JPS62104927A - 高弾性率を有する石炭ピツチ系炭素繊維 - Google Patents

高弾性率を有する石炭ピツチ系炭素繊維

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JPS62104927A
JPS62104927A JP13019286A JP13019286A JPS62104927A JP S62104927 A JPS62104927 A JP S62104927A JP 13019286 A JP13019286 A JP 13019286A JP 13019286 A JP13019286 A JP 13019286A JP S62104927 A JPS62104927 A JP S62104927A
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fiber
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carbon fiber
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健 濱田
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佐直 康則
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西田 卓彦
Mitsuaki Matsumoto
松本 光昭
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は新規な石炭ピッチ系炭素繊維に関するものであ
る。さらに詳しくは1本発明は1石炭ピッチから得られ
るメンフェースピッチを原料とし、しかも高弾性率を有
する新規な炭素繊維に関するものである。
従来の技術 近年航空機、宇宙およびミサイル工業等の急速な成長に
伴ない、並はずれた強度物性をもつ材料が要求される様
になってきた。又、スポーツ用品の材料として、特に高
級品において、従来の材料に比べ軽量かつ優れた強度物
性を持つ材料が、指向される様になってきた。
これらの材料は、高強度、高弾性率、かつ軽量である事
が要請されることから、現在では、これらの材料開発の
研究は複合材料に集中されている観がある。
複合材料を構成するものとして、示唆された最も有望な
素材の1つは、高強度、高弾性率を有する炭素m維であ
った。この様な炭素繊維はプラスチックおよび金属マト
リックスに配合されて非常に高い強度及び弾性率、対重
量比ならびに他の特別な性質を有する複合材料をもたら
した。しかしながら、この様な複合材料の素材として使
用される高強度、高弾性率の炭素m維はその高い製造費
が、この複合材料の有する優れた特性にもかかわらず、
広範な使用に対して大きな障害となっている。
現在入手しうるほとんどの高強度、高弾性率を有する炭
素m#Iは大部分アクリルmixから銹導されるが、そ
れらの前駆物質が高価な事から本来的に高価である。出
発物質が高価である事の外に、この様な前駆物質から得
られる低い炭素収率(〜45%)および複雑な製造工程
が最終生成物の価格を高くしている。
又、コストが高いばかりでなく、かかるPAN系炭素m
維は、高い強度は得られやすいが、弾性率の高いものは
得られにくく、これを得るためにはさらに特別な処理工
程を必要とする。
一方かかるPAN系炭素m維に代る炭素繊維として、ピ
ッチ系炭素繊維が、原料コストの低さ。
炭化収率の高さなどを理由として脚光を浴びる様になっ
てきた。
ピッチ系炭素繊維は、原料として石炭石油等から得られ
るピッチを用いるが、このピッチが、40%以上好まし
くは80%以上のメンフェースを含有するいわゆるメン
フェースピッチである場合には、得られる炭素繊維は高
弾性率を有するものとすることもできる。
ピッチ系炭素繊維の高い弾性率は、その黒鉛化を進める
事により達成される事は衆知の事実であり、この原理を
用いて得られた代表的なピッチ系の高弾性率を有する炭
素ta維およびその製造方法は特開昭49−19127
号公報に示されている。かかるピッチ系炭素Mu!11
に強度力210kg−arm−2,弾性率が7Qton
・層重−2、伸びがQ、3%であり、X線回折により求
めた配向角()IWHM)が5゛以下、結晶子サイズ(
Lc <0021)が100n■以上、層間隔(do 
02 )が0.337nm以下、比抵抗値が2.5X 
10−’Ωecm以下、又X線回折での(100)面と
(101)面のピークの分離、 (112)面のピーク
の発現など、3次元的に、すなわち繊維軸方向と、軸方
向と直角な断面方向ともに黒鉛結晶が発達している事を
示している。そして黒鉛結晶が3次元的に発達している
ときには、一般にm負抵抗率は正となる。
しかし前述の例に限らず、3次元的に黒鉛化度が発達し
、弾性率の高い炭素繊維は、2つの欠点をもっていると
言われている。
その1つは、かかる炭素繊維は、高弾性率を有するかわ
りに非常にもろいm維となってしまう事である。ここで
もろさとは、引っ張り力以外の力、例えばねじり力、a
mに垂直な方向での応力などに対するもろさを指す、そ
して、かかるもろさは、黒鉛結晶の3次元的成長に伴っ
て臂開性が上がる事がその一因であると考えられる。
ここで重要なことは、本発明者等の解析結果によれば1
弾性率は黒鉛結晶の繊維軸方向への発達に伴って、すな
わちX線回折により求めた配向角(HWH)りが小さく
なるに従って大きくなり、黒鉛結晶が#l、IIの軸に
直角な方向の断面方向にも発達して3次元構造をとり、
その結果、結晶子サイズ(Lc (002))が大きく
、層間隔(do 02 )が小さく、磁気抵抗率が正で
大きくなったとしても弾性率に何ら寄与するものでなく
、逆に炭素Fli維をもろいものにするという事である
しかしながら、ピッチ系炭素繊維の弾性率を低下させず
に、かかるもろさを克服する事は、容易ではない、それ
は、繊維軸方向と軸に直角な断面方向の黒鉛結晶の発達
を独立に制御する事は一般には困難だからである0例え
ば、従来から知られているピッチ系炭素ta維で、引張
り弾性率が50ton*ra■−2を超える様なものは
、ram軸方向に良好に黒鉛結晶が発達していなければ
ならず、その結果X線回折により求めた配向角()IW
)IN)が10#以下になり、併せて磁気抵抗率は正の
値を与え、結晶子サイズ(LC(002))が大きく(
例えば25nmより大)層間隔(d002)が小さく(
例えば0.338nm未満)となる、この様な繊維は、
黒鉛結晶が3次元的に発達しているので、炭素繊維とし
ては非常にもろいものになってしまう。
3次元的に黒鉛結晶が発達した炭素繊維の2つめの欠点
は、従来の方法で紡糸を行った場合、炭素繊維の軸に直
角方向の断面構造が、分子が断面の中心方向を向いて配
列したいわゆるラジアルタイプになりやすく、黒鉛結晶
の断面方向の発達に伴って、繊維軸方向に沿って縦に割
れやすくなるという事である。かかる炭素繊維は割れの
ため商品価値が著るしく低下する事は言うまでもない。
ここで、この2番目の欠点は、ラジアルタイプの断面構
造を別なタイプの断面構造に変えるか、又は、黒鉛結晶
の繊維軸に直角な断面方向での発達を抑制するか、どち
らか一方を実行すれば、克服されるものである。実際に
は、前者を実行する方が容易であるため、後者の事を考
慮する事なく、とにかく、ラジアルタイプ以外の断面構
造をもつ炭素misを製造する方法が研究されている。
例えば、特開昭511−78925号公報、特開昭58
−53717号公報に示されている様に、紡糸温度を高
くして、ランダムタイプ、そしてオニオンタイプの断面
構造を得るというものである。
これらの従来方法で製造される炭素繊維は、ラジアルタ
イプ以外の断面構造をもつため、十分に2番目の割れの
欠点を克服しうるものである。しかし、1番目のもろさ
の欠点を克服する事はできない、なぜならば1番目のも
ろさの欠点を克服するためには炭素繊維の繊維軸方向に
は黒鉛結晶が良好に発達しているにもかかわらず、繊維
軸に直角な方向の断面方向での黒鉛結晶の発達が十分に
抑制されていなければならないからであり、そのために
は、ピッチ繊維の段階で繊維軸方向にピッチを構成する
分子が良好に配向し、かつ断面方向では、かかる分子が
同一方向に配列した領域が細分化されていなければなら
ないからである。従来の紡糸方法では、ピッチ繊維の断
面でのかかる領域の細分化が十分性なわれず、そのため
に熱処理して得られる炭素繊維は、3次元的に黒鉛結晶
が発達してしまう、従って2番目の割れの問題は解決で
きても1番目のもろさの問題は克服できていなかった。
発明が解決しようとする問題点 本発明の目的はメソフェースピッチを原料として、先述
の高弾性率をもつピッチ系炭素繊維の従来持っていた2
つの欠点すなわちもろさの欠点と割れの欠点をともに克
服し、しかも高弾性率を有する石炭ピッチ系炭素繊維を
提供するものである。
問題点を解決するための手段 本発明者等は、高弾性率(55ton・■「2以上、好
ましくは?5ton・腸鳳−2以上)を有し、しかもし
なやかで、繊維軸方向に割れの入らない炭素繊維である
ためには、黒鉛結晶が、繊維軸方向に発達し、しかも配
向度が良く、かつ、繊維軸に直角な断面方向には、黒鉛
結晶の発達が抑制されているという事が重要である事を
見い出した。この事を物性値で表現するならば、石炭ピ
ッチを原料として製造された炭素繊維のX線回折により
求めた配向角(I(W)IN)が小さく(lO°以下)
、結晶子サイズ(LC(002))が小さく (18n
m以上25n+s以下)1層間隔(do 02 )が大
きく (0,338nm以上0.345nm以下)、磁
気抵抗率が低い(−2,0層%以上−0,40%未満)
炭素繊維である。
石炭ピッチ系炭素繊維の配向角(HWHM)は、高弾性
率を発現するために106以下でなければならない、ま
た、結晶子サイズ、層間隔はそれぞれ25i11より大
、0 、338n腸未満では炭素繊維はもろくなってし
まう。
磁気抵抗率が正の場合には、炭素繊維はやはりもろくな
ってしまう、磁気抵抗率は負の場合でも−0,40%未
満とすることで、層面間のへき開を抑え、炭素繊維のし
なやかさを最大限に引き出すことができる。
作用 従来の紡糸方法によって、高弾性率を有する炭素tag
を得ようとすると、黒鉛結晶が、繊維軸方向のみならず
、断面方向にも発達する。そのため炭素層面の平面性が
上がって炭素層面が規則正し〈積み重なった様な構造(
3次元的な構造)をとるために、一般的に言って、Lc
は25nmより大きく、do 02は0.338nm未
満で、磁気抵抗率は正になってしまう、この様な炭素繊
維は、もろいものになる。
本発明者等は、かかる黒鉛結晶の繊維軸方向に直角な断
面方向への発達を抑制した炭素繊維を得ようとするなら
ば、ピッチ繊維の段階で、その断面において、分子が同
一方向に配列した領域を細分化する事が必要であるとの
考えに基いて種々の技術的検討を行ない本発明を完成し
たものである。
すなわち本発明者等は、まず炭素繊維の繊維軸に直角な
方向の断面構造が、原料ピッチの紡糸のどの段階で、ど
の様に決定されるかを調べるために、ピッチwi維、放
流糸およびノズルのキャピラリー直上部のピッチの断面
構造を反射偏光顕微鏡によって観察した。
この反射偏光顕微鏡による観察の結果、本発明者等は、
驚くべき事に、ピッチm維、放流糸、ノズルのキャピラ
リー直上部のピッチの断面構造は、相似的に対応してい
る事を見い出した。
ここで放流糸とは、ノズルから吐出した原料ピッチを自
然落下させたものである。又ノズルのキャピラリー直上
部のピッチは原料ピッチをノズルから吐出させながら、
紡糸器全体を水により急冷し、固化させたものを採取し
たものである。
ピッチ繊維は、ノズル下で吐出ピッチを延伸して細くし
たものである。
さらに詳しく図面に基いて本発明者等の観察結果を説明
する。
第3図(A) 、 (B)は、通常行なわれているピッ
チの溶融紡糸の基本的な方法であるが、ノズル8の中に
蓄えられた溶融ピッチ1をギヤピラリ−2を経て吐出さ
せ、ノズル下で高速で引き取りピッチta維3を製造す
る。この場合のキャピラリー直上部のピッチ4、放流糸
5、ピッチmi3のm離軸に直角な方向の断面構造を反
射偏光¥IiJ微鏡で観察したところ、いずれも分子構
造が第1図(C)に模式的に示した様なラジアルタイプ
であり、相似的に対応している事を見い出した。
次いで、本発明者等は、第2図(^) 、 (B)に示
す様にノズル8の中の溶融ピッチ1(紡糸粘度は250
ボイズ)を撹拌棒7を用いてキャピラリー上部のところ
で攪拌し、ノズル内の溶融したピッチのキャピラリーに
向う流れを乱すか、又は新たな流れ(キャピラリー上部
での円周方向のうす状の流れ)を作り出し、この条件下
で溶融ピッチlを吐出させ、先に述べた方法により、ピ
ッチla雄3、放流糸5、および、キャピラリー直上部
のピッチ4をサンプリングし、反射偏光顕微鏡により、
それらの断面構造を観察した。
その結果これら3つの断面構造が、いずれも第1図(A
)に模式的に示した様なりワジオニオンタイプであり、
相似的に対応していることを見出した。
ここでクワジオニオンタイプの断面構造とは。
ta維の軸に直角な方向の断面において、分子が同一方
向に配列した領域が、同心円状に渦を巻く様に分布する
ものである。そして、この断面構造は新規な断面構造で
あり、反射偏光顕微鏡観察では、これまでに知られてい
るオニオンタイプとは全く異なる様相を呈しながら、こ
れを不融化、熱処理した後、走査型電子!Il微鏡(S
EX)で横断面構造を観察した場合には、オニオンタイ
プに酷似しているため、クワジオニオン(擬オニオン)
タイプと命名した。
さらに、第2図(A) 、 CB)に示す様に、ノズル
の中の溶融したピッチ(紡糸粘度は1000ポイズ)を
撹拌棒を用いてキャピラリー上部のところで攪拌し、ノ
ズル内の溶融したピッチのギヤピラリ−に向う流れを乱
し、この条件下で溶融したピッチを吐出させ、先に述べ
た方法によりピッチm維、放流糸およびキャピラリー直
上部のピッチをサンプリングし、反射偏光WJ微鏡によ
り、それらの断面構造を観察した。
その結果、これら3つの断面構造が、いずれも第1図(
B)に模式的に示した様にランダムタイプであり、相似
的に対応している事を見い出した。
上記の知見により、ピッチ繊維に表われる断面構造は、
キャピラリー上部の流れ、又はピッチの状態で決定され
、それ以後の過程すなわちキャピラリー中の浣れ、又は
ノズル以後の延伸によっては本質的に変化せず、単に相
似的に全体の構造が微細になっていくのみである事が判
明した。
そして、ピッチ繊維の巨視的、又は微視的な断面構造は
、不融化処理、熱処理して得た炭素繊維に受は継がれて
いくことも、反射偏光顕微鏡および走査型電子顕微鏡(
SEX)等を使った観察により確認した。
この様なりワジオニオンタイプ、ランダムタイプの断面
構造をもつピッチ繊維を、不融化、熱処理して得られる
炭素繊維には、従来のラジアルタイプに見られる様な繊
維軸に沿った割れは起らない。
さらに、このノズルのギヤピラリ−上部で攪拌しながら
紡糸したピッチ繊維の断面での分子が一定方向に配列し
た領域は細分化されている。これは、キャピラリー上部
の断面積の大きな部分で、攪拌により、すでにかかる領
域の細分化が行なわれているため、その後延伸して、そ
の断面積を小さくした時には、かかる領域が、非常に小
さいものになるからである。そしてこのかかる領域の細
分化の効果は、紡糸粘度が大きく好ましくは200ボイ
ズ以上で攪拌しながら紡糸した時に大きなものになる。
そしてこの様な効果は、従来の方法では得られないもの
である。
ところで1本発明の炭素繊維は、繊維軸方向には、良好
に黒鉛結晶が発達しているが、この様な炭素繊維を得る
ためには、ピッチ繊維の段階で、ピッチを構成する分子
が、繊維軸方向に良好に配向している事が必要である0
本発明者等は、かかる繊維軸方向への分子の配向に紡糸
のどの過程が主に寄与するかを鋭意検討した結果、ノズ
ル以後の延伸過程が、紡糸の他の過程、すなわちノズル
のキャピラリー上部の流れ、キャピラリー中の流れに比
較して圧倒的にかかる効果が大きいという事を見い出し
た。従って攪拌しても、しなくても、ドラウド率lO以
上で紡糸して得られたピッチ繊維の繊維軸方向でのピッ
チ分子の配向度には全く差がない。
本発明の原料ピッチとしては、石炭系ピッチから得られ
るメンフェースピッチであればどの様なものでもよい0
種々の方法で、水添処理した後に熱処理を行って得たも
のであっても良いし、水添処理なしで、熱処理を行って
得たものであっても良い、又、高温にしたとき、メンフ
ェース部分が消失する様なものであっても良いし、消失
しない様なものであっても良い、ただし、最終的に得ら
れる炭素繊維が高弾性率を有する様に、メソフェース含
有量が75%以上のもの、好ましくは30%以上のもの
が選ばれる。
この様な原料ピッチを上記の様な攪拌紡糸で、m離軸に
直角な方向の断面での分子が一定方向に配列した領域が
効果的に細分化され、かつm!!軸方向には良好に分子
が配向しているピッチ繊維を紡糸し、このピッチ#ll
維を酸素を含むガス中で250〜350℃付近に加熱し
て不融化し、不融化繊維を得る。そしてこの不融化繊維
を不活性ガス中でいわゆる黒鉛化処理温度といわれる温
度、例えば2000℃以上で熱処理を行ない、本発明の
炭素繊維を得ることができる。
この様にして得た石炭ピッチ系炭素繊維は、黒鉛結晶の
断面方向での発達が抑制されている事と、断面構造が、
クワジオニオンタイプであるかランダムタイプであると
いう2つの理由により、割れの問題は全く起こらない。
又、X線回折により求めた配向角(HW)IN)が10
°以下と小さく、繊維軸方向には黒鉛結晶が発達してい
るため引張り弾性率は55ton・■■−2以上好まし
くは75tonII11「2以上と高くなっている。
他方結晶子サイズ(LC(002))が18nm以上2
5nm以下と小さく、層間隔(do 02 )が、 0
.338nm以上0.345n−以下と大きく、磁気抵
抗率が−2,0%以上−0,40%未満と低く、tar
a軸に直角な断面方向には黒鉛結晶の発達が抑制されて
いる事を示している。
かかる炭素繊維は、断面方向から見ると層面が非常に細
かくうねっており、この事によりもろさの問題を克服す
る事ができたのである。また、これにより、断面方向で
の層面のうねりが細かくない場合に比して、引張り強度
も改善され、 250kgΦ層履−2以上も容易に発現
することができる。複合材料として炭素m維を用いる場
合や/λンドリングにおいて、しなやかさとともに、引
張り強度も重要な因子であるため、本発明の石炭ピッチ
系炭素繊維は特に有利である。
A、A、Br ightとり、S、Sirger(Ca
rbon 17、p、58.1379年)は1石油ピッ
チ系炭素繊維について調べている。
その中でランダム構造を有する炭素繊維は、2500℃
焼成品で、配向角(H冒■)=5°、結晶子サイズ(L
C1002)) = 17nm、層間隔(do 02 
) =0.33130〜0.3398nm、弾性率’X
 55tono am−2であり、本発明の炭素繊維の
ように、軸方向には黒鉛結晶が発達し、横断面方向には
抑制されているといえる。
しかしながら、引張り強度は本発明による石炭ピー、チ
系炭素llI維が250kg−1鵬−2以上であるのに
対して200kgψ履諺−2程度々低く、また、磁気抵
抗率に関して言えば、石油ピッチ系炭素繊維では、磁場
強度が14KG、温度4.2にの場合の横磁気抵抗率の
最小値で−2,5%であるが、本発明の石炭ピッチ系炭
素#Il維は同じ測定条件では横磁気抵抗率−2,8%
以ドである。
さらに、本発明の石炭ピッチ系炭素繊維を3000°C
で焼成した場合には、磁場強度が14KG、温度が4.
2にのときの横磁気抵抗率は負になるが、前述のBr 
ightらのランダム構造を有する石油ピッチ系炭素繊
維では、3000°Cで焼成した場合の横磁気抵抗率は
+4.0%になる。このような物性上の差異は、当然構
造上の違いにその原因がある。
この意味で、磁気抵抗率は、X線回折法では明らかにす
ることができない炭素繊維の構造上の特徴を表わしてい
ると言える。また、このような違いを生ずる原因は、原
料の相違と、紡糸条件の違いにあると考えられる。
ただし、弾性率を40ton 拳mm−2以上に保って
、層間隔(d002)を0.345nmより大きく、結
晶子サイズ(LC(0021)を18nm未満にし、又
磁気抵抗率を−2,00%より低いものにする事はでき
なかった。
ここまで黒鉛化度を落として、断面方向での乱れがあま
りに大きいときには、m離軸方向にも乱れが波及するた
め、高弾性率が発現し得ないものと考えられる。
この様に、本発明の炭素繊維は、高弾性率を有しかつ、
もろさの問題、割れの問題をともに克服した全く新しい
タイプの石炭ピッチ系炭素繊維である。
次に本発明において、石炭ピッチ系炭素繊維および原料
の石炭ピッチの特性を表わすのに用いた諸物性値につい
て述べる。
(1)X線回折により求めた諸物性値、配向角(HWH
M)結晶子サイズ(LC(002))、層間隔(do 
02 )真直ぐに張った炭素繊維束を含む平面に、垂直
な方向からX線を繊維束に照射する。そして、繊維束を
透過、回折したX線を検出器で検出する際に、 (00
2)面に対応するシグナルが最大となる方向に検出器を
固定する0次いで、入射X線と検出器の方向を固定した
まま、繊維束を入射X線に垂直な平面内で回転させると
、検出器で検出されるシグナル強度はm維の回転角度の
1130’の周期関数となり、 180°毎に1つのピ
ークをもつ。このピークの半値巾の半分の値を配向角(
Half Widthof Half Maximum
、HWHM)  と呼ぶ。
また学振法に従って、測定すべき炭素m雄を粉末にし、
これにシリコンの粉末を混合して試料となし、X線回折
パターンを得たとき、 (002)面に対応するピーク
位置から算出した炭素繊維の微小黒鉛結晶の層間隔をd
002で表わす、又このピークの半値巾より算出した微
小黒鉛の積層厚さを結晶子サイズと呼びLC(0021
で表わす。
、   HWHMは、黒鉛結晶がいかに良く、繊維軸に
沿って配向しているかを示す指標であり、d002、L
c (002)はm維の黒鉛化度を表わす一般的な指標
である。d002は小さいほど、LC(0021は大き
いほど繊維の黒鉛化度が進んでいる喜を表わす。
(2)磁気抵抗率 磁気抵抗率は通常Δρ/ρで表わされ、以下の0式で定
義されている。(磁気抵抗率は無次元数であり、パーセ
ント表示される。) Δρ/ρ!(ρ(百)−ρCO) ) /ρ(0)・・
・■ここでρ(百)は、試料に磁束密度百の磁場を印加
した時の試料の比抵抗であり、ρ(0)は磁場を印加し
ない時の試料の比抵抗!ある。
磁気抵抗率Δρ/pは、炭素繊維の黒鉛化度が上がると
大きくなる。そして磁気抵抗率の特長は、試料の形、大
きさに左右されず、又比較的大きな欠陥の有無に依存し
ない事であり、試料の黒鉛化度を評価するのに最も適し
た物性値の1つである。さらに、磁気抵抗率は、炭素繊
維の黒鉛化度の高いところで敏感であり、この領域では
、X線回折から求めた物性値が全て敏感でなくなってく
るので特に有用である・ なお、本願の説明において示した磁気抵抗率は、全て液
体窒素温度で、40本以上の炭素繊維の束をまっすぐに
張った試料に垂直な方向に10KGの磁場を印加したと
きの磁気抵抗率の値である。
(3)引張り強度、引張り弾性率、伸び引張り強度物性
はJISR7801に示された樹脂含浸ストランド方法
を用い、伸びは試料に伸び計を取り付けて真の伸びを測
定した。また引張り強度は破断時の荷重より求めた。ま
た弾性率は荷重−伸び曲線の直線部分の接線を描き、荷
重の増加分と、伸びの増加分との比より求めた。
このようにして求めた弾性率は真の弾性率であるが、一
方単糸で引張り試験を行った場合、その見かけ伸びが大
きいために、弾性率は小さく測定される0例えば、樹脂
含浸ストランド方法を用い、伸び計を試料に取り付けて
試験を行って弾性率が55ton・層■−2と測定とさ
れた場合、同じ試料を単糸で引張り試験を行って求めた
弾性率は、40ton ・■■−2であった。
(0粘度、軟化点 粘度はフローテスターを用いて、ハーゲン拳ポアズイユ
の式により算出した。軟化点は、粘度が200(IQボ
イズとなる温度の事である。
(5)メンフェース含有量 本発明で言うメソフェースとは、冷却固化したピッチを
樹脂等に埋込んで表面を研磨し、反射偏光顕微鏡を用い
て観察する事によって決定できる光学的に異方性を示す
組織を指す、またメソフェース含有量とは前述の様にし
て観察して認められる異方性組織の面積割合をさす。
以下に本発明の内容をより詳細に説明するための比較例
と実施例を示す、なお本文中の%は、磁気抵抗率とメン
フェース含有量以外は全て重量%である。
実施例1 原料として軟化点80℃のコールタールピッチを水素化
溶媒としてテトラヒドロキノリンを用い、120kg 
@ cm−2の圧力下、440℃で18分間反応させた
後、減圧下270℃で溶剤および低沸点留分を除き、水
素化処理ピッチを得た。これを常圧下470°Cで42
分間熱処理した後、減圧下480℃で低沸魚介を除きメ
ンフェースピッチを得た。このメソフェースピッチは、
軟化点が308℃、T I = 90.8%、Q I 
= 19.8%、メンフェース含有量=100%であっ
た。
前記のメンフェースピッチを撹拌棒を装備しである紡糸
器に入れて、10℃・ m1n−1の昇温速度で355
℃まで加熱し、30分間保ち、しかる後に、撹拌棒を2
7 rp層で回転させ、溶融ピッチを攪拌しながら、窒
素ガスで圧力をかけて、0.08g・ ■in−”で溶
融したピッチを吐出させ、500■・ ■in′″1の
巻き取り速度で巻き取ってピッチm#Iとした。撹拌棒
の先端は、ノズルの吐出口の1約2mmまで近付けて紡
糸を行なった。
この様にして得たピッチm維は反射偏光顕微鏡による観
察の結果、その断面構造がランダムタイプであった。
この様にして得たピッチ繊維を空気中で200℃から3
00℃まで0.5℃・ ys i n−’の昇温速度で
昇温し、そのまま1時間不融化処理を行った。しかる後
アルゴンガス中にて50℃・ win−’の昇温速度で
2500℃まで昇温し、15分間熱処理を施し、炭素繊
維を得た。
この様にして得た炭素繊維の繊維軸に直角な方向の断面
構造は、反射偏光顕微鏡と走査型電子顕微鏡による観察
の結果、ランダムタイプであった。
この炭素繊維のX線回折により求めた配向角(HWHM
)は8.4°、結晶子サイズ(LC+0021)は20
n+s、層間隔(do 02 )はQ、339nm、磁
気抵抗率(Δρ/ρ)は−0,401%であり、このt
ia雑はしなやかであった。
又引張り強度は270kg・am−2、引張り弾性率は
Ei7ton * tsm−2、伸びは0.40%であ
った。
実施例2 実施例1で用いた原料ピッチを、実施例1と同じ撹拌棒
を装備した紡糸器に入れて10℃・ +s i n −
’の昇温速度で355℃まで加熱し、30分間保ち、し
かる後に撹拌棒を17.8rpmで回転させながら、窒
素ガスで圧力をかけて0.08g m  win−’で
溶融した原料ピッチを吐出させ、500■・ m i 
n−’の巻き取り速度で巻き取り、ピッチ繊維となした
。撹拌棒の先端はノズルの吐出口より約7m層の高さの
所に設置した。
この様にして得たピッチ繊維は、その断面構造がクワジ
オニオンタイプであった。
このピッチ繊維を実施例1と同様に不融化、熱処理を施
して炭素繊維を得た。
この炭素m維の繊維軸に直角な方向の断面構造は、反射
顕微鏡と走査型電子顕微鏡による観察の結果クワジオニ
オンタイプであった。
この炭素m維のX線回折により求めた配向角(HWH1
’l)は8.3°、結晶子サイズ(LC(0021)は
19nm。
層間隔(do 02 )は0.339ns、磁気抵抗率
(Δρ/ρ)は−0,432%であり、この繊維はしな
やかであった。
又、引張り強度は285kg・mm−2、引張り弾性率
は82ton 番am−2、イ申びは0.43%であっ
た。
実施例3 原料として軟化点80℃のコールタールピッチを水素化
溶媒としてテトラヒドロキノリンを用い、120k g
 −cra−2の圧力下、450℃で18分間反応させ
た後、減圧化270℃で溶剤および低沸点留分を除き、
水素化処理ピッチを得た。これを常圧下480℃で60
分間熱処理した後、減圧下480℃で低沸魚介を除きメ
ソフェースピッチを得た。このメソフェースピッチは、
軟化点が318℃、 TI=92.1%、QI= 10
.5%、メンフェース含有量=98%であった。ピッチ
を、実施例1と同様の撹拌棒を装備した紡糸器に入れて
、10℃・ win−’の昇温速度で358℃まで加熱
し、30分間保ち、しかる後に、撹拌棒を9.8rp鳳
で回転させながら、窒素ガスで圧力をかけて、 0.0
85g m  5in−’で原料ピッチを吐出させ、5
00m++  win−’の巻き取り速度で巻き取って
、ピッチ繊維とした。撹拌棒の先端はノズルの吐出口よ
り約10mmの高さに設置した。
この様にして得たピッチ繊維は、反射偏光顕微鏡で観察
した結果、その断面構造がクワジオニオンタイプであっ
た。
このピッチ繊維を、実施例1と同様に不融化、熱処理を
施して炭素繊維を得た。
得られた炭素繊維の断面構造は、反射偏光顕微鏡と走査
型電子顕微鏡による観察の結果クワジオニオンタイプで
あった。
この炭素ta維のX線回折により求めた配向角(HW)
IN)は7.5′″、結晶子厚さくLC(002))は
23nm。
層間隔(d002)は0.339nm、磁気抵抗率(Δ
ρ/ρ)は−0,415%であり、このm維はしなやか
であった。
又引張り強度は333kg−■「2、引張り弾性率は8
7ton e tlrs−2、伸びは0.38%であっ
た。
比較例 実施例1で用いた原料ピッチを、従来の紡糸器に入れて
10℃・ +5in−’の昇温速度で355℃まで加熱
し、30分間保ち、しかる後窒素ガスにて圧力をかけ、
溶融した原料ピッチをノズルからO,06g・win−
’で吐出させ、これを500+s拳win−”の巻き取
り速度で巻き取ってピッチ繊維とした。
この様にして得たピッチ繊維は、反射偏光顕微鏡による
観察の結果、その断面構造がラジアルタイプであった。
 、 このピッチ繊維を実施例1と同様に不融化、熱処理を施
して炭素ramを得た。
この様にして得た炭素繊維の断面構造は、反射偏光WJ
微鏡と走査型電子顕微鏡による観察の結果ラジアルタイ
プであり、又繊維軸方向に沿って割れが入っているもの
が多数認められた。そしてこの炭素繊維はもろく、ハン
ドリングにより容易に破断しうるものであった。得られ
た炭素Ia!lのX線回折により求めた配向角(HWH
M)は8.8″、結晶子サイズ(LC(002))が3
2n+w、層間隔(do 02 )が0.337nmで
あり、磁気抵抗率(Δρ/ρ)が+ 0.455%であ
った。
又、引張り強度は190kg・■鵬−2、引張り弾性率
は、 89ton a mm−2、伸びは0.28%で
あった。
発明の効果 石油ピッチから得られるメンフェースピッチを原料とし
て製造される本発明の炭素繊維は、高弾性率を有しなが
ら、しなやかで、繊維軸方向に割れが入らないため、ハ
ンドリングが容易であり、作業性が良く、生産効率の向
上にも寄与するものである。
また、複合材料に本発明の炭素繊維を使った場合には、
得られる複合材料の衝撃強度の改善が期待できることか
ら、各種用途に適用することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図(A) 、 (II?) 、 (G)はピッチ繊
維、炭素繊維等のmm軸に直角な方向の断面構造の模式
図で、第1図(A)はクワジオニオンタイプ、第1図(
B)はランダムタイプ、第1図(C)はラジアルタイプ
である。 第2図(A) 、 (B)は攪拌紡糸器の立面説明図、
第3図(A) 、 CB)は従来法の通常紡糸器の立面
説明図である。 l・・Φノズル上部の溶融したピッチ、2・も拳ギヤピ
ラリ−13・・Φピッチw1維、4− ・・キャピラリ
ー直上部の溶融したピー、チ、5・Φ・放流糸、6・・
拳ドラム、7・・・撹拌棒、8φ・・ノズル。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)石炭ピッチを原料として製造された炭素繊維で、
    かつ、X線回折により求めた配向角(HWHM)が10
    °以下、結晶子サイズ(Lc_(_0_0_2_))が
    18nm以上25nm以下、層間隔(d_0_0_2)
    が0.338nm以上0.345nm以下のミクロ構造
    を有し、液体窒素温度で繊維軸に垂直に10KGの磁場
    を印加して測定した磁気抵抗率が−2.00%以上−0
    .40%未満であり、引張り弾性率が55ton・mm
    ^−^2以上であることを特徴とする高弾性率を有する
    石炭ピッチ系炭素繊維。
  2. (2)引張り強度が250kg・mm^−^2以上であ
    る特許請求の範囲第(1)項記載の石炭ピッチ系炭素繊
    維。
  3. (3)繊維の軸方向に直角な方向の断面において、分子
    が同一方向に配列した領域が同心円状に渦を巻く様に分
    布することを特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載
    の石炭ピッチ系炭素繊維。
  4. (4)繊維の軸方向に直角な方向の断面において、分子
    が同一方向に配列した領域が、ランダム状に分布する事
    を特徴とする特許請求の範囲第(1)項記載の石炭ピッ
    チ系炭素繊維。
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