JPS6190731A - 水性樹脂分散液の製造方法 - Google Patents

水性樹脂分散液の製造方法

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JPS6190731A
JPS6190731A JP59211262A JP21126284A JPS6190731A JP S6190731 A JPS6190731 A JP S6190731A JP 59211262 A JP59211262 A JP 59211262A JP 21126284 A JP21126284 A JP 21126284A JP S6190731 A JPS6190731 A JP S6190731A
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resin dispersion
acid
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Yoshihiro Arita
有田 義広
Masanori Sagara
昌則 相良
Masuji Izumibayashi
益次 泉林
Ryoichi Oshiumi
鴛海 量一
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は、新規な乳化剤及び水性樹脂分散液に関するも
のである。さらに詳しくは、優れた乳化力を有し、且つ
、架橋反応性を有する陽イオン性乳化剤及び該乳化剤を
利用して得られる耐水性をはじめ諸物性に優れた皮膜を
形成し得る水性樹脂分散液に関するものである。
本発明の水性樹脂分散液は、陽イオン性または両イオン
性の粒子荷電を有するため様々な物質への吸着性、接着
性に優れ、当業界において汎用されている公知の乳化剤
を用いたものにくらべて発泡が少なく、さらにまた自己
架橋性であるために耐水性の良好な強度の高い皮膜を形
成し得るので、繊維加工、ガラス繊維加工、皮革加工及
びガラス5金属、セメント、プラスチックなどのような
種々の無機及び有機材料へのコーティング、接着などの
広汎なる分野において有用なものである。
(従来の技術) 従来からドデシルトリメチルアンモニウムクロリド、ス
テアリルトリメチルアンモニウムクロリドなどのような
陽イオン性乳化剤及びそれらの存在下にビニル化合物を
乳化重合して得られる陽イオン性エマルションは公知で
あり、陽イオン性であることを生かして各種の用途に用
いられているが、皮膜の耐水性や強度が劣るという欠点
があった。これらの欠点を改良しようとしたものに、例
えば第2級アミン基を含有するポリアミド樹脂をエビノ
・ロヒドリンと反応させて得られる水溶性陽イオン性熱
硬化性樹脂を乳化剤としてビニル化合物を乳化重合させ
て得られる陽イオン性ビニル重合体エマルションが提案
されている(特公昭46−22922号公報)。
しかし、上記水溶性陽イオン性熱硬化性樹脂は分子鎖中
に親水性基と疎水性基とが散在しているために、ビニル
化合物の重合中の安定性及びエマルションの保存中の安
定性が悪いという欠点があった。
(発明が解決しようとする問題点) 本発明は、従来の陽イオン性乳化剤及び陽イオン性エマ
ルションが有していた前記問題点を解消するものであり
、従って、その目的は、皮膜の耐水性や強度に優れかつ
乳化重合中の安定性や保存中の安定性に優れた水性樹脂
分散液及   1びそれを与える乳化剤を提供すること
にある。
(問題点を解決するための手段及び作用)本発明者らは
、親水性であるポリアミン及び/又はその誘導体に、疎
水性基もしくは疎水性基と親水性基とをエポキシ基やイ
ソシアネート基等の反応性基を介して導入し、かつ四級
化反応によってより親水化すると共に反応性基を導入す
るためのエピハロヒドリンを反応させてなる陽イオン性
の変性ポリアミンが優れた乳化力を示し、更に該変性ポ
リアミンが自己架橋性及び特定の官能基を有する化合物
との間での架橋性を有するととを見出した。また、前記
変性ポリアミンを乳化剤として重合性単量体の乳化重合
に使用すると5重合中の安定性良く水性樹脂分散液が製
造でき、得られた水性樹脂分散液は、保存中の安定性に
優れ、かつ耐水性に優れ強度゛′の大きい皮膜を形成し
、更には陽イオン性又は両イオン性であるために各種の
材質に対する密着性が良好な皮膜を形成することを見出
し、本発明に到達した。
即ち、第1の発明は、ポリアミン及び/又は= 4 = その誘導体に、一般式 %式% (式中、Rは炭素数4〜28の炭化水素基を示し、Aは
炭素数2〜4のアルキレン基を示し。
Xはエポキシ基もしくはイソシアネート基を有する原子
団、又はハロゲン原子を示し、ルは0又は1から30の
整数を示す。)で表わされる化合物とエピハロヒドリン
とを反応させて得られる変性ポリアミンよりなる乳化剤
に関するものである。また5第2の発明は、重合性単量
体の1種又は2種以上を水性媒体中で乳化重合させて水
性樹脂分散液を得るに際し、ポリアミン及び/又はその
誘導体に、一般式 %式% (式中、Rは炭素数4〜28の炭化水素基を示し、Aは
炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Xはエポキシ基も
しくはイソシアネート基を有する原子団、又はハロゲン
原子を示し、ルは0又は1から30の整数である。)で
表わされる化合物とエピハロヒドリンとを反応させて得
られる変性ポリアミンよりなる乳化剤を用いてなる水性
樹脂分散液に関するものである。
本発明に用いられるポリアミン及び/又はその誘導体と
は、分子中に少なくとも2個の窒素原子を有し、しかも
第1級及び/又は第2級アミン基を少なくとも2個有す
るものである。ポリアミンとしては例えば、エチレンイ
ミンの重合によって得られるポリエチレンイミンなどの
ようなアルキレンイミン類の重合又は共重合によって得
られるポリアルキレンイミン;エチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエ
チレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミンなどのよ
うな(ポリ)アルキレンポリアミン;ポリアルキレンイ
ミン及び/又は(ポリ)アルキレンポリアミンとアジピ
ン酸などの多塩基酸との縮合によって得られるポリアミ
ドポリアミン;ポリアルキレンイミン及び/又は(ポリ
)アルキレンポリアミン及び/又はアルキレンイミンと
尿素との反応によって得られるポリウレアポリアミン;
アルキレンイミンとフタル酸などの酸無水物との共重合
によって得られるポリアミドポリエステルポリアミンな
どを挙げることができる。またポリアミン誘導体として
は、前記ポリアミンにエチレンオキシド、プロピレンオ
キシドなどのアルキレンオキシドやアクリルアミドなど
のα、β−不飽和酸アミド化合物を付加反応させた物な
どを挙けることができる。
本発明に用いられる一般式 %式%) (式中、 R,A、X及びルは前記と同様である。)で
表わされる化合物(以下、化合物mという。)において
、式中のRに相当する炭素数4〜28の炭化水素基とし
ては、炭素数4〜28の直鎖状もしくは分枝状のアルキ
ル基% (アルキル)アリール基、(アルキル)水添ア
リール基、(アルキル)アラルキル基などを挙げること
ができる。
該化合物111としては、例えばエチレンオキシド、 
  ゛プロピレンオキシド、イソブチレンオキシドなど
のようなアルキレンオキシドの付加モル数が1から30
のルーオクチルポリオキシアルキレングリシジルエーテ
ル、n−ノニルポリオキシアルキレングリシジルエーテ
ル、ラウリルポリオキシアルキレングリシジルエーテル
、ステアリルポリオキシアルキレングリシジルエーテル
、2−エチルヘキシルポリオキシアルキレングリシジル
エーテルなどのような第1級アルキルポリオキシアルキ
レングリシジルエーテル類:炭素数12ないし14の第
2級アルコールの混合物にアルキレンオキシドを1から
30モル付加し、さらにグリシジルエーテル化したもの
、炭素数10ないし12の第2級アルコールの混合物に
アルキレンオキシドを1から30モル付加し、さらにグ
リシジルエーテル化したものなどのような第2級アルキ
ルポリオキシアルキレングリシジルエーテル類;アルキ
レンオキシドの付加モル数が1から30のオクチルフェ
ニルポリオキシアルキレングリシジルエーテル、ノニル
フェニルポリオキシアルキレングリシジルエーテル、ラ
ウリルフェニルポリオキシアルキレングリシジルエーテ
ル、ステアリルフェニルポリオキシアルキレングリシジ
ルエーテルなどのようなアルキルフェニルポリオキシア
ルキレングリシジルエーテル類;アルキレンオキシドの
付加モル数が1から30のオクチルシクロペンチルポリ
オキシアルキレングリシジルエーテル、オクチルシクロ
ヘキシルポリオキシアルキレングリシジルエーテル、ノ
ニルシクロペンチルポリオキシアルキレングリシジルエ
ーテル、ノニルシクロヘキシルポリオキシアルキレング
リシジルエーテル、ラウリルシクロペンチルポリオキシ
アルキレングリシジルエーテル、ラウリルシクロヘキシ
ルポリオキシアルキレングリシジルエーテル、ステアリ
ルシクロペンチルポリオキシアルキレングリシジルエー
テル、ステアリルシクロヘキシルポリオキシアルキレン
クリシジルエーテルなどのようなアルキルシクロアルキ
ルポリオキシアルキレングリシジルエーテル類;アルキ
レンオキシドの付加モル数が1から30のオクチルベン
ジルポリオキシアルキレングリシジルエーテル、ノニル
ベンジルポリオキシアルキレングリシジルエーテル、ラ
ウリルベンジルポリオキシアルキレングリシジルエーテ
ル、ステアリルベンジルポリオキシアルキレングリシジ
ルエーテルなどのようなアルキルベンジルポリオキシエ
チレングリシジルエーテル類;オクチルグリシジルエー
テル、ラウリルグリシジルエーテル、ステアリルグリシ
ジルエーテル、2−エチルへキシルグリシジルエーテル
などのような高級アルコールのグリシジルエーテル類;
オクチルフェニルグリシジルエーテル、ノニルフェニル
グリシジルエーテル、ラウリルフェニルグリシジルエー
テル、ステアリルフェニルグリシジルエーテルなどのよ
うなアルキルフェノールのグリシジルエーテル類;オク
チルシクロペンチルグリシジルエーテル、オクチルシク
ロへキシルグリシジルエーテル、ノニルシクロペンチル
グリシジルエーテル、ノニルシクロへキシルグリシジル
エーテル、ラウリルシクロペンチルグリシジルエーテル
、ラウリルシクロヘキシルグリシジルエーテル、ステア
リルシクロペンチルグリシジルエーテル、ステアリルシ
クロへキシルグリシジルエーテルなどのようなアルキル
シクロアルカノールのグリシジルエーテル類;オクチル
ベンジルグリシジルエーテル、ノニルベンジルグリシジ
ルエーテル、ラウリルベンジルグリシジルエーテル、ス
テアリルベンジルグリシジルエーテルなどのようなアル
キルベンジルアルコールのグリシジルエーテル類;炭素
数12又は14のα−オレフィンエポキシド、炭素数1
6又は18のα−オレフィンエポキシドなどのような1
,2−エポキシアルカン類;オクチルイソシアネート、
デシルイソシアネート、オクタデシルイソシアネートな
どのようなアルキルイソシアネート類;オクタツール、
ラウリルアルコール、ステアリルアルコールなどのよう
なアルコール類又はそれらアルコール類のアルキレンオ
キシド付加物とトリレン−ジイソシアネートなどのよう
なジイソシアネート類との反応により得られるモノイソ
シアネート化合物類;オクタツール、ラウリルアルコー
ル、ステアリルアルコールなどのようなアルコール類又
はそれらアルコール類のアルキレンオキシド付加物の末
端水酸基を塩素、臭素、ヨウ素などのハロゲン原子で置
換したノ・ロダン化物類などを挙げることができ、これ
らの群から選ばれる1種又は2種以上を使用することが
できる。
本発明の乳化剤としての変性ポリアミンを得るだめの上
記化合物(IIの使用量は特に限定されないが、充分な
界面活性を発現させるためには、ポリアミン及び/又は
その誘導体中のアミン水素1個あたり0.01から1分
子の化合物(1)を使用するのが好ましい。
エピハロヒドリンとしては、エピクロルヒドリン、エピ
ブロムヒドリン、エビヨードヒドリンなどが使用できる
が、好ましくはエピクロルヒドリンである。
本発明の乳化剤としての変性ポリアミンを得るだめの上
記エピハロヒドリンの使用量は特に限定されないが、充
分な硬化性を発現させるためには、ポリアミン及び/又
はその誘導体中のアミン水素1個あたり0,1から2分
子のエピハロヒドリンを使用するのが好ましい。
本発明の乳化剤としての変性ポリアミンを得るための反
応条件は特に制限されないが、ポリアミン及び/又はそ
の誘導体と化合物rllとの反応は溶剤存在下では反応
速度が遅く、又ポリアミン及び/又はその誘導体とエピ
ハロヒドリンとの反応は発熱量が大きいために希釈しな
い条件下では温度制御が困難である。したがって、ポリ
アミン及び/又はその誘導体と化合物(IIとを混合し
て無溶剤で20〜150℃の温度で反応させ、得られた
反応物を、該反応物を溶解する不活性な溶剤、好ましく
は水及び/又は水と混合し得る溶剤で希釈し、次いでエ
ピハロヒドリンを20〜100℃の温度で反応させるの
が好ましい。
また、変性ポリアミンを調製する際の反応生成物や得ら
れた変性ポリアミンに酸を添加して、pH調整をするこ
ともできる。上記酸としては、塩酸、硫酸、リン酸など
のような無機酸やギ酸、酢酸、アクリル酸、メタクリル
酸などのような有機酸を使用できる。
このようにして得られた変性ポリアミンよりなる本発明
の第1の発明である乳化剤は、乳化力が優れ、広汎な種
類の重合性単量体の乳化重合を安定に行うことができ、
よって、第2の発明である優れた性能を有する水性樹脂
分散液を提供するものである。
本発明に用いられる重合性単量体とは、重合性不飽和基
を含有するものであれば特に限定さプロピル、ブチル、
イソブチル、オクチル、2−エチルヘキシル、ラウリル
、ステアリル、するいはシクロヘキシルエステルなどの
ような炭素数1から18個の直鎖状もしくは分枝状脂肪
族アルキルアルコール又は脂環式アルキルアルコールと
アクリル酸もしくはメタクリル酸とのエステル化合物で
ある(メタ)アクリル酸エステル類:(メタ)アクリル
酸、クロトン酸、イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、
イタコン酸もしくはマレイン酸もしくはフマル酸のモノ
エステル化物などのような重合性不飽和カルボン酸類お
よびその塩類;ビニルスルホン酸、スチレンスルホン酸
、(メタ)アクリル酸スルホエチルなどのよう々重合性
不飽和スルホン酸類およびその塩類;(メタ)アクリル
酸アミノエチル、(メタ)アクリル酸ジメチルアミノエ
チル、ジメチルアミノエチル(メタ)アクリルアミド、
ビニルピリジン、ビニルイミダゾール、ビニルピロリド
ンなどのような塩基性不飽和単量体類;(メタ)アクリ
ル酸ヒドロキシエチル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシ
プロピル、アクリル酸もしくはメタクリル酸とポリプロ
ピレングリコールもしくはポリエチレングリコールとの
モノエステルなどのようなヒドロキシル基含有不   
 ゛飽和単量体類;(メタ)アクリル酸グリシジルなど
のようなエポキシ基含有不飽和単量体類;アクリル酸も
しくはメタクリル酸とエチレングリコール、1,3−ブ
チレングリコール、1,6−ヘキサンクリコール、ネオ
ペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、ポリプ
ロピレングリコールなどの2価アルコールとのジエステ
ル、アクリル酸もしくはメタクリル酸とトリメチロール
プロパンなどの3価アルコールとのトリエステルなどの
ような分子内に重合性不飽和基を2個以上含有する多官
能性(メタ)アクリル酸エステル類;(メタ)アクリル
アミド、メチロール化(メタ)アクリルアミド、炭素数
1から4個のアルコキシメチロール化(メタ)アクリル
アミドなどのような(メタ)アクリルアミド類:ビニル
トリメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピ
ルトリメトキシシラン、アリルトリエトキシシラン、ト
リメトキシシリルプロピルアリルアミンなどのような有
機珪素単量体類;及びスチレン、ビニルトルエン、塩化
ビニル、塩化ビニリデン、弗化ビニル、弗化ビニリデン
、アクリロニトリル、メタシリルニトリル、酢酸ビニル
、プロピオン酸ビニル、エチレン、プロピレン、ブタジ
ェン、イソプレン、ジシクロペンタジェン、ジビニルベ
ンゼン、ジアリルフタレートなどを挙げることができ、
これらの群から選ばれる1種又は2種以上の混合物を使
用することができる。
本発明の水性樹脂分散液は、前記変性ポリアミンよりな
る本発明の乳化剤を用いてなるものであるが、詳しくは
、該乳化剤の存在下に該重合性単量体の1種又は2種以
上を水性媒体中で乳化重合させて得られるものである。
乳化重合は、公知の重合開始剤、その他必要があれば各
種の添加剤を使用して、公知の方法に従って行うことが
できる。また、乳化重合に際して、前記変性ポリアミン
よりなる本発明の乳化剤を単独で用いるのが好ましいが
、本発明の特長を損なわない程度であれば従来公知の乳
化剤を併用することもできる。
このようにして得られた本発明の水性樹脂分散液は、耐
水性の良好な強度の高い皮膜を形成し得る自己架橋性で
かつ保存中の安定性にも優れたものであるが、水性樹脂
分散液を調製するのに使用する重合性単量体の少なくと
も1種が本発明の乳化剤としての変性ポリアミンと反応
し得る官能基を有する化合物であれば、得られる水性樹
脂分散液の性能をさらに向上できるので好ましい。
変性ポリアミンと反応し得る官能基としては例えばカル
ボキシル基、スルホン酸基、アミン基、ヒドロキシル基
、エポキシ基、アルコキシシリル基などを挙げることが
でき、これらの官能基を有する化合物としては、前記重
合性単量体のうち重合性不飽和カルボン酸類、塩基性不
飽和単量体類、ヒドロキシル基含有不飽和単量体類、エ
ポキシ基含有不飽和単量体類及び有機珪素単量体類を挙
げることができる。
さらに、本発明の水性樹脂分散液を得るに際し、重合性
単量体としてカルボキシル基やスルホン酸基などの陰イ
オン性基を有する単量体を用いることによって両イオン
性の水性樹脂分散液とすることができ、種々の材料への
吸着性、接着性を高めることができる。
(発明の効果) 本発明の乳化剤は、親水性であるポリアミン及び/又は
その誘導体に、疎水性基もしくは疎水性基と親水性基と
をエポキシ基やイソシアネート基等の反応性基を介して
導入し、かつ四級化反応によってより親水化すると共に
反応性基を導入するためのエピハロヒドリンを反応させ
てなる変性ポリアミンよりなるものであるため、親水性
と疎水性のバランスがとれ、かつ陽イオン性で架橋性を
有している。
したがって、本発明の乳化剤を乳化重合用の乳化剤とし
て使用すると、重合中の凝集物の発生が少なく、安定に
水性樹脂分散液が得られる。
また、上記乳化重合により得られる本発明の水性樹脂分
散液は、保存中の安定性に優れ、かつ架橋性の乳化剤を
使用してなるため、耐水性    □に優れ強度の大き
い皮膜を形成し、更に陽イオン性又は両イオン性である
ため、金属、ガラス、セメント、プラスチック及び各種
繊維製品などのような種々の無機及び有機材料への密着
性に優れた皮膜を形成するものである。このような特、
長を有しているため、本発明の水性樹脂分散液は、紙加
工、繊維、ガラス繊維、皮革、土木建築、接着、塗料な
どのような広汎なる分野において有用である。
以下実施例によって本発明の詳細な説明するが、本発明
の範囲がこれら実施例のみに限定されるものではない。
なお例中特にことわりのない限りチは重量%を、部は重
量部をそれぞれ示すものとする。
実施例1 滴下ロート、撹拌機、不活性ガス導入管、温度計及び還
流冷却器を備えたフラスコにポリエチレンイミン(エポ
キシ5P−006、日本触媒化学工業■製、平均分子量
約600 )45部、炭素数12及び14のα−オレフ
ィンエポキシドの混合物(AOE−X24、ダイセル化
学■製)147部を仕込み、ゆるやかに窒素ガスを吹込
みながら80℃に加熱し、2時間反応させた。冷却後水
2388部を加え、撹拌して均一な20%水溶液とし、
ついでそこへ滴下ロートよりエピクロ′ルヒドリン97
2部を滴下した。その後、温度を80℃に保持し3時間
反応させて不揮発分385チ、pH4,8の乳化剤水溶
液(1a)を得た。
又、乳化剤水溶液(la) 100部に濃塩酸2.0 
mlを加えてpHを3.0としたものを乳化剤水溶液(
1b)とする。
実施例2〜7 ポリアミン、化合物(1)及びエピクロルヒドリンを第
1表に示した通りとする他は、実施例1と同様の操作を
くり返して乳化剤水溶液(2)〜(力を得た。
実施例8 実施例1で使用したのと同じフラスコに、アジピン酸1
461部、ジエチレントリアミン112.5部及び水5
0部を仕込み、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら2
00℃に加熱し4時間かけて脱水縮合を行った。冷却後
滴下ロートよりα−オレフィンエポキシド(A、0B−
X24) 39.2部え、撹拌して均一な水溶液とした
後、エピクロルヒドリン278部を滴下し80℃で5時
間反応させて不揮発分87チ、pH6,3の乳化剤水溶
液(8)を得た。
実施例9 実施例1で使用したのと同じフラスコに、ポリエチレン
イミン(エポミン5P−006) 60部、α−オレフ
ィンエポキシド(AOE−X24) 19.6部を仕込
み、実施例1と同様に反応させた。冷却後水1792部
を加え、撹拌して均一な水溶液とし、ついでそこへ滴下
ロートより予め調製しておいたアクリルアミド49,8
部及び水1121部から成るアクリルアミド水溶液を滴
下し、500Cで4時間反応させた。冷却後、エピクロ
ルヒドリン646部を実施例1と同様に反応させて不揮
発分37.6係、pH6,4の乳化剤水溶液(9)を得
た。
実施例10 滴下ロート、撹拌機、不活性ガス導入管、温度計及び還
流冷却管を備えたフラスコに水175.7部と重合触媒
として2,2′−アゾビス(2−メチルプロパンジアミ
ン)二塩酸塩の10チ水溶液48部を仕込み、ゆるやか
に窒素ガスを吹き込みながら55℃に加熱し、撹拌して
均一な水溶液とし、ついでそこへ滴下ロートより予め調
製しておいたメタ剤水溶液(la) 31.9部及゛び
水588部を用いてプレエマルション化したものを55
〜60℃で2時間かけて滴下した。その後、温度を55
〜60℃に保持し、さらに1時間撹拌して乳化重合させ
て不揮発分39.7%、pH3,6の水性樹脂分散液〔
1a〕を得た。
実施例11〜21 単量体混合物組成、乳化剤水溶液及び水を第2表に示し
た通りとする他は、実施例10と同様の操作をくり返し
て水性樹脂分散液〔1b〕及び〔2〕〜〔11〕を得た
比較例I 実施例10における本発明の乳化剤水溶液(1a)の替
わりに、ドデシルトリメチルアンモニウムリ クロティド123部を水19.6部に溶解して得た乳化
剤水溶液を用いる他は、実施例10と同様の操作をくり
返して、不揮発分399チ、pH5,2の比較用の水性
樹脂分散液〔12〕を得た。
比較例2 実施例10における本発明の乳化剤水溶液(1a)の替
ワリに、ポリオキシエチレンノニルフェニルエーテル(
ノニボール200、三洋化成■製)12.3部を水19
.6部に溶解して得た乳化剤水溶液を用いる他は、実施
例10と同様の操作をくり返して、不揮発分39.7チ
、pH6,0の比較用の水性樹脂分散液〔13〕を得た
比較例3 実施例8においてα−オレフィンエポキシドを反応させ
ない以外は、実施例8と同様の操作をくり返して、不揮
発分86チ、pH6,4の比較用の乳化剤水溶液(10
)を得た。
実施例18において乳化剤水溶液(8)の替わりに、得
られた乳化剤水溶液(10)を用いる他は実施例18と
同様の操作をくり返したが、重合途中で凝集が起こり、
安定なエマルジョンは得られなかった。
実施例22 実施例10〜21及び比較例1〜2で得られた各水性樹
脂分散液を、テフロン板上で乾燥時の膜厚が02〜0.
3朋になるようにキャスティングし、80°Cで15分
間加熱乾燥して成膜させ、次いで120℃で10分間加
熱して試験フィルムを作成した。
得られたフィルムについて下記の性能試験を行い、各水
性樹脂分散液の性能を評価した。評価結果を第3表に示
す。
1、耐 水 性:試験フィルムを約2crIL角に切り
取り秤量した(WO)。
フィルムを3日間脱イオン水に浸漬し、引    ゛上
げてフィルム表面の水分を軽くふき取った後秤量した(
Wl)。
さらにそのフィルムを100℃で1時間乾燥し、放冷後
押量した(W2)。
下記計算式により吸水率及び溶出率を求め試験フィルム
の耐水性を評価した。
2フィルム強度: JIS K−6732記載の試験方
法に基づきフィルムの伸び率と引張強度を測定した。
第   3   表 実施例23 実施例10〜21及び比較例1〜2で得られた各水性樹
脂分散液を、ガラス板、アルミニウム板及びポリカーボ
ネート板にA]6バーコーターにより塗布し、次いで8
0℃で10分間加熱乾燥して、コーティングの施された
試験板を作成した。得られた試験板について下記の性能
試験を行い、各水性樹脂分散液の性能を評価した。評価
結果を第4表に示す。
1、常態密着性:塗膜上にカッターナイフを用いて1朋
間隔でIQHXI□Hのゴバン目を切り、セロハンテー
プを圧着したのち勢いよく剥離してゴバン目の剥離状態
を◎、0、Δ及び×で採点した。
◎は剥離しなかった部分の割合が 90〜100係Oは
     〃       70〜90%△は    
 〃        40〜70%×は    〃  
     0〜40チ2耐水密着性:試験板を脱イオン
水に1日間浸漬1〜、引上げて1分以内に塗膜表面の水
分を拭きとった後、上記常態密着性と同様にして密着性
試験を行った。
第   4   表

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリアミン及び/又はその誘導体に、 一般式 R−(OA)−_nX (式中、Rは炭素数4〜28の炭化水素基を示し、Aは
    炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Xはエポキシ基も
    しくはイソシアネート基を有する原子団、又はハロゲン
    原子を示し、1は0又は1から30の整数を示す。) で表わされる化合物とエピハロヒドリンとを反応させて
    得られる変性ポリアミンよりなる乳化剤。 2、重合性単量体の1種又は2種以上を水性媒体中で乳
    化重合させて水性樹脂分散液を得るに際し、ポリアミン
    及び/又はその誘導体に、一般式 R−(OA)−_nX (式中、Rは炭素数4〜28の炭化水素基を示し、Aは
    炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Xはエポキシ基も
    しくはイソシアネート基を有する原子団、又はハロゲン
    原子を示し、nは0又は1から30の整数を示す。) で表わされる化合物とエピハロヒドリンとを反応させて
    得られる変性ポリアミンよりなる乳化剤を用いてなる水
    性樹脂分散液。 3、重合性単量体の少なくとも1種が、変性ポリアミン
    と反応し得る官能基を有する化合物である特許請求の範
    囲第2項記載の水性樹脂分散液。
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