JPS62102764A - 医療用セ−フテイ−コネクタ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、採血者から血液を採取して、血球成分と血漿
成分を分離し、血漿成分のみを分取し、残りの血球成分
を採血者に返還するために使用するプラズマフェレーシ
スバッグ用のコネクターに関する。

（従来の技術） 現在、プラズマフェレーシスバッグ９０は、第６図に示
すように、採血バッグ９１と血漿分離バッグ９２を対に
して、これをさらに二対あるいは三対成形されたものが
使用されている。

これらの付属品として、採血バッグ９１の上端に採血チ
ューブ９８が接続され、この採血チューブ９８にＹ字管
９４を介して、採血針９３が取付けられた分岐採血チュ
ーブ９５及び血液返還口９６が取付けられた血球返還チ
ューブ９７がそれぞれ接続されている、 前記採血バッグ９１の上端部には、さらに輸血口９９．
９９、プロテクタ１００及び血漿分離バッグ９２に接続
される連結チューブ１０１が形成されている。

これらのプラズマフェレーシスバッグ９０はは、採血バ
ッグ９１と血漿分離バッグ９２が一対のみ形成されてい
る場合、以下のようにして使用されていた。

採血針９３を採血者の血管に刺通し、血液を採血チュー
ブ９５．９８を経て、採血バッグ９１へ導入する。所定
量の血液を採血した後、採血針９３に、針キャップ１０
２を被冠し、プラズマフェレーシスバッグ９０を遠心機
にかけて、採血バッグ９１内の血液、を血球成分と血漿
成分に分離する。

上澄の血漿成分のみを、連結チューブ１０１を介して、
血漿分離バッグ９２へ分取し、採血バッグ９１内に残っ
た血球成分は、第７図に示すような輸血セット１１１を
使用して採血者へ返還していた。この輸血セット１１１
は、抗凝固剤が添加された生理食塩水を収納した生理食
塩水ボトル１０３、生理食塩水の導入チューブ１０４、
導入針１０５、血球の返血針１０６、点滴筒１０７、プ
ラズマフェレーシスバッグ９０の血球返還口９６と適合
するように形成されたアダプター１０８を取付けた血球
返還チューブ１０９、及び該血球返還チューブ１０９の
途中に設置したクランプ１１０より構成されている。

そして、使用に際しては、輸血セー、）１１１の血球返
還チューブ１０９、生理食塩水の導入チューブ１０４、
点滴筒１０７の内部にあらかじめ、生理食塩水を充填し
、輸血セット１１１のアダプター１０８をプラズマフェ
レーシスバッグ９０の血球返還口９６に接続した後、採
血針９３を再び採血者の血管に刺通し、返血針１０６を
採血バッグ９１の輸血口９９に刺通して採血バッグ９１
中の血球成分を、血球返還チューブ１１２，１０９を通
して点滴筒１０７に導き、この点滴筒１０７の内部で、
生理食塩水により希釈して、採血者へ返還していた。

（発明が解決しようとする問題点） これらのプラズマフェレーシスバ７グ９０の使用におい
て、採血者に返還する血球成分が採血者のものと同じで
あることを確認する手段として （１）採血者の氏名と採血バッグのレベルに記入した氏
名を照合する。

（２）採血者に賦与した番号と採血バッグのラベルに記
入した番号を照合する。

（３）採血者と採血バッグに取付けた合札を照合する。

以上の方法より実施されていた。

しかしながら、血漿製剤が多量に必要とされている今日
、献血により採血者の数を一日中に数百性も処理しなけ
ればならないので、上述したような方法では、氏名及び
番号の称呼の混同及び合札の取付箇所の相違による人為
的な、ケアレスミスが１作業中に生じる危険があり、致
命的な輸血事故を起すことになりかねなかった。

（問題点を解決するための手段） 本発明は、血球返還用の輸血システムと採血バッグの接
続をセーフティコネクタで行なうものである。すなわち
、本発明のコネクタはオス部材ｌとメス部材２とから成
り、これらオス部材ｌとメス部材２は相互に軸方向に回
転するのを阻止する係止部材、たとえばキーリング４゜
５及び１１．１２と、このキーリングを収納するハウジ
ング３．１０を有し、かつ前記ハウジング３，１０の対
向した位置にフック９及びストッパ１４などの保合部材
を設けるようにしたものである。

（作用） オス部材ｌとメス部材２を結合した場合、キーリングの
凹凸が接合し、ハウジング３，１０のフック９がストッ
パ１４に係合する。したがって、たとえばプラズマフェ
レーシスバッグの製品ごとにキーリングの凹凸の位置を
変えておくと、キーリングの接合の可否により、採血者
と採血者に返還すべき血液成分の同一性を確認すること
ができる。

（実施例） 第１図及び第２図は本発明の一実施例を示したもので、
図中１はオス部材、２はメス部材である。

前記オス部材ｌはハウジング３と１組のキーリング４．
５とから成っている。前記ハウジング３は中央部に連結
筒６が形成されており、その連結筒６の先端部にはシー
ルリング７が装着されている。またハウジング３の外側
にはフック部９が上下方向に弾性状に形成されるととも
に、後端部には、前記連結筒６と連通ずる液体流通チュ
ーブ８が接続されている。

さらに前記キーリングは外側キーリング４の内部に内側
キーリング５が挿入固定され、この内側キーリング５が
前記ハウジングの連結筒６の外周に挿入固定されている
。また各キーリング４．５は先端縁の半周が切欠かれて
凹部４ａ、５ａと凸部４ｂ　、５ｂが形成されており、
内側キーリング５を外側キーリング４に挿入する際、製
品ごと各凹凸の位置を周軸方向にずらして挿入するもの
である。たとえばそれぞれのキーリング４．５と１１．
１２の角度を５°づつずらした場合７２Ｘ７２＝５１８
４通りの組合せが考えれる。

一方、前記メス部材２もオス部材ｌと同じく、ハウジン
グ１０と１組のキーリング１１゜１２とから成っている
。

前記ハウジング１０の中央部には前記オス側連結筒６の
先端部が挿入可能な連結筒１３が形成されるとともに、
ハウジング１０の外側には、前記オス側ハウジング１の
フック部９と対向した位置に、フック先端が係入するス
トッパ部１４が形成されている。またハウジング１０の
後端部には、連結筒１３と連通ずる液体流通チューブ１
５が接続されている。

さらに前記キーリングは外側キーリング１２の内部に内
側キーリング１１が挿入され、これらが、ハウジングｌ
Ｏの連通筒１３に挿入固定されている。そして、各キー
リング１１．１２にも先端に凹部１１ａ、１２ａ及び凸
部１１ｂ、１２ｂが形成されており、こ°れら凹凸部は
オス側キーリング４，５の凹凸部と対応して周軸方向に
位置がずれている。すなわち、オス側キーリング４，５
の凸部４ｂ、５ｂがメス側キーリング１１．１２の凹部
１１ａ、１２ａと相互に接合するようになっている。

第３図は、本発明におけるハウジングの係合部の他の実
施例を示したものである。すなわち、本実施例ではオス
側ハウジング３の外部に支持部２１を支点としてフック
部２０が弾性的に上下動可能となっており、そのフック
部２０の先端は、メス側ハウジング１０の環状溝２２に
係入するようになっている。

第４図はハウジングの係合部のさらに別の実施例を示し
たもので、第１図及び第２図に示したフック部９とスト
ー／パ部１４のほかに、ハウジングの下部にも位置を逆
にしてフック部２３とストッパ部２４を設けるようにし
たものである。

ハウジングの係合部としては、上記したほかに、一方の
ハウジングの端縁部に突起を形成し、他方のハウジング
にその突起が嵌入する溝を形成するようにしてもよい。

また上記したキーリングは、１組または２組以上設ける
ようにしてもよい。

さらに、パツキン７はオス側連結筒６の最先端部でメス
側連結筒１３の内部に押え付けるようにしてもよい。

その他側部の構成は、必要に応じて任意に変更すること
ができる。

なお、ハウジングやキーリングの材質としては、透明も
しくは半透明の硬質合成樹脂で、生体適合性のすぐれた
ものが好ましく、たとえばポリカーボネイト、ポリプロ
ピレン、塩化ビニル等が用いられる。またチューブ８，
１５は軟質塩化ビニル等の軟質合成樹脂、シールパツキ
ン７はゴム、弾性合成樹脂等が使用される。

第５図は本発明をプラズマフェレーシスバッグシステム
に適用した場合の実施例を示したものである。

すなわち、採血バッグ３７には連結チューブ３６を介し
て血漿分離バッグ３８が連結されるとともに、前記採血
バッグ３７には返血チューブ３９及び血液導出入チュー
ブ４３が接続されている。前記返血チューブ３９は途中
に本発明のコネクタ３５が設けられ、そのチューブ先端
はＹ字管４６ａに接続されている。このＹ字管４６ａに
は、先端に生理食塩水導入針４７が設けられた生食導入
チューブ４４と、血球と生理食塩水の混合チューブ４５
が接続されている。

前記混合チューブ４５には点滴筒４８が取付けられてお
り、そのチューブ４５の先端はＹ字管４６ｂに接続され
ている。このＹ字管４６ｂには血液導出入針４９が接続
されたチューブ４２と前記血液導出入チューブ４３が接
続されている。

なお、図中５０は流量調整クランプ、５１ａ、５１ｂは
連通ピースである。

次にこうしたプラズマフェレーシスバッグの使用例を説
明する。

採血バッグ３７を採血者の腕の位置よりも低い位置にお
いて、血液の導出入針４９を採血者の血管に刺通すると
、血液は血圧と重力の作用により、血液の導出入チュー
ブ４２．４３を経て採血バッグ３７へ導入される。

所定の血液を導入した後、血液の導入チューブ４３をウ
エルダーにより溶着し切断するとともに、コネクター３
５のオス部材ｌとメス部材２を分割して、大気と直接接
っしないようにキャップ等を被冠する。

以上のようにして、血液を収納した採血バッグ３７は、
血漿分離バッグ３８とともに遠心分離処理することによ
り、中の血液は血球成分と血漿成分に分離される。

次に連通ピース５１ａを切断し、開通させた後、採血バ
ッグ３７中の上澄の血漿成分を、連結チューブ３６を経
て移送し、血漿分離バッグ３８中へ収納する。

続いて、該連結チューブ３６をウエルダー溶着して、採
血バッグ３７と血漿バッグ３８を切りはなす、このとき
、採血バッグ３７中には。

血球成分のみが残ることになる。この血球成分は次のよ
うにして、採血者へ返還される。

採血バッグから分離された返血回路５３に生理食塩水を
導入針４７から導入してプライミングした後、採血バッ
グ３７の返血チューブ３９に取付られたコネクタ３５の
メス部材２を返血回路５３のオス部材ｌに接合する。

この際、オス部材ｌのキーリング４．５とメス部材２の
キーリング１１．１２は互いに接合できるように、各ロ
フトごとに固有の配置に調整されており、しかもキャッ
プ３．ｌＯは定位置でフック部９とストッパ部１４が係
合できるようになっているため、採血者の採血バッグ３
７であれば、オス部材１とメス部材２は接合でき、もし
採血者の採血バッグ３７と異なっていればオス部材１と
メス部材２は接合できない。

したがって、コネクタ３５ののオス部材ｌとメス部材２
の接合の可否により、採血者と採血者の返還すべき血球
成分の同一性をチェックすることができる。

以上のように、コネクタ３５のオス部材１とメス部材２
を接続した後、採血バッグ内の血球成分は、連通ピース
５１ｂを開通させた後、返血チューブ３９を介して返血
回路５３中へ導入され、中の生理食塩水と充分希釈混合
された後、採血者へ返還される。

本発明のコネクタは、第５図に示すようなプラズマフェ
レーシスバッグの外に、 （ア）採血バッグ−血漿バッグを二対以上形成したプラ
ズマフェレーシヌバッグ （イ）採血バッグ−血漿分離パフグー小バッグを一対以
上形成したプラズマフェレーシスバッグ等にも使用でき
ることはいうまでもない。

（効果） 以上説明したような本発明によれば、次のような優れた
効果が得られる。

■オス部材とメス部材の接合の可否により一度分離した
採血バッグの入れ替わりを防止でき、採血者と採血者に
返還すべき血球成分を混同することなく確実に照合でき
る。

■係止部材はハウジングに覆われるため衛生的であり、
しかもオス、メスのハウジングを定位置で係合できるよ
うにしておけば、ハウジングの保合の可否だけでキーリ
ング等の係止部材の接合をチェックすることができる。

■以上のようなことから、採血作業者の精神的負担を軽
減でき、人為的なケアレスミスによる輸血事故を防止す
ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す組立分解図、第２図は同
じく断面図、第３図は本発明の他の実施例を示す半断面
図、第４図は本発明のさらに別の実施例を示す斜視図、
第５図は本発明を適用したプラズマフェレーシスバッグ
システムの概略図、第６図は従来のプラズマフェレーシ
スバッグシステムの概略図、第７図は従来の血球返還セ
ットの概略図である。 図中１はオス部材、２はメス部材、３はオス側ハウジン
グ、４，５はキーリング、７はシールパツキン、９はフ
ック部、１０はメス側ハウジング、１１．１２はキーリ
ング、１４はストッパ部である。 特許出願人　川澄化学工業株式会社 代理人　弁理士　西　　野　　茂　　美第　　４　　図 第　　５　　図

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. （１）液体流通チューブの途中に設けられるコネクタで
   あつて、オス部材とメス部材とから成り、これらオス部
   材とメス部材は相互に軸方向に回転するのを阻止する係
   止部材と、この係止部材を収納するハウジングを有し、
   かつ前記各ハウジングの対向した位置に係合部材を設け
   たことを特徴とする医療用セーフティーコネクタ。
2. （２）前記係止部材は、一方に凸部を有し、他方にこの
   凸部が接合する凹部を形成した１対または複数対のリン
   グであることを特徴とする前記第１項記載の発明。
3. （３）前記係合部材は、一方がフック状で、他方がその
   フック部のストッパー部であることを特徴とする前記第
   １項記載の発明。
4. （４）前記オス部材は先端部にシールパッキンを備えた
   中空突起であることを特徴とする前記第１項記載の発明
   。