JPS6212100B2 - - Google Patents

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JPS6212100B2
JPS6212100B2 JP53080518A JP8051878A JPS6212100B2 JP S6212100 B2 JPS6212100 B2 JP S6212100B2 JP 53080518 A JP53080518 A JP 53080518A JP 8051878 A JP8051878 A JP 8051878A JP S6212100 B2 JPS6212100 B2 JP S6212100B2
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JP53080518A
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JPS5512025A (en
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Takaharu Sakai
Akira Kitsukawa
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Marelli Corp
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Nihon Radiator Co Ltd
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Publication date
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Publication of JPS5512025A publication Critical patent/JPS5512025A/ja
Publication of JPS6212100B2 publication Critical patent/JPS6212100B2/ja
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Description

【発明の詳細な説明】 <発明の目的> 「産業上の利用分野」 本発明は、自動車の燃料タンクの注油口等に使
用されるロツク型の燃料タンク用キヤツプに関す
る。
「従来の技術」 最近の車両は、環境汚染の対策上、燃料系の気
密性が向上し、そのため気温が上昇するとタンク
内の気化燃料によりタンクの内圧が著しく高くな
る。したがつて、給油時にキヤツプをフイラーネ
ツクより取り外す場合に、タンクの内圧のために
該キヤツプが吹き飛ばされたり、タンク中の燃料
が吹き出したりする事態を招く場合が多々あつ
た。
この欠点を解決するために、フイラーネツクと
キヤツプとにネジを切り、多数回捻回しないと着
脱できないねじ込み式のロツク型キヤツプが提案
されいる(英国特許1330022)。
このキヤツプは、ねじの螺合部でのシールは無
理なので、O−リングを用いシールしていること
と、通常合成樹脂で作られていることにより、締
め過ぎによるO−リングおよびキヤツプの破損を
防止するためと、締め付け不足による燃料の漏洩
を防止するために、ラチエツト機構を設けて、締
付トルクの制御を行うようにしている。
「発明が解決しようとする問題点」 ところで、このキヤツプにあつては、ロツク機
構が、キヤツプの筒部下部に穿設した通孔を貫通
して出入する施錠用バーを、フイラーネツクに断
続的に膨出してねじ山を形成しているねじ部の、
その膨出部間の平坦部に突出させて、キヤツプを
回転させようとすると、該バーが膨出したねじ山
に当接して、回転不可とする構成をなしている。
そして、前記筒部の通孔および前記バーを回動さ
せるロツクシリンダー部には、特別なシール機構
を設けていないので、これらの部分から燃料が漏
洩してしまう虞れがあつた。また、このキヤツプ
は負圧弁を備えていないので、燃料消費に伴うタ
ンク内の負圧化は、前記ロツク機構の隙間から大
気導入を図つて解消していると思われ、むしろ、
このキヤツプはシール機構を設けられないキヤツ
プである。
さらに、このキヤツプのトルク制御機構は、フ
イラーネツクに螺合するキヤツプ本体と、このキ
ヤツプ本体に嵌合してキヤツプ本体を捻回するた
めのハンドル部材との間に設けられ、ハンドル部
材の回転をキヤツプ本体に伝達すると共に所定以
上のトルクを規制する回転伝達部材を主構成部材
としている。この回転伝達部材は、ラチエツト作
用を行なう傾斜面とクラツチ作用を行なう垂直面
とを有する突出体を備えていて、ばねによりハン
ドル部材に弾接されている。そして、この回転伝
達部材は、キヤツプの締付け方向の回転では、傾
斜面がハンドル部材内面に当接して所定のトルク
以下では傾斜面の摩擦力でキヤツプ本体を回転
し、所定トルク以上になると、傾斜面にすべりが
働き、前記ばねを変形してハンドル部材を空回り
させて、トルク制御をするようになつている。ま
た、この回転伝達部材は、キヤツプの取り外し方
向の回転では、垂直面がハンドル部材内面に当接
して、クラツチ作用をすることになり、ハンドル
部材の回転は、そのままキヤツプ本体の回転とな
り、両者は一体として回転して、キヤツプをフイ
ラーネツクから取り外すことができる。
すなわち、このトルク制御機構は回転伝達部材
に常に弾接圧を加えるためにばね材を必要とし、
部品点数が多くなつていた。また、ハンドル部材
と協動してラチエツト作用と、クラツチ作用とを
有する突出体は、キヤツプ締め付け時も、取り外
し時も、作動するので、合成樹脂で製作すると、
長期間の使用には多少摩耗に対する不安が残り、
金属材料で製作すると、コストおよび重量の点で
不都合であつた。
その上、気密性が要求されるキヤツプにあつて
は、負圧弁は必要であり、負圧弁を設けた上に、
ロツク機構、トルク制御機構を組み入れるとなる
と、様々な設計上の制約がでてきて、軽量なロツ
ク型燃料タンク用キヤツプを作り出すのはなかな
か困難であつた。
本発明は前述のような種々の問題を解決し、燃
料の漏洩がないと共にキヤツプ離脱時にキヤツプ
の吹き飛びや燃料の急激な吹き出しを伴わず、そ
の上、常に一定のトルク制御が可能であり、さら
に耐久性に優れると共に軽量で、コスト的にも有
利な燃料タンク用キヤツプを提供することを目的
とする。
<発明の構成> 「問題点を解決するための手段」 かかる目的を達成するために、本発明は、注油
口を形成するフイラーネツクを弾性シール材を介
して閉塞するように螺合される筒状のキヤツプ本
体上にハンドル部材を回動自在に載置し、このハ
ンドル部材の回転を、キヤツプ本体に伝達する回
転伝達機構を設け、前記ハンドル部材の回転を、
前記回転伝達機構を介してキヤツプ本体に伝える
と共に、この回転伝達機構に、前記ハンドル部材
の回転力が所定トルクに達すると、ハンドル部材
の回転力がキヤツプ本体に伝わるのを防止する締
付トルク制御部材を設けてなる燃料タンク用キヤ
ツプであつて、かつ、キーシリンダを備え、該キ
ヤツプのフイラーネツクからの取り外しを規制す
るロツク機構を有する燃料タンク用キヤツプにお
いて、 前記回転伝達機構は、(イ)一端に形成した突出ピ
ンが、前記ハンドル部材を挿通して設けられたキ
ーシリンダのキーの回転に応じて回転するシリン
ダー頭部に係合し、他端に形成した第1突片と第
2突片とが、前記キーシリンダの所定の回転位置
でのみ、それぞれ締付トルク制御部材とハンドル
部材とに係合する屈曲板状の係合片を備えた第1
係合部と、(ロ)中央に開口を有する環状フランジ
に、このフランジの内周縁から垂下するキーシリ
ンダを装着するための中央ボス部を有すると共
に、このボス部の径方向外方の該フランジ下面か
ら同心状に垂下し、かつ、外周面に前記キヤツプ
本体の内周面に刻設した雌ねじと螺合する雄ねじ
を刻設した複数の弾性片を有し、さらに前記係合
片の第1突片と係合する切欠部を有する締付トル
ク制御部材と、(ハ)前記ハンドル部材に設けられ
た、前記係合片の第2突片と係合する歯部と、(ニ)
キヤツプ取り外し方向回転時に、前記第1係合部
の係合に伴なつてハンドル部材がキヤツプ本体に
対し上昇した場合に係合する、ハンドル部材に設
けられた第1係合爪と、キヤツプ本体に設けられ
た第2係合爪とを有する第2係合部と、からなる
ことを特徴としている。「作用」 前述のような構成をとることにより、燃料の漏
洩がないと共にキヤツプ離脱時にキヤツプの吹き
飛びや燃料の急激な吹き出しを伴わず、その上、
キヤツプ締め付け時に、トルク制御がなされるの
で、締め過ぎによるキヤツプ及びO−リングの破
損がないばかりか、締め付け時は、必ず空回りす
るまで回転させることとしておけば、締め付け不
足による燃料の漏洩を確実に防止できる。
また、必要最小限の部品点数ですむと共に耐久
性が優れ、かつ、軽量でコスト的にも有利であ
り、さらに、必要に応じた弁機構を設けることが
可能である。
「実施例」 以下、本発明を、図面に示す実施例に基づいて
更に詳細に説明する。
第1図は本発明の燃料タンク用キヤツプAの一
例を示すもので、このキヤツプAは、燃料の注油
口を形成するフイラーネツク1を閉塞する合成樹
脂製の筒状のキヤツプ本体2と、このキヤツプ本
体2上に載置された合成樹脂製のハンドル部材3
と、前記キヤツプ本体2の中央空所4に臨んだ内
周面に形成された雌ねじ5に螺合する合成樹脂製
の締付トルク制御部材7と、前記ハンドル部材3
を挿通し締付トルク制御部材7内に挿入したキー
シリンダ8を備えたロツク機構と、キヤツプ本体
2の下端凹所9に嵌着した弁機構10とを有し、
さらに前記ハンドル部材3とキヤツプ本体2と間
には、ハンドル部材3の回転力をキヤツプ本体2
に伝達する回転伝達機構11が介装されている。
そして、このキヤツプAは、フイラーネツク1
に、正確にトルク制御された状態で装着されると
共に内蔵されたロツク機構により、施錠されるよ
うになつている。
キヤツプ本体 前記キヤツプ本体2は、外周面に雄ねじ12を
有すると共に高さ方向略中央に仕切壁47を有す
る筒部2aと、この筒部2aの上端に筒部2aの
外径より拡径して一体に形成された、環状の段差
を有するフランジ部44とからなる。
前記筒部2aの仕切壁47より上方の内周面に
は、雌ねじ5が刻設されていると共に、筒部2a
の上端であつてフランジ部44が拡径する頚部4
4aには、弾性シール材としてO−リング14が
装着されいる。
前記フランジ部44の、前記筒部2aから段差
を介して拡径した、最外周リング部44bの下面
には、鋸歯状の第2係合爪45が設けられてお
り、後述するハンドル部材3の内方突出リング4
2の第1係合爪43と係合するようになつてい
る。
また、この最外周リング部44bの上面には、
環状のビード部46が突出しており、後述するハ
ンドル部材3の頂部34の下面に当接するように
なつている。
なお、このビード部46は、ハンドル部材3の
回転時における摩擦抵抗を軽減するためのもので
ある。
ハンドル部材 前記ハンドル部材3は、キヤツプ本体2を覆う
蓋体であり、中央に、キーシリンダ8を挿通する
ボス部を有する厚肉の環状の頂部34と、この頂
部34の外周縁から、下方に垂下する環状のスカ
ート部41と、このスカート部41の下端縁から
半径方向内方に突出する内方突出リング42とか
らなる。
この内方突出リング42は、前記フランジ部4
4の最外周リング部44bに対向しており、その
上面には、前記第2係合爪45と逆方向に向いた
鋸歯状の第1係合爪43が設けられていて、ハン
ドル部材3をキヤツプ取り外し方向に回転したと
き、第2係合爪45と係合するようになつてい
る。
なお、前記ハンドル部材3の第1係合爪43
と、前記キヤツプ本体2の第2係合爪45とによ
り第2係合部27が構成されている。
さらに、前記ハンドル部材3の厚肉の頂部34
には、キヤツプ本体2に対向する下面に、環状溝
が刻設されている。この環状溝の底部(第1図上
の天井部)には、第5、第6図に示すように、環
状溝のキヤツプ軸心側壁面に一体となつているホ
ームベース型の歯部35が、後述する係合片3
0,31の横巾よりやや大きい間隔で同心状に突
設しており、また外方側壁面の底部部分には、径
方向外方に向つて、前記係合片30,31の板厚
をやや越える巾の溝が、さらに環状に刻設されて
いる。そして、前記歯部35と前記外方側壁面と
の間は、前記係合片30,31の板厚をやや越え
る間隔となつており、この環状溝には、前記係合
片30,31を後述する第2突片37,38が摺
動自在に遊嵌する。なお、前記歯車35の外縁は
全て垂直面36となつており、環状溝の底部は、
平坦面40となつている。
締付トルク制御部材 前記締付トルク制御部材7は、第1図、第2図
に示すように、中央に開口を有する環状フランジ
15と、このフランジ15の内周縁から垂下する
筒状の中央ボス部16と、このボス部16の径方
向外方の該フランジ下面から、同心状に垂下する
と共に、外周面に雄ねじ18を刻設した4つの弾
性片17とからなつている。さらに、前記フラン
ジ15には、その外周の中心を挟んだ対象位置
に、後述する第1係合部の第1突片と係合する1
対の切欠部19が設けられている。
そして、この締付トルク制御部材7は、前記キ
ヤツプ本体2の筒部2a内に、キヤツプ本体2の
雌ねじ5と前記弾性片17の雄ねじ18とを螺合
することにより装着されている。
ロツク機構 前記ロツク機構は、前記締付トルク制御部材7
のボス部16の内周面に固着されたキーケース2
2と、ハンドル部材3を挿通してキーケース22
内に装着されたキーシリンダ8と、キー24とか
らなつている。
そして、このロツク機構は、施錠時以外は、キ
ー24をキーシリンダ8から抜くことができない
構造をしており、施錠忘れがないようになつてい
る。
なお、このロツク機構は、キーシリンダ8を構
成するシリンダー頭部28に、本発明としての特
徴を有するもので、その他の構造及び、施錠作用
は、公知に属するものである。
各構造を簡単に説明すると、前記キーケース2
2は、その壁面に、スリツト状の窓23が穿設さ
れていると共に下方に、キーシリンダ8脱落防止
用の径方向内方に突出した突起24を有してお
り、前記ボス部16に固着されている。
前記キーシリンダ8は、キー孔を穿設したシリ
ンダ頭部28と、キーシリンダ本体8aと、ばね
等で常に外方に突出するように弾発されてるタン
ブラー21とを有している。のタンブラー21
は、キー24をキーシリンダ8内に挿入していな
い状態では、弾発力により径方向外方に最大限突
出し、キーケース22に形成された窓23内に嵌
合して、キーシリンダ8がキーケース22に対し
て回転不可能にロツクされるようになつている。
キー24をシリンダー頭部28に設けられたキー
孔に挿入すると、タンブラー21はばねに抗して
後退し、タンブラー21とキー窓23との嵌合が
外れ、キーシリンダ8がキーケース22に対して
回転可能となる。キー24は、キーシリンダ8の
タンブラー21がキーケース22の窓23に対向
する回転位置でのみ、キーシリンダ8から着脱可
能であり、この位置を少しでもずれるとキー24
は、キーシリンダ8から抜くことができないよう
になつている。
タンブラー21と窓23とが対向した状態でキ
ー24を抜くと、タンブラー21は再びばね力で
突出し、キーケース22の窓23に嵌合する。こ
うして、キーシリンダ8はキヤツプAに固定さ
れ、キヤツプAは、第1図に示すような旋錠状態
となる。
キー孔を有するシリンダー頭部28の下面に
は、第1図、第3図に示すように、斜めに刻設さ
れたカム溝29が一対設けられている。
このカム溝29には、後述する係合片30,3
1の突出ピン50が嵌挿し、キー24の回転、す
なわちキーシリンダ8の回転に応じて係合片3
0,31を径方向に摺動させるようになつてい
る。
回転伝達機構 前記回転伝達機構11は、ハンドル部材3の回
転力をキヤツプ本体2に伝達するための機構であ
り、後述する第1係合部と、前記締付トルク制御
部材の弾性片17と、前記の第2係合部27とか
ら構成されている。
前記第1係合部は、キヤツプAをフイラーネツ
ク1に螺合する際に、ハンドル部材3の回転力を
キヤツプ本体2に伝達する作用を行なうもので、
前記ハンドル部材3の歯部35に係合すると共に
前記締付トルク制御部材7の切欠部19に係合す
る係合片30,31と、前記の歯部35と切欠部
19とから構成される。前記係合片30,31
は、第1図、第4図に示すように、平板面の一端
に、カム溝29に嵌挿する突出ピン50を有して
おり、他端に、前記締付トルク制御部材7の切欠
部19と適宜係合する第1突片32,33が平板
面から下方に突出していると共に、前記ハンドル
部材に設けられた環状溝に挿嵌し、この環状溝内
に設けられた歯部35と適宜係合する第2突片3
7,38が起立した屈曲板状をなし、前記締付ト
ルク制御部材7の環状フランジ15の上面の、そ
の中心を挟んだ対称位置に摺動自在に載置されて
いる。
係合片30,31における第1突片32,33
と締付トルク制御部材7における切欠部19との
係合、及び、第2突片37,38とハンドル部材
3における歯部35との係合は、キーシリンダ8
にキー24が挿入された状態でキー24をキーシ
リンダ8及びシリンダー頭部28と共に所定の回
転位置(第1図の状態から約90度)まで回転し、
カム溝29の働きで係合片30,31を径方向内
側に摺動させた場合に生じるようになつている。
なお、第2係合部は、キヤツプAをフイラーネ
ツク1から取り外す際に、ハンドル部材3の回転
力をキヤツプ本体2に伝達する作用を行なうもの
である。
弁機構 前記弁機構は、前記キヤツプ本体2の仕切壁4
7の下方の凹所9に装着されている。本実施例で
は、弁機構として、負圧弁10が装着されてい
る。この負圧弁は公知のものなので詳しい説明は
省略するが、この負圧弁の作用により、燃料消費
に伴なつてタンク内が負圧化すると、大気を導入
して負圧を解消するようになつている。
この弁機構は、キヤツプの目的に応じて種々の
種類の弁を取り付けることができる。
前述してきた、種々の部品を第1図に示すよう
に組み付けてキヤツプAは完成する。
次に本キヤツプのAの作用について説明する。
キヤツプAをフイラーネツク1に取付ける場合
には、まず、キー24をキーシリンダ8内に挿入
して当該24を第1図の状態から90゜程度回転す
る。この回転により、キーシリンダ8は回転し、
シリンダー頭部28のカム溝29に一端を嵌合し
て係合片30,31は、頭部28の回転に応じて
径方向内方に摺動する。この摺動に伴い、係合片
30,31の第1突片32,33および第2突片
37,38とは、それぞれ締付トルク制御部材7
の切欠部19,19およびハンドル部材3の歯部
35に係合する。
このとき、キーシリンダ8のタンブラー21
は、キー24をキーシリンダ8内に挿入した時点
から、キーケース22の窓23との嵌合をといて
いる。
この状態のキヤツプAを、フイラーネツク上に
載置し、ハンドル部材3を回転すると、ハンドル
部材3とキヤツプ本体2とは一体に作動して、キ
ヤツプ本体2の雄ねじ12は、フイラーネツク1
の雌ねじ13に螺合して行く。
ハンドル部材3の回転力は、第1係合部を介し
て、すなわち、歯部35の垂直面36→第2突片
37,38→第1突片32,33→切欠部19→
弾性片17の雄ねじ18→キヤツプ本体2の雌ね
じ5という係合過程をたどり、キヤツプ本体2に
伝達される。
キヤツプAを、そのO−リング14がフイラー
ネツク1の開口端に当接するまで螺合した後、さ
らにハンドル部材3を回転すると、前記締付トル
ク制御部材7の弾性片17が、自身の有する弾性
力に抗している間は、キヤツプAはO−リング1
4を圧縮変形させながらフイラーネツク1に螺合
して行く。このO−リング14の圧縮によりキヤ
ツプAは、フイラーネツク1を確実にシールす
る。
さらに、ハンドル部材3を回転して、フイラー
ネツク1と、キヤツプAとの間の締付トルクが所
定の値になると、前記弾性片17の雄ねじ18と
キヤツプ本体2の雌ねじ5との間において、弾性
片17側のねじ山がこのキヤツプ本体2側のねじ
山を乗り越え、カチカチという音を発し、ハンド
ル部材3は空転する。この音及び空転によりオペ
レータはキヤツプの締付トルクが一定になりキヤ
ツプの取付が完了したことを知ることができる。
この螺着後、キー24を元の位置へ戻せば、キ
ーシリンダー8のタンブラー21は、キーケース
22の窓23の位置に対向すると共に、第1係合
部26の各突片32,33,37,38は歯部3
5、切欠部19から外れ、ハンドル部材3を回転
しても、ハンドル部材3のみがカラカラと空転す
るのみで、キヤツプ本体2間に回転力は伝達され
ないことになる。またキー24を引き抜けばタン
ブラー21がばね等により最大限に突出し、キー
ケース22の窓23に嵌合すると共に、第1係合
部26は歯部35及び切欠部19との係合を解い
た状態が固定され、第1図の状態を保持すること
になる。
すなわち、キヤツプAは、フイラーネツク1に
対して施錠状態となり、キヤツプAをはずそうと
しても、ハンドル部材3のみが、カラカラと空転
するのみで、フイラーネツク1から決して外すこ
とはできない。
一方、キヤツプAをフイラーネツク1から外す
場合は、キー29をキーシリンダ8内に挿入する
ことにより、タンブラー21とキーケース22と
の嵌合を解くと共にキー24を約90度程回転す
る。これにより第1係合部26の第1突片32,
33は締付トルク制御部材7の切欠部19に、第
2突片37,38はハンドル部材3の歯部35に
それぞれ係合する。この状態でハンドル部材3を
反時計方向に回せば、第2突片37,38の先端
が歯部35の垂直面36と係合し、ハンドル部材
3の回転は当初締付トルク制御部材7のみを雄ね
じ18に沿つて上昇させる。この部材7の上昇に
伴い第1係合部26を介してハンドル部材3もキ
ヤツプ本体2に対して上昇する。
このハンドル部材3の上昇により第2係合部2
7の両係合爪43,45が噛合する。この噛合後
にハンドル部材3をさらに反時計方向に回せばハ
ンドル部材3の回転力が直接キヤツプ本体2に伝
達され、両者は一体に回転して、フイラーネツク
1からキヤツプ本体2を外すことができる。
ところで、このキヤツプAをフイラーネツク2
に取り付けた状態で、燃料の使用によりタンクの
内圧が低下すると、負圧弁の作用により前記負圧
を解消することになる。
また、キヤツプAが前記の負圧弁10を備えて
いる場合にはタンクの内圧が外気温度の上昇等に
より高圧になることがあるが、この状態でキヤツ
プを外すと、高圧が一時に大気に抜け出ようと
し、従来のキヤツプではキヤツプの吹き飛び、燃
料の吹き返しという事態が生じる虞れがあつた
が、本発明ではハンドル部材3を反時計方向に回
動すれば、キヤツプAが、O−リング14による
シールを解除した後、フイラーネツク2から離脱
するまでの間に、キヤツプ本体2とフイラーネツ
ク1とのねじ部の隙間から、タンク内の高圧は
徐々に抜け出るようになるため前述の事態は生じ
ない。
<発明の効果> 以上の説明から明らかなように、本発明によれ
ば、ハンドル部材の回転をキヤツプ本体側に伝達
する場合に、回転伝達機構を介して行うようにす
るとともに、この回転伝達機構がキーの解錠と連
動し、キヤツプ閉鎖作動時には締付トルク制御部
材を介してキヤツプ閉鎖作動を行うようになし、
キヤツプ開放時には最終的には締付トルク制御部
材を経ることなく、直接開放するための回転力を
第2係合部を介してキヤツプ本体側に伝えて開放
作動を行うようにしたため、キヤツプの締付け時
は、キヤツプの締めすぎによるキヤツプおよびO
−リングの破損が防止されると共に必ず空転する
までキヤツプを回転するようにすることにより締
付け不足による燃料の漏洩を防ぐことができ、キ
ヤツプ取り外し時は、開放が容易であると共に、
キヤツプの吹き飛び、燃料の吹き返しがない。し
かもこの回転伝達機構はハンドル部材とキヤツプ
本体とのあいだに生ずるいわば偏平かつ狭小な空
所に設けられ、上述のごとき機能を発揮すると共
に回転伝達機構がキーの解錠と連動しているの
で、種々の機能を有している割にはキヤツプ自体
がコンパクトになり、また部品点数も少なくキヤ
ツプ全体が簡素化できる。また、必要に応じて、
弁機構をキヤツプ本体の下方凹所に組み込むこと
ができるので、特別な変更を要しないので多機能
なキヤツプとすることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る燃料タンク用キヤツプの
一例を示す縦断面図、第2図は同キヤツプの締付
トルク制御部材を下方からみた平面図、第3図は
同キヤツプのキーシリンダを下方からみた平面
図、第4図は係合片の斜視図、第5図は同キヤツ
プのハンドル部材を下方からみた平面図、第6図
は第5図の−線に沿う断面図である。 A……燃料タンク用キヤツプ、1……フイラー
ネツク、2……キヤツプ本体、3……ハンドル部
材、4……中央空所、5,18……ねじ部、7…
…締付トルク制御部材、8……キーシリンダ、1
1……回転伝達機構、17……弾性片、19……
切欠部、26……第1係合部、27……第2係合
部、28……シリンダ頭部、29……カム溝、3
0,31……係合片、32,33……第1突片、
35……歯部、36……垂直面、37,38……
第2突片、40……平坦面、41……スカート
部、42……内方突出リング、43……第1係合
爪、44……フランジ部、45……第2係合爪。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 注油口を形成するフイラーネツク1を弾性シ
    ール材14を介して閉塞するように螺合される筒
    状のキヤツプ本体2上にハンドル部材3を回動自
    在に載置し、このハンドル部材3の回転を、キヤ
    ツプ本体2に伝達する回転伝達機構11を設け、
    前記ハンドル部材3の回転を、前記回転伝達機構
    11を介してキヤツプ本体に伝えると共に、この
    回転伝達機構11に、前記ハンドル部材3の回転
    力が所定トルクに達すると、ハンドル部材3の回
    転力がキヤツプ本体2に伝わるのを防止する締付
    トルク制御部材7を設けてなる燃料タンク用キヤ
    ツプであつて、かつ、キーシリンダ8を備え、該
    キヤツプのフイラーネツク1からの取り外しを規
    制するロツク機構を有する燃料タンク用キヤツプ
    において、 前記回転伝達機構11は、 (イ) 一端に形成した突出ピン50が、前記ハンド
    ル部材3を挿通して設けられたキーシリンダ8
    のキーの回転に応じて回転するシリンダー頭部
    28に係合し、他端に形成した第1突片32,
    33と第2突片37,38とが、前記キーシリ
    ンダ8の所定の回転位置でのみ、それぞれ締付
    トルク制御部材7とハンドル部材3とに係合す
    る屈曲板状の係合片30,31を備えた第1係
    合部26と、 (ロ) 中央に開口を有する環状フランジ15に、こ
    のフランジの内周縁から垂下するキーシリンダ
    8を装着するための中央ボス部16を有すると
    共に、このボス部16の径方向外方の該フラン
    ジ下面から同心状に垂下し、かつ、外周面に前
    記キヤツプ本体の内周面に刻設した雌ねじと螺
    合する雄ねじを刻設した複数の弾性片17を有
    し、さらに前記係合片30,31の第1突片3
    2,33と係合する切欠部19を有する締付ト
    ルク制御部材7と、 (ハ) 前記ハンドル部材3に設けられた、前記係合
    片30,31の第2突片37,38と係合する
    歯部35と、 (ニ) キヤツプ取り外し方向回転時に、前記第1係
    合部26の係合に伴なつてハンドル部材3がキ
    ヤツプ本体2に対し上昇した場合に係合する、
    ハンドル部材3に設けられた第1係合爪43
    と、キヤツプ本体2に設けられた第2係合爪4
    5とを有する第2係合部27と、 からなることを特徴とする燃料タンク用キヤツ
    プ。 2 前記回転伝達機構11の第1係合部26の前
    記シリンダー頭部への係合は、シリンダー頭部2
    8に形成されたカム溝29に、第1係合部26か
    ら突出する突出ピン50を嵌挿することにより成
    されていることを特徴とする特許請求の範囲第1
    項に記載の燃料タンク用キヤツプ。 3 前記第2係合部27は、キヤツプ取り外し時
    に、前記ハンドル部材3の上昇動に伴なつて相互
    に噛合する、ハンドル部材3を構成するスカート
    部41下端縁より半径方向内方に突出する内方突
    出リング42上面に設けた第1係合爪43と、キ
    ヤツプ本体2頂部を構成するフランジ部44下面
    に設けた第2係合爪45とを具備してなる特許請
    求の範囲第1項に記載の燃料タンク用キヤツプ。 4 前記ハンドル部材3、キヤツプ本体2及び締
    付トルク制御部材7を合成樹脂性とした特許請求
    の範囲第1項に記載の燃料タンク用キヤツプ。
JP8051878A 1978-07-04 1978-07-04 Cap for fuel tank Granted JPS5512025A (en)

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Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB1330022A (en) * 1970-05-25 1973-09-12 Blau Kg Kraftfahrzeugtech Screw cap with lock

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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GB1330022A (en) * 1970-05-25 1973-09-12 Blau Kg Kraftfahrzeugtech Screw cap with lock

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JPS5512025A (en) 1980-01-28

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