JPS62122886A - 自動二輪車等の駆動輪取付構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、自動二輪車や自動三輪車等の広幅タイヤを有
する駆動輪の取付構造に関する。

（従来技術） 従来から、空気圧を０．１〜０．３に９／ａｄ程度の低
圧にした広幅タイヤ、いわゆるバルーンタイヤを備えた
駆動輪が自動二輪車などに用いられている（例えば特開
昭６０−１０４４８０号公報参照）。

ところで、この従来のものにあってはエンジン出力が伝
達されるスプロケットがハブに直接固着されていたが、
ギヤチェンジ時のショックや急減速時のＶｊＪ９１がタ
イヤ側から出力伝達歯車などに伝わることをより一層緩
和するためにスプロケットとハブとの間にダンパを介在
させることが考えられる。すなわち、従来、小径リムと
ハブとの取付部を挟んで、その軸方向−右側にスプロケ
ットが、また他方側にブレーキドラムが配置されていた
が、このスプロケット側のハブにダンパを内装したクラ
ッチドラムを設け、スプロケットをダンパを介してハブ
に結合する構造が考えられる。

ところで、このような構成とした駆動輪において、少な
くとも一方のブレーキドラム（あるいはクラッチドラム
、以下同様）をハブに着脱し得る構成としたものでは、
ブレーキドラムをハブに固定するためにハブに形成され
たブレーキドラム取付フランジの外径は、ブレーキドラ
ムからのトルクに対する強度確保のために大きいほど好
ましいが、リムが小径であるのでリムとハブ間のスペー
スが狭く、リムをハブ中央部で固定するためにリムの取
付面の中心開口内径がブレーキドラム取付フランジを通
過できるだけの大きさに制限される。

したがって、このような駆動輪取付構造においては、ブ
レーキドラム取付フランジのブレーキドラムからのトル
クに対する強度を高めるための改善工夫が望まれていた
。

なお、かかる従来の駆動輪において、ブレーキドラムと
クラッチドラムが共にハブに対して着脱し得ない構成の
場合には、両ドラムの外径寸法はリムの取付部の中心開
口内径よりも小さくなければ組付けができないことから
、両ドラムの外径寸法を大きくすることができず、大き
なトルク伝達に適さないものとなる。

（発明の目的） 本発明は、上記背景のもとになされたもので、ブレーキ
ドラムあるいはクラッチドラムをハブに取付けるための
ハブに形成された取付フランジの強度の向上を図ること
ができる自動二輪車等の駆動輪取付構造を提供すること
を目的とする。

（発明の構成） 本発明は、小径リムとハブとの取付部を挟んでその一方
側に衝撃吸収用ダンパを内在したクラッチドラムを、他
方側にブレーキドラムを配設した自動二輪車等の駆動輪
であって、上記クラッチドラムとブレーキドラムの少な
くとも一方を上記ハブに対し着脱自在に設け、上記ハブ
と一体成形されたクラッチドラムまたはブレーキドラム
固定用の取付フランジの周方向には所定間隔でボルト結
合部を配設し、上記リムには上記取付フランジの通過を
許容する切欠きを設けたものである。

この構成により、上記取付フランジのボルト結合部は上
記切欠きが設けられた分だけ外周方向に伸ばして取付フ
ランジの外径を大きくすることができ、その強度向上に
寄与し得る。

（実施例） 以下、図面を参照して実施例を説明する。第１図は本発
明の一実施例に係る駆動輪の断面図である。

駆動輪１は、広幅タイヤ２が取付けられた小径のリム３
と、車軸４に軸受ベアリングを介して回動自在に支持さ
れたパイプ状のハブ５と、上記リム３とハブ５との取付
部を挟んでその一方側に配設され、衝撃吸収用ダンパ６
を内在するとともにハブ５と一体成形されたクラッチド
ラム７と、上記取付部を挟んでその他方側に配設され、
ハブ５と着脱自在とされたブレーキドラム８とを基本要
素として構成されている。

上記ハブ５の中央部にはリム３をハブ５に取付けるため
のリム取付フランジ９が形成され、このフランジ９にリ
ム３がボルト１０ａ１ナツト１０ｂにより固定される。

また、ハブ５の一方周面にはブレーキドラム８をハブ５
に取付けるためのブレーキドラム取付７ランジ１１が形
成され、このフランジ１１にブレーキドラム８がボルト
１２ａ１ナツト１２ｂにより固定される。これにより、
ブレーキドラム８はハブ５に対して着脱自在となる。

なお、上記ブレーキドラム取付フランジ１１は、リム３
とハブ５のリム取付フランジ９まで通過させることがで
きるようリム３の取付面の中心開口（複連する切欠きを
含む）の内径より小さい外径とされ、ブレーキドラム取
付前にリム３はハブ５に取付けられる。

上記ブレーキドラム８の軸方向外側部には中心部が車＠
４に固定されたブレーキシュープレート１３が設けられ
、このブレーキシュープレート１３にはカム軸１４が取
付けられ、このカム軸１４の一方端にはカム面１４ａを
有し、その他方端にはブレーキバー１５が取付けられて
いる。このブレーキバー１５の操作によりカム面１４ａ
がブレーキシュー１４ｂをアンカービン１４ｃを支軸に
外周方向に広げブレーキドラム８の内周面に接触させ駆
動輪１にブレーキがかかるようになっている。

一方、クラッチドラム７は上記のごとく、ハブ５と一体
成形され、このクラッチドラム７内には車１ＮＩ４に回
動可能に支持されたダンパハブ１６がダンパ６を介して
嵌合され、このダンパハブ１６にはエンジン出力が伝達
される伝動チェーン１７が掛けられたスプロケット１８
が固定されている。

なお、車軸４はその両端部がリアアームの後端のエンド
プレート１９にボルト締着されるとともに、上記伝動チ
ェーン１７の張り調整用のチェーンプラー１９′により
調整し得るように構成されている。

第２図は上記リム３の側面およびハブ５のブレーキドラ
ム取付フランジ１１部分の断面を示し、リム３の取付面
３ａには、ブレーキドラム取付フランジ１１のボルト結
合部１１ｂ（後記）の通過を許容する切欠き３ｂが所定
間隔をおいて形成され、また、この切欠き３ｂのない部
分にはハブ５との取付用ボルト１０ａが貫通されるボル
ト穴３Ｃが形成されている。一方、ブレーキドラム取付
フランジ１１には、周方向に上記と同じ所定間隔で配置
されたボルト穴１１ａを有するボルト結合部１１ｂが３
個形成されている。

第３図（ａ）、　　（ｂ）、　　（ｃ）は、ハブ５の構
成を示す。同図において、リム取付フランジ９には上記
ブレーキドラム取付フランジ１１のボルト結合部１１ｂ
と周方向に位相をずらして配設したボルト穴９ａを有す
るリム取付ボルト結合部９ｂが設けられている。

第４図は上記駆動輪１の取付けられた自動二輪車の要部
構成を示す。同図において、主フレーム２０．２１、シ
ートフレーム２２、シートが乗載されるシートレール２
３などによりフレームが構成され、上記主フレーム２０
の下方にはエンジン２４およびクランクケース２５が取
付けられ、このクランクケース２５にはエンジン２４の
出力により回転駆動される駆動ギヤ２６が設けられ、こ
の駆動ギヤ２６には伝動チェーン１７が掛けられ、駆動
ギヤ２６の回転力が駆動輪１に伝達されるようになって
いる。

また、リアアーム２７の前方端は主フレーム２０の後端
部に取付けられたブラケット２８にビボッ（・軸２９を
介して回動自在に支持され、またリアアーム２７の接方
端には上記エンドプレート１つを介して車軸４が固定さ
れている。またリヤフレーム３０の下方端はエンドプレ
ート１９を介してリアアーム２７に固定され、また上方
端は緩衝器３１に取付けられている。

上記本発明構成によれば、リム３のリム取付面３ａに切
欠き３ｂが設けられたことにより、リム３に切欠き３ｂ
が設けられていない場合に比ベブレーキドラム取付フラ
ンジ１１のボルト結合部１１ｂを外周方向に位置させて
も、リム３のハブ５への結合作業に支障がなくなるため
、ブレーキドラム取付フランジ１１のボルト結合部１１
ｂの外径を大きくすることができ、したがってその強度
を向上することができる。

なお、本実施例によれば、ハブ５のブレーキドラム取付
フランジ１１のボルト結合部１１ｂと、リム取付フラン
ジ９のボルト結合部９ｂとの周方向位相をずらせ、かつ
、リム３の取付面３ａの隣り合う切欠き３ｂ間にハブ５
との取付用ボルト穴３Ｃを設けているので、リム３をハ
ブ５の軸方向側方よりブレーキドラム取付フランジ１１
を通過させてリム取付フランジ９へ結合させる際に、リ
ム３を周方向に回転させる必要がなく、結合作業は容易
となる。

また、本実施例ではクラッチドラム７をハブ５と一体成
形したが、これとは逆にブレーキドラム８の方をハブ５
と一体成形し、ハブ５にクラッチドラム取付部を形成し
、このクラッチドラム取付部にクラッチドラム７を取付
ける構成にしてもよい。そして、このようにいずれか一
方のドラムを着脱しｍる構成とし、他方のドラムをハブ
５と一体成形することにより、両ドラムが肴脱し得る構
成のものに比し、駆動輪１の組付工数が低減され組付効
率の向上が図れる。また、例えばクラッチドラム７をハ
ブ５と一体成形したものでは、変速ギヤのチェンジショ
ックなどの衝撃によってクラッチドラム７とハブ５との
取付部にヘタリや緩みなどが発生することがなくなる効
果をも有する。

（発明の効果） 以上のように本発明によれば、クラッチドラムとブレー
キドラムの少なくとも一方をハブに対し着脱自在に設け
、かつ、ハブと一体成形されたクラッチドラムまたはブ
レーキドラム固定用の取付フランジの周方向には所定間
隔でボルト結合部を配設し、上記リムには上記取付７ラ
ンジの通過を許容する切欠きを設けたことにより、取付
フランジのボルト結合部は上記切欠きが設けられた分だ
１プ外周方向に配置可能となり、取付フランジの外径を
大きくすることができ、したがって、上記取付フランジ
およびクラッチドラムまたはブレーキドラムの取付部の
強度を高めることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の一実施例に係る駆動輪の断面図、第２
図は上記駆動輪におけるリムおよびハブのブレーキドラ
ム取付フランジ部の側断面図、第３図（ａ）は第１図に
示すハブの断面図、第３図（ｂ）は第３図（ａ）に示す
矢視ａによる側面図、第３図（Ｃ）は第３図（ａ）に示
す矢視すによる側面図、第４図は上記駆動輪が取付けら
れた自動二輪車の要部構成図である。 １・・・駆動輪、３・・・リム、３ａ・・・リム取付面
、３ｂ・・・切欠き、３Ｃ・・・ボルト穴、５・・・ハ
ブ、６・・・ダンパ、７・・・クラッチドラム、８・・
・ブレーキドラム、１１・・・ブレーキドラム取付フラ
ンジ、１１ｂ・・・ボルト結合部。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、小径リムとハブとの取付部を挟んでその一方側に衝
   撃吸収用ダンパを内在したクラッチドラムを、他方側に
   ブレーキドラムを配設した自動二輪車等の駆動輪であつ
   て、上記クラッチドラムとブレーキドラムの少なくとも
   一方を上記ハブに対し着脱自在に設け、上記ハブと一体
   成形されたクラッチドラムまたはブレーキドラム固定用
   の取付フランジの周方向には所定間隔でボルト結合部を
   配設し、上記リムには上記取付フランジの通過を許容す
   る切欠きを設けたことを特徴とする自動二輪車等の駆動
   輪取付構造。