JPS6185277A - 車両の後輪舵角制御装置 - Google Patents

車両の後輪舵角制御装置

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JPS6185277A
JPS6185277A JP59207876A JP20787684A JPS6185277A JP S6185277 A JPS6185277 A JP S6185277A JP 59207876 A JP59207876 A JP 59207876A JP 20787684 A JP20787684 A JP 20787684A JP S6185277 A JPS6185277 A JP S6185277A
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勝彦 福井
Yasuyuki Hayashi
林 靖享
Rikuo Ishiguro
石黒 陸雄
Kazumasa Washimi
和正 鷲見
Kazutaka Takei
一剛 武井
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    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D7/00Steering linkage; Stub axles or their mountings
    • B62D7/06Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins
    • B62D7/14Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering
    • B62D7/15Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels
    • B62D7/1518Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles
    • B62D7/1536Steering linkage; Stub axles or their mountings for individually-pivoted wheels, e.g. on king-pins the pivotal axes being situated in more than one plane transverse to the longitudinal centre line of the vehicle, e.g. all-wheel steering characterised by means varying the ratio between the steering angles of the steered wheels comprising a mechanical interconnecting system between the steering control means of the different axles provided with hydraulic assistance

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  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Combustion & Propulsion (AREA)
  • Transportation (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Steering-Linkage Mechanisms And Four-Wheel Steering (AREA)

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は車両の後輪舵角制御装置に係り、特に後輪に舵
角を生じさせる作動機構を制御して前輪IC舵角な生じ
させるハンドルの操舵に応じて後輪の舵角を自動的に制
御する車両(以下、四′@操舵車と℃・う)の後輪舵角
制御装置に関する。
〔従来の技術〕
第2図に示すよう1テハンドル10回転操舵と共にシャ
フト2が回転し、この回転はギヤボックス3に伝達され
てリンケージ4の直線運動に変換される。リンケージ4
の直線運動は、ナックルアーム5を支点5aの回りに回
転し、前輪6を転舵して前輪6に舵角δ1 ft)を生
じさせる(ただし、tは時間である)。シャフト2に装
置されたセンサ15は、ハンドル1の回転操舵角δA 
(t)を検出し、センサ7はハンドル1の回転操舵角δ
A ft)に応じて車両に発生する横加速度Vを検出す
る。コンピュータ8は、センサ7.15からの検出信号
に基づいてアクチュエータ9を作動させ、ギヤボックス
10を介してリンケージ14に直線運動を与える。
リンケージ14の直線運動は、ナックルアーム13を支
点13aの回りに回転し、後輪12を転舵して後輪12
に舵角δ、 (1)を生じさせる。この後輪の舵角δ7
(t)は、コンピュータ8において横加速度Vに対して
比例関係の δ、(t)=K −V          ・・・・・
・(1)と設定されるか、または前輪の舵角δバt)に
比例定数りを乗算したh・δf(t)を上記(1)式の
右辺に加えて δjt)=h・δf(t)十に一■        ・
・・・・・(2)と設定されて制御されろ。
また、従来では第2図の装置の他に、前輪を転舵する操
舵装置と後輪を転舵する操舵装置とを機械的に連結した
四輪操舵車において、ハンドルの回転操舵角が小さいと
きでは前輪の舵角と同方向に後輪を転舵し、ハンドルの
回転操舵角が大きいときでは前輪の舵角と逆方向に後輪
を転舵して、後輪の舵角を制御する装置も提案されてい
る。
〔発明が解消しようとする問題点〕
しかしながら、従来の横加速度に応じて後輪の舵角を制
御する装置では、ハンドルの操舵の速さを充分に考慮し
た構成になっておらず、またハンドルの回転操舵角に比
例した信号によって、例えば、中高速の車速においてハ
ンドルの回転操舵角が小さい場合もハンドルの回転操舵
角が大きい場合も前輪と同方向に後輪が転舵され、直進
走行時の車両の走行安定性が向上しハンドルの修正等が
容易になるという利点を有する反面、旋回運動の応答性
が良くならず、旋回半径を小さくした旋回運動を可能と
する構成になって℃・ない。また、従来のハンドルの回
転操舵角に応じて後輪の舵角な制御する装置では、ハン
ドルの回転操舵角の大きさに応じて前輪と同方向または
逆方向に後輪を転舵するようになっていて、運転者がハ
ンドルを操舵する速さを考慮しておらず、例えば運転者
が障害物回避とかレーンチェンジ等の急速な旋回運動を
必要とする緊急操舵時に対応する場合と、直進走行中や
ゆるやかな旋回走行等の通常操舵時に対応する場合とで
、異なった運動特性を期待してハンドルの操舵の速さを
変化させても、ノ・ンドルの回転操舵角が一定であれば
後輪の舵角は所定の方向に一定の大きさに制御される構
成となっている。
したがって、上記の従来の四輪操舵車ではノ・ンドルの
操舵の速さに応じた運転者の期待する運動特性を充分満
足しきれない、という問題があった。
〔問題点を解決するための手段〕(その1)上記問題点
を解決するために第1の発明は、第1図に示すように、
ハンドルの操舵に応じて運動する第1の部材と、前記第
1の部材の運動に対して逆方向に運動する第2の部材と
、前記第1の部材に連結された弾セ1゛部材と、前記第
2の部材に連結されたダッシュポットと、前記弾性部材
および前記ダッシュポットに連結さねて前記第1の部材
および前記第2の部材の運動に応じて運動する出力軸と
、前記出力軸に連結されて後輪に舵角な生じさせる作動
機構と、を設け、前記ハンドルの操舵の速さが速いとき
は後輪に前輪と逆方向の舵角な生じさせかつ前記操舵の
速さが遅いときは後輪に前輪と同方向の舵角を生じさせ
るようにしたことを特徴とする。
〔作用〕
次に第1の発明の作用について説明する。第1の部材は
、ハンドルが操舵されるとハンドルの操舵に応じて運動
する。すなわち、第1の部材は、例えば車両幅方向、車
両前後方向または車両上下方向の直線運動や回転運動等
を行う。この第1の部材の運動に伴って、第2の部材は
第1の部材の運動に対して逆方向に運動する。また、出
力軸は、弾性部材を介して第1の部材に連結されると共
にダッシュポットを介して第2の部材に連結されている
ため、第1の部材および第2の部材の運動に伴って出力
軸も運動する。
ここで、第1図に示すように時間をtとして、第1の部
材の運動の変位をxl ft)、第2の部材の運動の変
位をzz(1、出力軸の運動の変位をX。utit) 
ト表わすと、ダッシュポットの抵抗F’Cは速度に比例
するから次式で表わされる。
FC=C(”out(t) −5ft))−・−(1ま
ただし、Cはダッシュポットの減衰係数、・は時間微分
を表わす。
また、弾性部材の弾性係数なkとすると、弾性部材の復
元力Fkは次の式で表わされる。
Fk=k (”1 ft)”out(’))     
 ++++++ +2)そして、この両者がつり合うか
ら次式が成立する。
C(”out(t)  r2ft))+ k (:t、
utm !、(tl)=。
・・・・・・(3) また、第1の部材と第2の部材は相互に逆方向に運動す
るから次の式が成立する。
x2(11=  N−Z 1 (t)        
   ・・”” (4)(Nは正の比例定数である) 従って、上記f3)、 +4)式より次の(5)式が得
られろ。
上記(5)式をラプラス変換して伝達関数G (s) 
=x out(s)/ x、 (s)の形で表現すると
次のようになる。
ただし、K、=N+1、T=C/に、sはσ+ノωで表
わされろ複素周波数(ただし、σは時間tに無関係の任
意の実数、ωは角周波数、)’ = J−1である)で
ある。
ここで、K、=2、すなわち第1の部材と第2の部材と
の変位の大きさが等しいとき(−T2 ft)==−”
+(t))を考えると上記(6)式は次のようになる。
上記(7)式において、第1の部材と第2の部材とが極
めてゆっくり変位する場合、すなわち複素周波数Sが0
に近い場合を考えると、 lim G(S)=1          − (8)
S→0 となる。従って、” out fs)/ x + (S
) = 1とjfす、出力軸は第1の部材の変位と同じ
大きさで同じ方向へ変位することに人「る(既ち、” 
out m=”1 fly)。
一方、第1カ部材と第2の部材とが椿めて速く変位する
場合、すなわち複素周波数Sが無限大に近℃・場合を考
えると、 li m G(s) = −1−3611,(9)とな
る。従って、” out fs)、/ ”1 fs) 
−−1となり、出力軸は第1の部材の変位と同じ大きさ
で逆方向に(第2の部材に対しては同じ大きさで同方向
に)変位することになる(既ち、”outm”’ 、r
l (t)−= x2(t))。
そして、第1の部材と第2の部材とが上記の速さの中間
の速さで変位する場合、すなわち複数周波数Sが17T
に近い場合を考えると、となろ。従って、” out 
(sl/ ”+ fs) = Oとなり、第1の部材お
よび第2の部材が変位しても出力軸は殆んど変位しない
(既ち、”outキO)。
上記の点を考慮して複素周波数Sと伝達関数Gfs)と
の関係を示すと第3図のようになる。図から理解される
よ5に、複素周波数Sが1/T未満の領域では、出力軸
は第1の部材と同方向に変位し、複素周波数Sがl/T
を越える領域では出力軸は第1の部材と逆方向に変位し
、複素周波数が】/Tのときには出力軸は変位しない。
また、このときの出力軸の変位の大きさは複素周波数に
応じて変化する。
そして、出力軸には後輪に舵角な生じさせる作動機構が
連結されているので、出力軸の変位方向に応じて後輪の
舵角が制御される。
上記のように、出力軸は、第1の部材および第2の部材
の変位方向に対して、複素周波数の大きさに応じて変化
するため、本発明ではハンドルの操舵に応じて第1の部
材な運動させると共に第2の部材を第1の部材の運動方
向に対して逆方向へ運動させて、ハンドルの操舵の速さ
すなわちハンドルの角周波数の大きさに応じて出力軸の
運動方向を変化させ、作動機構によりハンドルの操舵の
速さが速いときは後輪に前輪と逆方向の舵角な生じさせ
かつハンドルの操舵の速さが遅いときは後輪に前輪と同
方向の舵角が住じるようにしている。
後輪に前輪と逆方向の舵角が生じろようにしたときは、
前輪と後輪に略同時に舵角が生じてタイヤに力が発生し
、これらの力が同方向に回転するヨーイングモーメント
となって等価的にハンドルの回転操舵角に対する操向車
輪の舵角の比、いわゆるステアリングゲインが増加しく
この場合、繰向車輪の舵角が等価的に前輪の舵角と後輪
の舵角との和になる)、車両の旋回運動の応答性が向上
する。一方、後輪に前輪と同方向の舵角が生じるように
したときは、操向車輪の舵角が等価的に前輪の舵角と後
輪の舵角との差になってステアリングゲインが減少し、
車両の直進安定性が向上する。
〔発明の効果〕
本発明によれば、弾性体およびダッシュポットを主たる
構成要素とする機構により、ハンドルの操舵に基づいて
ハンドルの操舵の速さを判断してその判断結果とハンド
ルの操舵角とに応じて後輪の舵角の方向と大きさを決定
し後輪に舵角を生じさせる作動機構を制御することがで
きるので、比較的簡単な構成で機械的強度力\゛大きく
安全性および信頼性の高い機構により後輪の舵角の方向
と大きさを決定し制御することができる、という効果〔
問題を解決するための手段〕(その2)また、上記問題
点を解決するために第2の発明は、ハンドルの操舵に応
じて運動する第1の部材と、前記第1の部材の運動に対
して逆方向lこ運動する第2の部材と、前記第1の部材
に連結さn、た弾性部材と、前記第2の部材に連結され
かつ可変オリフィスを備えたダッシュポットと、車速に
関連した物理量を検出する物理量検出手段と、前記物理
量が大きいときに前記可変オリフィスの断面積を最大に
しかつ前記物理量が小さいときに前記可変オリフィスの
断面積を最小にする制御手段と、前記弾性部材および前
記ダッシュポットに連結された前記第1の部材および前
記第2の部材の運動に応じて運動する出力軸と、前記出
力軸Iこ連結さ−れて後輪に舵角を生じさせる作動機構
と、を設け、前記ハンドルの操舵の速さが速いときには
後輪に前輪と逆方向の舵角を生じさせかつ前記操舵の速
さが遅いときは後輪に前輪と同方向の舵角を生じさせる
と共に、前記オリフィスの断面積が最大のときは前記操
舵の速さに拘らず後輪に前輪と開方向の舵角を生じさせ
かつ前記オリフィスの断面積が最小のときはi’1iI
B己操舵Q)速さに拘らず後輪に前輪と逆方向の舵角を
生じさせるようにしたことを特徴とする。
〔作 用〕
次に第2の発明の作用について説明する。第1の部材は
、ハンドルが操舵されるとハンドルの操舵に応じて運動
する。すなわち、第1の部材は、例えば車両幅方向、車
両前後方向または車両上下方向の直線運動や回転運動等
を行う。この第1の部材の運動に伴って、第2の部材は
第1の部材の運動に対して逆方向に運動する、才だ、出
力軸は、弾性部材を介して第1の部材に連結されると共
にn丁変オリフィスを備えたダッシュポットを介して第
2の部材に連結されているため、第1の部材および笛2
の部材の運動に伴って出力軸も運動する。
また、物理量検出手段は、車速、ヨーレート等の車速に
関連した物理量を検出し、制御手段は、この物理量が大
きいときには可変オリフィスの断面積を最大にしてダッ
シュポットの減衰力を最小にし、一方物理量が小さいと
きには可変オリフィスの断面積を最小にしてダッシュポ
ットの減衰力を最大にする。
ここで、出力のラプラス変換形X out(s)  と
入力のラプラス変換形x、(SXまたは−x2(s))
との比で表わされる伝達関数G (s)は、第1の発明
と同様に上記(7)式で表わされる。従って、可変オリ
フィスの断面積を適当にして減衰係数Cを第1の発明と
同一の値にして時定数T=C/kを第1の発明と同一に
すれば、第1の部材と第2の部材とが極めてゆっくり運
動する場合には出力軸は第1の部材の運動方向と同方向
へ運動し、第1の部材と第2の部材とが極めて速く運動
する場合lこは出力軸は第1の部材の運動方向と逆方向
へ運動し、また第1の部材と第2の部材とが上記の中間
の速さで運動する場合は出力軸は殆んど運動しない。
このため、本発明、ではハンドルの操舵に応じて第↓ 1の部材を運動させると共に第2部材を第1の部材の運
動方向に対して逆方向へ運動させて、ハンドルの操舵の
速さすなわちハンドルの角周波数の大きさに応じて出力
軸の運動方向を賓化させ、作動機構によりハンドルの操
舵の速さが速いときは後輪に前輪と逆方向の舵角を生じ
させかつハンドルの操舵の速さが遅いときは後輪に前輪
と同方向の舵角が生じるようにしている。後輪に前輪と
逆方向の舵角が生じるようにしたときは、前輪と後輪に
略同時に舵角が生じてタイヤに力が発生し、これらの力
が同方向に回転するヨーイングモーメントとなって等価
的にハンドルの回転操舵角に対する操向車輪の舵角の比
、いわゆるステアリングゲインが増加しくこの場合、操
向車輪の舵角が等価的に前輪の舵角と後輪の舵角との和
になる)、車両の旋回運動の応答性が向上する。一方、
後輪に前輪と同方向の舵角が生じるようにしたときは、
゛操向車輪の舵角が等価的に前輪の舵角と後輪の舵角と
の差になってステアリングゲインが減少し、車両の直進
安定性が向上する。
才た、車速に関連した物理量が大きいときには、可変オ
リフィスの断面積が最大にされて減衰係数が最小にされ
、ダッシュポットの減衰力が最小にされる。これにより
、ダッシュポットの減衰力は、弾性部材の復元力より十
分小さくなり、出力軸は主として弾性部材の復元力に応
じて運動する。このきき、出力軸は弾性部材を介して第
1の部材に連結されているため、ハンドルの操舵の速さ
が速くても遅くても出力軸は第1の部材の運動方向と同
方向に運動する。このように、可変オリフィスの断面積
を最大にしたときハンドルの操舵の速さに拘らず出力軸
がハンドルの操舵に応じて運動する第1の部材と同方向
に運動することを利用して、本発明では、車速に関連し
た物理量が大きいとき、例えば車両高速時に可変オリフ
ィスの断面積を最大にして、作動機構によりハンドルの
操舵の速さに拘らず後輪に前輪と同方向の舵角を生じさ
せるようにしている。
一方、車速に関連した物理量が小さいときには、可変オ
リフィスの断面積が最小にされて減衰係数が最大にされ
、ダッシュポットの減衰力が最大にされる。これにより
、ダッシュポットの減衰力は、弾性部材の復元力より十
分大きくなり、出力軸は主としてダッシュポットの減衰
力に応じて運動する。このとき、出力軸はダッシュポッ
トを介して第2の部材に連結されているため、ハンドル
の操舵の速さに拘らず出力軸は第2の部材の運動方向と
同方向、すなわち第1の部材の運動方向と逆方向に運動
する。このように、可変オリフィスの断面積を最小にし
たときハンドルの操舵の速さに拘らず出力軸がハンドル
の操舵に応じて運動する第1の部材と逆方向に運動する
ことを利用して、本発明では、車速に関連した物理量が
小さいとき、例えば車両低速時に可変オリフィスの断面
積を最小にして、作動機構によりハンドルの操舵の速さ
に拘らず後輪に前輪と逆方向の舵角を生じさせるように
している。
〔発明の効果〕
したがって本発明によれば、車両の走行状態に応じてダ
ッシュポットの減衰力が自動的に制御され、後輪の舵角
の方向と大きさを自動的に調整するので、車両の運動特
性を最適に設定し走行することができるという利薇を有
する。すなわち、車両低速走行時等においては後輪に前
輪と逆方向の舵角を生じさせて車両の旋回運動を向上さ
せ、車両高速走行時等においては後輪に前輪と同方向の
舵角を生じさせて旋回運動の感度が急激に上昇するのを
防止して操縦安定性を向上することができ、才た車両中
速走行時等においてはハンドルの操舵の速さに応じて後
輪の舵角方向を制御することにより、ハンドルの操舵の
速さが速いときはステアリングゲインを増加させて車両
の急速旋回運動の応答性を向上し、ハンドルの操舵の速
さが遅いときにはステアリングゲインを減少させて車両
の首ふり、ふらつき等を防止して車両直進時の走行安定
性を向上させることができる、という効果が得られる。
〔態様の説明〕
次に上記第1および第2の発明の態様について説明する
。第1および第2発明は以下の態様を採り得る。
第1の態様は、第1の部材をハンドルの操舵に応じて車
両幅方向に直線運動させ、第2の部材を第1の部材の運
動に対して逆方向に直線運動させると共に、弾性部材を
一端が第1の部材に連結されると共に他端が出力軸に連
結されたばねで構成し、ダッシュポットを第2の部材に
固定されたシリングと、シリング内を2つの室に分割し
かつ出力軸に固定されたピストンと、シリンダ内の2つ
の室を連通ずるオリフィスとで構成したものである◇こ
の態様によれば、ハンドルの操舵に応じて第1の部材が
車両幅方向に直線運動し、この運動に伴って第2の部材
とダッシュポットのシリングとが一体となって第1の部
材の運動と逆方向に直線運動する。ここで、第1の部材
はばねを介して出力軸に連結され、第2の部材はシリン
グおよびピストンを介して出力軸に連結されているため
、第1および第2の部材の直線運動は上記(7)式の伝
達関数でもって出力軸に伝達さn、出力軸はハンドルの
操舵の速さに応じて方向が異る車両幅方向の直線運動を
行う。そして、作動機構は、この出力軸の直線運動を利
用して、ハンドルの操舵の速さが速いときは後輪に前輪
と逆方向の舵角を生じさせ、ハンドルの操舵の速さが遅
いときは後輪に前輪と同方向の舵角を生じさせる。
第1の態様によれば、ハンドルの操舵の速さに応じて出
力軸が車両幅方向、すなわちリアアクスルに対して平行
な直線運動を行うため、ハンドルの回転操舵を直線運動
に変換して前輪に舵角を生じさせる前輪操舵装置のよう
に運動変換機構を用いることなしに、作動機構を介して
出力軸を後輪に連結するのみで後輪の舵角を制御するこ
とができる。また、直線運動によって後輪に舵角を生じ
させるためには、第1の部材、第2の部材、ばねおよび
ダッシュポットを左右の後輪の間に配置すればよいので
、車体に組込まれた他の装置、機器等と干渉することな
しに左右の後輪の間のスペー1   、z4mMtcf
UmLTt[i〜fltll−t E Wt f にと
ができる。
また、第2の態様は、@1の部材をハンドルの回転に応
じて回転させ、第2の部材を第1の部材の運動に対して
逆方向に回転させ、弾性部材を一端が第1の部材に連結
されかつ他端が出力軸に連結されたばねで描成し、ダッ
シュポットを出力軸に固定させたシリンダと、第2の部
材に設けられてシリンダ内を2つの室に分割するベーン
と、この2つの室を連通ずるオリフィスとで構成したも
のである。この態様により、ば、ハンドルの操舵に応じ
て第1の部材が回転運動し、この運動に伴って第2の部
材とダッシュポットのベーンとが一体となって第1の部
材の運動と逆方向に回転運動する。ここで、第1の部材
はばねを介して出力軸に連結され、第2の部材はベーン
を介して出力軸が固定されたシリンダに連結されている
ため、第1および第2の部材の回転運動は上記(7)式
の伝達関数でもって出力軸に伝達され、出力軸はハンド
ルの操舵の速さに応じて方向が異る回転運動を行う。
そして、作動機構は、この出力軸の回転運動を利用して
、ハンドルの回転操舵lこよって前輪に舵角を生じさせ
る前輪操舵装置と同様の機構で、ハンドルの操舵の速さ
が速いときは後輪に前輪と逆方向の舵角を生じさせ、ハ
ンドルの操舵の速さが遅いときは後輪に前輪と同方向の
舵角を生じさせる。
したがって、@2の態様によnば、ハンドルの操舵によ
る回転を入力として出力軸から回転運動を出力して作動
機構を介して後輪の舵角を制御できるため、出力軸等の
回転軸の長さを適度に調整することにより、ダッシュポ
ットやばね等を回転軸の間の任意の位置に配置すること
ができる。
また、第3の態様は、上記第1の態様および第2の態様
において、上記の2つの室を連通する通路を設けると共
にこの通路に弁体を設け、この通路の内壁と弁体の外壁
とでオリフィスを構成し、弁体に弁体を変位させてオリ
フィスの断面積を変化させる調整手段を設けたものであ
る。この態様によれば、オリフィスの断面積を変化させ
てダッシュポットの減衰力を変化することができる。
したがって、第3の態様によればダッシュポットの減衰
力を変化させて入出力の伝達特性を変化させることがで
きるので、運転者の好みに応じであるいは車両の運転特
性に合わせてダッシュポットの減衰力を最適に設定して
後輪の舵角と大きさを最適にすることができる。
〔実施例〕
以下図面を参照して本発明の実施例を詳細に説明する。
第4図は、本発明の第1実施例の後輪舵角制御装置を備
えた四輪操舵車の概略を示す平面図であり、第5図(A
)は斜視図である。
ハンドル(ステアリングホイール)1は、シャフト2を
介してギヤボックス3に連絡されている。
ギヤボックス3の両端には、リンケージ4が連結され、
リンケージ4の各々にタイロッド5が連結され、タイロ
ッド5の各々にピボット軸まわりに回転するナックルア
ー、ムロが連結され、ナックルアーム6のピボット軸ま
わりに回転可能に前輪7が支持されている。
後輪17は、前輪7と略同様にナックルアーム16とタ
イロッド15とリンケージ14とを含んで構成さnたス
テアリングリンク機構の両端に連結されている。
ギヤボックス3の内部には、シャフト2に連結されたピ
ニオンと、シャフト2に連結されたピニオンと歯合する
と共に連結軸21が固定されたピニオンと、リンケージ
4が固定されてシャフト2に連結さnたピニオンと歯合
されたラックとで構成された運動変換機構が設けられて
いる。この連結軸21は、自在継手22を介して作動軸
23Iこ連結されている。従って、ハンドルの回転操舵
はギヤボックス3により作動軸23の回転運動lこ(ハ
ンドルの回転方向と逆方向)変換されると共に、リンケ
ージ4の直線運動に変換されて前輪が操舵される。
作動軸23は、自在継手24を介して後輪舵角判断機構
Iの入力軸25に連結されている。そして、後輪舵角刊
ffi、II′機構Iの両端には、リンケージ14、タ
イロッド15およびナックルアーム16からなる作動機
構が連結され、ナックルアーム16の各々に後輪が連結
さ71.ている。この作動機構はリンケージ4.タイロ
ッド5およびナックルアーム6からなる従来の前輪転舵
機構と略同様である。
次に、後輪舵角判断機構Iの詳細を第5図(A)。
(B)を参照して説明する。後輪舵角判断機構■の入力
軸25の先端部にはピニオンが形成されており、この入
力軸は車体30(第4図)に取付けたブラケット31に
軸受を介して回転自在に支承されている。入力軸25に
対して対称の位置に、入力軸25に形成されたピニオン
と歯合するラック101が形成されて第1の部材として
作用するロッド102と、入力軸25に形成されたピニ
オンと歯合すると共に第2の部材として作用するラック
111とが配置されている。ラック101は、9ツド1
021こ結合して一体化され、このロッド102はブラ
ケット31に対して図の左右方向、すなわち車体30の
幅方向に移動自在にされている。また、ラック111.
は、所定の粘性を有する作動油115を密封したシリン
ダ112に結合して一体化さnlこのシリンダ112は
ブラケット31に対して図の左右方向、すなわち車体3
0の幅方向に移動自在にされている。このシリンダ11
2の内部には、シリンダ内を2つの室116TL。
116Lに分割するように所定の絞り径を有するオリフ
ィス114を備えたピストン113が封入され、このピ
ストン113には、シリンダ112を貫通して車体30
の幅方向に延在し、リンケージ14として作用する出力
軸が固定されている。
この出力軸、すなわちリンケージ14の両端は、ブラケ
ット31に移動自在に支持されている。上記の、シリン
ダ1122作動油115.オリフィス114を有するピ
ストン113は、ダッシュポットとしてのオイルダンパ
を構成する。
リンケージ14のシリンダ出力側の各々には、連結棒1
06,110の一端が結合されて一体化さn、連結棒1
06,110の他端にはスプリングシート105,10
9が各々結合されて一体化されている。また、ロッド1
02の両端に、スプリングシー)103,107が結合
されて一体化され、スプリングシート103,107と
スプリングシート105,109との間には、各々コイ
ルスプリング104,108が押圧されて縮められた状
態で挟持されている。
次に上記後輪操舵判断機構工の動作を説明しながら第1
実施例の動作を説明する。
なお以下では説明を簡単にするためハンドル1を右方向
へ角度δh(t)(tは時間を示す)だけ操舵した場合
を考える。
従って前輪7は右方向へ転舵される。
ハンドル1を操舵しない状態、すなわち車両直進状態に
おいては第6図(A)に示すように、後輪操舵判断機構
工は入力軸25の鉛直方向中心線(図中の一点鎖線)■
を中心として左右対称になっている。
ハンドル1の操舵に応じて、ギアボックス3内部の運動
変換機構を介して連結軸21が回転し、該回転運動は順
次自在継、手229作動軸23.自在継手24を経て入
力軸25を回転する。このとき、第6図(B)、(C)
 lこ示すようlこ、ハンドル1を右方向への角度δb
(t)だけ操舵したのに応じて、入力軸25は左方向へ
θ1n(t)だけ回転するようにギヤボックス3内部の
運動変換機構は設定されている。
入力軸25のピニオンの左方向への回転に応じてラック
101は左方向へ移動し、ロッド102を左方向へ移動
すると共に、ラック111は右方向へ移動しシリンダ1
12を右方向へ移動する。
このとき、ロッド102とシリンダ112は、ハンドル
の操舵の速さすなわち入力軸25の回転の速さにかかわ
らず、遅い操舵の場合でも速い操舵の場合でも、入力軸
25の回転角θi、(t)に比例して移動する。
ロッド102の左方向への移動により、コイルスプリン
グ108,104は弾性変形すると共に、復元力を生じ
、連結棒110,106を介してリンケージ14を左方
向へ移動しようとする。一方シリンダ112の右方向へ
の移動により、左ダンパ室116L、右ダンパ室116
Rに容積変化が生じ、作動油115の圧力によりピスト
ン113を右方向へ移動、すなわちピストンロッドに相
当するリンケージ14を右方向へ移動しようとする。
この時、作動油115は左ダンパ室116Lからオリフ
ィス114を通過して右ダンパ室116Rへ流れ込み、
シリンダ112の移動の速さ、すなわちハンドルの操舵
の速さに応じて作動油115により発生する、流通抵抗
(粘性抵抗、あるいは減衰力)が変化しシリンダ112
からピストン113への力の伝達力が変化する。
第6図(B)に示すように入力軸25の回転の速さが遅
い場合、すなわちハンドルの操舵の速さが遅い場合は、
作動油115がオリフィス114をほとんど抵抗なく流
通してシリンダ112からピストン113へほとんど力
は伝達されず、コイルスプリング108,104の復元
力により、主としてリンケージ14はロッド102の左
方向への移動量にほぼ等しい大きさで、左方向へ移動す
る。
一方、第6図(C)に示すように、入力軸25の回転の
速さが速い場合、すなわちハンドルの操舵の速さが速い
場合は、作動油115によって大きな流通抵抗(粘性抵
抗)が生じシリンダ112からピストン113へ伝達さ
れる力(この力を便宜上、減衰力と以下で言う)の方が
コイルスプリング108,104で生じる復元力よりも
大きくなり、コイルスプリング108は圧縮されて縮み
、一方コイルスプリング104は伸びてリンケージ14
はシリンダ112の右方向への移動量にほぼ等しい大き
さで、右方向へ移動する。
リンケージ14の左右方向への移動、即ち車体幅方向へ
の直線運動は、タイロッド15を経てナックルアーム1
6を回転し、後輪17に舵角を生じさせる。
すなわち、第6図(D)に示すように、従来の前輪を転
舵する機構と同様にリンケージ14の左方向への直線運
動は後輪に右方向の舵角を生じさせ、リンケージ14の
右方向の直線運動は後輪に左方向の舵角を生じさせる。
上記のように本実施例によれば、ハンドル1を右方向へ
操舵して前輪を右方向へ転舵した場合に、ハンドルの操
舵の速さが遅ければ、リンケージ14がラック101の
移動量と略同量だけラック101の移動方向と同方向の
左方向へ移動して後輪に右方向の舵角を生じさせ、一方
、ハンドルの操舵の速さが速ければ、リンケージ14が
ラック111の移動量と略同量だけラック111の移動
方向と同方向の右方向へ移動して後輪に左方向の舵角を
生じさせる。また、ハンドル1を左方向へ操舵しく32
) た場合においても、上記と同様Iこハンドルの操舵の速
さが遅ければ、後輪の舵角は左方向へ生じ、ハンドルの
操舵の速さが速は看、ば、後輪の舵角は右方向へ生じる
。そして、ハンドルへの操舵の速さが上記両者の中間的
な速さである場合、すなわち入力軸25が上記両者の中
間的な速さで回転した場合に11、シリンダ112とピ
ストン113で構成されたオイルダンパの減衰力とコイ
ルスプリング108,104の復元力とが略等しく、つ
り合うため、リンゲージ14は殆んど移動せず、後輪に
舵角は殆んど生じな・い。
なお、シリンダ112とピストン113で構成さnるオ
イルダンパの減衰係数C(単位Kyw/m )とコイル
スプリング108,104の等価ばね定数k(単位Ky
/m’)の比C/に、すなわち時定数Tの値が、ハンド
ルの操舵の速さが遅いか速いかを判定する基準値となる
と共に、前輪の舵角に対する後輪の舵角の方向が反転す
る時定数(前輪と後輪の舵角の位相遅れが90°となる
時定数)を示すことは、前述の(7)式、および第1図
で示した通りである。また、ハンドル1の操舵角に対す
る入力軸25の回転角の比および入力軸25のピニオン
に対するラック101,111の歯数比の値が、ハンド
ルの操舵角に対する後輪の舵角の大きさの比(ゲイン)
を定める基準値となる。
以上のように本実施例によれば、ハンドルの操舵の速さ
が遅い場合には前輪の舵角と同方向に後輪を転舵し、ハ
ンドルの速さが速い場合には前輪の舵角と逆方向に後輪
を転舵して、後輪に前輪の舵角の大きさに比例した大き
さの舵角を発生させ、上記両者の中間の速さでハンドル
を操舵した場合には後輪を転舵せずに後輪の舵角を零と
することができる。このように、本実施例では、ハンド
ルの操舵の速さに応じた力を後輪に作用させることによ
り後輪の舵角の大きさと方向をハンドルの操舵の速さに
応じて制御することができるので、ハンドルの操舵の速
さが速い場合には、後輪を前輪と逆方向へ転舵してハン
ドルの操舵角に対する等価的な操向車輪の舵角が前輪と
後輪との舵角の和となって大きくなることにより、車両
の旋回運動の応答を高め、一方、ハンドルの操舵の速さ
が遅い場合には、後輪を前輪と同方向へ転舵してハンド
ルの操舵角に対する等価的な操向車輪の舵角が前輪と後
輪との舵角の差となって小さくなることにより、車両の
旋回運動の応答性を低下して直進時の走行安定性を高め
ることができる、という大きな利点を有する。
さらに本実施例によれば変換機構とコイルスプリングお
よびダンパとを主構成要素とする機構により前記の作用
効果を実現することができるので、比較的簡単な構成で
機械的強度の大きく安定性の高い、且つ信頼性の高い機
構で後輪の舵角と大きさを制御することができるという
利点を有する。
また、本実施例ではハンドルの操舵に応じて回転する入
力軸の回転運動からハンドルの操舵の速さを判断すると
共に後輪の転舵の方向と舵角の大きさとを決定すること
ができるので、ハンドルの操舵の速さを検出する手段と
ハンドルの回転舵角を検出する手段の両方を具備しなく
てもよいという利点を有するから車載に適している。
なお、本実施例の後輪操舵判断機構は、ハンドルの操舵
の速さを判断する機構のみならず、その判断に基づき後
輪を操舵する機構も兼ね備えているが、後輪を操舵する
際に、路面から後輪に生じる反力に打ち勝つだけの十分
な力が後輪操舵判断機構に必要であるならば、ダンパー
の減衰係数Cと等価ばね定数にの比C/にの値を一定に
保って、減衰係数Cと等価ばね定数にのそれぞnの値が
ともに大きくなるようなダンパーとコイルスプリングを
選択し設定すnばよい。その場合、ハンドルを操舵する
のに大きなパワーが必要であるなら、適宜ギヤボックス
3に動力舵取装置(いわゆるパワーステアリング)を付
設して、ハンドルの操舵を次に、本発明の第2の実施例
の後輪操舵判断機構について、第7図囚、 ([3)を
用いて説明する。
第2の実施例の後輪操舵判断機構は、前述の第1の実施
例の後輪操舵判断機構のダンパの形状に変更を加え、シ
リンダが可調整のバイパス管路を有し、その制御弁を回
動してオリフィスの太き芒を変化してピストンの速度を
調整することができるようにした点が主な相違点である
以下相違点を中心に説明し、同一部分には同一符号を付
して説明を省略する。
第7図(3)に示すようへ、シリンダ112aけ左ダン
パ室116Lと石ダンパ室116R’i連通するバイパ
ス管路120を有する。また、第1実施例のピストンと
異りピストン113aiCldオリフイスは存在しない
。バイパス管路120の略中央部には、バイパス管路内
へ突出するように、バイパス管路120の長手方向に対
して垂直な方向に移動可能な制御弁123が挿入嘔れ、
この制御弁123によシバイパス管路120が右バイパ
ス管路120Rと左バイパス管路120Lとに分割され
でいる。そして、第7図(B部の拡大図に示すように、
制御弁]23には制御弁123全移動させる調整ねじ1
227’)I一体に結合づjl、制御弁123の上部外
面とバイパス管路120の内面とによりオリフィス12
1が形成これている。
したがって第2の実施例によt″Lば、調整ねじ122
を回動して制御弁123を上下方向に移動することによ
り、オリフィス1210間隙を調整することができ、こ
ね、によりピストン113aの速[を調整することがで
きる。このように、オリフィス121を可変とすること
ができるのでダンパの減衰力を可変とすることが可能と
なる。例えば、オリフィス121を全開の状態にすれは
ダンパの減衰力は小嘔な値となり、入力軸25の回転の
速さにかかわらずリンケージ14はほとんどコイルスプ
リング108,104の復元力によシラツク101と四
方向へ移動する。これは、ハンドルの操舵の遠忌にかか
わらず、後輪を前輪と同じ方向へ転舵することを意味し
ている。
−万、オリフィス121を全閉の状態にすればダンパの
減衰力はコイルスプリングの復元力よりも十分に大きな
値となり、入力軸25の回転の速ζにかかわらずリンケ
ージ14げほとんどダンパの減衰力によってラック11
1と同方向へ移動する。
こnは、ハンドルの操舵の速1cかかわらず、後輪を前
輪と逆の方向へ転舵することを意味している。
以上のように本実施例によねば、オリフィスを調整して
ダンパの減衰力を変化することによシ、バンドルの操舵
の速づの判断の基準を変化することができるので、適宜
運転者の好みに応じて後輪の舵角の方向と太きF’に設
定することができると共に、オリフィスを最適に調整す
ることにより、後輪の舵角の方向と太き千を最適に制御
することができる、という利点を有する。
次に、本発明の第3実施例について説明する。
第8図(Aは、本実施例の後輪操舵判断機構、この後輪
操舵判断手段のオリフィスの断面積の大きざを制御する
制御手段、車速に関連した物理tとしく40) て車速を検出する車速検出器を示すものであり、第8図
(L3+!″を第8図囚のB部の拡大図を示すものであ
る。なお、本実施例のその他の構成は、第1実施例と同
一であるので説明を省略する。
本実施例の後輪操舵判断機構は、第2の実施例の後輪操
舵判断機構に変更を加え、オリフィスの断面PXを車速
に応じて自動的に調整−tBようにしたものである。従
って、第2実施例との相異点を中心に本実施例を説明す
る。
第8図[F])に示すように、オリフィス131の間隙
従って断面積を調整する制御弁133は、調整ねじ13
2と一体に結合されている。調整ねじ132は、か芒歯
車134と一体に結合嘔れて回動し、かさ歯1134は
もう1つのかて歯車135を相手歯■として1対のマイ
ク歯車を形成している。かテ面車135はモータ136
の軸とともに回動するようにモータ136の軸に固定で
れている。モータ136i”を回転1同を逆転すること
のできる可逆回転モータでシリンダ112aとともに左
右方向へ移動可能なように止め金具137にてバイパス
管路】20の外壁に係止Inると共に、XEMのマイク
ロコンピュータ130により制御されるべく、接続畑ね
でいる。そして、マイクロコンピュータ130Kに車速
検出器200が接続されている。車速検出器200は第
9図囚に示すように、ジェネレータ201と車速計20
2とから成る。ジェネレータ201け、トランスミッシ
ョン2(’131 )ランスミッションエクステンショ
ンハウジング)のスピードメータケーブル2(14の取
出口に取ね付けらj、るとともに、トランスミッション
203内で■速vc応じて回転するスピードメータドリ
ブンギヤ205と、スピードメータに車速に応じた回転
音伝達でるスピードメータケーブル204との間に挿入
され、該回転に応じて交流電圧を発生する。車速計20
2は、ジェネレータ201の発生交流電圧が大きい場合
ll″t11jLEE會降下させるとともに交流電圧を
全波整流回路にて整流し、得らjたリップル電圧ゲフィ
ルタにて平滑化して第S図CB)K示すような直流電圧
信号を車速信号として出力し、マイクロコンピュータ1
30へ供給する。このマイクロコンピュータ1301d
、[速信号に応じて車速を判断し、車速か低い場合には
制御弁133を全閉にしてオリフィス131の断面積が
最小になるようにモータ136を制御し、車速が高い場
合には制御弁133を全開にしてオリフィス131の断
面積が最大になるようにモータを制御する。すなわち、
マイクロコンピュータ130の制御信号に応じてモータ
136が駆y!h−yれ、モータ136の軸の回転は、
1対のか芒歯車134.135から成るマイク歯車を介
して調整ねじ132と制御弁133を回転し、オリフィ
スの断面積を変化させる。従って、本実施例によれは車
速に応じてオリフィスの断面接金自動的に制御すること
ができるので、車速に応じてオイルダンパの減衰力を変
化きせることができる。
次に、マイクロコンピュータ130が車速に応じて制御
信号?出力し、モータ136を駆動したときの後輪の舵
角方向について説明する。
車速が低速の場合、オリフィス131が全閉となるよう
にマイクロコンピュータ130が制御信号を出力しモー
タ136金制御すると入力軸25の回転の速ネ(てかか
わらすダンパの減衰力はコイルスプリング108,10
4の復元力よりも十分に大きな値となり、リンケージ1
4はほとんどダンパの減衰力(でよって移動し、ラック
111と同方向へ移動する。
こねにより、車速か低速の場合ハンドルの操舵の速さに
かかわらず、後輪は前輪と逆の方向へ転舵これる。
−1、車速か高速の場合、オリフィス]31が全開とな
るようにマイクロコンピュータ】30が制御信号を出力
しモータ136を制御すると入力軸25の回転の連子に
かかわらず、ダンパの減衰力はコイルスプリング108
,104の復元力に比べて十分に小さな値となシ、リン
ケージ14はほとんどコイルスプリング108,104
の復元力によって移動し、ラック101と同方向へ移動
する。これにより、車速が昼速の場合、ハンドルの操舵
の速はにかかわらず、後輪は前輪と同じ方向へ転舵場ね
る。
以上のように本実施例によれば、車両低速走行時におい
ては後輪に前輪と逆方向の舵角を生じはせて車両の旋回
運動を向上畑せ、車両高速走行時においてに後輪に前輪
と同方向の舵角を生じζせて旋回運動の感度が急激に上
昇するのを防止して操舵安定性を向上することができ、
また車両中速走行時においてはハンドルの操舵の速さに
応じて後輪の舵角方向を制御することにより、ハンドル
の操舵の速さが速いときはステアリングゲインを増加マ
せて車両の急速旋回運動の応答性を向上し、ハンドルの
操舵の速づが遅いときにはステアリングゲインを減少さ
せて車両の首ふり、ふらつき等を防止して車両直進時の
走行安定性を同上芒せることができる。
ところで、車両高速走行時にハンドルを操舵すると、大
きなヨーレートや大きな横加速度が発生する。従って、
車速に関連した物理量として、第3実施例で説明した車
速を用いる代わりに、ヨーレートや横加速度を用いてオ
リフィスの断面積を制御することができる。上記のヨー
レー)k検出±化 するヨーレート検出器を第4図(3)を参照して説明す
る。ヨーレート検出器は第10図代に示すように、レー
トジャイロ251と電気系統部252とから成る。レー
トジャイロ251H!両の車体30の重心位置に固定ネ
れ鉛直軸まわりの車両の車体30の回転角速度(ヨー角
速度、あるいはヨーレートr)を検出する。電気系統部
2521”tレートジャイロ251に電圧を供給すると
とも1−レートジャイロ251からの信号を増幅してヨ
ーレート信号として出力しマイクロコンピュータ130
(第8図Cへ))に供給する。ヨーレート信号は、第1
0図■に示すようにハンドル1の右方向への操舵にとも
ない車両が鉛直軸まわシに右方向へ回転する際に生じる
ヨーレー)rに対しては正の電圧信号となシ、ハンドル
1の左方向への操舵にともない車両が鉛直軸まわシに左
方向へ回転する際に生じるヨーレー)rに対しては負の
電圧信号となるようにレートジャイロ251および電気
系統部252&Cより極性が定められている。セして、
マイクロコンピュータ130は、ヨーレート、信号の絶
対値が太きいときオリフィスの断面積を最大にし、ヨー
レート信号の絶対値が小プいときオリフィスの断面積全
最小にする。これにより、第3の実施例と同様に後輪の
舵角が制御づれる。
次に第11図囚、c3)を用いて本発明の第4の実施例
の後輪操舵判断機構を説明する。
第4の実施例の後輪操舵判断機構は第1実施例の後輪操
舵判断機構に対して、コイルスプリングの取り付は形状
が異なる点を除いてほとんど同じである。
すなわち第11図(AK示すように、コイルスプリング
108,104は一端を、ダンパのビヌトン113のピ
ストンロッドに相当するリンケージ141C一体に結合
−J tiだスプリングシート107ar  103 
aKより抑圧てれて保持され、他端を、一端がロッド1
02に一体結合Inた連結棒110a、106aの他端
に固定芒れたスプリングシート109a、105aによ
り押圧ネれて保持くれている。
第11図りのスプリング104付近の拡大図に示すよう
に、連結ml 06a、11 (’talc一体結合プ
jだスプリングシート1(15a、1(19aの中心部
は中空となり、リンケーン14がスプリングシート1(
15a、109aK接触し2ないように貫通している。
第4の実施例の後輪操舵判断機構は、前記の第1の実施
例の後輪操舵判断機構と同様の作用効果および利点を有
する。
すなわち、本実施例によハは、ハンドルの操舵に応じて
回転する入力軸の回転情l動からハンドルの操舵の速づ
を判断すると共に、後輪の転舵の方向と舵角の太き芒を
決定することができるという作用効果を有し、ハンドル
の操舵の連子が速い場合には後輪を前輪と逆方向へ転舵
して車両の旋回運動の応答性を高め、ハンドルの操舵の
速でか遅い場合には後輪を前輪と同方向へ転舵して車両
の旋回運動の安定性を高めることができる、という利点
を有する。
嘔らに、本実施例によれば、コイルスプリングの中心部
に軸としてリンケージが貫通しているので、通常生じな
いけれども、もし仮にコイルスプリングの両端を支持す
るスプリングシートが犬きく移動してコイルスプリング
の自然長よりもその間隙が広くなった場合においても、
コイルスプリングがスプリングシートから脱落するのを
防止してより安全な構造とすることができる、という利
点を有する。
次に本発明の第5の実施例の後輪操舵判断機構■してつ
いて説明する。
第12図は本発明の第5の実施例の後輪操舵判断機構■
を連結した四輪操舵車の概略基本構造を示す平面図であ
る。
以下、第4図の概略平面図との相違点を中心に説明する
ギヤボックス3の内部にはラックアンドビニオン等の運
動変換機構が設けられ、この運動変換機構を介して連結
軸21が接続され、該連結軸21は自在継手22を介し
て作動軸23に接続されている。
作動軸231CI’!、自在継手24によシ入力軸25
が連結てれ、該入力軸25は後輪操舵判断機構■に接続
されている。
後輪操舵判断機構■は車両の車体30に固定ネれると共
に出力軸26に接続てれ、出力軸26は自在継手27を
介して最終連結軸20に接続てれる。最終連結軸28は
、正体30と一体結合−Jflだブラケット31に軸受
を介して回動自在に支承づれると共に、作動機構を構成
する後部ギヤボックス13に接続される。後部ギヤボッ
クス13はブラケット31に固定されると共に、七の内
部にラックアンドピニオン等の運動変換機構を有し、最
終連結軸28の回転運動i 11ンケージ14の左右方
向、すなわち車体幅方向のm線運動に変換する。
リンケージ14の車体幅方向の直厨運動は、タイロッド
15全仔てナックルアーム16を回転し後輪17に舵角
を生じ芒ぜる。
ハンドル1の回転操舵に応じて連結軸21を回転嘔ぜる
ためのギヤボックス3内部の運動変換機・構全第13図
■を参照して詳細に説明する。リンケージ4には、リン
ケージの長手方向に延在するラック3aが形成てれてい
る。このラック3aには、連結軸21に形成嘔九たビニ
オン21aが歯台場れでいる。従って、ハンドル1の左
方向の回転操舵によって、リンケージ4が図の右方向へ
直線運動すると、連結軸21が図の左方向、すなわちハ
ンドル1の回転操舵と同方向に回転する。
また、後部ギヤボックス13内には、第13図03)に
示すように、リンケージ14の長手方向に延在するよう
に形成されたランク13aと、最終連結軸28に形成さ
れたピニオン28aとで構成された運動変換機構が設け
られている。従って、最終連結軸28が図の左方向に回
転すると、リンケージ14は図の左方向に直線運動する
上記の第13図03[F])の説明すなわちギヤボック
ス3および後部ギヤボックス13の運動変換機構の説明
から理解されるように、リンケージ4とリンケージ14
とは、連結軸21および最終連結軸28の回転方向に対
して各々逆方向に直線運動する。すなわち、ギヤボック
ス3と後部ギヤボックス13の運動変換機構は、回転運
動に対する直線運動の方向が相互に逆向きになるように
定められている。
次に、第14区内、(B)を用いて、本発明の第5の実
施例の後輪操舵判断機構Hの基本構造の概要を説明する
。ケース300は、車両の車体30に固定されると共に
、インプットシャフト301およびアウトプットシャフ
ト391を軸受を介して回動自在に支承する。インプッ
トシャフト301は前記入力軸25に、アウトプットシ
ャフト391は前記出力軸26にそれぞれ同軸状に一体
に結合されている。インプットシャフト301のケース
300内に突出した部分には、平歯車311が一体に結
合されている。平歯車311は、他の平歯車312と噛
合して一対の標準平歯車を形成する。
平歯車312は、シャフト302と一体に結合され、シ
ャフト302はケース300の一部に軸受を介して回動
自在に支承されている。平歯車312は、平歯車313
と噛合して一対の標準平歯車を形成している。平歯車3
13は、シャフト303と一体に結合され、シャフト3
03は、ケース300の一部に軸受を介して回動自在に
支承されると共に、平歯車314と一体結合されている
平歯車314は平歯車315と噛合して一対の標準平歯
車を形成している。
以上の平歯車311.312.313.314.315
は、平歯車315の回転方向がインプットシャフト30
1の回転方向と逆の方向となるように配置されたもので
、かつ平歯車315の回転角の太キチがインプットシャ
フト301の回転角の大きさと等しくなるように各歯車
の諸寸法は設計されている。
平歯車315は、フランジ331と一体に結合されてい
る。フランジ331は、外筒部をケース300に軸受を
介して回動自在に支承されると共に、内筒部をインプッ
トシャフト301に軸受を介して回動自在に支承されて
いる。また、フランジ3310図の右側端面にはコイル
スプリング341.342がそれぞれ止め金具340に
て固定されている。
コイルスプリング341とコイルスプリング゛  34
2は、外径の異なるねじシコイルばねである。
2つのねじシコイルばねを用いたのは左、右どちらの回
転方向に対しても均一の復元力が発生するように考慮し
たものである。コイルスプリング341.342の他端
は、台座332に止め金具340にて固定されている。
この台座332は、インプットシャフト301に軸受を
介して回動自在に支承されると共に、シリンダとして作
用するアウトプットシャフト391に一体に結合されて
いる。
なお、台座332とアウトプットシャフト391の間に
は、作動軸115のもれを防ぎ密封する目的で0リング
333と仕切り板334が封入されている。
第13図03 (B)に示すように、インプットシャフ
ト301の先端は、軸対称の位置に一対のベーン351
.352を有するロータとなっている。
ベーン351.352の底部とインプットシャフト30
1のロータとの間には弾性体(例えばコイルスプリング
)361,362が圧縮されて挿入されており、弾性体
361,362の復元力によシヘーン351% 352
の先端はアウイプットシヤフト391の内筒部のカムリ
ング形状部と接触を保っている。
アウトプットシャフト391の円筒部のカムリング形状
部と、インプットシャフト301のロータとの間の隙間
370には作動油115が封入されている。
隙間370はアウトプットシャフト391の右側内壁部
表面に設けられた細い@601 L、601Rを介して
左バイパス管路373Lと右バイパス管路373Rに連
通している。左バイパス管路373Lと右バイパス管路
373Rは、アウトプットシャフト391に設けられた
管路で連通され、それぞれの管路の他端はめくらぶた3
75で閉じられている。
オリスイス381は左バイパス管路373Lと右バイパ
ス管路373Rを連通するしぼpで構成され、制御弁3
80にてオリフシ13810間隙を調整することができ
る。
したがって、隙間370の左ダンパ・−室370Lは右
ダンパー室370Rと順次溝601 L、左バイパス’
l& 373 L、オリフィス381.右バイパス管路
373R,溝601Rを経て連通されており、これらに
はすべて作動油115が封入されており、オイルダンパ
ーを形成している。
制御弁3801dアウトプットシャフト391に取り付
けられ、手動にてその調整ねじを回転することによりオ
リフィス381の間隙を調整するものでその基本的な構
成は第7図(B)に示したものと略同等である。
上記のように構成された第5の実施例の後輪操舵判断機
構■の作用効果について第14図(q、(q、(ト)を
用いて説明する。以下ではハンドルエを左方向へ角度δ
h(t)だけ操舵したのに応じて、インプットシャフト
301が左方向へ角度θ+n(t)だけ回転した場合を
例にとり説明する(θ1n(t)の矢印の方向を左方向
と定義する。)。
インプットシャフト301の左方向への回転θtn(t
)に応じて、一連の平歯車311.312゜313.3
14,315により7ランジ331はインプットシャフ
ト301と回転角の大きさが等しく回転方向が逆である
回転、すなわち−〇tn(t)だけ回転する。したがっ
てインプットシャフト301が左方向へθtn(t)だ
け回転したときフランジ331は右方向へ一〇+n(t
)だけ回転する。
フランジ331の右方向への回転により、コイルスプリ
ング341,342は右方向へねじられて弾性変形する
と共にその復元力により台座332およびアウトプット
シャフト391を右方向へ回転しようとする。すなわち
、コイルスプリング341.342の復元力は、アウト
プットシャフト391をインプットシャフト301と逆
の方向へ回転しようとする。
一方、インプットシャフト301の左方向への回転θ1
n(1)に応じて、ベーン351.352も左方向へ回
転し左ダンパー室370L%右ダンノ(−呈370Rに
容積変化が生じ、作動油115の圧力によりアウトプッ
トシャフト391の内筒部のカムリング形状部を左方向
へ回転しようとする。
すなわち1作動油115の圧力は、アウトプットシャフ
ト391をインプットシャフト301と同じ方向へ回転
しようとする。この時1作動油115は左ダンパー室3
70Lから溝601 L、左バイパス管路373 L、
オリアイス381.右バイパス管路373R,溝601
Rを経て、右ダンパー室370Rへ流れ込み、1ンプツ
トシヤフト301の回転の速さ、すなわちハンドル1の
操舵の速さに応じて、作動油115によシ生じる流通抵
抗(粘性抵抗)が異なることによりインプットシャフト
301からアウトプットシャフト391への力の伝達力
が変化する。
第14図(qに示すように、インプットシャフト301
の回転の速さが遅い場合、即ちハンドル1の操舵の速さ
が遅い場合には、作動油115の流通抵抗(粘性抵抗)
はほとんど生じないのでインプットシャフト301から
アウトプットシャフト391へほとんど力は伝達されず
、主としてアウトプットシャフト391はコイルスプリ
ング341.342の復元力により回転する。したがっ
てハンドル1の操舵の速さが遅い場合、アウトプットシ
ャフト391はインプットシャフト301の回転方向と
逆の方向へ、インプットシャフト301の回転角の犬き
きと11 t5等しい回転角だけ回転する。
アウトプットシャフト391の回転角Cout(1) 
 とインプット7ヤフト301の回転角θ+n(t)の
関係は、ハンドル1の操舵の速さが遅い場合θout(
t) 輌−〇In(t) となる。この場合、θou+(1)の回転方向は右方向
である。一方策14図(鴎に示すように、インブノトン
ヤフト3010回転の速さが速い場合、即ちハンドルl
の操舵の速さが速い場合、作動油]15の流通抵抗(粘
性抵抗)が大きくなりインプットシャフト301からア
ウトプットシャフト391へ作動油115の圧力によシ
伝達される刀(ダンパーの減衰力)の方が、コイルスプ
リング341.342で生じる復元力よシも大きくなっ
てコイルスプリング341,342は太きくねじられて
主としてアウトプットシャフト391はダンパーの減衰
力により回転する。
したがって、ハンドルlの操舵の速さが速い場合、アウ
トプットシャフト391はインプットシヤフト301の
回転の方向と同じ方向へ、インプット7ヤフト301の
回転角の大きさとほぼ等しい回転角だけ回転する。アウ
トプットシャフト391の回転角θo u t(t)と
インプットシャフト301の回転角θ、n(1)の関係
は、ハンドル1の操舵の速さが速い場合、 θout(1)=、θ+n(t) となる。この場合、θout(1)の回転方向は左方向
である。
なお、インプットシャフト301が上記の両者の中間的
な速さで回転した時()・ンドルの操舵の速さが上記の
両者の中間的な速さの場合)、即ちインプット7ヤフト
301とアウトプットシャフト391とで構成されるダ
ンパーの減衰力と、コイルスプリング341,342の
復元力とがほぼ等しく釣り合うような時には、アウトプ
ットシャフト391はほとんど回転しない。
次に第15回置、i′B)を参照して第5の実施例の動
作を説明する。後輪操舵判断機構■は、第1実施例の後
輪操舵判断機構と同様に、ノ・ンドル1の操舵角に応じ
て回転する入力軸250回転の速さ、す力わちハンドル
1の操舵の速さを判断する。さらに、後輪操舵判断機構
■は、ノ・ンドル1の操舵の速さの判断結果に基づいて
、上記のようにノ・ンドル1の操舵の速さが遅いときは
(入力軸25の回転の速さが遅いときは)、入力軸25
の回転角に応じた大きさだけ出力軸26を入力軸25と
逆の方向へ回転する。−万、ノ・ンドル1の操舵の速さ
が速いときは(入力軸25の回転の速さが速いときは)
、入力軸25の回転角に応じた大きさだけ出力軸26を
入力軸25と同じ方向へ回転する。
ハンドル1の左方向(図中の矢印りの方向)への操舵に
よりシャフト2が左方向へ回転する。ギヤボックス3の
内部のラックアンドビニオン等の運動変換機構によシシ
ャフト2の左方向への回転運動はリンケージ4の右方向
への直線運動へ変換される。リンケージ4の右方向への
直線運動はタイロッド5を右方向へ移動しナックルアー
ム6を左方向へ回転し前輪7に左方向の舵角を生じさせ
る。又、リンケージ4の右方向への直線運動は、ギヤボ
ックス3の内部のもう一つの運動変換機構によυ連結軸
21を左方向へ回転する。連結軸21の左方向への回転
は、作動軸23を経て入力軸25を左方向へ回転する。
後輪操舵判断機構■は入力軸25の回転に基づいて回転
の速さ、すなわちハンドル1の操舵の速さを判断し、第
15図(5)に示すように、ハンドルlの操舵の迷宮が
遅いときは入力軸25の回転角に応じた犬ささだけ出力
軸26を入力軸25と逆の方向すなわち右方向へ回転し
、第15図(B)に示すように、ハンドル1の操舵の速
さが速いときは入力軸2.5の回転角に応じた大きさだ
け出力軸26を入力軸25と同じ方向すなわち左方向へ
回転する。出力軸26の回転は最終連結軸28を回転し
、該回転は後部ギヤボックス13内の変換機構にてリン
ケージ14の直線運動に変換される。
したがって第15図(5)に示すように最終連結軸28
の右方向の回転は、ギヤボックス13にてリンケージ1
4の右方向への直線運動に変換され、タイロッド15を
経てナックルアーム16を左方向へ回転し、後輪17に
左方向の舵角を生じさせる。一方、第15図(I3)に
示すように、最終連結軸28の左方向の回転は、ギヤボ
ックス13にてリンケージ14の左方向への直線運動に
変換され、タイロッド15を経てナックルアーム16を
右方向−1回転し、後輪】7に右方向の舵角を生じさせ
る。
以上のように、不発明の第5の実施例の後輪操舵判断機
構■は、ハンドルの操舵の速さを判断するとともに、ハ
ンドルの操舵の速さが遅いときは前輪と同方向に後輪を
転舵し、ハンドルの操舵の速さが速いときは前輪と逆方
向に後輪を転舵するとともに、ハンドルの操舵角に応じ
た大きさの舵角を後輪に生じさせることができる。また
、ハンドルの操舵の速さが上記の中間の速さであるとき
には、殆んど後輪に舵角は生じない。
本実施例によれば、入出力ともに軸の回転を用いること
ができるので、車体前後方向に延出された連結軸1作動
軸等の回転する軸の間であるならばどこにでも後輪操舵
判断機構を取り付けることができるという利点を有して
おり、一般的に、他の装置とのスペースの干渉、配置が
常に問題となる車両の車体に、有効に配置、組み込むこ
とが可能である。さらに本実施例によれば歯車等の潤滑
油を必要とする回動体をコンパクト々ケースに収納する
ことができるので、既に組み込まれている他の機器や装
置同様車体に有効に配置することができると共に、ケー
ス毎脱着が可能で保守等の作業が容易であることがら車
載に適しているという利点を有する。
なお、上記では、シリンダとして作用するアウトプット
シャフトにオリフィスを設けた例について説明したが、
ベーン352,361の各々にオリフィスを穿設するよ
うにしてもよい。この場合にはオリフィスの断面積を可
変とすることはできない。
次に本発明の第6の実施例の後輪操舵判断機構について
第16区内、(B)を用いて説明する。第6の具体的実
施例の後輪操舵判断機構■は、第5の実施例の後輪操舵
判断機構に対して変更を加え、オリフィス3810間隙
が車載のマイクロコンピュータ130によって制飢され
る駆動手段(例えばモータ)により自動的に変化して、
インプットシャフト301とアウトプットシャフト39
1の間で生じるダンパーの減衰力を自動的に調整するこ
とができるようにした点が主たる相違点である。
以下相違点を中心に説明する。第16図(B)に示すよ
うにインプットシャフト301のロータ部の外筒部と、
アウトプットシャフト391の内筒部のカムリング形状
部との間の隙間370の右ダンパー室370Lは第1の
左管路371Lと、右ダンパー室370Rは第1の右管
路371Rと、アウトプットシャフト391の右側内壁
部の表面に設けられた細い溝601L、601Rを介し
てそれぞれ連通している。
第1の左管路371Lおよび第1の右管路371Rはと
もにアウトプットシャフト391に設けられた作動油1
15の管路であす1の左管路371Lは第2の左管路3
72Lと、第1の右管路371Rは第2の右管路372
Rとそれぞれ連通している。第2の左管路372Lおよ
び第2の右管路372Rはともにケース300aの内筒
部にリング状に設けられた溝と、アウトプットシャフト
391の外管部とで密封された作動油115の管路であ
る。
第2の左管路372Lは左バイパス管路373Lと%第
2の右管路372Rは右バイパス管路373Rとそれぞ
れ連通している。左バイパス管路373Lと右バイパス
管路373Rはともにケース300aに設けられた作動
油115の管路であシ、それぞれ他端はめくらぶた37
5で閉じられている。左バイパス管路373Lと右バイ
パス管路373Rは、オリフィス381を介して連通し
ている。オリフィス381は制御弁380によりその間
隙を調整することができるしぼシである。
制御弁380はケース300aに取シ付けられその調整
ねじ380aを回動することにより上下動してオリフィ
ス381の間隙を変化することができ、その基本的な構
造は第8図(ト))に示したものと略同等である。
したがって、隙間370の左ダンパー室370Lは1順
次、溝601L、第1の左管路371L、第2の左管路
372 L、左バイパス管路373L、オリフィス38
1、右バイパス管路373R,第2の右管路372R,
第1の右管路371R,溝601Rを経て右ダンパー室
37011.と連通しており、これらにはすべて作動油
115が封入されオイルダンパーを形成している。ケー
ス300aはこれらの管路の一部をケース300aに設
けた関係上第14図(5)のケース300と若干形状が
異なり、これらの管路を有する部分の厚みが増加されて
いると共に、アウトプットシャフト391と内筒部が一
部で接するように変更されている。
制(財)弁380の調整ねじ380aはかさ歯車134
と一体に結合されて回動する。かさ歯車134はもう一
つのかさ歯!135を相手両車として1対のマイク歯車
を形成している。かさ歯車135はモータ136の軸と
ともに回動するように軸に固定されている。モータ13
6は回転の方向を逆転することができる可逆転回転モー
タで止め金具137にてケース300aに固定されると
共に、車載のマイクロコンピュータ130により制(財
)されるべく接続きれている。このマイクロコンピュー
タ130には、第9図(A+に示した車速検出器または
第10回置に示したヨーレート検出器が接続きれ、マイ
クロコンピュータ130i1第3の実施例と同様にして
オリフィスの断面積を変化させる。
以上の構成から成る第6の実施例によれば、マイクロコ
ンピュータ130の制(財)信号に応じてモータ】36
が駆動され、モータ136の軸の回転は1対のマイク歯
車(かさ歯車134.135)を経て調整ねじ380a
を回動して制御弁380を上下動しオリフィス381の
間隙を変化する。
したがって本実施例によればオリフィス381の間隙を
マイクロコンピュータ130の指示に従って自動的に変
化することができるので、インプットシャフト301と
アウトプットシャフト391との間て生じるダンパーの
減衰力を自動的に変化することができる。前述のように
マイクロコンビユータ130が車速、あるいは車両の走
行状態に応じて制御信号を出力しオリフィス381の間
隙を制(財)することにより、車両の走行状態に応じて
ダンパーの減衰力を制御することができる。
以上のように本実施例によれば車載のマイクロコンピュ
ータによシ自動的にオリフィスを調整してダンパーの減
衰力を変化することによシ、ハンドルの操舵の速さの判
断の基準を自動的に変化することができるので車両の速
行状態に応じて後輪の舵角の方向と大きさを自動的に設
定し制御することができる、という利点を有する。
上記で説明した各実施例では、弾性部材としてすべてコ
イルスプリングを用いた例について説明したが、本発明
は、これに限定されずに弾性変形して復元力を生じるも
のならばいかなるものでも使用可能である。即ち各種の
ばね、ゴムブツシュ(ラバー)等の弾性部材を用いても
よい。
また、第5と第6の具体的実施例では回動体として歯車
(ギヤ)を用いたが、これ以外にプーリを用いてベルト
やワイヤ(但しすベシの々いもの)、チェーンといった
無端走行帯を用いてもよい。さらに各実施例ではすべて
液体封入式のオイルダンパーを用いて例示したが、これ
以外の気体封入式、あるいは気液並用式等のダンパーを
用いてもよい。
なお、第1の具体的実施例において説明したように1本
発明によシハンドルを操舵するのに大きなパワーが必要
であるならば必要に応じて適宜動力舵取装置(いわゆる
パワーステアリング)を付設することも可能である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の詳細な説明するだめのブロック図、第
2図は従来の四輪操舵車の後輪舵角制御装置のブロック
図、第3図は第1図の伝達関数を示す線図、第4図は本
発明の第1実施例の後輪舵角制御装置を備えた四輪操舵
車の概略平面図、第5図(5)は!I′iT紀第1実施
例の後輪舵角制御装置を備えた四輪操舵車の概略斜視図
、第5図(B)は第5図(5)のAA方向の部分断面図
、第6区内、第6図(B)および第6図(Qは、前記第
1実施例の動作を説明するための断面図、第6図(θは
前記第1実施例の後輪舵角方向を説明する線図、第7回
内は本発明の第2実施例の第5図(■3)と同様の断面
図、第7図(B)は第7図GA)のA部の拡大図、第8
図(A)は本発明の第3実施例の第5図(B)と同様の
断面図、第8図(坊は第8図(A)のB部の拡大図、第
9図(A)は車速横比器の詳細図、第9図fH)は車速
信号を示す線図、第10図(5)はヨーレート検出器の
詳細図、第10図fB)はヨーレート信号を示す線図、
第11図CA)は本発明の第4実施例の第5図(B)と
同様の断面図、第11図(B)は第11図(A)の0部
の拡大図、第12図は本発明の第5実施例の後輪舵角制
御装置を備えた四輪操舵車の概略平面図、第13図(5
)は@記第5実施例のギヤボックス内部の概略図、第1
3図(B)は前記第5実施例の後部ギヤボックス内部の
概略図、第14区間は第12図の後輪操舵判断機構の断
面図、第14図(B)は第14図(5)のAA方向断面
図、第14図(q、第14図(θおよび第14図(ト)
は前記第5実施例の後輪操舵判断機構の動作を説明する
説明図、第15回込)および第15図(′B)は前記第
5実施例の動作を説明する概略図、第16図(A)は本
発明の第6実施例の後輪操舵判断機構の断面図、第16
図(11)は第16図(A)のA A方向断面図である
。 1°°°ハンドル、2・・・シャフト、3=・ギヤボッ
クス、7・・・前輪、13・・・後部ギヤボックス、】
4・・・リンケージ、17・・・後輪、21・・・連結
軸、23・・・作動軸、25・・・入力軸、26・・・
出力軸、28・・・最終連結軸、30・・・車両の車体
、31・・・ブラケット、I、■・・・後輪操舵判断機
構。

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. (1)前輪に舵角を生じさせるハンドルの操舵に応じて
    後輪の舵角を制御する車両の後輪舵角制御装置において
    、前記ハンドルの操舵に応じて運動する第1の部材と、
    前記第1の部材の運動に対して逆方向に運動する第2の
    部材と、前記第1の部材に連結された弾性部材と、前記
    第2の部材に連結されたダッシュポットと、前記弾性部
    材および前記ダッシュポットに連結されて前記第1の部
    材および前記第2の部材の運動に応じて運動する出力軸
    と、前記出力軸に連結されて前記ハンドルの操舵の速さ
    が速いときは後輪に前輪と逆方向の舵角を生じさせかつ
    前記操舵の速さが遅いときは後輪に前輪と同方向の舵角
    を生じさせる作動機構と、を設けたことを特徴とする車
    両の後輪舵角制御装置。
  2. (2)前記第1の部材は前記ハンドルの操舵に応じて車
    両幅方向に直線運動し、前記第2の部材は前記第1の部
    材の運動に対して逆方向に直線運動し、前記弾性部材は
    一端が前記第1の部材に連結されると共に他端が前記出
    力軸に連結されたばねで構成され、前記ダッシュポット
    は前記第2の部材に固定されたシリンダと、該シリンダ
    内を2つの室に分割しかつ前記出力軸に固定されたピス
    トンと、該2つの室を連通するオリフィスとで構成され
    た特許請求の範囲第1項記載の車両の後輪舵角制御装置
  3. (3)前記第1の部材は前記ハンドルの操舵に応じて回
    転し、前記第2の部材は前記第1の部材の運動に対して
    逆方向に回転し、前記弾性部材は一端が前記第1の部材
    に連結されると共に他端が前記出力軸に連結されたばね
    で構成され、前記ダッシュポットは前記出力軸に固定さ
    れたシリンダと、前記第2の部材に設けられて該シリン
    ダ内を2つの室に分割するベーンと、該2つの室を連通
    するオリフィスとで構成された特許請求の範囲第1項記
    載の車両の後輪舵角制御装置。
  4. (4)前記オリフィスを前記2つの室を連通する通路の
    内壁と該通路に設けられた弁体の外壁とで構成し、該弁
    体に該弁体を変位させてオリフィスの断面積を変化させ
    る調整手段を設けた特許請求の範囲第2項または第3項
    記載の車両の後輪舵角制御装置。
  5. (5)前輪に舵角を生じさせるハンドルの操舵に応じて
    後輪の舵角を制御する車両の後輪舵角制御装置において
    、前記ハンドルの操舵に応じて運動する第1の部材と、
    前記第1の部材の運動に対して逆方向に運動する第2の
    部材と、前記第1の部材に連結された弾性部材と、前記
    第2の部材に連結されかつ可変オリフィスを備えたダッ
    シュポットと、車速に関連した物理量を検出する物理量
    検出手段と、前記物理量が大きいときに前記可変オリフ
    ィスの断面積を最大にしかつ前記物理量が小さいときに
    前記可変オリフィスの断面積を最小にする制御手段と、
    前記弾性部材および前記ダッシュポットに連結された前
    記第1の部材および前記第2の部材の運動に応じて運動
    する出力軸と、前記出力軸に連結されて前記ハンドルの
    操舵の速さが速いときには後輪に前輪と逆方向の舵角を
    生じさせかつ前記操舵の速さが遅いときは後輪に前輪と
    同方向の舵角を生じさせると共に、前記オリフィスの断
    面積が最大のときは前記操舵の速さに拘らず後輪に前輪
    と同方向の舵角を生じさせかつ前記オリフィスの断面積
    が最小のときは前記操舵の速さに拘らず後輪に前輪と逆
    方向の舵角を生じさせる作動機構と、を設けたことを特
    徴とする車両の後輪舵角制御装置。
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