JP2670139B2 - ポリエステル樹脂組成物およびその用途 - Google Patents

ポリエステル樹脂組成物およびその用途

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JP2670139B2 JP9040989A JP9040989A JP2670139B2 JP 2670139 B2 JP2670139 B2 JP 2670139B2 JP 9040989 A JP9040989 A JP 9040989A JP 9040989 A JP9040989 A JP 9040989A JP 2670139 B2 JP2670139 B2 JP 2670139B2
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浩 涌本
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Description

【発明の詳細な説明】 発明の技術分野 本発明は、溶融成形性、延伸性、機械的強度およびガ
スバリヤー性に優れ、容器用などの素材として適した性
能を有するポリエステル樹脂組成物、このポリエステル
樹脂組成物を用いた延伸成形体、延伸中空成形体用プリ
フォームおよび延伸中空成形体に関する。
発明の技術的背景 従来、調味料、油、ビール、日本酒などの酒類、炭酸
飲料などの清涼飲料、化粧品、洗剤などの容器素材とし
てはガラスが広く使用されている。しかし、ガラス容器
はガスバリヤー性に優れているという利点を有するもの
の、製造コストが高いため、通常、使用後の空容器を回
収し、循環再使用することによりコストの低減を図って
いる。しかしながら、ガラス容器は重いので運用経費が
かさみ、コストの低減を充分に図ることができない。ま
たガラス容器は、運送の際などの破損し易く、取扱いに
不便であるなどの問題がある。
そこで、前述のような問題を有するガラス容器の代わ
りに、種々のプラスチック容器が使用されるようになっ
てきている。その素材としては、貯蔵品目の種類および
その使用目的に応じて種々のプラスチックが採用されて
いる。これらのプラスチック素材のうちで、ポリエチレ
ンテレフタレートはガスバリヤー性および透明性に優れ
ているので調味料、清涼飲料、洗剤、化粧品などの容器
の素材として採用されている。しかし、これらのうちで
も最も厳しいガスバリヤー性の要求されるビールおよび
炭酸飲料の容器の場合には、ポリエチレンテレフタレー
トでもまだ充分であるとは言い難く、これらの容器に使
用するためには肉厚を増すことによってガスバリヤー性
を向上させなければならなかった。現在、ポリエステル
容器への需要は増々増大しつつあるが、これらの用途を
拡大するためにはガスバリヤー性に優れ、かつ溶融成形
性に優れたポリエステルが強く要望されている。
特開昭59−64624号公報には、酸素および炭酸ガスに
対して良好なガスバリヤー特性を有する包装材料として
のポリ(エチレンイソフタレート)のようなポリイソフ
タレートおよびそのポリマーならびにそれから形成され
た成形品が開示されている。
上記出願と同一出願人の出願に係る特開昭59−67049
号公報には、上記のようなポリイソフタレートまたはそ
のコポリマーからなる層と、ポリ(エチレンテレフタレ
ート)のようなポリアルキレンテレフタレートまたはそ
のコポリマーからなる層とから構成される多層包装材料
およびそれからなる成形品、たとえばボトルが開示され
ている。
また、特開昭59−39547号公報には、最内層がエチレ
ンテレフタレートを主たる繰返しを単位とするポリエス
テルからなり、そして外層がエチレンイソフタレートを
主たる繰返し単位とするポリエステルからなり、かつ容
器の肉薄部分が少なくとも一方向に配向されている、耐
ガス透過性に優れた多層容器が開示されている。
ポリエステルと異なる素材として、特開昭48−36296
号公報には、m−キシリレンジアミンまたはm−キシリ
レンジアミンとp−キシリレンジアミンとの混合物をジ
アミン成分とし、そして特定の芳香族ジカルボン酸と脂
肪族ジカルボン酸との混合物をジカルボン酸成分とする
透明性の良好なポリアミドが開示されている。同公報に
は、同ポリマミドが良好な衝撃強度を示し、そして優れ
た加工性を有していることが記載されているが、そのガ
スバリヤー性についての記載はない。
特開昭56−64866号公報には、最外層および最内層が
エチレンテレフタレートを主たる繰返し単位とするポリ
エステルからなり、そして中間層がm−キシリレンジア
ミンまたはm−キシリレンジアミンとp−キシリレンジ
アミンの混合物をジアミン成分とするポリアミドからな
り、かつ肉薄部分が少なくとも一方向に配向されている
多層容器が開示されている。同公報には、上記容器はポ
リエステルの優れた力学的性質、透明性、耐薬品性等を
損なうことなく、酸素に対する遮断性に優れているとい
うことが記載されている。
また、特開昭58−183243号公報には、2つの内外表面
層がポリエチレンテレフタレートからなり、そして中間
層がポリエチレンテレフタレートとキシレン基含有ポリ
アミドとの混合材料からなる、2軸延伸ブロー成形ビン
体が開示されている。
このように従来技術において、ポリエチレンテレフタ
レーのようなポリアルキレンテレフタレート自体の構造
あるいは配向性等を変えることにより、ポリアルキレン
テレフタレートのガスバリヤー性を改善しようとする試
みが数多くなされている。しかしながら、このような改
質によっては、スパークリング飲料用の容器素材に適す
る程度までは、ポリアルキレンテレフタレートのガスバ
リヤー性は向上しない。
したがって、スパークリング飲料の容器のように高い
ガスバリヤー性を必要とする容器の場合には、多層構造
にしたり、あるいは肉厚にするなど、従来から樹脂容器
に利用されていたガスバリヤー性を向上させるための技
術を利用さぜるを得なかった。
発明の目的 本発明の目的は、共縮合ポリエステルを含むポリエス
テル樹脂組成物を提供することにある。
本発明の他の目的は、酸素および炭酸ガスに対するガ
スバリヤー性に優れたポリエステル樹脂組成物を提供す
るとにある。
本発明の他の目的は、ガスバリヤー性に優れていると
共に、溶融成形性、延伸性にも優れたポリエステル樹脂
組成物を提供することにある。
さらに、本発明の他の目的は、上記のような特性を有
するポリエステル樹脂組成物を用いた延伸成形体、延伸
中空成形体プリフォームおよび延伸中空成形体を提供す
ることにある。
発明の概要 本発明に係るポリエステル樹脂組成物は、エチレンテ
レフタレート構成単位を主構成単位とするポリアルキレ
ンテレフタレートおよび共縮合ポリエステルを含むポリ
エステル樹脂組成物であって、 該共縮合ポリエステルが、 (a)イソフタル酸成分単位を主成分単位とする単核芳
香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜45モル%と、 (b)2,6−ナフタリンジカルボン酸成分単位を主成分
単位とする複核芳香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜25
モル%と、 (c)コハク酸成分単位を主成分単位とする脂肪族系ジ
カルボン酸成分単位2.0〜22.5モル%と、 (d)エチレングリコール成分単位を主成分単位とする
ジオール成分単位48〜50モル%と、 (e)3個以上のカルボキシル基および/またはヒドロ
キシル基を有し、かつ炭素原子数が3〜15の範囲にある
多官能性化合物成分単位0〜2モル% [ただし、(a)、(b)、(c)、(d)および
(e)成分単位の合計は100モル%である] とから構成され、かつ、該共縮合ポリエステルの極限粘
度[η]が0.5〜1.5dl/gの範囲内にあり、実質上線状の
共縮合ポリエステルであることを特徴としている。
また本発明に係るポリエステル樹脂延伸成形体は、エ
チレンテレフタレート構成単位を主構成単位とするポリ
アルキレンテレフタレートおよび共縮合ポリエステルを
含むポリエステル樹脂組成物から形成される延伸成形体
であって、 該共縮合ポリエステルが、 (a)イソフタル酸成分単位を主成分単位とする単核芳
香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜45モル%と、 (b)2,6−ナフタリンジカルボン酸成分単位を主成分
単位とする複核芳香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜25
モル%と、 (c)コハク酸成分単位を主成分単位とする脂肪族系ジ
カルボン酸成分単位2.0〜22.5モル%と、 (d)エチレングリコール成分単位を主成分単位とする
ジオール成分単位48〜50モル%と、 (e)3個以上のカルボキシル基および/またはヒドロ
キシル基を有し、かつ炭素原子数が3〜15の範囲にある
多官能性化合物成分単位0〜2モル% [ただし、(a)、(b)、(c)、(d)および
(e)成分単位の合計は100モル%である] とから構成され、かつ、該共縮合ポリエステルの極限粘
度[η]が0.5〜1.5dl/gの範囲内にあり、実質上線状の
共縮合ポリエステルであることを特徴としている。
さらに、本発明に係るポリエステル樹脂延伸中空成形
体用プリフォームは、エチレンテレフタレート構成単位
を主構成単位とするポリアルキレンテレフタレートおよ
び共縮合ポリエステルを含むポリエステル樹脂組成物か
ら形成されるポリエステル樹脂延伸中空成形体用プリフ
ォームであって、 該共縮合ポリエステルが、 (a)イソフタル酸成分単位を主成分単位とする単核芳
香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜45モル%と、 (b)2,6−ナフタリンジカルボン酸成分単位を主成分
単位とする複核芳香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜25
モル%と、 (c)コハク酸成分単位を主成分単位とする脂肪族系ジ
カルボン酸成分単位2.0〜22.5モル%と、 (d)エチレングリコール成分単位を主成分単位とする
ジオール成分単位48〜50モル%と、 (e)3個以上のカルボキシル基および/またはヒドロ
キシル基を有し、かつ炭素原子数が3〜15の範囲にある
多官能性化合物成分単位0〜2モル% [ただし、(a)、(b)、(c)、(d)および
(e)成分単位の合計は100モル%である] とから構成され、かつ、該共縮合ポリエステルの極限粘
度[η]が0.5〜1.5dl/gの範囲内にあり、実質上線状の
共縮合ポリエステルであることを特徴としている。
またさらに、本発明に係るポリエステル樹脂延伸中空
成形体は、エチレンテレフタレート構成単位を主構成単
位とするポリアルキレンテレフタレートおよび共縮合ポ
リエステルを含むポリエステル樹脂組成物から形成され
る延伸中空成形体であって、 該共縮合ポリエステルが、 (a)イソフタル酸成分単位を主成分単位とする単核芳
香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜45モル%と、 (b)2,6−ナフタリンジカルボン酸成分単位を主成分
単位とする複核芳香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜25
モル%と、 (c)コハク酸成分単位を主成分単位とする脂肪族系ジ
カルボン酸成分単位2.0〜22.5モル%と、 (d)エチレングリコール成分単位を主成分単位とする
ジオール成分単位48〜50モル%と、 (e)3個以上のカルボキシル基および/またはヒドロ
キシル基を有し、かつ炭素原子数が3〜15の範囲にある
多官能性化合物成分単位0〜2モル% [ただし、(a)、(b)、(c)、(d)および
(e)成分単位の合計は100モル%である] とから構成され、かつ、該共縮合ポリエステルの極限粘
度[η]が0.5〜1.5dl/gの範囲内にあり、実質上線状の
共縮合ポリエステルであることを特徴としている。
本発明に係るポリエステル樹脂組成物は、ガスバリヤ
ー性および透明性の両者が共に優れている。したがっ
て、本発明に係るポリエステル樹脂組成物を用いて得ら
れる延伸成形体、延伸中空成形体用プリフォームおよび
延伸中空成形体は、透明性に優れていると共にガスバリ
ヤー性も良好である。
発明の具体的説明 以下、本発明に係るポリエステル樹脂組成物、延伸成
形体、延伸中空成形体プリフォームおよび延伸中空成形
体について、具体的に説明する。
まず、本発明のポリエステル樹脂組成物について説明
する。
本発明のポリエステル樹脂組成物は、基本的には、ポ
リアルキレンテレフタレートと特定の共縮合ポリエステ
ルからなる組成物である。
ポリアルキレンテレフタレート 本発明において用いられるポリアルキレンテレフタレ
ートは、エチレンテレフタレート構成単位を主構成単位
とするポリアルキレンテレフタレートであり、エチレン
テレフタレート構成単位の含有率が、通常は、50モル%
以上、好ましくは70モル%以上であるポリエチレンテレ
フタレートが好ましい。
従って、本発明において用いられるポリアルキレンテ
レフタレートは、通常は、50モル%未満、好ましくは30
モル%未満で、テレフタル酸成分単位以外の芳香族系ジ
カルボン酸成分単位を含む構成単位を含有していてもよ
い。
ここで、テレフタル酸成分単位以外の他の芳香族系ジ
カルボン酸成分単位として、具体的には、イソフタル
酸、フタル酸およびナフタレンジカルボン酸などから誘
導される成分単位を挙げることができる。また、ポリア
ルキレンテレフタレートを構成するジオール成分単位と
しては、エチレングリコール成分単位であることが好ま
しいが、エチレングリコール成分単位の外に他のジオー
ル成分単位を少量含有していてもよい。エチレングリコ
ール成分単位以外の他のジオール成分単位としては、た
とえば、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオー
ル、ネオペンチルグリコール、シクロヘキサンジオー
ル、シクロヘキサンジメタノール、1,4−ビス(β−ヒ
ドロキシエトキシ)ベンゼン、1,3−ビス(β−ヒドロ
キシエトキシ)ベンゼン、2,2−ビス(4−β−ヒドロ
キシエトキシフェニル)プロパンおよびビス(4−β−
ヒドロキシエトキシフェニル)スルホンなどの炭素原子
数が3〜15のジオールから誘導される成分単位を挙げる
ことができる。
また、ポリアルキレンテレフタレートは、前記芳香族
系ジカルボン酸成分単位および前記ジオール成分単位の
他に必要に応じて、他の多官能性化合物から誘導される
構成単位を含んでいてもよい。
ここで多官能性化合物から誘導される成分単位を形成
する多官能性化合物として、具体的には、トリメリット
酸、トリメシン酸および3,3′,5,5′−テトラカルボキ
シジフェニルなどの芳香族系多塩基酸;ブタンテトラカ
ルボン酸などの脂肪族系多塩基酸;フロログルシンおよ
び1,2,4,5−テトラヒドロキシベンゼンなどの芳香族系
ポリオール;グリセリン、トリメチロールエタン、トリ
メチロールプロパンおよびペンタエリスリトールなどの
脂肪族系ポリオール;酒石酸およびリンゴ酸などのオキ
シポリカルボン酸などを挙げることができる。
このようなポリアルキレンテレフタレートにおける構
成成分の含有率は、テレフタル酸成分単位の含有率が、
通常、10〜100モル%、好ましくは70〜100モル%の範囲
にあり、テレフタル酸成分単位以外の芳香族系ジカルボ
ン酸成分単位の含有率が、通常、0〜50モル%、好まし
くは0〜30モル%の範囲にあり、エチレングリコール成
分単位の含有率が、通常、50〜100モル%、好ましくは7
0〜100モル%の範囲にあり、エチレングリコール成分単
位以外のジオール成分単位の含有率が、通常0〜50モル
%、好ましくは0〜30モル%の範囲にあり、そして、多
官能性化合物成分単位の含有率が、通常0〜2モル%、
好ましくは0〜1モル%の範囲にある。また、このよう
なポリアルキレンテレフタレートの極限粘度[η](o
−クロロフェノール中で25℃で測定した値)は、通常、
0.5〜1.5dl/g、好ましくは0.6〜1.2dl/gの範囲であり、
融点は、通常、210〜265℃、好ましくは220〜260℃の範
囲である。
共縮合ポリエステル 本発明のポリエステル樹脂組成物において用いられる
共縮合ポリエステルは、 (a)イソフタル酸成分単位を主成分単位とする単核芳
香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜45モル%と、 (b)2,6−ナフタリンジカルボン酸成分単位を主成分
単位とする複核芳香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜25
モル%と、 (c)コハク酸成分単位を主成分単位とする脂肪族系ジ
カルボン酸成分単位2.0〜22.5モル%と、 (d)エチレングリコール成分単位を主成分単位とする
ジオール成分単位48〜50モル%と、 (e)3個以上のカルボキシル基および/またはヒドロ
キシル基を有し、かつ炭素原子数が3〜15の範囲にある
多官能性化合物成分単位0〜2モル% [ただし、(a)、(b)、(c)、(d)および
(e)成分単位の合計は100モル%である] とから構成され、かつ、該共縮合ポリエステルの極限粘
度[η]が0.5〜1.5dl/gの範囲内にある。
本発明で用いられる共縮合ポリエステルは、基本的に
は、イソフタル酸成分単位を主成分単位とする単核芳香
族系ジカルボン酸成分単位(a)、2,6−ナフタレンジ
カルボン酸成分単位を主成分単位とする複核芳香族ジカ
ルボン酸成分単位(b)、コハク酸成分単位を主成分単
位とする脂肪族系ジカルボン酸成分単位(c)、エチレ
ングリコール成分単位を主成分単位とするジオール成分
単位(d)からなる四元系もしくは、これ以上のポリエ
ステルである。
該共縮合ポリエステルの分子末端には、上記成分単位
(a)、(b)、(c)および(d)のうち、いずれの
成分単位が配置されていてもよい。またその分子末端に
存在するカルボキシル基は、他の低級アルコールによっ
てエステル化されていてよく、また同様に分子末端に存
在するヒドロキシル基は、他の低級カルボン酸によって
エステル化されていてよく、あるいは他のアルコールに
よってエーテル化されていてもよい。
該共縮合ポリエステルを構成するエチレングリコール
成分単位を主成分単位とするジオール成分単位(d)
は、その少量部分(たとえば10モル%以下)がジエチレ
ングリコール成分単位のようなジオール成分単位同士の
反応により、エーテル結合を有するジオール成分単位を
形成していても差しつかえない。
本発明で用いられる共縮合ポリエステルは、実質上線
状構造を有してる。ここで、実質上線状構造とは、ポリ
エステルが直鎖状または分枝鎖を有する鎖状構造である
ことを意味し、ゲル状架橋構造(網状構造)を有してい
ないことを意味する。このことは、本発明の共縮合ポリ
エステル1gを、120℃において、20mlの0−クロロフェ
ノールに溶解させた場合に、ゲル分が残留することな
く、共縮合ポリエステルが0−クロロフェノールに完全
に溶解することを意味する。
本発明で用いられる共縮合ポリエステルを構成する単
核芳香族系ジカルボン酸成分単位(a)は、イソフタル
酸成分単位を主成分単位とし、その単核芳香族系ジカル
ボン酸成分単位全量に対するイソフタル酸成分単位の割
合は、通常50〜100モル%、好ましくは70〜100モル%の
範囲である。イソフタル酸成分単位以外の単核芳香族系
ジカルボン酸成分単位としては、テレフタル酸およびフ
タル酸などの成分単位を挙げることができる。
本発明で用いられる共縮合ポリエステルを構成する複
核芳香族系ジカルボン酸成分単位(b)は、2,6−ナフ
タリンジカルボン酸を主成分単位とし、その複核芳香族
系ジカルボン酸成分単位全量に対する2,6−ナフタリン
ジカルボン酸成分単位の割合は50〜100モル%、好まし
くは70〜100モル%の範囲である。2,6−ナフタリンジカ
ルボン酸以外の複核芳香族系ジカルボン酸成分単位とし
ては、たとえば2,7−ナフタリンジカルボン酸、1,4−ナ
フタリンジカルボン酸、1,5−ナフタリンジカルボン
酸、4,4′−ビフェニルジカルボン酸などの炭素原子数
が12〜18の複核芳香族系ジカルボン酸成分単位を例示す
ることができる。
本発明で用いられる共縮合ポリエステルを構成する脂
肪族系ジカルボン酸成分単位(c)は、コハク酸成分単
位を主成分単位とし、その脂肪族系ジカルボン酸成分単
位全量に対するコハク酸成分単位の割合は、通常5〜45
モル%、好ましくは5〜40モル%の範囲である。コハク
酸成分単位以外の脂肪族系ジカルボン酸成分単位として
は、たとえばアジピン酸、セバシン酸などの炭素原子数
が3〜12の脂肪族系ジカルボン酸成分単位を例示するこ
とができる。
本発明で用いられる共縮合ポリエステルを構成するジ
オール成分単位(d)は、エチレングリコール成分単位
を主成分単位とし、そのジオール成分単位全量に対する
エチレングリコール成分単位の割合は、通常50〜100モ
ル%、好ましくは70〜100モル%の範囲である。エチレ
ングリコール以外のジオール成分単位としては、たとえ
ば、1,3−プロパンジオール、1,4−ブタンジオール、ネ
オペンチルグリコール、シクロヘキサンジオール、シク
ロヘキサンジメタノール、1,4−ビス(β−ヒドロキシ
エトキシ)ベンゼン、1,3−ビス(β−ヒドロキシエト
キシ)ベンゼン、2,2−ビス(4−β−ヒドロキシエト
キシフェニル)プロパン、ビス(4−β−ヒドロキシエ
トキシフェニル)スルホンなどの炭素原子数が3〜15の
ジオール成分単位を例示することができる。
本発明で用いられる共縮合ポリエステルを構成する多
官能性化合物成分単位(e)は、炭素原子数が3〜15、
好ましくは3〜9の範囲にあり、かつ3個以上、好まし
くは3〜4のカルボキシル基またはヒドロキシル基を有
する3官能性以上の多官能性化合物成分単位であり、カ
ルボキシル基およびヒドロキシル基を合わせて3個以上
有する多官能性化合物成分単位をも包含する。該多官能
性化合物成分単位として、具体的には、トリメリット
酸、トリメシン酸、3,3′,5,5′−テトラカルボキシジ
フェニルなどの芳香族系多塩基酸、ブタンテトラカルボ
ン酸などの脂肪族系多塩基酸、フロログルシン、1,2,4,
5−テトラヒドロキシベンゼンなどの芳香族系ポリオー
ル、グリセリン、トリメチロールエタン、トリメチロー
ルプロパン、ペンタエリスリトールなどの脂肪族系ポリ
オール、酒石酸、リンゴ酸などのオキシポリカルボン酸
などの成分単位を例示することができる。
本発明で用いられる共縮合ポリエステルを構成する成
分単位の割合は、 (a)単核芳香族系ジカルボン酸成分単位が2.5〜45モ
ル%、好ましくは3〜45モル%、さらに好ましくは5〜
45モル%の範囲であり、 (b)複核芳香族系ジカルボン酸成分単位が2.5〜25モ
ル%、好ましくは3〜25モル%、さらに好ましくは5〜
25モル%の範囲であり、(c)脂肪族系ジカルボン酸成
分単位が2.0〜22.5モル%、好ましくは3〜20モル%、
さらに好ましくは4〜20モル%の範囲であり、 (d)ジオール成分単位が48〜50モル%、好ましくは49
〜50モル%の範囲であり、 (e)多官能性化合物成分単位が0〜2モル%、好まし
くは0〜1モル%の範囲である。
本発明で用いられる共縮合ポリエステルは、極限粘度
[η](o−クロロフェノール中で25℃で測定した値)
が0.5〜1.5dl/gの範囲にあることが必要である。特に、
極限粘度[η]が0.6〜1.2dl/gの範囲内にある共縮合ポ
リエステルが好ましい。
該共縮合ポリエステルの極限粘度[η]が1.5dl/gを
超えると、該共縮合ポリエステルの溶融成形性が低下す
るようになり、さらにはその延伸性も低下するようにな
り、一方、0.5dl/g未満になると、共縮合ポリエステル
およびその延伸物の機械強度が低下するようになる。
さらに、本発明の共縮合ポリエステルは、55℃以上の
ガラス転移温度を有していることが好ましく、この共縮
合ポリエステルが55℃〜80℃の範囲内のガラス転移温度
を有していることが特に好ましい。さらに、60℃〜75℃
の範囲のガラス転移温度を有している共縮合ポリエステ
ルが特に好ましい。共縮合ポリエステルが上記のよう
に、好ましくは55℃以上のガラス転移温度を有すること
により、この共縮合ポリエステルを充分に乾燥させるこ
とができる。そして充分な乾燥を行なうことにより、溶
融成形時に、水分の混入によってポリエステルが分解す
ることを有効に防止することができ、したがって、たと
えば成形操作時に、成形体に低分子量のポリエステルが
混入することが少なくなる。したがって、このような共
縮合ポリエステルから形成された容器は、充填物中に低
分子量のポリエステルが溶出することが少なく、安全性
に優れている。
共縮合ポリエステルの製造方法 本発明で用いられる共縮合ポリエステルは、ポリエチ
レンテレフタレートの製造に採用されている従来から公
知の重縮合方法に準じて製造することができる。
共縮合ポリエステルを構成するジカルボン酸成分単位
((a)、(b)、(c))は、たとえば該ジカルボン
酸として、そのジアルキルエステルとして、あるいは該
単核・複核芳香族系および脂肪族系ジカルボン酸のビス
β−ヒドロキシエチルエステルのようなジオールのエス
テルとして、反応系に供給して形成することができる。
また、共縮合ポリエステルを構成するジオール成分単
位(d)は、たとえばジオールとして、あるいは共縮合
ポリエステルの構成成分であるカルボン酸のジオールエ
ステルの形態で反応系に供給して形成することができ
る。
共重縮合時の触媒としては、たとえばアンチモン、ゲ
ルマニウム、チタニウムまたはこれらの化合物およびリ
ン化合物からなる触媒が使用される。アンチモン、ゲル
マニウムまたはチタニウムの化合物の形態としては、酸
化物、水酸化物、ハロゲン化物、無機塩酸、有機塩酸、
錯塩、複塩、アルコラート、フェノラートなどが用いら
れる。これらの触媒は、単独で使用することもできる
し、また二種以上の混合物として用いることもできる。
これらの触媒を構成する金属またはその化合物の使用割
合は、単核および複核芳香族系ジカルボン酸と脂肪族系
ジカルボン酸との合計1モルに対するアンチモン、ゲル
マニウムまたはチタニウムの原子比として、通常10-5
10-2グラム原子、好ましくは5×10-5〜5×10-3グラム
原子の範囲である。リン化合物は、リン酸、亜リン酸、
次亜リン酸、ポリリン酸、これらの種々のエステル、ホ
スフィン、ホスファイトなどの形態で使用される。リン
化合物の使用割合は、芳香族系ジカルボン酸と芳香族系
オキシカルボン酸との合計1モルに対するリンの原子比
として、通常10-5〜10-2、好ましくは2×10-5〜5×10
-3グラム原子の範囲である。これらの触媒を重縮合系に
供給する方法としては、エーテル化反応、エステル化反
応あるいはエステル交換反応の初期の段階から反応系に
供給することもできるし、また重縮合反応段階に移行す
る前に反応系に供給することもできる。
また、共縮合時には、ポリエチレンテレフタレートの
製造時に使用されるエステル交換反応の触媒、ジエチレ
ングリコールの生成抑制剤、熱安定剤、光安定剤、滑
剤、顔料、染料などの各種添加剤を用いることができ
る。
これらのエステル交換反応の触媒としては、カルシウ
ム、マグネシウム、リチウム、亜鉛、コバルト、マンガ
ンなどの金属化合物を用いることができる。これらの化
合物の形態としては酸化物、水酸化物、ハロゲン化物、
無機塩酸、有機塩酸などが用いられる。またジエチレン
グリコールの生成抑制剤としては、トリエチルアミン、
トリn−ブチルアミンなどのアミン類、テトラエチルア
ンモニウムヒドロオキシド、テトラブチルアンモニウム
ヒドロオキシドなどの第四級アンモニウム化合物などを
用いることができる。また熱安定剤などの安定剤として
は、リン酸、亜リン酸、次亜リン酸、またはこれらのエ
ステルのようなリン化合物を用いることができる。
本発明で用いられる共縮合ポリエステルは、従来から
公知の溶融重縮合法によって製造される。かかる溶融重
縮合法においては、いわゆる直接重縮合法を採用するこ
ともできるし、またいわゆるエステル交換重縮合法を採
用することもできる。溶融重縮合法は、たとえばイソフ
タル酸またはこれを主成分とする芳香族系ジカルボン酸
もしくはこれらのエステル誘導体、エチレングリコール
またはこれを主成分とするジオール、またはそのジカル
ボン酸との縮合物、さらに場合によってはカルボキシル
基またはヒドロキシル基を3個以上含有する多官能性化
合物を同時にあるいは逐次的に、好ましくは180〜260℃
の温度でエステル化およびエステル交換反応せしめてこ
れらの初期重縮合体を形成し、次に、この初期重縮合体
をその融点以上の温度、好ましくは230〜300℃で真空下
もしくは不活性ガス流通下に撹拌をしながら重縮合する
方法によって実施することができる。
配合割合 本発明に係るポリエステル樹脂組成物において、該共
縮合ポリエステルの配合割合は、前記ポリアルキレンテ
レフタレート100重量部に対し、通常2〜500重量部、好
ましくは3〜300重量部、特に好ましくは5〜100重量部
の範囲である。
本発明のポリエステル樹脂組成物には、前記ポリアル
キレンテレフタレートおよび前記共縮合ポリエステルの
他に、必要に応じて、従来公知の核剤、無機充填剤、滑
剤、スリップ剤、アンチブロッキング剤、安定剤、帯電
防止剤、防曇剤、顔料などの各種の添加剤を、本発明の
目的を損なわない範囲で配合することができる。
本発明のポリエステル樹脂組成物は、通常の成形方法
を利用して、フィルム、シート、繊維、容器、その他種
々の形状の成形体として未延伸の状態で使用することが
できる。
さらに、本発明のポリエステル樹脂組成物は、延伸し
てフィルム、シート、容器等の形状に成形することがで
き、ガスバリヤー性が未延伸成形体よりもさらに優れた
成形体が得られる。
次に、本発明のポリエステル樹脂延伸成形体について
説明する。
本発明のポリエステル樹脂組成物の延伸成形体には、
一軸延伸成形体および二軸延伸成形体があり、その形態
はフィルム、シート、繊維のいずれであってもよい。こ
こで、本発明のポリエステル樹脂延伸成形体が一軸延伸
成形体である場合には、その延伸倍率は、通常1.1〜10
倍、好ましくは1.2〜8倍、特に好ましくは1.5〜7倍の
範囲である。また、本発明のポリエステル樹脂延伸成形
体が二軸延伸成形体である場合には、その延伸倍率は、
縦軸方向に通常1.1〜8倍、好ましくは1.2〜7倍、特に
好ましくは1.5〜6倍の範囲であり、横軸方向には通常
1.1〜8倍、好ましくは1.2〜7倍、特に好ましくは1.5
〜6倍の範囲である。本発明のポリエステル樹脂延伸成
形体はその使用目的に応じてヒートセットを施すことも
可能である。
本発明のポリエステル樹脂組成物から延伸成形体を製
造する方法としては、従来から公知のいずれの方法も採
用することができる。一般には、前記ポリエステル樹脂
組成物またはこれにさらに必用に応じて前記添加剤を含
む組成物より成形したフィルムまたはシートなどの原成
形体をそのまま、あるいは一旦ガラス転移点以下の温度
に冷却固化させたのちに再加熱して、次いで、この原成
形体をガラス転移点ないし融点、好ましくはガラス転移
点ないしガラス転移点よりも80℃高い温度の範囲で延伸
処理が施される。延伸成形体のヒートセットは、前記延
伸温度ないしそれより高い温度で短時間加熱することに
より行なわれる。
本発明のポリエステル樹脂組成物から延伸成形体を製
造する方法として、原成形体がフィルムまたはシートで
ある場合には、未延伸のフィルムまたはシートを一軸方
向に延伸する方法(一軸延伸)、縦軸方向に延伸した後
さらに横軸方向に延伸する方法(二軸延伸)、縦軸方向
および横軸方向に同時に延伸する方法(二軸延伸)、二
軸延伸した後にさらにいずれかの一方向に逐次延伸を繰
返す方法、二軸延伸した後にさらに両方向に延伸する方
法、フィルムまたはシートと金型との間の空間を減圧す
ることによって延伸成形するいわゆる真空成形法などを
例示することができる。
また、これらのポリエステル樹脂延伸成形体は、他の
樹脂と積層した形態で製造することも可能である。
本発明のポリエステル樹脂組成物からなる層を含む延
伸積層体の製造方法としては、ポリエステル樹脂組成物
のフィルムまたはシートなどの原成形体を他の樹脂のフ
ィルムまたはシートなどの原成形体と、それぞれ単層あ
るいは複層に積層したのち延伸する方法、あるいは本発
明のポリエステル樹脂組成物からなる延伸成形体に、他
の樹脂のフィルムまたはシートを接着する方法などを例
示することができる。
本発明のポリエステル樹脂延伸成形体は、機械的強度
およびガスバリヤー性などの性質に優れているので、フ
ィルム、シート、管状体、容器、壜などの種々の用途に
利用することができる。
本発明のポリエステル樹脂延伸中空成形体用プリフォ
ームは、前記ポリエステル樹脂組成物から形成されるプ
リフォームであり、従来公知の方向によって成形するこ
とができる。たとえば、前記ポリエステル樹脂組成物か
らなる管状体を成形加工することによって、本発明のポ
リエステル樹脂延伸中空成形体用プリフォームが得られ
る。
本発明のポリエステル樹脂延伸中空成形体は、前記ポ
リエステル樹脂組成物から形成される延伸中空成形体で
あり、前記延伸中空成形体用プリフォームを延伸ブロー
成形することにより製造される。本発明のポリエステル
樹脂延伸中空成形体は、一軸延伸成形体である場合もあ
るし、二軸延伸成形体である場合もあるが、一般には二
軸延伸成形体が機械的強度およびガスバリヤー性に優れ
ているので好適である。本発明の延伸中空成形体の延伸
倍率は、前記ポリエステル樹脂延伸成形体における延伸
倍率をそのまま適用することができる。
本発明のポリエステル樹脂延伸中空成形体は、前記ポ
リエステル樹脂中空成形体用プリフォームを延伸ブロー
成形することにより製造される。延伸ブロー成形方法と
しては、前記組成物における延伸温度の範囲内で上記の
プリフォームを縦軸方向に延伸した後、さらにブロー成
形することによって横軸方向に延伸する方法(二軸延伸
ブロー成形)などを例示することができる。
本発明のポリエステル樹脂延伸中空成形体は、機械的
強度、耐熱特性およびガスバリヤー性に優れているので
種々の用途に利用することがきる。特に、本発明の二軸
延伸ブロー成形容器は、ガスバリヤー性に優れているの
で、調味料、油、ビール、日本酒などの酒類、コーラ、
サイダー、ジュースなどの清涼飲料、化粧品、洗剤など
の容器として優れているが、とりわけビールまたは炭酸
飲料の容器として使用すると容器の肉厚を薄くすること
が可能となり、また賞味期間を延長させることが可能と
なる。
発明の効果 本発明で用いられる共縮合ポリエステルは、特定の共
縮合ポリエステルとポリアルキレンテレフタレートとか
ら構成されているので、成形時における熱安定性が非常
に良好で、しかもガスバリヤー性に優れている。
また本発明のポリエステル樹脂組成物を用いて得られ
る延伸中空成形体用プリフォームは、成形性に優れてい
る。したがって、このようなプリフォームを用いて得ら
れる延伸中空成形体は、成形性に優れていると共に、特
にガスバリヤー性に優れている。
[実施例] 次に本発明を実施例によって具体的に説明する。なお
実施例および比較例において用いた共縮合ポリエステル
は、それぞれ参考例および比較参考例に示すとおりに製
造した。さらに実施例、参考例、比較例および比較参考
例において、特に限定しないかぎり「部」との表現は
「重量部」を意味する。
評価方法 共縮合ポリエステルの組成は、得られた共縮合ポリエ
ステルの磁気共鳴スペクトルを測定することによって定
めた。
ポリアルキレンテレフタレートの極限粘度[η]およ
び共縮合ポリエステルの極限粘度[η]は、o−クロロ
フェノール溶媒中で25℃で測定することによって求め
た。
ポリアルキレンテレフタレートおよび共縮合ポリエス
テルのガラス転移温度は、溶融流動状態に加熱した後、
室温に急冷することによって得られた樹脂試料を示差走
査型熱量計を用い、10℃/分の昇温速度で測定すること
によって求めた。
また、ポリエステル樹脂組成物のシートあるいはフィ
ルム、ポリエステル樹脂延伸成形体、ポリエステル樹脂
延伸中空成形体のガスバリヤー性については、酸素ガス
透過係数はモコン(MOCON)社製オキシトラン(OXTRA
N)装置を用いて、また炭酸ガス透過係数はモコン(MOC
ON)社製パーマトラン(PERMATRAN)C−IV装置を用い
て、それぞれ25℃で測定した。
参考例1 イソフタル酸748g、2,6−ナフタリンジカルボン酸162
1g、コハク酸354g、エチレングリコール1117gおよびテ
トラエチルアンモニウムヒドロキシド20%水溶液1.33g
をオートクレーブ中に仕込み、2kg/cm2の圧力下、200℃
で約4時間、次いで250℃で約4時間、撹拌下に反応を
行ない、生成する水を系外に留去した。
次いで、常圧で二酸化ゲルマニウムと、テトラエチル
アンモニウムヒドロオキシド20%水溶液との2:8(重量
比)混合物溶液を2.5g添加し、10分間撹拌した後、リン
酸ジメチルとリン酸モノメチルの5:5(重量比)混合物
の10%エチレングリコール溶液13gを加えて、まず258℃
で撹拌下に約1時間反応を行ない、さらにこの系を約1
時間で270℃まで昇温するとともに、この系を約0.8mmHg
まで減圧し、さらに270℃、約0.8〜0.5mmHgの条件で約
6時間反応を行なって、生成するエチレングリコールを
系外に留去した。
この重縮合反応の間、反応物の粘度は、時間の経過と
ともに増大した。この重縮合反応によって得られたイソ
フタル酸、2,6−ナフタリンジカルボン酸、コハク酸お
よびエチレングリコールを成分単位として含むポリエス
テルの極限粘度[η]は、0.85dl/gであった。また、こ
の重縮合物中のイソフタル酸、2,6−ナフタリンジカル
ボン酸、コハク酸、エチレングリコールおよびジエチレ
ングリコールの各成分単位の組成比は、それぞれ14.5モ
ル%、26.0モル%、9.5モル%、48.2モル%、1.8モル%
であった。この共縮合ポリエステルのガラス転移温度は
75℃であった。
この共縮合ポリエステルを約55℃で約20時間減圧下に
乾燥した後、約100μmの厚みをもつプレスシートを作
製して、そのガスバリヤー性を測定した。
その結果、炭酸ガス透過係数は2.6ml・mm/m2・day・a
tm、また酸素ガス透過係数は0.5ml・mm/m2・day・atmで
あった。
参考例2〜6 イソフタル酸、2,6−ナフタリンジカルボン酸、コハ
ク酸およびエチレングリコールの使用量をそれぞれ表1
に記載したとおりにした以外は、参考例1と同様にし
て、共縮合ポリエステルを製造した。これらの共縮合ポ
リエステルの極限粘度[η]、各成分単位の組成比、ガ
ラス転移温度およびプレスシートの炭酸ガス透過係数
は、それぞれ表1に示す。
参考例7〜8 参考例1において、イソフタル酸の代わりに、表2に
記載のように、イソフタル酸とテレフタル酸との混合物
を用いた以外は、参考例1と同様の原料および添加物を
それぞれ同じ量用いて、さらに参考例1と同様のエステ
ル化および重縮合反応を行ない、共縮合ポリエステルを
製造した。
得られた共縮合ポリエステルの極限粘度[η]、各成
分単位の組成比、ガラス転移温度およびプレスシートの
炭酸ガス透過係数はそれぞれ表2に示す。
参考例9〜11 参考例4において、前記成分のほかに、1,1,1−トリ
ス(ヒドロキシメチル)エタンを表3に記載したように
用いた以外は、参考例4と同様にして、共縮合ポリエス
テルを製造した。
得られた共縮合ポリエステルの極限粘度[η]、各成
分単位の組成比、ガラス転移温度およびプレスシートの
炭酸ガス透過係数は、それぞれ表3に示す。
参考例12 イソフタル酸ジメチルエステル583g、2,6−ナフタリ
ンジカルボン酸ジメチルエステル1221g、コハク酸ジメ
チルエステル292g、エチレングリコール1366gおよび酢
酸マグネシウム・4水塩2.11gをオートクレーブ中に仕
込み、常圧で180℃で約1時間、200℃で約3時間、220
℃で約5時間撹拌下に反応を行ない、生成するメタノー
ルを系外に留去した。
次いで、参考例1と同様にして共縮合ポリエステルを
製造した。その結果、得られた共縮合ポリエステルの極
限粘度[η]は、0.87dl/gであった。また、この重縮合
物中のイソフタル酸、2,6−ナフタリンジカルボン酸、
コハク酸、エチレングリコールおよびジエチレングリコ
ールの各成分単位の組成比は、それぞれ14.8モル%、2
5.3モル%、9.9モル%、48.8モル%、1.2モル%であっ
た。この共縮合ポリエステルのガラス転移温度は、75℃
であった。この共縮合ポリエステルからなる約100μm
厚のプレスシートのガスバリヤー透過係数は、炭酸ガス
透過係数が2.5ml・mm/m2・day・atm、また酸素ガス透過
係数が0.5ml・mm/m2・day・atmであった。
参考例13〜15 参考例9において、1,1,1−トリス(ヒドロキシメチ
ル)エタンの代わりに、表4に記載の多官能性化合物を
用いた以外は、参考例9と同様にして共縮合ポリエステ
ルを製造した。
得られた共縮合ポリエステルの極限粘度[η]、各成
分単位の組成比、ガラス転移温度およびプレスシートの
炭酸ガス透過係数は、それぞれ表4に示す。
参考例16〜17 参考例4において、単量体の仕込み時に、表5に記載
したジオール成分を表5に記載の量追加して仕込んだ以
外は、参考例4と同様にして、共縮合ポリエステルを製
造した。
得られた共縮合ポリエステルの極限粘度[η]、各成
分単位の組成比、ガラス転移温度およびプレスシートの
炭酸ガス透過係数は、それぞれ表5に示す。
参考例18〜19 参考例4において、テトラエチルアンモニウムヒドロ
キシド20%水溶液の代わりに、表6に記載した第3級ア
ミンの10%エチレングリコール溶液を表6に記載の量用
い、さらにリン酸ジメチルとリン酸モノメチルとの5:5
(重量比)混合物の10%エチレングリコール溶液の代わ
りに、表6に記載したリン化合物を表6に記載の量用い
た以外は、参考例4と同様にして、共縮合ポリエステル
を製造した。
得られた共縮合ポリエステルの極限粘度[η]、各成
分単位の組成比、ガラス転移温度およびプレスシートの
炭酸ガス透過係数は、それぞれ表6に示す。
参考例20〜22 参考例4において、二酸化ゲルマニウムとテトラエチ
ルアンモニウムヒドロキシド20%水溶液との2:8(重量
比)混合液の代わりに、表7に記載した重縮合触媒を表
7記載の量用いた以外は、参考例4と同様にして、共縮
合ポリエステルを製造した。
得られた共縮合ポリエステルの極限粘度[η]、各成
分単位の組成比、ガラス転移温度およびプレスシートの
炭酸ガス透過係数は、それぞれ表7に示す。
実施例1 150℃で10時間乾燥させたポリエチレンテレフタレー
ト(三井ペット樹脂(株)製、三井PET J 125)100重量
部と、50℃で20時間真空乾燥させた参考例1の共縮合ポ
リエステル10重量部とを混合し、この混合物を押出機を
用いて成形温度約250〜290℃で溶融押出、冷却した後、
切断してポリエチレンテレフタレートと共縮合ポリエス
テルとの組成物のペレットを作製した。
さらに、このペレットを用いてプレス成形を行ない、
約100μmの厚みをもつプレスシートを作製した。
得られたプレスシートは無色であった。また、この組
成物のプレスシートの機械的性質を測定した結果、引張
破断強度が490kg/cm2であり、引張り伸びが80%であっ
た。さらに、このプレスシートのガスバリヤー性を測定
した結果、炭酸ガス透過係数は14ml・mm/m2・day・at
m、また酸素ガス透過係数は、3.1ml・mm/m2・day・atm
であった。
次に、この組成物のプレスシートを二軸延伸装置を用
いて、縦軸方向にそれぞれ3倍に同時に延伸して、二軸
延伸フィルムを作製した。
得られた二軸延伸フィルムは厚みが約11μmであり、
厚みむらも少なく均一に延伸されていた。この二軸延伸
フィルムの機械的性質を測定した結果、引張破断強度が
1560kg/cm2であり、引張り伸びが54%であり、引張弾性
率が45000kg/cm2であった。またこの延伸フィルムの炭
酸ガス透過係数は7.5ml・mm/m2・day・atmであった。
実施例2〜8 実施例1におけるポリエチレンテレフタレートあるい
は共縮合ポリエステルの代わりに、表8に記載したポリ
エチレンテレフタレートあるいは共縮合ポリエステルを
それぞれ表8に記載の割合で用いて製造した組成物を用
いた以外は、実施例1と同様にして、厚みが100μmの
プレスシートを作製した。
得られた組成物のプレスシートの機械的性質および炭
酸ガス透過係数は、表8に示す。
次に、これらの組成物のプレスシートを用いて実施例
1と同様にして、縦軸方向および横軸方向にそれぞれ3
倍に同時二軸延伸を行ない、延伸フィルムを作製した。
得られた延伸フィルムは、それぞれ表8に記載の平均
厚みをもっており、いずれも均一に延伸されていた。さ
らに、これら二軸延伸フィルムの機械的性質および炭酸
ガス透過係数は、それぞれ表8に示す。
比較例1 実施例1のポリエチレンテレフタレートを用いてプレ
ス成形を行ない、厚みが100μmであるプレスシートを
作製した。
このプレスシートの機械的性質は、引張破断強度が48
0kg/cm2であり、引張り伸びが82%であった。またガス
バリヤー性は、炭酸ガス透過係数が24ml・mm/m2・day・
atmであった。
さらに、このプレスシートを、実施例1と同様にし
て、縦軸方向および横軸方向にそれぞれ3倍に同時二軸
延伸して厚みが約11μmである二軸延伸フィルムを作製
した。
この二軸延伸フィルムを機械的性質は、引張破断強度
が1550kg/cm2であり、引張り伸びが55%であり、引張弾
性率が46000kg/cm2であった。また、この二軸延伸フィ
ルムの炭酸ガス透過係数は15ml・mm/m2・day・atmであ
った。
実施例9 実施例3におけるポリエチレンテレフタレートと共縮
合ポリエステルとの混合物を、T−ダイを備えた押出機
を用いて、バレル温度約160〜280℃で押出し成形を行な
い、厚み約80μmの押出しシートを作製した。
この組成物からなる押出しシートの機械的性質は、引
張破断強度が470kg/cm2(流れ方向)〜450kg/cm2(流れ
に垂直方向)であり、引張り伸びが80%(流れ方向)〜
67%(流れに垂直方向)であった。また、この押出しシ
ートの炭酸ガス透過係数は、、4.6ml・mm/m2・day・atm
であった。
さらに、この組成物からなる押出しシートを二軸延伸
装置を用いで約80〜110℃の温度でまず横軸(流れに垂
直)方向に2倍、次いで、縦軸(流れ)方向に3倍の逐
次延伸を行なって、平均厚みが約13μmである二軸延伸
フィルムを作製した。
この組成物からなる二軸延伸フィルムの機械的性質
は、引張破断強度が1620kg/cm2(流れ方向)〜1520kg/c
m2(流れに垂直)であり、引張り伸びが52%(流れ方
向)〜37%(流れに垂直方向)であり、引張弾性率が48
0000kg/cm2(流れ方向)〜45000kg/cm2(流れに垂直方
向)であった。またこの二軸延伸フィルムの炭酸ガス透
過係数は、2.7ml・mm/m2・day・atmであった。
実施例10 実施例3におけるポリエチレンテレフタレートと共縮
合ポリエステルとの混合物を、射出成形機を用いて成形
温度約270℃で射出成形して厚さ3.2mmのプリフォーム
(コールドパリソン)を作製した。次いで、二軸延伸吹
込成形機を用いて縦約2.5倍および横約4倍に二軸延伸
して内容積が約1の延伸ボトルを成形した。
この延伸ボトルの炭酸ガス透過係数は4.0ml/day・bot
tle・atmであった。
比較例2 実施例1において用いたポリエチレンテレフタレート
を射出成形して実施例10のプリフォームと同じ厚み(約
3.2mm)をもつ、ポリエチレンテレフタレート層だけか
らなるプリフォームを作製した。次いで、このプリフォ
ームを実施例10と同様に延伸ブローして、内容積約1
の延伸ボトルを作製した。
得られた延伸ボトルの炭酸ガス透過係数は、4.0ml/da
y・bottle・atmであった。
参考例23〜26 イソフタル酸、2,6−ナフタリンジカルボン酸、コハ
ク酸の使用量をそれぞれ表9に記載したとおりにした以
外は、参考例1と同様にして、共縮合ポリエステルを製
造した。これらの共縮合ポリエステルの極限粘度
[η]、各成分単位の組成比、ガラス転移温度およびプ
レスシートの炭酸ガス透過係数は、それぞれ表9に示
す。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 B29K 67:00 B29L 22:00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エチレンテレフタレート構成単位を主構成
    単位とするポリアルキレンテレフタレートおよび共縮合
    ポリエステルを含むポリエステル樹脂組成物であって、 該共縮合ポリエステルが、 (a)イソフタル酸成分単位を主成分単位とする単核芳
    香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜45モル%と、 (b)2,6−ナフタリンジカルボン酸成分単位を主成分
    単位とする複核芳香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜25
    モル%と、 (c)コハク酸成分単位を主成分単位とする脂肪族系ジ
    カルボン酸成分単位2.0〜22.5モル%と、 (d)エチレングリコール成分単位を主成分単位とする
    ジオール成分単位48〜50モル%と、 (e)3個以上のカルボキシル基および/またはヒドロ
    キシル基を有し、かつ炭素原子数が3〜15の範囲にある
    多官能性化合物成分単位0〜2モル% [ただし、(a)、(b)、(c)、(d)および
    (e)成分単位の合計は100モル%である] とから構成され、かつ、該共縮合ポリエステルの極限粘
    度[η]が0.5〜1.5dl/gの範囲内にあり、実質上線状の
    共縮合ポリエステルであることを特徴とするポリエステ
    ル樹脂組成物。
  2. 【請求項2】エチレンテレフタレート構成単位を主構成
    単位とするポリアルキレンテレフタレートおよび共縮合
    ポリエステルを含むポリエステル樹脂組成物から形成さ
    れる延伸成形体であって、 該共縮合ポリエステルが、 (a)イソフタル酸成分単位を主成分単位とする単核芳
    香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜45モル%と、 (b)2,6−ナフタリンジカルボン酸成分単位を主成分
    単位とする複核芳香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜25
    モル%と、 (c)コハク酸成分単位を主成分単位とする脂肪族系ジ
    カルボン酸成分単位2.0〜22.5モル%と、 (d)エチレングリコール成分単位を主成分単位とする
    ジオール成分単位48〜50モル%と、 (e)3個以上のカルボキシル基および/またはヒドロ
    キシル基を有し、かつ炭素原子数が3〜15の範囲にある
    多官能性化合物成分単位0〜2モル% [ただし、(a)、(b)、(c)、(d)および
    (e)成分単位の合計は100モル%である] とから構成され、かつ、該共縮合ポリエステルの極限粘
    度[η]が0.5〜1.5dl/gの範囲内にあり、実質上線状の
    共縮合ポリエステルであることを特徴とするポリエステ
    ル樹脂延伸成形体。
  3. 【請求項3】エチレンテレフタレート構成単位を主構成
    単位とするポリアルキレンテレフタレートおよび共縮合
    ポリエステルを含むポリエステル樹脂組成物から形成さ
    れるポリエステル樹脂延伸中空成形体用プリフォームで
    あって、 該共縮合ポリエステルが、 (a)イソフタル酸成分単位を主成分単位とする単核芳
    香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜45モル%と、 (b)2,6−ナフタリンジカルボン酸成分単位を主成分
    単位とする複核芳香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜25
    モル%と、 (c)コハク酸成分単位を主成分単位とする脂肪族系ジ
    カルボン酸成分単位2.0〜22.5モル%と、 (d)エチレングリコール成分単位を主成分単位とする
    ジオール成分単位48〜50モル%と、 (e)3個以上のカルボキシル基および/またはヒドロ
    キシル基を有し、かつ炭素原子数が3〜15の範囲にある
    多官能性化合物成分単位0〜2モル% [ただし、(a)、(b)、(c)、(d)および
    (e)成分単位の合計は100モル%である] とから構成され、かつ、該共縮合ポリエステルの極限粘
    度[η]が0.5〜1.5dl/gの範囲内にあり、実質上線状の
    共縮合ポリエステルであることを特徴とするポリエステ
    ル樹脂延伸中空成形体用プリフォーム。
  4. 【請求項4】エチレンテレフタレート構成単位を主構成
    単位とするポリアルキレンテレフタレートおよび共縮合
    ポリエステルを含むポリエステル樹脂組成物から形成さ
    れる延伸中空成形体であって、 該共縮合ポリエステルが、 (a)イソフタル酸成分単位を主成分単位とする単核芳
    香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜45モル%と、 (b)2,6−ナフタリンジカルボン酸成分単位を主成分
    単位とする複核芳香族系ジカルボン酸成分単位2.5〜25
    モル%と、 (c)コハク酸成分単位を主成分単位とする脂肪族系ジ
    カルボン酸成分単位2.0〜22.5モル%と、 (d)エチレングリコール成分単位を主成分単位とする
    ジオール成分単位48〜50が%と、 (e)3個以上のカルボキシル基および/またはヒドロ
    キシル基を有し、かつ炭素原子数が3〜15の範囲にある
    多官能性化合物成分単位0〜2モル% [ただし、(a)、(b)、(c)、(d)および
    (e)成分単位の合計は100モル%である] とから構成され、かつ、該共縮合ポリエステルの極限粘
    度[η]が0.5〜1.5dl/gの範囲内にあり、実質上線状の
    共縮合ポリエステルであることを特徴とするポリエステ
    ル樹脂延伸中空成形体。
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