JPS62126414A - 搬送装置における移動体の位置決め停止装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 「産業上の利用分野」 この発明は、工場、倉庫等において用いられろ搬送装置
に係り、特に摩擦制動をほとんど受けずに移動する移動
体を搬送路上の所定位置に停止させる位置決め停止装置
に関する。

「従来の技術」 搬送装置においては、被搬送物に加工を加えたり、被搬
送物の積み下ろしを行なったりするために、それら被搬
送物を搬送路上に設けｆニスチージョンに対して正確に
位置決めして停止させなければならない場合がある。

このような位置決め停止装置の一つに、搬送路と搬送台
車の一方に位置決め停止用の磁石を設けるとともに、他
方に該磁石に相対する２次側鉄心を設け、磁石を作用さ
せて２次側鉄心を吸着することにより前記搬送台車を所
定位置に停止さＵ・る形式のらのが知られている。

このような停止装置は、非接触で移動体に制動力を与え
て停止させることができるため、機緘的な摩擦力を利用
するものに比べ、塵埃が生じるおそれがなく、また、メ
ンテナイスフリー化か実現できる再挿々の利点がある。

そして、このような被接触形式の停止装置を、磁気浮上
式であってかつＬＩＭ式（リニアモータインダクション
モータを駆動源とするもの）の搬送装置に組み込むこと
が可能となれば、移動体の支持、駆動、制動をすべて非
接触状態で行ない得る搬送装置が実現でき、塵埃の発生
を極端に嫌うクリーンルーム内での好適な利用等、種々
の分野において好適に利用されることが考えられる。

「発明が解決しようとする問題点」 しかしながら、上述したような非接触形式の停止装置は
、上記磁気浮上式等の搬送装置に組み込まれる場合、次
に示す不具合が生じることから、それら搬送装置への組
み込みは実現されていない。

すなわち、例えば移動体を車輪を介して支持するときの
ように移動体と移送路との間に適当な摩擦力がある搬送
装置に上記停止装置を組み込む場合には、停止時におい
て走行台車と搬送路との間の摩擦力が振動減衰力として
作用し、第５図に示すように小さい減衰パターンでかつ
比較的短い時間で搬送台車を制止させることができるら
のの、磁気浮上式搬送装置に組み込む場合では、搬送路
との間に機械的な摩擦力が働かないため、第６図に示す
ように大きな減衰パターンとなり、停止までに多くの時
間か必要となる。

本発明は上記事情に鑑みてなされたもので、磁気浮上式
のように移動体と搬送路との間の機械的な摩擦が無いか
あるいは極めて少ない搬送装置に、非接触式の停止装置
を設けたものにおいて、機械的な摩擦力に変わる磁気的
な振動減衰力を付与することにより、小さい減衰パター
ンで比較的短時間で停止させることができる位置決め停
止装置を提供することを目的とする。

「問題点を解決するための手段」 本発明は、搬送路と該搬送路に沿って移動する移動体と
の何れか一方に位置決め停止用の磁石を設けるとともに
他方に該磁石に相対するよう２次側鉄心を設け、前記磁
石を作用させて前記２次側鉄心を吸着することにより前
記移動体を所定位置に停止させる移動体の位置決め停止
装置において、前記搬送路と前記移動体との何れか一方
に移動体停止時の減衰力を発生させるための磁石を設け
、他方に該磁石に相対するように、かつ、前記移動体の
移動方向に沿うように軟硬質磁性材料からなる板材を配
設したことを特徴としている。

「作用」 本発明によれば、減衰力発生用の磁石を働かせた場合、
移動体が停止される過程において、移動体が移動する際
、磁石とそれに対し相対移動する軟硬質磁性材料からな
る板材との間でヒステリシス摩擦が生じ、このヒステリ
シス摩擦が減衰力として作用する。

「実施例」 以下、本発明の一実施例を図面を参照して説明する。

第１図ないし第３図は本発明に係る停止装置を磁気浮上
式搬送装置に組み込んだ例を示し、第１図はその断面図
である。図において符号１は磁性体材料から作られた搬
送レール、符号２はこの搬送レールｌに沿って移動する
浮上台車（移動体）である。

ｉ￥上台車２は、上部に位置する上平板部３と、その両
側端部から下方に延びる側板部４．４と、それら側板部
４の下端からそれぞれ内側へ延びろ上平板部５．５とか
ら構成されている。そして、この浮上台車２は、上平板
５の上面に取り付けられた浮上用電磁石６によって全体
が浮上し、かつ、側板４の内面に取り付けられ電磁石７
．７によってレール１に対する左右方向の相対位置が適
宜規制されるようになっている。

また、浮上台車２の上平板部３の下面には２次側導体８
が取り付けられ、この２次側導体８はレール１の上面に
取り付けられた進行磁界発生装置９とともにＬＩＭを構
成している。ずなイっち、浮上台車２は進行磁界発生装
置９が適宜制御されることにより、進行方向に順次推力
が与えられて移動するようになっている。

浮上台車２の外面所定箇所には第２図に示すように略Ｅ
字状の２次側鉄心１０か取り付けられている。一方、搬
送レールＩによって構成される搬送路には、前記２次側
鉄心１０に対応する予め定められた位置に、固定鉄心１
１およびそれに巻回されたコイル１２からなる電磁石Ｉ
３が固定されている。これら２次側鉄心１０および電磁
石１３は、双方が対になって浮上台車２を所定位置に停
止させる位置決め停止用として機能するものである。

また、前記浮上台車２の側板部４の外面には第１図およ
び第３図に示すように、軟硬質磁性材Ｔ」からなろ長板
■４が、その長さ方向を浮上台車２の進行方向に揃えら
れて配設されている。一方、搬送路側にはこの長板１４
に相対するようにかつ長板１４との間に若干の隙間が形
成されるように電磁石１５が固定されている。また、こ
れら対をなす長板１４と電磁石１５は、前記位置決め停
止用の２次側鉄心ｌＯおよび電磁石ｉ３とが対向すると
き、同時に相対するように位置決めされている。

ここで、軟硬質磁性材料は、磁気的に軟らかい材料であ
る高透磁率材料と硬い材料である磁石材料との中間の性
質を有する乙のであって、磁界中におかれた場合敏感に
反応して磁化され、かつ、磁界が解かれた場合その磁化
状態が若干の間だけ残留するものである。

次に、上記構成の位置決め装置の作用につむ）説明する
。浮上台車２は進行磁界発生装置９から発せられる進行
磁界に基づき推力を得て搬送レール１上を移動するが、
この浮上台車２が予め定めろれた箇所を通過する際には
、その旨が図示しないセンサーによって検知される。こ
のセンサーから定住られる信号は図示せぬ制御器へ送ら
れ、ここから発せられる制御信号により進行磁界発生装
置９への通電が断たれ、かつ、前記位置決め停止用電磁
石１３および減衰力発生用電磁石１５双方へ通電される
。

このため、前記浮上台車２は推力を失うと同時に、前記
位置決め停止用電磁石１３が２次側鉄心１０を吸着する
ことにより制動され、しかもこのとき、浮上台車２は、
搬送路との間に機械的な摩擦が無いため、第６図に示す
ように大きな減衰パターンを形成するよう前後に振動し
ようとする。

ところか、上記構成の位置決め停止装置では、電磁石１
５によって磁化される軟硬質磁性材料からなる長板１４
が浮上台車２と一体になって移動し、この長板１４に残
留する磁化部分と電磁石１５との間に働く吸着力が第４
図に示すように振動減衰力（ヒステリシス摩擦力）とし
て作用する。この結果、前記浮上台車２は、搬送路との
間に機械的な摩擦力が働いた場合と同様となり、第５図
に示すように小さい減衰パターンを形成して短時間で停
止する。

なお、上記実施例においては、浮上台車２側に軟硬質磁
性体材料からなる長板１４を、また、搬送路側にそれに
相対する電磁石Ｉ５を配置しているが、それらは逆に配
置させてもよい。

また、上記実施例においては、減衰力発生用磁石１５と
して電磁石を用いているが、これに限られることなく永
久磁石を用いてもよい。この場合、永久磁石を長板１４
に対し接近離間可能に設ける構成とすればよい。

また、本発明は磁気浮上式の搬送装置に限られることな
く、エアを用いたメツ上式あるいは極めて摩擦の小さい
ローラにより支持された搬送装置にも適用することがで
きろ。

「発明の効果」 以上説明したように、この発明によれば、搬送路と該搬
送路に沿って移動する移動体との何れか一方に位置決め
停止用の磁石を１役けるとと乙に他方に該磁石に相対す
るよう２次側鉄心を設け、前記磁石を作用させて前記２
次側鉄心を吸着することにより前記移動体を所定位置に
停止させる移動体の位置決め停止装置において、前記搬
送路とｌＩｑ記移動体との何れか一方に移動体停止時の
減衰力を発生さけるための磁石を設け、他方に該磁石に
相対するように、かつ、前記移動体の移動方向に沿うよ
うに軟硬質磁性材料からなる板材を配設した構成であり
、移動体が停止する過程において、減衰力発生用磁石と
それに対し相対移動する軟硬質磁性材料からなる板付と
の間てヒステリシス摩擦力が発生し、この摩擦力が振動
を減衰さ仕る力となって作用することから、移動体を短
時間て停止させることができる。

特に、この装置を磁気浮上式であってかつＬＩＭを駆動
源とする搬送装置に組み込んだ場合には、支持、駆動お
よび制動をすべて無接触で行ない得る搬送装置が実現で
き、クリーンルーム等に好適に用いられろ。

【図面の簡単な説明】

第１図ないし第３図は本発明の一実施例を示し、第１図
は断面図、第２図は位置決め停止用電磁石およびそれに
相対する２次側鉄心の説明図、第３図は第１図の■矢視
図、第４図は本発明に係る装置の位置決め停止時の誠衰
力を示す図、第５図および第６図は本発明の詳細な説明
するために示す図である。 ■・・・・・・搬送レール、２・・・・・・浮上台車（
移動体）、６・・・・・・浮上用電磁石、８・・・・・
・２次側導体、９・・・・・・進行磁界発生装置、ＩＯ
・・・・・・２次側鉄心、ｉ３．１５・・・・・電磁石
、１４・・・・・・長板。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 搬送路と該搬送路に沿って移動する移動体との何れか一
   方に位置決め停止用の磁石を設けるとともに他方に該磁
   石に相対するよう２次側鉄心を設け、前記磁石を作用さ
   せて前記２次側鉄心を吸着することにより前記移動体を
   所定位置に停止させる移動体の位置決め停止装置におい
   て、前記搬送路と前記移動体との何れか一方に移動体停
   止時の減衰力を発生させるための磁石を設け、他方に該
   磁石に相対するように、かつ、前記移動体の移動方向に
   沿うように軟硬質磁性材料からなる板材を配設したこと
   を特徴とする搬送装置における移動体の位置決め停止装
   置。