JPS62170567A - 無機繊維用バインダ− - Google Patents

無機繊維用バインダ−

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JPS62170567A
JPS62170567A JP61008157A JP815786A JPS62170567A JP S62170567 A JPS62170567 A JP S62170567A JP 61008157 A JP61008157 A JP 61008157A JP 815786 A JP815786 A JP 815786A JP S62170567 A JPS62170567 A JP S62170567A
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JP
Japan
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group
binder
glycidyl ether
parts
polyamine
Prior art date
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Pending
Application number
JP61008157A
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English (en)
Inventor
益次 泉林
昌則 相良
有田 義広
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Nippon Shokubai Co Ltd
Original Assignee
Nippon Shokubai Co Ltd
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Publication date
Application filed by Nippon Shokubai Co Ltd filed Critical Nippon Shokubai Co Ltd
Priority to JP61008157A priority Critical patent/JPS62170567A/ja
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  • Polymerisation Methods In General (AREA)
  • Treatments For Attaching Organic Compounds To Fibrous Goods (AREA)
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、無機11M1の不織布5紙、綿あるいは無機
繊維束を製造する際に有用であり、接着性、耐水性、耐
久性に優れた無償繊維用バインダーに関するものである
「従来の技術および発明が解決しようとする問題点] ガラス繊維をはじめ鉱物繊維、セラミック繊維等の無機
繊維の集束や不織布1M1.綿等の製造に使用されるバ
インダーとしては、従来よりデンプン、GMC,ポリビ
ニルアルコールおよびそれらの誘導体、アクリル系樹脂
等が使用されている(例えば待聞昭56−78454号
)。しかしlzがら、これらのバインダーは接着性、耐
水性、耐久性の各性能の水準や各性能間のバランスの点
で満足できるものではなく、より優れた無機繊維用バイ
ンダーが待望されている。
本発明は、前記各性能の水準およびバランスが共に優れ
、従来のバインダーより広範囲の用途に応用でき、しか
も長期間の使用に耐える無機繊維用バインダーを提供す
るものである。
[問題点を解決するための手段および作用]本発明者ら
は、親水性であるポリアミン及び/又はその誘導体に、
疎水性基もしくは疎水性基と親水性基とをエポキシ基や
イソシアネート基等の反応性基を介して導入し、かつ四
級化反応によってより親水化すると共に反応性基を導入
するためのエピハロヒドリンを反応させてなる陽イオン
性の変性ポリアミンが、優れた乳化力を示すと同時に自
己架橋性及び特定の官能基を有する化合物との間での架
橋性を有することを既に見出している。
また、本発明者らは、この変性ポリアミンからなる乳化
剤及びこの乳化剤を用いて重合性単量体を乳化重合して
なる水性樹脂分散液についても既に出願している(特願
昭59−211262号)。
本発明者らは、上記変性ポリアミンを用いて得られる水
性樹脂分散液の用途について種々検討した結果、該水性
樹脂分散液が無a繊維に対して接着性、耐水性に優れ、
かつ強度の大きな皮膜を形成し、無機繊維用バインダー
として好適であることを見出し、本発明に到達した。
すなわち本発明は、ポリアミン及び/又はその誘導体に
、 一般式 %式% (式中、Rは炭素数4〜28の炭化水素基を示し、Aは
炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Xはエポキシ基も
しくはイソシアネート基を有する原子団、又はハロゲン
原子を示し、nは0又は1から30の整数を示す。) で表わされる化合物とエピハロヒドリンとを反応させて
得られる変性ポリアミンよりなる乳化剤を用いて、重合
性単量体の1種又は2種以上を水性媒体中で乳化重合さ
せて得られる水性樹脂分散液を主成分とする無機繊維用
バインダーに関するものである。
本発明に用いられるポリアミン及び/又はその誘導体と
は、分子中に少な(とも2個の窒素原子を有し、しかも
第1級及び/又は第2級アミノ基を少なくとも2個有す
るものである。ポリアミンとしては例えば、エチレンイ
ミンの重合によって得られるポリエチレンイミンなどの
ようなアルキレンイミン類の重合又は共重合によっで得
られるポリアルキレンイミン:エチレンジアミン、ジエ
チレントリアミン、トリエチレンテトラミン、テトラエ
チレンペンタミン、ペンタエチレンヘキサミンなどのよ
うな(ポリ)アルキレンポリアミン;ポリアルキレンイ
ミン及び/又は(ポリ)アルキレンポリアミンとアジピ
ン酸などの多塩基酸との縮合によって得られるポリアミ
ドポリアミン:ポリアルキレンイミン及び/又は(ポリ
)アルキレンポリアミン及び/又はアルキレンイミンと
尿素との反応によって得られるポリウレアポリアミン;
アルキレンイミンとフタル酸などの酸無水物との共重合
によって得られるポリアミドポリエステルポリアミンな
どを挙げることができる。またポリアミン誘導体として
は、前記ポリアミンにエチレンオキシド、プロピレンオ
キシドなどのアルキレンオキシドやアクリルアミドなと
のα、β −不飽和酸アミド化合物を付加反応させた物
などを挙げることかできる。
本発明に用いられる一般式 R−←OA子−−X (式中、R,A、X及びnは前記と同様である。)で表
わされる化合物(以下、化合物(I)という。
)において、式中のRに相当する炭素数4〜28の炭化
水素基としては、炭素数4〜28の直鎖状もしくは分校
状のアルキル基、(アルキル)アリール基、(アルキル
)水添アリール基、(アルキル)アラルキル基などを挙
げることができる。該化合物(I)としては、例えばエ
チレンオキシド、プロピレンオキシド、イソブチレンオ
キシドなどのようなアルキレンオキシドの付加モル数が
1から30のn−オクチルポリオキシアルキレングリシ
ジルエーテル、n−ノニルポリオ主ジアルキレングリシ
ジルエーテル、ラウリルポリオキシアルキレングリシジ
ルエーテル、ステアリルポリオキシアルキレングリシジ
ルエーテル、2−エチルヘキシルポリオキシアルキレン
グリシジルエーテルなどのような第1級アルキルポリオ
キシアルキレングリシジルエーテル類;炭素数12ない
し14の第2級アルコールの混合物にアルキレンオキシ
ドを1から30モル付加し、さらにグリシジルエーテル
化したもの、炭素数10ないし12の第2級アルコール
の混合物にフルキレンオキシドを1から30モル付加し
、さらにグリシジルエーテル化したものなどのような第
2級アルキルポリオキシアルキレングリシジルエーテル
類:アルキレンオキシドの付加モル数が1から30のオ
クチルフェニルポリオキシアルキレングリシジルエーテ
ル、ノニルフェニルポリオキシアルキレングリシジルエ
ーテル、ラウリルフェニルポリオキシアルキレングリシ
ジルエーテル、ステアリルフェニルポリオキシアル:ヤ
レングリシジルエーテルなどのようなアルキルフェニル
ポリオキシアルキレングリシジル]−一テル類;アルキ
レンオキシドの付加モル数が1から30のオクチルシク
ロペンチルポリオキシアルキレングリシジルエーテル、
オクチルシクロヘキシルポリオキシアルギレングリシジ
ルエーテル、ノニルシクロペンチルポリオキシアルキレ
ングリシジルエーテル、ノニルシクロヘキシルポリオキ
シアルキレングリシジルエーテル、ラウリルシクロペン
チルポリオキシアルキレングリシジルエーテル、ラウリ
ルシクロヘキシルポリオキシアルキレングリシジルエー
テル、ステアリルシクロペンチルポリオキシアルキレン
グリシジルエーテル、ステアリルシクロヘキシルポリオ
キシアルキレングリシジルエーテルなどのようなアルキ
ルシクロアルキルポリオキシアルキレングリシジルエー
テル類;アルキレンオキシドの付加モル数が1から30
のオクチルベンジルポリオキシアルキレングリシジルエ
ーテル、ノニルベンジルポリオキシアルキレングリシジ
ルエーテル、ラウリルベンジルポリオキシアルキレング
リシジルエーテル、ステアリルベンジルポリオキシアル
キレングリシジルエーテルなどのようなアルキルベンジ
ルポリオキシエチレングリシジルエーテル類;オクチル
グリシジルエーテル、ラウリルグリシジルエーテル、ス
テアリルグリシジルエーテル、2−エチルへキシルグリ
シジルエーテルなどのような高級アルコールのグリシジ
ルエーテル類;オクチルフェニルグリシジルエーテル、
ノニルフェニルグリシジルエーテル、ラウリルフェニル
グリシジルエーテル、ステアリルフェニルグリシジルエ
ーテルなどのようなアルキルフェノールのグリシジルエ
ーテル類;オクチルシクロペンチルグリシジルエーテル
、オクチルシクロへキシルグリシジルエーテル、ノニル
シクロペンチルグリシジルエーテル、ノニルシクロへキ
シルグリシジルエーテル、ラウリルシクロペンチルグリ
シジルエーテル、ラウリルシクロへキシルグリシジルエ
ーテル、ステアリルシクロペンチルグリシジルエーテル
、ステアリルシクロヘキシルクリシジルエーテルなどの
ようなアルキルシクロアルカノールのグリシジルエーテ
ル類:オクチルベンジルグリシジルエーテル、ノニルベ
ンジルグリシジルエーテル、ラウリルベンジルグリシジ
ルエーテル、ステアリルへンジルグリシジルエーテルな
どのようなアルキルベンジルアルコールのグリシジルエ
ーテル類:炭素数12又は14のα −オレフィンエポ
キシド、炭素数16又は18のα −オレフィンエポキ
シドなどのような1.2−エポキシアルカン類;オクチ
ルインシアネート、デシルイソシアネート、オクタデシ
ルイソシアネートなどのようなアルキルイソシアネート
類;オクタツール、ラウリルアルコール、ステアリルア
ルコールなどのようなアルコール類又はそhらアルコー
ル類のアルキレンオキシド付加物とトリレンジイソシア
ネートなどのようなジイソシアネート類との反応により
得られるモノイソシアネー1〜化合物類:オクタノール
、ラウリルアルコール、ステアリルアルコールなどのよ
うなアルコール類又はそれらアルコール類のアルキレン
オキシド11加物の末端水酸基を塩素、臭素、ヨウ素な
どのハロゲン原子で置換したハロゲン化物類などを挙げ
ることができ、これらの群から選ばれる1種又は2種以
上を使用することができる。
変性ポリアミンを得るための上記化合物(I>の使用向
は特に限定されないが、充分な界面活性を発現させるた
めには、ポリアミン及び/又はその誘導体中のアミン水
素1個あたり0.01から1分子の化合物(I)を使用
するのが好ましい。
本発明に用いられるエビハロヒドリンとしては、エピク
ロルヒドリン、■ピブロムヒドリン、エビヨードヒドリ
ンなどが使用できるが、好ましくはエピクロルヒドリン
である。
変性ポリアミンを得るための上記エピハロヒドリンの使
用量は特に限定されないが、充分な硬化性を発現させる
ためには、ポリアミン及び/又はその誘導体中のアミン
水素1個あたり0.1から2分子のエピハロヒドリンを
使用するのが好ましい。
変性ポリアミンを得るための反応条件は特に制限されな
いが、ポリアミン及び/又はその誘導体と化合物<I)
との反応は溶剤存在下では反応速度が遅く、又ポリアミ
ン及び/又はその誘導体とエピハロヒドリンとの反応は
発熱量が大きいために希釈しない条件下では温度制御が
困難である。
したがって、ポリアミン及び/又はその誘導体と化合物
(I)とを混合して無溶剤で20〜150℃の温度で反
応させ、得られた反応物を、該反応物を溶解する不活性
な溶剤、好ましくは水及び/又は水と混合し得る溶剤で
希釈し、次いでエピハロヒドリンを20〜100℃の温
度で反応させるのが好ましい。
また、変性ポリアミンを調製する際の反応生成物や得ら
れた変性ポリアミンに酸を添加して、pH調整をするこ
ともできる。上記酸としては、塩酸、硫酸、リン酸など
のような無a酸やギ酸、酢酸、アクリル酸、メタクリル
酸などのような有機酸を使用できる。
本発明に用いられる重合性単量体とは、重合性不飽和基
を含有するものであれば特に限定されないが、例示すれ
ば、アクリル酸もしくはメタクリル酸のメチル、エチル
、プロピル、イソプロピル、ブチル、イソブチル、オク
チル、2−エチルヘキシル、ラウリル、ステアリル、あ
るいはシクロヘキシルエステルなどのような炭素数1か
ら18個の直鎖状もしくは分校状脂肪族アルキルアルコ
ール又は脂環式アルキルアルコールとアクリル酸もしく
はメタクリル酸とのエステル化合物である(メタ)アク
リル酸エステル類;(メタ)アクリル酸、クロトン酸、
イタコン酸、マレイン酸、フマル酸、イタコン酸もしく
はマレイン酸もしくはフマル酸のモノエステル化物など
のような重合性不飽和カルボン酸類およびその塩類;ビ
ニルスルホン酸、スチレンスルホン酸、(メタ)アクリ
ル酸スルホエチルなどのような重合性不飽和スルホン酸
類およびその塩類;(メタ)アクリル酸アミノエチル、
(メタ)アクリル酸ジメチルアミンエチル、ジメチルア
ミノエチル(メタ)アクリルアミド、ビニルピリジン、
ビニルイミダゾール、ビニルピロリドンなどのような塩
基性不飽和単量体類:(メタ)アクリル酸ヒドロキシエ
チル、(メタ)アクリル酸ヒドロキシプロピル、アクリ
ル酸もしくはメタクリル酸とポリプロピレングリコール
もしくはポリエチレングリコールとのモノエステルなど
のようなヒドロキシル基含有不飽和単債体類:(メタ)
アクリル酸グリシジルなどのようなエポキシ基含有不飽
和Llfd体類;ビニルトリメトキシシラン、ビニルト
リエトキシシラン、ビニルトリブトキシシラン、ビニル
トリス(β −メトキシエトキシ)シラン、アリルトリ
エトキシシラン、トリメトキシシリルプロピルアリルア
ミン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルトリメトキシ
シラン、γ −(メタ)アクリロキシプロピルトリメト
キシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピルメチル
ジメトキシシラン、γ−(メタ)アクリロキシプロピル
メチルジェトキシシラン、γ −(メタ)アクリロキシ
プロピルトリス(β −メトキシエトキシ)シラン、N
  −8−(N  −ビニルベンジルアミノ)エチル−
γ −アミノプロピルトリメトキシシラン、N −ビニ
ルベンジル−γ −アミノプロピルトリエトキシシラン
、2−スチリルエチルトリメトキシシラン、3−(N 
 −スチリルメチル−2−アミノエチルアミノ)プロピ
ルトリメトキシシラン、(メタ)アクリロキシエチルジ
メチル(3−トリメトキシシリルプロピル)アンモニウ
ムクロライド、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルト
リクロルシランなどのような有機珪素型吊体類;アクリ
ル酸もしくはメタクリル酸とエチレングリコール、1.
3−ブヂレングリコール、1.6−ヘキサングリコール
、ネオペンチルグリコール、ポリエチレングリコール、
ポリプロピレングリコールなどの2価アルコールとのジ
エステル、アクリル酸もしくはメタクリル酸とトリメチ
ロールプロパンなどの3価アルコールとのトリエステル
などのような分子内に重合性不飽和基を2個以上含有す
る多官能性(メタ)アクリル酸エステル類;(メタ)ア
クリルアミド、メチロール化(メタ)アクリルアミド、
炭素数1から4個のアルコキシメチロール化(メタ)ア
クリルアミドなどのような(メタ)アクリルアミド類;
スチレン、ビニルトルエン、塩化ビニル、塩化ビニリデ
ン、弗化ビニル、弗化ビニリデン、アクリロニトリル、
メタクリロニトリル、酢酸ビニル、プロピA゛ン酸ビニ
ル、エチレン、プロピレン、ブタジェン、イソプレン、
ジシクロペンタジェン、ジビニルベンゼン、ジアリルフ
タレートなどを挙げることができ、これらの群から選ば
れる1種又は2種以上の混合物を使用することができる
本発明の無機!!雑用バインダーの主成分である水性樹
脂分散液は、前記変性ポリアミンよりなる乳化剤を用い
てなるものであるが、詳しくは、該乳化剤の存在下に該
重合性11iffi体の1種又は2種以上を水性媒体中
で乳化重合させて得られるものである。
乳化重合は、公知の重合開始剤、その他必要があれば各
種の添加剤を使用して、公知の方法に従って行うことが
できる。また、乳化重合に際して、IFI記変性ポリア
ミンよりなる乳化剤を単独で用いるのが好ましいが、本
発明の特長を損なわない程度であれば従来公知の乳化剤
を併用することもできる。
このようにして得られた水性樹脂分散液は、耐水性の良
好な強度の高い皮膜を形成し得る自己架橋性でかつ保存
中の安定性にも優れているので無機v&雑用バインダー
として優れた性能を示すものであるが、該水性樹脂分散
液を調製するのに使用する重合性単量体の少なくとも1
秤が、乳化剤として使用した変性ポリアミンと反応し得
る官能基を有する化合物であれば、得られる無機繊維用
バインダーの耐水性及び耐久性をさらに向上できるので
好ましい。
変性ポリアミンと反応し1りる官能基としては例えばカ
ルボキシル ヒドロキシル基、エポキシ基、アルコキシシリル基など
を挙げることができ、これらの官能基を有する化合物と
しては、前記重合性単量体のうち重合性不飽和カルボン
酸類、重合性不飽和スルホン酸類、塩基性不飽和単量体
類、ヒドロキシル基含有不飽和単量体類、エポキシ基含
有不飽和単量体類及び有機珪素jJi 1体類を挙げる
ことができる。
さらに、変性ポリアミンと反応し得る官能基を有する化
合物の少なくとも1種が分子中に重合性不飽和基と珪素
原子に直結する加水分解性基とを有する有機珪素単量体
であれば、得られる水性樹脂分散液中の樹脂成分に加水
分解性含珪素基が導入される結果、加水分解性含珪素基
と無機繊維との強い相互作用によって最終的に得られる
無機繊維用バインダーの接着性が向上し、また、加水分
解性含珪素基同志や加水分解性含珪素基と変性ポリアミ
ンとの間の架橋反応によって得られる無纒繊紺用バイン
ダーの耐水性や耐久性がより一層向上するので、特に好
ましい。
このようにして1qられた水性樹脂分散液は、これ単独
でも無機J!雑用バインダーとして有効に用いることも
できるが、その他に公知のpH調節剤、粘度調節剤、カ
ップリング剤、潤滑剤、帯電防止剤、la水剤、架橋剤
などを加えることができる。
また、適宜希釈することもできる。
[発明の効果] 本発明の無機繊維用バインダーは、親水性であるポリア
ミン及び/又はその誘導体に、疎水性基もしくは疎水性
基と親水性基とをエポキシ基やイソシアネート基等の反
応性基を介して導入し、かつ四級化反応によってより親
水化すると共に反応性基を導入するためのエビハロヒド
リンを反応させてなる変性ポリアミンよりなる乳化剤を
用いて、重合性単量体を乳化重合して得られる水性樹脂
分散液を主成分としているために、無機繊維への吸着性
、接着性、耐水性、耐湿性、耐久性に優れ、また、水性
分散液であるため火災や環境汚染などの心配がなく、更
に、公知の低分子量の乳化剤を用いて製造した水性樹脂
分散液に比較して泡立ちが少なく取扱い易いなどのすぐ
れた特長を有している。したがって、本発明の無機繊維
用バインダーは各種無am維製品の製造に極めて有効に
利用できるものであり、例えば、プリント基板の補強材
、鉛蓄電池のセパレーター等に有用なガラス繊維製マッ
ト;エアーフィルター等に有用なガラスベーパーあるい
はセラミックペーパー;各種複合材料用補強材として有
用な無am雑のチョツプドストランド、ロービングある
いはヤーン:断熱材として有用なロックウールあるいは
グラスウール:その他の無機繊維製不織布や織布あるい
は無機繊維束製造時のバインダーとして有効に利用でき
る。
[実施例] 以下実施例によって本発明の詳細な説明するが、本発明
の範囲がこれら実施例のみに限定されるものではない。
なお例中特にことわりのない限り%はfflffl%を
、部は重団部をそれぞれ示すものとする。
参考例1 滴下ロート、撹拌機、不活性ガス導入管、温度計及び還
流冷却器を備えたフラスコにポリエチレンイミン(エボ
ミン5P−012.日本触媒化学工業■製、平均分子量
約1200)45部、炭素数12ないし14の第2級ア
ルコール混合物のエチレンオキシド3モル付加物(ソフ
タノール30゜日本触媒化学工業■製)のグリシジルエ
ーテル29.2部を仕込み、ゆるやかに窒素を吹込みな
がら80℃に加熱し、2時間反応させた。冷却後水29
6.8部を加え、攪拌して均一な20%水溶液とし、つ
いでそこへ滴下ロートよりエピクロルヒドリン97.2
部を滴下した。その後、温度を80℃に保持し3時間反
応させて不揮発分35.6%、pH5,0の変性ポリア
ミン水溶液(1a)を得た。また、変性ポリアミン水溶
液(1a)100部に製塩12.Omlを加えてpHを
3.1としたものを変性ポリアミン水溶液(1b)とす
る。
参考例2〜4 ポリアミン、化合物(■)、エピクロルヒドリン及びポ
リアミンと化合物(I)の反応物を希釈する水の量を第
1表に示した通りとする他は、参考例1と同様の操作を
くり返して、変性ポリアミン水溶液(2)〜(4)を得
た。
参考例5 参考例1で使用したのと同じフラスコに、アジピン酸1
46.1部、ジエチレントリアミン112.5部及び水
50部を仕込み、ゆるやかに窒素ガスを吹き込みながら
200℃に加熱し4時間かけて脱水縮合を行った。冷却
後滴下ロートよりα −オレフィンエポキシド(AOE
  −X24)39.2部を滴下し、120℃で3時間
反応させた。次にこの反応物を50.5部とり、水70
4.7部を加え、攪拌して均一な水溶液とした後、■ビ
クロルヒドリン27,8部を滴下し80℃で5時間反応
させて不揮発分8.7%、pH6,3の変性ポリアミン
水溶液(5)を19た。
参考例6 参考例1で使用したのと同じフラスコに、ポリエチレン
イミン(エボミン5P−006)60部、α −オレフ
ィンエポキシド(AOE  −X24)19.6部を仕
込み、参考例1と同様に反応させた。冷却後水179.
2部を加え、攪拌して均一な一水溶液とし、ついでそこ
へ滴下ロートより予め調製しておいたアクリルアミド4
9.8部及び水112.1部から成るアクリルアミド水
溶液を滴下し、50℃で4時間反応させた。冷却後、エ
ピクロルヒドリン64.6部を参考例1と同様に反応さ
けて不揮発分37.6%、I)86.4の変性ポリアミ
ン水溶液(6)を得た。
実施例1 滴下ロート、撹拌機、不活性ガス導入管、温度計及び還
流冷却管を備えたフラスコに水175.7部と重合触媒
として2,2′−アゾビス(2−メチルプロパンジアミ
ン)二基111mの10%水溶液4.8部を仕込み、ゆ
るやかに窒素ガスを吹き込みながら55℃に加熱し、攪
拌して均一な水溶液とした。
ついで、そこへ滴下ロートより予め調製しておいたメタ
クリル酸8部、メタクリル酸メチル4部及びアクリル酸
エチル148部から成る1lffi体混合物を乳化剤と
しての参考例1で得た変性ポリアミン水溶液(1a )
34.5部及び水56.2部を用いてプレエマルション
化したものを、55〜60℃で2時間か【プて滴下した
。その後、温度を55〜60℃に保持し、さらに1時間
攪拌して乳化重合させて不揮発分39.9%、pl−1
3,8の水性樹脂分散液[1a]を得た。
得られた水性樹脂分散液[1a]を用いて、下記無機繊
維用バインダーとしての性能試験を行った。その評価結
果を第3表に示した。
■ガラスペーパーとした時の性能試験 ガラスペーパー=11雑径4μmのガラス繊維のの作成
     水スラリーから抄紙乾燥して得たマットを、
不揮発分6% となるように水で希釈した水 性樹脂分散液(バインダー浴) 中に浸漬した。次いで、パイ 、ンダー浴から取り出したマツ トをロールでバインダーの付 着量を5%(固形分比)に調 整し、150℃で5分間乾燥 して、坪a約100g/7rL2 のガラスペーパーを得た。
ガラスペーパー:得られたガラスペーパーを幅の引張り
強度  25mmの帯状に裁断して試験片とし、インス
トロン万能試 験機を用いて引張り試験を行 った。常態での強度及び20 ℃の水に10分間試験片を浸 漬した後の湿潤時強度を測定 した。
■チョツプドストランドとした時の性能試験チョップド
スト:不揮発分5%になるように水ランドの作成  で
希釈した水性樹脂分散液100部に対して、潤滑剤と してポリオキシエチレンソル ビタン脂肪酸エステル(花王 化学社製、トウイーン80) 1.5部及びカップリング剤 としてγ −アミノプロビルト リエ1〜キシシラン0.5部を 加えて得たバインダー(集束 剤液)を、溶融紡糸したEガ ラスに回転ロールによって塗 布し、得られたバインダーの 付着したガラス繊維を集束し たのち長さ約5mmに切断し、 乾燥してチョツプドストラン ドを得た。
チョツプドスト:得られたチョツプドストランランドの
集束性 ドの割れの発生程度を肉眼で◎〜O〜△〜×の
4段階評価 した。
◎(割れの発生なし)→ ×(割れの発生多) FRTPとして:得られたチョツプドストランの耐水強
度   ド30部と6−ナイロン100部とを押出し機
で溶融混合し、 押出してガラスmu強化され たナイロンチップを得た。こ のチップを射出成形して、F RTP製の引張り強度試験片 を作成した。この試験片を沸 水中に48時間浸漬したのち 風乾してから、インストロン 万能試験機を用いて引張り強 度を測定した。
実施例2〜7 単量体混合物組成、変性ポリアミン水溶液及び水を第2
表に示した通りとする他は、実施例1と同様の操作をく
り返して、水性樹脂分散液[1b]及び[2]〜[6]
を得た。
1qられた水性樹脂分散液[1b1及び[2〕〜[6]
のそれぞれについて、実施例1と同様にして、無機繊維
用バインダーとしての性能試験を行った。その評価結果
を第3表に示した。
比較例1 実施例1における乳化剤としての変性ポリアミン水溶液
(1a)の替わりに、ドデシルトリメチルアンモニウム
クロリド12.3部を水19.6部に溶解して得た乳化
剤水溶液を用いる他は、実施例1と同様の操作をくり返
して、不揮発分39,9%、[11−15,2の比較用
の水性樹脂分散液[7]を 17 1こ 。
得られた水性樹脂分散液[7]について、実施例1ど同
様にして、無職!a雑用バインダーとしての性能試験を
行った。その評価結果を第3表に示した。
比較例2 実施例1における乳化剤としての変性ポリアミン水溶液
(1a)の替わりに、ポリオキシエチレンノニルフェニ
ルエーテル(ノニボール2001三洋化成工業fi1製
)12.3部を水19.6部に溶解して得た乳化剤水溶
液を用いる他は、実施例1と同様の操作をくり返して、
不揮発分39.7%、pH6,0の比較用の水性樹脂分
散液[8]を得た。
得られた水性樹脂分散液[8]について、実施例1と同
様にして、無機繊維用バインダーとしての性能試験を行
った。その評価結果を第3表に示した。
第   3   表 特許出願人 日木触媒化学工業株式会社代  理  人
      山  口  剛  男(]′11.。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、ポリアミン及び/又はその誘導体に、 一般式 R−(OA)−_nX (式中、Rは炭素数4〜28の炭化水素基を示し、Aは
    炭素数2〜4のアルキレン基を示し、Xはエポキシ基も
    しくはイソシアネート基を有する原子団、又はハロゲン
    原子を示し、nは0又は1から30の整数を示す。) で表わされる化合物とエピハロヒドリンとを反応させて
    得られる変性ポリアミンよりなる乳化剤を用いて、重合
    性単量体の1種又は2種以上を水性媒体中で乳化重合さ
    せて得られる水性樹脂分散液を主成分とする無機繊維用
    バインダー。 2、重合性単量体の少なくとも1種が、変性ポリアミン
    と反応し得る官能基を有する化合物である特許請求の範
    囲第1項記載の無機繊維用バインダー。 3、変性ポリアミンと反応し得る官能基を有する化合物
    の少なくとも1種が、分子中に重合性不飽和基と珪素原
    子に直結する加水分解性基とを有する有機珪素単量体で
    ある特許請求の範囲第2項記載の無機繊維用バインダー
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH0333270A (ja) * 1989-04-27 1991-02-13 Aerospat Soc Natl Ind 複合材料用炭素繊維の潤滑用物質及びかかる複合材料の製造方法
JPH04104922A (ja) * 1990-08-23 1992-04-07 Sanyo Chem Ind Ltd ガラス繊維用バインダー

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JPH0333270A (ja) * 1989-04-27 1991-02-13 Aerospat Soc Natl Ind 複合材料用炭素繊維の潤滑用物質及びかかる複合材料の製造方法
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