JPH0423541B2 - - Google Patents

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JPH0423541B2
JPH0423541B2 JP61286679A JP28667986A JPH0423541B2 JP H0423541 B2 JPH0423541 B2 JP H0423541B2 JP 61286679 A JP61286679 A JP 61286679A JP 28667986 A JP28667986 A JP 28667986A JP H0423541 B2 JPH0423541 B2 JP H0423541B2
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blood
tube
bag
blood collection
male member
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JP61286679A
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JPS63139559A (ja
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Takumi Kawano
Yukihiro Kawano
Michihiro Watanabe
Toshihiko Ono
Hirofumi Iga
Seiichi Ono
Yoshuki Isobe
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SB Kawasumi Laboratories Inc
Original Assignee
Kawasumi Laboratories Inc
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は採血した血液から必要とする血液成分
を分離回収した後、残つた血液を採血者に返還す
るための血液成分分離バツグ装置に関するもので
ある。
[従来の技術] 従来、血漿製剤等に供される血液は、採血され
た血液の中から血漿成分等の必要成分を分離した
後、残つた血液を廃棄しているのが一般的であつ
た。このような無駄を省くため、最近では、血液
中の必要成分だけを分離抽出した後、他の残つた
血液成分を採血者に返還するシステムが注目され
ている。このような装置として、ロ過膜により血
液を血漿成分と血球成分に分離し、血球成分を採
血者に返還するような装置も種々開発されている
が、装置が大掛りとなり、高価であるため、設備
のととのつた病院等でしか実施することができな
い。このため従来のプラスチツク製血液バツグを
複数組み合せたプラズマフエレーシスバツグも使
用されている。
第16図は従来のプラズマフエレーシスバツグ
の概略図である。同図に示すように、このプラズ
マフエレーシスバツグ500は血液バツグ501
と血漿分離バツグ502を対にして、これらをさ
らに二対あるいは三対組み合せたものが使用され
ている。
前記採血バツグ501の上端には採血チユーブ
503が接続され、この採血チユーブ503に、
Y字管を介して採血針506が取り付けられた分
岐採血チユーブ507及び血液返血口504が取
り付けられた血球返還チユーブ505がそれぞれ
接続されている。
前記採血バツグ501の上端部には、さらに輸
血口508,508、プロテクター509,50
9及び連通ピース410aを介して血漿分離バツ
グ502に接続される連結チユーブ410が設け
られている。
これらのプラズマフエレーシスバツグ500
は、採血バツグ501と血漿分離バツグ502が
一対設けられている場合、以下のようにして使用
されていた。
まず、採血針506を採血者の血管に穿通し、
血液を採血チユーブ507,503を経て、採血
バツグ501に導入する。所定量採血した後、採
血針506に、針キヤツプ511を被冠し、プラ
ズマフエレーシスバツグ500を遠心機にかけて
採血バツグ501内の血液を血球成分と血漿成分
に分離する。
次に、連通ピース410aを折り、上澄の血漿
成分のみを連結チユーブ410を介して血漿分離
バツグ502へ分取し、採血バツグ501内に残
つた血球成分を第17図に示すような輸血セツト
520を使用して採血者へ返還していた。
この輸血セツト520は抗凝固剤が添加された
生理食塩水を収納した生理食塩水ボトル521、
生理食塩水の導入チユーブ522、導入針52
3、血球返血チユーブ529、そのチユーブ52
9の先端に取り付けられた返血針524、点滴筒
525、プラズマフエレーシスバツグ500の血
球返還口504と適合するように形成されたアダ
プター528を取り付けた血球返還チユーブ52
6、及び血球返還チユーブ526の途中に設置し
たクランプ527より構成されている。
そして使用に際しては、輸血セツト520の血
球返還チユーブ526、生理食塩水の導入チユー
ブ522、点滴筒525の内部にあらかじめ生理
食塩水を充填し、輸液セツト520のアダプター
528をプラズマフエレーシスバツグ500の血
球返還口504に接続した後、返血針506を採
血者の血管に穿刺し、返血針524を採血バツグ
501の輸血口99に穿通して採血バツグ501
中の血球成分を、血球返還チユーブ529を通じ
て点滴筒525に導き、この点滴筒525の内部
で生理食塩水により希釈して採血者へ返還してい
た。
[発明が解決しようとする問題点] しかしながら、上記したプラズマフエレーシス
バツグでは、血漿分離をした後、血球成分を採血
者に返血する際、輸血セツト520をプラズマフ
エレーシスバツグ500の血球返還チユーブ50
5に接続したり、返血針524を採血バツグ50
1の輸血口508に穿通したり、さらには生理食
塩水ボトル521に導入針523を穿通しなけれ
ばならず、その操作が画倒であるばかりか、返血
針524、導入針523、コネクター528等が
非滅菌物や大気と触れて汚染の心配があつた。
また、このようなバツグシステムでは、採血−
血漿分離処理−返血の各操作を、順次独立して行
なわなければならず、特に採血バツグと血漿分離
バツグの組み合せが複数対設けられているような
場合、その操作に時間がかかり、採血者に心理的
負担をかけるという問題がある。
本発明はこのような問題点を解決するために提
案されたものであり、採血、成分分離、返血の各
操作を、同時並行的に実施できるようにし、しか
もその操作を無菌状態で衛生的に実施できるよう
な血液成分分離バツグ装置を提供することを目的
とするものである。このような目的は以下に述べ
るような手段によつて達成される。
[問題点を解決するための手段] 本発明は第1図に示すごとく、採血した血液を
分画処理し、例えば血漿成分を分離した後、残つ
た血球成分を採血者に返還するためのバツグ装置
であつて、採血バツグ1と血漿分離バツグ2と、
希釈液収納バツグ3とから構成され、前記採血バ
ツグ1と血漿分離バツグ2とが連結チユーブ4で
連結される共に、前記採血バツグ1には採血チユ
ーブ5aと返血チユーブ6aが接続されている。
また前記希釈液収納バツグ3には希釈液導入チユ
ーブ7が接続され、この導入チユーブに点滴筒1
6を介して血液誘導チユーブ20が接続される。
この誘導チユーブ20には血液誘導針9が設けら
れている。さらに、前記希釈液導入チユーブ7に
は返血チユーブ6が接続され、前記誘導チユーブ
20には採血チユーブ5が接続される。さらにま
た、前記返血チユーブ6aの途中にはコネクター
8が設けられている。第1図では採血バツグと血
漿分離バツグが二対設けられており、それに対応
して連結チユーブ4a、採血チユーブ5b、返血
チユーブ6b及びこの返血チユーブにコネクター
8aが設けられている。
前記コネクター8,8aはオス部材とメス部材
とから構成され、これらはたとえば第2図、第3
図に示すように複数のキーリングを組み合せて同
一のオス、メス部材しか接合できないような照合
手段を設けることが好ましい。
[作用] 採血針9を採血者の血管に穿刺し、採血チユー
ブ5,5aを通して採血バツグ1に所定量採血し
た後、コネクター8のオスメス部材を分離し、採
血チユーブ5aを溶断して採血バツグ1内の血液
を遠心分離処理し、上澄の血液成分を連結チユー
ブ4を通して分離バツグ2に分取する。なお、こ
の遠心分離処理が行なわれている間、他方の採血
バツグ1aに採血がなされている。
次にコネクター8を接続し、採血バツグ1内に
残つた血液成分を返血チユーブ6a,6を通し、
希釈液収納バツグ3からの希釈液とともに希釈液
導入チユーブ7、点滴筒16、血液誘導チユーブ
20を通して血液誘導針9から採血者に返血す
る。
採血バツグ1の返血操作をしている間、採血バ
ツグ1aの遠心分離処理が行なわれ、採血バツグ
1の返血操作が終つた後、この採血バツグ1aの
返血操作が行なわれる。
[実施例] 第1図は本発明の実施例を示した概略図であ
る。図中1,1aは採血バツグ、2,2aは血漿
分離バツグであり、これらはそれぞれが連結チユ
ーブ4,4aで連結されると共に、これら連結チ
ユーブ4,4aにおける採血バツグ1,1a側の
接続口部には、連通ピース10,10aが設けら
れている。
また5は採血チユーブ、6は返血チユーブであ
り、採血チユーブ5はY字管11において採血チ
ユーブ5aと5bに分岐し、採血チユーブ5aは
前記採血バツグ1に接続され、採血チユーブ5b
は他方の採血バツグ1aに接続されている。同じ
ように、前記返血チユーブ6もY字管12におい
てY字管12において返血チユーブ返血チユーブ
6aと6bに分岐し、返血チユーブ6aは採血バ
ツグ1に接続され、返血チユーブ6bは採血バツ
グ1aに接続されている。
これら返血チユーブ6a,6bの採血バツグ
1,1aとの接続口には連通ピース13,13a
が設けられ、各返血チユーブの中間部にはオス部
材とメス部材とから構成されたコネクター8,8
aが設けられている。
20は血液誘導チユーブであり、その先端には
血液誘導針9が取り付けられると共に、Y字管1
4を介して、前記採血チユーブ5と希釈液導入チ
ユーブ7が分岐して接続されている。前記希釈液
導入チユーブ7には希釈液収納バツグ3が接続さ
れ、その接続口には連通ピース15が設けられて
いる。この希釈液収納バツグ3と導入チユーブ7
の接続は導入針7を介して行なつてもよい。
また前記希釈液導入チユーブ7の中間部には、
Y字管17が設けられ、前記返血チユーブ6が分
岐して接続されると共に、そのY字管17の下流
部にフイルター付き点滴筒16が取付けられてい
る。
なお、前記血漿分離バツグ2,2a及び希釈液
収納バツグ3には輸液口19,19a,19b、
がそれぞれ設けられている。その他第1図におい
て18a〜18fは各チユーブに取付けられたク
ランプである。
前記各連通ピースは未使用時、流路が閉塞さ
れ、使用時、指で折つて容易に開通できるような
構成となつており、たとえば硬質プラスチツク筒
の頭部を閉塞しておき、使用時、筒体中間部の薄
肉部を折損できるような構成となつている。また
上記各バツグはポリ塩化ビニール等の軟質プラス
チツクシートを二枚重ねて袋状に成形したもので
あり、各チユーブ、Y字管、点滴筒もポリ塩化ビ
ニール等のプラスチツクで作られている。
第1図の実施例では、採血バツグと血漿分離バ
ツグが二対設けられているが、これを一対または
二対以上としてもよい。また採血バツグと血漿分
離バツグ及び子バツグを対にして、これを一対ま
たは複数対設けるようにしてもよい。
本発明における前記コネクター8,8aはオ
ス・メス両部材を単に嵌合する方式でもよいが、
取り外した後、再び接続する際、両部材の同一性
を確認するため、照合手段を設けることが好まし
い。
第2図及び第3図は前記照合手段の実施例を示
したものである。
図中70はオス部材、71はメス部材であり、
オス部材70はハウジング72と、このハウジン
グ72内部に挿入固定される大径キーリング73
及び小径キーリング74とから構成され、メス部
材71は同じくハウジング75と、このハウジン
グ内に挿入固定される大径キーリング76及び小
径キーリング77とから構成されている。また、
前記小径キーリング74,76のいずれか一方に
は、シールパツキン78が挿入されている。
前記オス部材70の後端部にはチユーブ接続口
79が突設され、内部中央部にはオス連結筒80
が突設されている。また、ケーシング72の外側
には、上下一対のフツク部81,82が形成され
ている。このフツク部81,82は、いずれも上
下方向に弾性力を有しており、一方のフツク部8
1の幅は、他方のフツク部82の幅よりやや広く
なつている。
このようにすると、後述するごとく、オス部材
70とメス部材71を接続する際、天地が逆にな
つて接続されることはない。
また前記メス部材71のハウジング75の後端
部にはチユーブ接続口83が突設され、内部中心
部にはメス連結筒90(第3図参照)が突設され
ている。さらに、前記ハウジング75の開口側の
外周縁には、前記オス部材のフツク部81,82
に対応して、係入孔84,85が開口されてい
る。この係入孔84,85は、前記フツク部8
1,82に対応して、一方の係入孔84の幅は、
他方の係入孔85の幅より広くなつている。
前記大径キーリング73,76はそれぞれ、筒
体の先端部の半周が切欠かれて凹部86a及び凸
部86bが形成されている。また前記小径キーリ
ング74,77も同じように筒体の先端部の半周
が切欠かれて凹部87a及び凸部87bが形成さ
れている。
これら大径キーリング73,76と小径キーリ
ング74,77は凹凸の位置を周方向に少しずつ
ずらして各ハウジングに挿入固定される。そして
オス部材側と、メス部材側の各大径キーリングと
小径キーリングの凹凸部が合致した場合、オス部
材のフツク部81,82がメス部材の係入孔8
4,85と係合するようになつている。この組み
合せとしては、例えば大径キーリングと小径キー
リングをそれぞれ5゜ごと角度調整すると、全部で 72×72×72=373248通りの組合せが得られる。
上記した実施例では、大径キーリングと小径キ
ーリングから構成されているが、組合せ種類が少
なくともよい場合には一方を省略してもよく、さ
らに多くの種類が必要な場合には別のキーリング
を加えてもよい。
なお、ハウジングやキーリングの材質として
は、ポリカーボネイト、ポリプロピレン、塩化ビ
ニル等が用いられる。また、シールパツキン78
はゴム、弾性合成樹脂等が使用される。
第4図は前記照合手段の他の実施例であり、図
中101はオス部材、102はメス部材である。
前記オス部材101は、ハウジング103と1
組の大小のキーリング104,105とから成つ
ている。前記ハウジング103は、中央部に連結
筒106が形成されており、その連結筒106の
先端部にはシールリング107が装着されてい
る。また、ハウジング103の外側にはフツク部
109が上下方向に弾性状に形成されるととも
に、後端部には、前記連結筒106と連通するチ
ユーブ108が接続されている。さらに前記キー
リングは、大径キーリング104の内部に小径キ
ーリング105が挿入固定され、この小径キーリ
ング105が前記ハウジングの連結筒106の外
周に挿入固定されている。
また、前記メス部材102もオス部材101と
同じく、ハウジング101と1組の大小のキーリ
ング111,112とから成つている。
前記ハウジング110の中央部には、前記オス
側連結筒116の先端部が挿入可能な連結筒11
3が形成されるとともに、ハウジング110の外
側には、前記オス側ハウジング101のフツク部
109と対向した位置に、フツク先端が係入する
係入部114が形成されている。また、ハウジン
グ110の後端部には、連結筒113と連通する
チユーブ115が接続されている。さらに前記キ
ーリングは、大径キーリング112の内部に小径
キーリング111が挿入され、これらがハウジン
グ110の連通筒113に挿入固定されている。
前記大径キーリング104,112及び小径キ
ーリング105,111の構成は上記第2図及び
第3図と同じであり、オス部材側とメス部材側の
凹凸が合致したとき、ハウジング103,104
のフツク部109と係入部114とが係合するよ
うになつている。
第5図は、上記第4図の実施例におけるハウジ
ングの係合部の変形例を示したものである。すな
わち、この係合部ではオス側ハウジング103の
外部に支持部121を支点としてフツク部120
が弾性的に上下動可能となつており、そのフツク
部120の先端は、メス側ハウジング110の環
状溝122に係合するようになつている。このフ
ツク部120は、上部と下部に設けるようにして
もよい。
第6図は、ハウジングの係合部のさらに別の実
施例を示したもので、第4図に示したフツク部1
09とストツパ部114に加え、ハウジングの下
部にも向きを逆にしてフツク部123と係入部1
24を設けるようにしたものである。
上記各実施例に示したキーリングは、オス側と
メス側が同一形状でよいため、安価に量産するこ
とができる。
オス部材とメス部材の照合手段としては、上記
した他に第7図、第8図、第9図に示すような方
法がある。
第7図において、201はオス部材、202は
メス部材であり、これらメス部材201とオス部
材202には、チユーブ203,203が接続さ
れている。
前記オス部材201は、全体がキヤツプ状とな
つており、中央部にテーパ状の連結筒204が形
成され、その内部は前記チユーブ203と連通し
ている。また、外筒206の端縁部には、切欠部
207が形成されている。
さらに、前記メス部材202も全体がキヤツプ
状となつており、中央部に連結筒205が形成さ
れ、その内部は前記他方のチユーブ203と連通
している。そして、メス部材202の外筒208
にも前記外筒206の端縁突起部に対応した位置
に切欠部209が形成されている。
これらオス部材201とメス部材202の外筒
206,208の表面には、それぞれ対向した位
置に面合せ用のマーカ210,210が形成され
ている。このマーカ210,210としては着
色、刻印等のいずれの手段でもよく、あるいは第
8図に示すような識別番号を付してもよい。さら
に第9図に示すように、嵌合突起部と嵌合溝との
組合せであつてもよい。
本実施例では、このマーカ210,210を一
致させた状態で製品ごとに円周方向にずらして付
しておくか、またはマーカ210,210の位置
が常に一定の位置(例えばコネクタの最上端)に
あるように付して切欠部の形成位置を適時調整す
るようにする。
第10A,B図は照合手段のさらに別の実施例
を示したものである。
これらの図面において、302はオス部材であ
り、ハウジングとなるキヤツプ状のリング306
と、このリング306内に収納固定される大小の
リング304,305とから構成されている。
それぞれのリング304,305,306に
は、嵌合突起部308,309(リング304の
突起は連結筒311の背面に形成されている)が
形成されており、リング306には液体通路31
0を有する連結筒311が突設されると共に、後
端部にはチユーブ303が接続されている。
またメス部材312は、オス部材302と対応
して、ハウジングとなるキヤツプ状のリング31
6と、このリング306内に収納固定される大小
のリング314,315とから構成されている。
そして、それぞれのリング314,315,31
6には、前記オス部材302の嵌合突起部30
7,308,309と嵌合可能な嵌合溝317,
318,319が形成されている。また、リング
316には、液体通路320を有し、オス部材3
02の連結筒311と嵌合可能な連結筒321が
突設されると共に、後端部にはチユーブ313が
接続されている。
上記したコネクターは、第11図に示すように
両部材302,312を分離しておき、それぞれ
を軟質プラスチツク製のプロテクタ352で気密
的に収納しておき、両部材302,312を接続
する際、プロテクター352を引き破るようにし
てもよい。
また、本発明では第12図に示すように、オス
部材とメス部材の接合部に照合シール354を貼
つてオス部材302とメス部材312の照合を確
実に行なうこともできる。このシール354は、
波状のミシン目355が中央に形成され、このミ
シン目355を対称に、照合用の文字356が印
されている。また、このシール354は、ミシン
目355を、オス部材302とメス部材312の
接合ライン357に合せて、貼りつけられるもの
である。
このようなシール354をコネクターごとに外
周方向に位置をずらして貼ることにより、メス部
材とオス部材が異種のものであれば、文字356
及びミシン目355が一致しないため、外見から
コネクターの同一性を容易に判断できる。
第13A,B図は、上記第10A,B図に示し
た実施例の変形例を示したものである。
図中362はオス部材で、上記オス部材302
と同様に、径の異なつた三種類のリングを重ねて
形成された三層構造となつている。
リング364,365,366には、嵌合突起
部367,368,369が形成されており、ハ
ウジングとなるリング366には、連通筒380
が取付けられている。該連通筒380の中間部に
は薄肉の破断部382が形成されており、この連
通筒380の後端部には、チユーブ363が接続
されている。
本実施例では、この連通筒380を省き、チユ
ーブ363をリング366の内部に延長させ、そ
のチユーブ先端内部に破断部を形成するようにし
てもよい。
また、372はメス部材であり、前記メス部材
312と同様に、三種類のリングを重ねて形成さ
れた三層構造となつている。
リング374,375,376には、前記オス
部材362の嵌合突起部367,368,369
と嵌合可能な嵌合溝378,379(第14A図
においてリング374の嵌合溝は針部材384の
背面に形成されている)が形成されている。ハウ
ジングとなる前記リング376の後端部には針部
材388が取付けられている。この針部材388
は、中間部にフランジ383が形成された針基3
85と、この針基385の先端部に接続される針
管384とから構成され、針基385の後端部に
はチユーブ373が接続されている。
前記オス部材362とメス部材372は、連通
筒380及び針部材388にカバーを被冠し、さ
らに各部材の全体を別々にキヤツプあるいは第1
1図に示したプロテクタで被冠して直接大気と接
することがないような状態にしておく。そして使
用に際しては、前記カバーやキヤツプあるいはプ
ロテクタを取外した後、オス部材362の嵌合突
起部367,368,369とメス部材372の
嵌合溝377,378,379の位置を合せ、こ
れらが嵌合可能な場合のみ、メス部材372の針
384は、オス部材362に取付けた連通筒38
0の破断部382を貫通して、両部材362,3
72に接続されたチユーブが連通することにな
る。
第14A,B図は照合手段のさらに別の実施例
を示すものであり、402はオス部材、411は
メス部材である。
前記オス部材402は後端部にチユーブ403
が接続されるとともに、基端部404の中央部に
は液体通路が形成された嵌合部410が形成され
ている。また前記基端部404の周端部には位置
合せ用の突起部405が形成され、前面部には異
なつた長さの照合用突起部406,407,40
8が形成されている。
前記メス部材411は後端部にチユーブ412
が形成されるとともに、前記オス部材402と対
応して、中央部に嵌合溝417が形成されてい
る。また内面周面部には位置合せ用の係入溝41
3と、深さの異なつた照合用の細孔部414,4
15,416が形成されている。そしてオス部材
の照合用突起部406,407,408と、これ
に対応するメス部材411の細孔414,41
5,416とは、それぞれ長さと深さが一致する
ように形成されているので、もしオス部材とメス
部材が異なつていると、これらは接続することが
できない。したがつて、この接続も可否によつて
コネクタの同一性を確認することができる。
なお、前記照合用突起部、及び細孔の数は必要
により任意に変更することができる。
第15A,B図は照合手段のさらに別の実施例
を示したもので、図中422はオス部材、430
はメス部材である。
前記オス部材422の中央部には液体通路42
8が形成され、先端部には嵌合突起429が形成
されるとともに、後端部にはチユーブ423が接
続されている。また後端部に形成されたリング部
の前端縁には波状の接合部425が形成され、キ
ヤツプ部421の周面部には位置合せ用のマーカ
426が印されている。
前記メス部材430の内部には前記オス部材の
嵌合突起に対応して嵌合溝434が形成されると
ともに、後端部にはチユーブ431が接続され
る。また先端部にはオス部材のキヤツプ部421
の形状に対応して硬化性樹脂製のリング部438
が接続され、そのリング部438には前記オス側
の接合部425と合致する波状の接合部439が
形成されている。なお、433はリング部438
を支持するフツク部、440はオス部材のマーカ
に対応して印される位置合せ用のマーカである。
前記硬化性樹脂リング438は、第15B図に
示すごとく、オス部材とメス部材を接合させた状
態で、外側に金型436を取り付け、オス部材の
キヤツプ部421と、メス部材の先端部の間に生
じる空隙部435に、金型436の注入孔437
から硬化性樹脂を流し込んで成形するものであ
る。
次に第1図に示した血液成分分離バツグ装置の
使用例を説明する。
まず、クランプ18b,18eを閉じ、18f
を開けると共に、連通ピース13を折つて開放し
た状態で採血バツグ1,2を採血者の腕の位置よ
りも低い位置におく。そして、血液の誘導針9を
採血者の血管に穿通すると、血液は血圧と動力の
作用により、血液誘導チユーブ20、採血チユー
ブ5,5aを経て採血バツグ1へ導入される。
所定の血液を導入した後、クランプ18fを閉
じ、採血チユーブ5aをウエルダーにより溶着し
切断すると共に、コネクター8をオス部材とメス
部材に分割して、大気に触れないようにキヤツプ
等を被冠する。
血液が導入された採血バツグ1は血漿分離バツ
グ2(空バツグ)と共に遠心分離処理がなされ
る。採血バツグ1中の上澄の血漿成分は、連通ビ
ース10を開け、連結チユーブ4を通して血漿分
離バツグ2に移された後、連結チユーブ4はウエ
ルダーにより溶断される。これにより採血バツグ
1には血球成分が残ることになる。採血バツグ1
の遠心分離処理中に、クランプ18cを開け、連
通ピース13aを開放し、採血チユーブ5bから
採血バツグ1aに血液を導入する。所定量導入し
た後、前記と同じ方法で採血チユーブ5bを溶断
し、コネクター8aを分割して遠心分離処理を
し、血漿分離バツグ2aに血漿を分離する。
採血バツグ1に残つた血球成分を採血者へ返還
する場合は、コネクター8のオス部材とメス部材
を接合する。この場合上記した照合手段により、
オス、メス両部材の同一性を確認する。たとえば
第2図、第3図に示したような照合手段では、オ
スメス両部材における大小のキーリング73,7
6及び74,77の凹凸がコネクターごとあるい
は製品ごと周方向にずらして固定されているた
め、オスメス側のキーリングの凹凸が一致したと
きだけ、両部材70,71が接続でき、フツク8
1,82が係入孔84,85に係入できる。した
がつてオスメス両部材の接合の可否によつて両部
材の同一性が確認でき、他人の血液を返血するよ
うなミスを防ぐことができる。
以上のようにコネクター8を接続した後、クラ
ンプ18dを開き、連通ピース13を開放して採
血バツグ1内の血球成分を返血チユーブ6a,6
を通し、希釈液導入チユーブ7に合流させる。
前記希釈液収納バツグ3には抗凝固剤を添加し
た生理食塩液が封入されており、血球成分の返血
時、連通ピース15を開放し、クランプ18aで
流量を調整しつ希釈液を導入チユーブを通して点
滴筒16に流下させる。この点滴筒16で前記返
血チユーブ6からの血球成分と希釈液とが充分混
合された後、クランプ18bで流量調整されつ
つ、誘導チユーブ13、誘導針9を経て採血者に
返還される。
血漿成分が分離された血球成分は、それ自体、
粘性を有し、誘導針9を通過する際、目詰まりや
血球破壊を起こしやすい。このため血球成分に希
釈液を加え、流動性を高めている。
この採血バツグ1内の血球成分を返還している
間、前述したように、採血バツグ1a内の血液の
遠心分離処理がなされている。そして採血バツグ
1の返血操作が終つた後、これと同じ方法によ
り、採血バツグ1a内に残つた血球成分の返血操
作が行なわれる。
以上のような方法で、採血処理を行なうと、二
段階で採血と返血を実施することになるので、採
血者に対する負担は少なくて良いが、緊急の採血
処理が必要な場合、あるいは体力に自信のある採
血者の場合は、採血バツグ1,1aに同時に採血
し、血液成分の遠心分離処理及び血球成分の返血
処理を同時に実施することも可能である。
[効果] 以上説明した本発明によれば、採血−血液成分
分離−返血の一連の操作を採血バツグと血液成分
分離バツグ及び希釈液収納バツグを備えたクロー
ズトシステムで行うことができるため、きわめて
衛生的である。また血液成分を分離した後の血球
成分返血時には希釈液収納バツグ内の希釈液を直
ちに血球成分に混入することができ、従来のうに
希釈液輸液セツトを接続したりする手間が省ける
ため、一人当たりの操作時間が短縮され、採血者
の精神的負担も少なくなる。さらに返血チユーブ
の途中に設けられたコネクターのオスメス部材に
照合手段を設けることにより、採血者と返血すべ
き血液成分の同一性を確認することができ、誤つ
て他人の血液を返血するミスを防ぐことができる
ため、安全である等の効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例を示した全体概略図、
第2図は本発明における照合手段の組立分解図、
第3図は第2図の照合手段の半断面図、第4図か
ら第15図はいずれも本発明における照合手段の
他の実施例を示したもので、第4図は本発明にお
ける照合手段の他の実施例を示す断面図、第5図
は同じく半断面図、第6図は及び第7図は同じく
斜視図、第8図及び第9図は第7図の変形例を示
す斜視図、第10A図は照合手段の別の実施例を
示す斜視図、第10B図は第10A図の断面図、
第11図はオス部材とメス部材をプロテクターで
密封した状態の概略図、第12図は同じくオス部
材とメス部材の接合部に照合用のシールを貼つた
状態を示した概略図、第13A図は照合手段の別
の実施例を示す斜視図、第13B図は第13A図
の断面図、第14A図は照合手段のさらに別の実
施例を示す断面図、第14B図は第14A図の照
合手段におけるオス部材の側面図、第15A図は
同じく本発明の照合手段の実施例を示す断面図、
第15B図は第15A図の組立方法を説明するた
めの断面図、第16図は従来のプラズマフエレー
シスバツグの概略図、第17図は第16図のプラ
ズマフエレーシスバツグに接続される輸血セツト
の概略図である。 図中、1,1aは採血バツグ、2,2aは血漿
分離バツグ、3は希釈液収納バツグ、4,4aは
連結チユーブ、5,5a,5bは採血チユーブ、
6,6a,6bは返血チユーブ、7は希釈液導入
バツグ、8,8aはコネクター、9は血液誘導
針、70はオス部材、71はメス部材、73,7
6は大径キーリング、74,77は小径キーリン
グ、81,82はフツク部、84,85は係入孔
である。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 採血した血液を分画処理し、必要とする血液
    成分を分離した後、残つた血液成分を採血者に返
    還する血液成分分離バツグ装置であつて、 採血バツグと、血液成分分離バツグと、希釈液
    収納バツグを備え、 前記採血バツグと血液成分分離バツグを連結チ
    ユーブで連結すると共に、 前記採血バツグに採血チユーブと返血チユーブ
    をそれぞれ接続し、 また前記希釈液収納バツグには血液誘導針と通
    じる流通チユーブを接続し、この流通チユーブに
    前記採血チユーブと返血チユーブを接続すると共
    に、 前記返血チユーブの途中に、照合手段を備えた
    コネクターを設けて該返血チユーブを途中におい
    て着脱可能としたことを特徴とする血液成分分離
    バツグ装置。
JP61286679A 1986-12-03 1986-12-03 血液成分分離バツグ装置 Granted JPS63139559A (ja)

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JP2691627B2 (ja) * 1990-02-02 1997-12-17 川澄化学工業株式会社 血液バッグへの液体充▲てん▼方法
JP4362036B2 (ja) * 2003-01-10 2009-11-11 川澄化学工業株式会社 体外循環回路と体液循環処理装置とのコネクター部材

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