JP2508699Y2 - 椅子の座板傾動装置 - Google Patents

椅子の座板傾動装置

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JP2508699Y2
JP2508699Y2 JP8494491U JP8494491U JP2508699Y2 JP 2508699 Y2 JP2508699 Y2 JP 2508699Y2 JP 8494491 U JP8494491 U JP 8494491U JP 8494491 U JP8494491 U JP 8494491U JP 2508699 Y2 JP2508699 Y2 JP 2508699Y2
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Inventor
憲治 野瀬
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株式会社イトーキクレビオ
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、椅子の座板傾動装置に
係わり、更に詳しくは前後傾動可能となした座板を所定
角度に調節し且つその状態を確実に維持し得る椅子の座
板傾動装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、椅子の座板傾動装置は、各種提供
されており、例えば昭和30年実用新案出願公告第69
40号公報にて開示される如く、脚部の上部に取付けた
ベース部材の前部に突設した腕に、座板の下面前部を前
後傾動可能に枢着するとともに、座板の下面後部に一端
を枢着した連杆の他端部の長孔に、ベース部材後部に貫
通した軸の突出端部を通し、該軸の突出端部に蝶ナット
を螺合して連杆をベース部材後部に緊着し、前記長孔と
軸との相対位置を変化させて緊着することによって、座
板の傾動角度を調節できるようになしたものである。
【0003】しかし、座板にかかる荷重は、前部の枢着
点と、後部の軸と連杆との緊着点とで支持し、特に後部
の連杆には大きな荷重がかかり、しかも連杆、即ち長孔
は略垂直に配置されていることから、その荷重は蝶ナッ
トの緊着による連杆とベース部材後部の接触摩擦のみの
不安定な状態で受けている。従って、座板に後方への大
きな荷重が作用した際に緊着点がズレて不意に後方へ傾
動する恐れがあるとともに、蝶ナットの緩みによって同
様に後方へ傾動する恐れもあり、安全性において問題を
有する。
【0004】また、ガスシリンダーやバネを用いた座板
の傾動装置も公知であるが、何れも構造が複雑であり、
高価であるといった問題を有する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】本考案が前述の状況に
鑑み、解決しようとするところは、座板の前後傾動角度
を容易に調節できるとともに、大きな荷重が座板に作用
しても不意に後方へ傾動することなく安定にその状態を
維持でき、しかも構造が簡単である椅子の座板傾動装置
を提供する点にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案は、前述の課題解
決のために、椅子の脚部に取付けたベース部材の前端部
に、座板の下面に固定した傾動部材の前端部を前後傾動
可能に枢着するとともに、ベース部材の両側板後部に形
成した前後方向の案内長孔と、傾動部材の両側垂下板後
部に前記案内長孔に対し傾斜させて形成した傾斜長孔と
に遊動支軸を挿通し且つ該遊動支軸とベース部材の前端
部間に関係づけた前後方向への押引手段を設けてなり、
該押引手段を操作することで遊動支軸を案内長孔と傾斜
長孔内で前後に移動させて座板の傾動角度を調節してな
る椅子の座板傾動装置を構成した。
【0007】
【作用】以上の如き内容からなる本考案の椅子の座板傾
動装置は、押引手段を操作して遊動支軸とベース部材の
前端部との間隔を変更することによって、該遊動支軸は
ベース部材の両側板後部に形成した案内長孔に沿って前
後方向に移動し、同時に傾動部材の両側垂下板後部に形
成した傾斜長孔内でも移動し、前記案内長孔と傾斜長孔
とは互いに傾斜状態に設定していることから、傾動部材
の後部は前端部の枢着点を中心として上下に変位し、も
って座板の前後傾動角度を調節するものである。ここ
で、座板の後部に作用する荷重は、傾動部材の傾斜長孔
の上口縁と、遊動支軸と、ベース部材の案内長孔の下口
縁を介して支持され、しかも遊動支軸の位置は押引手段
で固定されているから、安定にその状態が維持される。
【0008】
【実施例】次に添付図面に示した実施例に基づき更に本
考案の詳細を説明する。
【0009】図1は本考案に係る椅子の部分縦断側面図
を示し、図2及び図3はその要部の傾動装置を示してい
る。ここで、図中Aは傾動装置、1は脚部、2は座板、
3は背凭れをそれぞれ示している。本考案に係る椅子
は、脚部1の上端に取付けた取付部材4に傾動装置Aが
固定されており、その上面には座板2を固定し、そして
取付部材4には背凭れ3を連結して構成したものであ
る。
【0010】傾動装置Aは、前記取付部材4に固定する
ベース部材5と、該ベース部材5の前端部にその前端部
を枢着した前後傾動可能な傾動部材6と、前後方向に移
動させることによってベース部材5と傾動部材6の後部
を上下調節可能に連結する遊動支軸7と、該遊動支軸7
を前後に移動させる押引手段としての調節杆8とからな
る。
【0011】前記ベース部材5は、前記取付部材4に固
定する底板9の両側に側板10,10を立設するとともに、
前端に前板11を立設したシェル構造を有し、両側板10,
10の前端部には固定支軸12を貫通装着するとともに、後
部には略水平に前後方向に延びた案内長孔13,13を形成
したものである。ここで、前記固定支軸12は、側板10の
外面に突設したピンで代用し得る。
【0012】前記傾動部材6は、座板2を固定する上板
14の両側に前記ベース部材5の両側板10,10の外方に位
置する垂下板15,15を下設するとともに、該垂下板15,
15の前端部には、前記固定支軸12の突出端に回動可能に
枢着される軸孔16,16を形成するとともに、後部には前
記案内長孔13に対して傾斜状態に設定した傾斜長孔17,
17を形成したものである。ここで、前記傾斜長孔17は、
本実施例では後上方へ傾斜させて形成したが、前上方へ
傾斜させて形成することも可能である。また、傾斜長孔
17の傾斜角度は30°前後が好ましい。
【0013】前記遊動支軸7は、ベース部材5と傾動部
材6のそれぞれの前端部を固定支軸12を用いて前後傾動
可能に枢着した状態で、ベース部材5の案内長孔13,13
と傾動部材6の傾斜長孔17,17とに同時に貫通装着する
もので、その両端部にはEリング18,18を嵌着する環状
凹溝19を形成している。
【0014】前記押引手段としての調節杆8は、前記遊
動支軸7とベース部材5の前端部間隔を変更するための
ものであり、本実施例では一端を遊動支軸7の中央部に
連結具20にて定位置回動可能に連結するとともに、他端
部に設けたネジ部21をベース部材5の前板11に形成した
螺孔22に螺合し、他端に設けたレバー23を回転させるこ
とによって前後方向に移動させ、もって前記遊動支軸7
を前後に変位させるものである。
【0015】しかして、図3に示した状態から、前記レ
バー23を操作して調節杆8を前方へ移動させると、それ
に伴って遊動支軸7がベース部材5の案内長孔13に沿っ
て前方へ摺動すると同時に、傾動部材6の傾斜長孔17内
を前方へ移動し、その際に該遊動支軸7によって傾動部
材6の後部が固定支軸12を中心として上方へ押し上げら
れ、図4に示す前方傾動状態となるのである。また、逆
に調節杆8を後方へ移動させると、図5に示す後方傾斜
状態となるのである。勿論、調節杆8はネジ部21と螺孔
22との螺合関係によって前後方向に移動させるものであ
るので、前述の前方傾動状態と後方傾動状態の間の任意
の傾動角度に設定できる。ここで、前記傾斜長孔17の傾
斜の向きを逆にすれば、前述の動作と反対の動作を行
う。
【0016】また、押引手段の他の実施例として図6に
示すものは、前記遊動支軸7の中央部に筒体24の一端を
固定してT字形となし、その内面に形成した雌ネジ部25
に調節杆8の一端部に形成した雄ネジ部26を螺合すると
ともに、他端部を前記前板11にEリング27等で定位置回
動可能に装着したものであり、調節杆8を筒体24に螺入
出することで遊動支軸7を移動させるのである。
【0017】また、押引手段の更に他の実施例として図
7及び図8に示すものは、遊動支軸7の中央部に調節杆
8の一端を固定するとともに、他端部を前板11に開口し
た係合孔28に挿通し且つ該他端部の長さ方向に一定間隔
毎に形成した係合凹所29,…の一つを該係合孔28の口縁
に係合させ、更に係合凹所29とは反対側であって前板11
の内面に固定したバネ部材30で係合方向へ調節杆8を弾
性付勢したものである。ここで、調節杆8を前後方向に
移動させるには、レバー23を図面中においてバネ部材30
の弾性力に抗して下方に変位させ、その状態で前後方向
に移動させた後、所定の係合凹所29を係合孔28の口縁に
係合させるのである。
【0018】ここで、図6〜図8に示した実施例におい
ては、前記案内長孔13と傾斜長孔17との関係を逆、即ち
ベース部材5に傾斜長孔17を形成するとともに、傾動部
材6に案内長孔13を形成することも可能である。
【0019】
【考案の効果】以上にしてなる本考案の椅子の座板傾動
装置は、椅子の脚部に取付けたベース部材の前端部に、
座板の下面に固定した傾動部材の前端部を前後傾動可能
に枢着するとともに、ベース部材の両側板後部に形成し
た前後方向の案内長孔と、傾動部材の両側垂下板後部に
前記案内長孔に対し傾斜させて形成した傾斜長孔とに遊
動支軸を挿通し且つ該遊動支軸とベース部材の前端部間
に関係づけた前後方向への押引手段を設けてなるので、
押引手段を操作して遊動支軸とベース部材の前端部との
間隔を変更することによって、ベース部材の案内長孔に
沿って前後方向に移動する遊動支軸が傾動部材の傾斜長
孔内でも移動して該傾動部材の後部が前端部の枢着点を
中心として上下に変位し、もって座板の前後傾動角度を
調節することができる。しかも、傾動角度の設定後の状
態では、座板の後部に作用する荷重は、傾動部材の傾斜
長孔の上口縁と、遊動支軸と、ベース部材の案内長孔の
下口縁を介して支持され且つ遊動支軸の位置は押引手段
で固定されているから、傾動角度を安定に維持でき、不
意にその角度が変更する恐れが全くないのである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の座板傾動装置を組み込んだ椅子を一部
断面で示した側面図
【図2】本考案の要部を示す分解斜視図
【図3】同じく要部を示す縦断側面図
【図4】前方傾動状態を示す縦断側面図
【図5】後方傾動状態を示す縦断側面図
【図6】座板傾動装置の他の実施例を示す縦断側面図
【図7】座板傾動装置の更に他の実施例を示す縦断側面
【図8】同じくその要部の拡大縦断側面図
【符号の説明】
A 傾動装置 1 脚部 2 座板 3 背凭れ 4 取付部材 5 ベース部材 6 傾動部材 7 遊動支軸 8 押引手段(調節
杆) 9 底板 10 側板 11 前板 12 固定支軸 13 案内長孔 14 上板 15 垂下板 16 軸孔 17 傾斜長孔 18 Eリング 19 環状凹溝 20 連結具 21 ネジ部 22 螺孔 23 レバー 24 筒体 25 雌ネジ部 26 雄ネジ部 27 Eリング 28 係合孔 29 係合凹所 30 バネ部材

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 椅子の脚部に取付けたベース部材の前端
    部に、座板の下面に固定した傾動部材の前端部を前後傾
    動可能に枢着するとともに、ベース部材の両側板後部に
    形成した前後方向の案内長孔と、傾動部材の両側垂下板
    後部に前記案内長孔に対し傾斜させて形成した傾斜長孔
    とに遊動支軸を挿通し且つ該遊動支軸とベース部材の前
    端部間に関係づけた前後方向への押引手段を設けてな
    り、該押引手段を操作することで遊動支軸を案内長孔と
    傾斜長孔内で前後に移動させて座板の傾動角度を調節し
    てなることを特徴とする椅子の座板傾動装置。
JP8494491U 1991-09-21 1991-09-21 椅子の座板傾動装置 Expired - Fee Related JP2508699Y2 (ja)

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JPH0528245U JPH0528245U (ja) 1993-04-16
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR102226384B1 (ko) * 2019-09-05 2021-03-11 린, 창-첸 의자 구조

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JPH0528245U (ja) 1993-04-16

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