JPS6165941A - トランスフア装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 （イ）産業上の利用分野 この発明は、例えば４輪駆動車に供されるトランスファ
装置に関する。

（ロ）技術的？’ｆ景及び問題点 従来この種のトランスファ装置として実公昭５５−２６
６０３号公報に記載のものがある。すなわち、遊星歯車
機構で構成したトランスファ装置の前輸出力軸側と後輸
出力軸側との間に摩擦板が設けられているもので、一般
走行時には入力部材からの回転入力を前輸出力軸と後輸
出力軸を介しＣ前輪と後輪とに適切に配分する一方、車
両コーナリング等により第１出力軸と第２出力軸に相対
回転が生じると、遊星歯車機構によってその相対回転が
訂される。また、前輪又は後輪の一方が泥地等に落も込
んでスピンしようとするときは、摩擦クラッチ板の摩擦
トルクにより前輸出力軸と後輸出力軸との相対回転、す
なわら差動動作は制限され、その分スピンしていない方
の車輪側へ動力伝達が行なわれて悪路からの脱出を容易
にしている。

しかしながら、このような従来のトランスファ装置では
ヘリカル歯形を有づ−るサンギヤのスラスト力を、径方
向に延びた押付板を介して摩擦仮に作用せしめて７原ト
ルクを発生させるようになっている。このため、トルク
が片方の時しか作用才ザ（前進又は後退のどちらがン指
圧板に無理な曲げ力が作用し、耐久性に乏しく、を動制
限の信頼性が低いという問題点があった。また、ベアリ
ング１１にスラスト力がかかるので、耐久性に問題があ
る。

（ハ）発明の目的 この発明は、このような従来の問題点に鑑み創案された
もので、カム手段の作用によりプラネタリ−ギヤ部分を
軸方向に移動させて摩擦板を押圧することにより、両方
向に効くとともに耐久性、信頼性を向上させ得るトラン
スファ装置の提供を目的とする。

（ニ）発明の構成 上記目的を達成するためにこの発明は回転自在に支持さ
れ、回転入力を受けるキャリヤと、該キャリヤに枢支さ
れたプラネタリ−ギヤと、該プラネタリ−ギヤと噛合う
インターナルギヤ及びサンギヤと、前記インターナルギ
ヤと一体的に回転可能な第１出力軸と、ｔＷｆ記サンギ
ヤと一体的に回転可能な第２出力軸とからなるトランス
ファにおいて、前記第１出力軸側と第２出力軸側どの間
に介設されて両者の相対回転を制限可能な摩擦板と、前
記第１出力軸と第２出力軸との相対回転により前記プラ
ネタリ−ギヤ部分を前記摩擦板を締結する方向に移動さ
せるカム手段を有する構成とした。

（ホ）実施例 以下、この発明を図面に基づいて説明する。

第１図は、この発明の一実施例を示すトランスファ装置
の一部破断の正面図である。

第１図において、ケース１は図示しない車体側に軸受３
を介して回転自在に支持され、入力ギヤ５を有している
。前記ケース１内には、カム手段７を介してキャリヤ９
が連結され、キャリヤっけケース１．カム手段７を介し
て回転入力を受けるように構成されている。このキャリ
ヤ９はケース１と略同心のドーナツ状のプレート１１ａ
、１１ｂ及びこのプレート１１ａ、１１ｂに支持された
複数の＠１３とからなっている。そして複ＰｉＩ個のブ
ラネタリーギ１′７１５が軸１３を介して回転可能に枢
支されている。

前記プラネタリ−ギヤ１５はインターナルギヤ１７に噛
合うとともにサンギヤ１９に噛合っている。前記インタ
ーナルギヤ１７には、ケース１及び図外の軸受によって
回転自在に支持される後輪用の第１出力軸たる後輸出力
軸２１と一体的に設けられたギヤ２２が噛合っている。

また、前記サンギヤ１９には、ケース１及び図外の軸受
によって回転自在に支持される前輪用の第２出力軸たる
ｉｉＱ輸出力軸２３が一体的に設けられている。従って
、後輸出力＠２１はインターナルギヤ１７と、前輸出力
軸２３はサンギヤ１９と一体的に回転可能に構成され、
でいる。

前記後輸出力軸２１と前輸出力軸２３との間には摩擦板
２５が設けられている。この摩擦板２５はインターナル
ギヤ１７に係合された後輸出力軸２１側の第１摩等板２
７と、サンギヤ１９に係合された第２出力軸２３側の第
２摩擦板２９とを交互に配置ｉＱ　Ｌ／て構成されてい
る。

前記カム手段７は、第２図に示すように、ケース１内の
内壁の同一半径上にカム体３１を突設し、このカム体３
１には、山形状のカム面３１ａが形成されている。一方
、キャリヤ９のプレート１１ａの前記カム体３１に対応
する而には、カム体３１のカム面３１ａとカム結合づる
従動凹面３３が形成されている。

つぎに、作用を説明する。

まず、車両の４輪駆動走行にあっては、エンジン側から
入力ギヤ５を介してケース１が回転入力を受ける。この
ケース１の回転に伴って、該ケース１とカム手段７を介
してカム結合しているキャリヤ９も一体的に回転するこ
とになる。このキャリヤ９の回転駆動力は、該キャリヤ
９と一体的に回転するプラネタリ−ギヤ１５を介してイ
ンターナルギヤ１７とサンギヤ１９に分配される。この
ようにしてケース１の回転駆動力は、一方はキャリヤ９
→プラネタリーギｆｆ１５→インターナルギヤ１７→ギ
ヤ２２の紅路で後輸出力＠２１へ、他方はキャリヤ９→
プラネタリ−ギヤ１５→ナン４′：ヤ１９の経路で前輸
出力軸２３へ伝わり、図示しない前後車軸に伝達される
。

この４輪駆動走行叫あって、車両の前輪又は後輪の何れ
かが泥地に落ち込んでスピンし、後輸出力軸２１と前輸
出力軸２３とに相対回転が生ずると、ケース１に対して
キャリヤ９が相対回転する方向に力を受けることとなり
、ケース１のカム体３１のカム面３１ａに接合している
プレート１１ａの従動凹面３３がカム面３１ａから押圧
力を受け、キャリヤ９がスラスト方向（第１図右方向）
へ移動する。キャリヤ９の移動によって、プラネタリー
ギ八フ１５部分が同方向へ移動し、プレート１１ｂを介
して第１、第２摩擦板２７．２９の締結が行なわれ摩擦
トルクが発生する。この両摩擦板２７．２９の摩擦トル
クにより後輸出力軸２１と１１０輸出力軸２３の相対回
転、すなわち差動動作は制限され、その分スピンしてい
ない車輪へ駆動トルクが伝達される。従って、悪路から
の脱出も容易となる。

また、通常のコーナリングに伴なう前後輸出力軸２１．
２３の相対回転によっては、その回転差も小さく、カム
手段７によるスラスト方向への力す小さいから、相対回
転は円滑に行なわれる。

第３図はこの発明の第２実施例を示し、この実施例は、
後輸出力軸２１にインターナルギＡ７２７を一体的に構
成し、摩擦板２５を前記後輸出力軸２１とケース１との
間に配設したものである。

第４図はこの発明の第３実施例を示し、この実施例は、
プラネタリ−ギヤ１５を支持するプレー１〜３１ｂを図
示のごとく形成し、摩擦板２５を前記プレート３１ｂ、
インターナルギヤ１７との間に配設したものである。

第３図の第２実施例及び第４図の第３実施例の他の構成
′、作用は、第１図及び第２図の実施例と略同−である
ため同符号を付しＣ説明を省略する。

（へ）発明の詳細 な説明してきたようにこの発明によれば、カム手段の作
用によりプラネタリ−ギヤ部分を軸方向に移動させて摩
擦板を押圧して摩擦トルクを発生せしめるように構成し
たため、着初動作の制限に際し、両方向ともその機能を
発揮できるとともに、無理な曲げ力の作用する部分が少
なく、又、支持するベアリングへの負荷はなく耐久性、
及び差動制限の信頼性の向上を図ることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの発明の一実施例を示すトランスファ装置の
一部破断の正面図、第２図はカム手段の展開図、第３図
はこの発明の第２実施例を示すトランスファ装置の一部
省略の縦断面図、第４図はこの発明の第３実施例を示す
トランスファ装置の一部省略の縦断面図である。 （図面の主要な部分を表わす符号の説明）１・・・ケー
ス　　　　　７・・・カム手段９・・・キャリヤ　　　
１５・・・プラネタリ−ギヤ１つ・・・サンギヤ ２１・・・第１出力軸（後輸出力軸） ２３・・・第２出力＠（前輸出力軸） ２５・・・摩（東根 第１因 第２図

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 回転自在に支持され回転入力を受けるキャリヤと、該キ
   ャリヤに枢支されたプラネタリーギヤと、該プラネタリ
   ーギヤと噛合うインターナルギヤ及びサンギヤと、前記
   インターナルギヤと一体的に回転可能な第１出力軸と、
   前記サンギヤと一体的に回転可能な第２出力軸とからな
   るトランスファ装置において、前記第１出力軸側と第２
   出力軸側との間に介設されて両者の相対回転を制限可能
   な摩擦板と、前記第１出力軸と第２出力軸との相対回転
   により前記プラネタリーギヤ部分を前記摩擦板を締結す
   る方向に移動させるカム手段とを有することを特徴とす
   るトランスファ装置。