JPS6191011A - 水素化ケイ素の製造方法 - Google Patents

水素化ケイ素の製造方法

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JPS6191011A
JPS6191011A JP20974784A JP20974784A JPS6191011A JP S6191011 A JPS6191011 A JP S6191011A JP 20974784 A JP20974784 A JP 20974784A JP 20974784 A JP20974784 A JP 20974784A JP S6191011 A JPS6191011 A JP S6191011A
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博治 宮川
Toshihiro Abe
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Kaoru Inoue
薫 井上
Hiroshige Amita
裕茂 網田
Noriyuki Yanagawa
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 産業上の利用分野 本発明は、ケイ素とマグネシウムを含む合金と酸とを反
応させることにより、一般式S 1nH2n +2(n
は正の整数)で表わされる水素化ケイ素を製造する方法
に関する。
従来の技術 近年エレクトロニクス工業の発展に伴い、多結晶シリコ
ンあるいはアモルファスシリコン等の半導体用シリコン
の需要が急激に増大している。水素化ケイ素SinH,
n+2はかかる半導体用シリコンの製造用原料として最
近その重要性を増しており。
特にシラン(SiH4) 、ジシラン(S1□H,)は
太陽電池用半導体の原料として、今後大幅な需要増加が
期待されている。
従来、水素化ケイ素の製造方法としては、以下に例示す
るような(・くつかの方法が知られている。
0M92Sl+ 4HCj’aq  −−一→2MfC
/2 十1/n SinH2n+2 + (1”)H2
n −33℃ 0Mg2Si+4NH,Br inliqNH32M7
Br2+4NH3+ 1/n S i n H2n+2
 + (1”)H2■S iC1!4+ L iA/H
4lne?A、、  L icz + AI!cz3+
511−T4 0 S1+S rcz4+ 2I−I、、 −51HC
z3+5i)13cl!2S iHC/3S i C4
+ + S iHz C422S + H2Cl!2 
    S r HClrF S i )H3CI!2
S IH3CI!S 1)I、 + S 1H2C7!
2これらの従来公知の方法の中でケイ化マグネシウムの
ごときケイ素合金と酸とを水溶液中で反応させる■の方
法は、たとえば、■の反応のごとく。
高価な還元剤を必要とせず、また■や■の反応のごとく
低温または加圧下に反応させる必要もない上、特にジン
ラン(Si□H6)を製造する場合、■の反応のごとく
原料として高価なヘキサクロロジシラン(5i2Ct!
6 )を使用するといった欠点もないため、基本的には
最も実施容易なすぐれた方法である。
しかしながら、■の方法においてはケイ素合金中のケイ
素のモノシラン(S*H4)、ジシラン(S121−1
. )等利用価値の高い水素化ケイ素への転化率(以下
収率という)が低いという致命的な欠点がある。(Z、
 Anorg、 Allgem、 Chem、、  3
03 。
283 (1960)、 J、A、C,S、、、57.
1349(1935) )。
本発明者らは、先に上記■の方法における問題点を解決
する手段として、例えば低温で反応を実施する、あるし
・は反応系にエーテル化合物、炭化水素、ハロゲン化炭
化水素、水素化ケイ素、有機ケイ素化合物などの有機溶
媒を共存させるなどの方法がきわめて効果的であること
を見出してすでに提案している(特願昭58−2451
39、特願昭58−245772、特願昭58−245
773)。
かかる提案された方法が転化率を向上しうる理由のひと
つとして、生成熱の除去がきわめて効果的に改良される
ためであろうと推定される。
しかしながら、ケイ素合金と酸性水溶液との反応のさせ
方としては、ケイ素合金が粉末状態で酸性水溶液に加え
られる態様で反応が行なわれている。このため投入時該
合金の粒子表面は瞬間的にかなり反応熱により蓄熱し過
熱されているものと推定される。かかる収率低下の原因
となる局所的な発熱を防止するために、粒子を粉砕して
極度に細分化することが考えられるが、ケイ素合金の場
合、どうしても2次粒子が形成されることを防止できな
いため、その効果には限界がある。
又合金を粉末のまま装入する場合には、その装入速度を
機械的に一定とすることが難しく、瞬間的にガス発生量
が増加する現象がしばしば認められる。このため反応装
置に付随するコンデンサー及びシランガス捕集のための
冷却設備の冷却能力をそれ相応に大きく設計する必要が
あり特にスケールアップする場合問題となっていた。
本発明者らは、これらケイ素合金の粒子にかかわる問題
点を解決すべく鋭意努力した結果、ケイ素合金を細分化
すると共にこれを予め液体溶媒中にスラリーとして分散
させた状態とし、しかる後に酸性水溶液と接触反応させ
ることにより、ガス発生量を安定に保ちかつケイ素合金
中のケイ素の水素化ケイ素、特に81トシ、S i 2
 H6への転化率を犬幅忙向上できることを見出し本発
明を完成した。
発明の詳細な開示 本発明において用いられるケイ素合金とは、ケイ素とマ
グネシウムを必須成分とするものであり。
他に第3成分金属を含むことができる。マグネシウムと
ケイ素の原子比(Mg/Si)は1/3乃至3/1の範
囲であることが望ましい。具体例としテハ、Mfz S
 i、 My、、 S iN i、Mg25 iA/、
 Mg2 S iBa。
Mgz Si□Ce、 MpnSi+yCu+6. M
lls 5tahls Fe等が挙げられ、特にMダ2
Siが最も好ましい。これらは2種以上の混合物として
用(・ることもできる。
本発明の方法において使用するケイ素合金の粒径は、小
さい程望ましく、具体的には1000μm以下、好まし
くは100μm以下、更に好ましくは10μm以下であ
る。通常粒子は機械的手段でこの範囲の粒径になるよう
に粉砕する。ケイ素合金の細分化には、通常の粉砕によ
る方法が採用でき、例えばボールミル、ロッドミル、ジ
ェットミルなどの粉砕機により目的は達せられる。
本発明の方法において使用する酸は、塩化水素酸、臭化
水素酸、フッ化水素酸、硫酸、リン酸などの無機酸;お
よびギ酸、蓚酸、プロピオ/酸などの有機酸があげられ
る。これらのうち塩化水素酸、硫酸が特に好ましい。溶
液中の酸濃度は、本発明において特に制限するものでは
なし・が、酸濃度1乃至50wt、%の範囲であること
が、水素化ケイ素の収率上好ましい。なおこれらの酸水
溶液中には、後述するような1種または2種以上のエー
テル化合物、炭化水素、ハロゲン化炭化水素、水素化ケ
イ素、有機ケイ素化合物などの有機溶剤を共存させるこ
ともできる。これらの使用割合は酸性水溶液の0.00
1乃至1000倍容量、好ましくは0.01乃至10倍
容量である。
本発明は、ケイ素合金と酸とを反応させることに関する
ものであり、特にケイ素合金を予め適当な液体溶媒中に
けん濁させしかる後に酸性水溶液と反応させることに特
徴を有する。すなわち好ましくは細分化されたケイ素合
金を、液体溶媒中にできるだけ均一に分散させ、このけ
ん濁液な酸性水溶液中に装入するか、あるいはこのけん
濁液中に酸性水溶液を装入することにより反応を行なう
ものである。
本発明の方法で用いられる液体溶媒とは、ケイ素合金お
よび目的とする生成水素化ケイ素と実質的には反応しな
いものであり、水、エーテル化合物、炭化水素、ハロゲ
ン化炭化水素、水素化ケイ素、有機ケイ素化合物などが
好ましい。具体的に&’r−水、シメfルエーテル、ジ
エチル:1ニー −f /L/、 エチルメチルエーテ
ル、モロ−プロピルエーテル、モロ−ブチルエーテル、
エチル1−クロルエチルエーテル、エチレングリコール
ジメチルエーテル。
テトラヒドロフラン、テトラヒ・ドロピラン、ジオキサ
ン、アセタール、エタン、プロパン、n−ブタン、1−
ブタン、n−ペンタン、2−メチルブタン、n−ヘキサ
ン、2−メチルペンタン、3−メチルペンタン、2,2
−ジメチルシラン、n−へブタン、n−オクタン、ベン
ゼン、トルエン、エチルベンゼン、キシレン類、アニソ
ール、モノクロルペンタ!ずフルオロエタン、ジクロロ
ジフルオロメタン、オクタフルオロシクロブタン、ジク
ロロテトラドラフルオロエタン、ジクロロモノフルオロ
メタン、トリクロロフルオロメタン、トリクロロトリフ
ルオロエタン、テトラクロロジフルオロエタン、ジクロ
ロエタン、ジシラン、トリシラン、モノメチルシラン、
ジメチルシラン、トリエチルシラン、テトラメチルシラ
ン、ジエチルシラン、トリエチルシラン、テトラエチル
シラン、トリメチルエチルシラン、トリメチルブチルシ
ラン、ジメチルジエチルシラン、ヘキサメチルジシラン
、モノメチルジフルオロシラン、モノメチルトリフルオ
ロシラン、ジメチルジフルオロシラン、トリメチルフル
オロシラン、エチルトリフルオロシラン、ジエチルジフ
ルオロシラン、トリエチルフルオロシラン、ジエチルフ
ルオロクロロシラン、トリメチルメトキシシラン、トリ
メチルエトキシシランなどが挙げられる。この他ケトン
化合物。
アルデヒド化合物、アミン化合物なども用い得る。
これらは2種類以上用いることも可能である。
次に本発明における反応様式を具体的に例示するがもち
ろん本発明が以下の例示に限定されるものではない。
(1)水に分散、けん濁させた合金を1反応器中の酸性
水溶液に装入、あるいはこれらの各成分を同時に所定量
ずづ反応器に装入して反応を行なう。
(2)有機溶媒の共存せる酸性水溶液中にて反応を行な
う場合には、有機溶媒中に分散、けん濁させた合金を反
応器中に仕込んだ酸性水溶液に装入する。なお、特に生
成する反応熱を共存せる有機溶媒の気化熱として除去す
ることを目的に、該有機溶媒の還流下にて反応を行なう
場合には。
有機溶媒の還流液を用いてケイ素合金のけん濁液を作成
することも可能である。
本発明の方法を実施する場合の反応温度は、低温はど好
ましく、−90乃至100℃、好ましくは−50乃至5
0℃の範囲である。ケイ素合金と酸との反応はきわめて
速く、通常数分の接触時間で反応は終了する。なお、雰
囲気ガスは必ずしも必要でないが、必要に応じ生成する
水素化ケイ素と反応しない、例えば水素、ヘリウム、ア
ルゴン、窒素等を用い得る。生成ガスの分離及び精製は
、それぞれ通常の深冷分離、吸着剤等によって行ない得
る。
実施例 以下、本発明を実施例によってより具体的に説明する。
〈実施例1〉 マグネシウムとケイ素の粉末を混合した後(モル比M7
/ S i = 2/1 )、水素雰囲気中、650℃
にて24時間焼成し青黒色のケイ化マグネシウム(1)
を得た。更にこのケイ化マグネシウム(I)をボールミ
ルにより24時間粉砕することにより粒径50μm以下
のケイ化マグネシウム叫を得た。
次に容量300−のセパラブルフラスコに、濃度20w
t、%の塩酸水溶液200−を入れ、攪拌しながら水素
ガス雰囲気中この塩酸水溶液に、上記ケイ化マグネシウ
ム(II) 69 (78,2mmol−81)の水ス
ラリー液(スラリー濃度0.069 / rd 5ol
n、 )を40分間0.159−My2S1/minの
一定速度で加え続けた。反応中は反応液の温度を0℃に
保ち、生成ガスは液体チノ素温度で冷却したトラップ中
に捕集し、反応終了後(ケイ化マグネシウム投入終了後
)捕集ガス中のS i H,,512H6,5i3)L
+の量をガスクロマトグラフにより分析、定量した。
5ilk、、5i2H,、Si、H,はそれぞれ26.
1 mmo I、6、4 m mo l、2.0 m 
mo lであった。これら3種類の水素化ケイ素の量は
1反応に供したケイ化マグネシウム中のケイ素の57.
4%に相当する。
〈実施例2〉 第1図に示したフローシートに従って連続的に反応を行
なった。すなわち、水素ガス雰囲気中、−25℃に設定
した還流コンデンサー3を取付けた反応器1に、濃度2
5 wt、%の塩酸水溶液をLow//minの一定速
度で加えた。
一方、還流コンデンサーによって還流する液は3d/m
inの一定速度で新しく追加するジエチルエーテルとと
もに液体溶媒として合金スラリー調製槽4に装入し、上
記のケイ化マグネシウムなけん濁させたスラリー液とし
て反応器1に装入した。ケイ化マグネシウムの装入速度
は0.509/minの一定速度で行ない、8時間反応
を行なった。反応はジエチルエーテルを還流しながら(
約35℃)行ない、また反応中は反応液の一部をオーバ
ーフロー形式で反応液貯N2に抜出すことにより1反応
器中の反応液をほぼ一定量(約50−)に保った。
反応中に先成したガスは初め一70℃に冷却したジエチ
ルエーテルの入ったトラップ(トラップ(I))にて1
次に液体チッ素温度で冷却したトラップ(トラップ(■
))にて捕集した。反応終了後、トラップfl)、トラ
ップ(II)および反応液貯槽2中の5iI(、。
512H6、S i 、I−1,の量をガスクロマトグ
ラフにより分析、定量した。
結果を第1表に示す。
〈実施例3乃至6〉 実施例2において、ジエチルエーテルのかわりに、エチ
ルメチルエーテル、n−ブタン、フロン−c318、ト
リメチルシランを用い、それぞれ第1表に示す反応温度
で反応を行なった以外は実施例2と同様に実験を行なっ
た。
く比較例1〉 実施例1において、ケイ化マグネシウムを固体粉末の状
態で反応器に加えた以外は実施例1と同様に実験を行な
った。
結果を第1表に示す。
〈比較例2乃至6〉 実施例2乃至6において、ケイ化マグネシウム(II)
をスラリーとせずに、固体粉末の状態で、塩酸水溶液お
よび追加のジエチルエーテルとともに直接反応器゛1に
装入した以外は実施例2乃至6と同様に実験を行なった
結果を第1表に示す。
以上実施例、比較例をまとめた第1表より明らかなごと
く1合金を液体溶媒中にけん濁させ、酸水溶液と接触さ
せ反応させる本発明では、直接合金を粉体状態で酸水溶
液と接触させ1反応させる比較例に比較し、 5II−
14,5I2I−I6及び5i3I−I8の合計収率が
約10%程度高いのである(例えば第1表における実施
例1057.4%に対し比較例1では44,5%である
。以下それぞれ第1表の実施例2.3.4・・・・・・
・・・と比較例2,3.4・・・・・・・・・との対応
より明らかである。)また第1表の備考欄に記載のごと
く、比較例の方法ではしばしばフラッディング現象が見
られ、実験室規模での試験ではともかく、スケールアッ
プした場合には安全上及び装置の設計上きわめて問題で
ある。
発明の効果 以上のどと(1本発明は、ケイ素とマグネシウムを含む
合金と酸性水溶液との反応により水素化ケイ素を製造す
る方法において、該ケイ素合金の微粉を予め水あるいは
液体溶媒中に分散、けん濁させ、スラリー液として酸性
水溶液と接触させ反応をさせることにより水素化ケイ素
、特に5i)I4.5i2H,の収率な大幅に向上せし
めると共に更に合金の装入速度を一定に保つことが容易
となり、その結果ガス発生量が安定し定常運転が保たれ
、プロセスの安全性が増す。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の方法を実施するための一例を示すフロ
ーシート図である。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)マグネシウム及びケイ素を含む合金と酸性水溶液
    とを作用せしめて一般式SinH_2_n_+_2(n
    は正の整数)で表わされる水素化ケイ素を製造する方法
    において、該合金を予め液体溶媒中にけん濁させた状態
    で酸性水溶液と接触させ反応させることを特徴とする水
    素化ケイ素の製造方法。
  2. (2)該液体溶媒が、エーテル化合物、炭化水素、ハロ
    ゲン化炭化水素、水素化ケイ素、有機ケイ素化合物また
    は、水である特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  3. (3)マグネシウム及びケイ素を含む合金がケイ化マグ
    ネシウムである特許請求の範囲第1項に記載の方法。
  4. (4)酸性水溶液が、ハロゲン化水素酸、硫酸、リン酸
    、有機酸の水溶液である特許請求の範囲第1項に記載の
    方法。
JP20974784A 1984-10-08 1984-10-08 水素化ケイ素の製造方法 Granted JPS6191011A (ja)

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JPH0480850B2 JPH0480850B2 (ja) 1992-12-21

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6679925B1 (en) * 1999-11-22 2004-01-20 Sony Corporation Methods of manufacturing negative material and secondary battery
FR2989072A1 (fr) * 2012-04-06 2013-10-11 Air Liquide Production de silanes a partir d'une poudre d'alliages de silicium et de metaux alcalino-terreux ou siliciures de metaux alcalino-terreux et d'acide chlorhydrique
FR2989077A1 (fr) * 2012-04-06 2013-10-11 Air Liquide Production de silanes a partir d'alliages broyes et fluidises de silicium et de metaux alcalino-terreux ou siliciures de metaux alcalino-terreux
JP2014169207A (ja) * 2013-03-04 2014-09-18 Mitsui Chemicals Inc シラン類の製造方法
US8883111B2 (en) 2008-10-17 2014-11-11 Wacker Chemie Ag Method for producing neopentasilanes

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