JPS6178881A - ボ−ルペン用インキ組成物 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （産業上の利用分野） 本発明はボールペン用インキ組成物に関するもので、更
に詳しくはボールの回転によるボール受座の摩耗を防止
して良好なインキの吐出性を確保せしめると共に、ボー
ルペンのペン先の下向は放置時におけるペン先からのイ
ンキの漏れを極力防止したボールペン用インキ組成物に
関する。

（従来の技術） 従来ボールペンとしては油性のもの或いは水性のものが
知られているが、油性ボールペンの場合その構造が啄め
て簡単であり、ｉたインキ残量が一目でわかるという長
所を有している反面、数千〜１万ＣＰＳという高粘性の
インキであるが故に筆記面におけるインキの浸透が悪く
なり、そのためボテが発生したり筆跡が割れたりすると
いう欠点を有しており、また水性ボールペンの場合、油
性のそれとは逆にボテ等の発生はなく瑞々しい鮮明な筆
跡が得られる反ｆ、−１ンキ吸蔵部とボールペンベン先
との間にインキ中継部材を介在させたりするなど構造的
に複雑になりがちであるという欠点を有しており１両者
にはそれぞれ一長一短があった。

本発明者らはこの様な事情に基き、油性ボ−ルベンのも
つ長所と水性ボールペンのもつ長所両方を兼ね備えた機
能的にも経済的にも１愛れたボールペンを得るべく種々
研究を重ねたところ、１つの知見としてそのインキの粘
度が５０〜２０００ＣＰＳの範囲内に調製されているこ
とが最適であるということを得るに至った。

しかし乍ら、単に樹脂等により粘度を上記範囲に設定し
たインキを実際にボールペンに充填して筆記すると、ボ
ールの回転摩擦によりボール受座が摩耗して、所謂、ボ
ール沈みが発生し、これによってボールペンチップ内の
インキ流通溝がボールによって塞がれインキの吐出性に
問題が生じ、遂には筆記不能になってしまうなど新たな
問題を生起せしめることになった。従来の水性ボールペ
ンにおいては、Ｉ費用するインキの粘度が数ＣＰＳとい
う１氏ｌ！ｌ！ｌｉ注であるため、仮にボール沈みが発
生してもその毛管力によってインキの吐出量はある程度
確保できるため左程この傾向はみられず、また数千〜１
万ＣＰＳという高粘性のインキを使用する油性ボールペ
ンにおいても。

インキ自体がその高粘性に起因して潤滑剤の役目を果た
すことになり、これによってボール沈みは抑止され、イ
ンキの吐出性にはあまり問題が無かったものである。

本発明者らはこの様な状況に基づき、粘度が５０〜２０
００ＣＰＳのインキを使用したボールペンにおけるボー
ル受座の摩耗を防止すぺ〈種々の添加剤について検討を
重ねた結果１分子末端に第１級もしくは第２級のアルコ
ール基を有するポリエーテルポリオールが最適であるこ
とを見い出し、既に出願をしている。

しかし乍ら、その後の研究開発によって新たな問題点を
招来することになった。

即ち、前述したようなボールペン用インキ組成物を一方
にペン先を有するインキ収容管に充填し、これをペン先
を下向けにして放置した場合、インキがペン先より経時
的に漏出し易いという問題が発生することである。

（発明の目的） そこで本発明者らは上記事情に鑑み、粘度５０〜２００
’０ＣＰＳのインキを使用したボールペンのペン先下向
は放置時におけるペン先からのインキの漏れを防止すべ
ぞ種々の添加剤について鋭意研究を行なった結果、ガー
ガムが最適であることを見い出し、遂に本発明を完成し
たものである。

（発明の構成） 即ち本発明は、染料と樹脂と溶剤と水と分子末端に第１
級もしくは第２級のアルコール基を有するポリエーテル
ポリオールとから少なくともなる粘度５０〜２０００Ｃ
ＰＳのボールペン用インキ組成物であって、該ボールペ
ン用インキ組成物にはガーガムが含有されていることを
′＃徴とするボールペン用インキ組成物を要旨とするも
のである。

本発明において使用されるガーガムは、ヒドロキシプロ
ピル化ガーガムであって、その具体例としてはジャガー
ＨＰ−８．同ＨＰ−１１、同Ｉ−Ｉ　Ｐ　−６０（以上
、三晶・、掬製）等が挙げられ、これらは１徨もしくは
２種以上混合して使用可能であり、その使用量はインキ
組成物全重量に対して０．０５〜１．０重量％が特に好
ましい。ガーガムの含有量が０．０５重量％未満ではあ
まり効果が得られず、また１、０重重％を越えるとイン
キ自体の増粘順向が見られ、書き味が良くなく実用上不
適なものが得られる。

本発明における分子末端に第１級もしくは第２級のアル
コール基を有するポリエーテルポリオールの具体例とし
ては、サンエックスＰＰ−２００，同ＰＰ−４００，同
ＧＰ−２５０、四〇Ｐ−４００．同ＴＰ−２００゜同Ｔ
　Ｉ）　−４００、同ＧＬ−３０００，同ＧＬｆｆｚｓ
ｏｏ、同ＧＥＰ−２８００，同ＦＰ−７５０（以上、三
洋化成（株制）等が挙げられ。

これらも同様に単独もしくは混合して使用可能であり、
その使用量はインキ組成物全重量に対して５〜３０重量
％が特に好ましい。ポリエーテルポリオールの含有量が
５重量％未満では所望の潤滑性が得難くなり、また３０
重量％を越えると筆跡が滲み易くなってあまり好ましく
ない。

本発明に使用される他の成分でちる染料。

樹脂、溶剤は従来より公矧の水性インキの各成分と何ら
異なるところはない。その−例を示せば染料として水溶
性染料、樹脂としてはピロリドン系樹脂、セルロース類
、溶剤としてはエチレングリコールの如き水溶性有機溶
剤等である。

（実施例） 以下本発明を実施例に基づき更に詳細に説明するが、実
施例中「部」とあるのは［重量部」を示すものとする。

実施例１ ウォーターブラック１８７Ｌ （オリエント化学株制）　　　　　８部ポリビニルピロ
リドンに−９０６＃ エチレングリコール　　　　　　　１５＃ガーガム（ジ
ャガーＨＰ−１１゜ 三品■製）　　　　　　　　　　　０．０８　＃サンニ
ソクスＰＰ−４００（ポ リエーテルポリオール、三洋 化成（株制）　　　　　　　　　　１０Ｉ水　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　６　０．９　２
　１還流冷却器を備えたフラスコに上記配合物を入れ、
６０〜８０°Ｃの加熱下撹拌溶解し。

ろ過させて不溶解残萱を除去して、粘度６５００？Ｓの
黒色のボールペン用インキ組成物を　　　１得た。

実施例２ クォーターブルー＃９　　　　　　８部ヒドロキ／グロ
ビルセルａ−スＨ （日本曹達株制）　　　　　　　　４部エチレングリコ
ール　　　　　　　１６〃ガーガム（ジャガーＨＰ−６
０゜ 三晶（株制）　　　　　　　　　　　０．　ｌ　Ｉサン
二ノクス　ＴＰ−４００ （ポリエーテルポリオール。

三年化成■製）　　　　　　　　１５＃水　　　　　　
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　５　６．
　９　　＃実施例１と同様の万１去により粘度１０００
ＣＰＳの青色のボールペン用インキ組成物を得た。

比較例 実ｓ　ｈ＋＋　１におけるガーガム（ジャガーＨＰ−１
１．三晶■製）を除去し、水を６１部とした以外は全て
実施例１と同様になしたものを比較例とした。

（発明の効果） 以上実施９＋１１，２．比較例で得られたボールペン用
インキ組成物を洋白ボールペンチップを有する透明なイ
ンキ収容管にそれぞれ充填し、これらのものをボールペ
ンチップ（ペン先）を下向けにしてビーカーの中に立て
て１日室温で放置したところ、実施例１，２については
ビーカー底面におけるペン先の当接部分のみ虜かな着色
が見られただけであるが。

比較例においては明らかにペン先からインキが漏出して
ビーカーを汚染してしまっていた。

以上述べた如く本発明によれば、インキの粘度を５０〜
２０００ＣＰＳに設定してこれをボールペンのインキ収
容管に充填し筆記を行なっても、ボールの回転によるボ
ール受座の摩耗が防止でき、ボール沈みによる筆記不能
といった問題が極力解消できることは勿論の事、ペン先
を下向けにして放置した場合にはペン先からの経時的な
インキの漏れが防止できるなど数々の優れた効果を発揮
するものである。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 染料と樹脂と溶剤と水と分子末端に第１級もしくは第２
   級のアルコール基を有するポリエーテルポリオールとか
   ら少なくともなる粘度５０〜２０００ＣＰＳのボールペ
   ン用インキ組成物であって、該ボールペン用インキ組成
   物にはガーガムが含有されていることを特徴とするボー
   ルペン用インキ組成物。