JPH01278851A - 車両の制振構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、加熱により発泡し、車両フロアに融着後に特
定硬度を有する制振シートと拘束層との組み合わせによ
り、凹凸状のビードを形成する車両フロアのフラット化
及び制振性の向上の両方を目的とする車両の制振構造に
関する。

〔従来の技術〕

従来より、車両フロアには瀝青系制振シートを焼付は融
着することにより割振の用に供していた。

更には、車両フロアの凹凸状のビードをフラット化すべ
く、瀝青系制振シート融着後の凹部にフオーム材を充填
する等の手法によっていた。

〔発明が解決しようとする問題点〕

このように１工程にて制振性とフラット化の両方を満足
する技術は未だなく、制振性のための工程とフラット化
のための工程の２工程によっているというのが現状であ
る。

〔問題点を解決するための手段〕

かかる欠点を改善すべく鋭意研究の結果、加熱により発
泡する制振シートと拘束層の一体化物により凹凸状のビ
ードのフラット化が顕現できるとともに、従来の発泡後
の硬度が小さい、柔軟な発泡シートから加熱発泡後の硬
度がデュロメータＤ硬さで３０〜８０となる制振シート
の使用により制振性をも向上せしめることを知見し、本
発明に至ったものである。

本発明になる制振シートのバインダー成分としては、瀝
青質物、ゴム成分及び樹脂成分の１種もしくは２種以上
を使用する。瀝青質物としては。

任意のアスファルトであってよく、ストレートアスフア
ルド、ブロンアスファルト、セミブロンアスファルト等
の１種もしくは２種以上の混合物であって良い。一般的
にはストレートアスファルト単独、ブロンアスファルト
単独、ストレー１〜アスフアルトとブロンアスファルト
の混合物である。

ゴム成分としては、天然ゴムやポリブタジェン。

スチレン−ブタジェンゴム、ブチルゴム、ネオプレンゴ
ム、クロロプレンゴム等の合成ゴムを選択使用して良い
。また、再生ゴムの使用はコスト面よりして好ましいこ
とである。

樹脂成分としては、石油樹脂、ポリエチレン、ポリプロ
ピレン、エチレン−酢ビ共重合体の１種もしくは２種以
上の使用が好ましい。

他の主成分として含有される充填材はメルク、クレー、
炭酸カルシウム等の粉末状、故紙粉砕物、スラッグウー
ル等の繊維状、マイカ、雲母等の鱗片状、シリカバルー
ン等の中空球状等の任意の通常無機質充填材として用い
られるものの単独もしくは２種以上の混合物であって良
い。

本発明の制振シートは、表面を拘束層と他の片面を車両
のフロア面との加熱発泡融着時に該制振シートを発泡せ
しめて、制振シートと拘束層とをほぼ完全に付着せしめ
発泡した制振シートを車両フロアの凹凸形状に馴しませ
、表面をフラット化すると共に制振効果の向上を図るも
のである。

発泡剤としては、自動車の塗装工程にある焼付炉の温度
からして分解温度が９０〜１６０℃のものが好ましく、
一方、該制振シートの製造に際しては、該発泡剤の分解
温度以下で瀝青質物及び無機質充填材と混練する配慮が
必要である。ジアゾアミノペンゾール、アゾイソブチル
ニトリル、ペンゾールスルホヒドラジド、カーバミン酸
アザイド等が使用し得るが、好ましくはアゾジカルボン
アミド、　ｐ、ｐ　　−オキシペンゾールスルホヒドラ
ジド、ベンジルモノヒドラシール、ジニトロソペンタメ
チレンテトラミンなどである。

発泡助剤として、尿素及びその誘導体と熱硬化樹脂等を
使用することは効果的である。

該発泡剤は、制振シート主成分１００重量部に対して、
０．１〜１０重量部、好ましくは０．５〜３重量部の割
合がよい。

その他添加剤としては、必要に応じて加硫剤、加硫促進
剤、加硫促進助剤、着色剤、軟化剤等を使用する。

いずれにせよ本発明にあっては、加熱融着後の発泡した
制振シートの硬度がデュロメータＤ硬さ（ＪＩＳ　Ｋ　
７２１５）で３０〜８０とすることを必須とするもので
、かかる範囲の状態に成し得て初めて、著しく優れた制
振性を発揮するのである。デュロメータＤ硬さで３０未
満の場合、及び８０を超える場合は、制振性に劣る欠点
が生じる。

本発明になる車両の制振構造に供する制振シートは、発
泡剤の混入時期を選べば従来の制振シートと同じ工程で
製造することが出来る。例えば加熱溶融した瀝青質物と
無機質充填材を加温混線機にて混合し、押出した後圧延
する従来の工程を用いる場合、瀝青質物単独では１８０
℃程度に加熱溶融されているため瀝青質物と充填材があ
る程度混練され、混練物の温度が９０℃以下になった時
点で発泡剤を混入すべきである。この際、初期混合と、
初期混合物への発泡剤の混入とは別工程であっても良く
、横綱型連続混合機の場合、該混合機の途中で発泡剤を
混入せしめても良い。

本発明の拘束層として使用する板状物は、アルミニウム
板、ＦＲＰ板状物、熱硬化型シート、熱軟化型シート、
好ましくは鋼板等の金属板、鉱物質系硬質板及び合成樹
脂系硬質板等を好適に使用し得る。

車両フロアへの適用方法としては、予め一体化した未発
泡状態の制振シートと拘束層を制振シートが接するよう
にフロアの所望部位にａ置し、焼き付けにより熱軟化融
着、発泡させ、一体化する方法による。

〔実施例〕

以下に実施例を挙げ本発明のより詳細な理解に供する。

当然のことながら本発明は以下の実施例のみに限定され
るものではない。

実施例 ポリブタジェン２２重量部、ベンジルモノヒドラシール
（発泡剤）４重量部、硫黄（加硫剤）０．５重量部、チ
アゾール系加硫促進剤０．５重量部、ストレートアスフ
ァルト シウム３０重量部、タルク３０重量部、石油樹脂４重量
部からなる発泡後の硬度がデュロメータＤ硬さで５０の
制振シートと拘束層として１ｎ＋ｍ厚のアルミニウム板
を一体化した。

試験方法 共振法（日本音響材料協会出版「騒音対策ハンドブック
」４３８頁参照）により、２０℃、４０℃の各温度に於
ける損失係数ηを求めた。ηは値が大きい程制振効果は
高く、０，０５以上であれば制振効果があるとされてい
る。

結果 ２０℃：０．３７ ４０℃７０．２６ 〔発明の効果〕 本発明によれば凹凸状のビードを形成する車両フロアの
フラット化と制振性の向上という両方を１工程にて同時
に満足するものである。

特許出願人　日本特殊塗料株式会社

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. １、加熱発泡後の硬度がデュロメータＤ硬さで３０〜８
   ０の未発泡状態の制振シートと拘束層との一体化物を車
   両フロアに載置後、加熱により未発泡状態の制振シート
   を発泡、融着せしめることを特徴とする車両の制振構造
   。