JPS61284255A - プラズマフエレ−シスバツグ用のコネクタ− - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明は、採血者から血液を採取して、血球成分と血漿
成分を分離し、血漿成分のみを分取し、残りの血球成分
を採血者に返還するために使用するプラズマフェレーシ
スバッグ用のコネクターに関する。

（従来の技術） 現在、プラズマフェレーシスバッグ５６は、第７図に示
すように、採血バッグ５７と血漿分離バッグ５８を対に
して、これをさらに二対あるいは三対形成されたものが
使用されている。

これらの付属品として、Ｙ字管６０を介して採血針５９
を取付た採血チューブ６１、血球返還口６２を取付た血
球返還チューブ６３、採血チューブ６４が採血バッグ５
７の上端部に接続されている。

採血バッグ５７の上端部には、さらに輸血口６５．６５
、プロテクター６６．６６及び血漿分離バッグ５８に接
続される連結チューブ６７が形成されている。

これらのプラズマフェレーシスバッグ５６は、採血バッ
グ５７と血漿分離バッグ５８が一対のみ形成されている
場合、以下のようにして使用されていた。

採血針５９を採血者の血管に刺通し、血液を採血チュー
ブ６１．６４を経て、採血バッグ５７へ導入する６所定
量の血液を採取した後、採血針５９に、針キャップ６８
を被冠し、プラズマフェレーシスバッグ５６を遠心機に
かけて、採血バッグ５７中の血液を血球成分と血漿成分
に分離する。

上澄の血漿成分のみを、連結チューブ６７を介して、血
漿分離バッグ５８八分取し、採血バッグ５７内部に残っ
た血球成分は、第８図に示すように、抗凝固剤が添加さ
れた生理食塩水を収納した生食ボトル６９、生理食塩水
の導入チューブ７０、導入針７１、血球の返血針７２、
点滴筒７３、プラズマフェレーシスバッグ５６の血球返
還口６２と適合するように形成されたアダプター７４を
取付た血球返還チューブ７５、該血球返還チューブ７５
の途中に設置したクランプ７６より構成された輸血セッ
ト７７を使用して、採血者へ返還していた。

すなわち、輸血セット７７の血球返還チューブ７５．生
理食塩水の導入チューブ７０、点滴筒７３の内部にあら
かじめ、生理食塩水を充填し、輸血セット７７のアダプ
ター７４をプラズマフェレーシスバッグ５６の血Ｍ［１
０６２に接続した後、採血針５９を再び採血者の血管に
刺通し、返血針７２を採血バッグ５７の輸血口６５に刺
通して採血バッグ５７中の血球成分を、血球返還チュー
ブ７８．７５、点滴筒７３内部で、生理食塩水により希
釈して、採血者へ返還していた。

（発明が解決しようとする問題点） これらのプラズマフェレーシスバッグ５６の使用におい
て、採血者に返還する血球成分が、採血者のものと同じ
である事を確認する手段として （１）採血者の氏名と採血バッグのラベルに記入した氏
名を照合する。

（２）採血者に賦与した番号と採血バッグのラベルに記
入した番号を照合する。

（３）採血者と採血バッグに取付だ合札を照合する。

以上の方法より実施されていた。

しかしながら、血漿製剤が多量に必要とされている今日
、献血により採血者の数を一日中に数百外も処理しなけ
ればならないので、上述したような方法では１氏名及び
番号の称呼の混同及び合札の取付箇所の相違による人為
的な、ケアレスミスが１作業中に生じる危険性があり、
結果的には、致命的な輸血事故を起すことになりかねな
かった。

（問題点を解決するための手段） そこで本発明は、コネクターの一方の接続部材に、該コ
ネクター固有の照合用の突起部を形成し、前記接続部材
に対応する他方の接続部材に、前記照合用の突起部と嵌
合可能な照合用の嵌合溝を形成し、該コネクターをプラ
ズマフェレーシスバッグに取付たちのである。

（作用） 以上のように構成されたコネクターの２つの接続部材の
嵌合の可否により、採血者と採血者に返還すべき血球成
分の同一性を確認できるものである。

（実施例） 第１図は、本発明のプラズマフェレーシスバッグ用のコ
ネクター１の断面図で、第２図は、第１図のＡ−Ａ断面
図を示す。

２は返血チューブ、連結チューブ等の血液誘導チューブ
３に接続されたオス部材で、基端部４には、位置合せ用
の突起部５１種々の異なった長さに形成された照合用の
突起部６，７．８、液体通路９を有する嵌合部ｌＯが突
設されている。

一方、１１は返血チューブ、連結チューブ等の血液誘導
チューブ１２に接続されたメス部材で、前記したオス部
材２に対応した位置に、位置合せ用の嵌合溝１３、種々
の異なった深さに形成された照合用の嵌合溝１４．１５
．１６゜オス部材２の嵌合部ｌＧと一致するように形成
した嵌合溝１７より構成されている。

これらは、ポリプロピレン、ポリカーボネート等の硬質
で、射出成形可能な合成樹脂あるいはセラミックス等で
形成されるのが望ましい。

オス部材２の突起部６．７．８の長さと、これに対応す
るメス部材１１の嵌合溝の１４．１５．１６の深さは各
コネクターごとに固有の長さ及び深さに形成されるので
、もしロフトの異なるコネクターｌのオス部材２とメス
部材１１を嵌合しようと試みても嵌合できない。

また第３図は、本発明のコネクター１のその他の実施例
を示すもので、第４図はそのＢ−Ｂ断面図を示す。

オス部材２の基端部４には、突設される位置が、それぞ
れ異なりかつ長さも異なった照合用の突起部１８．１９
．２０．２１が形成され、メス部材１１の嵌合溝２２．
２３．２４．２５もこれに対応した位置及び深さに形成
されている。

以上のように、本発明のコネクター１では、オス部材２
とメス部材１１に照合用の突起部及び嵌合溝を形成する
時、その長さ及び深さ、さらに位置を種々選択すること
により、各コネクターごとのロフトを１種々製造するこ
とができる。

また本発明のコネクター１では、照合用の突起部をメス
部材１１に、照合用の嵌合溝をオス部材に形成できるこ
とは言うまでもない。

以上のように製造されたコネクター１は、オス部材２と
メス部材１１に直接接続した状態でプラズマフェレーシ
スバッグに取付るかあるいは、オス部材２とメス部材１
１を分割した状態で、キャップあるいはプロテクターを
被冠して直接大気と接っする事がないように、プラズマ
フェレーシスバッグに取付られる。

次に本発明のコネクター１を、プラズマフェレーシスバ
ッグに使用した実施例を示す。

第５図は、プラズマフェレーシスバッグ２６の一例を示
したもので、これは、連結チューブ２９ａ、２９ｂを介
して採血バッグ２７ａ、２７ｂと血漿分離バ５・グ２８
ａ、２８ｂがそれぞれ対に形成され、これらは返血チュ
ーブ３０．３１．４１．採血チューブ３２．３３．５ｏ
を介して、抗凝固剤の添加された生理食塩水を封入した
生食バッグ３４、該生理食塩水の導入チューブ３５、血
球と生理食塩水の混合チューブ３６、点滴筒３７、血液
の導出入チューブ３８、血液の導出入針３９と接続され
ている。前記した生食バッグ３４の替わりにボトルを使
用することもできる。

」二記した各チューブは、Ｙ字管４０を介して接続され
ている。また各チューブの途中には、必要に応じて流量
調節用のクランプ４５．４６．４８が取付ちれる。

また生食バッグ３４は、最初からプラズマフェレーシス
バッグ２６に一体に、連通ピースを介して取付ても良い
し、一体に取付ない場合は、生理食塩水の導入チューブ
３５の先端に。

生理食塩水の導入針を取付これにより、生食バッグ３４
から生理食塩水を導入しても良い。

コネクター１ａ、ｌｂは、第５図に示すように、最初か
らオス部材２とメス部材１１を一体に嵌合し返血チュー
ブ３０．３１．！：採血バッグ２７ａ、２７ｂの上端部
に形成された連結チューブ４２．４３の間に取付られる
。あるいは、第６図に示すように、オス部材２とメス部
材１１を最初から分割し、これらをプロテクター４４中
に収納した状態にしても良い。

本発明のコネクター１ａ、ｌｂを取付だプラズマフェレ
ーシスバッグ２６の一使用例を次に説明する。

クランプ４５．４６を閉じた状態で、採血バッグ２７ａ
、２７ｂを採血者の腕の位置よりも低い位置において、
血液の導出入針３９を採血者の血管に刺通すると、血液
は、血圧と重力の作用により、血液の導出入チューブ３
８．採血チューブ５０．３２を経て採血バッグ２７ａへ
導入される。

所定量の血液を導入した後、採血チューブ３２を、ウエ
ルダーにより溶着し切断すると共にコネクター１ａをオ
ス部材２ａとメス部材１１ａに分割して、大気と接っし
ないように、キャップ等を被冠する０以上のようにして
血液を収納した採血バッグ２７ａは血漿分離バッグ２８
ａとともにプラズマフェレーシスバッグ２６から分離さ
れ、遠心分離処理する事により中の血液は血球成分と血
漿成分に分離される。

採血バッグ２７ａの遠心分離処理中に、もう一方の採血
バッグ２７ｂには、クランプ４６を開放して、採血チュ
ーブ３３を通して血液を導入する。所定量の血液が、導
入されると前記した方法で、プラズマフェレーシスバッ
グ２６より分離して遠心分離処理する。

この間に、採血バッグ２７ａ中の上澄の血漿成分を血漿
分離バッグ２８ａ中に連結チューブ２９ａを経て移送、
収納し、該連結チューブ２９ａをウエルダー溶着する。

採血バッグ２７ａと血漿分離バッグ２８ａは分離され、
採血バッグ２７ａ中には、血球成分のみが残ることにな
る。この血球成分は、次のようにして、採血者へ返還さ
れる。

プラズマフェレーシスバッグ２６の返血チューブ３０に
接続されているコネクター１ａのメス部材１１ａに、採
血バッグ２７ａの連結チューブ４２に接続されているオ
ス部材２ａを挿入嵌合する。

オス部材２の基端部４には、前記したように、各ロフト
ごとに固有の長さ、位置に形成された照合用の突起部６
．７．８あるいは１８．１９．２０．２１が種々形成さ
れ、これに対応してメス部材１１にも種々の深さ、位置
に形成された照合用の嵌合ｙｔ１４．１５．１６あるい
は２２．２３．２４．２５が形成されているので、当初
、採血者の血液を採取した採血バッグ２１ａであれば、
オス部材２ａとメス部材１１ａは嵌合でき、もし当初、
採血者の血液を採取した採血バッグ２１ａと異なってい
た場合、コネクターｌａのオス部材２ａとメス部材１１
ａを嵌合しようと試みても嵌合できない。

したがって、コネクター１ａのオス部材２ａとメス部材
１１ａの嵌合の可否により、採血者と血球成分の返還時
に使用する採血バッグ２７ａの同一性をチェックする事
ができる。

以上のように、コネクター１ａのオス部材２ａとメス部
材１１ａを接続した後、採血バッグ２７ａ中の血球成分
は、返血チューブ３０．４１を経て生食バッグ３４から
、クランプ４８で流量を調整しつつ、生食導入チューブ
３５を経て、導出された生理食塩水と混合チューブ３６
中で合流し１点滴筒３７中で、充分希釈混合された後、
クランプ４５を開放して、血液の導出入チューブ３８．
血液の導出入針３９を経て、採血者へ返還される。

この間に採血バッグ２７ｂ中の血液成分は、採血バッグ
２７ａに採血された血液と同様に上澄の血漿成分と血球
成分に分離されているので、前記した採血バッグ２７ａ
中の血液成分分熱方法と同様に処理して、血漿成分のみ
を分取し、血球成分を採血者に返還する。

以上のような方法で、採血処理を行なうと二段階で、採
血と返血を実施することになるので採血者に対する負担
は少なくて良いが、緊急の採血処理が必要な場合、ある
いは体力に自信のある採血者の場合は、採血バッグ２７
ａ、２７ｂに同時に採血し、血液成分の遠心分離処理及
び血球成分の返還処理を同時に実施することも可能であ
る。

また、プラズマフェレーシスバッグ２６に。

本発明のコネクター１を第６図に示すようなプロテクタ
ー４４中に収納して取付ておくと、前述のように採血バ
ッグ２７中に所定量の血液を導入した後、コネクター１
のオス部材２とメス部材１１に分割し、かつ直接大気と
接っしないようにキャップ等を、被冠する操作が不要と
なるので、使用が容易で、衛生的にも安全に使用できる
。

本発明のコネクター１は、第５図に示すようなプラズマ
フェレーシスバッグ２６（採血バッグと血漿分離バッグ
を二対形成したもの）の他に、 （ア）採血バッグ−血漿分離バッグを一対のみ形成した
プラズマフェレーシスバッグ （イ）採血バッグ−血漿分離バッグを三対以上形成した
プラズマフェレーシスバッグ （つ）採血バッグ−血漿分離バッグ−子バツグを一対の
み形成したプラズマフェレーシスバッグ （１）採血バッグ−血漿分離バッグ−子バツグを二対以
上形成したプラズマフェレーシスバッグ等にも使用でき
る事は、言うまでもない。

（効果） 以上のように、本発明のコネクターは、各ロフトごとに
固有の照合用の突起部を形成した接続部材と照合用の嵌
合溝を形成した接続部材から構成されているので、 （１）照合用の突起部を形成した接続部材と照合用の嵌
合溝を形成した接続部材の嵌合の可否にヨリプラズマフ
ェレーシスバッグより一度分離した採血バッグの入れ替
わりを防止でき、採血者と採血者に返還すべき血球成分
を混同することなく、確実に照合できる。

（２）（１）により、採血作業者の精神的負担を軽減で
き、人為的なケアレスミスによる輸血事故を防止できる
。

等の優れた効果を有する発明である。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明のプラズマフェレーシスバッグ用のコ
ネクターの断面図、第２図は、第１図のＡ−Ａ断面図、
第３図は本発明のその他の実施例を示すプラズマフェレ
ーシスバッグ用のコネクターの断面図、第４図は第３図
のＢ−Ｂ断面図、第５図は本発明のコネクターを使用し
たプラズマフェレーシスバッグの使用状態図、第６図は
プラズマフェレーシスバッグへ本発明のコネクターのそ
の他の取付状態を示した概略図、第７図は従来のプラズ
マフェレーシスバッグの概略図、第８図は第７図のプラ
ズマフェレーシスバッグに取付で使用する輸血セットで
ある。 図中、ｌはプラズマフェレーシスバッグ用のコネクター
、２はオス部材、４は基端部、５は位置合せ用の突起部
、６，７．８は照合用の突起部、１０は嵌合部、１１は
メス部材、１３は位置合せ用の嵌合溝、１４．１５．１
６は照合用の嵌合溝、１７は嵌合溝、２６はプラズマフ
ェレーシスへッグ、２７ａ、２７ｂＪｆ採血バツグ、２
８ａ、２８ｂは血漿分離バッグ、３４は生食バッグ、４
４はプロテクターを示す。 特許出願人　　川澄化学工業株式会社 第１図 第２図 ８図

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. （１）血液を採取して、血液成分と血漿成分を分離した
   後、血球成分を再び体内に返還するために使用するプラ
   ズマフェレーシスバッグの少なくとも一箇所に設置され
   、照合用の突起部を形成した接続部材とこれに対応して
   、該突起部と嵌合可能な照合用の嵌合溝を形成した接続
   部材から構成された事を特徴とするプラズマフェレーシ
   スバッグ用のコネクター。
2. （２）照合用の突起部を形成した接続部材が、オス部材
   で、該突起部と嵌合可能な照合用の嵌合溝を形成した接
   続部材がメス部材である特許請求の範囲第１項記載のプ
   ラズマフェレーシスバッグ用のコネクター。
3. （３）照合用の突起部を形成した接続部材が、メス部材
   で、該突起部と嵌合可能な照合用の嵌合溝を形成した接
   続部材がオス部材である特許請求の範囲第１項記載のプ
   ラズマフェレーシスバッグ用のコネクター。
4. （４）照合用の突起部及び嵌合溝が種々の長さに形成さ
   れいる特許請求の範囲第１〜３項から選ばれる１つの項
   に記載のプラズマフェレーシスバッグ用のコネクター。
5. （５）照合用の突起部及び嵌合溝が、それぞれ異なった
   位置に形成された特許請求の範囲第１〜４項から選ばれ
   る１つの項に記載のプラズマフェレーシスバッグ用のコ
   ネクター。