JPS6211266Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は、歩行型移動農機のハンドル取付け構
造に関する。

こうした農機を車庫に収納したり運搬したりす
る際にはハンドルを折たたんだり、或いは取外し
たりするのが便利であるため、ハンドルに折たた
み構造、或いは抜き差し式の着脱構造が用いられ
ている。そのうち、抜き差し式の構造として、パ
イプ状のハンドル杆を筒状のホルダーに嵌入さ
せ、両者に貫通するピンで連結する構造が知られ
ている。

しかし、このような連結構造では、ハンドル操
作時に操作力（回転力等）が直接ピンに作用し易
く、そのためピンが変形したり、ハンドル杆を構
成するパイプが変形し、ガタ付きが大きくなり、
ハンドル杆の抜き差しが困難となる欠点があつ
た。

本考案は、かかる抜き差し式のハンドル取付け
構造のもつ従来技術の欠点を改良することを目的
とする。

本考案にかかる歩行型移動農機のハンドル取付
け構造は、ハンドル杆を機体に設けたホルダーに
抜き差し可能に構成するとともに、前記ホルダー
にブラケツトを、また前記ハンドル杆に連結用ブ
ラケツトを夫々固着し、前記ハンドル杆とホルダ
ーとの嵌合部から離れた位置において前記両ブラ
ケツトを連結具にて連結固定できるようにしてあ
ることを特徴とする。

即ち、ハンドル杆を固定する連結具を、ハンド
ル杆とホルダーとの嵌合部から離れた位置に設け
ることによつて、ハンドル杆の回転阻止モーメン
トが大となつて、連結具の弛み、変形ひいてはハ
ンドル杆とホルダーとのガタ付きをほとんどなく
すことができ、従つててハンドル杆の抜き差しを
常時スムースに行い得る利点がある。

本考案のその他の利点は以下の記載から明らか
となろう。

以下、本考案の実施例を図面に基づいて詳述す
る。

第１図は、歩行型移動農機１の一例としての管
理機を示し、図面においては、ロータリー耕耘機
６を備えている。４はエンジンであつて、その下
部に減速装置（図外）を介して伝動ケース２が連
結されている。３は、機体１ａ前部に固定された
運搬用のハンドルアームであつて門型に構成され
ており、後部には、斜め後方上方に向けてパイプ
のハンドル杆５を嵌入するための筒状のホルダー
７が設けられている。このホルダー７は、その下
端部が前記伝動ケース２に枢着されるとともに、
前記伝動ケース２に設けられた突出部２ａに接当
して後方向への回倒を阻止するように規制片７ａ
を備えている。そして、このホルダー７の上端に
は前記機体１ａに連結された三角形状の二枚板の
ブラケツト８が固定されているとともに、第２図
に示すように、開口部９が、前記ハンドル杆５の
嵌入を容易にするために僅かに拡げられている。

前記ハンドル杆５は、操作レバー１０を設けた
上杆部５ａと前記ホルダー７に嵌合されるべく小
径の段部を有する下杆５ｂとから構成され、両者
は、機体１ａの前後方向に折れ曲り固定可能に調
節ボルト５ｃにて連結されている。そして、前記
下杆５ｂの下端近くには、二枚板の連結用ブラケ
ツト１１が溶接固定されており、これには抵抗杆
１２が取付けられている。第３図に示すように、
前記二枚板の連結用ブラケツト１１の取付巾は、
ホルダー７側に取付けられている二枚のブラケツ
ト８の取付巾よりも狭く、ホルダー７側の二枚の
ブラケツト８で両側から挟み込むように構成され
ている。１３は前記両ブラケツト８，１１を連結
固定する固定具であつて、一方にハンドル１３ａ
が設けられ、他方にナツト１３ｂが螺着されるボ
ルト１３ｃで構成され、前記両ブラケツト８，１
１に形成された貫通孔に差し込まれる。１４は、
スペーサーであつて、前記二枚板の連結用ブラケ
ツト１１の間の前記ボルト１３ｃに嵌合されてお
り、前記両板状ブラケツト８，１１を補強してい
る。

従つて、前記ハンドル杆５をホルダー７に取付
けるには、その下杆５ｂの段部を前記ホルダー７
に嵌入すると同時に前記連結用ブラケツト８内に
挿入し、前記ボルト１３ｃを両ブラケツト８，１
１に挿入してナツト１３ｂで仮止めし、そして、
ハンドル杆５の上杆５ａを持上げることによつて
前記下杆５ｂにボルト１３ｃを中心とする前方向
きのモーメントを与え、もつて、下杆５ｂの段部
を十分にホルダー７に押込み嵌合させ、その後
に、前記ハンドル１３ａを回動して連結状態をし
つかりと固定するのである。

尚、実用新案登録請求の範囲の項に図面との対
照を便利にする為に符号を記すが、該記入により
本考案は添付図面の構造に限定されるものはな
い。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る歩行型移動農機のハンドル
取付け構造の実施例を示し、第１図は歩行型移動
農機の全体側面図、第２図は要部の一部縦断側面
図、第３図は第２図の−線矢視図である。 ５……ハンドル杆、１ａ……機体、７……ホル
ダー、８……ブラケツト、１１……連結用ブラケ
ツト、１３……連結具。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 ハンドル杆５を機体１ａに設けたホルダー７
   に抜き差し可能に構成するとともに、前記ホル
   ダー７にブラケツト８を、また前記ハンドル杆
   ５に連結用ブラケツト１１を夫々固着し、前記
   ハンドル杆５とホルダー７との嵌合部から離れ
   た位置において、前記両ブラケツト８，１１を
   連結具１３にて連結固定できるようにしてある
   歩行型移動農機のハンドル取付け構造。 前記連結具１３は前記両ブラケツト８，１１
   を一点で枢支連結するものである実用新案登録
   請求の範囲第項に記載の構造。