JPS6176430A - アリルアルコ−ルの精製法 - Google Patents
アリルアルコ−ルの精製法Info
- Publication number
- JPS6176430A JPS6176430A JP19833084A JP19833084A JPS6176430A JP S6176430 A JPS6176430 A JP S6176430A JP 19833084 A JP19833084 A JP 19833084A JP 19833084 A JP19833084 A JP 19833084A JP S6176430 A JPS6176430 A JP S6176430A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- allyl alcohol
- propanol
- water
- column
- distillation
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Organic Low-Molecular-Weight Compounds And Preparation Thereof (AREA)
Abstract
(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。
め要約のデータは記録されません。
Description
【発明の詳細な説明】
本発明は、少量のn−プロパノールを含有するアリルア
ルコールに、該n−プロパノールに対して1〜10重量
倍の水を添加し、蒸留することを特徴とするアリルアル
コールの精製法に関する。
ルコールに、該n−プロパノールに対して1〜10重量
倍の水を添加し、蒸留することを特徴とするアリルアル
コールの精製法に関する。
アリルアルコールは樹脂原料、農薬原料、有機薬品等の
中間体としての用途をもつが、概ね市販されているアリ
ルアルコールにはn−プロパノールが0.6〜1.2%
程度含有されている。
中間体としての用途をもつが、概ね市販されているアリ
ルアルコールにはn−プロパノールが0.6〜1.2%
程度含有されている。
n−プロパノールは分子内に二重結合を持たない為、ア
リルアルコール中に、これが含まれることにより同用途
において種々の問題が提起されている。例えば、樹脂原
料においては二重結合を持たないものが混入することに
より樹脂の特性を低下させ、又は有機薬品中間体として
は、n−プロパノールによる副生物が発生し、収率が低
下すること等があげられる。以上のことから、当業界に
おいて含有されるn−プロパノールを低下させることが
強く要望されている。
リルアルコール中に、これが含まれることにより同用途
において種々の問題が提起されている。例えば、樹脂原
料においては二重結合を持たないものが混入することに
より樹脂の特性を低下させ、又は有機薬品中間体として
は、n−プロパノールによる副生物が発生し、収率が低
下すること等があげられる。以上のことから、当業界に
おいて含有されるn−プロパノールを低下させることが
強く要望されている。
一方、工業的合成法について言えば、プロピレンオキサ
イドの触媒反応による異性化で製造されることが一般的
であるが、この反応の際にn−プロパノールが副生ずる
ことは現在の技術レベルでは避けがたく、また、得られ
た反応液から未反応のプロピレンオキサイドを蒸留分離
した後、得られる原料アリルアルコールには副生じたn
−プロパノールがα6〜1.2%と若干の不純物が含ま
れている。これを単純に蒸留精製すると、含まれていた
不純物は分離できるが、n−プロパノールは製品のアリ
ルアルコール中にやはり0.6〜1.2%含有されたま
まである。
イドの触媒反応による異性化で製造されることが一般的
であるが、この反応の際にn−プロパノールが副生ずる
ことは現在の技術レベルでは避けがたく、また、得られ
た反応液から未反応のプロピレンオキサイドを蒸留分離
した後、得られる原料アリルアルコールには副生じたn
−プロパノールがα6〜1.2%と若干の不純物が含ま
れている。これを単純に蒸留精製すると、含まれていた
不純物は分離できるが、n−プロパノールは製品のアリ
ルアルコール中にやはり0.6〜1.2%含有されたま
まである。
そこで、本発明者等はアリルアルコール中のn−プロパ
ノール含有量゛を低減することを目的とし種々検討を重
ねた結果、采発明を完成したg以下その内容について述
べる。
ノール含有量゛を低減することを目的とし種々検討を重
ねた結果、采発明を完成したg以下その内容について述
べる。
普通、それぞれの沸点においては、アリルアルコールが
969°C5n−プロパノールが973°Cとほとんど
沸点差がないため、蒸留で両者を分離することは困難と
される。本発明の方法ではこの点を克服し、前記n−プ
ロパノールを06〜1.2%含有する原料アリルアルコ
ールに水を添加して蒸留精製することにより、n−プロ
パノール含有量が06%以下のアリルアルコールを製品
として得ることが可能となる。
969°C5n−プロパノールが973°Cとほとんど
沸点差がないため、蒸留で両者を分離することは困難と
される。本発明の方法ではこの点を克服し、前記n−プ
ロパノールを06〜1.2%含有する原料アリルアルコ
ールに水を添加して蒸留精製することにより、n−プロ
パノール含有量が06%以下のアリルアルコールを製品
として得ることが可能となる。
本発明の対象とする原料アリルアルコールはプロピレン
オキサイドの異性化から得られた型製品に限らず、さら
に市販されている製品の中、n−プロパノールの含有量
が2%以下であるアリルアルコールに適用される。
オキサイドの異性化から得られた型製品に限らず、さら
に市販されている製品の中、n−プロパノールの含有量
が2%以下であるアリルアルコールに適用される。
添加する水の量は原料アリルアルコール中のn−プロパ
ノールに対して1〜10重量倍、好ましくは2〜6重量
倍の範囲から選ばれる。このとき水、の添加量が多い方
がn−プロパノールの低減については有利であるが、水
とアリルアルコールの共沸混合物が30ニア0であるこ
とがら、原料アリルアルコールに対して30%以上の水
を添加したのではアリルアルコールが全て水と共沸混合
物を形成し、製品アリルアルコールが得られないことに
なる。
ノールに対して1〜10重量倍、好ましくは2〜6重量
倍の範囲から選ばれる。このとき水、の添加量が多い方
がn−プロパノールの低減については有利であるが、水
とアリルアルコールの共沸混合物が30ニア0であるこ
とがら、原料アリルアルコールに対して30%以上の水
を添加したのではアリルアルコールが全て水と共沸混合
物を形成し、製品アリルアルコールが得られないことに
なる。
蒸留操作では通常の蒸留精製法(連続)が採用される。
即ち、蒸留塔の中段から原料アリルアルコールを仕込み
、同時に水も添加する。この際、塔頂部において少量の
n−プロパノールを含むが実質上、水とアリルアルコー
ルの共沸混合物が形成されることが要点である。塔頂が
ら同上低沸液を添加水量の約33倍量で留出させ(還流
比は、20〜40程度)、塔底からn−プロパノール含
有量の低減されたアリルアルコールを缶出させる。
、同時に水も添加する。この際、塔頂部において少量の
n−プロパノールを含むが実質上、水とアリルアルコー
ルの共沸混合物が形成されることが要点である。塔頂が
ら同上低沸液を添加水量の約33倍量で留出させ(還流
比は、20〜40程度)、塔底からn−プロパノール含
有量の低減されたアリルアルコールを缶出させる。
なお、添加された水はアリルアルコールとの共沸混合物
を形成することにより、アリルアルコールよりは低沸点
となり、塔頂へ全て導かれるため、塔底から得られたア
リルアルコール中には水は殆んど検出されない。塔底か
ら得られたアリルアルコールは要求される品質により気
相で抜取るか、又は液相で、さらに次の蒸留、塔に導き
、蒸留精製される。
を形成することにより、アリルアルコールよりは低沸点
となり、塔頂へ全て導かれるため、塔底から得られたア
リルアルコール中には水は殆んど検出されない。塔底か
ら得られたアリルアルコールは要求される品質により気
相で抜取るか、又は液相で、さらに次の蒸留、塔に導き
、蒸留精製される。
本発明の方法に使用される蒸留塔の形式は何でも構わな
いが、棚段塔や充填塔が実用的である。
いが、棚段塔や充填塔が実用的である。
理論段数としては20段以上、好ましくは40段相当が
適当である。段数が多い方がn−プロパノールの含有量
もより低下し、好ましいが、設備費も高くなることから
要求、されるアリルアルコールの品質により段数は決定
される。− 又、以上述べて来た本発明の方法は連続式、ばかりでな
く、回分式にも適用して好結果をもたらすことができる
。
適当である。段数が多い方がn−プロパノールの含有量
もより低下し、好ましいが、設備費も高くなることから
要求、されるアリルアルコールの品質により段数は決定
される。− 又、以上述べて来た本発明の方法は連続式、ばかりでな
く、回分式にも適用して好結果をもたらすことができる
。
以下、本発明の方法を実施例及び比較例により具体的に
説明する。
説明する。
実施例−1゜
オルグて・ショー装置(目皿、40ダ、8ON)を用い
て連続蒸留操作を実施した。
て連続蒸留操作を実施した。
−5=
蒸留塔の塔底部より20段目に、π−プロパノール(以
下NPTtと称す)を少量含有するアリルアルコール(
以下ALYと称す)を連続的に供給し、同時に同じ段へ
水を供給した。塔頂から一定の還流比をとり、低沸液を
留出させ、塔底から缶出液(→製品)を缶出させた。こ
のとき、塔頂温度は89℃、塔底温度は97℃であった
。
下NPTtと称す)を少量含有するアリルアルコール(
以下ALYと称す)を連続的に供給し、同時に同じ段へ
水を供給した。塔頂から一定の還流比をとり、低沸液を
留出させ、塔底から缶出液(→製品)を缶出させた。こ
のとき、塔頂温度は89℃、塔底温度は97℃であった
。
結果は第1表に示した。なお、低沸液にはNPR5wt
%、水30wL%含有していた。
%、水30wL%含有していた。
実施例−2〜4゜
第1人に示した操作条件を変えた以外は実施例−1と同
様に処理した。結果は第1表に示した。
様に処理した。結果は第1表に示した。
比較 例・
水を添加しない以外は実施例−1と同様に処理した。結
果は第1表に示した。 。
果は第1表に示した。 。
実施例−5゜
オルダー・ショー装置(目皿、4091,4ON)を用
いて回分蒸留操作を実施した。 □加熱缶に、NPTt
を0.85 w%含有するALYを1.000 iと水
を30g仕込み、全還流後、還流比を20とって塔頂か
ら低沸液を1509留出させた。このとき加熱缶から得
られたALYにはN P RO,43wt%、水0.1
5 wt%含有していた。
いて回分蒸留操作を実施した。 □加熱缶に、NPTt
を0.85 w%含有するALYを1.000 iと水
を30g仕込み、全還流後、還流比を20とって塔頂か
ら低沸液を1509留出させた。このとき加熱缶から得
られたALYにはN P RO,43wt%、水0.1
5 wt%含有していた。
Claims (1)
- 少量のn−プロパノールを含有するアリルアルコールに
、該n−プロパノールに対して1〜10重量倍の水を添
加し、蒸留することを特徴とするアリルアルコールの精
製法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19833084A JPS6176430A (ja) | 1984-09-21 | 1984-09-21 | アリルアルコ−ルの精製法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP19833084A JPS6176430A (ja) | 1984-09-21 | 1984-09-21 | アリルアルコ−ルの精製法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS6176430A true JPS6176430A (ja) | 1986-04-18 |
Family
ID=16389312
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP19833084A Pending JPS6176430A (ja) | 1984-09-21 | 1984-09-21 | アリルアルコ−ルの精製法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPS6176430A (ja) |
-
1984
- 1984-09-21 JP JP19833084A patent/JPS6176430A/ja active Pending
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