JPH0719790U - ティンパニー - Google Patents

ティンパニー

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JPH0719790U
JPH0719790U JP5494093U JP5494093U JPH0719790U JP H0719790 U JPH0719790 U JP H0719790U JP 5494093 U JP5494093 U JP 5494093U JP 5494093 U JP5494093 U JP 5494093U JP H0719790 U JPH0719790 U JP H0719790U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 座奏時のペダル操作が容易で、演奏性を向上
させると共に、本体ケースおよびティンパニー本体を反
転させることなく音域調整を簡単かつ容易に行い得るよ
うにする。 【構成】 一端がセンターチューニングリンク12の第
3の回動支点13cに連結されたペダル連結部材53の
前部を本体ケース4の外部上方に突出させる。そして、
この前部に設けたアジャスティングボルト61をペダル
5にナット64aを介して連結固定する。ナット64a
は本体ケース4の上方または側方から調整可能で、これ
によってシャフト54と連結軸63の軸間距離を変化さ
せることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、ペダルの踏込操作によってヘッドの張力を可変し音高を調節する 音高調節装置を備えたティンパニーに関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、ティンパニーにおいてはペダルの踏込操作によってヘッド緊張機構を 動作させてヘッド(張皮)の張力を加減し、音高を調節するようにしたものが知 られている。このようなペダル踏込形式によるものにおいて、ペダルを任意角度 踏み込んだ後足を離しても、その踏込操作角度位置を保持することが望ましいた め、例えば特公昭57−3027号公報に開示された音高調節装置のように、水 平方向に配設されたバランスばねを用い、これによるモーメントとヘッドの復元 力によるモーメントとを吊り合わせるようにしている。さらに詳述すると、この 音高調節装置は、本体ケースの内側に3つの回動支点を有するセンターチューニ ングリンクを配設し、このセンターチューニングリンクの第1の回動支点を前記 本体ケースに連結し、第2の回動支点を前記ヘッド緊張機構にリンクを介して連 結すると共に、この第2の回動支点にヘッドの復元力によるモーメントと逆方向 の釣合モーメントを前記センターチューニングリンクに作用させるべくバランス ばねをバランステンションロッドを介して連結し、第3の回動支点にテンション バーの一端を連結し、このテンションバーの他端部を前記ペダルの下面側に突設 した突起部に前記本体ケース内において連結したものである。そして、このテン ションバーによってチューニングリンクの連結軸とペダル連結軸との軸間距離を 調整、換言すればヘッド緊張機構のスライディングシャフトの昇降範囲の始点位 置と終点位置を規定すると、音域幅を自由に拡大、縮小することができる。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上記した従来のティンパニーにおける音高調節装置にあっては 、ペダルとテンションバーを本体ケースの内部において連結しているため、音高 (音域)調整時には本体ケースを重量物であるケトルと共に上下反転させてペダ ルに対するテンションバーの連結位置を調整しなければならず、そのため調整作 業が著しく面倒で、演奏現場での調整は困難であった。 また、従来のティンパニーにおいては立った状態で演奏することを前提として おり、ペダル支点軸を本体ケース上面前端部に配設していたので、ペダルの高さ が低く、そのため椅子に座った状態で演奏する際、ペダル操作が困難であるとい う問題もあった。
【0004】 したがって、この考案は上記したような従来の問題点に鑑みてなされたもので 、その目的とするところは、座奏時のペダル操作が容易で、演奏性を向上させる と共に、本体ケースおよびティンパニー本体を反転させることなく音高調整を簡 単かつ容易に行い得るようにしたティンパニーを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため第1の考案に係るティンパニーは、スライディングシ ャフトに取り付けられヘッド緊張機構にテンションロッドを介して連結されたス パイダーナットをペダル踏込操作によって下降させることにより前記ヘッド緊張 機構を動作させ、ヘッドの張力を変化させると共にバランスばねとヘッドの復元 力とのモーメント釣合によってペダルをその踏込角度位置に設定保持する音高調 節装置を本体ケースの下方に備えたティンパニーにおいて、前記本体ケースの上 面にペダル取付部を一体的に突設し、このペダル取付部の前記本体ケースから離 間した位置に支点軸取付部を設け、この支点軸取付部に前記ペダルを回動自在に 軸支するペダル支点軸を配設し、支点軸の高さを高くしたものである。 第2の考案に係るティンパニーは、スライディングシャフトに取り付けられヘ ッド緊張機構にテンションロッドを介して連結されたスパイダーナットをペダル 踏込操作によって下降させることにより前記ヘッド緊張機構を動作させ、ヘッド の張力を変化させると共にバランスばねとヘッドの復元力とのモーメント釣合に よってペダルをその踏込角度位置に設定保持する音高調節装置を本体ケースの下 方に備えたティンパニーにおいて、前記本体ケースの上面にペダル取付部を一体 的に突設し、このペダル取付部の前記本体ケースから離間した位置に支点軸取付 部を設け、この支点軸取付部に前記ペダルを回動自在に軸支するペダル支点軸を 配設し、支点軸の高さを高くすると共に、前記本体ケースの内側に3つの回動支 点を有するセンターチューニングリンクを配設してなり、このセンターチューニ ングリンクの第1の回動支点を前記本体ケースに連結し、第2の回動支点を前記 ヘッド緊張機構にリンクを介して連結すると共に、この第2の回動支点にヘッド の復元力によるモーメントと逆方向の釣合モーメントを前記センターチューニン グリンクに作用させるべく前記バランスばねをバランステンションロッドを介し て連結し、第3の回動支点にアジャスティングボルトを備えたペダル連結部材の 一端を連結し、このペダル連結部材の他端部を前記本体ケースに設けた開口から 本体ケース上方に突出させ、前記ペダルの下面側に設けた突起部に連結し、前記 アジャスティングボルトを前記本体ケース外部に配置したものである。
【0006】
【作用】
この考案において、ペダルの支点軸は本体ケースの上面に設けられたペダル取 付部の支点軸取付部に配設されており、ペダルを従来高さより高い位置に設定す る。したがって、座奏時のペダル操作を容易にする。 ペダル連結部材のアジャスティングボルトは、本体ケースの外部上方に突出し 、ペダルの下面側に設けた突起部に連結されており、音高調整時に本体ケースを 上下反転させることなく、調整を可能にする。
【0007】
【実施例】
以下、この考案を図面に示す実施例に基づいて詳細に説明する。 図1はこの考案に係るティンパニーの一実施例を示す要部断面図、図2はペダ ル連結部材とペダルベースの要部平面図、図3は同ペダル連結部材の一部破断平 面図である。これらの図において、ティンパニー1は、浅底鍋状に形成され伏せ た状態で床面2上にキャスタ3を介して移動自在に配設された本体ケース4を備 えている。本体ケース4は、ケトル(図示せず)の略真下に配設されるもので、 上面の手前側(演奏側)にはペダル5がペダル取付部であるペダルベース6を介 して配設され、内部にはヘッドを前記ケトルに調節する周知のヘッド緊張機構1 8を構成する一部構成部材とこのヘッド緊張機構18にセンターリンク16を介 して作動連結された音高調節装置7が配設されている。
【0008】 前記ペダルベース6は、中央に開口部6Aを有する矩形枠状体に形成されて本 体ケース4の上面前端部に複数個の六角穴付ボルト7によって固定されており、 左右両側板が山形に形成されてその頂部が前記ペダル5の裏面略中央部を前後方 向に回動自在に軸支するペダル支点軸8の軸端を軸支する支点軸取付部6Bをそ れぞれ形成している。また、ペダルベース6の上面前端部はペダル5を初期位置 に係止する平坦な第1ストッパ部9を形成し、上面後端部はペダル5の最大踏込 操作角度を規定する第2ストッパ部10を形成している。
【0009】 この場合、従来のティンパニーにあってはペダル支点軸8を本体ケース4の上 面前端部に配設していたが、この考案のようにペダルベース6を本体ケース4上 に設置固定し、このペダルベース6にペダル支点軸8を配設すると、従来のティ ンパニーに比べてペダル支点軸8の高さ、言い換えればペダル5を十分高い位置 に設置することが可能である。
【0010】 ペダルベース6としては、本実施例の場合、本体ケース4と別個に製作した例 を示したが、これに限らず一体に形成されるものであってもよく、要はペダル支 点軸8を軸支する支点軸取付部6Bが本体ケース4の上面より高い位置に設けら れるものであればよい。
【0011】 前記音高調節装置7は、本体ケース4の内部中央に配設されたセンターチュー ニングリンク12を備えている。このセンターチューニングリンク12は、三角 形に形成されて、各頂部が第1,第2,第3の回動支点部13a,13b,13 cをそれぞれ形成しており、第1の回動支点部13aが前記本体ケース4の内面 に突設された突起部14の下端部に連結ピン15を介して前後方向に回動自在に 枢支されている。第2の回動支点部13bは第1の回動支点部13aの後方に位 置し、前記センターリンク16の下端が連結ピン17を介して回動自在に連結さ れている。このセンターリンク16の上端はヘッド緊張機構18の一構成部材で ある上下動自在なスライディングシャフト20の下端に連結ピン21によって連 結されている。22はスライディングシャフト20の下端部を上下動自在に案内 保持するガイドレールで、このガイドレール22は本体ケース4内に略水平に配 設されており、一端が取付金具23に連結ピン24を介して上下方向に回動自在 に連結されている。取付金具23は、本体ケース4の内壁面に設けられた金具取 付部25に止めねじ26によって固定されている。
【0012】 前記スライディングシャフト20の下端部には前記センターリンク16の上方 に位置してスパイダーナット27が嵌装配置されている。このスパイダーナット 27にはテンションロッド28がその一端を上下方向に傾動自在に連結されてお り、テンションロッド28の他端は本体ケース4の半径方向に延在されてロッド 回転金具29を介してリンク30にピン結合されている。前記リンク30は本体 ケース4の外周面適宜位置に固設されたフレーム31の下端部内壁にその一端を ピン結合させて上下方向に回動自在に枢着されている。前記フレーム31は上方 に延在されてその上端において不図示のケトル支持リングを支承している。また フレーム31内にはチューニングロッド32が配設されており、このチューニン グロッド32の下端はロッド回転金具33を介して前記リンク30にピン結合さ れ、上端はフレーム31に沿って上方に延在し、ヘッドに連結されている。
【0013】 前記スライディングシャフト20はさらに前記スパイダーナット27の上方に 位置するばね座金35,スパイダーナット固定ナット36を有し、上端部がスリ ーブトップ37およびチューブスペーサ38を貫通し、前記本体ケース4の内面 に突設されたシャフト取付部39に貫通形成された挿通孔41にスライドガイド 42を介して摺動自在に嵌挿されている。スパイダーナット固定ナット36は、 スパイダーナット27をスライディングシャフト20に固定し、その上方への移 動を規制している。スリーブトップ37はスライディングシャフト20の上方へ の移動を規制するもので、前記チューブスペーサ38と共に前記シャフト取付部 39の下面に複数個の止めねじ40によって固定されている。したがって、スラ イディングシャフト20は、前記センターチューニングリンク12が第1の回動 支点部13aを中心として回動すると、センターリンク16と一体的に上下動し 、これによって全てのテンションロッド28が一斉に上昇または引き下げられ、 チューニングロッド32を上下動させる。この結果、ヘッド緊張機構によるヘッ ドの張力が調整される。
【0014】 なお、図1においては、ヘッド緊張機構18として、1本のテンションロッド 28とこれに関連してそれぞれ1組のフレーム31およびチューニングロッド3 2のみを示したが、実際には複数本、例えば6〜8本のテンションロッド28が スパイダーナット27から略等分に割り振って放射状に延設され、これに対応し た本数のフレーム31が本体ケース4の外周に略等分に割り振って設けられ、そ の中にそれぞれチューニングロッド32が上記したと同様の構成で延設されるも のである。
【0015】 前記本体ケース4の前面には貫通孔44が形成されており、この貫通孔44を 貫通してばね力調整用ボルト45が上下左右方向に微揺動自在にかつ軸線方向の 移動を阻止されて挿通されている。ばね力調整用ボルト45は、本体ケース4内 においてシリンダ47の前面に螺合連結されている。前記シリンダ47には、一 端が前記センターチューニングリンク12の第2の回動支点13bに前記連結ピ ン17を介して連結されたバランステンションロッド49の他端部が進退自在に 挿入されており、このバランステンションロッド49の内端に一体に設けられた 鍔部49aとシリンダ47の後端側内面間には圧縮コイルばねからなるバランス ばね50が弾装されている。バランステンションロッド49の外端部は、二股状 に分岐されており、この分枝部の空間内に前記本体ケース4の突起部14の下端 部およびセンターチューニングリンク12の上端部が挿入位置されている。
【0016】 前記センターチューニングリンク12の第3の回動支点部13cにはヘッド緊 張機構18を作動させるペダル連結部材53の後端がシャフト54を介して上下 方向に回動自在に枢支されている。連結部材53は、図3に示すように左右一対 の連結板55a,55bと、これら一対の連結板55a,55bを連結する複数 個の補強板56a〜56dおよび補強板56a〜56dを連結板55a,55b にそれぞれ固定する複数個のボルト57とで平面視前後方向に長い枠状体に形成 され、前記シャフト54の軸端が前記連結板55a,55bの後端部と補強板5 6aの両端部によって回転自在に軸支されている。また、シャフト54には左右 一対のスペーサ58a,58bが前記センターチューニングリンク12の第3の 回動支点部13cを挟んで嵌装されており、これによりセンターチューニングリ ンク12の左右方向の移動を規制している。さらにまた、前端部にはアジャステ ィングボルト61が螺着されている。このように構成されたペダル連結部材53 は、前記シリンダ47の一側にこれと干渉しないよう、かつ後下がりに傾斜して 配設され、その前部が前記本体ケース4の上面前端部に形成された前後方向に長 い開口60から本体ケース4の上方に突出して前記ペダルベース6内に挿入され 、かつアジャスティングボルト61を介して前記ペダル5に連結されている。ペ ダル5の裏面中央部でかつ前記ペダル支点軸8の一側にはペダル裏面と略直交す る突起部62が一体に突設されており、この突起部62の下端に前記アジャステ ィングボルト61が連結軸63によって上下方向に回動自在に連結されている。 アジャスティングボルト61の雄螺子部61aは、前記補強板56dの中央に形 成された孔(図示せず)に挿通され、前後一対のナット64a,64bによって 補強板56dに連結固定されている。
【0017】 次に、上記構成からなる音高調節装置7の動作について説明する。 図1はペダルストロークが零の初期位置状態を示す。この初期位置状態におい て、センターチューニングリンク12の第2の回動支点部13bは第1の回動支 点部13aと略同一水平線上に位置している。また、スパイダーナット固定ナッ ト36はスリーブトップ37の下面に当接している。この状態において、ティン パニー1のヘッドにはある程度の初期張力が付与されているものの、ペダルスト ロークが零であるので、音高調節装置7による緊張力はヘッドに作用しない。
【0018】 初期位置状態からペダル5を足で徐々に踏み込んでいくと、ペダル5はペダル 支点軸8を支点として図1反時計方向に回動し、突起部62を前方に回動移動さ せる。このため、アジャスティングボルト61およびペダル連結部材53は前方 に一体に移動し、センターチューニングリンク12を、第1の回動支点13aを 回動支点として図1反時計方向に回動させる。センターチューニングリンク12 が反時計方向に回動すると、第2の回動支点13bが下がるため、スパイダーナ ット27はスライディングシャフト20と一体に引き下げられる。このスパイダ ーナット27が下降すると、テンションロッド28も引き下げられるため、チュ ーニングロッド32が引き下げられてヘッドの張力がそれに相当する程度だけ緊 張される。
【0019】 この場合、ヘッドが緊張状態から戻ろうとする復元力は、チューニングロッド 32−テンションロッド28−スパイダーナット27−センターリンク16を経 てセンターチューニングリンク12の第2の回動支点13bに作用し、センター チューニングリンク12を第1の回動支点13aを中心に時計方向に回転させる モーメントとして作用する。一方、シリンダ47内に弾装されているバランスば ね50はセンターチューニングリンク12の反時計方向の回動に伴ってバランス テンションロッド49が前方に移動するため拡張され、このバランスばね50の 弾撥力が前記バランステンションロッド49を介してセンターチューニングリン ク12の第2の回動支点13bに作用し、センターチューニングリンク12を第 1の回動支点13aを中心として反時計方向に回転させるモーメントとして作用 する。そして、このモーメントと前記ヘッドの復元力によるモーメントは釣合状 態を保つため、センターチューニングリンク12を時計もしくは反時計方向に回 動させることはない。つまり、センターチューニングリンク12はペダル5の踏 込操作によって定まった回動位置に保持される。したがって、踏込操作後、ペダ ル5から足を離してもペダル5はその踏込角度位置に保持される。 なお、バランスばね50のばね力はばね力調整用ボルト45を回転操作しシリ ンダ47を前後方向に移動調整することにより簡単に調整することができる。
【0020】 ここで、この考案においてはペダルベース6を本体ケース4上に設置固定し、 このペダルベース6の上部にペダル支点軸8を配設しているので、従来のティン パニーに比べてペダル支点軸8の高さ、言い換えればペダル5を十分高い位置に 設置することができる(従来はペダル支点軸8を本体ケース4の上面前端部に配 設していた)。このため、座奏時において足をペダル5に確実に載せることがで き、ティンパニーの演奏性を向上させることができる。
【0021】 また、ペダル連結部材53の前端部を本体ケース4の前部上方に突出し、その 前端部に設けたアジャスティングボルト61をペダル裏面に設けた突起部62に 連結しているので、本体ケース4をケトルと共に上下反転させることなく音高調 整作業を簡単かつ容易に行うことができる。すなわち、本体ケース4とペダル5 の隙間に上方もしくは側方からスパナ等の適宜工具を差し込んで、ナット64a ,64bを緩め、アジャスティングボルト61の突出量を変えてシャフト54と 連結軸63の軸間距離を変えた後、再びナット64a,64bを締めればよい。 この場合、軸間距離を大きくすると、ペダル5の最大踏込角度が小さくなり、ス パイダーナット27の下降量が小さく、音域幅が狭くなる。反対に軸間距離を小 さくすると、ペダル5の最大踏込角度が大きくなり、音域幅を広くすることがで きる。
【0022】 なお、上記実施例においてはペダル連結部材53を複数個の連結板と補強板と で前後方向に長い枠状体に形成したが、この考案においてはこれに何等特定され るものではなく、棒状体のものであってもよい。
【0023】
【考案の効果】
以上説明したようにこの考案に係るティンパニーは、本体ケースの上面にペダ ル取付部を設け、ペダルを従来よりも高い位置に設置しているので、座って演奏 する際、足をペダルに確実に載せることができる。したがって、ペダル操作が容 易で、ティンパニーの演奏性を向上させることができる。 また、この考案においてはペダル連結部材のアジャスティングボルトを本体ケ ースの外部上方に突出させたので、音高を調整する場合、本体ケースを上下反転 させる必要がなく、したがって音高調整作業が簡単且つ容易で、取扱性に優れた ティンパニーを提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案に係るティンパニーの一実施例を示す
要部断面図である。
【図2】ペダル連結部材の要部平面図である。
【図3】同ペダル連結部材の一部破断平面図である。
【符号の説明】
1 ティンパニー 4 本体ケース 5 ペダル 6 ペダルベース 6B 支点軸取付部 7 音高調節装置 8 ペダル支点軸 12 センターチューニングリンク 13a 第1の回動支点部 13b 第2の回動支点部 13c 第3の回動支点部 16 センターリンク 18 ヘッド緊張機構 20 スライディングシャフト 27 スパイダーナット 28 テンションロッド 47 シリンダ 49 バランステンションロッド 50 バランスばね 53 ペダル連結部材 60 開口 61 アジャスティングボルト 62 突起部

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 スライディングシャフトに取り付けられ
    ヘッド緊張機構にテンションロッドを介して連結された
    スパイダーナットをペダル踏込操作によって下降させる
    ことにより前記ヘッド緊張機構を動作させ、ヘッドの張
    力を変化させると共にバランスばねとヘッドの復元力と
    のモーメント釣合によってペダルをその踏込角度位置に
    設定保持する音高調節装置を本体ケースの下方に備えた
    ティンパニーにおいて、 前記本体ケースの上面にペダル取付部を一体的に突設
    し、このペダル取付部の前記本体ケースから離間した位
    置に支点軸取付部を設け、この支点軸取付部に前記ペダ
    ルを回動自在に軸支するペダル支点軸を配設し、支点軸
    の高さを高くしたことを特徴とするティンパニー。
  2. 【請求項2】 スライディングシャフトに取り付けられ
    ヘッド緊張機構にテンションロッドを介して連結された
    スパイダーナットをペダル踏込操作によって下降させる
    ことにより前記ヘッド緊張機構を動作させ、ヘッドの張
    力を変化させると共にバランスばねとヘッドの復元力と
    のモーメント釣合によってペダルをその踏込角度位置に
    設定保持する音高調節装置を本体ケースの下方に備えた
    ティンパニーにおいて、 前記本体ケースの上面にペダル取付部を一体的に突設
    し、このペダル取付部の前記本体ケースから離間した位
    置に支点軸取付部を設け、この支点軸取付部に前記ペダ
    ルを回動自在に軸支するペダル支点軸を配設し、支点軸
    の高さを高くすると共に、前記本体ケースの内側に3つ
    の回動支点を有するセンターチューニングリンクを配設
    してなり、 このセンターチューニングリンクの第1の回動支点を前
    記本体ケースに連結し、第2の回動支点を前記ヘッド緊
    張機構にリンクを介して連結すると共に、この第2の回
    動支点にヘッドの復元力によるモーメントと逆方向の釣
    合モーメントを前記センターチューニングリンクに作用
    させるべく前記バランスばねをバランステンションロッ
    ドを介して連結し、第3の回動支点にアジャスティング
    ボルトを備えたペダル連結部材の一端を連結し、このペ
    ダル連結部材の他端部を前記本体ケースに設けた開口か
    ら本体ケース上方に突出させ、前記ペダルの下面側に設
    けた突起部に連結し、前記アジャスティングボルトを前
    記本体ケース外部に配置したことを特徴とするティンパ
    ニー。
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