JPS6211312Y2 - - Google Patents

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JPS6211312Y2
JPS6211312Y2 JP1982102456U JP10245682U JPS6211312Y2 JP S6211312 Y2 JPS6211312 Y2 JP S6211312Y2 JP 1982102456 U JP1982102456 U JP 1982102456U JP 10245682 U JP10245682 U JP 10245682U JP S6211312 Y2 JPS6211312 Y2 JP S6211312Y2
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JP
Japan
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gas
engine
blow
lubricating oil
supercharger
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JP1982102456U
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JPS599126U (ja
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Description

【考案の詳細な説明】 本考案は内燃機関におけるターボ過給機の潤滑
油中の排気ガスを分離し機関吸気系に戻すための
装置に関する。
従来のターボ過給機付エンジンの潤滑油系統は
ターボへの給油を行なう細いパイプ(通常エンジ
ンのメインオイルギヤラリから給油)と、過給機
の各部を給油された潤滑油をエンジンクランクケ
ースに戻す太いドレンパイプから構成されてい
る。過給機の作動時のタービン側の高圧によりシ
ールを介して一部の排気ガスがドレンパイプ側に
洩れる。この排気ガスはドレンパイプを介しクラ
ンクケースに導びかれ、燃焼室よりクランクケー
スに入るブローバイガスと共にクランクケース強
制循環装置のベンチレーシヨン室に導入され、こ
こで潤滑油分をきられたガスがエンジンの吸気系
に吸引される。しかし前述のタービンから洩れる
ガス量は過給時ブローバイガスと同量にも達する
程多い。一例として、第1図には2000c.c.クラスの
機関におけるエンジン回転数に対するブローバイ
ガス流量の特性を過給機なしの場合l1と過給機付
の場合l2とで示すが6000r.p.mで約2倍にも達し
このことを裏付けている。このタービン側から洩
れるガスは高温の為このガスがオイルドレンパイ
プ、クランクケース、ブローバイガス通路、ヘツ
ドカバー内及びベンチレーシヨン室と通つて行く
間で潤滑油と接触することによる潤滑油の早期劣
化が生じエンジン全体の潤滑油機能劣化が早ま
る。これを防止するためにはタービン側からの洩
れも含めたブローバイガスの潤滑油分離を良好と
するため十分大きいベンチレーシヨン室を設けれ
ば良いが、そのためには十分な容積と、複雑な潤
滑油分離機構が必要となり重量、容積増加、費用
増という欠点となりまた省資源の要請にも反す
る。
実開昭55−76432号公報では、過給機の軸受部
からのブローバイガスを分離するための独自の分
離室を形成し、これを吸気管に接続するものを開
示している。過給機からのブローバイガスは分離
室に集められ、機関に導入される。
ところが、この従来技術では、燃焼室からのブ
ローバイガスを循環するためのPCV装置と組み
合わせる場合に、過給機用とエンジン用とで独立
の配管が多数必要になり、構造が複雑化され、コ
ストが増大する問題点がある。即ち、過給機を備
えた内燃機関のPCV装置は、例えば、実開昭56
−55756号に開示されているように、過給機の上
流と下流とにブローバイガスの導入通路(PCV
ホース)が必要となる。即ち、過給機付きのエン
ジンではエンジン回転数の増大と共に吸気管圧力
が過給機の上流では大気圧から負圧に変化し、一
方過給機の下流では負圧から正圧に変化する。こ
のように過給機の上流と下流とで圧力が複雑に変
化するため、一本のPCVホースでは必要な量の
ブローバイガスを得ることが出来ず、過給機の上
流と下流とにPCVホースを設置する必要が出て
来る。
従つて、実開昭55−76432号に開示されている
ような過給機軸受部からのブローバイガスを循環
させるシステムを実開昭56−55756号に開示され
るようなPCV装置に単に組み合わせるのでは、
全体としての配管の数が増えてしまい、構造の複
雑、費用の増大という問題が出てくる。
この考案では、配管数の増加を押さえつつ、燃
焼室及び過給機からのブローバイガスを循環させ
ることができるようにしたものである。
この考案によれば、機関からのブローバイガス
を吸気系に循環するためのPCVホースを備えた
ターボ過給機付内燃機関において、PCVホース
は過給機の下流において吸気系に接続され、過給
機の潤滑油ドレン口をクランクケース側に接続す
るドレンパイプの途中にドレンパイプ中の潤滑油
より排気ガス分を分離するベンチレーシヨン室を
形成し、該ベンチレーシヨン室を循環ホースを介
し過給機の上流側における機関の吸気系に接続す
るようにしたクランクケース強制循環装置が提供
される。
〔作用〕
機関低回転時にはブローバイガスは殆んどが燃
焼室からのもので、これはPCVホースより吸気
管に導入される。
機関高回転時にはブローバイガス中に占める過
給機の軸受部からのものの分量が増えるが、これ
は燃焼室からのブローバイガスと共に循環ホース
より吸気管に導入される。
以下本考案の実施例を図面によつて説明する
と、10はシリンダブロツク、11はピストン、
12はクランク軸、13はシリンダヘツド、14
はシリンダヘツドカバー、15はオイルパンであ
る。シリンダ10とオイルパン15との間にクラ
ンクケース18が形成されクランク軸12を収納
している。
機関吸気系は過給吸気管20、エアクリーナ2
2、スロツトル弁24等により構成される。26
は排気系を構成する排気管である。
ターボ過給機は28により示され排気系内に位
置するタービンと吸気系内に位置するコンプレツ
サを持つがこれらは図示しない。30はターボ過
給機への潤滑油の給油を行うパイプであり、シリ
ンダ10のオイルホール34に接続される。36
は潤滑油ドレン口であり、過給機軸受部を給油後
の潤滑油をオイルパン15に戻すドレンパイプ3
8が接続している。
シリンダブロツク10にはピストン17及びピ
ストンリングから洩れてくるブローバイガスを吸
気系に導く通路40が形成されている。この通路
40はシリンダヘツド13を貫通しシリンダヘツ
ドカバー14内に通じている。(尚通路40は通
常シリンダヘツド13内に溜つたオイルをオイル
パン15に戻す通路と兼用する事が多い。)ヘツ
ドカバー14にはブローバイガスがヘツドカバー
内に入る迄に付着した潤滑油分を切る為にベンチ
レーシヨン室44が設置されている。このベンチ
レーシヨン室44はいわゆるOHCエンジンでヘ
ツド上部に動弁系があり、オイルミストが出来て
もこの室44でオイル切りが出来る位置及び構造
を持つ。この室44で潤滑油分が切られたブロー
バイガスは過給機28の下流の吸気管20に導く
為のPCVホース46で結合されている。(また
PCVホースの系路にターボ過給時の内圧上昇に
よる逆流を防ぐ為、逆止弁が設定される場合もあ
る。) 本考案によればドレンパイプ38の途中には、
ターボ過給機28から漏洩してくる排気ガスを潤
滑油から分離するターボベンチレーシヨン室50
が設置されている。ベンチレーシヨン室50は、
ドレンパイプ38に下向きに開口していて、ドレ
ンパイプ38内の排気ガス分のみ良好に集めるこ
とのできる形状を呈している。ベンチレーシヨン
室50は循環ホース52を介してエンジン吸気
管、図の実施例ではターボ過給機28の上流、即
ちコンプレツサとエアクリーナ22との間に設け
られる(尚、循環ホース52中に逆止弁を設けて
も良い。)。前述の構成の作動を述べるとエンジン
の低回転数域では、PCVホース46の接続され
る部分で吸気管20は負圧、クランクケース18
はそれより高い圧力であるため、通路40、ホー
ス46を介してクランクケース18中のブローバ
イガスが吸気管に導入される。第1図から容易に
想像されようがエンジン低回転数域では過給機2
8からのブローバイガスの量は少ないので、ここ
からのブローバイガスがクランクケース側へ漏出
する虞れはない。
回転数が上がると、ピストンからのブローバイ
ガスに加え、ターボ過給機の本体からは過給によ
る排圧の上昇によりタービン側のシール部材を介
して排気ガスの一部が洩れてくる。この過給機か
ら洩れてくる排気ガスは過給機各部を給油後の潤
滑油に混じつてドレン口36よりドレンパイプ3
8に排出されるが、その排気ガス成分はベンチレ
ーシヨン室50で潤滑油分が切られ、過給機28
の上流が負圧であることから、クランクケース内
のブローバイガスと共に循環ホース52を通して
過給吸気管20に吸込まれる。その為本考案で
は、高温でしかもオイル劣化を促進させる排気ガ
スはクランクケース中のブローバイガスに混入す
ることなく独立処理される。その結果オイル劣化
を良好に防止することができる。この考案によれ
ば、過給機の軸受部からのブローバイガスの吸気
管への循環、及びエンジン回転数に応じた燃焼室
から吸気管へのブローバイガスの循環を、配管系
を複雑にすることなく実現することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図はエンジン回転数に対するブローバイガ
ス流量の変化を過給機なし、及び過給機付につき
夫々l1,l2で示す図、第2図は本考案の装置の断
面構成図。 10……シリンダ、11……ピストン、12…
…クランク軸、13……シリンダヘツド、14…
…シリンダヘツドカバー、15……オイルパン、
18……クランクケース、20……過給吸気管、
24……スロツトル弁、28……過給機、36…
…ドレン口、38……ドレンパイプ、50……ベ
ンチレーシヨン室、52……循環ホース。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 機関からのブローバイガスを吸気系に循環する
    ためのPCVホースを備えたターボ過給機付内燃
    機関において、PCVホースは過給機の下流にお
    いて吸気系に接続され、過給機の潤滑油ドレン口
    をクランクケース側に接続するドレンパイプの途
    中にドレンパイプ中の潤滑油より排気ガス分を分
    離するベンチレーシヨン室を形成し、該ベンチレ
    ーシヨン室を循環ホースを介し過給機の上流側に
    おける機関の吸気系に接続するようにしたクラン
    クケース強制循環装置。
JP10245682U 1982-07-08 1982-07-08 タ−ボ過給機付内燃機関のクランクケ−ス強制循環装置 Granted JPS599126U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10245682U JPS599126U (ja) 1982-07-08 1982-07-08 タ−ボ過給機付内燃機関のクランクケ−ス強制循環装置

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JP10245682U JPS599126U (ja) 1982-07-08 1982-07-08 タ−ボ過給機付内燃機関のクランクケ−ス強制循環装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS599126U JPS599126U (ja) 1984-01-20
JPS6211312Y2 true JPS6211312Y2 (ja) 1987-03-17

Family

ID=30241483

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JP10245682U Granted JPS599126U (ja) 1982-07-08 1982-07-08 タ−ボ過給機付内燃機関のクランクケ−ス強制循環装置

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Families Citing this family (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6043110U (ja) * 1983-09-02 1985-03-27 ダイハツ工業株式会社 ターボチャージャ付エンジンにおけるブローバイガス還流装置
JPS60133134U (ja) * 1984-02-15 1985-09-05 ダイハツ工業株式会社 タ−ボチヤ−ジヤの潤滑油戻し装置
JPH0533702Y2 (ja) * 1988-04-06 1993-08-26
JP5679949B2 (ja) * 2011-11-09 2015-03-04 愛三工業株式会社 過給機付エンジンの吸気通路内オイル排出装置
JP6508113B2 (ja) * 2016-04-20 2019-05-08 トヨタ自動車株式会社 内燃機関

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JPS5842581Y2 (ja) * 1978-11-13 1983-09-27 ヤンマーディーゼル株式会社 過給機ブロ−バイガス分離装置

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JPS599126U (ja) 1984-01-20

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