JPH0572892B2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH0572892B2
JPH0572892B2 JP27480286A JP27480286A JPH0572892B2 JP H0572892 B2 JPH0572892 B2 JP H0572892B2 JP 27480286 A JP27480286 A JP 27480286A JP 27480286 A JP27480286 A JP 27480286A JP H0572892 B2 JPH0572892 B2 JP H0572892B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
water
item
analgesic
composition
weight
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP27480286A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63130540A (ja
Inventor
Kazuyoshi Kita
Noryuki Asai
Miho Murata
Kenji Hasegawa
Seiichi Iida
Kunio Sugihara
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sunstar Inc
Original Assignee
Sunstar Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sunstar Inc filed Critical Sunstar Inc
Priority to JP27480286A priority Critical patent/JPS63130540A/ja
Publication of JPS63130540A publication Critical patent/JPS63130540A/ja
Publication of JPH0572892B2 publication Critical patent/JPH0572892B2/ja
Granted legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Medicines That Contain Protein Lipid Enzymes And Other Medicines (AREA)
  • Medicinal Preparation (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
産業上の利用分野 本発明は、局所麻酔剤および/または局所鎮痛
剤を配合した鎮痛用組成物に関する。さらに詳し
くは、本発明は粘膜刺激性が少なく、活性成分が
長時間にわたり投与部位に滞留し、かつ持続的に
鎮痛作用を発揮する鎮痛用組成物に関する。 従来技術およびその問題点 従来より歯肉の炎症による疼痛、う蝕による歯
痛、肛門周囲炎、鼻粘膜炎等、あるいは歯牙、粘
膜等の痛みを緩和する薬剤として非水溶性局所麻
酔剤、水溶性局所麻酔剤、メトキシフエノール系
局所鎮痛剤など各種の薬剤が知られている。これ
らの薬剤は、液状または軟膏状の外用剤として使
用されるのが一般的であり、既に種々の提案がな
されている(例えば、特開昭54−46819号、特開
昭54−140713号、特開昭56−139415号および特開
昭58−219111号)。 しかしながら、かかる従来の鎮痛用組成物は実
際の使用にあたり、様々な問題点を有する。 すなわち、液状品(液剤)の場合は、少量を小
綿球等に浸して患部に塗布する必要があり、口腔
内投与の場合、他の歯肉や舌に薬剤が付着し、不
愉快な麻酔を起こすことが有る。また、唾液、浸
出液により、投与された有効成分が疾患部位から
速やかに流出するため有効成分の効果の持続性に
乏しい。また、肛門周辺部、鼻粘膜等、粘膜部位
に投与した場合もその構造の特殊性から同様に持
続性に乏しい。 一方、軟膏剤の場合にはこのような欠点はない
が、疾患部位に対する刺激性が強い、あるいは疾
患部位への薬剤の付着時間が短かい、さらには軟
膏基剤からの有効成分の放出が不充分であつた
り、あるいは有効成分を持続的に放出し得ないな
どの問題点を有する。 問題点を解決するための手段 本発明者らは、かかる事情に鑑み、取り扱いが
容易で、かつ湿潤面に適用した場合に充分な付着
性、局所滞留性を発揮し、有効成分を持続的に放
出する鎮痛用組成物を得るべく鋭意検討を行なつ
た結果、すでに出願中の軟膏基剤(特願昭60−
263314号)に特定の非水溶性局所麻酔剤、水溶性
局所麻酔剤、メトキシフエノール系局所鎮痛剤、
またはその医薬上許容される塩を配合したとこ
ろ、得られた組成物は長時間にわたり投与部位に
滞留し、持続的効果を発揮し得るとともに粘膜刺
激性が低いことを見い出し本発明を完成するに至
つた。 すなわち、本発明は、 (a) 水溶性高分子物質と、多価アルコールとから
形成されるヒドロゲル、 (b) アミノアルキルメタアクリレートコポリマー
E、アミノアルキルメタアクリレートコポリマ
ーRS、またはこれらの混合物からなる群から
えればれるメタアクリル酸系コポリマー、 (c) 該メタアクリル酸系コポリマーを溶解する
が、多価アルコールとは相溶性のない可溶化
剤、および (d) 非水溶性局所麻酔剤、水溶性局所麻酔剤、メ
トキシフエノール系局所鎮痛剤、またはその医
薬上許容される塩からなる群より選ばれた1種
または2種以上の活性成分 からなり、該メタアクリル酸系コポリマー:可溶
化剤の重量比が1:2〜1:25であることを特徴
とする鎮痛用組成物を提供するものである。 本発明は、活性成分である局所麻酔剤、局所鎮
痛剤、またはその医薬上許容される塩を、特定の
混合物からなる基剤、すなわちヒドロゲル、メタ
アクリル酸系コポリマーおよび可溶化剤からなる
混合物に配合する点に特徴を有する。 したがつて、本発明の鎮痛用組成物は疾患部位
への付着性に優れ、しかも活性成分がメタアクリ
ル酸系コポリマー被膜により徐放化されるため、
疾患部位に対し長期間にわたり持続的効果を示す
とともに、粘膜に対する低刺激性が達成される。
このため、本発明組成物は、口腔内局所、例え
ば、歯周ポケツトや歯牙、あるいは鼻粘膜、肛門
周辺部に直接投与することができ、長期にわたり
その効果を発揮する。 つぎに、本発明の鎮痛用組成物についてさらに
詳しく説明する。 本発明組成物の成分であるヒドロゲルを構成す
る水溶性高分子物質は、該ヒドロゲルの他の構成
成分である多価アルコールに溶解するものが好ま
しい。かかる水溶性高分子物質としては、例え
ば、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリド
ン、カラギーナン、ローカストビーンガム、グア
ーガム、ヒドロキシエチルセルロース、キサンタ
ンガム、トラガントガム、デンプンおよびスクシ
ノグルカンなどが挙げられる。これらは、単独も
しくは2種以上を組み合わせて用いることができ
る。これらのうち、ヒドロキシエチルセルロース
が特に好ましく、局所麻酔剤、局所鎮痛剤に対し
優れた徐放性を示す。 また水溶性高分子の配合量は組成物全量に対し
て0.2〜10重量%程度であるのが好ましい。 つぎに本発明にて用いられるヒドロゲルの他の
成分である多価アルコールとしては、グリセリ
ン、エチレングリコール、ジエチレングリコー
ル、プロピレングリコール、ジプロピレングリコ
ール、ヘキシレングリコール、1,5−ペンタン
ジオールおよび1,3ブチレングリコールなどが
挙げられる。これらは、単独もしくは2種以上を
組み合わせて用いることができる。これらのう
ち、特に口腔粘膜に対する刺激性の少ないグリセ
リン、プロピレングリコール、1,3−ブチレン
グリコールが好ましい。 また多価アルコールの配合量は、組成物全量に
対して50〜85重量%であるのが好ましい。 なお、前記水溶性高分子物質と多価アルコール
とのヒドロゲル中における配合比は、1:9〜
1:400であるのが好ましい。水溶性高分子物質
の配合比がこれより少ないと製剤上の安定性を保
つことが困難であり、一方、この範囲を越えると
粘度が高くなるため製法上、練合が困難である。 また前記ヒドロゲルの組成物全量に対する配合
量は、55〜90重量%であるのが好ましい。配合量
が、この範囲をはずれると製剤上の安定性を保つ
ことが困難となる。 つぎに、本発明組成物に用いられるメタアクリ
ル酸系コポリマーとしては、オイドラギツトEと
して知られるアミノアルキルメタアクリレートコ
ポリマーE、あるいはオイドラギツトRSとして
知られるアミノアルキルメタアクリレートコポリ
マーRS、およびこれらの混合物が用いられる。 該メタアクリル酸系コポリマーの配合量は、組
成物全量に対して0.5〜10重量%であるのが好ま
しい。配合量が0.5重量%未満であると、有効成
分の徐放的効果を得ることが困難であり、一方、
10重量%を越えると、粘度が高くなるため製法
上、練合が困難である。 つぎに、本発明で用いられる可溶化剤は、前記
メタアクリル酸系コポリマーを溶解するが、多価
アルコールとは相溶性のないものが用いられる。
かかる可溶化剤により組成物中でヒドロゲルを粒
子状態にて均一に分散することが可能である。 かかる可溶化剤としては、トリアセチン、トリ
ブチリン、ジアセチルエチレングリコール等の低
級多価アルコールと低級脂肪酸とのエステル、あ
るいはセバシン酸ジエチル、フタル酸ジエチル、
フタル酸ジブチル、アジピン酸ジイソプロピルお
よびコハク酸ジブチル等の低級アルコールとジカ
ルボン酸とのエステルが挙げられる。これらは、
単独で用いてもよく、また2種以上を併用しても
よい。これらのうち、トリアセチンは安全性、使
用感に優れており、特に好ましい。 前記可溶化剤の組成物全量に対する配合量は、
5〜25重量%であるのが好ましい。可溶化剤の配
合量が、この範囲を越えると有効成分の徐放的効
果を得ることが困難である。 また、組成物に配合されるメタアクリル酸コポ
リマー:可溶化剤の重量比は、1:2〜1:25で
ある。可溶化剤の配合割合がこれより少ないと製
剤上不安定であり、局所麻酔剤、局所鎮痛剤の徐
放的効果が得られない。一方、可溶化剤の配合割
合がこれより多いと、局所麻酔剤、局所鎮痛剤が
速やかに溶出し所望の徐放性が得られない。 すなわち、組成物に配合されるメタアクリル酸
コポリマーと可溶化剤との割合について、つぎの
とおり検討した。日本薬局方の溶出試験法に規定
された試験装置の回転軸下部に金属性平板(50×
50mm)を溶接し、これにハムスターから摘出した
頬袋粘膜を延展、固定した。この粘膜上に軟膏剤
〔組成:オイドラギツトRSの配合量;0.1、0.5、
2.0、5.0、10.0、20.0重量%に対してトリアセチ
ンの配合量;2.5、5.0、10.0、25.0、50.0、75.0重
量%、ヒドロキシエチルセルロース;2.0重量%、
残部はグリセリン)〕1gを塗布し、人工唾液中、
37℃において100rpmにて回転を行ない、粘膜へ
の付着性、滞留性を肉眼で判定した。その結果、
トリアセチン:オイドラギツトRSの重量比が
1:2〜1:25の範囲で良好な滞留性が得られ
た。 なお、本発明組成物は、数%程度までの水を含
有させることが可能である。 つぎに、本発明組成物中の活性成分である非水
溶性局所麻酔剤、水溶性局所麻酔剤、メトキシフ
エノール系局所鎮痛剤は、遊離の形態のものであ
つても、また医薬上許容される酸付加塩のいずれ
の形態であつてよい。 例えば、非水溶性局所麻酔剤としては、アミノ
安息香酸エチル、p−ピペリジルアセトアミノ安
息香酸エチル、リドカイン、ジブカインなどが挙
げられ、なかでもアミノ安息香酸エチル、p−ピ
ペリジルアセトアミノ安息香酸エチルが好まし
い。 また、水溶性局所麻酔剤としては、塩酸プロカ
イン、塩酸ジブカイン、塩酸リドカイン、塩酸テ
トラカイン、塩酸p−ブチルアミノ安息香酸ジエ
チルアミノエチル、塩酸メピバカイン、塩酸ブピ
バカイン、塩酸プロトピトカイン、塩酸ヘキソチ
オカイン、塩酸ブタニリカイン、塩酸オキシブプ
ロカイン、塩酸メプリルカイン、塩酸ピペロカイ
ンなどが挙げられ、なかでも塩酸ジブカイン、塩
酸リドカイン、塩酸テトラカイン、塩酸p−ブチ
ルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチルが好まし
い。 さらに、メトキシフエノール系局所鎮痛剤とし
ては、チモール、グアヤコール、クレオソート、
チヨウジ油、オイゲノール、イソオイゲノール等
が挙げられ、なかでもチヨウジ油、オイゲノール
が好ましい。 これらの活性成分は、単独もしくは2種以上を
組み合わせて用いることができる。 また、これらの配合量は、薬効上の観点から一
般に組成物全量に対して、非水溶性局所麻酔剤お
よびメトキシフエノール系局所鎮痛剤の場合は、
1〜10重量%、また非水溶性局所麻酔剤の場合
は、0.1〜1重量%程度が好ましい。 したがつて、本発明の鎮痛用組成物の好ましい
処方は、つぎのとおりである。成 分 配合量 水溶性局所麻酔剤: 0.1〜1重量% 活性成分 非水溶性局所麻酔剤、 メトキシフエノール系局 所鎮痛剤:1〜10重量% 水溶性高分子物質 0.2〜10.0重量% 可溶化剤 5.0〜25.0重量% メタアクリル酸系コポリマー 0.5〜10.0重量% 多価アルコール 残部 本発明の鎮痛用組成物の調製は、従来公知の製
剤化技術により行なうことができる。 例えば、多価アルコールに所定量の水溶性高分
子物質を添加し、適宜加温して充分に混合溶解
し、ついで冷却してヒドロゲルを得る。このヒド
ロゲルに水溶性局所麻酔剤、またはその医薬上許
容される塩を添加し、混合物を得る。一方、前記
メタアクリル酸系コポリマーを可溶化剤に溶解し
た溶解液に非水溶性局所麻酔剤および/またはメ
トキシフエノール系局所麻酔剤を加えて調製をお
こない、これを前記の活性成分またはその医薬上
許容される塩を含有する混合物中に混合し、目的
の組成物を得る。なお、活性成分は、単独もしく
は2種以上を併用して、多価アルコール、可溶化
剤の一方あるいは双方に溶解、あるいは懸濁さ
せ、要すれば薬剤の安定性を損なわない範囲で加
熱を行なつてもよい。 本発明組成物の調製にあたつては、所定の成分
を適宜他の順序で配合してもよく、所望により、
エタノールやイソプロパノール、あるいは非イオ
ン界面活性剤を適当量添加してもよい。また、使
用感を改善するために、d,l−メントール、チ
モール等の芳香剤を適当量添加してもよい。 このようにして得られた組成物は、粘稠な液状
ないしはペースト状を呈する。 実施例 さらに、本発明を実施例および試験例にもとづ
き、さらに詳しく説明する。 実施例 1 つぎの組成にて鎮痛用組成物を製造した。 成 分 重量% アミノ安息香酸エチル 10.0 オイゲノール 5.0 ヒドロキシエチルセルロース 4.0 グリセリン 67.0 トリアセチン 12.0 オイドラギツトRS 2.0 グリセリンを135℃に加温後、ヒドロキシエチ
ルセルロースを加えて溶解し、冷却した。一方、
オイドラギツトRSをトリアセチンに溶解し、さ
らにアミノ安息香酸エチルおよびオイゲノールを
添加、溶解して得られた液を前記混合物に加え、
均一に混合して所望の組成物を得た。 実施例 2 つぎの組成にて鎮痛用組成物を製造した。 成 分 重量% 塩酸p−ブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエ
チル 0.5 キサンタンガム 0.5 グリセリン 83.0 セバシン酸ジエチル 14.0 オイドラギツトE 2.0 グリセリンを120℃に加温後、キサンタンガム
を加えて溶解した。溶解後、40℃に冷却して、塩
酸p−ブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチ
ルを添加、混合した。一方、オイドラギツトEを
セバシン酸ジエチルに溶解し、得られた液を前記
混合物に加え、均一に混合して所望の組成物を得
た。 実施例 3 つぎの組成にて鎮痛用組成物を製造した。 成 分 重量% アミノ安息香酸エチル 5.0 塩酸ジブカイン 1.0 オイゲノール 3.0 ヒドロキシエチルセルロース 2.0 グリセリン 75.0 トリアセチン 12.0 オイドラギツトRS 2.0 前記実施例1と同様にしてグリセリンにヒドロ
キシエチルセルロースを溶解した。溶解後、冷却
して、塩酸ジブカインを添加し、均一に混合し
た。一方、オイドラギツトRSをトリアセチンに
溶解し、得られた液にアミノ安息香酸エチルおよ
びオイゲノールを加えて溶解し、これを前記混合
物に加え、均一に混合して所望の組成物を得た。 実施例 4 つぎの組成にて鎮痛用組成物を製造した。 成 分 重量% アミノ安息香酸エチル 8.0 塩酸ジブカイン 0.3 オイゲノール 2.0 ヒドロキシエチルセルロース 2.0 グリセリン 71.7 トリアセチン 14.0 オイドラギツトRS 2.0 実施例3と同様に塩酸ジブカイン、ヒドロキシ
エチルセルロースおよびグリセリンの混合物を調
製した。これに、トリアセチン、オイドラギツト
RS、アミノ安息香酸エチル、オイゲノールの混
合物を加え均一に混合して所望の組成物を得た。 実施例 5 つぎの組成にて鎮痛用組成物を製造した。 成 分 重量% アミノ安息香酸エチル 2.0 塩酸リドカイン 0.2 チヨウジ油 2.0 ポリビニルピロリドン 2.0 プロピレングリコール 65.8 フタル酸ジブチル 8.0 オイドラギツトE 4.0 プロピレングリコールを65℃に加温後、ポリビ
ニルピロリドンを加えて溶解した。冷却後、塩酸
リドカインを加え均一に混合した。一方、オイド
ラギツトEをフタル酸ジブチルに溶解し、得られ
た液にチヨウジ油を加え、これを前記混合物に加
え均一に混合して所望の組成物を得た。 試験例1 (付着性試験) 前記実施例にて得られた鎮痛用組成物の付着性
を測定した。 日本薬局方の溶出試験法に規定された試験装置
の回転軸下部に金属性平板(50×50mm)を溶接
し、これにハムスターがら摘出した頬袋粘膜を延
展、固定した。この粘膜上に実施例1〜5にて得
られた各試験サンプル1gを塗布し、人工唾液
中、37℃において100rpmにて回転を行ない、粘
膜への付着時間を測定した。 なお、対照例として、前記実施例と同様の方法
により、つぎの処方の組成物を調製し、試験に用
いた。
【表】
【表】 結果をつぎの第1表に示す。 第1表試験組成物 付着時間(分) 実施例1 121 〃 2 110 〃 3 129 〃 4 135 〃 5 105 対照例1 54 〃 2 63 〃 3 58 〃 4 51 〃 5 49 第1表から明らかなごとく本発明の組成物は、
優れた付着性を有し、長時間にわたり粘膜に付着
することがわかつた。 したがつて、本発明の鎮痛用組成物は従来のも
のと比較して、患部、特に口腔内に長時間付着す
ることが可能であり、持続的にその効果を示し、
歯痛用鎮痛剤として好適に用いうる。 試験例2 (鎮痛作用) 前記実施例および対照例にて得られた組成物約
35mgをモルモツト(1群5匹×3群)の角膜に塗
布し、90秒間おき、これを除去した。つぎに、こ
のモルモツトの角膜を豚毛を用いて経時的に刺激
して、瞬目反応法により局所麻酔効果を観察し
た。 さらに、24時間後、肉眼による角膜観察を行な
い、その白濁の程度を下記に基準にしたがつて採
点し、各群の合計を求めて、粘膜刺激性とした。 粘膜刺激性角膜の状態 白濁は認められない 0 角膜の一部にわずかな白濁 1 角膜の一部にはつきりした白濁 2 角膜全体にはつきりした白濁 3 角膜上皮剥離を伴う白濁 4 結果をつぎの第2表に示す。表中I75、I50は、
各群による瞬目反応が75%抑制、および50%抑制
された時間の3群の平均値である。
【表】 第2表より明らかなごとく、本発明の鎮痛用組
成物は、良好な鎮痛作用を示すとともに、粘膜に
対する刺激性が極めて低いことが判明した。 考案の効果 以上述べたごとく、本発明の鎮痛用組成物は疾
患部位への付着性に優れ、しかも活性成分である
麻酔剤、鎮痛剤がメタアクリル酸系コポリマー被
膜により徐放化されるため、疾患部位に対し長期
にわたり持続的な薬剤の放出が行なわれる。した
がつて、本発明組成物は、歯周疾患、口腔内局
所、例えば、歯周ポケツトや術後損傷部、鼻粘
膜、肛門粘膜に直接投与することができ、長期に
わたり優れた鎮痛作用を発揮する。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 (a) 水溶性高分子物質と、多価アルコールと
    から形成されるヒドロゲル、 (b) アミノアルキルメタアクリレートコポリマー
    E、アミノアルキルメタアクリレートコポリマ
    ーRS、またはこれらの混合物からなる群から
    えればれるメタアクリル酸系のコポリマー、 (c) 該メタアクリル酸系コポリマーを溶解する
    が、多価アルコールとは相溶性のない可溶化
    剤、および (d) 非水溶性局所麻酔剤、水溶性局所麻酔剤、メ
    トキシフエノール系局所鎮痛剤、またはその医
    薬上許容される塩からなる群より選ばれた1種
    または2種以上の活性成分 からなり、該メタアクリル酸系コポリマー:可溶
    化剤の重量比が1:2〜1:25であることを特徴
    とする鎮痛用組成物。 2 ヒドロゲル中の水溶性高分子物質の配合量
    が、組成物全体に対して0.2〜10重量%である前
    記第1項の鎮痛用組成物。 3 ヒドロゲル中の水溶性高分子物質と多価アル
    コールとの重量配合比が1:9〜1:400である
    前記第1項の鎮痛用組成物。 4 水溶性高分子物質が、ポリビニルアルコー
    ル、ポリビニルピロリドン、カラギーナン、ロー
    カストビーンガム、グアーガム、ヒドロキシエチ
    ルセルロース、キサンタンガム、トラガントガ
    ム、デンプンおよびスクシノグルカンからなる群
    より選ばれた1種または2種以上の水溶性高分子
    物質である前記第1項の鎮痛用組成物。 5 水溶性高分子物質が、ヒドロキシエチルセル
    ロースである前記第1項の鎮痛用組成物。 6 多価アルコールが、グリセリン、エチレング
    リコール、ジエチレングリコール、プロピレング
    リコール、ジプロピレングリコール、ヘキシレン
    グリコール、1,5−ペンタンジオールおよび
    1,3ブチレングリコールからなる群から選ばれ
    た1種または2種以上の多価アルコールである前
    記第1項の鎮痛用組成物。 7 多価アルコールが、グリセリン、プロピレン
    グリコール、または1,3−ブチレングリコール
    である前記第1項の鎮痛用組成物。 8 メタアクリル酸系コポリマーの配合量が、組
    成物全体に対して0.5〜10重量%である前記第1
    項の鎮痛用組成物。 9 可溶化剤の配合量が、組成物全体に対して5
    〜25重量%である前記第1項の鎮痛用組成物。 10 可溶化剤が低級多価アルコールと低級脂肪
    酸とのエステル、および低級アルコールとジカル
    ボン酸とのエステルからなる群より選ばれる前記
    第1項の鎮痛用組成物。 11 可溶化剤が、トリアセチン、トリブチリ
    ン、ジアセチルエチレングリコール、セバシン酸
    ジエチル、フタル酸ジエチル、フタル酸ジブチ
    ル、アジピン酸ジイソプロピルおよびコハク酸ジ
    ブチルからなる群より選ばれる前記第10項の鎮
    痛用組成物。 12 組成物全体に対して、1〜10重量%の非水
    溶性局所麻酔剤、0.1〜1重量%の水溶性局所麻
    酔剤、1〜10重量%のメトキシフエノール系局所
    鎮痛剤、およびこれらの医薬上許容される塩から
    なる群より選ばれた活性成分を配合した前記第1
    項の鎮痛用組成物。 13 非水溶性局所麻酔剤が、アミノ安息香酸エ
    チルまたはp−ピペリジルアセチルアミノ安息香
    酸エチルである前記第1項の鎮痛用組成物。 14 水溶性局所麻酔剤が、塩酸ジブカイン、塩
    酸リドカイン、塩酸テトラカイン、または塩酸p
    −ブチルアミノ安息香酸ジエチルアミノエチルで
    ある前記第1項の鎮痛用組成物。 15 メトキシフエノール系局所鎮痛剤が、チヨ
    ウジ油、オイゲノールである前記第1項の鎮痛用
    組成物。
JP27480286A 1986-11-18 1986-11-18 鎮痛用組成物 Granted JPS63130540A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27480286A JPS63130540A (ja) 1986-11-18 1986-11-18 鎮痛用組成物

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27480286A JPS63130540A (ja) 1986-11-18 1986-11-18 鎮痛用組成物

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63130540A JPS63130540A (ja) 1988-06-02
JPH0572892B2 true JPH0572892B2 (ja) 1993-10-13

Family

ID=17546767

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27480286A Granted JPS63130540A (ja) 1986-11-18 1986-11-18 鎮痛用組成物

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPS63130540A (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN105101949A (zh) * 2012-11-12 2015-11-25 Api起源有限责任公司 水基辣椒素类物质制剂及其制备方法和应用
US20150133561A1 (en) * 2013-11-12 2015-05-14 Vizuri Health Sciences Llc Aqueous based capsaicinoid formulations and methods of manufacture and use

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63130540A (ja) 1988-06-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
AU716540B2 (en) New pharmaceutical composition with anaesthetic effect
DE69736641T2 (de) Pharmazeutische Trägerzusammensetzung zur Anwendung an muköse Oberflächen
JPS62123112A (ja) 軟膏基剤
JPH03209313A (ja) 歯周疾患治療用徐放性組成物
US20050214230A1 (en) Novel stomatological gel
JPH0338250B2 (ja)
US20080021103A1 (en) Mucoadhesive composition
JPH0572893B2 (ja)
JP3881400B2 (ja) エアゾール組成物及びエアゾール型外用製剤
JPH0617300B2 (ja) 歯周疾患治療用組成物
JPH07267839A (ja) 口腔粘膜付着性軟膏組成物
JPH0572892B2 (ja)
JPH0645535B2 (ja) 歯槽骨代謝治療用組成物
JPH01143829A (ja) 口腔鎮痛用組成物
JPH08325128A (ja) 口腔用長期滞留型基剤およびそれを用いた組成物
JPH0637386B2 (ja) 口腔用滞留型基剤
JP3427445B2 (ja) クリーム剤
EP1242062B1 (en) Anhydrous gel comprising nsaid for topical administration to the oral cavity
JPH06256168A (ja) 軟膏基剤およびそれを用いた歯周疾患治療用組成物
JPH07100652B2 (ja) 透明状軟膏基剤
JPH0621063B2 (ja) 歯科用鎮痛剤組成物
JPS62123120A (ja) 歯周疾患治療用組成物
JP3042917B2 (ja) ペースト及びペースト製剤
JPS59122422A (ja) 口腔用消炎鎮痛ゲル剤
JP4732784B2 (ja) パンテノール含有口腔内粘膜付着製剤

Legal Events

Date Code Title Description
LAPS Cancellation because of no payment of annual fees