JPS62101979A - 油圧緩衝部を有する２室型支持装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、容積が変化可能でかつ液体の充てんされた２
つの室が、絞り弁を嵌め込まれた通路によって接続され
、かつ硬度の異なるゴム弾性壁を有しており、これらの
ゴム弾性壁が、金属より成る支持部材に液密に固定され
ており、これらの支持部材のうち１つがベース部に結合
され、もう１つが支持しようとする部分（モータ）に結
合される形式の、油圧緩衝部を有する２室型支持装置、
特に、自動車用の２室型モータ支持装置に関する。

従来の技術 ドイツ連邦共和国特許第３２２５７００号明細書および
ドイツ連邦共和国特許出願公開第３２４４２９６号明細
書には、前記形式の２室型支持装置が記載されている。

これらの公知の支持装置によれば、モータのケーシング
に固定スるための上側支持部材と、ベース部たとえば自
動車の車体に固定するための下側支持部材は、シムから
成るばね部材によって互いに結合されている。前記ばね
部材の下側の２空間は、作業室として働く上側室と補償
室の機能を果たす下側室とを区切る仕切り壁によって仕
切られており、前記のばね部材の下方の室の壁もやはり
少な（とも部分的にザム弾性的に形成されているので、
前記上下画室とも容積を変えることができる。仕切り壁
は、絞り弁χ備えた接続通路を有しており、該通路は、
ドイツ連邦共和国特許第３２２５７００号明細書による
構成では、仕切り壁内にリング状に配設されている。こ
れに対してドイツ連邦共和国特許出願公開第３２４４２
９６号明細書によれば、上側室と下側室との間に、直線
状に貫通する接続通路が配設されている。この装置によ
れば、高周波振動を油圧によって遮断するために、上側
室（作業室）内で、空気を充てんされたもう１つの室が
ダイアフラムによって仕切られており、しかもこのダイ
アフラム室は上側支持部材内の中央に配設されている。

このダイアフラムもやはりゴムから成っているが、該ゴ
ムは、下側室（補償室）のゴム弾性壁に対して異なる硬
度を有している。

このダイアフラムを設けることによって、振動の振幅が
小さい場合には、２室間の液体の交換が阻止されて、従
ってこの振動を聴覚的に遮断できる。

発明の課題 本発明の課題は、従来の機能を維持しながら製造の合理
化を得る為に、構成部材の数及びその製造コストを削減
することができるように、冒頭で述べた形式の２室型支
持装置を改良することにある。

室のうちの一方の室が、他方の室をリング状に結合され
る形式のものにおいて、前記２つの室を接続する通路が
支持部材に形成されている。

作用 本発明によれば、油圧緩衝部を有する２室型支持装置を
、主として上側支持部材と、下側支持部材と、これら両
部材を互いに結合する、ゴム又はこれと同様の特性を有
する他の弾性材料から成るばね体とから構成したことに
よって、その構成部材を減少させることができた。中央
れている。同様に、両室を結ぶ通路は、２つの支持部材
のうちの１つ、有利には、ベース部たとえば自動車の車
体に結合される下側の支持部材に一体成形されている。

実施態様 本発明の有利な実施態様によれば、２つの室の間の通路
は、車体に固定される支持部材と、内側の室を取り囲む
ゴム弾性的なばね体の壁の縁に加硫によって結合されて
かつ前記支持部材にシール結合される支持リングとによ
って形成されている。室の壁を形成するエプロン状の突
出部を有するばね体は、一工程で加硫によって上側支持
部材及び支持リングに固く結合される。

このために、リング状の外側の室（補償室）を外側から
取り囲むゴム弾性的な壁は、内側の室（作業室）のゴム
弾性的な壁と一体に形成されており、かつ上側支持部材
と支持リングとに加硫によって固く結合されている。こ
の場合、外側の室のゴム弾性的な壁はエプロン状の外壁
として形成されており、該外壁の下側縁は、保持手段に
よって下側支持部材にシール固定可能である。本発明の
別の実施態様によれば、外側のゴム弾性的な壁の縁が、
シール部材として支持リングと支持部材との間に嵌め込
まれるようになっている。

公知の構成と比較して製造コストが抑えられることと構
造がコンノセクトであることに関する利点の他に、本発
明の２室型支持装置は、上側の支持装置の内部の振幅の
小さな振動を音響的に遮断する装置に特に適している。

また本発明の別の実施態様によれば、前記の遮断装置は
、上側支持部材内部で、孔の開けられた２つのプレート
の間に規定可能な遊びを保って配設されたダイアフラム
から成っている。このダイアフラムは、最適な効果を発
揮するために、外気圧又は所定の過圧に抗して働（。こ
の場合、ダイアフラムの横断面形状は、その局部の状態
に適合されて方形又は両凹形もしくは両凸形に形成され
る。

実施例 図示の２室型支持装置は、モータまたはこれと類似する
もののケーシングに固定するための固定手段２を有する
上側支持部材１と、たとえば自動車の車体のようなベー
ス部に固定するための固定手段牛な有する下側支持部材
３と、ゴム又は、ゴムと同様の特性を有する別の弾性材
料から成るばね体５とから成っている。この２室型支持
装置の構成部は、内側の室６と外側の室７とを閉鎖して
おり、外側の室７は内側の室６をリング状に囲んでいる
。下側支持部材３には支持リング８が結合可能であり、
該支持リング８は、下側支持部材３と共にリング状の通
路９を形成しており、該通路の開口部１０は、内側の室
６の方へほぼ水平に向けられており、開口部１１は、外
側の室７の方へほぼ垂直に、少くとも上方向へ向けられ
ている（第２図参照几通路９には、任意の位置に遮断部
材が挿入可能であって、該遮断部材は、通路９の横断面
を完全に又は部分的に遮断し、これによって、開口部１
０と開口部１１との間の通路の長さＺ規定することがで
きる。ばね体５は、上部にエプロン状に形成された突出
部１２を備えており、この突出部１２は、これ自体とば
ね体５の本体との間で閉じられた外側の室７の壁を形成
している。このエプロン状の突串部１２の下側縁１３は
、下側支持部材３とシールされて固（結合される。第１
図の実施例では、下側縁１３が下側支持部材３の外周に
形成された溝内に嵌め込まれていて鋼製のリング１４ま
たはこれと類似のものによって挾持されている。振幅の
小さな振動を遮断するために、上側支持部材１内の、孔
の開いた２つのプレート１５と１６との間に、弾性材料
から成るダイアフラム１７が所定の遊びを保って配設さ
れている。最適な効果を得るために、ダイアフラム１７
は孔１８または孔１９を介して大気圧または過圧に抗し
て働く。振動の振幅が大きくなると共に、ダイアフラム
１７は上側又は下側のプレートに当接し、その結果液体
は作業室を形成する中央室６から通路９へと押しやられ
る。通路９の流れ抵抗は、室６の下側の大きな作業室を
囲むばね体５のふくらみ抵抗よりも小さい。液体は通路
９を通って外側の室７内に達する。この外側の室７は補
償室を形成しているが、本発明の構成によればこの外側
の室７はエプロン状の突起部１２とばね体５の外側との
間にある。ばね体５の材料の剛性及び通路９の抵抗によ
って、周波数が増大するにつれて損失角が次第に大きく
なる。これに対して、ばね体５の材料のふ（らみ抵抗が
液体通路の抵抗よりも小さいと、緩衝作用は減少し、周
波数が高くなるにつれて次第にばね体５の材料の固有の
緩衝作用まで低下する。

第１図及び第２図の実施例から明らかなように、ばね体
５はエプロン状の突出部１２と一体に形成されており、
かつ加硫によって上側支持部材１と支持リング８とに固
く結合されている。

この加硫過程は、一工程で行なわれるので、公知の実施
例に対して構成部材を減少できると共に製造コストをも
削減できる。第１図と第２図の実施例によれば、ねじ２
０によって支持リング８を下側支持部材３と結合してい
る。しかしながら、補強成形材２１としてのリベット継
手（第３図参照）によっても支持リング６を支持部材３
と結合できる。第４図の実施例は、縁付けによって２室
型支持装置の各構成部材？結合する例を示している。第
十図ではエプロン状の突出部１２の縁１３を嵌入して支
持リング８０周りに巻き込まれている拡張縁な有する下
側支持部材の構成が示されている。このように配設する
と、エプロン状の突出部１２の縁１３は、下側支持部材
３と支持リング８との間をシールする。第５図は、リン
グ状に設けられた外側の室７が、比較的小さな横断面を
有している実施例を示しているが、該横断面は、静力学
的な行程によって押しのけられる、作業室６の容積に適
合されており、かつこの外側の室７の横断面は、金属リ
ング２１（支持りング８の機能を有する）とエプロン状
の突出部１２とによって形成されている。この第５図の
実施例でも、突出部１２の縁１３は補強成形材２１とし
ての薄板リングと下側支持部材３の縁との間で締結され
ている。

エプロン状の突出部１２のゴム弾性的な材料は、金属性
の保護カッ々−２２によって機械的な損傷に対して保護
され、この場合、この保護力・々−２２は上側支持部材
１と、モータ又はこれと類似のケーシングとの間で締結
される。

効果 以上のように本発明によれば、油圧緩衝部を有する２室
型支持装置の従来の機能を維持しながらその構成部材の
数及びその製造コストｙ削減することができた。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明の１実施例による２室型支持装置の縦
断面図、第２図は、本発明の２室型支持装置の変化実施
例の継断面図、第３図、第４図、第５図は、それぞれ、
ばね体を支持リングに固定する実施例及び支持リングの
形状及び下側の支持部材との結合例の変化実施例の概略
図である。 １・・・上側支持部材、２・・・固定手段、３・・・下
側支持部材、牛・・・固定手段、５・・・ばね体、６，
７・・・室、８・・・支持リング、９・・・通路、１０
・・・開口部、１１・・・開口部、１２・・・突出部、
１３・・・縁、１４・・・リング、１５．１６・・・プ
レート、１７・・・ダイアフラム、１δ、１９・・・孔
、２０・・・ねじ、１．３−一一支椅部材 ５．１２−・コ″１．Ｍ壁

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １、油圧緩衝部を有する２室型支持装置であつて、該油
   圧緩衝部の、容積が変化可能でかつ液体の充てんされた
   ２つの室（６、７）が、絞り弁を嵌め込まれた通路（９
   ）によつて接続され、かつ硬度の異なるゴム弾性壁（５
   、１２）を有しており、これらのゴム弾性壁（５、１２
   ）が、金属より成る支持部材（１、３）に液密に固定さ
   れており、これらの支持部材（１、３）のうち１つ（３
   ）がベース部に結合され、もう１つ（１）が支持しよう
   とする部分に結合される形式のものにおいて、前記２つ
   の室（６、７）のうちの一方の室（７）が他方の室（６
   ）をリング状に取り囲んでおり、これら２つの室（６、
   ７）を接続する通路 （９）が前記支持部材（３）に形成されていることを特
   徴とする油圧緩衝部を有する２室型支持装置。 ２、前記２つの室（６、７）の間の前記通路（９）が、
   ベース部に固定される前記支持部材（３）と、前記内側
   の室（６）の前記ゴム弾性壁（５）に加硫によつて結合
   されていてかつ前記支持部材（３）にシール結合される
   支持リング（８）とによつて形成されている特許請求の
   範囲第１項記載の２室型支持装置。 ３、前記２つの室（６、７）の前記ゴム弾性壁が、前記
   ２つの支持部材（１、３）の間に外被状に延びており、
   かつ加硫によつて前記支持リング（８）および前記支持
   部材（１）と結合されている特許請求の範囲第１項又は
   第２項記載の２室型支持装置。 ４、振幅の小さい振動を遮断するための遮断装置が前記
   支持部材（１）内に配設されており、該遮断装置が、支
   持しようとする部分に固定するために用いられ、かつ孔
   の開けられた２つのプレート（１５、１６）の間に規定
   可能な遊びを保つて配設されたダイアフラム（１７）か
   ら成つている特許請求の範囲第１項から第３項までのい
   ずれか１項記載の２室型支持装置。 ５、リング状の室（７）の外側を取り囲むゴム弾性壁が
   、内側の室（６）のゴム弾性壁（５）と一体に形成され
   かつ加硫によつて上側の支持部材（１）と不動に結合さ
   れた、エプロン状の突出部（１２）として形成されてお
   り、該エプロン状の突出部（１２）の下縁部が、保持手
   段（１４）によつて前記下側の支持部材（３）にシール
   固定される特許請求の範囲第１項から第４項までのいず
   れか１項記載の２室型支持装置。 ６、前記エプロン状の突出部（１２）の縁（１３）が、
   前記支持リング（８）と前記下側支持部材（３）との間
   に嵌め込まれている特許請求の範囲第５項記載の２室型
   支持装置。 ７、前記内側の室（６）のゴム弾性壁とリング状に形成
   された外側の室（７）のエプロン状の突出部（１２）と
   して形成されたゴム弾性的な壁とが異なる硬度を有して
   いる特許請求の範囲第１項から第６項までのいずれか１
   項記載の２室型支持装置。 ８、リング状に形成された前記外側の室（７）内に、補
   強成形材（２１）が嵌め込まれている特許請求の範囲第
   １項から第７項までのいずれか１項記載の２室型支持装
   置。 ９、前記下側支持部材（３）と、この下側支持部材に係
   合する、支持装置の部分とが、 前記支持部材の縁を折曲げるか巻き込むか又はこれと類
   似の作業によつて互いに結合されている特許請求の範囲
   第１項から第８項までのいずれか１項記載の２室型支持
   装置。 １０、前記下側支持部材（３）の前記リング状の通路（
   ９）が、前記内側の室（６）へ向かつて水平に配設され
   た開口部（１０）と前記外側の室（７）へ向かつて上方
   向に向けられた開口部（１１）とを有する特許請求の範
   囲第１項から第９項までのいずれか１項記載の２室型支
   持装置。 １１、前記２つの室（６、７）へ通じる２つの開口部（
   １０、１１）の間に延びる前記リング状通路（９）内に
   、該通路（９）の横断面を完全に又は部分的に遮断する
   遮断部材が挿入可能である特許請求の範囲第１０項記載
   の２室型支持装置。