JP2574804Y2 - ティンパニー - Google Patents

ティンパニー

Info

Publication number
JP2574804Y2
JP2574804Y2 JP1993054940U JP5494093U JP2574804Y2 JP 2574804 Y2 JP2574804 Y2 JP 2574804Y2 JP 1993054940 U JP1993054940 U JP 1993054940U JP 5494093 U JP5494093 U JP 5494093U JP 2574804 Y2 JP2574804 Y2 JP 2574804Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pedal
body case
main body
head
mounting portion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP1993054940U
Other languages
English (en)
Other versions
JPH0719790U (ja
Inventor
裕昭 大室
秀行 井上
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Yamaha Corp
Original Assignee
Yamaha Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Yamaha Corp filed Critical Yamaha Corp
Priority to JP1993054940U priority Critical patent/JP2574804Y2/ja
Publication of JPH0719790U publication Critical patent/JPH0719790U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2574804Y2 publication Critical patent/JP2574804Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、ペダルの踏込操作に
よってヘッドの張力を可変し音高を調節する音高調節装
置を備えたティンパニーに関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、ティンパニーにおいてはペダル
の踏込操作によってヘッド緊張機構を動作させてヘッド
(張皮)の張力を加減し、音高を調節するようにしたも
のが知られている。このようなペダル踏込形式によるも
のにおいて、ペダルを任意角度踏み込んだ後足を離して
も、その踏込操作角度位置を保持することが望ましいた
め、例えば実公昭57−3027号公報に開示された音
高調節装置のように、水平方向に配設されたバランスば
ねを用い、これによるモーメントとヘッドの復元力によ
るモーメントとを吊り合わせるようにしている。さらに
詳述すると、この音高調節装置は、本体ケースの内側に
3つの回動支点を有するセンターチューニングリンクを
配設し、このセンターチューニングリンクの第1の回動
支点を前記本体ケースに連結し、第2の回動支点を前記
ヘッド緊張機構にリンクを介して連結すると共に、この
第2の回動支点にヘッドの復元力によるモーメントと逆
方向の釣合モーメントを前記センターチューニングリン
クに作用させるべくバランスばねをバランステンション
ロッドを介して連結し、第3の回動支点にテンションバ
ーの一端を連結し、このテンションバーの他端部を前記
ペダルの下面側に突設した突起部に前記本体ケース内に
おいて連結したものである。そして、このテンションバ
ーによってチューニングリンクの連結軸とペダル連結軸
との軸間距離を調整、換言すればヘッド緊張機構のスラ
イディングシャフトの昇降範囲の始点位置と終点位置を
規定すると、音域幅を自由に拡大、縮小することができ
る。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来のティンパニーにおける音高調節装置にあって
は、ペダルとテンションバーを本体ケースの内部におい
て連結しているため、音高(音域)調整時には本体ケー
スを重量物であるケトルと共に上下反転させてペダルに
対するテンションバーの連結位置を調整しなければなら
ず、そのため調整作業が著しく面倒で、演奏現場での調
整は困難であった。また、従来のティンパニーにおいて
は立った状態で演奏することを前提としており、ペダル
支点軸を本体ケース上面前端部に配設していたので、ペ
ダルの高さが低く、そのため椅子に座った状態で演奏す
る際、ペダル操作が困難であるという問題もあった。
【0004】したがって、この考案は上記したような従
来の問題点に鑑みてなされたもので、その目的とすると
ころは、座奏時のペダル操作が容易で、演奏性を向上さ
せると共に、本体ケースおよびティンパニー本体を反転
させることなく音高調整を簡単かつ容易に行い得るよう
にしたティンパニーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
この考案に係るティンパニーは、スライディングシャフ
トに取り付けられヘッド緊張機構にテンションロッドを
介して連結されたスパイダーナットをペダル踏込操作に
よって下降させることにより前記ヘッド緊張機構を動作
させ、ヘッドの張力を変化させると共にバランスばねと
ヘッドの復元力とのモーメント釣合によってペダルをそ
の踏込角度位置に設定保持する音高調節装置を本体ケー
スの下方に備えたティンパニーにおいて、前記本体ケー
スの上面にペダル取付部を一体的に突設し、このペダル
取付部の前記本体ケースから離間した位置に支点軸取付
部を設け、この支点軸取付部に前記ペダルを回動自在に
軸支するペダル支点軸を配設し、支点軸の高さを高くす
ると共に、前記本体ケースの内側に3つの回動支点を有
するセンターチューニングリンクを配設してなり、この
センターチューニングリンクの第1の回動支点を前記本
体ケースに連結し、第2の回動支点を前記ヘッド緊張機
構にリンクを介して連結すると共に、この第2の回動支
点にヘッドの復元力によるモーメントと逆方向の釣合モ
ーメントを前記センターチューニングリンクに作用させ
るべく前記バランスばねをバランステンションロッドを
介して連結し、第3の回動支点にアジャスティングボル
トを備えたペダル連結部材の一端を連結し、このペダル
連結部材の他端部を前記本体ケースに設けた開口から本
体ケース上方に突出させ、前記ペダルの下面側に設けた
突起部に連結し、前記アジャスティングボルトを前記本
体ケース外部に配置したものである。
【0006】
【作用】この考案において、ペダルの支点軸は本体ケー
スの上面に設けられたペダル取付部の支点軸取付部に配
設されており、ペダルを従来高さより高い位置に設定す
る。したがって、座奏時のペダル操作を容易にする。ペ
ダル連結部材のアジャスティングボルトは、本体ケース
の外部上方に突出し、ペダルの下面側に設けた突起部に
連結されており、音高調整時に本体ケースを上下反転さ
せることなく、調整を可能にする。
【0007】
【実施例】以下、この考案を図面に示す実施例に基づい
て詳細に説明する。図1はこの考案に係るティンパニー
の一実施例を示す要部断面図、図2はペダル連結部材と
ペダルベースの要部平面図、図3は同ペダル連結部材の
一部破断平面図である。これらの図において、ティンパ
ニー1は、浅底鍋状に形成され伏せた状態で床面2上に
キャスタ3を介して移動自在に配設された本体ケース4
を備えている。本体ケース4は、ケトル(図示せず)の
略真下に配設されるもので、上面の手前側(演奏側)に
はペダル5がペダル取付部であるペダルベース6を介し
て配設され、内部にはヘッドを前記ケトルに調節する周
知のヘッド緊張機構18を構成する一部構成部材とこの
ヘッド緊張機構18にセンターリンク16を介して作動
連結された音高調節装置7が配設されている。
【0008】前記ペダルベース6は、中央に開口部6A
を有する矩形枠状体に形成されて本体ケース4の上面前
端部に複数個の六角穴付ボルト7によって固定されてお
り、左右両側板が山形に形成されてその頂部が前記ペダ
ル5の裏面略中央部を前後方向に回動自在に軸支するペ
ダル支点軸8の軸端を軸支する支点軸取付部6Bをそれ
ぞれ形成している。また、ペダルベース6の上面前端部
はペダル5を初期位置に係止する平坦な第1ストッパ部
9を形成し、上面後端部はペダル5の最大踏込操作角度
を規定する第2ストッパ部10を形成している。
【0009】この場合、従来のティンパニーにあっては
ペダル支点軸8を本体ケース4の上面前端部に配設して
いたが、この考案のようにペダルベース6を本体ケース
4上に設置固定し、このペダルベース6にペダル支点軸
8を配設すると、従来のティンパニーに比べてペダル支
点軸8の高さ、言い換えればペダル5を十分高い位置に
設置することが可能である。
【0010】ペダルベース6としては、本実施例の場
合、本体ケース4と別個に製作した例を示したが、これ
に限らず一体に形成されるものであってもよく、要はペ
ダル支点軸8を軸支する支点軸取付部6Bが本体ケース
4の上面より高い位置に設けられるものであればよい。
【0011】前記音高調節装置7は、本体ケース4の内
部中央に配設されたセンターチューニングリンク12を
備えている。このセンターチューニングリンク12は、
三角形に形成されて、各頂部が第1,第2,第3の回動
支点部13a,13b,13cをそれぞれ形成してお
り、第1の回動支点部13aが前記本体ケース4の内面
に突設された突起部14の下端部に連結ピン15を介し
て前後方向に回動自在に枢支されている。第2の回動支
点部13bは第1の回動支点部13aの後方に位置し、
前記センターリンク16の下端が連結ピン17を介して
回動自在に連結されている。このセンターリンク16の
上端はヘッド緊張機構18の一構成部材である上下動自
在なスライディングシャフト20の下端に連結ピン21
によって連結されている。22はスライディングシャフ
ト20の下端部を上下動自在に案内保持するガイドレー
ルで、このガイドレール22は本体ケース4内に略水平
に配設されており、一端が取付金具23に連結ピン24
を介して上下方向に回動自在に連結されている。取付金
具23は、本体ケース4の内壁面に設けられた金具取付
部25に止めねじ26によって固定されている。
【0012】前記スライディングシャフト20の下端部
には前記センターリンク16の上方に位置してスパイダ
ーナット27が嵌装配置されている。このスパイダーナ
ット27にはテンションロッド28がその一端を上下方
向に傾動自在に連結されており、テンションロッド28
の他端は本体ケース4の半径方向に延在されてロッド回
転金具29を介してリンク30にピン結合されている。
前記リンク30は本体ケース4の外周面適宜位置に固設
されたフレーム31の下端部内壁にその一端をピン結合
させて上下方向に回動自在に枢着されている。前記フレ
ーム31は上方に延在されてその上端において不図示の
ケトル支持リングを支承している。またフレーム31内
にはチューニングロッド32が配設されており、このチ
ューニングロッド32の下端はロッド回転金具33を介
して前記リンク30にピン結合され、上端はフレーム3
1に沿って上方に延在し、ヘッドに連結されている。
【0013】前記スライディングシャフト20はさらに
前記スパイダーナット27の上方に位置するばね座金3
5,スパイダーナット固定ナット36を有し、上端部が
スリーブトップ37およびチューブスペーサ38を貫通
し、前記本体ケース4の内面に突設されたシャフト取付
部39に貫通形成された挿通孔41にスライドガイド4
2を介して摺動自在に嵌挿されている。スパイダーナッ
ト固定ナット36は、スパイダーナット27をスライデ
ィングシャフト20に固定し、その上方への移動を規制
している。スリーブトップ37はスライディングシャフ
ト20の上方への移動を規制するもので、前記チューブ
スペーサ38と共に前記シャフト取付部39の下面に複
数個の止めねじ40によって固定されている。したがっ
て、スライディングシャフト20は、前記センターチュ
ーニングリンク12が第1の回動支点部13aを中心と
して回動すると、センターリンク16と一体的に上下動
し、これによって全てのテンションロッド28が一斉に
上昇または引き下げられ、チューニングロッド32を上
下動させる。この結果、ヘッド緊張機構によるヘッドの
張力が調整される。
【0014】なお、図1においては、ヘッド緊張機構1
8として、1本のテンションロッド28とこれに関連し
てそれぞれ1組のフレーム31およびチューニングロッ
ド32のみを示したが、実際には複数本、例えば6〜8
本のテンションロッド28がスパイダーナット27から
略等分に割り振って放射状に延設され、これに対応した
本数のフレーム31が本体ケース4の外周に略等分に割
り振って設けられ、その中にそれぞれチューニングロッ
ド32が上記したと同様の構成で延設されるものであ
る。
【0015】前記本体ケース4の前面には貫通孔44が
形成されており、この貫通孔44を貫通してばね力調整
用ボルト45が上下左右方向に微揺動自在にかつ軸線方
向の移動を阻止されて挿通されている。ばね力調整用ボ
ルト45は、本体ケース4内においてシリンダ47の前
面に螺合連結されている。前記シリンダ47には、一端
が前記センターチューニングリンク12の第2の回動支
点13bに前記連結ピン17を介して連結されたバラン
ステンションロッド49の他端部が進退自在に挿入され
ており、このバランステンションロッド49の内端に一
体に設けられた鍔部49aとシリンダ47の後端側内面
間には圧縮コイルばねからなるバランスばね50が弾装
されている。バランステンションロッド49の外端部
は、二股状に分岐されており、この分枝部の空間内に前
記本体ケース4の突起部14の下端部およびセンターチ
ューニングリンク12の上端部が挿入位置されている。
【0016】前記センターチューニングリンク12の第
3の回動支点部13cにはヘッド緊張機構18を作動さ
せるペダル連結部材53の後端がシャフト54を介して
上下方向に回動自在に枢支されている。連結部材53
は、図3に示すように左右一対の連結板55a,55b
と、これら一対の連結板55a,55bを連結する複数
個の補強板56a〜56dおよび補強板56a〜56d
を連結板55a,55bにそれぞれ固定する複数個のボ
ルト57とで平面視前後方向に長い枠状体に形成され、
前記シャフト54の軸端が前記連結板55a,55bの
後端部と補強板56aの両端部によって回転自在に軸支
されている。また、シャフト54には左右一対のスペー
サ58a,58bが前記センターチューニングリンク1
2の第3の回動支点部13cを挟んで嵌装されており、
これによりセンターチューニングリンク12の左右方向
の移動を規制している。さらにまた、前端部にはアジャ
スティングボルト61が螺着されている。このように構
成されたペダル連結部材53は、前記シリンダ47の一
側にこれと干渉しないよう、かつ後下がりに傾斜して配
設され、その前部が前記本体ケース4の上面前端部に形
成された前後方向に長い開口60から本体ケース4の上
方に突出して前記ペダルベース6内に挿入され、かつア
ジャスティングボルト61を介して前記ペダル5に連結
されている。ペダル5の裏面中央部でかつ前記ペダル支
点軸8の一側にはペダル裏面と略直交する突起部62が
一体に突設されており、この突起部62の下端に前記ア
ジャスティングボルト61が連結軸63によって上下方
向に回動自在に連結されている。アジャスティングボル
ト61の雄螺子部61aは、前記補強板56dの中央に
形成された孔(図示せず)に挿通され、前後一対のナッ
ト64a,64bによって補強板56dに連結固定され
ている。
【0017】次に、上記構成からなる音高調節装置7の
動作について説明する。図1はペダルストロークが零の
初期位置状態を示す。この初期位置状態において、セン
ターチューニングリンク12の第2の回動支点部13b
は第1の回動支点部13aと略同一水平線上に位置して
いる。また、スパイダーナット固定ナット36はスリー
ブトップ37の下面に当接している。この状態におい
て、ティンパニー1のヘッドにはある程度の初期張力が
付与されているものの、ペダルストロークが零であるの
で、音高調節装置7による緊張力はヘッドに作用しな
い。
【0018】初期位置状態からペダル5を足で徐々に踏
み込んでいくと、ペダル5はペダル支点軸8を支点とし
て図1反時計方向に回動し、突起部62を前方に回動移
動させる。このため、アジャスティングボルト61およ
びペダル連結部材53は前方に一体に移動し、センター
チューニングリンク12を、第1の回動支点13aを回
動支点として図1反時計方向に回動させる。センターチ
ューニングリンク12が反時計方向に回動すると、第2
の回動支点13bが下がるため、スパイダーナット27
はスライディングシャフト20と一体に引き下げられ
る。このスパイダーナット27が下降すると、テンショ
ンロッド28も引き下げられるため、チューニングロッ
ド32が引き下げられてヘッドの張力がそれに相当する
程度だけ緊張される。
【0019】この場合、ヘッドが緊張状態から戻ろうと
する復元力は、チューニングロッド32−テンションロ
ッド28−スパイダーナット27−センターリンク16
を経てセンターチューニングリンク12の第2の回動支
点13bに作用し、センターチューニングリンク12を
第1の回動支点13aを中心に時計方向に回転させるモ
ーメントとして作用する。一方、シリンダ47内に弾装
されているバランスばね50はセンターチューニングリ
ンク12の反時計方向の回動に伴ってバランステンショ
ンロッド49が前方に移動するため拡張され、このバラ
ンスばね50の弾撥力が前記バランステンションロッド
49を介してセンターチューニングリンク12の第2の
回動支点13bに作用し、センターチューニングリンク
12を第1の回動支点13aを中心として反時計方向に
回転させるモーメントとして作用する。そして、このモ
ーメントと前記ヘッドの復元力によるモーメントは釣合
状態を保つため、センターチューニングリンク12を時
計もしくは反時計方向に回動させることはない。つま
り、センターチューニングリンク12はペダル5の踏込
操作によって定まった回動位置に保持される。したがっ
て、踏込操作後、ペダル5から足を離してもペダル5は
その踏込角度位置に保持される。なお、バランスばね5
0のばね力はばね力調整用ボルト45を回転操作しシリ
ンダ47を前後方向に移動調整することにより簡単に調
整することができる。
【0020】ここで、この考案においてはペダルベース
6を本体ケース4上に設置固定し、このペダルベース6
の上部にペダル支点軸8を配設しているので、従来のテ
ィンパニーに比べてペダル支点軸8の高さ、言い換えれ
ばペダル5を十分高い位置に設置することができる(従
来はペダル支点軸8を本体ケース4の上面前端部に配設
していた)。このため、座奏時において足をペダル5に
確実に載せることができ、ティンパニーの演奏性を向上
させることができる。
【0021】また、ペダル連結部材53の前端部を本体
ケース4の前部上方に突出し、その前端部に設けたアジ
ャスティングボルト61をペダル裏面に設けた突起部6
2に連結しているので、本体ケース4をケトルと共に上
下反転させることなく音高調整作業を簡単かつ容易に行
うことができる。すなわち、本体ケース4とペダル5の
隙間に上方もしくは側方からスパナ等の適宜工具を差し
込んで、ナット64a,64bを緩め、アジャスティン
グボルト61の突出量を変えてシャフト54と連結軸6
3の軸間距離を変えた後、再びナット64a,64bを
締めればよい。この場合、軸間距離を大きくすると、ペ
ダル5の最大踏込角度が小さくなり、スパイダーナット
27の下降量が小さく、音域幅が狭くなる。反対に軸間
距離を小さくすると、ペダル5の最大踏込角度が大きく
なり、音域幅を広くすることができる。
【0022】なお、上記実施例においてはペダル連結部
材53を複数個の連結板と補強板とで前後方向に長い枠
状体に形成したが、この考案においてはこれに何等特定
されるものではなく、棒状体のものであってもよい。
【0023】
【考案の効果】以上説明したようにこの考案に係るティ
ンパニーは、本体ケースの上面にペダル取付部を設け、
ペダルを従来よりも高い位置に設置しているので、座っ
て演奏する際、足をペダルに確実に載せることができ
る。したがって、ペダル操作が容易で、ティンパニーの
演奏性を向上させることができる。また、この考案にお
いてはペダル連結部材のアジャスティングボルトを本体
ケースの外部上方に突出させたので、音高を調整する場
合、本体ケースを上下反転させる必要がなく、したがっ
て音高調整作業が簡単且つ容易で、取扱性に優れたティ
ンパニーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るティンパニーの一実施例を示す
要部断面図である。
【図2】ペダル連結部材の要部平面図である。
【図3】同ペダル連結部材の一部破断平面図である。
【符号の説明】
1 ティンパニー 4 本体ケース 5 ペダル 6 ペダルベース 6B 支点軸取付部 7 音高調節装置 8 ペダル支点軸 12 センターチューニングリンク 13a 第1の回動支点部 13b 第2の回動支点部 13c 第3の回動支点部 16 センターリンク 18 ヘッド緊張機構 20 スライディングシャフト 27 スパイダーナット 28 テンションロッド 47 シリンダ 49 バランステンションロッド 50 バランスばね 53 ペダル連結部材 60 開口 61 アジャスティングボルト 62 突起部

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライディングシャフトに取り付けられ
    ヘッド緊張機構にテンションロッドを介して連結された
    スパイダーナットをペダル踏込操作によって下降させる
    ことにより前記ヘッド緊張機構を動作させ、ヘッドの張
    力を変化させると共にバランスばねとヘッドの復元力と
    のモーメント釣合によってペダルをその踏込角度位置に
    設定保持する音高調節装置を本体ケースの下方に備えた
    ティンパニーにおいて、 前記本体ケースの上面にペダル取付部を一体的に突設
    し、このペダル取付部の前記本体ケースから離間した位
    置に支点軸取付部を設け、この支点軸取付部に前記ペダ
    ルを回動自在に軸支するペダル支点軸を配設し、支点軸
    の高さを高くすると共に、前記本体ケースの内側に3つ
    の回動支点を有するセンターチューニングリンクを配設
    してなり、 このセンターチューニングリンクの第1の回動支点を前
    記本体ケースに連結し、第2の回動支点を前記ヘッド緊
    張機構にリンクを介して連結すると共に、この第2の回
    動支点にヘッドの復元力によるモーメントと逆方向の釣
    合モーメントを前記センターチューニングリンクに作用
    させるべく前記バランスばねをバランステンションロッ
    ドを介して連結し、第3の回動支点にアジャスティング
    ボルトを備えたペダル連結部材の一端を連結し、このペ
    ダル連結部材の他端部を前記本体ケースに設けた開口か
    ら本体ケース上方に突出させて前記ペダルの下面側に設
    けた突起部に連結し、前記アジャスティングボルトを前
    記本体ケース外部に配置した ことを特徴とするティンパ
    ニー。
JP1993054940U 1993-09-17 1993-09-17 ティンパニー Expired - Fee Related JP2574804Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993054940U JP2574804Y2 (ja) 1993-09-17 1993-09-17 ティンパニー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1993054940U JP2574804Y2 (ja) 1993-09-17 1993-09-17 ティンパニー

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH0719790U JPH0719790U (ja) 1995-04-07
JP2574804Y2 true JP2574804Y2 (ja) 1998-06-18

Family

ID=12984645

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1993054940U Expired - Fee Related JP2574804Y2 (ja) 1993-09-17 1993-09-17 ティンパニー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2574804Y2 (ja)

Family Cites Families (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5527917U (ja) * 1978-08-09 1980-02-22
JPS573027U (ja) * 1980-06-06 1982-01-08

Also Published As

Publication number Publication date
JPH0719790U (ja) 1995-04-07

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP3131397B2 (ja) ハイハットスタンド
US10152955B2 (en) Percussion pedal assembly
US20030030317A1 (en) Armrest of chair with cushion
US5984245A (en) Device for adjusting the angle and height of an electronic organ stand
US5627332A (en) Drum beater and pedal apparatus with interfitting dual adjustment of drum rim clamp
CN106205566A (zh) 鼓的踏板装置
TW200402028A (en) Pedal for Drum
JP6589548B2 (ja) 打楽器用ペダル装置
JP2003122348A (ja) 楽器用スタンド
US5063819A (en) Cymbal receiving mechanism of high hat stand
US6596934B2 (en) Adjustable retaining device for a bass drum
JP3514174B2 (ja) 楽器用スタンド
JP2574804Y2 (ja) ティンパニー
US5726370A (en) Hoop clamping system for a bass drum pedal assembly
JPH1115466A (ja) ハイハットスタンド
JP3462782B2 (ja) ドラム椅子の背もたれ構造
JP3869408B2 (ja) ペダルロック装置およびペダル装置
US5659144A (en) Foot pedal for a drum
JP2000338966A (ja) 楽器用スタンド
JP2003295855A (ja) ペダル装置
US6713667B2 (en) Foot pedal for drums
JP3181035B2 (ja) 移動机
US5767428A (en) Drum pedal support
JP2007301302A (ja) 移動机
US6538184B2 (en) Self-alignment retaining device for a bass drum

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees