JPS5829962Y2 - 製図台 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は天板の高さ及び傾斜を調節できる様にした製図
台に係わり、特に天板の高さ及び傾斜の調節動作を単一
のガススプリングにより行える様に構成したものである
。

従来、製図台においては使用者が変る場合作図する図面
の大きさ等により、しばしば図板の高さ及び傾斜を調節
する必要があり、その調節は重量のある図板を手で支持
して昇降させたり伏仰させて行なうのでその操作に手数
を要し、円滑な調節ができず、そのため図板の高さの調
節動作をガススプリングにより行う様にしたものが提案
されている。

しかしこの場合においても図板の傾斜調節は手動により
行うのが一般で、手数を要すると共に、構造も複雑とな
るなどの不都合があった。

そこで本考案は従来の欠点を解消するためい二、天板の
高さ及び傾斜の調節を単一のガススプリングの動作によ
り円滑に行える様にした製図台を提供せんとするもので
ある。

以下本考案の一例を図面について説明する。

図において１は製図台の全体を示し、２．２’は左右対
称の脚杆で、内部フレーム２ａ、２ａ′と、外部フレー
ム２ ｂ 、２ ｂ’とが入れ子穴に伸縮自在に連結さ
れて戊り、内部フレーム２ａ及び２ａ′の下端には前後
方向に水平に脚台３及び３′が固定され、また外部フレ
ーム２ｂ及び２ｂ’の上端には支持フレーム４及び４′
が前後方向にほぼ水平に横架固定されている。

支持フレーム４，４′の前端部には図板受枠５の前縁部
がロック機構６，６′を介して枢着され、そのロック機
構６，６′には操作ハンドル７．７′が取付けられてい
て図板受枠５は枢着部を支点として傾斜可能に保持され
る。

支持フレーム４及び４′の後部には、アーム８及び８′
が軸ピン９及び９′により起伏自在に枢着され、その先
端間には図板受枠５の背面に摺動可能に当接する当板１
０が軸受１１を介して枢着され、またそのアーム８，８
′は中間において連杆１２により連結されている。

二の連杆１２と上述の脚台３，３′間に横架された連結
フレーム１３との間にガススプリング１４が垂直に設置
されており、このガススプリング１４は公知のものと同
様にシリンダー１４１に備えられた操作ペタル１５を踏
圧する二とによ・リピストンロツド１４ ｂが上動され
る様に構成されている。

また図板１６は図板受枠５上にゴム等の緩衝体１７を介
して載置される。

なお１８は、脚杆２及び２′の伸縮長さはガススプリン
グ１４の不作動状態で個定されるが、操作ペダル１５を
誤って踏圧した場合などの安全のために内外フレームを
固定する固定つまみで゛ある。

次に以上の様に構成される本例の動作を説明するに、先
ず図板１６の上昇調節を行うには、図板受枠５を支持フ
レーム４，４′に対してロック機構６，６′を介して固
定状態にすると共に、脚杆２及び２′の固定ツマミ１８
及び１８′を緩めて内部フレーム２ａ及び２ａ′に対し
て外部フレーム２ｂ及び２ｂ’を摺動可能にしておく、
次いでガススプリング１４の操作ペダル１５を踏圧する
と、ピストンロッド１４ｂが上動されてアーム８，８′
に連杆１２を介して上動力が作用し、その上動力が当板
１０を介して図板受枠５に加わる。

そのため図板受枠５は固定状態にある支持フレーム４，
４′と脚杆２，２′の外部フレーム２ｂ、２ｂ’と共に
上昇され、図板１６の位置が第２図想像線イで示す如く
高くなる。

その図板１６が希望の高さに達した時点で、ガススプリ
ング１４の操作ペタル１５の踏圧を解除すると、ピスト
ンロッド１４ａの上動が停止され、図板受枠５の上昇が
止まる。

この状態で脚杆２及び２′の固定ツマミ１８及び１８′
を締付けて内外７レーム２ａ、２ｂ及び２ａ’、２ｂ′
を固定する。

また図板１６を下降調節させるには、固定ハンドル１８
及び１８′を緩めてガススプリング１４の操作ペタル１
５を踏圧した状態で図板１６を上面からガススプリング
１４のガス流通圧に抗して押圧すると、その押圧力で当
板１０、アーム８．８′を介してピストンロッド１４
ｂが下動されると共に、脚杆２，２′の外部フレーム２
ｂ 、２ ｂ’も下動して図板１６が下降し、その希
望の位置で操作ペタル１５の踏圧を解除すると共に、こ
の状態で個定ツマミ１８及び１８′を締付けて内外フレ
ームを固定させる。

次に図板１６の傾斜を調節するには、図板受枠５を支持
フレーム４，４′に対してロック機構６，６′を緩める
ことにより起伏自在の状態にしておき、傾斜角度を大に
する場合にはガススプリング１４の操作ペタル１５を踏
圧してピストンロッド１４ｂを上動させ、アーム８，８
′に上動力が加わると図板受枠５が起伏自在の状態であ
るからアーム８，８′は支持フレーム４，４′に対する
枢着部を支点として図板受枠５を当板１０を介して押上
げながら起立し、そのため図板受枠５は支持フレーム４
，４′に対する枢着部を支点として起立され傾斜角度が
第２図想像線口で示す如く大になり、図板１６は大きく
傾斜される。

その図板１６が希望の傾斜に達した時点でガススプリン
グ１４の操作を停止してアーム８，８′の起立を止め、
図板１６をその傾斜状態で保持させる。

一方図板１６の傾斜角度を小にする場合は、ガススプリ
ング１４の操作ペタル１５を踏圧した状態で、図板１６
を上面からガススプリング１４のガス流通圧に抗して押
圧すると、その押圧力が当板１０、アーム８，８′を介
してピストンロッド１４ｂが下動され、図板１６の任意
の傾斜の状態で操作ペタル１５の踏圧を解除すると、図
板１６はその傾斜状態で保持され、最後にロック機構６
，６′を介して図板受枠５を支持アーム４，４′に固定
する。

なお本例において図板１６を図板受枠５に固定した場合
は、アーム８，８′に枢着される当板１０を図板１６の
下面に直接摺接させる様に構成してもよく、上記は支持
フレーム４，４′に対する図板受枠５の枢着部にロック
機構６，６′を取付け、図板１６の昇降操作の際は、ロ
ック機構６，６′を介して支持フレーム４，４′と図板
受枠５とを一体化させ、ガススプリング１４の動作がア
ーム８，８′を介して図板受枠５に伝達される様に構成
されているが、支持フレーム４，４′と図板受枠５との
枢着部は締付を行わず常時回動自在にしておき、支持フ
レーム４，４′に対するアーム８，８′の枢着部にロッ
ク機構６，６′を取付けて、図板１６の昇降操作の際は
支持フレーム４，４′とアーム８，８′とを一体化する
様にしてもよく、この場合はガススプリング１４の動作
は、アーム８，８′を介して支持フレーム４，４′に伝
達され、図板１６の昇降が行われることになる。

この際図板受枠５或いは図板１６はアーム８，８′に枢
着された当板１０により下面側から支持されているので
、倒伏することはなく、又アーム８，８′は支持フレー
ム４，４′に対して固定状態にあり、起立することなく
昇降動作が行われる。

またガススプリング１４として、操作ペタルを有せず常
時図板受枠５に加わる荷重とバランスするガススプリン
グを用いてもよく、この場合図板受枠５の高さ及び傾斜
角を手動により調整した後、ロック機構６，６′及び固
定ツマミ１８．１８’を固定操作する。

以上の様に本考案によれば、製図台の図板の高さ及び傾
斜角の調節を単一のガススプリングの操作により自動的
に行うことができるので、図板の位置を使用態様に正確
に合せることができると共に、ガススプリングは二様の
操作に使用し得るので、構成が簡単で安価に提供できる
等の効果を有する。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案の実施例を示すもので、第１図は総体斜視
図、第２図は総体側面図である。 図中 ２，２′は脚杆、２ａ、２ａ′は内部フーム、２
ｂ、２ｂ’は外部フレーム、４，４′は支持フレーム、
５は図板受枠、６，６′はロック機構、８，８′はアー
ム、９．９’は軸ピン、１０は当板、１４はガススプリ
ング、１８．１８’は固定ツマミで゛ある。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 伸縮調節自在な脚杆の上端に、前後方向に延びる支持フ
   レームを固定し、該支持フレームの前端部に天板部材を
   起伏自在に枢着すると共に、後部にアームの後端を枢着
   し、該アームの先端部に設けた当板を上記天板部材の背
   面に摺動可能に当接し、更に下端が固定されて上方に延
   びるガススプリングの上端を上記アームに連結し、かつ
   上記支持フレームに対する上記天板部材及び上記アーム
   の枢着部のうち少なくとも何れか一方の枢着部にロック
   機構を備えて、上記支持フレームに対し天板部材及びア
   ームの少なくとも一方を固定できる様に構成したことを
   特徴とする製図台。