JPS62123120A - 歯周疾患治療用組成物 - Google Patents

歯周疾患治療用組成物

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JPS62123120A
JPS62123120A JP26331885A JP26331885A JPS62123120A JP S62123120 A JPS62123120 A JP S62123120A JP 26331885 A JP26331885 A JP 26331885A JP 26331885 A JP26331885 A JP 26331885A JP S62123120 A JPS62123120 A JP S62123120A
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 軒裏1へ秤1列」 本発明はテトラサイクリン系抗生物質の一種であるミノ
サイクリンを含有する歯周疾患治療用組成物に係り、詳
細にはミノサイクリンを安定に配合し、かつ、長時間投
与部位に滞留し、持続的効果を発揮する歯周疾患治療用
組成物に関する。
従来の技術とその問題点 テトラサイクリン系抗生物質にはテトラサイクリンをは
じめ、ミノサイクリンを含めて数種の類縁化合物が包含
されるが、これらはいずれも非常に不安定な物質であり
、従来からテトラサイクリン系抗生物質を医薬組成物へ
安定に配合するための検討が種々なされている。
例えば、特開昭52−90616号は2−ピロリドン水
溶液中でマグネシウム化合物のようなアルカリ土類金属
化合物を用いてオキシテトラサイクリン、ドキシサイク
リン、テトラサイクリン、クロルテトラサイクリンまた
はそれらの塩をキレート化することにより、これらのテ
トラサイクリン系抗生物質の安定化を図った注射用の水
溶液を開示している。また、特開昭5194028号は
アルカリ土類金属イオン、ポリビニルピロリドンおよび
脂肪族アミドを配合し、ptr5.O〜7.5にするこ
とにより、オキシテトラサイクリンの安定化を図った医
薬組成物を開示している。さらに、米国特許第3335
055号はテトラサイクリンをマグネシウムイオンおよ
びイソニコヂン酸アミドなどのピリジン誘導体で安定化
する方法を開示している。
しかしながら、テトラサイクリン系抗生物質の1種であ
るミノサイクリンについては、従来その安定化を検討し
た例は見当らない。
ところで、数年前よりテトラザイクリン系抗生物質の歯
科領域への摘要が種々検討されており、ミノサイクリン
を歯周疾患Φ者に経口的に内服させた場合、歯肉i1r
!浸出液(GCF)内にミノサイクリンが高濃度で到達
し、かかる疾患を良好に治療することが報告されている
。(J 、 Periodontal。
、51(9)530−534(1980))。
また、最近にいたり、ミノサイクリンの経口投与により
歯肉炎症および歯肉縁下細菌の変化についても、良好な
結果が得られていることが報告されている(J、 Pe
riodontal、 、53(9)、557−561
(+ 982))。
前記のミノサイクリンの歯科への応用はいずれらミノサ
イクリン塩酸塩製剤の経口投与に基づく検討であって、
ミノサイクリン自体を、例えば、口腔内局所である歯周
炎症部位に局所的に直接投与するものではない。また、
テトラサイクリンをポリメタアクリル酸エチルやエチレ
ン−酢酸ビニルと合して歯周疾患の局所へ適用する固体
製剤を得ることが提案されているが、(J 、Peri
odontal。
53(I 1)、693−699(1982)および5
4(I O)、575−579(1983))、満足す
べき乙のではなく、ミノサイクリンについて、そのよう
な製剤は提案されていない。
歯周次組に対してはミノサイクリン自体を直接口腔内局
所である歯周炎症部位、例えば、歯周ポケットに投与し
、GCF内にミノサイクリンを高濃度に存在させれば良
いのであるが、ミノサイクリンが前記の如く不安定な物
質であり、未だ、この疾患に使用するミノサイクリンを
含汀する局所投与用の安定な医療用組成物は得られてい
ない現状である。
したかって、近年、ミノサイクリンの使用特に歯科領域
の適用に際して、その安定化が要望されるようになって
いる。
このような事情にかんがみ、本発明者らは先にミノサイ
クリンの医療用組成物への安定化配合について鋭意検討
し、その結果、マグネシウム化合物を含有する多価アル
コールを基剤とすることにより、ミノサイクリンが安定
化され、これが、テトラサイクリン系抗生物質中でもミ
ノサイクリンにのみ見られる特異的な効果であることを
知り、この点についてはすでに特許出願中である(特願
昭59−253788号)。
前記のマグネシウム化合物を含有する多価アルコールの
基剤にミノサイクリンを配合した組成物は、歯周疾患部
位である例えば歯周ポケットに投与された場合、GCF
内にミノサイクリンが高濃度に滞留され、ある程度の治
療効果が得られるものの、GCF内のミノサイクリンの
濃度がそれ程長期に持続しないというものであり、頻回
投与を必要とする場合もあった。
そこで、本発明者らはミノサイクリンか安定に配合され
、かつその効果も長時間にわたる歯周疾患冶療用組成物
の開発を検討し、その結果前記のマグネノウム化合物−
多価アルコールーミノザイクリンの組合わせに加え、さ
らに、水溶性高分子物質、ある種のメタアクリル酸系コ
ポリマーおよびその可溶化剤を適宜組合わせ配合した組
成物が、ミノサイクリンの安定性を損なうことなく、長
時間投与部位に滞留し、効果が持続的なものであること
を新たに見出し、本発明を完成するにいたった。
問題点を解決するための手段と作用 すなわち、本発明は、活性成分としてミノサイクリンま
たはその医薬上許容される塩を、マグネシウム化合物、
水溶性高分子物質、多価アルコール、メタアクリル酸エ
チル、メタアクリル酸塩化トリメチルアンモニウムエチ
ルコポリマーおよび可溶化剤からなる混合物に配合して
なることを特徴とする歯周疾患治療用組成物を提供する
ものである。
この場合において、本発明の組成物は、その−態様にお
いて、水溶性高分子物質および多価アルコールからなる
ヒドロゲルにミノサイクリンまたはその医薬上許容され
ろ塩およびマグネシウム化合物を配合してなる混合物に
、メタアクリル酸エチル・メタアクリル酸塩化トリメチ
ルアンモニウムエチルコポリマーおよび可溶化剤を配合
した歯周疾患治療用組成物であるのが好ましい。
本発明の歯周疾患治療用組成物は、前記のすでに本発明
者らが提案しているマグネシウム化合物−多価アルコー
ルーミノザイクリンの配合組合わt) +、: 加工、
特に、水溶性高分子物質と該メタアクリル酸系コポリマ
ーを配合した点て組成物自体の付着性と、活性成分たる
ミノサイクリンが多価アルコール中に完全溶解した微細
粒子が確保されるため、歯周疾患部位である歯周ポケッ
トに投与した場合、ミノサイクリンのGCF内への長期
にわたる残序が達成されるものである。
そして前記の如く提供される本発明のミノサイクリンを
安定に配合した特異的組成物は、口腔内局所、特に歯周
疾患部位である、例えば、歯周ポケットに直接投与でき
、その効果も長期間にわたり発揮し得るものである。
したがって、これまで経口的にミノサイクリンを投与す
ることによる全身的な副作用、例えば、消化器系副作用
である食欲不振、悪心、下痢等の症状の発現、血小板減
少、好酸球増多等の生化学的副作用あるいは菌交代症等
が散見されていたが、本発明の1拍周疾患治療用組成物
を用いろことによりこれらの副作用の発現が極力防止さ
れた乙のとなり、臨床的にも特に優れた組成物であると
いえる。
それ故に、特に好ましい本発明の目的は、前記の如く安
定化されたミノサイクリン含有組成物を、歯周ポケット
内に適用する歯周疾患治療方法を提供するものである。
本発明の歯周疾患治療用組成物において、用いるマグネ
シウム化合物としては、医薬」二許容されるものであれ
ばいずれでもよく、例えば、塩化マグネシウム、酢酸マ
グネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、グ
ルコン酸マグネソウムおよびこれらの水和物などが挙げ
られ、ことに塩化マグネシウムが好ましい。一般に、マ
グネシウム化合物は組成物全体に対して0.5〜10%
(重量%、以下同じ)、好ましくは、1〜5%の割合で
配合することにより、ミノサイクリンの良好な安定が図
れる。
多価アルコールとしては、グリセリン、エチレングリコ
ール、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、
ジブロピレングリコール、ヘキシレングリコール、1.
5−ペンタンジオール、l。
3−ブチレングリコールなどが単独で、または混合して
用いられ、ミノサイクリン安定化上、ことにグリセリン
が好ましい。
また、本発明の組成物中に配合するミノサイクリンは遊
離のものでら、例えば、塩酸塩、硫酸塩、トリクロル酢
酸塩などの医薬上許容される酸付加塩いずれでもよく、
薬効上の観点から、一般に、遊離のミノサイクリンとし
て、組成物全体に対して15%程度まで、通常、0.1
〜5%程度配合することができる。
用いる水溶性高分子物質としては、多価アルコール中に
溶解するものが好ましく、例えば、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルピロリドン、カラギーナン、ローカスト
ビーンガム、グアーガム、ヒドロキノエチルセルロース
、キザンタンガム、トラガントガム、澱粉、スクシノグ
ルヵンなどが挙げられ、これらは単独もしくは2種以上
組合わせて配合することができる。とりわけ、ミノサイ
クリンの安定化ならびにその徐放効果のためにはヒドロ
キシエチルセルロースが好ましい。
この水溶性高分子物質は、本発明の組成物において、多
価アルコールと共にヒドロゲルを形成し、そのための増
粘作用を発揮するもので、その含有量は組成物全体に対
して0.2〜10重量%程度とするのが好ましい。
メタアクリル酸エチル・メタアクリル酸塩化トリメチル
アンモニウムエチルコポリマーはオイドラギットRSと
して知られるメタアクリル酸系コポリマーで、得られる
組成物の性能」二、組成物全体に対して0.5〜10重
量%程度配合することが好ましい。
本発明で用いる可溶化剤は、該メタアクリル酸系コポリ
マーを溶解ずろらので、組成物の性能上、多価アルコー
ルとは相溶しないものが好ましく、かかる可溶化剤とし
ては、トリアセチン、トリブチリン、ジアセチルエチレ
ングリコールなどのような低級多価アルコールと低紙脂
肪酸のエステル1、セバシン酸ジエチル、フタル酸ジエ
チル、フタル酸ジブチル、アジピン酸ジイソプロピル、
コハク酸ジブチルなどのような低級アルコールとノカル
ボン酸のエステルが挙げられる。これらは単独でも、2
種以上併用してもよく、組成物全体に対して5〜25重
量%の割合で用いられる。特に、1、リアセチンが好ま
しい。また、ミノサイクリンの安定化、その徐放効果の
観点から、該メタアクリル酸系コポリマー:可溶化剤の
重量比を1・2〜I:25とすることが好ましい。
本発明の組成物は、基本的に、マグネシウム化合物、水
溶性高分子物質、多価アルコールの王者の混合物にミノ
サイクリンが含有され、さらに、それに該メタアクリル
酸系コポリマーと可溶化剤か配合された粘稠な液状ない
しはペースト状の組成物であり、数%程度までの水を含
有させることは可能であるが、ミノサイクリンの安定性
の観点から非水系であることが望ましい。
したがって好ましい本発明の歯周疾患治療用組成物は、
具体的には下記処方。
ミノサイクリンまたはその塩0.5〜5.0重量%水溶
性高分子物質品分   0,2〜100重量%マグネノ
ウム化合物     05〜10.0型組%可溶化剤 
        50〜250重量%メタアクリル酸系
コポリマー05〜10.0重量%多価アルコール   
    残 部 からなる配合比であり、より好ましい組成物は:塩酸ミ
ノサイクリン     05〜5.0重量%ヒトロキノ
エヂルセルロース02〜10.0重ti1%塩化マグネ
ノウム      05〜io、off1m%トリアセ
チン        50〜25.0重量%オイドラギ
ソトIts      O,5〜100重量%グリセリ
ン         残 部 の処方からなるものである。
本発明の歯周疾患治療用組成物は、通常の製剤化技術に
従って調製することができる。
例えば、多価アルコールにマグネシウム化合物および水
溶性高分子物質を溶解し、次いでミノサイクリンまたは
その医薬」二許容される塩を添加し、混合物を得る。一
方、該メタアクリル酸系コポリマーを可溶化剤に溶解し
た液を調製し、これを前記のミノサイクリンまたはその
医薬上許容される塩を含有する混合物に混合配合し、所
望の組成物を得ることができる。なおこの場合において
要すれば加熱を行っても良く、例えば40〜200℃程
度の条件が良い。
本発明の組成物の調製は前記に限定されず、任意の順序
で所定の成分を配合し行い得ることができることはいう
までもなく、所望により、エタノールやイソプロパツー
ル、非イオン界面活性剤を適当量添加してもよい。
かくして調製される本発明の組成物の例を挙げろと以下
のものか例示されろ。
実施例1 収−外             ゛莢ミノサイクリン
塩酸塩        3.0ヒドロキンエチルセルロ
ース     4.0塩化マグネシウム六水和物   
   5.0トリアセヂン            1
2.0オイドラギツトr(92,0 グリセリン           74.0グリセリン
にヒドロキシエチルセルロースおよび塩化マグネシウム
を分散し、100°Cに加熱して溶解した。溶解後、5
0℃に冷却し、ミノサイクリン塩酸塩を添加、均一に混
合して混合物を得る。一方、オイドラギットR8をトリ
アセチンに溶解した液を作成し、これを前記混合物に加
え均一に混合して所望の組成物を得る。
実施例2 盛−ブー               莢ミノザイク
リン            0.1塩化マグネノウム
六水和物      0.5ヒドロキンエヂルセルロー
ス     40トリアセチン           
12.0オイドラギツトR82,0 グリセリン            814実施例Iと
同様にミノサイクリン、塩化マグネシウム六水和物、ヒ
ドロキシエチルセルロースおよびグリセリンの混合物を
調製し、これにトリアセチン、ついて、微粉砕したオイ
ドラギットflsを加えて所望の組成物を得た。
実施例3 実施例1の処方において、ヒドロキシエチルセルロース
の代わりに、同量のカラギーナンを用い、同様にして所
望の組成物を得た。
実施例4 実施例1の処方において、ヒドロキシエチルセルロース
の代わりに、同量のキサンタンガムを用い、同様にして
所望の組成物を得た。
実施例5 実施例1の処方において、塩化マグネシウムの代わりに
、同量の酢酸マグネシウムを用い、同様にして所望の組
成物を得た。
実施例6 実施例1の処方において、塩化マグネシウムの代わりに
、同量の硫酸マグネシウムを用い、同様にして所望の組
成物を得た。
実施例7 実施例1の処方において、トリアセチンの代わりに、同
量のフタル酸ジブチルを用い、同様にして所望の組成物
を得た。
実施例8 実施例Iの処方において、グリセリンの代わりに、プロ
ピレングリコールを用いて所望の組成物を得た。
つぎに、本発明の組成物の安定性について説明する。
ミノサイクリンの安定化試験 マグネシウム化合物を含有する多価アルコールを法則と
し、そこへミノサイクリンを配合した組成物はすでに本
発明者らによりその安定性が検討されている(特願昭5
(J−253788号)。
したがって、かかる方法に賭に本発明の組成物における
ミノサイクリンの安定化試験を行った。
実施例1の処方に基づく本発明の組成物をバイアルビン
に充填して、40℃に保存し、1力月後および3力月後
のそれら抗生物質の力価を日本抗生物質基桑解説(19
82年版)に準じて測定し、配合当初の力価に対する力
価残存率(%)を算出した。
また、対照として次の処方のものを同様試験し対照1 成分      % ミノサイクリン塩酸塩        3ヒドロキシエ
チルセルロース     2塩化マグネシウム    
       5グリセリン           9
゜対照2 成分      % ミノサイクリン塩酸塩        3ヒドロキシエ
チルセルロース     4オイドラギツトRS   
        2トリアセチン          
  12グリセリン           79対照3 成分      % ミノサイクリン塩酸塩        3ヒドロキシエ
チルセルロース     4塩化マグネシウム    
      5オイドラギツトRS         
  2トリアセチン           12蒸留水
              74それらの結果を併せ
て第1表に示す。
第1表 第1表から明らかなごとく、マグネシウム化合物を多価
アルコールに配合した組成物は、特願昭59−2537
88号に示したごとく、ミノサイクリンを安定化さH゛
ろが、これに、オイドラギットR9および可溶化剤を配
合してら良好な安定化が得られる。
このように、本発明の組成物は先に本発明者らが提案し
た組成物と同様にミノサイクリンを安定化するものであ
るが、特に、本発明の組成物はその効果が徐放的である
ことが判明した。
その徐放効果を試験にて示す。
実施例1の処方に基づく本発明の組成物および前記の対
照lの処方に基づく組成物をそれぞれ200mgずつ取
り、水20mQ中にて37℃でインキユベートシミノザ
イクリン量をHPLC法にて求めた。
その結果を第1図に示す。
この結果から明らかな如く、本発明の組成物はミノサイ
クリンを徐放的に溶出していることが理解される。なお
、白色ワセリンにミノサイクリン塩酸塩3%を配合した
組成物について同様な試験を行ったが、ミノサイクリン
の放出が認められなかった。
ミノサイクリンの滞留性試験 前記の試験にて本発明の組成物はミノサイクリンを徐放
的に放出化させることが判明したので、実際に歯肉ポケ
ット内に投与し、そのGCP中のミノサイクリンの感度
を投与後、1,3.7および24時間後に測定した。
対照患者・29〜42才、男性3名 投与組成物:実施例1の組成物および対照1の組成物 その結果を第2図に示す。
この結果からも明らかな如く、本発明の組成物はGCF
中にミノサイクリンを高濃度で長時間にわたり滞留させ
ることが判明する。
しt;がって本発明の歯周疾氾治療用組成物は従来の組
成物と比較し、特に、その効果が持続性であるといえる
以上のようにして安定化された本発明のミノザイクリン
含何医療用組成物は、特に歯周疾患の治療剤として口腔
内に適用するのに適していることが判明した。したがっ
て本発明はミノサイクリンを安定に配合した前記の医療
用組成物を使用する歯周疾弘の治療方法を掛供するもの
である。
その本発明の医療用組成物の歯周疾患に対する効果を以
下に記載する。
従来より歯周疾患、特に歯周炎疾患は細菌の感染に起因
する疾患であると考えられている。すなわちプラーク、
歯石の沈着に端を発し、プラーク、歯石中の細菌自身あ
るいは細菌の代謝産物歯肉辺縁から深部へ波及する炎症
性の疾患と把握され、その原因細菌としてはダラム陰性
鎌気性桿菌が大きく原因しているものである。
したがって歯周疾患の治療として、初期治療にはプラー
クの除去を図るプラーク・コントロール、歯石の除去を
図るスケーリングか採用されているが、歯周炎等の原因
となる口腔内細菌を除去してやることが直接的原因療法
となるものである。
そこで本発明のミノサイクリンを安定に含有する治療用
組成物を歯周疾患部へ直接的に塗布し、歯肉ポケット中
の細菌の変動を検討した。
歯肉ポケット内の細菌数の変動測定 下記の処方に基づく本発明の治療用組成物を歯周炎患者
に使用し、歯周ポケット内の細菌数の変化を測定した。
(1)方法: 以下の処方に基づく本発明のミノサイクリン含有組成物
を調製し、歯周炎患者(男性6名)の歯周ポケットにI
歯あたり約40〜50mgずつマイクロンリンジにて局
所投与し、投与後10目、2白目、1週間目および2週
間後に歯周ポケット内の細菌数の変動を観察した。なお
、あわせて、徐放効果の認められない溶解性の処方なら
びに各々のミノサイクリンを含有しないブラセボ処方の
場合も観察した。
(2)処方: (A)本発明の実施例1の組成物(3%MI N○徐放
性と記す) (B)前記対照lの組成物(3%M[NO溶解性と記す
) (C)本発明の実施例1の組成物からミノサイクリン塩
酸塩を除いたもの(ブラセボ徐放性に記す) (D )前記対照1の組成物から、ミノサイクリン塩酸
塩を除いたもの(ブラセボ溶解性と記す) (3)結果: 各群において、各組成物投与前の歯周ポケット内紛細菌
数の平均値を100%をし、投与後1白目、2日目、1
週間目および2週間後の変動を第3図に示した。
併U゛て歯周疾患の指標間である運動性桿菌(!Aot
ile  rods)およびスビロヘーク(Spiro
chetes)の変動を第4図に示した。
この第3図および第4図の結果から明らかな如く、本発
明のミノサイクリンを安定に含有する治療用組成物は良
好に歯肉ポケット内の細菌数を減少させ、その効果も持
続性であることすなわちミノサイクリンを徐放化させて
いることが判明する。
魚且Δ抜四 以」ユのように、歯周炎疾患が歯肉ポケット内の細菌の
増殖に起因する点を考慮すれば、本発明の歯周疾W治療
用組成物はその細菌の増殖を顕著に+11i1制し、歯
周炎疾患治療方法として有効なしのとなることが判明す
る。
そして本発明の組成物は、ミノサイクリンが安定に配合
させているとともに、その効果も徐放的なものてあり、
医療上の有用性は多大なしのであるといえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明組成物の放出性試験の結果を示すグラフ
、第2図は滞留性試験の結果を示すグラフ、第3図およ
び第4図は本発明の組成物を投与した場合の歯肉ポケッ
トの細菌数の変動を示すグラフである。 特許出願人 ザンスター株式会社 はか1名代 理 人
 弁理士 前出 葆 ほか2名第1図 時 間(晴間) 第2[)1 時間(晴間) 第3図 第4図 運@社桿市おJびスピロヘータc%) (A)3%MtNO條広I)t : Δ(B)3%Mr
NO8解社:・

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)活性成分としてミノサイクリンまたはその医薬上
    許容される塩と、 マグネシウム化合物、水溶性高分子物質、多価アルコー
    ル、メタアクリル酸エチル・メタアクリル酸塩化トリメ
    チルアンモニウムエチルコポリマーおよび可溶化剤とを
    配合してなることを特徴とする歯周疾患治療用組成物。
  2. (2)マグネシウム化合物を組成物全体に対し05〜1
    0重量%配合した前記第(1)項の組成物。
  3. (3)マグネシウム化合物が塩化マグネシウム、酢酸マ
    グネシウム、硫酸マグネシウム、炭酸マグネシウム、グ
    ルコン酸マグネシウムおよびこれらの水和物からなる群
    から選ばれた少なくとも一種である前記第(1)項の組
    成物。
  4. (4)マグネシウム化合物が塩化マグネシウムまたはそ
    の水和物である前記第(3)項の組成物。
  5. (5)水溶性高分子物質を組成物全体に対し0.2〜1
    0重量%含有させた前記第(1)項の組成物。
  6. (6)水溶性高分子物質がポリビニルアルコール、ポリ
    ビニルピロリドン、カラギーナン、ローカストビーンガ
    ム、グアーガム、ヒドロキシエチルセルロース、キサン
    タンガム、トラガントガム、澱粉およびスクシノグルカ
    ンからなる群より選ばれる前記第(1)項の組成物。
  7. (7)水溶性高分子物質がヒドロキシエチルセルロース
    である前記第(6)項の組成物。
  8. (8)多価アルコールがグリセリン、エチレングリコー
    ル、ジエチレングリコール、プロピレングリコール、ジ
    ブロピレングリコール、ヘキシレングリコール、1,5
    −ペンタンジオール、1,3−ブチレングリコールおよ
    びこれらの2種以上の混合物からなる群から選ばれた少
    なくとも1種である前記第(1)項の組成物。
  9. (9)多価アルコールがグリセリンである前記第(8)
    項の組成物。
  10. (10)メタアクリル酸エチル・メタアクリル酸塩化ト
    リメチルアンモニウムエチルコポリマーを組成物全体に
    対して0.5〜10重量%含有させた前記第(1)項の
    組成物。
  11. (11)可溶化剤がメタアクリル酸エチル、メタアクリ
    ル酸塩化トリメチルアンモニウムエチルコポリマーを溶
    解するが、多価アルコールとは相溶しないものである前
    記第(1)項の組成物。
  12. (12)可溶化剤を組成物全体に対し、5.0〜25重
    量%含有させた前記第(1)項の組成物。
  13. (13)可溶化剤が低級多価アルコールと低級脂肪酸の
    エステルおよび低級アルコールとジカルボン酸のエステ
    ルからなる群から選ばれる前記第(1)項の組成物。
  14. (14)可溶化剤がトリアセチン、トリブチリン、ジア
    セチルエチレングリコール、セバシン酸ジエチル、フタ
    ル酸ジエチル、フタル酸ジブチル、アジピン酸ジイソプ
    ロピルおよびコハク酸ジブチルからなる群から選ばれる
    前記第(13)項の組成物。
  15. (15)メタアクリル酸エチル・メタアクリル酸塩化ト
    リメチルアンモニウムエチルコポリマー:可溶化剤の重
    量比が1:2〜1:25である前記第(1)項の組成物
  16. (16)水溶性高分子物質および多価アルコールからな
    るヒドロゲルにミノサイクリンまたはその医薬上許容さ
    れる塩およびマグネシウム化合物を配合してなる混合物
    に、メタアクリル酸エチル・メタアクリル酸塩化トリメ
    チルアンモニウムエチルコポリマーおよび可溶化剤を配
    合した前記第(1)項〜第(15)項いずれか1つの組
    成物。
  17. (17)ミノサイクリンまたはその医薬上許容される塩
    を組成物全体に対して0.1〜5.0重量%含有させた
    前記第(1)項〜第(16)項いずれか1つの組成物。
  18. (18)以下の処方: 塩酸ミノサイクリン 0.5〜5.0重量%ヒドロキシ
    エチルセルロース 0.2〜10重量%塩化マグネシウ
    ム 0.5〜10重量% トリアセチン 5.0〜25重量% メタアクリル酸エチル・メタアクリル酸 塩化トリメチルアンモニウムエチルコポリマー 0.5
    〜10重量% グリセリン 残部 からなり、メタアクリル酸エチル・メタアクリル酸塩化
    トリメチルアンモニウムエチルコポリマー:トリアセチ
    ンの重量比が1:2〜1:25である前記第(1)項の
    組成物。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS62298521A (ja) * 1986-06-18 1987-12-25 Advance Co Ltd 抗歯周症物
JP2001335477A (ja) * 2000-05-23 2001-12-04 Showa Yakuhin Kako Kk ミノサイクリン含有組成物
US6365635B1 (en) 1998-01-13 2002-04-02 Suntory Limited Antibacterial composition for topical administration containing antibiotic
JP2002338453A (ja) * 2001-05-16 2002-11-27 Taisho Pharmaceut Co Ltd 多価アルコール含有ゲル状基剤

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