JPS62100323A - 磁気浮上式搬送装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔発明の技術分野〕 本発明は、ｔとして小物類を搬送する浮上式搬送装置に
係り、特に搬送車が所定位置に停止しない場合に非常停
止させる制動装置の構造に関するものである。

〔発明の技術的背景とその問題点〕

近年、オフィスオートメーション（ＯＡ）、ファクトリ
−オートメーション（ＦＡ）等の一環として、建物内の
複数の地点間において、伝票、運類、現金、資料、被加
工物または部品等を搬送装置を用いて搬送させることが
広く行われている。

このような搬送に用いられる搬送装置は、搬送物を速に
かつ静かに搬送し得ることが要求される。

そこで、この種の搬送装置においては１ｗｉ送車をガイ
ドレールｌ〕で非接触に支持する方式が多く採用されて
いるが、搬送車を非接触で支持するためには、空気や磁
気を用いるのが一般的である。この中でも搬送車を磁気
的に支持する方式は、ガイドレールに対する追従性や騒
音低減効果に優れているから、最も有望な支持手段と言
える。

ところで、従来このような磁気的に支持されて浮上して
いる搬送車を走行させるには、片側式リニア誘導電動機
の二次導体板を搬送車に取付けると共に固定子を軌道側
に設置し、加減速に必要とする推力を搬送車に与える方
式が、その構造の単純さから最も広く用いられている。

ところが、片側式リニア誘導電動機は、一般に、二次導
体板に鉄板を裏打ちし、その固定子の発生する磁束を二
次導体に集中させて大きな推力を得る構造となっている
。

しかし、このように鉄板を裏打ちした二次導体板を搬送
車に取付けると、固定子と鉄板との間に強力な吸引力が
働き、搬送車の磁気浮上が非常に困雅になるという欠点
があった。また、この吸引力の発生を除去するために鉄
板を除去すると、固定子の発生する磁束が二次導体に集
中せず、固定子と二次導体板との空隙長を極端に短かく
しない限り大きな推力が得られないことになる。さらに
。

この空隙長を極端に短かくすると、走行中の搬送車が固
定子に衝突しかねないという問題が生じてくる。

そこで、本出願人は、少なくとも下面部分が強磁性体で
形成されたガイドレールと、このガイドレールに沿って
走行自在に配置された搬送車と、ガイドレールの下面と
空隙を介して対向するように搬送車に取付けられた単数
または複数の電磁石とこれら電磁石、ガイドレールおよ
び空隙で構成される磁気回路中に配置されると共に搬送
車に取付けられ、この搬送車を浮上させるのに必要な起
磁力を供給する永久磁石を備えてなる磁気支持ユニット
と、搬送車に取付けられ磁気回路中の変化または搬送車
の運動を検出するセンサ部およびこのセンサ部の出力に
基づいて電磁石に流す励磁電流を制御する制御部を有す
る制御装置と、この制御装置および電磁石のそれぞれに
必要な電力を供給する電源とを備え、かつ搬送車に取付
けＣ）れた二次導体板または搬送車の有する導体面との
空隙を介して対向するようにガイドレールに沿って配置
されたリニア誘導電動機の固定子と、二次導体または導
体面との間に働く電磁力により搬送車を加減速させる手
段を有する浮上式搬送装置において、二次導体または導
体面と空隙を介してリニア誘導電動機の固定子とは反対
側に配置される強磁性材をガイドレールに沿ってリニア
誘導電動機の固定子と対向するように分割または連続し
て配置し、搬送車の磁気浮上状態に悪影響を及ぼすこと
なく搬送車に大きな加減速力を与えることができるよう
にした浮上式搬送装置を提案した。

ところで、上記したように片側式リニア誘導電動機の固
定子を軌道側に設置して加減速に必要な推力を搬送車に
与える場合、この固定子を軌道側に連続して設置すると
、コストが高くなるのみでなく軌道自身の重量も増大す
るから、この固定子を軌道上の要所、要所に設置するこ
とが一般的に採用されている。

また、この搬送車は、鉄道車両等の例に見られるように
走行全般を制御する外部の制御装置の指令によって固定
子が順次付勢されることにより。

所定のスケジュールにしたがった自動的な走行や停止が
可能であり、必要に応じ手動操作により特定の地点間の
走行も可能であり、二九らの走行や停止により搬送物を
所定の地点に搬送することができる。なお、走行方向の
変更や制動は、固定ｆコイルの通電状態の変更により可
能である。

ところで、搬送車は、固定子のドを通過する際に加減速
されるので、搬送車の速度変動はその固定子の配置間隔
に影響される。この加減速を滑らかに行うためには、固
定子の配置間隔を狭くするすなわち個数を増加すればよ
いが、固定子の個数を増加すると、設備費が一ヒ昇する
と共に搬送路の重置も増大するから、搬送路の支持構造
が複雑になるのみでなくそのルートにも制約が生じてく
る。

したがって、固定子の配置間隔は、これらを考慮して決
めることが必要となる。

また、例えば外部の制御装置の不具合や目的地点の固定
子の断線等の原因により、搬送車が目的地点に停止せず
走行（暴走）した場合に自刃では停止できないから、搬
送作業の中断、他の搬送車との衝突、干渉等の搬送装置
全般の運用上好ましくない状態が発生する。

〔発明の目的〕

本発明は、上記した事情に鑑みてなされたもので、搬送
車が目的地点に停止しない場合に非常制動を掛けて停止
させ、搬送装置全般の運用にの障害を可及的に小さくす
るようにした磁気浮上式搬送￥ｉ置を提供することを目
的とするものである。

〔発明の概要〕

本発明は、少なくとも下面部分を強磁性体から形成され
、建屋または支持鉄橋に支持された逆Ｕ字状をなす枠に
固着されたガイドレールと、このガイドレールに空隙を
もって対向した磁気支持装置により磁気浮」二し、枠に
固着したリニア誘導電動機の固定子に空隙をもって対向
した二次導体により推力を受けて走行する搬送車を備え
た磁気浮上式搬送装置において、搬送車の両側には制動
板を装着し、所定時この制動板を押圧して制動力を発生
する制動装置を設けることにより、搬送車が目的地点で
停止せずさらに走行したとき、制動装置を動作させて搬
送車の制動板との間に制動力を発生し、搬送車を非常停
止させるようにしたもの机 〔発明の実施例〕 以下本発明の磁気浮上式搬送装置の一実施例を図面を参
照して説明する。第１図および第２図において、磁気浮
上式搬送装置１は、建屋内または支持鉄構に支持具によ
り支持された逆ＩＩ字状を枠２に固着され、少なくとも
下面部分が強磁性体から形成されたガイドレール３と、
枠２の中央部に間隔をもって設けた開「】部２ａに丁向
きで取付けられたリニア誘導電動機の固定子４と、この
固定子４に空隙をもって対向し枠体５に取付けられた一
次導体６と、ガイドレール３に空隙をもって対向し枠体
５に取付けられた磁気支持装置７と、枠体５の両側に取
付けられ、長手方向端部を内側に傾斜させた制動板８と
、隣接する固定子４の中間でこの制動板８と対向するよ
うに枠２に取付けたシリンダを含む制動装置９で構成さ
れている。ここで、−上記した枠体５は、搬送物の積載
や取出しが容易の構造とし、枠２に取付けられた非常用
ガイドレールｌＯに非常時案内される車輪１１と、磁気
支持装＠７がガイドレール３と所定の空隙を保持するよ
うにそのギャップを検出しながら制御する制御装置（図
示しない）と、磁気支持装置７に電力を供給する電源装
［（図示しない）が取付けられている。このように構成
された枠体５と、二次導体６．磁気支持装［１７および
制動板８は、搬送車１２を構成し、磁気支持装置７とガ
イドレール３によって磁気浮上し、固定子４と二次導体
６によって推力を受けて走行する。なお、枠２には、長
手方向に沿って枠体５の下部側を包囲するように折り曲
げられたカバー１５を取付け、長平方向の端部または中
間部を建屋の外部または他の場所に設けた集塵装置（図
示しない）とダクト１６を介して連結するため、開口部
２ａが設けられている。

しかして、上記した制御装置９は、隣接する固定子４の
中間でかつ制動板８と同じ高さ位置の枠２の両側にそれ
ぞれ取付けられたシリンダ１７と、このシリンダ１７の
ロッド１５ａの先端に常時は制動板８と空隙をもつよう
に取付けられ、制動板８に対して摩擦係数が大きい例え
ばゴム板を表面に貼付けた制動片１８と、シリンダ１７
と圧力空気発生装［１９の間に連結された切換弁２０で
構成される。

次に、上記構成の動作を説明する。搬送物を積載した搬
送車１２は、磁気浮１＝−シた状態で外部の制御装置に
より固定子４を付勢することにより加減速されながら走
行し、目的地点に到達し停止Ｆする。

ここで、搬送物の取出しくまたは取出し後新な搬送物の
積込み）だ後、再び固定子４の付勢により加減速されな
がら走行する。

しかし、外部の制御装置の不具合またはＬｌ的地点の固
定子４の断線等があると、搬送車１２は［目的地点に停
止せず第２図に一点鎖線で示すようにさらに走行（暴走
）する。この目的地点を越えた走行したときには、枠２
に取付けられたセンサ（図示しない）がこれを検出し、
この信号により外部の制御装置から切換弁２０を付勢す
る信号が発信される。そこで、圧力空気が枠２の両側に
取付けられているシリンダ１７（ただし同図には片側の
みを示す）に供給されて制動片１８を１前進させ、搬送
車１２の両側の制動板８（ただし同図には片側のみを示
す）を略同時に圧押し、搬送車１２を非常停止させる。

したがって、搬送車１２は、両側面からのみ制動力を付
加されるので、上下方向に移動することはなく、浮上状
態には何ら影響を受けない。また。

非常停止時に制動片１８から摩耗粉が放出されても。

カバー１５によって落下することなく外部に排出される
ので、クリーンルームに設置することもできる。

なお、必要に応じシリンダ１７　（制動片１８を含む）
は、同一の区間に複数組設けてもよく、また、圧力空気
の代りに圧力油を用いてもよい。

〔発明の効果〕

本発明は、以上のように構成されているから。

搬送車の浮上状態には何ら影響を及ぼすことなく非常停
止させることができ、他の搬送車との衝突や干渉等搬送
装置全体の運用上に好ましくない状態の発生を防止する
ことができる。

【図面の簡単な説明】 第１図は本発明の磁気浮上式搬送装置の一実施例を一部
切断して示す正面図、第２図は第１図のＡ−Ａ線に沿っ
て切断し矢印方向に見た断面図である。 ２・・・枠、　　　　　　　　３・・・ガイドレール４
・・・固定ｔ、　　　　　　６・・・二次導体７・・・
磁気支持装置、　　　８・・・制動板９・・・制動装置
、１２・・・搬送車 １７・・・シリンダ、　　　　１８・・・制動片２０・
・・切換弁

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. （１）少なくとも下面部分を強磁性体から形成され、建
   屋または支持鉄構に支持された逆Ｕ字状をなす枠に固着
   されたガイドレールと、このガイドレールに空隙をもっ
   て対向した磁気支持装置により磁気浮上し、前記枠に固
   着したリニア誘導電動機の固定子に空隙をもって対向し
   た二次導体により推力を受けて走行する搬送車を備えた
   磁気浮上式搬送装置において、前記搬送車の両側には制
   動板を装着し、所定時この制動板を押圧して制動力を発
   生する制動装置を設けたことを特徴とする磁気浮上式搬
   送装置。
2. （２）制動装置を、制動板に対向して枠に装着したシリ
   ンダと、このシリンダのロッドの先端に装着した制動片
   および所定時シリンダに圧力流体を供給する切換弁で構
   成した特許請求の範囲第１項記載の磁気浮上式搬送装置
   。