JPS6183648A - 結晶化ガラスとその製造方法 - Google Patents

結晶化ガラスとその製造方法

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JPS6183648A
JPS6183648A JP20284784A JP20284784A JPS6183648A JP S6183648 A JPS6183648 A JP S6183648A JP 20284784 A JP20284784 A JP 20284784A JP 20284784 A JP20284784 A JP 20284784A JP S6183648 A JPS6183648 A JP S6183648A
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glass
crystallized glass
crystallized
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toughness
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Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 [発明の技術分野] 本発明は結晶化ガラスとその製造方法に関し、より詳細
には極めて高い靭性を有する結晶化ガラスとその製造方
法に関する。
〔従来技術〕
従来、ガラスは原料を高温に加熱して一旦溶融体とし、
これを冷却して製造されていたので、強固な共存結合に
よって構成される均質な三次元網目構造を有している。
従って常温では流動的あるいは塑性的な変化を起さず、
ガラスに力を加えていくと、弾性限界内で破壊してしま
う。
そして、かかるガラスの脆性破壊はガラスの脆さを意味
し、ガラスの一大特徴ではあるが、機械的性質の観点か
らすれば大きな欠点でもある。
それ故、ガラスは、その透明性や電気的絶縁性などの性
質を活かして窓ガラス、光学レンズや電気部品等の分野
で使用されているが、一方、前記のように強度が小さく
、脆性破壊を起し、更に破壊強度に再現性が乏しいので
、応力がかかる機械部品として使用されることはなかっ
た。
そこで、ガラスの強度を向上させたり、脆さを改善する
ために、ガラスの結晶化、表面改質、水和、あるいは複
合化等いくつかの方法が提案されている。
まず、ガラスの結晶化は、一旦製造したガラスを加熱処
理して機械的強度の高い結晶を析出させる方法である。
例えば、ガラスの溶融時に結晶核となるような金属ある
いは金属酸化物を添加してガラスを製造し、このガラス
を熱処理して結晶化させる。
かかる操作でガラス中に石英やスボジュウメン結晶を析
出させると、元のガラスよりもより高強度な結晶化ガラ
スが得られる。
また、ガラスの表面改質としては、例えばガラスの表面
に圧縮応力を付与する方法があり、ガラスの強度を増加
させることができる。
以上の方法は、ガラスの強度増加方法として有効であり
、広く採用されている。
しかしながら、これらの方法によって、ガラメ輻度は増
加するものの、破壊の様式はガラスのそれと同じであり
、ガラスの脆さを改善するには至っていない。
そこで、ガラスの脆さを改善するために、ガラスをオー
トクレーブで処理して水和ガラスを製造する方法が提案
されている。
この方法は、オートクレーブを用いてガラス内に水を入
れ、ガラスの共有結合をイオン結合に、あるいは三次元
網目構造から二次元鎖状構造に変えてガラスにいくらか
の塑性変化要素を付与せんとするものである。
この方法で製造されたガラスは、塑性変形が僅かに認め
られるものの、ガラスの強度そのものが著しく低下し、
かつガラスの耐久性も失われ、根本的な解決法とはなら
ない。
また、金属粉との複合化によって、ガラスの脆さをある
程度、改善する方法もあるが、金属とガラスの融和性が
悪く、複合化の際に割れたりするので、期待するほど靭
性を向上させることができない。
〔発明の目的〕
本発明の目的は、上記従来の欠点を改善し、高い靭性を
有する結晶化ガラスとその製造方法を提供することにあ
る。
〔発明の構成〕
上記目的を達成する本発明の結晶化ガラスは、少なくと
もZrO□=aSiO□とからなり、前記ZrOユが3
0〜80モル%であると共に、正方晶ZrO□を含むこ
とを特徴とするものである。
また、本発明の結晶化ガラスの製造方法は、少なくとも
ZrとStのアルコキシドを加水分解してゲル化、ガラ
ス化し、得られたガラスを900〜1300℃に加熱し
て正方晶のZrO□結晶を析出させることを特徴とする
ものである。
本発明の結晶化ガラスを製造するための原料としては、
少なくともZrアルコキシドとSiアルコキシドが用い
られ、Zr (QC,112)、、Zr (QC,、I
I、 >、、Si (OCI+、)、、Si (0(:
、)IJ−鴇などを挙げることができる。
これらのアルコキシドは一般に金属アルコキシドと呼ば
れているものである。
本発明においては、かかるZrおよびSiアルコキシド
にGas Mg5Yなどの金属アルコキシドを添加する
こともできる。
ZrおよびSiアルコキシドにおけるZrアルコキシド
の量は、本発明の結晶化ガラスにおけるZrO2の量が
30〜80モル%になるような範囲で選択される。
ZrO□が80モル%を越えると、均質なガラスが得ら
れず、加水分解時にZrアルコキシドが急速に加水分解
され、試料全体が微粉末化してしまって透明なガラスが
得られない。
また、30モル%に満たないと、靭性が向上しない。
本発明の結晶化ガラスを製造するにあたっては、まずS
iアルコキシドを部分的に加水分解した後にZrアルコ
キシドおよび他の金属アルコキシドを加えて均一な金属
アルコキシドの複合化合物を製造する。
この複合化合物を更に加水分解して、ガラス構造を形成
すると共に、ゲル化させて固化体を製造する。
加水分解およびゲル化は、通常では前記金泥アルコキシ
ドの複合化合物に水を加え、攪拌することによって行わ
れる。
加水分解反応の進行につれて、ゲル化が起り、水やアル
コールが揮発して多孔性固化体が得られる。
この固化体を加・熱していくと、細孔が消滅し、孔のな
いガラスになる。
このガラス化のための加熱温度は、一般に800〜10
00℃である。
本発明においては、次いでこのガラスを結晶化させるた
めに加熱し、正方晶のZrO2結晶を析出させると、ガ
ラス中に正方晶のZr%結晶を含む結晶化ガラスが得ら
れる。
1100℃である。
そしてガラスの靭性を向上させるためには、粒子径ので
きるだけ大きい正方晶Zr01を、できるだけ多く析出
させることが望ましく、本発明においては正方晶ZrO
□を析出させるためのガラスの熱処理温度は、900〜
1300℃の範囲である。
加熱温度が900℃よりも低いと、析出する結晶分が少
なくなり、本発明の目的とする靭性の高い結晶性ガラス
を得ることができない。
また、加熱温度が1300°Cを越えると、単斜晶Zr
O2が析出するので、靭性が高められることがなく、ま
たしばしば、ひびが人って目的とする結晶化ガラスにな
らなくなる。
一方、熱処理時間は、熱処理温度に依存し、高温はど短
い時間で良い。
以上のような操作の結果、微細な正方晶のZrO□が析
出した結晶化ガラスになり、靭性の高い結晶化ガラスが
得られる。
〔発明の効果〕
以上述べたように、本発明の結晶化ガラスはZr01を
30〜80モル%含有し、少なくともZrおよびSiア
ルコキシドを加水分解してゲル化、ガラス化し、得られ
たガラスを900〜1300℃で熱処理して製造するこ
とができる。
得られたガラスは、熱処理によって析出した正方晶Zr
O□を含有するので、靭性が大きく、既存ガラスの最大
の欠点である脆さがないので、応力がかかる機械部品の
材料として使用することができる。
また本発明のガラスは、溶液を原料とするために、従来
のガラス製造のように、原料を高温に加熱して一旦、溶
融体とする必要がなく、ゲルを加熱するだけで良いので
、ガラス製造時における省エネルギー化をはかることも
できる。
以下、本発明の実施例を述べる。
〔実施例〕
実施例I St (QC,tlJ、)、9bnlを、0.15M/
Jlの塩酸水溶液8mlとC211j−0!+ 17m
1 との混合溶液に、攪拌しながら室温で徐徐に滴下し
た。
全てのSi (OC,H,j−)pを加えた後、更に約
1時間攪1′Fを続け、次いでZr (QC,H7)5
4278mlを徐徐に加え、更に室温で10時間攪拌し
た。
この1g 液を、ポリスチレン、テトラフルオルエチレ
ン 水分解が進行すると共に、余分の水分やアルコールが揮
発して固化体が得られた。
この固化体を850“Cに加熱してガラスとし、更に炉
内で引続き1100°Cで10時間加熱して結晶化ガラ
スを製造した。
得られた結晶化ガラスの組成は、Zr0260モル%、
Si0140モル%であった。
また、この結晶化ガラスの析出結晶は、正方晶ZrO□
のみであった。
この結晶化ガラスについて、靭性値をマイクロインデン
テーション(microindentation)法に
より評価した。即ち、ビッカース硬度計を用いて試料表
面にヒラカース圧痕と、その圧痕の4方向にひびを入れ
、それぞれの長さを測定して次式から靭性値(K,MN
/M′r)を求めた。
K =0.055 H,IN− ( 1 /・y±ここ
で、H,aおよびlは、それぞれ硬度、圧痕の長さの半
分、圧痕から伸びたひびの長さを表す。
測定の結果、この結晶化ガラスの靭性値は4、9であっ
た。
比較例1 実施例1の組成において、結晶化のための熱℃で加熱し
ただけのガラスについて、その靭性値を測定したところ
、1.5であった。
比較例2 従来の、原料を溶融して製造したガラスや、結晶核によ
ってガラスを結晶化させたいくつかのガラスについて、
それぞれ靭性値Kを測定した。 結果を下記表1に示す
表1 従来のガラスの種類        K(1)パイレッ
クスガラス       1.31(2)石英ガラス 
          1・20(3)ホウ珪酸塩ガラス
        1.43(4)結晶化ガラス    
      1.50(5)結晶化ガラス      
    1,80ンであった。
この表1および比較例1と上記実施例1の靭性値の比較
から、本発明の結晶化ガラスは、従来のガラスに比較し
て、靭性が極めて優れていることが明白である。
実施例2〜5 ZrOl  sio□系の結晶化ガラスを実施例1と同
様にして製造した。
得られた結晶化ガラスについて、その組成、熱処理温度
および靭性測定結果を下記表2に示す。
表2 実施例 結晶化ガラス組成 熱処理   K(モル%)
   温度(’C)  (MN/Mに)ZrO2SiO
よ 2   60    40  1200    5.0
3   50    50  1100    4.6
4   70    30  1100    5.0
5   70    30  1200    5.0
この表2から、本発明の結晶化ガラスはいづれも、靭性
が非常に高いことが明らかである。
実施例6 ZrO□とSi%との二成分以外に、CaOを含む結晶
化ガラスをfJJ造した。
製造方法は実施例1と同様であり、Zr (QC3H,
)。
を加えたl&ζ二更に引続きCa (QC211よ)2
を加え、得られた固形体を1100’cに加熱して結晶
ガラスを製造した。
得られた結晶化ガラスの組成は、Zr0.58モル%、
Ca02モル%および5iOz40モル%であった。
この結晶化ガラスの靭性値は5.0で極めて高い値であ
った。
特許出願人 工業技術院長 川 1)裕 部指定代理人
 工業技術院 大阪工業技術試験所長 速水諒三

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1、少なくともZrO_2とSiO_2とからなり、前
    記ZrO_2が30〜80モル%であると共に、正方晶
    ZrO_2を含むことを特徴とする結晶化ガラス。 2、少なくともZrとSiのアルコキシドを加水分解し
    てゲル化、ガラス化し、得られたガラスを900〜13
    00℃に加熱して正方晶のZrO_2結晶を析出させる
    ことを特徴とする結晶化ガラスの製造方法。
JP20284784A 1984-09-26 1984-09-26 Ketsushokagarasutosonoseizohoho Expired - Lifetime JPH0249259B2 (ja)

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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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