JPS62126B2 - - Google Patents

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JPS62126B2
JPS62126B2 JP52065837A JP6583777A JPS62126B2 JP S62126 B2 JPS62126 B2 JP S62126B2 JP 52065837 A JP52065837 A JP 52065837A JP 6583777 A JP6583777 A JP 6583777A JP S62126 B2 JPS62126 B2 JP S62126B2
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JP
Japan
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sulfate
gelatin
alum
poultice
Prior art date
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Expired
Application number
JP52065837A
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English (en)
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JPS5417113A (en
Inventor
Hiroshi Ninomya
Yukio Aoda
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Kayaku Co Ltd
Original Assignee
Nippon Kayaku Co Ltd
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Publication date
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Description

【発明の詳細な説明】
本発明は新規なパツプ剤に関するものである。
現在市販されているパツプ剤の殆どは、その成形
に必要な基本物質としてゼラチンが用いている。
即ちゼラチンの水溶液が熱時ゾル状態、冷時ゲル
状態になる性質に基づき熱時ゼラチンと水その他
を練合し、これをリント布等に展延した後、冷却
固化させパツプ剤とするものである。しかしこの
ようなゼラチンの熱に対するゾル=ゲル変換現象
に起因して下記の如きパツプ剤の品質上の欠点が
生じ問題となつている。 (1) 気温の高い夏季などはパツプ剤が軟化してダ
レを生じ、ダレが著しい場合にはベトベトにな
つたり、貼布後、皮膚からはがす場合、皮膚表
面に薬剤組成物が残つて貼布部位を不潔にした
り、又使用にあたつてパツプ剤表面のポリエチ
レン等のカバーフイルムをはがすことが困難と
なる。 (2) 気温の低い冬季などは逆にパツプ剤が硬化し
て粘着性が減少するため皮膚面への密着性が大
幅に低下する。 このような欠点を改善する目的で近年種々検討
がおこなわれており、例えばゼラチンにミヨウバ
ンを加えたもの(特開昭49−35523)、ゼラチンに
ポリアクリル酸アルカリ金属塩を加えたもの(特
開昭50−140624、51−26217、52−38016)などが
知られている。しかしながら前者はパツプ剤が硬
調に仕上り、従つて皮膚に対する粘着性が乏し
く、又、高温時のだれが解消しないなど不満足な
点が多い。一方後者は高温時やはりだれが生じ、
又、被膜の形成性に乏しく、従つて皮膚表面をよ
ごす欠点があるなど、未だ十分満足すべきパツプ
剤は見出されていない。 かかる状況下、本発明者らは上記欠点を改善す
べく種々検討した結果、ゼラチンを含むパツプ剤
を製造する際にミヨウバン群および/又は硫酸塩
とポリアクリル酸金属塩を含有せしめるときは、
粘弾性がよく、又加熱に対してだれにくい性質の
パツプ剤が得られることを見出した。 本発明は上記の知見に基づいて完成されたもの
である。本発明におけるミヨウバン群は、 一般式 AB(XO42・12H2O (Aはナトリウム、カリウム、鉛、セシウム、ア
ンモニウム等、Bはアルミニウム、鉄、クロム、
マンガン、カリウムなどを、又、Xはイオウを示
す。)で表わされる物質で、代表的なものとして
はソーダミヨウバン、カリミヨウバン、アンモニ
アミヨウバン、アンモニウム鉄ミヨウバン、カリ
鉄ミヨウバン、ソーダ鉄ミヨウバンなどがあげら
れるが特にアルミニウムミヨウバンが好ましい。 又硫酸塩は、 一般式 (M)2SO4、MHSO4、M1SO4又は (M22(SO43 (Mはナトリウム、カリウム、アンモニウム、リ
チウムなど、M1は亜鉛、2価の鉄、クロム、マ
ンガンなど、M2はアルミニウム、3価の鉄など
を示す。)で表わされる化合物で、代表的なもの
としては硫酸ナトリウム、硫酸カリウム、硫酸ア
ンモン、硫酸リチウム、硫酸亜鉛、硫酸第一鉄、
硫酸第二鉄、硫酸クロム、硫酸マンガン、硫酸ア
ルミニウム、酸性硫酸ナトリウム、酸性硫酸カリ
ウムなどがあげられるが特に硫酸アルミニウムが
好ましい。 上記のミヨウバン群および/又は硫酸塩の使用
量は全薬量の0.01〜10%好ましくは0.05〜5%が
よい。又、ポリアクリル酸金属塩としては平均分
子量が10万〜1000万のポリアクリル酸のナトリウ
ム、カリウム、リチウムなどのアルカリ金属、カ
ルシウムなどのアルカリ土類金属、アルミニウ
ム、鉄などの三価の金属塩類が用いられるが、特
にアルカリ金属塩がよい。ポリアクリル酸金属塩
の使用量は全薬量の0.01〜20%が好ましい。 本発明のパツプ剤を得るには常法によりパツプ
剤を製造する際に上記のミヨウバン群及び/又は
硫酸塩とポリアクリル酸金属塩を添加練合し、リ
ント布などに展延すればよい。 尚従来からゼラチンの変性剤として、ホルマリ
ンを代表とする各種アルデヒド類や、尿素、チオ
尿素、還元剤類、有機溶剤類等が知られている
が、本発明者らの試験では、これらは完全にゼラ
チンを不溶化してしまつたり、又作用が弱いなど
の理由により、有用ではなかつた。 本発明のパツプ剤は 高温においてもだれず、安定性が高い。 皮膚に対する密着性がよい。 柔軟性が高いので動きに対する追随性がよ
い。 保水性にすぐれる。 などのすぐれた特徴を有する。 次にミヨウバン群及び/又は硫酸塩とポリアク
リル酸金属塩を併用したパツプ剤が公知のパツプ
剤に比し優れた効果のあることを実験例により示
す。 実施例 (1) 試料の調製 JIS規格試験法でゲル強度が130ブルームのゼ
ラチンを50℃で10W/W%水溶液とし、(試料
A)、これに0.5W/W%の濃度で平均分子量が
540万のポリアクリル酸ナトリウムを溶解する
(試料B)。この溶液に(C)アンモニウムミヨウバ
ン(D)硫酸アンモン(E)硫酸アルミニウム(F)ソーダ
鉄ミヨウバン(G)カリミヨウバン(H)酸性硫酸カリ
ウム(I)硫酸第一鉄を夫々1W/W%添加し、よ
く混合した後、静置放冷してゲル化させ本発明
の試料とした。又、試料(B)に、(J)メチルセルロ
ーズ(K)アラビアゴムを夫々1W/W%添加した
もの、試料(A)に(L)硫酸アルミニウムを1W/W
%添加したもの、試料(A)に(M)カリミヨウバ
ンを1W/W%添加したもの、試料(A)に(N)
ソーダ鉄ミヨウバンを1W/W%添加したも
の、及び試料(A)、(B)を静置放冷してゲル化させ
た試料を対照とした。 (2) 試験方法 試験機は不動工業(株)製、NRM200IJ型レオメ
ーターに伝導度アダプターを接続して使用し
た。第1図の伝導度アダプターAにおいてaは
針状のスピンドルであり、bは先端に円板状の
端子cを有する棒状スピンドルであり、dはゼ
ラチンゲル表面を表わしたものである。 本装置はアダプターAを2mm/秒の速度でゼ
ラチンゲル表面に向けて移動させ、端子cをゼ
ラチンゲル表面にPx1の圧力で圧追させながら
更に移動を続け、針状スピンドルaの先端がゼ
ラチンゲル表面dに接触した時点でアダプター
の移動を自動的に停止するようにセツトしたも
のであり、この状態を示したのが第2図であ
る。第2図の状態で停止した端子cの先端に
は、ゼラチンゲルの粘弾性に基づく反撥力Px2
がかかる。このPx2の値が高い程ゼラチンゲル
の粘弾性が高いことになる。このようにして前
記試料の25℃、37℃、42℃における粘弾性を測
定した。 なおこの試験をパツプ剤に適用することによ
り、パツプ剤表面の弾力性、つまり皮膚表面
の動きに対する追随性、パツプ剤表面の安定
性、つまり、パツプ剤表面の強さ(ダレの度
合)、を定量的に把握することができる。 (3) 結 果 上述のようにして測定したゼラチンゲルの粘
弾性の強さPx2(g/cm2)を第1表に示す。
【表】 上表から明らかなように対照の(J)、(K)、(B)、
(L)、(A)のゼラチンゲルの強度はミヨウバン及
び/又は硫酸塩とポリアクリル酸ナトリウムを
共存含有せしめた(C)〜(I)の試料、すなわち本発
明に比較して低く、また測定温度が高い程、急
激にゲルの軟化が認められた。以上の結果から
パツプ剤の組成中に、ミヨウバン及び/又は硫
酸塩とポリアクリル酸金属塩を共存せしめる
と、高い温度に放置されてもだれにくく、粘弾
性が高まることがわかつた。 次に実施例により本発明のパツプ剤を具体的に
説明する。 実施例 1 ゼラチン10部、カオリン10部、コーンスターチ
6部、濃グリセリン20部、ポリオキシエチレンソ
ルビタンモノオレエート1部、ポリビニルアルコ
ール2部、アンモニアミヨウバン0.3部、平均分
子量が540万のポリアクリル酸ナトリウム1.5部、
サリチル酸メチル2部、l−メントール0.6部、
dl−カンフル0.02部、塩酸ジフエンヒドラミン
0.02部及び水48.56部を70℃で均一に練合したの
ち、基布に展延し、薬剤の露出面をポリエチレン
フイルムでカバーし、適当な大きさに切断するこ
とにより目的物を得る。 実施例 2 ゼラチン6部、酸化亜鉛5部、グリセリン15
部、コーンスターチ8部、平均分子量が580万の
ポリアクリル酸カリウム2部、ポリブテン2部、
ポリビニルアルコール2部、サリチル酸メチル1
部、l−メントール0.5部、dl−カンフル0.3部、
硫酸アルミニウム1部、水57.2部を50℃で均一に
練合したのち実施例1と同様にして目的物を得
る。 実施例 3 ゼラチン10部、酸化チタン8部、グリセリン20
部、ポリビニルアルコール3部、ソルビトール5
部、カリミヨウバン0.2部、平均分子量が700万の
ポリアクリル酸アルミニウム2部、サリチル酸メ
チル2部、dl−カンフル1部、水48.8部を50℃で
均一に練合したのち実施例1と同様にして目的物
を得る。 実施例 4 ゼラチン5部、カルボキシメチル化澱粉8部、
平均分子量が650万のポリアクリル酸カルシウム
2部、ポリビニルアルコール3部、メチルセルロ
ース5部、コーンスターチ7部、酸化亜鉛5部、
濃グリセリン10部、サリチル酸メチル1部、ハツ
カ油0.5部、dl−カンフル0.5部、ソーダ鉄ミヨウ
バン2部、水51部を50℃で均一に練合したのち、
実施例1と同様にして目的物を得る。
【図面の簡単な説明】
第1図は伝導度アダブターによるゼラチンゲル
の粘弾性試験前の状態を、第2図はゼラチンゲル
に伝導度アダブターの圧力がかかつた状態を示し
たものである。 A……伝導度アダブター、a……針状スピンド
ル、b……棒状スピンドル、c……円板端子、d
……ゼラチンゲル表面。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 1 ミヨウバン群及び/又は硫酸塩の0.01〜10%
    とポリアクリル酸金属塩の0.01〜20%とを含有す
    ることを特徴とするゼラチン系パツプ剤。
JP6583777A 1977-06-06 1977-06-06 Poultice Granted JPS5417113A (en)

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