JP6228834B2 - 水消去性水性インキ組成物及びそれを用いた水性ペン - Google Patents
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Description
本実施形態の水消去性水性インキ組成物は、糖混合物と、色材としての顔料とを含有する水消去性水性インキ組成物であって、上記糖混合物は、4〜9糖の糖類の含有量が上記糖混合物全量を基準として35質量%以上であり、且つ、10糖以上の糖類の含有量が上記糖混合物全量を基準として45質量%以下である糖混合物であり、上記糖混合物の含有量が、上記水消去性水性インキ組成物全量を基準として5〜20質量%である、水消去性水性インキ組成物に関する。以下、本実施形態に係る水消去性水性インキ組成物における各成分についてそれぞれ説明する。
本実施形態の水性ペンは、ペン先とインキ収容部とを備える水性ペンであって、上記インキ収容部に上記実施形態に係る水消去性水性インキ組成物が収容されている水性ペンに関する。以下、図1及び2を参照しながら、水性マーキングペン及び水性ボールペンを例として本実施形態の水性ペンについて説明する。
図1は、水性マーキングペンを示す模式断面図である。図1の水性マーキングペン10は中綿式であるが、直液式であってもよい。また、図1の水性マーキングペン10は、その一端にペン先を備えるが、両端にペン先を備えていてもよい。図1の水性マーキングペン10は、インキ収容部1、ペン先2、軸体3、中綿4及びキャップ5を備える。水性マーキングペン10においては、軸体3内部の空隙がインキ収容部1となっており、このインキ収容部1に上記実施形態に係る水消去性水性インキ組成物を含む中綿4が収容されている。なお、軸体3とは別に、軸体3内部に円筒状の中軸を設け、その中軸内部の空隙をインキ収容部1としてもよい。
図2は、水性ボールペンを示す模式断面図である。図2に示す水性ボールペン100において、水消去性水性インキ組成物24はインキ収容部21内に充填(収容)されている。インキ収容部21の一端にはボールペンチップ20(ペン先)が取り付けられている。このボールペンチップ20は、ボールホルダー25及びボールホルダー25によって回転可能に保持されるボール26で構成され、ジョイント22によりインキ収容部21に固定されている。また、インキ収容部21内には、ボールペンチップ20側と反対側に、水消去性水性インキ組成物24と隣接した状態で逆流防止体27が収容されている。ここで、逆流防止体27は、水消去性水性インキ組成物24との間に隙間が生じないように配置される。
(実施例1〜12及び比較例1〜9)
下記表1及び2に示した各材料を同表に示した量で混合し、実施例1〜12及び比較例1〜9のインキ組成物を得た。表中の数値の単位は、特に断りのない場合は、質量部である。
FUJI JET BLACK B−22(自己分散型カーボンブラック分散体、冨士色素株式会社製、カーボンブラック22質量%、カーボンブラック表面上の極性基:カルボキシル基、カーボンブラックの平均一次粒子径24nm)
NKW−6013E(染料着色樹脂分散体、日本蛍光化学株式会社製)
NKW−6038E(染料着色樹脂分散体、日本蛍光化学株式会社製)
ダイワブラックMR(ダイレクトブラック154、ダイワ化成株式会社製)
サンデック#300(4〜9糖の糖類を38質量%、10糖以上の糖類を26質量%含有してなる糖混合物、三和澱粉工業株式会社製)
サンデック#180(4〜9糖の糖類を40質量%、10糖以上の糖類を39質量%含有してなる糖混合物、三和澱粉工業株式会社製)
サンデック#150(4〜9糖の糖類を36質量%、10糖以上の糖類を48質量%含有してなる糖混合物、三和澱粉工業株式会社製)
オリゴトース(オリゴ糖、1〜3糖の糖混合物、三和澱粉工業株式会社製)
ポバールPVA405(ポリビニルアルコール、株式会社クラレ製)
メガファックF−553(フッ素系界面活性剤、DIC株式会社製)
図1に示した構造を有する中綿式マーキングペンのインキ収容部に、実施例1〜12及び比較例1〜9のインキ組成物を充填し、ペン先にインキ組成物を染み込ませた。ペン先には砲弾形状のポリエステル繊維芯を用いた。得られた実施例1〜12及び比較例1〜9のインキ組成物を充填したマーキングペンを用いて、後述の評価を行った。評価結果を表1及び2に示す。
実施例1〜12及び比較例1〜9のインキ組成物を充填したマーキングペンを用いて、ガラス板へ、(a)約30cm/秒の速度で、30cmの直線を10本連続して筆記し、筆記線のかすれの有無を目視にて確認した。(b)次に約60cm/秒の速度で、30cmの直線を10本連続して筆記し、筆記線のかすれの有無を目視にて確認した。(a)(b)ともにかすれがない場合を「A」、(a)にかすれがないが、(b)にかすれがある場合を「B」、(a)(b)ともにかすれがある場合を「C」と評価し、評価が「A」及び「B」であるとき、速記性(インキ排出性)が良好であるものとみなした。
実施例1〜12及び比較例1〜9のインキ組成物を充填したマーキングペンを、キャップを外した状態で温度25℃、湿度60%RHの恒温恒湿機内にて(a)3時間放置した後、ガラス板へ筆記し、かすれの有無を目視にて確認した。(b)次にさらに5時間放置した後、ガラス板へ筆記し、かすれの有無を目視にて確認した。(a)(b)ともにかすれがない場合を「A」、(a)にかすれがないが、(b)にかすれがある場合を「B」、(a)(b)ともにかすれがある場合を「C」と評価し、評価が「A」及び「B」であるとき、耐ドライアップ性が良好であるものとみなした。
実施例1〜12及び比較例1〜9のインキ組成物を充填したマーキングペンを用いて、温度25±5℃、湿度60±20%RHの室内の、南向きの窓に筆記し、3週間放置した後、筆記線の変色を目視にて確認した。変色がない場合を「A」、変色がある場合を「C」と評価し、評価が「A」であるとき、耐光性があるものとみなした。
実施例1〜12及び比較例1〜9のインキ組成物を充填したマーキングペンを用いて、ガラス板へ筆記し、温度25±5℃、湿度60±20%RHで1週間放置した後、筆記線を乾燥したティッシュペーパーで擦り、筆記線が完全に消去するまでの擦った回数を数えた。筆記線が完全に消去するまでの擦った回数が10回以上であるとき、筆記線が乾燥時堅牢性を有するものとみなした。
実施例1〜12及び比較例1〜9のインキ組成物を充填したマーキングペンを用いて、ガラス板へ筆記し、温度25±5℃、湿度60±20%RHで1週間放置した後、筆記線を水で湿らせたティッシュペーパーで擦り、筆記線が完全に消去するまでの擦った回数を数えた。筆記線が完全に消去するまでの擦った回数が1回であるとき、筆記線が水消去性を有するものとみなした。
Claims (3)
- 糖混合物と、色材としての顔料とを含有する水消去性水性インキ組成物であって、
前記糖混合物は、4〜9糖の糖類の含有量が前記糖混合物全量を基準として35質量%以上であり、且つ、10糖以上の糖類の含有量が前記糖混合物全量を基準として45質量%以下である糖混合物であり、
前記糖混合物の含有量が、前記水消去性水性インキ組成物全量を基準として5〜20質量%である、非浸透面上に筆記し、その筆記線を水によって消去する際に用いられる水消去性水性インキ組成物。 - 前記糖混合物が澱粉糖化物である、請求項1に記載の水消去性水性インキ組成物。
- ペン先とインキ収容部とを備える水性ペンであって、
前記インキ収容部に請求項1又は2に記載の水消去性水性インキ組成物が収容されている、非浸透面上に筆記し、その筆記線を水によって消去する際に用いられる水性ペン。
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