JPS6211667Y2 - - Google Patents

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JPS6211667Y2
JPS6211667Y2 JP11991484U JP11991484U JPS6211667Y2 JP S6211667 Y2 JPS6211667 Y2 JP S6211667Y2 JP 11991484 U JP11991484 U JP 11991484U JP 11991484 U JP11991484 U JP 11991484U JP S6211667 Y2 JPS6211667 Y2 JP S6211667Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案はパチンコ機の前面枠下部表面に装着す
る装飾板に関するものである。
この装飾板は単に前面枠下部の装飾のみでな
く、前面枠下部に取り付けられる受皿に裏機構板
の賞球分流樋からの賞球を導く機能及び受皿と一
体的に設けられた灰皿上のタバコ火による前面枠
の保護機能等を果たすものである。
最近のパチンコ機にあつては、遊技中に特別遊
技状態が出現すると特別に打球の入賞率が高くな
つて、短時間に多量の賞球が獲得できるようにな
つている。従つて、賞球を貯留する打球供給皿及
び受皿がすぐ満杯となつてしまい、賞球貯留量の
大きいパチンコ機が要望されていたのである。し
かし、パチンコ機の前面に突出して設けられる打
球供給皿及び受皿の容量拡大は、機能上及び構造
上又はスペース的に大改造を強いられることにな
る。そこで、受皿と一体的に設けられる装飾板に
着目したものである。
しかし、従来の装飾板は、受皿に単に賞球を導
くだけの構造でしかなく、現在のパチンコ機の必
要度を満足させるものではない。更に、装飾板自
身が単板状部材たる基板のみで形成されていたた
め、十分な強度が得がたく、且つ、デザインの変
化を施しにくいという欠点があつた。即ち、装飾
板は必然的に横に長い形状となり、受皿取付用の
止着穴及び受皿へ賞球を流出する排出穴等の穴が
穿たれるため、全体的に強度が低下してしまい、
十分な強度を得るべく合成樹脂を以つて厚肉に成
形すると、成形後に所謂ヒケマークを生じ、却つ
て強度を損なう。又、装飾板を一体成形すると平
面的な構造に限定されるばかりでなく色彩・模様
等のデザインの付加が大きく制約され、複雑なデ
ザイン形成が不可能となる等の欠点がある。
更にまた、前面枠下部の操作部近傍は、操作部
取付用の貫通穴や、発射装置の軸受部等を嵌入さ
せる為の座ぐりを設けるため、発射装置の駆動時
に生ずる振動によつて前面枠自体の強度が損なわ
れ易い。特に近時の如く、遊技盤等が交換自在な
分離式パチンコ機にあつては長期間に亘つて使用
されるため、十分な強度を有し前面枠下部の補強
を兼ねることのできる堅牢な装飾板の出現が要請
されていたのである。
本考案は、かかる要請に応えるべくなされたも
のにして、堅牢且つデザイン性に富み、受皿の貯
留量の増加が図れると共に、前面枠下部をも補強
できる装飾板の提供を目的とするものである。
本考案の装飾板は、開口部が設けられた前面枠
の下部表面を横方向に覆う横長状の基板に、前記
開口部に対応し賞球を受皿に流出する排出穴を形
成し、該排出穴には、裏機構板の賞球分流樋の端
口に臨む始端開口部から受皿方向に向つて拡張形
成した拡張室を設けて受皿に貯留される賞球の貯
留量を増加せしめるようにし、前記基板の周縁部
には少なくとも上辺から左辺及び上辺から右辺に
かけて隆起する隆起部を設け、該隆起部により囲
まれて前記基板表面に構成される係合部には、少
なくとも一面が開放する未形成空間を有し左右長
手方向に延在した補強部材を、この未形成空間が
基板側に開放した状態で当接させて係合装着し、
前記隆起部と補強部材とを基板上に夫々組み合わ
せて一体形成するものである。
以下、本考案を実施の一例を示す図面に基づい
て説明する。
第1図に於て、パチンコ機は一般に、前面枠
1、遊技盤2、裏機構板3、及び機枠4から成
り、前面枠1の背後に遊技盤2を着脱自在に装着
し、遊技盤2の背後に当接する裏機構板3を開閉
自在に前面枠1の一側に蝶着した上、前面枠1を
蝶番5を介して機枠4に開閉自在に蝶着して成
る。
前面枠1はパチンコ機の正面を縁取る四角の枠
体で、枠体上部には遊技盤2の遊技面6を覆うガ
ラス収納枠7が開閉自在に設けられ、ガラス収納
枠7の下位には打球供給皿8及び打球供給機構を
有する表機構板9が着脱自在に設けられており、
表機構板9の下位、即ち、前面枠1の下部1A表
面には、打球及び賞球を貯留する受皿10及び前
面枠下部1Aの裏面の打球発射装置(図示せず)
を操作する操作部11が設けられる。
本考案の装飾板は前面枠下部1A表面に装着さ
れるものである。実施例に示す装飾板12は、第
2図及び第3図に示す通り、前面枠下部1Aの表
面を横方向に覆う横長状の基板13と、操作部1
1の貫通穴14近傍の基板13表面に当接される
補強部材50Aと、基板13の左右長手方向に当
接される細長い補強部材50Bと、裏機構板3の
賞球分流樋16からの賞球を受皿10に導く接続
管17と一体形成された当接板15Aと、受皿1
0の左側に付設される灰皿18及びその近傍周辺
に当接される当接板15Bと、該当接板15Bの
表面に当接される補強片19とから成つている。
基板13の右側には操作部11の支軸が通る貫
通穴14を穿つ。又、基板13の中央には、賞球
分流樋16の端口21からの賞球を受皿10に流
出するため、前面枠下部1Aに設けた開口部40
(第7図)に対応すると共に受皿10が臨む排出
穴22を設ける。
基板13の排出穴22には、第7図に示す通
り、前記端口21に臨む始端開口部41と、受皿
10に当接される側の末端開口部42との間に、
始端開口部41から末端開口部42に向つて次第
に穴を拡張した拡張室30を形成してある。これ
により、末端開口部42が始端開口部41より大
きく開口することになり、前記端口21から流出
する賞球の流下状態が円滑となるとともに受皿1
0に貯留される賞球の貯留量が増加する。この拡
張室30は排出穴22の四辺から徐々に拡張形成
するようにしてもよいし、左右両側や何れか一方
側に限定して拡張形成するようにしてもよい。実
施例に示す排出穴22は、基板13と別体で筒型
に形成した接続管17を以つて形成され、この接
続管17は当接板15Aとして基板13と一体的
に組み付けられている。そして、前面枠1の開口
部40に嵌挿される接続管17の管部28に、始
端開口部41から末端開口部42に向つて次第に
拡張する拡張室30を設けてある。
このように、接続管17即ち基板13の排出穴
22に拡張室30を設け、末端開口部42を始端
開口部41より大きく開口させることにより、拡
張されるスペース分だけ、受皿10の打球及び賞
球の貯留容量を増加させることができる。しか
も、増量分の球の荷重は、比較的脆弱な片持梁で
前面枠正面に突設される受皿10に掛からなくて
も済むのである。
最近のパチンコ機は、単位時間当りの打球の入
賞率が高く短時間に沢山の入賞球が発生し多量の
賞球が獲得できるため、受皿の容量拡大が望まれ
るが、片持梁で支持される受皿の取付構造上その
容量拡大は限度がある。本考案は排出穴に適宜な
構造の拡張室を設けることによつて実質的に受皿
の容量拡大の途を拓いたのである。
又、拡張室を設けると、流出する賞球の球詰ま
りが解消される利点がある。
第2図に於いて、基板13の周縁部には、基板
13の強度を高めるため、少なくとも上辺から左
辺及び上辺から右辺にかけて、基板13表面に隆
起する隆起部25Aを形成する。実施例に示す隆
起部25Aは、基板13の横方向及び縦方向の構
造的な強化を図るため、基板13の上辺から左右
両辺に沿つて一連に形成してある。また、隆起部
25Aには、第4図乃至第6図に示す如く、基板
13の裏面方向に開放した断面コ字型の未形成空
間26Aを形成し、その断面コ字型の形状により
構造上の強度を高めている。
更に実施例では、前記隆起部25Aより若干小
さい隆起部25Bを基板13の左右両辺の下端か
ら下辺の一部にまで延設して、基板13の左右下
角の強化を図つている。又、前記隆起部25Bと
ほぼ同規模の隆起部25Cを貫通穴14の縁部に
設けて、脆弱になり易い貫通穴14周辺の強化を
も図つている。これらの隆起部25B、25Cに
も、その長さ方向に、基板13の裏面側に開放し
た未形成空間を形成している。
基板13の周縁部を除く表面は、取り付けた状
態で一面が基板13表面側に開放した未形成空間
26Dを有する補強部材50Bや、取り付けた状
態で一面が基板13表面側に開放した未形成空間
26Cを有する補強部材50Aや、基板13表面
を覆つて密着固定する板状の当接板15A、15
Bを以つて補強する。基板13表面には、補強部
材50B、50Aや当接板15A、15Bを組み
付けるため、補強部材50B、50Aや当接板1
5A、15Bの形状に相応する係合部を、隆起部
や凹部等で形成する。係合部の形成によつて組付
位置が一義的に定まつて取り付けが容易となると
共に、取り付けられた補強部材50B、50Aや
当接板15A、15Bが基板13と重合的に組み
合わさつて「反り」や「ねじれ」に対する装飾板
の強度が高まる。
実施例の補強部材50Bは、基板13の長手方
向の反りや曲り等の変形を補強する部材であり、
50Aは貫通穴14周辺を補強する部材である。
補強部材50Bは第4図乃至第6図に示す通り断
面五角形の一辺が基板13表面側に開放した未形
成空間26Dを有し、この未形成空間26Dによ
り個々にあつても強固に補強されている。第3図
で解る通り、例えば基板13の上辺の隆起部25
Aと、上辺から左辺にかけての隆起部25Aと、
上方と右辺にかけての隆起部25Aとで、三方か
ら囲まれて成る係合部に嵌合されている。即ち、
当該補強部材50Bの上部側面50X及び両端面
50Y、50Yを隆起部25Aの側面に密着させ
ているのである。
他方、補強部材50Aは、第6図に示す通り、
周縁を基板13に向つてリブ状に膨出させて基板
13に当接する縁部を形成して、これにより断面
がコ字型となつて、該縁部に囲まれた基板13表
面側を開放した未形成空間26Cを有している。
この補強部材50Aは、第3図で解るように、上
方が前記補強部材50Bで、右方が隆起部25A
で、下方が右側の隆起部25B及び貫通穴14周
縁の隆起部25Cで、三方が囲まれた係合部に嵌
合されて基板13に組み付けられている。
次に、実施例の当接板15Aは、第3図に示す
通り、排出穴22の末端開口部42周辺を覆つて
当接され、当接板15Bは灰皿18の基板13側
周辺を覆つて当接される。
当接板15Aは、排出穴22として構成した接
続管17の末端開口部42の鍔部を兼ねた形状と
して、接続管17と一体的に形成してある。他
方、当接板15Bは、タバコ火による装飾板12
の損傷を防ぐことをも目的としたもので、軽金属
などの耐熱、耐火性を有する部材で形成されてい
る。そして前記の該当接板15Aと、当接板15
Bが取り付けられる基板13表面には、該表面を
当接板の形状に合せて平面的に浅く穿つた凹部2
3、24を設けて係合部としている。
尚、実施例では当接板15Bの表面には、当接
板15B側に開放する未形成空間26Bを有する
補強片19を重ねて取り付けている。この補強片
19はネームプレートを兼用するとよい。
而して、基板13表面に係合して積層した各種
の構成部材、即ち、補強部材50B、50Aや当
接板15A、15B或いは補強片19などは、何
づれも基板13の裏面側よりビス等の締結部材3
1を以つて着脱自在に装着してある。これによ
り、装飾板12表面に装着部や締結部材が露出す
るデザイン上の不都合を避け得ると共に、各構成
部材の材質或いは色彩、形状を適宜設定すること
によりデザインの多様化が可能となる。又、損傷
を受けた場合は当該構成部材のみを簡単に交換す
ることができ、経済的でもある。
尚、第3図に示すように、受皿10はその止着
部材29を、装飾板12を貫通して前面枠1裏面
に至る程度の長さとして、前面枠1の裏面側より
ナツトでもつて止着してある。このように止着す
れば、装飾板12は前面枠下部1Aと受皿10と
により重合的に取り付けられて前面枠下部に強固
に装着されるとともに前面枠下部1Aの強度が向
上する。
叙上の如く本考案は、横長状の基板の周縁部に
は少なくとも上辺から左辺及び上辺から右辺にか
けて隆起する隆起部を設け、該隆起部により囲ま
れて前記基板表面に構成される係合部には、少な
くとも一面が開放する未形成空間を有し左右長手
方向に延在した補強部材を、この未形成空間が基
板側に開放した状態で当接させて係合装着し、前
記隆起部と補強部材とを基板上に夫々組み合わせ
て一体形成したので、これらの重合的組み合わせ
構造により、基板自身の強度が十分に高められ、
変形が生じにくい堅牢な装飾板を提供できる。
又、基板の賞球を受皿に流出する排出穴には、
裏機構板の賞球分流樋の端口に臨む始端開口部か
ら受皿方向に向つて拡張形成した拡張室を設けた
ので、前面枠表面から突出する受皿自身を大型構
造にすることなく、受皿に貯留される賞球の貯留
量の増加が図れる。
更に、拡張室は受皿方向に向つて拡張して形成
したので、賞球分流樋の端口から流出される賞球
が球詰まりを引き起すことがないばかりか、遊技
者が受皿の球をかき出すときには、手の動作範囲
が前後方向に広くなり、球のかき出しが容易とな
る。
更に又、各構成部材の組み合わせが自在である
から、色彩、模様等の異なる構成部材を予め用意
することによつて、装飾板の外装を多様に変化さ
せることが容易に可能となる。
更には、装飾板の強度向上により必然的にそれ
が取り付けられる前面枠下部の強度が増し、前面
枠自体の耐久性を一段と向上できる。
【図面の簡単な説明】
図面は本考案の実施例にして、第1図はパチン
コ機の分解斜視図、第2図は装飾板の分解斜視
図、第3図は受皿と装飾板の斜視図、第4図は第
3図のA−A断面図、第5図は第3図のB−B断
面図、第6図は第3図のC−C断面図、第7図は
排出穴の横断面図である。 1……前面枠、1A……前面枠下部、10……
受皿、12……装飾板、13……基板、15A,
15B……当接板、16……賞球分流樋、17…
…接続管、18……灰皿、19……補強片、22
……排出穴、23,24……凹部(係合部)、2
5A,25B,25C……隆起部、26A,26
B,26C,26D……未形成空間、50A,5
0B……補強部材。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 開口部が設けられた前面枠の下部表面を横方向
    に覆う横長状の基板に、前記開口部に対応し賞球
    を受皿に流出する排出穴を形成し、該排出穴に
    は、裏機構板の賞球分流樋の端口に臨む始端開口
    部から受皿方向に向つて拡張形成した拡張室を設
    けて受皿に貯留される賞球の貯留量を増加せしめ
    るようにし、前記基板の周縁部には少なくとも上
    辺から左辺及び上辺から右辺にかけて隆起する隆
    起部を設け、該隆起部により囲まれて前記基板表
    面に構成される係合部には、少なくとも一面が開
    放する未形成空間を有し左右長手方向に延在した
    補強部材を、この未形成空間が基板側に開放した
    状態で当接させて係合装着し、前記隆起部と補強
    部材とを基板上に夫々組み合わせて一体形成する
    ことによつて基板自身の強化と基板表面の意匠の
    多様化を可能としたことを特徴とするパチンコ機
    の装飾板。
JP11991484U 1984-08-02 1984-08-02 パチンコ機の装飾板 Granted JPS60113089U (ja)

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JPS60113089U JPS60113089U (ja) 1985-07-31
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