JPS62106957A - ポリエステル組成物およびその用途 - Google Patents

ポリエステル組成物およびその用途

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JPS62106957A
JPS62106957A JP24698685A JP24698685A JPS62106957A JP S62106957 A JPS62106957 A JP S62106957A JP 24698685 A JP24698685 A JP 24698685A JP 24698685 A JP24698685 A JP 24698685A JP S62106957 A JPS62106957 A JP S62106957A
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JP
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polyhydroxypolyether
polyester
stretched
polyester composition
range
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Application number
JP24698685A
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English (en)
Inventor
Tadao Tanitsu
忠男 谷津
Etsuji Ishimaru
石丸 悦二
Kimiyoshi Miura
公義 三浦
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Mitsui Petrochemical Industries Ltd
Original Assignee
Mitsui Petrochemical Industries Ltd
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  • Blow-Moulding Or Thermoforming Of Plastics Or The Like (AREA)
  • Compositions Of Macromolecular Compounds (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、溶融成形性に優れ、機械的強度、透明性およ
びガスバリヤ−性に優れ、容器用の素子オとして遠しだ
性能を有するポリエステル組成物およびその用途に関す
るものである。
7従来の技(↑テ〕 従来、調味料、浦、ビール、日本酒などの酒類、炭酸飲
料などの清涼飲料、化粧品、洗?Iなどの容器用の素材
としてはガラスが広く使用されていた。しかし、ガラス
容器はガスバリヤ−性には優れているが、製造′コスト
が高いので通常使用後の空容器を回収し、循環再使用す
る方法が採用されている。しかしながら、ガラス容器は
重いので運送経費がかさむことの他に、破mし易く、取
り扱に不便であるなどの欠点があった。
ガラス客器の前述の欠点を解消するものとしてガラス容
器から種々のプラスチック容器への転換が拡大し°つ・
つある。その素材とし2ては、貯蔵品目の種類およびそ
の使用目的に応じて1重々のプラスチックが採用されて
いる。これらのプラスチック素材のうちで、ポリエチレ
ンテレフタレートはガスバリヤ−性および透明性に((
れているので調味料、清涼飲料、洗剤、化粧品などの容
器の素材として採用されている。しかし、これらのうち
でも最も厳しいガスバリヤ−性の要求されるビールおよ
び炭酸飲料の容器の場合には、ポリエチレンテレフタレ
ートでもまだ充分であるとは言い履く、これらの容器に
使用するためには肉厚を増すことによってガスバリヤ−
性を向上させなければならなかった。現在、ポリエステ
ル容器への需要は増々増大しつつあるが、これらの用途
を拡大するためにはガスバリヤ−性に優れかつ78融成
形性に優れたポリエステルが強く要望されている。
特開昭59−64624号公報には、酸素および炭酸ガ
スに対して良好なガスバリヤ−特性を有する包装材ねと
してのポリ(エチレンイソフタレート)の如きポリイソ
フタレートおよびそのコポリマー並びにそれから形成さ
れた成形品が開示されている。
上記出願と同一出願人の出願に係る特開昭59−670
49号公報には、上記の如きポリイブフタレート又はそ
のコポリマーからなる層とポリ(エチレンテレフタレー
ト)の如きポリテレフタレート又はそのコポリマーから
なる層とからの多層包装材料及びそれからなる成形品例
えばボトルが開示されている。
また、特開昭59−39547号には、最内層がエチレ
ンテレフタレートを主たる繰返しを単位とするポリエス
テルからなりそして外層がエチレンイソフタレートを主
たる繰返し単位とするポリエステルからなり、且つ容器
の肉薄部分が少なくとも一方向に配向されている耐ガス
透過性に優れた多層容器が開示されている。
ポリエステルと異なる素材として、特開昭48−362
96号公報には、m−キシリレンジアミン又はm−キシ
リレンジアミンとp−キシリレンジアミンとの混合物を
ジアミン成分とし、そして特定の芳香族ジカルボン酸と
脂肪族ジカルボン酸との混合物をジカルボン酸成分とす
る透明性の良好なポリアミドが開示されている。同公報
には、同ポリアミドが良好な衝撃強度を示しそして優れ
た加工性を有していることが記載されているが、そのガ
スバリヤ−性についての記載はない。
特開昭56−64866号公報には、最外層および最内
層がエチレンテレフタレートを主たる繰返し単位とする
ポリエステルからなりそして中間層がm−キシリレンジ
アミン又はm−キシリレンジアミンとp−キシリレンジ
アミンの混合物をジアミン成分とするポリアミドからな
り、且つ肉薄部分が少なくとも一方向に配向されている
多層容器が開示されている。同公報には、上記容器はポ
リエステルの優れた力学的性質、透明性、耐薬品性等を
摘な・うことなく、酸素に対する遮断性に優れているこ
とが記載されている。
また、特開昭58−183243号公報には、2つの内
外両表面層がポリエチレンテレフタレートからなりそし
て中間層がポリエチレンテレフタレートとキシリレン基
含有ポリアミドとの混合材料からなる、2軸延伸ブつ一
成形ビン体が開示されている。
また、ジャーナル・オブ・アプライド・ポリマー・サイ
エンス(Journal of Applied Po
lymerScience ) 、第7巻、 2135
〜2144 (1963)、には、下記式ψ0、 C○−E  OC112CI(CI(2)   ・−・
−(イ)H ここで、Eは C)(3 で表ねぎれるホモポリヒドロキシエーテIしのガスバリ
ヤ−性が開示されている。酸素透過性の最も0.5cc
−mil/ 100 in /24 hr/atmであ
る。水蒸気移動度の最も低いものはEが CH3 1,9og  R,H,ノ+件下テ5g−all/10
01n2/24hrである。
古た、Jourr+al of APP1f@nd P
olymerSelar+ce、第7巻、 2145〜
2152(1965)、には、下記式(B) (但しR7と?、2は同一でコ=ない)で表わされるコ
ボヒドロキシボリエーテpのガスバリヤ−性が開示され
ている。酸大透過率の最も Hs の値は5罵−1sJ/1001n /24hr/its
である。水蒸気移#jJ度の最も低いもの1まR4がC
I(s 90SR,)!、(7)条件下テ4g−ffi//ID
01n /2jhrである。
さらに、ハイドロキノンとエピクロルヒドリンとから製
造される重合体に関しては、古く米国特許第26020
75号明極書(1948,11,26)において開示さ
れている。しかしその実1i例における該重合体は、1
.クレゾール中で決定された固有粘度が0.2ないし0
.8であることが開示されており、雛型合体が線状でか
つ分子量が十分に伸長したものであるとは言い難い。
また、特開昭56−100828号公報には、ハイドロ
キノンとエビハロヒドリンとから界面重合法によって製
造される線状ヒドロキノンフェノキシ重合体がr!i素
および二酸化炭素に対する強い通気性によって特徴がみ
られることが開示されている。しかし、咳ハイドロキノ
ンフェノキシ臣合体も、フェノールとテトラクロルエタ
ンとの60:40(容積比)混合溶媒中で測定される固
有粘度が0.45ないし0.9の範囲が記載されており
、上記米国特許と同様に分子量が十分に伸長したものと
は言い難い。
さらに、二価フェノール類にエビハロヒドリンをあらか
じめ反応させて、二価フェノール類のジグリシジルエー
テルあるいはその他重合体を生成せしめ1.しかるのち
にさらに二価フェノール類を反応させて樹脂を製造する
方法に関しても、特公昭2B −4494号公輯に開示
されている。しかしながら該分轄においてはハイドロキ
ノンのホモポリヒドロキシポリエーテルの開示はなく、
また該公部実施例における生成重合体は不溶性であるか
、あるいはエポキシド当量が最大5600以下のもので
あり、該その方法によっては線状高分子量のハイドロキ
ノンフェノキシ臣合体を製造することは困難である。
〔発明が解決しようとする問題点〕
本発明の目的は、vI現なポリヒドロキシポリエーテル
を含有するポリエステル組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、ガスバリヤ−性特に酸素及び炭酸
ガスに対するバリヤー性に優れたポリヒドロキシポリエ
ーテルとエチレンテレフタレートを主たる構成成分とす
るポリアルキレンチレフクレートからなるポリエステル
組成物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、ガスバリヤ−性に優れてい
るのみならず熔融成形性、延伸性に優れたポリエステル
組成物を提供することにある。
本発明のさらに他の目的は、上記本発明のポリエステル
組成物の延伸成形体、延伸中空成形体用プリフォーム及
び延伸中空成形体を提供することにある。
本発明のさらに他の目的および利点は以下の説明から明
らかとなろう。
〔問題点を解決するための手段および利点〕本発明によ
れば、本発明の上記目的および利点は、第1に、 エチレンテレフタレートを主構成単位とするポリアルキ
レンテレフタレート(A)およびポリヒドロキシポリエ
ーテルCB)からなるポリエステル組FIi物であって
、該ポリヒドロキシポリエーテル(B)が、一般式〔1
〕 一+0CIIJ CIICH,0−R+・・・El)H 〔式中、R′はp−フェニレン基を主成分とする二価の
芳香族炭化水素基を示し、モしてnは正の数である。〕
によって表わされ、その0−クロルフェノール中25℃
で測定した極限粘度〔ワ〕が0.9ないし2dl/gの
範囲にあり、そして長さ3011%径l、01篇のノズ
ルより240℃でかつすり速度が10 s e c−’
の条件で押し出したときの熔融粘度が103poise
ないし10’ poiseの範囲にある実質上線状のポ
リヒドロキシポリエーテルであることを特徴とするポリ
エステル組成物によって達成される。
本発明において用いられる上記ポリヒドロキシポリエー
テル(B)は、例えば下記の方法によって製造すること
ができる。
すなわも。
闇 一般式〔1〕 C式中、Rtfp−7二二レン基を主成分とする二価の
芳香&ulff化水素基全水素基〕で表わされる芳香族
ジオールのジグリシジルエーテルとrts)  一般式
〔わ HO−R−oa   −−−[1) 〔式中、R1ま前記と同一の基を示す〕で表わされる芳
香族ジオールとを、第三アミン、第四アンモニウム化合
物、第三水スフィンおヨヒ笥四ホスホニウム化合物から
選ばれる少くとも1植リノ上の触媒の存在下に反応させ
ることを特徴とする方法によって製造される口 上記方法において、原料の1つとして用いられる芳香族
ジオールのジグリシジルエーテルは上記式(11で表わ
されるものである。上記式CI)中R1(=2−7二二
レン基を主成分とする二伍の芳香族炭化水素基を示す。
すなわち、R’1jp−7ニニレン基であるか又はp−
フェニレン、星から主として成るp−フェニレン基とp
−フェニレン71.DL外)二GCi(f)芳香族炭化
水素基との混合基であることができる。
p−フェニレン輩以外の芳香族炭化水緊基f:tp−フ
ェニレン基に対し50モル気以下、好ましく Li 4
0モル≦以下の91合で存在することができる。1)−
7エ二レシ以外の二価の芳香族炭化水素基は例えば。
CHs        C)i 5 等であることができ己〇 上記式CI’lの芳香族ジオールのジグリシジルエーテ
ルとして、R1がp−フェニレン基である場合には、次
式で示されるハイドロキノンのジグリシジルエーテルで
ある。
また、上記ノへイドロキノンのジグリシジルエーテルと
ともに用いることができる芳香族ジオールのジグリシジ
ルエーテルとしては1例えば下記の如き化合物を挙げる
ことができる。
上記式〔■〕の化合物は、上記一般式CHI〕で表わし
た、次式の HO−R−OH・・・印〕 (ここで、Rの定義は上記に同じである)芳香族ジオー
ルと下記式部〕 (ここで、xμハロゲン原子である) で表わされるエビハロヒドリンとを塩基性化合物の存在
下で反応せしめて側音することができる。
上記芳香族ジオールとエビハロヒドリンとから得られる
上記式〔旺〕の芳香族ジオールのジグリシジルエーテル
はその原料であるエビハロヒドリンに由来するハロゲン
原子を少灰含有していてもがまねないし、また芳香族ジ
オールとエビハロヒトリントのモノグリシジルエーテル
あるいは低重合体のグリシジルエーテルなどを少H含有
していてもかまわない。
上記式[nlの芳香族ジオールのシダリシジルエーテル
を製造するために用いられるエビハロヒドリンとしては
1例えばエピクロルヒドリンあるい1、まエビブロモヒ
ドリンが好ましい。
上記製造方法において、同様に原料の1つとして用いら
れる芳香族ジオールおよび上記式〔■〕の芳香族ジオー
ルのシダリシジルエーテルを製造するために用いられる
芳香族ジオールCま、上記代印〕で表わされるものであ
る。上記式〔!り〕甲、RC−1p−フ二二しン基を主
成分とする二価の芳香族炭化水素基を示し、上記式Cl
1)について記述したものと同様の基を例示できる。
それ故、上記式〔;d〕の化合物としては9例えばハイ
ドロキノンあるいはハイドロキノンと他の芳香族ジヒド
ロキシ化合物1例えばレゾルシノール。
メチルハイドロキノン、クロロハイドロキノン、ビスフ
ェノールA、ジクロロビスフェノールA。
テトラクロロビスフェノールA、テトラブロモビスフェ
ノールA+ビスフェノールF、ビスフェノールACP−
ビスフェノールL、ビスフェノールV又はビスフェノー
ルS@との混合物があげられる。
上記裂き方法は上記の知き芳香族ジオールのジグリシジ
ルエーテルと芳香族ジオールとを第三アミン、第四アン
モニウム化合物、第三ホスフィンまたは第四ホスホニウ
ム化合物の少なくとも1種ノ′:l上を釉媒として用い
て反応させることにより実施される。
芳香族ジオールのジグリシジルエーテル(Il〕と芳香
族ジオール〔1す〕との使用割合は芳香族ジオールのジ
グリシジルエーテル1モル当り芳香族ジオール0.95
〜1.05モル、好ましくは0.97〜1.05モル、
さらに好ましくは0.98〜1.02モルのy」合で用
いられる。
触媒として用いられる第三アミンとしてci例えばトリ
エチルアミン、トリーロープロピルアミン。
トリーイソプロピルアミン、トリーn−ブチルアミン、
トリーセカンダリ−ブチルアミン、トリー。
−ヘキシルアミン、ジメチルベンジルアミン、ジエチル
ベンジルアミン、トリベンンルアミンナトをあげること
ができ−る。また第四アンモニウム化合物としては例え
ば水酸化テトラメチルアンモニウム、水酸化テトラエチ
ルアンモニウム、水酸化テトラn−プロピルアンモニウ
ム、水酸化テトライソプロピルアンモニウム、水酸化テ
トラ−n −ブチルアンモニウム、7に酸化)リメチル
ベンジルアンモニウム、水酸化トリエチルペンシルアン
モニウムなどの水酸化第四アンモニウム化合物、塩化テ
トラメチルアンモニウム、塩化テトラエチルアンモニウ
ム、塩化テトラn−プロピルアンモニウム、m化テトラ
−n−ブチルアンモニウム、 、L4A 化テトラ−n
−アミルアンモニウム、塩化トリメチルフェニルアンモ
ニウム、塩化)リメチルベンジルアンモニウムー塩化ト
リエチルベンジルアンモニウム、臭化テトラメチルアン
モニウム、臭化テトラエチルアンモニウム、Jic化テ
トラ−D−プロピルアンモニウム、臭化テトラ−p−ブ
チルアンモニウム、fi化)す〆チルセシルアンモニウ
ム、臭化トリメチルフェニルアンモニウム、臭化トリメ
チルベンジルアンモニウム、ヨウ化テトラメチルアンモ
ニウム、ヨウ化テトラエチルナンモニウム、ヨウ化テト
ラ−n−プロピルアンモニウム、ヨウ化トリメチルフェ
ニルアンモニウム、ヨウ化トリメチルベンジルアンモニ
ウムなどのハロゲン化第四アンモニウム化合物などをあ
げることができる。また第三ホスフィンとしてL′:j
例えばトリエチルホスフィン、トリーローブチルホスフ
ィン、トリフェニルホスフィン、トリノニルフェニルホ
スフィンナトヲアげることができる。さらに第四ホスホ
ニウム化合物としてIi、例えば水酸化テトラメチルホ
スホニウムなどのような水酸化第四ホスホニウム化合物
、塩化テトラメチルホスホニウム、塩化テトラ−n−ブ
チルホスホニウム+ U化テトラフェニルホスホニウム
、臭化テトラ−n−ブチルホスホニウム、臭化メチルト
リフェニルホスホニウム、臭化、−ブチルトリフェニル
ホスホニウムなどのハロゲン化第四ホスホニウム化合物
をあげることができる。
これらの触媒の使用klは芳香族ジオールのジグリシジ
ルエーテル1モル当り0.1’301〜10モル呪。
好ましくは0.005〜5モル%、さらに好古しくに0
.01〜1モル%の範囲であることが好適である。
また上記製造方法においては、生成、物であるポリヒド
ロキシポリエーテルの末端を安定化さセルために、1個
のフェノール性水酸基を含有する化合物を少量添加して
反応させることができる。それらのフェノール性水酸基
を1個含有する化合物トシてtiミツエノール0−クレ
ゾール、m−クレゾール、p−クレゾール、p−t−ブ
チルフェノール、p−フェニルフェノール、p−クミル
フェノ−・ルナトを例示することができる。これらのフ
ェノール性水酸基を1個含有する化合物を用いる場合に
は。
通常芳香族ジオールのジグリシジルエーテル1モル当り
0.05モルj以下、好ましくけ0.05モル以下、さ
らに好ましく!:tO,02モル以下の量を用いること
が好適である。
さらに該製造方法においては1反応中の系の粘度を低減
させて反応を好適に進行せしめるために。
不活性な溶媒を使用することもできるっそれらの溶媒と
しては1例えばn−デカン、デカヒドロナフタリンなど
の飽和炭化水素類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ト
リメチルベンゼン、テトラメチルベンゼン、エチルベン
ゼン、キュメン、n−ブチルベンゼン、テトラヒドロナ
フタリン、ナフタリンなどの芳香族炭化水素類、メチル
エザルケトン、メチルイソブチルケトン、2−ヘキサノ
ン。
シクロヘキサノン、アセトフェノンなどのケトン類−N
、N−ジズチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリ
ドンなどのアミド類、ジメチルスルホキシドなどのスル
ホキシド順などをあげることができる。これらの溶媒を
使用する場合には通常生成する重合体1重訂部あたり1
例えば2型皿部以下、好ましくは1取計部以下、さらに
好ましくけ0.5重皿部以下用いられ、これらの溶媒は
反応終了前に系を減圧に操作したり、あるいは反応終了
徒に再沈澱を行うなどの常法によって生成物であるポリ
ヒドロキシポリエーテルから分離除去される0 反応は通常約70〜200−C1好ましくは80〜18
0°Cの温度で実施される。反応は通常常圧ないし加圧
下に実施されるが、粘度調整のために用いた溶媒を除去
するためなどの場合にci減圧の条件下でも実施される
。反応(i通常攪押下に0.5〜10時間で終了する。
反応後、それ自体公知の方法により、反応系から生成物
であるポリヒドロキシポリエーテルを分離・取得する。
かくして、上記製造方法によれば、上記のとおり、下記
式〔1〕 F1 (ここでB1の定義は上記に同じであり、そしてnは正
の数である。) で表わされる実質上線状のポリヒドロキシポリエーテル
が得られる。上記式において、nの値は該ポリヒドロキ
シポリエーテルの極限粘度〔η〕が0.9ないし2dβ
/にとなり、そして長さ50mm、径1、Onowのノ
ズルより240℃でかつすり速度が10sec ’の条
件で押し出したときの溶融粘度か10poiseないし
10 Tl1oiseの範囲にあるように定まる正のR
である。極限粘度および溶融粘度は後に定義する方法で
測定される。実質上線状構造とは直鎖状または分枝鎖を
有する鎖状構造から実質的に成ることを意味し、実質的
にゲル状架橋gIt造C網状構造)で41ないことを意
味する。このこと休 は、勢分骨分ポリヒドロキシポリエーテルが極限粘度を
測定する際の溶媒に実質的に完全に溶解されることによ
って確認される。
トな 映発呻カポリヒドロキシボリエーテルは、laのとおり
、0.9〜2dβ/ズの極限粘度を有している。
1j限粘度が2d17gより大きくなるとポリヒドロキ
シポリエーテルの溶融成形性が低下するようになりさら
にはその延frjr性も低下するようになる。古だ(菟
限粘度が0.9dff/gより小さいどきには、ポリア
ルキレンテレフタレートとの溶融粘度が大きく異なるよ
うになるために、ポリエステル’WgR成形体あるいは
ポリエステル多層中空成形体用ブリフ伜 オームの作製が困難となる。牛発併0ポリヒドロキシポ
リエーテルは好ましくCま0.9〜j、8617gの版
限粘度を示す。
また、1弁ポリヒドロキシポリエーテルは上記のとおり
、長さ5 (1+nm、径1.0mmのノズルより24
0°Cでかつずり速度が10 sec  の条件で押し
出したときの溶融粘度が103polsc 7:Cいし
105uni qeの範囲にある。溶融粘度が10 D
r+ise  より大きいときにLまポリヒドロキシポ
リエーテルの溶融成形性が低下するようになる。また溶
融粘度が10′Dn+seより小さいときにはポリエス
テル積ヒドロキシポリエーテルは、好ましくGま上記条
件における溶融粘度が1.2X 10  poiseな
いし5X10’て、その末端がハイドロキノン単位(−
OCΣOH)。
その池の芳香族ジオール単位(例えば、−〇※WoH)
−グリセリン単位 (−0CH210H20)()、あるい【よエポキシ基
■ H の末端水酸g(−0I()、あるいはエポキシ基あるし
・(:tエーテル化法によりカルボン酸エステル例えば
酢酸エステル(−QCoo(3)あるいCまエーテ泳 幸合緋傘ポリヒドロキシボリエーテ/I/Cゴ重爪平均
分子m (M W )と数平均分子a(n)との比(M
・*/Mn)で定義される分子皿分布を示す値が通常例
えば1.5〜10の範囲に存在する。
本発明のポリエステル組成物を構成するもう一つのポリ
アルキレンチレフクレート(A)は、エチレンテレツク
レートを主構成単位とするポリエステルである。咳ポリ
アルキレンテレフタレートのうちのエチレンテレフタレ
ーt−ti成小単位含有率はa常は50モル!/6以上
、好ましくは70モル%以上の範囲である。該ポリアル
キレンテレフタレートを構成するジカルボン酸成分単位
としては、テレフタル酸成分単位以外に他の芳香族系ジ
カルボン酸成分単位の少量を含有していても差しつかえ
ない、テレフタル酸成分単位以外の他の芳香族系ジカル
ボン酸成分単位として具体的にはイソフタル酸、フタル
酸、ナフタリンジカルボン酸などを例示することができ
る。該ポリアルキレンチレフクレートを構成するジオー
ル成分単位としては、エチレングリコール成分単位以外
に他のジオール成分単位の少量を含有していても差しつ
かえない。
エチレングリコール成分単位以外の他のジオール成分単
位として具体的には、1.3−プロパンジオ・−ル、1
,4−フ゛タンジオール、不オベンチルグリコ−ル、ン
クロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタツール、
1.4−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、1
.3−ビス(β−ヒドロキシエトキシ)ベンゼン、2.
2−ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロ
パン、ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)ス
ルホンなどの炭素原子数が3ないし15のジオール成分
単位を例示することができる。
また、該ポリアルキレンチレフクレートには、前記芳香
族系ジカルボン酸成分単位および前記ジオール成分単位
の他に必要に応して多官能性化合物の少量を含有してい
ても差しつかえない。多官能性化合物成分単位として具
体的には、トリメリント酸、トリメシン酸、3,3°、
5.5’−テトラカルボキンジフェニルなどの芳香族系
多塩基酸、ブタンテトラカルボン酸などの脂肪族系多塩
基酸、フロログルシン、1.2.4.5−テトラヒト′
ロキシベンゼンなどの芳香族系ポリオール、グリセリン
、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、ペ
ンクエリスリトールなどの脂肪族系ポリオール、酒石酸
、リンゴ酸などのオキシポリカルボン酸などを例示する
ことができる。
該ポリアルキレンチレフクレートの構成成分の組成は、
テレフクル酸成分単位の含有率が通常50ないし100
モル%、ルγましくは70ないし100モル%の範囲に
あり、テレフクル酸成分単位以外の芳香族系ジカルボン
酸成分単位の含有率が通常Oないし50モル%、好まし
くはOないし30モル%の範囲にあり、エチレングリコ
ール成分単位の含有率が通常50ないし100モル%、
好ましくは70ないし100モル%の範囲にあり、エチ
レングリコール成分単位以外のジオール成分単位の含有
率が通常Oないし50モル%、好ましくは0ないし30
モル%の範囲および多官能性化合物成分単位の含有工が
通常0ないし2モル%、好ましくは0ないし1モル%の
範囲にある。また、該ポリアルキレンテレフタレートの
極限粘度〔η] (フェノ・−ルーテトラクロルエタン
混合溶媒(重量比1/l)中で25°Cで測定した値)
は通常0.5ないし1.5J!/g、好ましくは0.6
ないし1.2dl/gの範囲であり、融点は通常210
ないし265℃、好ましくは220ないし260°Cの
範囲であり、ガラス転移温度は通常5゜ないし120°
C1好ましくは60ないし100’Cの範囲である。
本発明のポリエステル組成物において、該ポリヒドロキ
シポリエーテル(B)の配合割合は咳ポリアルキレンテ
レフタレート(A)の100ii1に対してiJ1常は
1ないし500重量部、好ましくは2ないし300重量
部、とくに好ましくは3ないし100重量部の範囲であ
る。
本発明のポリエステル組成物には、前記ポリアルキレン
テレフタレート (A)および前記ポリヒドロキシポリ
エーテルCB)の他に必要に応じて従来公知の核剤、無
機充項剤、滑剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、
安定剤、帯電防止剤、防西剤、顔料などの各種の添加剤
の適宜量が配合されていても差しつかえない。
本発明のポリエステル組成物は通常の成形方法によりフ
ィルム、シート、13玉維、容器、その他種々の形状の
成形体の素材として未延伸の状態で使用することができ
る。さらに該ポリエステル組成物を延伸状態でフィルム
、シーI・、容器として成形すると、ガスパリ七−性が
さらに優れた成形体が得られる。次ぎに、本発明のポリ
エステル組成物の延伸成形体について説明する。
本発明のポリエステル組成物の延伸成形体に1よ、−軸
延伸成形体および二軸延伸成形体があり、その形感はフ
ィルム、シート、繊維のいずれかであってもよい。ここ
で、該ポリエステルの延伸成形体が一!lit延伸され
たものである場合には、その延伸倍率は通常1.1ない
し10倍、好ましくは1.2ないし8倍、とくに好まし
くは1.5ないし7倍の範囲である。また該延伸成形体
が二軸延伸された物である場合には、その延伸倍率は縦
軸方向に通常1.1ないし8倍、好ましくは1.2ない
し7倍、とくに好ましくは 1.5ないし6倍の範囲で
あり、縦軸方向には通常1.1ないし8倍、好ましくは
1.2ないし7倍、とくに好ましくは15ないし6倍の
範囲である6該延(l′lI物はその使用目的に応して
ヒートセットを施すことも可能である。
本発明のポリエステル組成物の延伸成形体を製造する方
法としては、従来から公知のいずれの方法も採用するこ
とができる。一般には、前記ポリエステル組成物または
これにさらに必要に応じて前記添加剤を含む組成物より
成形したフィルムまたはシートなどの原成形体をそのま
ま、あるいは一旦ガラス転移点以下の温度に冷却固化さ
せたのちに再加熱して、次いでこの原成形物をガラス転
移点ないし融点、好ましくはガラス転移点ないしガラス
転移点よりも80℃高い温度の範囲で延伸処理が施され
る。延伸物にヒートセットを施すには、前記延伸温度な
いしそれより高い温度で適宜の短時間加熱処理が行われ
る。
本発明のポリエステル組成物の延伸成形体を製造する方
法として原成形体がフィルムまたはシートである1易合
には、未延(申のフィルムまたはシート状物を一軸方向
に延伸する方法(−軸延伸)、縦軸方向に延伸した後さ
らに横軸方向に延伸する方法(二!!!]延伸)、縦軸
方向および横軸方向に同時に延伸する方法(二軸延伸)
、二軸延伸した後にさらにいずれかの一方向に逐次延伸
を繰返す方法、二軸延伸した後にさらに両方向に延伸す
る方法、フィルムまたはシート状物と金型との間の空間
を減圧にすることによって延伸成形するいわゆる真空成
形法などを例示することができる。また、これらのポリ
エステル組成物の延伸成形体は他の樹脂と積層した形態
で製造することも可能である。
そのような製造方法として、該ポリエステル組成物のフ
ィルムまたはシートなどの原成形体を他の樹脂のフィル
ムまたはシートなどの原成形体と、それぞれ単層あるい
は複層したのち延伸する方法、あるいは該ポリエステル
組成物の延伸成形体に他の131月旨0フィルムまたは
シートを接着する方、・去などを例示することができる
本発明のポリエステル組成物の退陣成形体は、機械的強
度、逼明性およびガスバリヤ−性などの性質に優れてい
るので、フィルム、シート、管状体、容器、壜などの種
々の用途に利用することができる。
不発明のポリエステル延伸中空成形体用プリフォームは
、前記ポリエステル組成物層から形成されるものであり
、従来から公知の方法によって成形される。たとえば、
前記ポリエステル組成物からなる管状物を成形加工する
ことによって本発明のポリエステル中空成形体用プリフ
ォームが得られる。
本発明のポリエステル延伸中空成形体は前記ポリエステ
ル組成物から形成される延伸中空成形体であり、前記延
伸中空成形体用プリフォームを延伸ブロー成形すること
により製造される。if伸中空成形体は一軸延伸成形体
である場合もあるし、二軸3z伸成形体である場合もあ
るが、一般には二fII+延伸成形体が機械的強度およ
びガスバリヤ−性に優れているので好適である。該延伸
中空成形体の延伸倍率は前記該ポリエステル組成物の延
伸成形体において記載した延伸倍率がそのまま適用され
る。
本発明のポリエステル延伸中空成形体は前記ポリエステ
ル中空成形体用プリフォームをJ、ff1flブロー成
形することしこより製造される。その方法としては、前
記温度のプリフォームを冷軸方向に延伸した後にさらに
ブロ・−成形することによって横軸方向に延伸する方法
(二軸延伸ブロー成形)などを例示することができる。
本発明のポリエステル延伸中空成形体は、機械的強度、
耐熱特性およびガスバリヤ−性に優れているので種々の
用途に利用することができる。とくに、本発明の二軸延
伸ブロー−成形容器はガスバリヤ−性に優れているので
、調味料、浦、ビール、日本酒などの酒類、コーラ、サ
イグー、ジュースなどの7i!r涼飲料、化粧品、洗剤
などの容器として優れているが、とりわけビールまたは
炭酸飲料の容器として使用すると容器の肉厚を薄くする
ことが可能となり、また賞味期間を延長させることが可
能となる。
〔実施例〕
次に、本発明を実施例によって具体的に説明する。なお
、実施例および比較例において使用したポリヒドロキシ
ポリエーテルは参考例に示す方法で!!!!潰した。
また参考例、実施例および比較例において、性能評価は
以下の方法に従って行った。
ポリヒドロキシポリエーテルの極限粘度〔η〕は、0−
クロルフェノール中25℃で測定することによって求め
た。
ポリヒドロキシポリエーテルのガラス転移温度は示差走
査型熱量計を用いて10℃/winの昇温速度で測定す
ることによって求めた。
ポリヒドロキシポリエーテルの熔融粘度は株式会社島津
制作所製、細管押出レオメータ−を用いて240℃で測
定した。
また、ポリエステル組成物の延伸成形体、ポリエステル
組成物の延伸中空体のガスバリヤ−性について−よ、酸
素ガス透過係数はモコン(MOCON)社製オキシトラ
ン(OXTRAN)装置を用いて、また炭酸ガス透過係
数はモコン(MOCON)社製パーマトラン(PERM
ATRAN) C−rV装置を用いて、それぞれ25“
Cで測定した。
参考例1 ハイドロキノン2202部、ハイドロキノンジグリシジ
ルエーテル(エポキシ基含有ff18.98eq/ k
g5末硝ヒドロキシル基含有量20eq/ 10’g)
 4467部、水酸化テトラエチルアンモニウムの20
%水熔液13、部およびシクロヘキサン169部を攪拌
装置を装備した反応槽に仕込み、槽内を十分に窒素置換
したのち、窒素雰囲気下撹拌下に約120℃で約2時間
反応を行ったのち、p−クミルフェノール22部を添加
してさらに約130℃に昇温しで約1時間反応を行った
。反応時間の経過とともに糸の粘度の上昇が認められた
。つぎにこの反応混合物を反応槽からストランド状に抜
出し、水中に’t4 ’t74して冷却したのち裁断し
てペレット化した。ついでこのペレットを約50℃で減
圧下に乾燥したのち、ベント付30InIIlφ同方向
回転二軸押出機(株式会社プラスチック工学研究所製、
L/D=42)を用いて、バレル温度約160℃ないし
約240℃、滞留時間約20分の条件で減圧下に操作し
てベントより溶媒シクロヘキサンを除去しながら押出し
、水中に浸漬して冷却したのち裁断してペレット化した
。このようにして得られたポリヒドロキシポリエーテル
の極限粘度〔η〕は0.98cU/gであり、またその
ガラス転移温度は63℃であり、そして長さ30mm、
径1、Ommのノズルより240℃でかつずり速度10
(Jの条件で押し出したときの溶融粘度は6 X 10
’ poiseであった。
参考例2.3 参考例Iにおいて溶媒であるシクロヘキサンを使用せず
、またハイドロキノンジグリシジルエーテルおよびρ−
クミルフェノールの使用量を表1記載のとおりとし、さ
らに反応槽の反応条件および二軸押出機の操作条件を表
1記載のとおりとする以外は参考例1と同様にしてベレ
ット状のポリヒドロキシポリエステルを製造した。得ら
れたポリヒドロキシポリエーテルの極限粘度〔η〕、ガ
ラス転移温度および長さ30I、径1.0+11のノズ
ルよりかつずり速度がlQcm−’の条件で押出したと
きの熔融粘度はそれぞれ表1記載のとおりであった。
参考例4〜6 参考例1においてP−クミルフェノールは使用せず、ま
たハイドロキノンのかわりに表2記載の芳香族ジオール
を表2記載のとおりに使用し、またハイドロキノンのジ
クリシジルエーテルのかわりに表2記載の芳香族ジオー
ルのジクリシジルエーテルを表2記載のとおりに使用す
る以外は参考例1と同様に反応槽における反応および二
軸押出機による操作を行ってそれぞれのペレット状のポ
リヒドロキシポリエーテルを製造した。得られたポリヒ
ドロキシポリエーテルの芳香族ジオールの組成比、極限
粘度〔η〕ガラス転移温度および長さ30mm 、径1
.0■のノズルより240’Cかつすり速度が10se
c’の条件で押出したときの熔融粘度はそれぞれ表2記
載のとおりであった。
参考例7 ハイドロキノン2202部、エピクロルヒドリン185
1部、シクロヘキサ/ 76000部、蒸留水5100
部、トリメチルベンジルアンモニウムクロリド480部
および50%水酸化ナトリウム水溶液1792部を反応
槽に仕込み、攪拌下約80°Cで約3時間さらに約95
゛Cで約3時間反応を行ったところ、反応径の粘度は時
間の経過とともに上昇した。反応終了後酢酸1500部
を添加して反応系を中和し、静置したところ、水層が下
要として、反応Gこよって性成したポリヒドロキシポリ
エーテルを含む油層が上層として分離された。水石を除
去し、オイル層の粘度を酢酸とメチルイソブチルケトン
を用いて調製したのち、大量のメタノール中に注入して
生成したポリヒドロキシポリエーテルを析出させ、さら
にそのポリヒドロキシポリエーテルをメタノールおよび
水を用いて洗滌したのち、40℃で真空下に乾爆した。
このようにして得られたポリヒドロキシポリエーテルの
極限粘度〔η〕は 0.81dl/gであり、またその
ガラス転移温度は56°Cであり、さらに長:30mm
、径1.0mmのノズルより240’Cでかつすり速度
が10sec−7の条件で押出したときの熔融粘度は8
 X 102poiseであった。
実施例1 150℃で10時間乾燥させたポリエチレンテレフタレ
ート(三井ベット樹脂株式会社製、三井P ET J 
125 )  100重量部に対して、50’cで12
時間減圧乾燥させた参考例1のポリヒドロキシポリエー
テル10ii部を混合し、この混合物を押出し機を用い
て成形温度260°Cで溶融押出、冷却後切断してポリ
エチレンテレフタレートとポリヒドロキシポリエーテル
との組成物のペレットを作製した。さらにこのペレット
を用いてプレス成形を行い、約100μの厚みをもつプ
レスシートを作製した。得られたプレスシートは無色で
透明であった。
また、この組成物のプレスシートの機械的性質を測定し
た結果は、引張破断強度460kg/cれ伸び85%、
であった。さらにこのプレスシートのガスバリヤ−性を
δす定した結果、炭酸ガス通過係数は18m1・1m 
/ m −day  −atm 、また酸素ガス透過係
係数は18 vi’ −++++/ m ・day  
−atm 、また酸素ガス透過係数は3.5111t 
−m* / m ・day  −armであった。
つぎにこの組成物のプレスシートを二軸延伸装置を用い
て、縦軸方向および横軸方向にそれぞれ3倍に同時延伸
して、二軸延伸フィルムを作成した。
得られた二軸延伸フィルムは厚みが約11μであり、厚
みむらも少く均一に延伸されたものであった。この二軸
延伸フィルムの機械的性質を測定した結果、引張破断強
度1520kg/ clIl 、 fl’t’び48%
、および引張弾性率39000kg/ cnlであった
。またこの延伸フィルムの炭酸ガス透過係数は8.41
1に一+ll/イ・day  −atmであった。
実施例2〜5 実施例1におけるポリエチレンテレフタレートあるいは
ポリヒドロキンポリエーテルのかわりにそれぞれ表3記
載のポリエチレンテレフタレートあるいはポリヒドロキ
シポリエーテルをそれぞれ表3記載の割合で用いて製造
した組成物を用いた以外は実施例1と同様にして厚みが
約100μのプレスシートを作成した。得られた組成物
のプレスシートの機械的性質および炭酸ガス透過係数は
表3記載のとおりであった。
つぎに、これらの組成物のプレスシートを用いて実施例
1と同様にして縦軸方向および横軸方向にそれぞれ3倍
に同時二軸延伸を行い、延伸フィルムを作成した。得ら
れた延伸フィルムはそれぞれ表3記載の平均厚みをもっ
ており、いずれも均一に延伸されたものであった。さら
にこれらの二軸延伸フィルムの機械的性質および炭酸ガ
ス透過係数はそれぞれ表3記載のとおりであった。
比較例1 実施例1のポリエチレンテレフタレートを用いてプレス
成形を行い、厚みが約100μであるプレスシートを作
製した。このプレスシートの機械的性質は引張破断強度
475kg/cntおよび伸び80%であった。またガ
スバリヤ−性は、炭酸ガス透過係92511t  im
 / rt ・day  −atm 、また酸素ガス透
過係数4.6xl −tm/ m ・day  −at
mであった。
さらにこのプレスシートを実施例1と同様に臨軸方向お
よび横軸方向にそれぞれ3倍に同時二輪延伸して厚みが
約11μである二軸延伸フィルムを作成した。この二軸
延伸フィルムの機械的性質は引張強度1530kg/c
れ伸び50%および引張弾性率46000kg /cf
flであった。また、この二軸延伸フィルムのガスバリ
ヤ−性は炭酸ガス透過係数161!・*x / m −
day  −atmであった。
比較例2 実施例1におけるポリヒドロキシポリエーテルのかわり
に、参考例7のポリヒドロキシポリエーテルを用いる以
外は実施例1と同様にして、厚みが約100μであるポ
リエチレンテレフタレートとポリヒドロキシポリエーテ
ルとの組成物のプレスシートを作製した。このプレスシ
ートの機械的性質と測定した結果は、引張破断強度38
0kg/cd、および伸び80%であった。さらにその
ガスバリヤ−性を測定した結果、炭酸ガス透過係数は2
izf・1m / m・day  −atmであり、ま
た酸素ガス透過係数は3.8xl −as / %−d
ay  −atmであった。
つぎにこの組成物のプレスシートを実施例1と同様にし
て二軸延伸装置を用いて縦軸方向および横軸方向それぞ
れ3倍に同時二軸延伸した。その結果平均厚み約11μ
の二軸延伸フィルムが得られた。そのフィルムの機械的
性質は、引張破断強度1370kg / cnl、伸び
44%、および引張弾性率41000kg /crAで
あった。またこの二軸延伸フィルムのガスバリヤ−性を
測定した結果、炭酸ガス透過係数は12賞E−寛1/m
・day  ・atmであった。
実施例6〜8 実施例1におけるポリエチレンテレフタレートおよびポ
リヒドロキシポリエーテルのかわりに表4記載のポリエ
チレンテレフタレートおよびポリヒドロキシポリエーテ
ルをそれぞれ用いる以外は実施例1と同様にして、ポリ
エチレンテレフタレートとポリヒドロキシポリエーテル
(重量比100 : 10)との組成物の平均厚み約1
00μのプレスシートを作製した。得られた組成物のプ
レスシートの機械的性質およびガスバリヤ−性を測定し
た結果はそれぞれ表4記載のとおりであった。
つぎにそれらの組成物のプレスシートを実施例1と同様
に二軸延伸装置を用いて紺軸方向および横軸方向にそれ
ぞれ3倍に同時延伸して二軸延伸フィルムを作製した。
得られた組成物の二軸延伸フィルムはいずれも厚みが約
11μであり、それらの機械的性質およびガスバリヤ−
性を測定した結果はそれぞれ表4記載のとおりであった
実施例9 実施例2におけるポリエチレンテレフタレートとポリヒ
ドロキシポリエーテルとの混合物をT−ダイを備えた押
出機を用いてバレル温度約160°Cないし約280℃
で押出し成形を行い厚み約80μの押出しシートを作製
した。この組成物の押出しシートの機械的性質は引張破
断強度496kg/、J(流れ方向)ないし445kg
/ cr&  (流れ垂直方向)、および伸び85%(
流れ方向)ないし63%(流れに垂直方向)であった。
またこの押出しシートの炭酸ガス透過係数は17m1−
 mm / rd ・day  −armであった。さ
らにこの組成物の押出しシートを二軸延伸装置を用いて
約85°Cないし約100”Cの温度でまず横軸(流れ
に垂直)方向に2倍、ついで縦軸(流れ)方向に3倍の
逐次延伸を行って平均厚みが約13μである二軸延伸フ
ィルムを作製した。この組成物の二軸延伸フィルムの機
械的性質は、引張D!断強度1680kg/an! (
流れ方向)ないし1540kg/cIll(流れに垂直
方向)、伸び47%(流れ方向)ないし33%(流れに
垂直方向)および引張弾性率51000kg /cnt
 (流れ方向)ないし44000kg/c%(流れに垂
直方向)、であった。またこの二軸延伸フィルムの炭酸
ガス透過係数は7.9mZ−mm / n(拳day 
 φatmであった。
実施例10 実施例2におけるポリエチレンテレフタレートとポリヒ
ドロキシポリエーテルとの混合物を、射出成形機を用い
て成形温度約270 ’Cで射出成形して厚さ3.2m
mのプリフォーム(コールドパリソン)を作製した。つ
いで、二軸延伸吹込成形機を用いて縮約2.5倍および
描約4倍に二軸延伸して内容積が約1βの延伸ボトルを
成形した。この延伸ボトルの炭酸ガス透過度は2.1m
l/daybottle−atmであった。
比較例3 実施例1において用いたポリエチレンテレフタレートを
射出成形して実施例10のプリフォームと間じ厚み(約
3.2mm)をもつポリエチレンテレフタレート1Bだ
けからなるプリフォームを作製した。ついでこのプリフ
ォームを実施例1oと同様に延伸ブローして、内容積約
11の延伸ボトルを作製した。さらにこの延伸ボトルの
炭酸ガス透過度をJり定した結果、4.0 ml/da
y  −bottle−at+nであった。
〔発明の効果〕
本発明のポリエステル組成物は熔融成形性、延伸成形性
およびガスバリヤ−性に優れ、延伸成形体、延伸中空成
形体プリフォーム、延伸中空成形体用素材として優れて
いる。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)エチレンテレフタレートを主構成単位とするポリ
    アルキレンテレフタレート(A)およびポリヒドロキシ
    ポリエーテル(B)からなるポリエステル組成物であつ
    て、該ポリヒドロキシポリエーテル(B)が、一般式〔
    I 〕▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔 I 〕 〔式中、R′はp−フエニレン基を主成分とする二価の
    芳香族炭化水素基を示し、そしてnは正の数である。〕
    によつて表わされ、そのo−クロルフエノール中25℃
    で測定した極限粘度〔η〕が0.9ないし2dl/gの
    範囲にあり、そして長さ30mm、径1.0mmのノズ
    ルより240℃でかつずり速度が10sec^−^1の
    条件で押し出したときの溶融粘度が10^3poise
    ないし10^5poiseの範囲にある実質上線状のポ
    リヒドロキシポリエーテルであることを特徴とするポリ
    エステル組成物。
  2. (2)エチレンテレフタレートを主構成単位とするポリ
    アルキレンテレフタレート(A)およびポリヒドロキシ
    ポリエーテル(B)からなるポリエステル組成物の延伸
    成形体であつて、該ポリヒドロキシポリエーテル(B)
    が、一般式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔 I 〕 〔式中、R′はp−フエニレン基を主成分とする二価の
    芳香族炭化水素基を示し、そしてnは正の数である。〕
    によつて表わされ、そのo−クロルフエノール中25℃
    で測定した極限粘度〔η〕が0.9ないし2dl/gの
    範囲にあり、そして長さ30mm、径1.0mmのノズ
    ルより240℃でかつずり速度が10sec^−^1の
    条件で押し出したときの溶融粘度が10^3poise
    ないし10^5poiseの範囲にある実質上線状のポ
    リヒドロキシポリエーテルであることを特徴とするポリ
    エステル組成物の延伸成形体。
  3. (3)エチレンテレフタレートを主構成単位とするポリ
    アルキレンテレフタレート(A)およびポリヒドロキシ
    ポリエーテル(B)からなるポリエステル組成物から形
    成されたポリエステル延伸中空成形体用プリフオームで
    あつて、該ポリヒドロキシポリエーテル(B)が、一般
    式〔 I 〕 ▲数式、化学式、表等があります▼・・・〔 I 〕 〔式中、R′はp−フエニレン基を主成分とする二価の
    芳香族炭化水素基を示し、そしてnは正の数である。〕
    によつて表わされ、そのo−クロルフエノール中25℃
    で測定した極限粘度〔η〕が0.9ないし2dl/gの
    範囲にあり、そして長さ30mm、径1.0mmのノズ
    ルより240℃でかつずり速度が10sec^−^1の
    条件で押し出したときの溶融粘度が10^3poise
    ないし10^5poiseの範囲にある実質上線状のポ
    リヒドロキシポリエーテルであることを特徴とするポリ
    エステル延伸中空成形体用プリフオーム。
  4. (4)エチレンテレフタレートを主構成単位とするポリ
    アルキレンテレフタレート(A)およびポリヒドロキシ
    ポリエーテル(B)からなるポリエステル組成物から形
    成されたポリエステル延伸中空成形体であつて、該ポリ
    ヒドロキシポリエーテル(B)が、一般式〔 I 〕▲数
    式、化学式、表等があります▼・・・〔 I 〕 〔式中、R′はp−フエニレン基を主成分とする二価の
    芳香族炭化水素基を示し、そしてnは正の数である。〕
    によつて表わされ、そのo−クロルフエノール中25℃
    で測定した極限粘度〔η〕が0.9ないし2dl/gの
    範囲にあり、そして長さ30mm、径1.0mmのノズ
    ルより240℃でかつずり速度が10sec^−^1の
    条件で押し出し、たときの熔融粘度が10^3pois
    eないし10^5poiseの範囲にある実質上線状の
    ポリヒドロキシポリエーテルであることを特徴とするポ
    リエステル延伸中空成形体。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP0288398A2 (en) * 1987-04-23 1988-10-26 EASTMAN KODAK COMPANY (a New Jersey corporation) Fiber-reinforced polyester of improved strength
JPH03220263A (ja) * 1988-06-17 1991-09-27 Mitsui Petrochem Ind Ltd ポリカーボネート樹脂組成物

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