JPS619550A - 耐応力腐食割れオ−ステナイト鋳鉄製機器 - Google Patents
耐応力腐食割れオ−ステナイト鋳鉄製機器Info
- Publication number
- JPS619550A JPS619550A JP59127632A JP12763284A JPS619550A JP S619550 A JPS619550 A JP S619550A JP 59127632 A JP59127632 A JP 59127632A JP 12763284 A JP12763284 A JP 12763284A JP S619550 A JPS619550 A JP S619550A
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- JP
- Japan
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- cast iron
- weight
- resistance
- austenitic
- stress
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-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C37/00—Cast-iron alloys
- C22C37/04—Cast-iron alloys containing spheroidal graphite
-
- C—CHEMISTRY; METALLURGY
- C22—METALLURGY; FERROUS OR NON-FERROUS ALLOYS; TREATMENT OF ALLOYS OR NON-FERROUS METALS
- C22C—ALLOYS
- C22C37/00—Cast-iron alloys
- C22C37/06—Cast-iron alloys containing chromium
- C22C37/08—Cast-iron alloys containing chromium with nickel
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
- Y10S—TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y10S417/00—Pumps
- Y10S417/01—Materials digest
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
〔産業上の利用分野〕
本発明は塩水(海水、濃縮海水、希釈海水をはじめ塩化
物イオン(0/−)を含む液をいう)中で耐応力腐食割
れ性能を有するオーステナイト鋳鉄で構成される耐塩水
用機器に関するものである。
物イオン(0/−)を含む液をいう)中で耐応力腐食割
れ性能を有するオーステナイト鋳鉄で構成される耐塩水
用機器に関するものである。
ニッケルを1五5〜22重量%あるいは28〜37重量
%(以下単に%と記載する)含むオーステナイト鋳鉄(
片状黒鉛タイプ−ASTM A436、球状黒鉛タイプ
−ASTM A439 )は耐食性或いは耐熱性が良好
であって、塩水等を扱う腐食環境あるいは高温環境下で
使用する機器に用いられて来た。
%(以下単に%と記載する)含むオーステナイト鋳鉄(
片状黒鉛タイプ−ASTM A436、球状黒鉛タイプ
−ASTM A439 )は耐食性或いは耐熱性が良好
であって、塩水等を扱う腐食環境あるいは高温環境下で
使用する機器に用いられて来た。
これらのオーステナイト鋳鉄のうち、海水および塩水中
で使用する機器用としては、ニッケル含有量1五5〜2
2%のオーステナイト鋳鉄であるASTM 1456
Type 1. Type 1b、Type 2゜Ty
pe 2b、 ABTM A439 Type D−2
,Type D−2B等が使用されている。オーステナ
イト鋳鉄のうち、ニッケルを28%以上含むものは主と
して耐熱性が期待される化学機器用として使用されてお
シ、塩水中で使用される機器に対してはニッケル22%
以下のもので一般耐食性は充分であり、ニッケル含有量
が低いため経済的にも有利であるため、28%以上のニ
ッケルを含有するオーステナイト鋳鉄はこのような用途
に使用された例はない。
で使用する機器用としては、ニッケル含有量1五5〜2
2%のオーステナイト鋳鉄であるASTM 1456
Type 1. Type 1b、Type 2゜Ty
pe 2b、 ABTM A439 Type D−2
,Type D−2B等が使用されている。オーステナ
イト鋳鉄のうち、ニッケルを28%以上含むものは主と
して耐熱性が期待される化学機器用として使用されてお
シ、塩水中で使用される機器に対してはニッケル22%
以下のもので一般耐食性は充分であり、ニッケル含有量
が低いため経済的にも有利であるため、28%以上のニ
ッケルを含有するオーステナイト鋳鉄はこのような用途
に使用された例はない。
オーステナイト鋳鉄としては、liiを24%まで含有
し、かつ、Mnを増加させたタイプのもの(例えば、T
ypeD−20)もあるが、これは極く低温で使用する
機器の構成材料として使用されているもので塩水中で使
、用する耐食性機器用として使用され九例はない。
し、かつ、Mnを増加させたタイプのもの(例えば、T
ypeD−20)もあるが、これは極く低温で使用する
機器の構成材料として使用されているもので塩水中で使
、用する耐食性機器用として使用され九例はない。
塩水中におけるオーステナイト鋳鉄の耐食性のうち、ま
ず、全面腐食について述べると、例えば常温の海水中に
おける侵食速度はα1霞/年程度の軽度のものであり、
また、軟鋼や通常の鋳鉄と異なシ、流動海水中でも腐食
速度は#1とんど増加せず、高流速側ではむしろ腐食が
減るような傾向さえ示す。更に、ステンレス鋼にみられ
るようなすき間腐食、孔食等の局部腐食を起こさない特
徴を有している。以上のようなバランスのとれた耐食的
特徴がオーステナイト鋳鉄を海水等を扱う機器に好んで
使用する理由となってbる。
ず、全面腐食について述べると、例えば常温の海水中に
おける侵食速度はα1霞/年程度の軽度のものであり、
また、軟鋼や通常の鋳鉄と異なシ、流動海水中でも腐食
速度は#1とんど増加せず、高流速側ではむしろ腐食が
減るような傾向さえ示す。更に、ステンレス鋼にみられ
るようなすき間腐食、孔食等の局部腐食を起こさない特
徴を有している。以上のようなバランスのとれた耐食的
特徴がオーステナイト鋳鉄を海水等を扱う機器に好んで
使用する理由となってbる。
ところが近年、海水あるいは濃縮海水を扱うオーステナ
イト鋳鉄製機器が、使用開始後、かなシの時間が経過し
た後に割れを発生する事故を起こし、この原因究明が必
要となった。
イト鋳鉄製機器が、使用開始後、かなシの時間が経過し
た後に割れを発生する事故を起こし、この原因究明が必
要となった。
本発明は、前記問題を解決するため、特定の組成のオー
ステナイト鋳鉄で構成された耐塩水用機器を提供するこ
とを目的とする。
ステナイト鋳鉄で構成された耐塩水用機器を提供するこ
とを目的とする。
本発明は、
C五〇〇 重量%以下
E11 1゜00〜&00重量%Mn1.5
重量%以下 P α08 重量%以下 Ni 22.00 重量%を越えゐ量
Cr 5.5 重量%以下Fe
残部 よりなり、黒鉛形状が球状乃至は塊状であるオーステナ
イト鋳鉄で構成されてなる耐塩水用機器である。
重量%以下 P α08 重量%以下 Ni 22.00 重量%を越えゐ量
Cr 5.5 重量%以下Fe
残部 よりなり、黒鉛形状が球状乃至は塊状であるオーステナ
イト鋳鉄で構成されてなる耐塩水用機器である。
本発明者らは、上記問題を解決するため、調査研究を行
って来たところ、海水ちるいは濃縮海水におけるオース
テナイト鋳鉄の破壊は、応力腐食割れ(以下seaと記
載する)によるものであることが明らかになった。
って来たところ、海水ちるいは濃縮海水におけるオース
テナイト鋳鉄の破壊は、応力腐食割れ(以下seaと記
載する)によるものであることが明らかになった。
オーステナイ)M鉄が常温近くの塩水中でSOaを起こ
した事例はこれまで発表されていない。沸騰42%Mg
Cj、溶液、沸騰20 % 1Nao感液、沸騰NaO
H溶液中において、降伏応力の°90%でSaCを起こ
した事がわずかに報告されているにすぎず(Engin
eering Properties amAppli
cations of the N−Re5ists
and Duati’1eNi−Resists (工
N0O) )、むしろオーステナイト鋳鉄は塩化物環境
中でBoo抵抗性が高いと、さえ云われてきたのである
。また、オーステナイト組織をもつ合金のseaとして
は例えば0r−)iiミオ−ステナイトステンレスの塩
化物溶液中でのSaCがよく知られているが、これさえ
も50℃以下で発生した場合の事例はほとんど無い。
した事例はこれまで発表されていない。沸騰42%Mg
Cj、溶液、沸騰20 % 1Nao感液、沸騰NaO
H溶液中において、降伏応力の°90%でSaCを起こ
した事がわずかに報告されているにすぎず(Engin
eering Properties amAppli
cations of the N−Re5ists
and Duati’1eNi−Resists (工
N0O) )、むしろオーステナイト鋳鉄は塩化物環境
中でBoo抵抗性が高いと、さえ云われてきたのである
。また、オーステナイト組織をもつ合金のseaとして
は例えば0r−)iiミオ−ステナイトステンレスの塩
化物溶液中でのSaCがよく知られているが、これさえ
も50℃以下で発生した場合の事例はほとんど無い。
一方、水素脆化が原因となるBCCは常温でも発生する
が、オーステナイト組織ではその感受性が低い。
が、オーステナイト組織ではその感受性が低い。
発明者らは、オーステナイト鋳鉄がsCaを起こす可能
性を調べるため以下のような800試験を行った。第1
表に供試材料の化学成分および引張強さく破断応力)を
示す。オーステナイト鋳鉄の他、フェライト鋳鉄、オー
ステナイトステンレス鋼等も比較のため供試した。
性を調べるため以下のような800試験を行った。第1
表に供試材料の化学成分および引張強さく破断応力)を
示す。オーステナイト鋳鉄の他、フェライト鋳鉄、オー
ステナイトステンレス鋼等も比較のため供試した。
オーステナイト鋳鉄はすべて応力除去焼鈍熱処理(63
5℃、5h加熱後炉冷)を行った。
5℃、5h加熱後炉冷)を行った。
試験は竿杆シ形の引張試験機を用い、直径5■の試験片
に33℃の7%Mail 水溶液中で引張応力を負荷す
ることによって行った。Type 2゜TypeD−2
1Cついては25℃の3%Na04.1%Na0j 溶
液および自然海水中でも試験を行った。
に33℃の7%Mail 水溶液中で引張応力を負荷す
ることによって行った。Type 2゜TypeD−2
1Cついては25℃の3%Na04.1%Na0j 溶
液および自然海水中でも試験を行った。
いずれの材料にもそれぞれの破断応力の80%の応力を
負荷した。結果を第2表に示す。
負荷した。結果を第2表に示す。
第2表に示すようにオーステナイト鋳鉄は、破断時間に
差異はあるものの、いずれも大気中では破壊しない応力
で破壊しており、これはNap/ 水溶液の腐食作用と
応力との相互作用によって引き起こされるsOa現象で
あることは明らかである。またType 2. Typ
e D−2は、25℃の3%NaCl 水溶液、1%N
aC4水溶液中および自然海水中でも同様に応力腐食割
れ現象を起こしているがこれらの実験結果から、オース
テナイト鋳鉄が、濃縮海水、希釈海水中においても同様
に応力腐食割れ現象を起とすことは容易に推察できる。
差異はあるものの、いずれも大気中では破壊しない応力
で破壊しており、これはNap/ 水溶液の腐食作用と
応力との相互作用によって引き起こされるsOa現象で
あることは明らかである。またType 2. Typ
e D−2は、25℃の3%NaCl 水溶液、1%N
aC4水溶液中および自然海水中でも同様に応力腐食割
れ現象を起こしているがこれらの実験結果から、オース
テナイト鋳鉄が、濃縮海水、希釈海水中においても同様
に応力腐食割れ現象を起とすことは容易に推察できる。
また同時に試験した、フェライト鋳鉄:JIE3 FO
20,JTS F(3D45. B551F’、118
51゜オーステナイトステンレス鋼Jより5C814の
いずれも2000時間経過しても破断せず、また試験片
には微小な割れも一切観察されなかった。
20,JTS F(3D45. B551F’、118
51゜オーステナイトステンレス鋼Jより5C814の
いずれも2000時間経過しても破断せず、また試験片
には微小な割れも一切観察されなかった。
以上のように、オーステナイト鋳鉄が常温近くの塩水中
でsea現象を起こし、またこれがフェライト鋳鉄、オ
ーステナイトステンレス鋼などには起こらないオーステ
ナイト鋳鉄に特有の現象であることを本発明者らが初め
て見出だしたものであるが、オーステナイト鋳鉄が常温
乃至常温近くの塩水中で応力腐食割れ現象を起すことは
、今までの常識では考えられず、全く驚くべきことであ
った。
でsea現象を起こし、またこれがフェライト鋳鉄、オ
ーステナイトステンレス鋼などには起こらないオーステ
ナイト鋳鉄に特有の現象であることを本発明者らが初め
て見出だしたものであるが、オーステナイト鋳鉄が常温
乃至常温近くの塩水中で応力腐食割れ現象を起すことは
、今までの常識では考えられず、全く驚くべきことであ
った。
次に、オーステナイト鋳鉄のseaの挙動を更に詳しく
知るため、Type 2およびTypeD−2に関し、
負荷応力と破断時間の関係を調べた。この調査では直径
をIZ51EIIの試験片を用いた。
知るため、Type 2およびTypeD−2に関し、
負荷応力と破断時間の関係を調べた。この調査では直径
をIZ51EIIの試験片を用いた。
これは、寸法効果すなわち径が大きくなる程破断時間が
長くなる現象を考慮し、大型の機器、例えば大型ポンプ
に適用し得るデータを得るため、前記の試験の場合よシ
も試験片の平行部の直径を大きくしたものである。試験
溶液は33℃の7%Nap/ 水溶液を用いた。
長くなる現象を考慮し、大型の機器、例えば大型ポンプ
に適用し得るデータを得るため、前記の試験の場合よシ
も試験片の平行部の直径を大きくしたものである。試験
溶液は33℃の7%Nap/ 水溶液を用いた。
試験方法は前記の試験と同様である。
第1図に結果を示す。Type 2. Type D−
2ともに応力が高い程破断時間が短かくなる傾向がみら
れる。逆に応力が低くなる程破断時間は長くなるが、T
ype−2では破断応力の20%である5に9f/m1
(D応力下で2ooo時間で、TypeD−2テも破断
応力の23%〕10 kgf/−で7000時間で破断
し、驚くべきことに、オーステナイト鋳鉄のsea現象
が極めて低応力でも発生するものであシ、塩水中で使用
する機器の破壊事故原因となり得ることがわかった。
2ともに応力が高い程破断時間が短かくなる傾向がみら
れる。逆に応力が低くなる程破断時間は長くなるが、T
ype−2では破断応力の20%である5に9f/m1
(D応力下で2ooo時間で、TypeD−2テも破断
応力の23%〕10 kgf/−で7000時間で破断
し、驚くべきことに、オーステナイト鋳鉄のsea現象
が極めて低応力でも発生するものであシ、塩水中で使用
する機器の破壊事故原因となり得ることがわかった。
すなわち、オーステナイト鋳鉄Iといえども塩水中で安
心して使用できないことが判明した。
心して使用できないことが判明した。
発明者らは、このオーステナイト鋳鉄の塩水中における
耐SaC性を向上させるために種々検討した結果、Ni
含有量の増加が極めて効果的であることを見出だした。
耐SaC性を向上させるために種々検討した結果、Ni
含有量の増加が極めて効果的であることを見出だした。
既に、オーステナイトステンレス鋼に関しては文献に対
E100性を向上させるのにNiが効果的であると記載
されているが、オルステナイト鋳鉄に関しては常温近く
の塩水中ではseaを起こすこと自体がこれまで全く知
られておらず、発明者らがそれを初めて明らかにし、更
1cNiの効果についても確かめたものである。
E100性を向上させるのにNiが効果的であると記載
されているが、オルステナイト鋳鉄に関しては常温近く
の塩水中ではseaを起こすこと自体がこれまで全く知
られておらず、発明者らがそれを初めて明らかにし、更
1cNiの効果についても確かめたものである。
次いでオーステナイト鋳鉄のsocに対するNiの効果
を調べた実験について説明する。実験に用いたオーステ
ナイト鋳鉄の化学成分を第3表に示す。
を調べた実験について説明する。実験に用いたオーステ
ナイト鋳鉄の化学成分を第3表に示す。
第 5 表
供試材はNi含有量を1&52%から2946%まで種
々変化させた7種類のオーステナイト鋳鉄を用い、Ni
以外の組成はA鋳鉄を除いて同一としである。A鋳鉄は
Ni量を1N52%と低くしておシ、このままではオー
ステナイト組織を保てないので、Mn’l&72%加え
ている。以上7種類のオーステナイト鋳鉄はいずれも黒
鉛形状は球状である。
々変化させた7種類のオーステナイト鋳鉄を用い、Ni
以外の組成はA鋳鉄を除いて同一としである。A鋳鉄は
Ni量を1N52%と低くしておシ、このままではオー
ステナイト組織を保てないので、Mn’l&72%加え
ている。以上7種類のオーステナイト鋳鉄はいずれも黒
鉛形状は球状である。
試験は、直径5慎の試験片を用い33℃の7%Naot
水溶液中で、それぞれの破断応力の80%の引張応力
を負荷して行った。結果を第2図に示す。結果はいずれ
も同一条件で2回試験した平均値を示しである。
水溶液中で、それぞれの破断応力の80%の引張応力
を負荷して行った。結果を第2図に示す。結果はいずれ
も同一条件で2回試験した平均値を示しである。
第2図かられかるように、オーステナイト鋳鉄のsea
に到るまでの寿命を延ばすのにNiの効果が大であるこ
とは明らかであ)、Niを22%特に24%以上添加す
ることでその効果が大きくあられれることがわかる。
に到るまでの寿命を延ばすのにNiの効果が大であるこ
とは明らかであ)、Niを22%特に24%以上添加す
ることでその効果が大きくあられれることがわかる。
本発明鋳鉄は以上の知見によるものであり、以下の如き
組成を特徴とするものでちる。
組成を特徴とするものでちる。
C五〇D %以下
gl 1.00〜&00%Mn
1.5 %以下 P α08 %以下 Ni 2LOO%を越える量Cr
5.5 %以下 Fs 残部 からなシ、更に黒鉛形状が球状乃至は塊状であるオース
テナイト鋳鉄。
1.5 %以下 P α08 %以下 Ni 2LOO%を越える量Cr
5.5 %以下 Fs 残部 からなシ、更に黒鉛形状が球状乃至は塊状であるオース
テナイト鋳鉄。
次いで本発明において成分限定をした理由を以下に述べ
る。
る。
Cを500%以上含有すると鋳鉄が脆化するようになる
ので、五〇〇%を上限とする。
ので、五〇〇%を上限とする。
Slの含有量が1−%未満では白銑化傾向が強くなるの
で1%以上含有させなければならない。
で1%以上含有させなければならない。
81の上限を6%としたのは、Siを多く添加すると耐
SaC性を劣化させる事がわかったからである。s1添
加の影響を調べるために実施した実験について説明する
。
SaC性を劣化させる事がわかったからである。s1添
加の影響を調べるために実施した実験について説明する
。
試験はSlを2,52%とした鋳鉄BとSlを6.03
%とした鋳鉄Hを供試材としてsea試験を行った。供
試材の化学成分を第4表に示す。
%とした鋳鉄Hを供試材としてsea試験を行った。供
試材の化学成分を第4表に示す。
第4表
化学成分重量%
直径51111の試験片を用い、33℃の7%Nap/
水溶液中で、3okgf7/−の引張応力を負荷したと
ころ、鋳鉄Bが304時間で破断したのに対し、鋳鉄■
は、鋳鉄Bよりも破断応力が高いにもかかわらず、52
時間で破断し、Siの増加が耐sea性を劣化させるこ
とがわかった。
水溶液中で、3okgf7/−の引張応力を負荷したと
ころ、鋳鉄Bが304時間で破断したのに対し、鋳鉄■
は、鋳鉄Bよりも破断応力が高いにもかかわらず、52
時間で破断し、Siの増加が耐sea性を劣化させるこ
とがわかった。
Mnは、オーステナイトの安定化、脱酸、脱硫等の効果
を有しておシ必要に応じて添加され゛るが、特に低温用
を目的とする以外は1.5%以上を必要としないため上
限を1.5%とした。
を有しておシ必要に応じて添加され゛るが、特に低温用
を目的とする以外は1.5%以上を必要としないため上
限を1.5%とした。
一方、Ni含有量が多り、Mnによるオーステナイト安
定化の効果を必要としない場合や、他に脱酸、脱硫措置
が行なわれる場合には必ずしもMnの添加を必要としな
いので下限を定めなかった。
定化の効果を必要としない場合や、他に脱酸、脱硫措置
が行なわれる場合には必ずしもMnの添加を必要としな
いので下限を定めなかった。
Pは、その含有量が増すと、Cの溶解度が下り、炭化物
を形成し易くなシ、機械的性質が劣化するため0.08
%を上限とした。
を形成し易くなシ、機械的性質が劣化するため0.08
%を上限とした。
Crは、耐熱性、耐摩耗性、耐酸性を与える有効成分で
あるが、摩耗性物質を含まない中性塩水中では必ずしも
その添加を必要としないので下限を定めなかった。一方
、鋳鉄中に含有されるCrは強力に黒鉛生成を妨げ、セ
メンタイトを安定化させて、白銑化傾向を強めると共に
、クロム炭化物の生成傾向が極めて強くなシ、健全な組
織が得られなくシるため上限を5.5%とした。
あるが、摩耗性物質を含まない中性塩水中では必ずしも
その添加を必要としないので下限を定めなかった。一方
、鋳鉄中に含有されるCrは強力に黒鉛生成を妨げ、セ
メンタイトを安定化させて、白銑化傾向を強めると共に
、クロム炭化物の生成傾向が極めて強くなシ、健全な組
織が得られなくシるため上限を5.5%とした。
sCaに対するCrの影響を調べるために実施した実験
について説明する。試験は、Crを2.34%としたG
鋳鉄とCrを4.21%とした工鋳鉄を供試材としてs
Ca試験を行った。供試材の化学成分を第5表に示す。
について説明する。試験は、Crを2.34%としたG
鋳鉄とCrを4.21%とした工鋳鉄を供試材としてs
Ca試験を行った。供試材の化学成分を第5表に示す。
第 5 表
直径5露の試験片を用い、33℃、7%Nap/溶液中
で30 kgf/−の引張応力を負荷したところ、鋳鉄
Gが2100時間で破断したのに対し、鋳鉄工は1.2
250時間で破断し、大きな差異はなかった。
で30 kgf/−の引張応力を負荷したところ、鋳鉄
Gが2100時間で破断したのに対し、鋳鉄工は1.2
250時間で破断し、大きな差異はなかった。
Crは、sCaそのものに対しては大きな影響をおよぼ
さないが、前述の製造上の理由から上限を定めたもので
ある。
さないが、前述の製造上の理由から上限を定めたもので
ある。
Niは、対sea性を向上するのに最も有効な成分であ
り、22%特に24%以上の添加でその効果が顕著とな
ることから下限を22%とした。
り、22%特に24%以上の添加でその効果が顕著とな
ることから下限を22%とした。
一方、Niを多く添加すれば対SaC性向上には有効で
あるが、コスト上昇をまねき、工業的には利点が生じな
いため上限は28%程度が好ましい。
あるが、コスト上昇をまねき、工業的には利点が生じな
いため上限は28%程度が好ましい。
以上の如く、本発明の鋳鉄よシなる機器は、塩水中で優
れた耐scq性を持ち、耐塩水材料として利用効果大な
るものである。
れた耐scq性を持ち、耐塩水材料として利用効果大な
るものである。
第1図はオーステナイト鋳鉄Type 2とTypeD
−2の33℃の7%食塩水中における負荷応力と破断時
間との関係を示し、第2図はオーステナイト鋳鉄のNi
含有量と33℃の7%Ha(3/ 水溶液中での引張
応力負荷時の破断時間との関係を示す図である。
−2の33℃の7%食塩水中における負荷応力と破断時
間との関係を示し、第2図はオーステナイト鋳鉄のNi
含有量と33℃の7%Ha(3/ 水溶液中での引張
応力負荷時の破断時間との関係を示す図である。
Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1、C 3.00 重量%以下 Si 1.00〜3.00重量% Mn 1.5 重量%以下 P 0.08 重量%以下 Ni 22.00 重量%を越える量 Cr 5.5 重量%以下 Fe 残部 よりなり、黒鉛形状が球状乃至は塊状であるオーステナ
イト鋳鉄で構成されてなる耐塩水用機器。 2、Ni含有量が22重量%を越え、28重量%以下で
ある特許請求の範囲第1項記載の耐塩水用機器。 3、Ni含有量が24.0〜28.0重量%である特許
請求の範囲第1項記載の耐塩水用機器。
Priority Applications (6)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP59127632A JPS619550A (ja) | 1984-06-22 | 1984-06-22 | 耐応力腐食割れオ−ステナイト鋳鉄製機器 |
US06/745,624 US4861395A (en) | 1984-06-22 | 1985-06-17 | Method of using machine parts made of austenitic cast iron having resistance to stress corrosion cracking in contact with salt water |
CA000484307A CA1248781A (en) | 1984-06-22 | 1985-06-18 | Machines or machine parts made of austenitic cast iron having resistance to stress corrosion cracking |
DE8585107587T DE3580715D1 (de) | 1984-06-22 | 1985-06-19 | Maschinen oder maschinenteile hergestellt aus einem austenitischen gusseisen mit guter widerstandsfaehigkeit gegen spaltrisskorrosion. |
EP85107587A EP0169373B1 (en) | 1984-06-22 | 1985-06-19 | Machines or machine parts made of austenitic cast iron having resistance to stress corrosion cracking |
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