きが調整可能であることから、図2に示した状
態から図10に示した状態へ、足置板12の位置を低く
し、更に足置板12の前後方向の角度も変えることがで
きる。また、図11に示すごとく、もっと足置板12の
前後方向の角度を変えることができる。
【0032】したがって、従来の技術のごとく、常に、
一定の角度で足置板12が上下位置調節されるのみで
は、その上下位置により、大人では問題なくても、幼児
ではうまく力が加えられない足の角度や足置板12の角
度となったり、あるいは補助ペダル装置2の部品間の摩
擦力が上昇して非力な幼児ではうまく踏めなくなる場合
があっても、本補助ペダル装置2では、足置板12の上
下位置ばかりか前後方向の角度も調節できるので、上下
位置と共に幼児が力が入れ易いあるいは、摩擦等の抵抗
の小さい角度に調節することができ、幼児にも容易に補
助ペダルが踏めて、十分に楽器の演奏練習をすることが
可能となる。
【0033】勿論、動作伝達機構部10が、ピアノのペ
ダル76と補助ペダル66との距離に応じて脚体72の
突出量を調節して動作伝達距離を変更できるので、足置
板12の上下位置や前後方向の角度の調節を実施して
も、補助ペダル66の動作を十分にピアノ側のペダル7
6に伝達させることができる。
【0034】また、動作伝達機構部10の脚体72の突
出量の調節は、ピアノのペダル76の位置に配置して行
うのが普通であるが、この場合、非常に狭い場所で脚体
72を回転させたり、蝶ネジ78を緩めたり締め付けた
りする作業となり、やり難い作業となる。しかし、本補
助ペダル装置2の前後角度調節機構部8は、その係止機
構部44がロックレバー52と上下レバー50との容易
な操作で足置板12の前後方向角度が変更できるので、
動作伝達機構部10の調節時に、動作伝達機構部10側
を上げたり下げたりして、調節すると極めて容易にかつ
正確に脚体72の突出量の調節が可能となる。すなわ
ち、脚体72や蝶ネジ78を操作し易いように、前後角
度調節機構部8を操作して動作伝達機構部10側を上
げ、蝶ネジ78を緩めて脚体72を回転させてその突出
量を調節し、時々、足置板12の前後方向角度を元に戻
して、脚体72の突出量がピアノのペダル76に対して
適切か否かを確認し、適切となれば、動作伝達機構部1
0を上げて、蝶ネジ78を締めて、足置板12の前後方
向角度を元に戻すという作業を行えば良く、極めて効率
的に調節作業ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施形態の補助ペダル装置の正面
図である。
【図2】 その左側面図である。
【図3】 上下位置調節機構部の正面図である。
【図4】 その部分破断平面図である。
【図5】 上下位置調節機構部と前後角度調節機構部と
の組合せ説明図である。
【図6】 係止機構部の部分破断正面図である。
【図7】 係止機構部の底面図である。
【図8】 図6におけるC−C断面図である。
【図9】 動作伝達機構部の構成説明図である。
【図10】 補助ペダル装置の状態説明図である。
【図11】 補助ペダル装置の状態説明図である。
【符号の説明】 2…補助ペダル装置 4…ケース 6…上下位
置調節機構部 8…前後角度調節機構部 10…動作伝達機構部
12…足置板 14…上部フレーム 16…下部帯金具 18…第
1リンクバー 20…第2リンクバー 22…ロッド 22a…ハ
ンドル 22b,22c…螺刻部 24,26…スライドバー 24a,26a…雌ネジ部 36…支持板 40…
基板 42…支持アーム 43…係止プレート 44…係
止機構部 48…ハンドプレート 50…上下レバー 52…
ロックレバー 54…クランクプレート 58…スライドキー 5
8c…係止端部 66…補助ペダル 70…管状本体 72…脚体
76…ペダル 78…蝶ネジ

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】直接、操作することが困難なペダルに対し
    て補助ペダルの動作を伝達することにより、間接的に前
    記ペダルを操作することが可能な補助ペダル装置であっ
    て、前記補助ペダルおよびこの補助ペダルの動作を前記ペダ
    ルに伝達する動作伝達機構の前後方向の角度を調節する
    前後角度調節機構と、 前記前後角度調節機構の上下位置を調節する上下位置調
    節機構と、 を備え、 足置板が前記前後角度調節機構および前記上下位置調節
    機構により、上下位置および前後方向の角度が調節可能
    とされ、 前記動作伝達機構が前記足置板に設けられた長さ調節可
    能な動作伝達ロッドおよびこの動作伝達ロッドを上方に
    付勢する付勢手段を備え、 前記補助ペダルが前記動作伝達ロッドの上端に接触し、
    かつ前記足置板に揺動可能に取り付けられることによ
    り、 前記補助ペダルの動作が、前記動作伝達ロッドに伝達さ
    れ、更に、前記動作伝達ロッドの下端の下方に配置され
    た前記ペダルに伝達されることを特徴とする補助ペダル
    装置。
  2. 【請求項2】前記前後角度調節機構が、 前記上下位置調節機構にて上下位置調節可能に設けら
    れ、前記足置板を揺動可能に支持する支持軸と、 前記足置板に設けられた第1係止部と、 前記上下位置調節機構にて上下位置調節可能に設けら
    れ、前記第1係止部との間で複数の係止位置を有するこ
    とにより、前記足置板の前後方向の角度を変えて係止可
    能な第2係止部と、 を備えている請求項1記載の補助ペダル装置。
  3. 【請求項3】直接、操作することが困難なペダルに対し
    て補助ペダルの動作を伝達することにより、間接的に前
    記ペダルを操作することが可能な補助ペダル装置であっ
    て、 前記補助ペダルの動作を前記ペダルに伝達する動作伝達
    機構と、 上下位置を調節する上下位置調節機構と、 前記上下位置調節機構にて上下位置調節可能に設けられ
    た支持軸と、 前記支持軸に揺動可能に取り付けられ、前記動作伝達機
    構が一端側に取り付けられた揺動部と、 前記揺動部の他端側に設けられ、前記揺動部の前後方向
    の傾きを調節可能な前後角度調節機構と、 を備えることを特徴とする補助ペダル装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の補助ペダル装置において、 前記揺動部は、足置板であることを特徴とする補助ペダ
    ル装置。
  5. 【請求項5】請求項3,4いずれか記載の補助ペダル装
    置において、 前記動作伝達機構が長さ調節可能に形成されていること
    を特徴とする補助ペダル装置。
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