JPS62105627A - 車輛の制振処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えば車輛等の床面等の割振処理方法に関し
、更に詳細には割振材に刻線等を入れることにより、車
輌のボディ鋼板面と制振材の間にできる空気だまりによ
る７クレを防止し、併せて４０℃近辺での優れた制振性
のピークを顕現し得る作業性の良好なる制振処理方法に
関する。　従来、瀝青質物及Ｖ無ｆｉ質充填材を主成分
として含有するシート状物が任意の形状に裁断され自動
車の床面等に単独で熱融着されて用いられていた。

これらの瀝青系シート状の制振材は′ａ青質物の有する
感温性に起因し温度条件に上り制振効果を異にし通常の
２ｍｍ厚の瀝青系シートを熱融着して施用した場合、常
温付近に制振性のピークが現われそれ以下及びそれ以上
の温度にあっては割振性が何滅する特徴を有している。

また制振性の大小及びピークを示す温度は、瀝青系シー
ト状の割振材の厚みに比例して増減及び高低温側に移動
する。

従って昨今高まってさた４０℃近辺に於て従来の制振性
の水準に倍する制振性の要求を満足せしめるには割振材
の厚みを３〜４倍程度、即ち８〜１０ｔａ／Ｉ程度まで
増加させる必要があり、一方で高まってきているＩＩ！
ｍ化の要望との間に解決し得ない矛盾が生じ実用には供
し得なかった。

そのため本出願人は制振材に拘束層を設は割振材の厚み
を薄＜ｔ＝重量の軽減をなすと共に４０℃近辺での割振
効果の向上に寄与し、併せて拘束層と制振材の一体化に
際しては、ビス止め、拘束鋼板の歪みに起因して拘束層
と制振材の融着面積が減少することのない様に制振材に
発泡タイプの制振材を使用することを提案した（特願昭
５８−１３５７１４、特願昭５９−１４９６８５）。

しかし、現在必要とする拘束鋼板の前プレス工程やビス
止め一体化工程等の煩雑な工程をなくし優れた作業性を
顕現せんと、本発明者らは如何なる種類の制振材にも追
従融着し、その後硬化により拘束層を形成する制振処理
方法を提供すべく研究を続けてきた。その結果特定のシ
ンジオタクチック　１，２−ポリブタジェンを主成分と
するシートを拘束層となす制振処理によれば前記要望を
好都合に満たすことを見出だし、既に提案した（特願昭
６０−４９５４＞が、上記目的をより一層確実なものに
ぜんと本発明者らは、更に鋭意研究の結果、少なくとも
片面に刻線及び必要に応じてスリットを入れた割振材の
使用が好都合であることを発見した。

従って本発明の目的とするところは、作業性を大幅に改
善し、割振材の種類に拘わらず拘束層と割振材の融着面
積を最大にし、４０℃近辺での優れた制振性のピークを
顕現する制振処理方法を提供することにある。

而して、本発明の要旨は、 瀝青質物及び無機質充填材を主成分とし、必要に応じて
、ゴム成分及び／又は樹脂成分、発泡剤等を混合して成
る割振材の少なくとも片面に刻線及び必要に応じてスリ
ットを入れ、シンジオタクチック１．２−ポリブタジエ
ンを９０ｗｔ％以上含み平均分子量１０〜２０万、結品
化度１０〜４０％の熱可塑性高分子を主成分とし、顔料
、アスファルト、イオウもしくは過酸化物からなるシー
ト状の拘束層と、他方の面を車輛のボディ鋼板面と、加
熱融着一体化する車輛の制振処理方法にある。

本発明は基材／中間Ｍ／拘束屡からなるサンドイッチ構
造の制振処理に原理的に７脚し振動に伴ない中間層に生
じるズレ歪み及び伸縮歪みに起因して、制振効果を顕現
し得るものである。

割振材に使用する瀝青質物は、任意のアスファルトであ
って良く、ストレートアスファルト、ブロンアスファル
ト、セミブロンアスファルト等のｉｌ！Ｉもしくは２種
以上の混合であって良い。

一般的に、瀝青質物の単独又は混合アスファルト及びこ
れらとゴム及び／又は樹脂成分との混合物の軟化点は６
５〜１１５℃、針入度は５〜１００である。針入度を大
器クシた場合にアスファルトの軟化点が下がり、作業性
に劣る欠、σがあるため、かかる不具合を解消するため
に、ゴム成分及び／又は樹脂成分を配合し、軟化点を上
げ、作業性を良くすることは好ましいことである。

必要に応じて混合するゴム成分は、天然ゴムやポリブタ
ノエン、スチレン−ブタノエンゴム、ブチルゴム、ネオ
プレンゴム、りａロプレンゴム等の合成ゴムを選択使用
して良い、また、再生ゴムの使用はニス１面よりして好
ましいことである。

ゴム成分と同様に必要に応じて混合する！ｆ脂成分は、
石油樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレン、エチレン−
酢ビ共重合の１種もしくは２１ｇ１以上の使用が好まし
い。

制振材の他の主成分として使用する無機質充填材として
はタルク、クレー、炭酸カルシウム等の粉末状、アスベ
スト、スラッグウール等の繊維状、マイカ、雲母等の鱗
片状等の任意の通常Ｓ磯質充填材として用いられるもの
の単独もしくは２種以上の混合物であってよい。

発泡剤を使用する場合は、自動車の塗装工程にある焼き
付は炉の温度からして分解温度が９０〜１６０℃のもの
が好ましく、一方該割振材の製造に際しては、該発泡剤
の分解温度以下で瀝青質物及び無機質充填材と混練する
配慮が必要である。

ジアゾアミ／ペンゾール、アゾイソブチルニトリル、ペ
ンゾールスルホヒドラジド、カーバミン酸アザイド等が
使用し得るが、好ましくはアゾジカルボン７ミド、Ｐ、
Ｐ’−オキシペンゾールスルホヒドラジド、ペンノルモ
ノヒドラシール、ノニトロンペンタメチレンテトラミン
等である０発泡助削として、尿素及びその誘導体と熱硬
化樹脂等を使用することは効果的である。

該発泡剤は、制振シートを１．２〜２．５倍に発泡せし
め割振効果のピーク温度調整のために使用することは好
ましい。

また、発泡剤の代替として、又は発泡剤と共に吸水性組
成物を用いてら差し支えない。吸水性組成物の混入は、
加熱により揮散がスを排出する物として単に水を混入し
ても分散せず均一な発泡が望めないため、該吸水性組成
物−二本を十分に吸着させることにより十分な分散状態
を得ようとするものである。

制振材の製造工程としては、例えば加熱溶融した瀝ｆｆ
質物と無機質充填材を加温混線機にて混合し、押し出し
た後圧延する工程を用いる場合瀝青質物単独では１８０
℃程度に加熱溶融されているため瀝青質物と充填材があ
る程度混線され、混練物の温度が９０℃以下になった時
点で要すれば発泡剤を混入すべきである。この際、初期
混合と初期混合物への発泡剤の混入とは別工程であって
も良（、横綱型連続混合機の場合、該混合機の途中で発
泡剤を混入せしめても良い。

本発明の必須要件として、制振材の少なくとも片面に刻
線及び必要に応じでスリットを入れるが、！１線として
は、空気が該刻線を通って抜けるように、端から端まで
平行して一方方向に入れるか、クロスさせて縦横に入れ
ることが好ましい。スリットは、部分的に入れる切り込
みでありで、特に空気が潜まって７クレが生じゃすい門
凸部分に入れることが好ましい。

本発明の拘束層として使用するシンジオタクチック　１
，２−ポリブタジェンは、主成分とする熱可塑性高分子
を９０ｗｔ％以上含有しなければならず、平均分子量１
０〜２０万、結晶化度１０〜４０％であることを必須と
し、例えば１，２−ポリブタジエンが９０ｗｔ％未満で
あればゴム的性質が大きくなり拘束層たり得す不適当で
ある。

拘束層に使用する顔料は炭酸カルシウム、硫酸バリウム
、タルク、アスベスト等及び必要に応じてカーボンブラ
ックを使用しうる。

アスファルトの種類は任意で良（、ストレートアスファ
ルト、ブロンアスファルト、セミブロンアスファルト等
を使用する。

イオウを配合する場合、加硫促進剤の混入が好ましく、
チューラム類、チアゾール等を使用する。

過酸化物としでは、ツクミルパーオキサイド、ＴＢＰＢ
、　　Ｌｌ−ビス（Ｌ−ブチルパーオキシ）３．３．５
−）リメチルンクロヘキサン等を使■する。

多少の柔軟性付与のため、可塑剤を必要に応じて使用し
ても良く、ＤＯＰ、ＤＢＰ、プロセスオイル等を用いる
。

割振材をシンジオタクチック　１，２−ポリブタジェン
を主成分とする拘束層とボディ鋼板との間にサンドイッ
チしたタイプの割振処理となすためには、ＪＴ１輛等の
ボディ鋼板面に制振材を積層し、次いで拘束層を積層の
後、焼き付けにより熱軟化融着させ一体化しても良く、
又は予め拘束層に制振材を貼着させたものをボディｗ４
＠面に積層後、焼き付けに上り熱軟化融着させ一体化す
る方法等に上る。

即ち、例えば自動車のボディ鋼板面と拘束層とを点溶接
又はシームレス溶接等を施すことな（、制振材を介して
ボディ鋼板面にｆｆｆ層後１焼き付は等に上り熱軟化融
着一体化することを必須とするものである。

熱軟化融着一体化に際しでは、１４０℃以上で３０分程
度での焼き付けが好ましいが、制振材の厚みの違い等に
より、特に限定される数値ではな−１゜ 以下に実施例を挙げ本発明の実施の態様をより詳細に説
明する。当然のことながら本発明は以下の実施例のみに
限定されるものではない。

実施例　１ １７０℃に加熱溶融したアスファルト　（ストレートア
ス７Ｔルト：プａンアス７アルト＝５０：Ｓｏ）　４０
ｆｌｉｌｆｆｌ！、、アスベスト１０重量部及び炭酸カ
ルシウム５０重ユ部を横細型連続混ｌｌ１８！にて混練
後、圧延しｍ横に刻線を入れた４鹸−厚の制振材となし
た。

拘束層として高分子成分をシンジオタクチック１，２−
ポリブタジエン（日本合成ゴム社製ＪＳＲＲＢ）１００
重量部、炭酸カルシツム２００重量部、硫酸バリウム１
０ｏ１１１部、イオウ１５重量部、チェーラム類の加硫
促進剤（大向新興化学社製　ツクセラーＴＴ）５重ｆｉ
部、プロンアスファルト６０重量部及び過酸化物として
ＴＢＰＢ（日本油脂社製　パーブチルＺ）１０重量部を
８０℃で混線後、圧延し４ｖ／ｍ厚のシートを得た。

実施例　２ １８０℃に加熱溶融したアスファルト（ストレートアス
ファルト：プロン７ス７フルト＝５０：５０）４５重ｆ
ｌＬ部、アスベスト１０重量部及び炭酸カルシウム４５
ｆｆｌ量部を横綱型混線機にて混練し、該混線物の温度
が８５℃に低下した時点で、発泡剤としてアゾジカルボ
ンアミド２重ｆ１部を添加、攪拌分散し、圧延後縦横の
刻線を入れ、更に数四所に十字型のスリットを入れた３
−／曽厚の制振材となした。

実施例１と同様の拘束層を用いた。

本発明になる制振材と拘束層を用いた車輛の制振処理方
法によれば、７クレ等全く生じることなく車輛ボディ鋼
板と割振材並びに拘束層を一体化することができ、また
併せて一体化等の作業性にも非常に優れたものであった
。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 瀝青質物及び無機質充填材を主成分とし、必要に応じて
   、ゴム成分及び／又は樹脂成分、発泡剤等を混合して成
   る制振材の少なくとも片面に刻線及び必要に応じてスリ
   ットを入れ、シンジオタクチック１，２−ポリブタジエ
   ンを９０ｗｔ％以上含み平均分子量１０〜２０万、結晶
   化度１０〜４０％の熱可塑性高分子を主成分とし、顔料
   、アスファルト、イオウもしくは過酸化物からなるシー
   ト状の拘束層と、他方の面を車輛のボディ鋼板面と、加
   熱融着一体化することを特徴とする車輛の制振処理方法