JPH0418539B2 - - Google Patents

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JPH0418539B2
JPH0418539B2 JP24629385A JP24629385A JPH0418539B2 JP H0418539 B2 JPH0418539 B2 JP H0418539B2 JP 24629385 A JP24629385 A JP 24629385A JP 24629385 A JP24629385 A JP 24629385A JP H0418539 B2 JPH0418539 B2 JP H0418539B2
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JP
Japan
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vibration damping
damping material
treatment method
material according
damping
Prior art date
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JP24629385A
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English (en)
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JPS62105627A (ja
Inventor
Hiroshi Shimizu
Masahiro Nojima
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
Original Assignee
Nihon Tokushu Toryo Co Ltd
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Publication date
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  • Body Structure For Vehicles (AREA)
  • Vibration Prevention Devices (AREA)
  • Laminated Bodies (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、例えば車輛等の床面等の制振処理方
法に関し、更に詳細には制振材に刻線等を入れる
ことにより、車輛のボデイ鋼板面と制振材の間に
できる空気だまりによるフクレを防止し、併せて
40℃近辺での優れた制振性のピークを顕現し得る
作業性の良好なる制振処理方法に関する。従来、
瀝青質物及び無機質充填剤を主成分として含有す
るシート状物が任意の形状に裁断され自動車の床
面等に単独で熱融着されて用いられていた。これ
らの瀝青系シート状の制振材は瀝青質物の有する
感温性に起因し温度条件により制振硬化を異にし
通常の2mm厚の瀝青系シートを熱融着して施用し
た場合、常温付近に制振性のピークが現われそれ
以下及びそれ以上の温度にあつては制振性が暫減
する特徴を有している。また制振性の大小及びピ
ークを示す温度は、瀝青系シート状の制振材の厚
みに比例して増減及び高低温側に移動する。従つ
て昨今高まつてきた40℃近辺に於て従来の制振性
の水準に倍する制振性の要求を満足せしめるには
制振材の厚みを3〜4倍程度、即ち8〜10m/m
程度まで増加する必要があり、一方で高まつてい
る軽量化の要望との間に解決し得ない矛盾が生じ
実用には供し得なかつた。
そのため本出願人は制振材に拘束層を設け制振
材の厚みを薄くし重量の軽減をなすと共に40℃近
辺での制振効果の向上に寄与し、併せて拘束層と
制振材の一体化に際しては、ビス止め、拘束鋼板
の歪みに起因して拘束層と制振材と融着面積が減
少することのない様に制振材に発泡タイプの制振
材を使用することを提案した(特願昭58−
135714、特願昭59−149685)。
しかし、現在必要とする拘束鋼板の前のプレス
工程やビス止め一体化工程等の煩雑な工程をなく
し優れた作業性を顕現せんと、本発明者らは如何
なる種類の制振材にも追従融着し、その後硬化に
より拘束層を形成する制振処理方法を提供すべく
研究を続けてきた。その結果特定のシンジオタク
チツク1,2−ポリブタジエンを主成分とするシ
ートを拘束層となす制振処理によれば前記要望を
好都合に満たすことを見出し、既に提案した(特
願昭60−4954)が上記目的をより一層確実なもの
にせんと本発明者らは、更に鋭意研究の結果、少
なくとも片面に刻線及び必要に応じてスリツトを
入れた制振材の使用が好都合であることを発見し
た。
従つて本発明の目的とするところは、作業性を
大幅に改善し、制振材の種類に拘わらす拘束層と
制振材の融着面積を最大にし、40℃近辺での優れ
た制振性のピークを顕現する制振処理方法を提供
することにある。
而して、本発明の要旨は、 シンジオタクチツク1,2−ポリブタジエンを
90wt%以上含み平均分子量10〜20万、結晶化度
10〜40%の熱可塑性高分子を主成分とし、顔料、
アスフアルト、イオウもしくは過酸化物からなる
シート状の拘束層、瀝青質物及び無機質充填剤を
主成分とし、少なくとも片面に刻線を入れた制振
材、車輛のボデイ鋼板の順に積層された構成物
が、加熱融着により制振材がボデイ鋼板及び拘束
層と一体化することを特徴とする車輛の制振処理
方法。
にある。
本発明は基材/中間層/拘束層からなるサンド
イツチ構造の制振処理に原理的に立脚し振動に伴
ない中間層に生じるズレ歪み及び伸縮歪みに起因
して、振動効果を顕現し得るものである。
制振材に使用する瀝青質物は、任意のアスフア
ルトであつて良く、ストレートアスフアルト、ブ
ロンアスフアルト、セミブロンアスフアルト等の
1種もしくは2種以上の混合であつて良い。
一般的に、瀝青質物の単独又は混合アスフアル
ト及びこれらとゴム及び/又は樹脂成分との混合
物の軟化点は65〜115℃、針入度は5〜100であ
る。針入度を大きくした場合にアスフアルトの軟
化点が下がり、作業性に劣る欠点があるため、か
かる不具合を解消するために、ゴム成分及び/又
は樹脂成分を配合し、軟化点を上げ、作業性を良
くすることは好ましいことである。
必要に応じて混合するゴム成分は、天然ゴムや
ポリブタジエン、スチレン−ブタジエンゴム、ブ
チルゴム、ネオプレンゴム、クロロプレンゴム等
の合成ゴムを選択使用して良い。また、再生ゴム
の使用はコスト面よりして好ましいことである。
ゴム成分と同様に必要に応じて混合する樹脂成
分は、石油樹脂、ポリエチレン、ポリプロピレ
ン、エチレン−酢ビ共重合の1種もしくは2種以
上の使用が好ましい。
制振材の他の主成分として使用する無機質充填
材としてはタルク、クレー、炭酸カルシウム等の
粉末状、アスベスト、スラツグウール等の繊維
状、マイカ、雲母等の鱗片状等の任意の通常無機
質充填材として用いられるものの単独もしくは2
種以上の混合物であつてよい。
発泡剤を使用する場合は、自動車の塗装工程に
ある焼き付け炉の温度からして分解温度が90〜
160℃のものが好ましく、一方該制振材の製造に
際しては、該発泡材の分解温度以下で瀝青質物及
び無機質充填材と混練する配慮が必要である。ジ
アゾアミノベンゾール、アゾイソブチルニトリ
ル、ベンゾールスルホヒドラジド、カーバミン酸
アザイド等が使用し得るが、好ましくはアゾジカ
ルボンアミド、P,P′−オキシベンゾールスルホ
ヒドラジド、ベンジルモノヒドラゾール、ジニト
ロソペンタメチレンテトラミン等である。発泡助
剤として、尿素及びその誘導体と熱硬化樹脂等を
使用することは効果的である。
該発泡剤は、制振シートを1.2〜2.5倍に発泡せ
しめ制振効果のピーク温度調整のために使用する
ことは好ましい。
また、発泡剤の代替として、又は発泡剤と共に
吸水性組成物を用いても差し支えない。吸水性組
成物の混合は、加熱により揮散ガスを排出する物
として単に水を混入しても分散せず均一な発泡が
望めないため、該吸水性組成物に水を十分に吸着
させることにより十分な分散状態を得ようとする
ものである。
制振剤の製造工程としては、例えば加熱溶融し
た瀝青質物と無機質充填材を加熱混練機にて混合
し、押し出した後圧延する工程を用いる場合瀝青
質物単独では180℃程度に加熱溶融されているた
め瀝青質物と充填材がある程度混練され、混練物
の温度が90℃以下になつた時点で要すれば発泡剤
を混入すべきである。この際、初期混合と初期混
合物への発泡剤の混入とは別工程であつても良
く、横細型連続混合機の場合、該混合機の途中で
発泡剤を混入せしめても良い。
本発明の必須要件として、制振材の少なくとも
片面に刻線及び必要に応じてスリツトを入れる
が、刻線としては、空気が該刻線を通つて抜ける
ように、端から端まで平行して一方方向に入れる
か、クロスさせて縦横に入れることが好ましい。
スリツトは、部分的に入れる切り込みであつて、
特に空気が溜まつてフクレが生じやすい凹凸部分
に入れることが好ましい。
本発明の拘束層として使用する熱可塑性高分子
はシンジオタクチツク1,2−ポリブタジエンを
90wt%以上含有しなければならず、平均分子量
10万〜20万、結晶化度10〜40%であることを必須
とし、例えば1,2−ポリブタジエンが90wt%
未満であればゴム的性質が大きくなり拘束層たり
得ず不適当である。
拘束層に使用する顔料は炭酸カルシウム、硫酸
バリウム、タルク、アスベスト等及び必要に応じ
てカーボンブラツクを使用しうる。
アスフアルトの種類は任意で良く、ストレート
アスフアルト、ブロンアスフアルト、セミブロン
アスフアルト等を使用する。
イオウを配合する場合、加硫促進剤の混入が好
ましく、チユーラム類、チアゾール等を使用す
る。
過酸化物としては、ジクミルパーオキサイド、
TBPB、1,1−ビス(t−ブチルパーオキシ)
3,3,5−トリメチルシクロヘキサン等を使用
する。
多少の柔軟性付与のため、可塑性を必要に応じ
て使用しても良く、DOP、DBP、プロセスオイ
ル等を用いる。
制振材をシンジオタクチツク1,2−ポリブタ
ジエンを主成分とする拘束層とボデイ鋼板との間
にサンドイツチしたタイプの制振処理となすため
には、車輛等のボデイ鋼板面に制振材を積層し、
次いで拘束層を積層の後、焼き付けにより熱軟化
融着させ一体化しても良く、又は予め拘束層に制
振材を貼着させたものをボデイ鋼板面に積層後、
焼き付けにより熱軟化融着させ一体化する方法等
による。
即ち、例えば自動車のボデイ鋼板面と拘束層と
を点溶接又はシームレス溶接等を施すことなく、
制振材を介してボデイ鋼板面に積層後、焼き付け
等により熱軟化融着一体化することを必須とする
ものである。
熱軟化融着一体化に際しては、140℃以上で30
分程度での焼き付けが好ましいが、制振材の厚み
の違い等により、特に限定される数値ではない。
以下に実施例を挙げ本発明の実施の態様をより
詳細に説明する。当然のことなら本発明は以下の
実施例のみに限定されるものではない。
実施例 1 170℃に加熱溶融したアスフアルト(ストレー
トアスフアルト:ブロンアスフアルト=50:50)
40重量部、アスベスト10重量部及び炭酸カルシウ
ム50重量部を横細型連続混練機にて混練後、圧延
し縦横に刻線を入れた4m/m厚の制振材となし
た。
拘束層として高分子成分をシンジオタクチツク
1,2−ポリブタジエン(日本合成ゴム社製JSR
RB)100重量部、炭酸カルシウム200重量部、硫
酸バリウム100重量部、イオウ15重量部、チユー
ラム類の加硫促進剤(大内新興化学社製 ノクセ
ラーTT)5重量部、ブロンアスフアルト60重量
部及び過酸化物としてTBPB(日本油脂社製 パ
ーブチルZ)10重量部を80℃で混練後、圧延し4
m/m厚のシートを得た。
実施例 2 180℃に加熱溶融したアスフアルト(ストレー
トアスフアルト:ブロンアスフアルト=50:50)
45重量部、アスベスト10重量部及び炭酸カルシウ
ム45重量部を横細型混練機にて混練し、該混練物
の温度が85℃に低下した時点で、発泡剤としてア
ゾジカルボンアミド2重量部を添加、撹拌分散
し、圧延後縦横の刻線を入れ、更に数箇所に十字
型のスリツトを入れた3m/m厚の制振材となし
た。
実施例1と同様の拘束層を用いた。
本発明になる制振材と拘束層を用いた車輛の制
振処理方法によれば、フクレ等全く生じることな
く車輛ボデイ鋼板と制振材並びに拘束層を一体化
することができ、また併せて一体化等の作業性に
も非常に優れたものであつた。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 シンジオタクチツク1,2−ポリブタジエン
    を90wt%以上含み平均分子量10〜20万、結晶化
    度10〜40%の熱可塑性高分子を主成分とし、顔
    料、アスフアルト、イオウもしくは過酸化物から
    なるシート状の拘束層、、瀝青質物及び無機質充
    填剤を主成分とし、少なくとも片面に刻線を入れ
    た制振材、車輛のボデイ鋼板の順に積層された構
    成物が、加熱融着により制振材がボデイ鋼板及び
    拘束層と一体化することを特徴とする車輛の制振
    処理方法。 2 特許請求の範囲第1項に記載された制振材
    に、少なくとも片面に刻線及びスリツトを入れた
    ことを特徴とする制振処理方法。 3 特許請求の範囲第1項又は第2項に記載され
    た制振材にゴム成分が含まれることを特徴とする
    制振処理方法。 4 特許請求の範囲第1項又は第2項に記載され
    た制振材に樹脂成分が含まれることを特徴とする
    制振処理方法。 5 特許請求の範囲第1項又は第2項に記載され
    た制振材にゴム成分及び樹脂成分が含まれること
    を特徴とする制振処理方法。 6 特許請求の範囲第1項又は第2項に記載され
    た制振材に発泡剤が含まれることを特徴とする制
    振処理方法。 7 特許請求の範囲第1項又は第2項に記載され
    た制振材に樹脂成分及び発泡剤が含まれることを
    特徴とする制振処理方法。 8 特許請求の範囲第1項又は第2項に記載され
    た制振材にゴム成分及び発泡剤が含まれることを
    特徴とする制振処理方法。 9 特許請求の範囲第1項又は第2項に記載され
    た制振材にゴム成分及び樹脂成分及び発泡剤が含
    まれることを特徴とする制振処理方法。
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