JPS6159991B2 - - Google Patents

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JPS6159991B2
JPS6159991B2 JP53076993A JP7699378A JPS6159991B2 JP S6159991 B2 JPS6159991 B2 JP S6159991B2 JP 53076993 A JP53076993 A JP 53076993A JP 7699378 A JP7699378 A JP 7699378A JP S6159991 B2 JPS6159991 B2 JP S6159991B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
cap
valve
key
cap body
fuel tank
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired
Application number
JP53076993A
Other languages
English (en)
Other versions
JPS555358A (en
Inventor
Takaharu Sakai
Hidetoshi Ogida
Akira Kitsukawa
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Marelli Corp
Original Assignee
Nihon Radiator Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Nihon Radiator Co Ltd filed Critical Nihon Radiator Co Ltd
Priority to JP7699378A priority Critical patent/JPS555358A/ja
Publication of JPS555358A publication Critical patent/JPS555358A/ja
Publication of JPS6159991B2 publication Critical patent/JPS6159991B2/ja
Granted legal-status Critical Current

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  • Cooling, Air Intake And Gas Exhaust, And Fuel Tank Arrangements In Propulsion Units (AREA)
  • Closures For Containers (AREA)
  • Self-Closing Valves And Venting Or Aerating Valves (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、例えば自動車等の燃料タンクの注油
口等に使用されるロツク型の燃料タンク用キヤツ
プに関する。
(従来の技術) 最近の車両は、環境汚染の対策上、燃料系の気
密性が向上し、そのため気温が上昇するとタンク
内の気化燃料によりタンクの内圧が著しく高くな
る。したがつて、給油時にキヤツプをフイラーネ
ツクにより取外す場合に、タンク内圧のために該
キヤツプが吹き飛ばされたり、タンク中の燃料が
吹き出したりする場合が多々あつた。
したがつて、従来のキヤツプにおいては、第6
図に示すように、キヤツプ本体a側に爪b,bを
設けると共に、この爪b,bと位相が90゜ずれ、
かつこの爪b,bより下方の位置に爪g,gを設
けてあり、この爪g,gをフイラーネツクに装入
した後、90゜回転し、前記爪b,bを嵌入して、
さらに回転し、この爪b,bをフイラーネツクc
に設けたカム壁dの端面eと係合させることによ
りキヤツプfの取付けをなしている。これにより
タンクの内圧が高い場合に生じる前述のキヤツプ
の吹き飛び、及びガソリンの吹返しを防止してい
る。すなわち、上述した二段爪の一方の爪bが外
れても他方の爪gがカム壁dの端面eとの係合を
解かないようになつているので、キヤツプの吹き
飛び等は防止される。
ところが、この二段爪方式のキヤツプにおいて
は、図示のように開蓋時に、爪b,bの嵌合をと
いた時点でフイラーネツクcとキヤツプとの間に
大きな間隙を生じ、ガソリンの吹返し対策として
は完全性を欠いていた。
又、キヤツプの取り外しを、ゆつくり行なえ
ば、二段爪の働きで、前述のようにキヤツプが吹
き飛ばされる心配はないが、キヤツプの取り外し
を急速に行なうと、二段爪が作用せず吹き飛ばさ
れてしまうことがある。
この欠点を解決するために、フイラーネツク
と、キヤツプとにネジを切り、多数回捻回しない
と着脱できないねじ込み式のキヤツプが最近提案
されている(特公昭52−33255号公報)。このキヤ
ツプにおいては、キヤツプを密閉状態から解除
後、更に複数回捻回しないと、キヤツプとフイラ
ーネツクとの嵌合はとかれないので、この間にネ
ジ間の隙間から、タンク内の高圧は徐々に抜け出
るようになるために、前述の二段式爪方式のキヤ
ツプが有しているような欠点は生じない。
しかしながら、この公報に開示されたような従
来のねじ込み式のキヤツプにおいては、ねじ込式
故に締付トルクを一定にする機構を必要とし、そ
のために種々の不都合を有していた。すなわち、
このようなキヤツプにあつては、蓋の外殻の内側
壁面にラチエツト部材を設け、かつ内部本体の上
側に爪を設けることにより締付トルクの制御を行
うようにしているが、前記内部本体および上側部
に突出して設られている爪がポリアセタール、ナ
イロン等の合成樹脂製のため、寒冷地と温暖地、
冬期と夏期あるいは夜間と昼間のように温度差の
違いにより、前記合成樹脂の物性が著しく変化す
るため、トルク値が変動し、一定のトルク制御を
行ない得ないという不都合を有していた。しか
も、合成樹脂製爪に対し常時曲げ力が作用してい
るので、耐久性にも問題があり、この爪部の摩耗
ないし破損の場合、その修理交換は事実上不可能
であるという不都合を有していた。さらに、この
爪部の形状は複雑であるので、その成形には複雑
な工程を必要とするという問題点と、本体の上側
部に爪が水平方向に突出し、これをその外側の外
殻の内側壁面のラチエツト部材が受けているの
で、外殻の径は必然的に大きくなり、このため限
られたスペースに使用されるキヤツプとしては適
さないという問題点とを有していた。
(発明が解決しようとする問題点) そこで、上述した諸問題点を解決する圧力容器
用キヤツプとして、本出願人は、特願昭52−
45193号(特公昭55−44270号公報)を出願し、第
8図に示すようなキー付ロツク型のキヤツプを提
案している。第8図に示すキヤツプにあつては、
キーシリンダnの回転によりロツクピースOを摺
動させ、フイラーネツクP側に設けられているス
トツパqにロツクピースOを係合させることによ
りキヤツプRが外れないようにしている。しかし
ながら、このキー付キヤツプにおいて、キヤツプ
自体の気密性を保つためには、キーシリンダnと
ハンドル部材Sより垂下した筒状部tとの間、あ
るいはキヤツプ本体uとハンドル部材Sとの間等
に数点のシール部材vを必要とするのみでなく、
ビスw等も必要となり、部品点数が多くなること
により気密性の保持に対して不安定な要素を多く
含むことになつていた。また、このようなキヤツ
プにあつては、依然としてねじ込式のキヤツプで
あるため、この締付トルクを一定にする必要があ
り、そのための部品を必要とすると共に、キヤツ
プの着脱が多少煩雑であつた。
さらに、第7図に示すごときキー付キヤツプh
も提案されているが、このキヤツプにあつては、
フイラーネツクiにこのキヤツプhを取付ける場
合に、フイラーネツクiの内側に設けたストツパ
jにキヤツプhのブラケツトkから切り起こされ
た一対の爪l(板ばねにより構成したものもあ
る)が当接するまで回転し、この爪lとカム壁m
の下面との係合により、固着をなしている。しか
しながら、このようなキヤツプhにあつては、こ
のキヤツプhの回転を行う場合に、前記爪lがス
トツパjに完全に当接するまで行なわず、途中の
位置で止めてしまうこともあり、この場合はその
シールが悪く、ガソリン洩れにより車体を汚す虞
れがあつた。またブラケツトkの一対の爪lの一
方がフイラーネツクiのカム壁mに係合し、他方
の爪lが外れている場合、すなわちいわゆるハー
フロツクの状態が生じることもあり、この状態に
おいては、キヤツプのシールは全くなされないこ
とになり、タンク内の燃料は外部に漏洩する虞れ
があるという不都合を有していた。
本発明は、上述したような従来のキヤツプが有
する諸問題点を解決するためになされたもので、
キヤツプの着脱が容易であるにもかかわらず、キ
ヤツプ離脱時にキヤツプの吹飛びや燃料の急激な
吹出しを伴なわず、しかも、それを防止するため
に締付トルクを一定にする必要もなく、また、シ
ール性も十分であり、さらにいわゆるハーフロツ
クの状態が生じることのない燃料タンク用キヤツ
プを提供することを目的とする。
(問題点を解決するための手段) かかる目的を達成するために、本発明は、燃料
タンクの注油口をシール部材により密閉閉塞して
この注油口内に挿入されるキヤツプ本体と、キー
が挿入されるキー溝を有し、このキーを挿入した
状態でのみ前記キヤツプ本体に対して回動可能な
ように当該キヤツプ本体内に装着され、前記キー
の挿入時の回動位置でのみ当該キーを取出し可能
なキーシリンダと、前記キヤツプ本体の下部に装
着され、開弁作用を行う弁板を有する弁機構と、
前記キーシリンダの回動に伴なつて、前記弁板を
押圧して開弁すると共に、前記注油口を形成する
フイラーネツクに対する前記キヤツプ本体の係止
を解除する開弁ロツク機構とから成ることを特徴
とする燃料タンク用キヤツプを提供する。
(作 用) このような構成に係るキヤツプによれば、キヤ
ツプのフイラーネツクに対する着脱をねじ込み式
でなく開弁ロツク機構を利用することにより行な
うため、キヤツプの着脱が容易である。しかも、
キヤツプの離脱時に、燃料タンク内の圧力が高圧
であつたとしても、キーシリンダ内にキーを挿入
し、このキーをキーシリンダと共に回動する際
に、開弁ロツク機構の働きで、弁機構における弁
板が押下がり、開弁されるため、タンク内の高圧
が逃され、キヤツプの吹き飛びや燃料の急激な吹
出しを防止できる。
また、キヤツプをフイラーネツクに取付ける手
段として、ねじ込式を採用していないので、締付
トルクを一定にする必要もなく、しかもキヤツプ
自体が回転しないので、密封を保持するためのシ
ール機構が簡単になると共に、シール性も十分と
なる。さらに、このようなキヤツプをフイラーネ
ツクに取付ける場合には、まず、キーシリンダ内
にキーを挿入し、このキーをキーシリンダと共に
回動して開弁ロツク機構を作動させた状態でフイ
ラーネツク内に挿入する。次に、開弁ロツク機構
をフイラーネツクに対して係止すれば、キヤツプ
の取付けが完了するが、この係止が不完全な場合
には、キーシリンダがキーの挿入時の回動位置ま
で戻らず、このためキーをキーシリンダから取り
出すことができない。これにより、取扱者はキヤ
ツプの取付が不完全であること(いわゆるハーフ
ロツク)を知ることができ、ハーフロツクを未然
に防止することが可能となる。
(実施例) 以下、本発明の実施例について、図面を参照し
て説明する。
第1図は本発明に係るキヤツプの一実施例を示
す縦断面図、第2図は第1図の―線に沿う断
面矢視相当図、第3図は同キヤツプにキーを挿入
回動した状態における縦断面図、第4図は第1図
の―線に沿う矢視断面図、第5図は同キヤツ
プに装着された摺動部材の斜視図である。
第1〜3図に示すように、本実施例に係るキヤ
ツプ1は、燃料タンクの注油口を形成するフイラ
ーネツク2の内側バーリング部材3の直線部4に
Oリング5を介して嵌着した合成樹脂製のキヤツ
プ本体6と、このキヤツプ本体6の中心通孔7内
に設けられたキーシリンダ8と、前記キヤツプ6
の下端凹所9内に嵌着された弁機構10と、この
弁機構10の開弁動作をなすとともにキヤツプ本
体6を前記フイラーネツク2に対し係止(ロツ
ク)する開弁ロツク機構11とを有している。
キヤツプ本体 このキヤツプ本体6は、頂部12に環状突部1
3を有している。この突部13はピン14を中心
に回動する蓋15により覆われてている。前記頂
部12の下面12aはフイラーネツク2に装着さ
れた内側バーリング部材3の頂面3aと当接する
ようになつている。一方、キヤツプ本体6の外周
側部16にはOリング5が埋設される凹溝17が
形成されている。
キーシリンダ キーシリンダ8は、前記キヤツプ本体6の中央
に穿設された中心通孔7内に嵌着されたスリーブ
20に、後述するような条件で回動自在に装着さ
れる。このキーシリンダ8の下部近傍には、スト
ツパ18が設けられ、キヤツプ本体6に対する抜
止めがなされている。また、このキーシリンダ8
の側部外周面における円周方向所定位置には、図
示しないばねにより突出付勢された複数のタンブ
ラ19,19…が装着してある。このタンブラ1
9,19…は、第3図に示すキー24がキーシリ
ンダ8に形成されたキー溝内に挿入されると、キ
ーシリンダ8の外周面から突出している状態から
この外周面と面一の状態になるまで、引込むよう
になつている。また、キー24がキーシリンダ8
内に挿入されない状態では、第1図に示すよう
に、タンブラ19は、キーシリンダ8の外周面か
ら突出し、スリーブ20に形成された窓21から
キヤツプ本体6に形成された凹所22内に臨むよ
うにしてある。これにより、キーシリンダ8は、
キー24が挿入されない状態ではキヤツプ本体6
に対して回動しないようになつている。逆に言え
ば、キー24をキーシリンダ8内に挿入した場合
に、このキーシリンダ8はキヤツプ本体6に対し
て回動可能なようになつている。
また、このようなキーシリンダ8の最下端に
は、第1,2,4,5図(特に第5図)に示すよ
うに一対の突起23,23が形成してある。この
突起23は、後述する開弁ロツク機構11におけ
る摺動部材37,38に形成された長孔47,4
8内に遊挿され、キーシリンダ8の回動に伴なつ
て、各摺動部材37,38を接近、離反方向に摺
動移動させるようになつている。
弁機構 弁機構10は、前記キヤツプ本体6の下端に形
成された下端凹所9内に嵌着され、燃料タンク内
の圧力を調節するものである。本実施例に係る弁
機構10は、燃料タンク内の圧力が負圧になつた
場合に、このタンク内に大気圧を導入して常にタ
ンク内が一定圧力に保持されることを主目的とす
るもので、円周方向所定位置に通孔25が形成さ
れた座板26と、この座板26の下部に装着され
たゴム等の可撓性材料で構成されたダイヤフラム
27と、これら座板26とダイヤフラム27とを
下端凹所9内に押圧狭持する椀体28とから成
る。そして、このダイヤフラム27には、その下
面にばね29により弾発された弁板30が当接さ
れる。また、その上面には中心通孔31の周囲に
は環状突起32が形成される。さらに、このダイ
ヤフラム27の外周縁とこの突起32との間に
は、ダイヤフラム27自身の膜動変位を容易にす
るために、下方に向つて膨出する膨出部33が設
けられている。また、前記座板30及び椀体28
の中央には、それぞれ通孔61,62が形成して
あり、空気の流通路を形成している。これら通孔
61,62を通る空気の流通路は、燃料タンク内
と連通しているが、キヤツプ1の外部にある大気
とは、ダイヤフラム27に形成してある環状突起
32が座板26に圧接している限り、連通されな
いようになつている。
開弁ロツク機構 開弁ロツク機構11は、前記弁機構10におけ
る座板26の中央に穿設された中心孔39内に取
付けられた弁押圧部材34と、この弁押圧部材3
4の上部でかつ、前記キーシリンダ8の下部に位
置するようにキヤツプ本体6に取付けられた摺動
部材37,38と、この摺動部材37,38の端
部に形成された折曲片51,52に係合するよう
にキヤツプ本体6に取付けられたロツクピース3
5,36とから成る。
上述した弁押圧部材34は、弁機構10におけ
る弁板30を適宜押圧して開弁作用を行うための
もので、前記各摺動部材37,38に形成された
垂下片45,46が適宜当接して押し下げられる
偏平な頭部43と、この頭部43が押し下げられ
ることにより同時に押し下げられて、弁板30に
当接しこれを押し下げる下端部40とから成る。
この弁押圧部材34における頭部43にはばね4
4の一端が当接している。ばね44の他端は座板
26に当接し、これにより、弁押圧部材34に上
方向の弾性力を付勢している。弁押圧部材34の
端部40には、ストツパ42が固定され、これに
より弁押圧部材34の上方向移動を制限してい
る。また、この弁押圧部材34が取付けられる座
板26の中心孔39のシール性を確保するため、
ストツパ42にはOリング41が装着してある。
また、上述した摺動部材37,38は、キーシ
リンダ8の回動力を、弁押圧部材34の押下げ力
と、後で詳述するロツクピース35,36の引張
力とに変換するためのもので、第4,5図に詳示
するように、一対となつて各先端部分が相互に接
し、キーシリンダ8の下端より突出した突起2
3,23が遊挿される長孔47,48を有してい
る。各摺動部材の中央部分は、第4図に示すよう
に、キヤツプ本体6から垂下した切欠スリーブ4
9内に嵌着された合成樹脂製の支持環50を挿通
して伸延するようになつており、これにより各摺
動部材37,38がその長手方向移動自在に保持
されるようになつている。したがつて、各摺動部
材37,38は、第5図に詳示するように、キー
シリンダ8の回動に伴なつて相互に接近離反する
方向(矢印Aで示す)に摺動移動するようになつ
ている。
また、各摺動部材37,38には、略四分の一
円状の垂下片45,46が垂下形成してあり、こ
の垂下片45,46が摺動部材37,38の摺動
移動に伴なつて、前記弁押圧部材34の頭部に当
接し、これを押圧するようになつている。さら
に、各摺動部材37,38の後端部分には折曲片
51,52が形成され、これらがそれぞれロツク
ピース35,36の下端面に刻設した凹部53,
54内に遊嵌するようになつている。
このロツクピース35,36は、各摺動部材3
7,38に対応して一対あり、注油口をなすフイ
ラーネツク2の内周側に固定された内側バーリン
グ部材3に適宜係止(ロツク)するためのもので
ある。これら各ロツクピース35,36は、キヤ
ツプ本体6の外周側で半径方向反対位置に多少中
心位置をずらせて開設した摺動孔55,56内に
ばね57,58により突出習性をもつて嵌挿さ
れ、キヤツプ本体6の半径方向に移動自在となつ
ている。そして、これら各ロツクピース35,3
6は、突出時には内側バーリング部材3の下部域
に位置するように、後退時には前記摺動孔55,
56内に全体が入り込み、キヤツプ1を取り外す
場合に内側バーリング部材3と当接しないように
してある。
次にこのようなキヤツプ1の作用について説明
する。
キヤツプ1をフイラーネツク2に取付ける場合
は、キー24をキーシリンダ8内に挿入し、これ
を回動する。このキー24の挿入によりタンブラ
19がキーシリンダ8内に隠没し、キーシリンダ
8は回動可能状態になる。キー24を回動すると
キーシリンダ8も回動し、これに伴い下端の突起
23,23が摺動部材37,38を相互に接近移
動せしめる。したがつて各摺動部材37,38の
終端折曲片51,52がロツクピース35,36
を摺動孔55,56内に引き込むことになる。
かかる状態を保持したまま、注油口内にキヤツ
プ1を挿入すればOリング5が内側バーリング部
材3の直線部4に接触し、タンク内部と外部とを
シールすることになる。
すなわち、通孔62,61を通過する圧力はO
リング41により、またロツクピース35,36
とキヤツプ本体6との隙間を通過する圧力はOリ
ング5及びOリング63によりそれぞれシールさ
れることになる。
この挿入完了後にキー24を元の位置まで回動
し引抜けば、ロツクピース35,36は突起2
3,23の回動とばね57,58の弾発力とによ
り摺動孔55,56より突出するとともに、タン
ブラ19も窓21を挿通してキヤツプ本体6の凹
所22内に突出する。これにより、キヤツプ1は
フイラーネツク2に固定的に取付けられることに
なる。
したがつて、もしこの取付時にキヤツプ1が十
分挿入されない状態でキー24の引き抜きを行な
つても、ロツクピース35,36の先端が内側バ
ーリング部材3に当接しているため、キーシリン
ダ8が当初の位置まで戻されていない状態で引抜
きをなすこととなり、キー24は外れず、オペレ
ータはキヤツプ1が十分挿入されないことに気付
く。しかもキヤツプ本体6側に従来のような爪を
設けていないために、いわゆるハーフロツクの状
態も生じない。また、キヤツプ1をフイラーネツ
ク2に対して回動して締付けるものではないため
に、締付トルクが一定値に達したか否かを問題と
する必要もないことになる。
上述の如くしてキヤツプ1をフイラーネツク2
に取付けた後に燃料が使用され、タンクの内圧が
次第に低下すると、ばね29よりばね44のばね
力を強くしてあるため、第2図においてタンクの
負圧によりばね29がダイヤフラム27及び弁板
30を伴つて下がり、座板26と突起32との間
にすき間が生じる。したがつて大気は通路59及
び60あるいはその他の隙間から入り、通孔2
5、中心通孔31、弁板30の通孔61及び椀体
28の通孔62を経てタンク内に流入する。これ
により燃料消費により生じた負圧を解消し、燃料
を円滑に流出させることができる。
ところが、このような負圧弁機構10をキヤツ
プ1が備えている場合には、外気温度の上昇等に
よりタンクの内圧が異常に高くなることがある
が、この状態でキヤツプ1を外す場合、従来のも
のではキヤツプ自体が吹き飛ばされたり又は燃料
の吹返しという事態を招く虞れがあつたが、本発
明ではキー24の挿入回動により、摺動部材3
7,38が摺動移動し、垂下片45,46が弁押
圧部材34の頭部43を押圧することになるた
め、弁板30が強制的に押下げられ、タンク内の
高圧は、通孔62,61、中心通孔31及び通孔
25を経て、通路60,59により大気に逃され
ることになる。したがつてこの異常高圧も容易に
解消することができる。
キヤツプ1を外す場合は、前記挿入の場合とは
逆にキー24を挿入回動すれば、ロツクピース3
5,36と内側バーリング部材3との係合は外
れ、簡単にキヤツプを取出すことができる。
なお、上述した実施例では、弁機構にタンクの
内圧が低下した場合に、大気を誘引する負圧弁機
構を用いたものであるが、タンクの内圧が高い場
合にこれを大気中に逃す正圧弁機構であつてもよ
い。また、開弁ロツク機構に関しては、ロツクピ
ース、摺動部材をそれぞれ一対設けたものである
が、何らこれに限定されるものではなく、1個又
はそれ以上のものであつてもよい。
(発明の効果) 以上述べたように、本発明によれば、燃料タン
クの注油口をシール部材により密閉閉塞してこの
注油口内に挿入されるキヤツプ本体と、キーが挿
入されるキー溝を有し、このキーを挿入した状態
でのみ前記キヤツプ本体に対して回動可能なよう
に当該キヤツプ本体内に装着され、前記キーの挿
入時の回動位置でのみ当該キーを取出し可能なキ
ーシリンダと、前記キヤツプ本体の下部に装着さ
れ、開弁作用を行う弁板を有する弁機構と、前記
キーシリンダの回動に伴なつて、前記弁板を押圧
して開弁すると共に、前記注油口を形成するフイ
ラーネツクに対する前記キヤツプ本体の係止を解
除する開弁ロツク機構とから成る燃料タンク用キ
ヤツプを提供するため、このようなキヤツプにお
けるキーシリンダにキーを挿入し、回動するのみ
で、フイラーネツクに対する係止が解除されるた
め、キヤツプの着脱が非常に容易となる。しか
も、それにもかかわらず、キーシリンダにキーを
挿入し回動するのみで弁機構が開弁されて燃料タ
ンク内の高圧が逃されるため、キヤツプ離脱時に
おけるキヤツプの吹飛びや燃料の急激な吹出しを
防止することができる。また、キヤツプの吹飛び
等を防止するためにねじ込式の取付機構を採用し
ている機構でないため、締付トルクを一定にする
必要もなく、また、キヤツプ全体が回転する機構
でないのでシール構造が簡単になると共にシール
性も十分である。さらに、ロツクピースがフイラ
ーネツクにおける内側バーリング部材の下面に位
置するまではキーが外れないようにしてもあるこ
とから、キヤツプの不完全なシール、すなわち、
いわゆるハーフロツクをも防止できるという優れ
た効用を奏することとなる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係るキヤツプの一実施例を示
す縦断面図、第2図は第1図の―線に沿う断
面矢視相当図、第3図は同キヤツプにキーを挿入
回動した状態における縦断面図、第4図は第1図
の―線に沿う断面矢視図、第5図は同キヤツ
プに装着された摺動部材の斜視図、第6図は従来
のキヤツプの一例を示す縦断面図、第7図は従来
のキヤツプの他の例を示す斜視図、第8図はその
他の従来のキヤツプを示す縦断面図である。 1…キヤツプ、2…フイラーネツク、3…内側
バーリング部材、5…Oリング、6…キヤツプ本
体、8…キーシリンダ、10…弁機構、11…開
弁ロツク機構、19…タンブラ、30…弁板、3
4…弁押圧部材、35,36…ロツクピース、3
7,38…摺動部材、41…Oリング、45,4
6…垂下片、51,52…折曲片、55,56…
摺動孔、59,60…通路。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 燃料タンクの注油口をシール部材5により密
    閉閉塞してこの注油口内に挿入されるキヤツプ本
    体6と、 キー24が挿入されるキー溝を有し、このキー
    24を挿入した状態でのみ前記キヤツプ本体6に
    対して回動可能なように当該キヤツプ本体6内に
    装着され、前記キー24の挿入時の回動位置での
    み当該キー24を取出し可能なキーシリンダ8
    と、 前記キヤツプ本体6の下部に装着され、開弁作
    用を行う弁板30を有する弁機構10と、 前記キーシリンダ8の回動に伴なつて、前記弁
    板30を押圧して開弁すると共に、前記注油口を
    形成するフイラーネツク2に対する前記キヤツプ
    本体6の係止を解除する開弁ロツク機構11と、 から成ることを特徴とする燃料タンク用キヤツ
    プ。 2 前記開弁ロツク機構11は、 前記キヤツプ本体6にその半径方向に進退移動
    自在に装着され、当該キヤツプ本体6に対して突
    出した状態で前記フイラーネツク2に対して係止
    するロツクピース35,36と、 このロツクピース35,36に対して係合さ
    れ、前記キーシリンダ8の回動移動を前記ロツク
    ピース35,36の進退移動に変換するように当
    該キーシリンダ8に連結される摺動部材37,3
    8と、 この摺動部材37,38の移動に伴ない、当該
    摺動部材37,38に形成された垂下片45,4
    6が当接することにより押下げられて前記弁板3
    0を押下げる弁押圧部材34と、 から成ることを特徴とする特許請求の範囲第1項
    に記載の燃料タンク用キヤツプ。 3 前記ロツクピース35,36及び摺動部材3
    7,38をそれぞれ一対以上設けた場合におい
    て、この両部材の各対をなすものは前記キヤツプ
    本体6内で相互に反対方向に進退移動するように
    したことを特徴とする特許請求の範囲第2項に記
    載の燃料タンク用キヤツプ。 4 前記弁押圧部材34は、前記弁板30を押圧
    するように、前記弁機構10が有する座板26に
    開設した通孔39を挿通して伸延し、該弁押圧部
    34の下端に設けたシール材41により前記座版
    26の通孔39をシールする方向にばね44によ
    り弾撥してあることを特徴とする特許請求の範囲
    第2項乃至第3項のいずれか一に記載の燃料タン
    ク用キヤツプ。 5 前記燃料タンクの注油口に対するキヤツプ本
    体6による閉塞は、このキヤツプ本体6の側壁に
    埋設したOリング5と前記フイラーネツク2が備
    えた内側バーリング3の直線部4との接触により
    行うようにしたことを特徴とする特許請求の範囲
    第1項乃至第4項のいずれか一に記載の燃料タン
    ク用キヤツプ。 6 前記キヤツプ本体6は合成樹脂製としたこと
    を特徴とする特許請求の範囲第1項乃至第5項の
    いずれか一に記載の燃料タンク用キヤツプ。
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