JPS6195146A

JPS6195146A - 隅棟瓦とこれを用いた下り棟の葺き上げ方法

Info

Publication number: JPS6195146A
Application number: JP21704584A
Authority: JP
Inventors: 育男森田
Original assignee: Kubota Corp
Current assignee: Kubota Corp
Priority date: 1984-10-15
Filing date: 1984-10-15
Publication date: 1986-05-13
Anticipated expiration: 2009-09-28
Also published as: JPH0676713B2

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】（産業上の利用分野）本発明は、下り棟の葺き上げ方法及びその方法に使用す
る隅棟瓦に関する。

（従来の技術及び発明が解決しようとする問題点）石綿セメント瓦、ガラス繊維補強セメント瓦等の平板瓦
で葺き上げた屋根外観は、各屋根材の厚みが薄いこと、
及び葺き上げパターンが単調な直線模様となることによ
り外観に重厚感がないといった欠点があり、このような
欠点を解決することを目的として、第７図に示す如く、
平板瓦１９平面形状における下辺２に上辺３方向へ向け
てスリット状切り込み４を側辺５と平行に適宜数設けた
ものがある。さらには、スリット状切り込み４で区分さ
れる下辺に適宜段差を与えたものがあり、夫々葺き上げ
パターンに変化を付与しようとするものである。また平
板瓦１の下辺２、切り込め４及び側辺５は面取り状の化
粧小口６とされている。

しかしながら、屋根の下り棟の棟線に沿った部分におい
ては、平板瓦１を第７図に示すように棟線Ｐに沿って切
断する必要があり、この切断線と切り込み４とが交差し
た場合、平板瓦１が分解し、葺き上げが行い難く、また
、施工後においても、分解小片１ａがずれやすく雨漏り
の原因となることがあった。また、第８図に示される如
く、切り込み４のない平板瓦７を棟線部分に用いれば、
上記欠点は解消されるが、平板瓦２の切断残りの部分２
ａが無駄になり、材料の無駄が大きい欠点があった。そ
こで、上記問題点に鑑み、簡単な形状の隅棟圧を利用し
て、下り棟部の葺き上げ作業の能率向上を図ると共に材
料の無駄を防止することを目的とする。

（問題点を解決するための手段）その第１の発明の技術的手段は、スリット状切り込み１
４を有する平板瓦１１で葺き上げられる屋根の下り棟２
３において、下り棟２３の棟線０に向い葺き並べてきた
平板瓦１１側辺１５と棟線Ｏとの空間部分に、正方形板
状で、かつ−に下左右の各辺１８、　１９゜２０．２１
が夫々平板瓦１１の下端縁の化粧小口１６と同形の化ｔ
ｉｔ小口２２とされた隅棟圧１７を棟線０に沿うよう切
断して配置し、切断残りの隅棟圧１７ｃを棟１ｊｌＱの
右側或いば左側の別の平板瓦１１側辺１５と棟線０との
空間部分に選択的に反転して使用する点にあり、また第
２の発明の技術的手段は、正方形板状で、かつ上下左右
の各辺１８、１９，２０．２１が夫々平板瓦１１の下端
縁の化粧小口１６と同形の化粧小口２２とされた点にあ
る。

（作　　用）本発明によれば、平板瓦１１側辺１５と棟線Ｑとの空間
部分に、棟線口に沿うように切断した隅棟圧１７ａを配
置するため、分解小片が発生せず、下り棟２３部の葺き
上げ作業が容易となり、施工後の防水性も向上できる。

そして、隅棟圧１７が正方形板状で、上下左右の各辺１
８、　１９．２’０．２１が化粧小口２２とされている
ため、棟線口の右側或いは左側の別の平板瓦１１側辺１
５と棟線Ｏとの空間部分に、切断残りの隅棟圧１７ｃを
適宜反転して選択的に使用することができ、隅棟圧１７
が有効に使用でき、材料の無駄が防止でき、またいずれ
の側にも使用できるため作業性がよい。

（実施例）以下、本発明の実施例を図面に基づいて説明すると、第
１図乃至第６図において、１１は平板瓦で、前述同様、
下辺１２より上辺１３方向に向けてスリット状切り込み
１４を備え、下辺１２、切り込み１４及び側辺１５は面
取り伏の化粧小口１６とされている。１７は隅棟圧で、
正方形でかつ平板瓦１１と略同厚の板状に形成されてお
り、上下左右の各辺１８、１９，２０゜２１は平板瓦１
と同形の化粧小口２２とされている。

そして平板瓦１１を、下り棟２３の棟線口に向い両屋根
面２４上に横一列に葺き並べ、最終の平板瓦１１側辺１
５と棟線口との空間部分に、第２図仮想線で示す棟線口
に沿うよう切断された隅棟圧１７ａを配置して、第６図
に示される如く、棟線口上で別の隅棟圧１７ｂと突き合
わせ、この各隅棟圧１７ａ、１７ｂ下端縁２５．２５を
互いに同一線上に並ぶように調整した後、両隅棟瓦１７
ａ、　１７ｂの両者に亘って、下端に両隅棟瓦１．７ａ
、１７ｂ下端縁２５．．２５と嵌合する折り返し部２６
を備えた棟コーナー役物２７を嵌合し、棟線口に沿って
配置していくことにより構成されている。

そして、上記における棟線Ｑの反対側、即ち第６図にお
いて、棟線０の右側の別の隅棟圧１７ｂを配置するに際
しては、第２図における隅棟圧１７の切断残り部分１７
ｃを、第５図に示す如く、右回りに９０度回転させて棟
線口に沿うように切断ずれば、隅棟圧１７ｂが容易に得
ることができる。従って、一枚の隅棟圧１７を棟線口両
側の隅棟圧１７ａ、１７ｂとして有効に使用できる。或
いは、隅棟圧１７の切断残り部分１．７ｃを、第４図に
示される如く、右回りに１８０度回軸回転て棟線口に沿
うように切断すれば、棟線口の左側の隅棟圧１７ｄが容
易に得ることができる。従って、一枚の隅棟圧１７を棟
線口の一方側で、２段分の隅棟圧１７ａ、１７ｄとして
有効に使用できる。以上のように、隅棟圧１７が正方形
板状に形成され、上下左右の各辺１８，１９，２０．２
１が化粧小口２２とされている。一枚の隅棟圧１７を平
板瓦１１側辺１５と棟線口との空間部分の２個所に有効
に利用でき、材料の無駄が防止できる。また、切断残り
の隅棟圧１７ｃを適宜角度反転さ・Ｕ”ることによって
、棟線Ωの右側或いは左側のいずれにも選択的に使用で
きるため、使い勝手がよく、作業性がよい。また棟線０
両側に隅棟圧１７を使用するため、従来の如く平板瓦１
で棟部全体を葺く場合と比較して、分解小片が発生せず
、葺き」二げ作業が容易となり、施工後の防水性も向」
二できる。さらに平板瓦１１と隅棟圧１７との表面露出
面が同一面となり、美しい葺き納めとなる。

（発明の効果）本発明によれば、平板瓦側辺と棟線との空間部分に、正
方形板状の隅棟圧を棟線に沿うように切断して配置する
ため、従来の如く、分解小片が発生せず、下り棟部の葺
き上げ作業が容易となり、施工後の防水性も向上できる
。そして、隅棟圧が正方形板状で、上下左右の各辺が化
粧小口とされているため、棟線の右側或いは左側の別の
平板瓦側辺と棟線との空間部分に切断残りの隅棟圧を適
宜反転して選択的に使用することができ、隅棟圧が有効
に使用でき、材料の無駄が防止でき、またいずれの側に
も使用できるため、作業性がよいという利点を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例を示す平面図、第２図は本発明
の実施例における隅棟圧の平面図、第３図は第２図ｍ−
ｍ線断面矢視図、第４図及び第５図は切断残りの隅棟圧
の使用説明図、第６図は棟納め状態を示す斜視図、第７
図及び第８図は従来例の平板瓦の切断状態を示す平面図
である。】１・・・平板瓦、１４・・・切り込み、１５・・・側
辺、１６・・・化粧小口、１７・・・隅棟圧、１８・・
・上辺、１９・・・下辺、２０・・・左辺、２１・・・
右辺、２２・・・化粧小口、２３・・・下り棟。

Claims

【特許請求の範囲】１、スリット状切り込み１４を有する平板瓦１１で葺き
上げられる屋根の下り棟２３において、下り棟２３の棟
線Ｑに向い葺き並べてきた平板瓦１１側辺１５と棟線Ｑ
との空間部分に、正方形板状で、かつ上下左右の各辺１
８、１９、２０、２１が夫々平板瓦１１の下端縁の化粧
小口１６と同形の化粧小口２２とされた隅棟瓦１７を棟
線Ｑに沿うよう切断して配置し、切断残りの隅棟瓦１７
ｃを棟線Ｑの右側或いは左側の別の平板瓦１１側辺１５
と棟線Ｑとの空間部分に選択的に反転して使用すること
を特徴とする下り棟の葺き上げ方法。２、正方形板状で、かつ上下左右の各辺１８、１９、２
０、２１が夫々平板瓦１１の下端縁の化粧小口１６と同
形の化粧小口２２とされたことを特徴とする特許請求の
範囲第１項記載の方法に使用する隅棟瓦。